第二次スパロボバトルロワイアル@wiki内検索 / 「青い翼、白い羽根」で検索した結果

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  • 青い翼、白い羽根
    青い翼、白い羽根  ◆vBGK6VSBWM 未だ殺し合いを知らない純白の機体が夕暮れの空を進む。 そのパイロット、カテジナ・ルースは狂気を含むような笑みを見せていた。 「どうやら、うまく逃げられたようだね。」 純白の機体―ラーゼフォン―は本来、熱気バサラに支給された機体。 カテジナに支給されたガーランドやともに行動していたコスモやギャリソンの機体とは 明らかに格が違うことは、ラーゼフォンが発するプレッシャーから想像できうることだった。 だからこそ、あの歌で殺し合いを止めると馬鹿げたことを言っている男よりも 自分が扱うに足りる機体だとカテジナは感じ、隙を突いて奪った。 そしてラーゼフォンはカテジナの期待にその機動性能で答えた。 見るからに鈍そうなジガンスクード、入り組んだ森林では性能が発揮できないガーランド。 相手の分が悪すぎるとはいえ、この二機からの追跡を十分もか...
  • アルフィミィちゃんの観察日誌
    ...誌その2 101話「青い翼、白い羽根」 アルフィミィちゃんの観察日誌その3 107話「暗い水の底で」 アルフィミィちゃんの観察日誌その4 120話「Unlucky Color」 アルフィミィちゃんの観察日誌その5 136話「張り詰めすぎた少年」 アルフィミィちゃんの観察日誌その6 152話「家路の幻像」 アルフィミィちゃんの観察日誌その7 167話「獲物の旅」
  • 『歌』に振り回される人達
    ...づく…― カテジナ 青い翼、白い羽根 カフェタイム ―あんたらつくづく…― ギャリソン ガンダムファイト 我が道を往く人々 ガウルン ガンダムファイト
  • 死亡者リスト
    ... E-5 101話「青い翼、白い羽根」 ニコル……ラクス………す…ない……キ…ラ… 18 55 ユウキ=コスモ ジョナサン=グレーン C-5 91話「歌えなくなったカナリア」 バサラ、生きていたのか!? 19 40 神隼人 クルツ=ウェーバー B-1 102話「極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅」 泣き言を漏らしている暇もないか……。 アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ 流竜馬 B-1 V-MAX起動!! ヒートダイブッ! 19 50 九鬼正義 バーナード=ワイズマン G-6 97話「ゲスト集いて宴は始まる」 待て!こちらは君の敵ではない!!攻撃をやめr 20 50 ベルナルド=モンシア ヒイロ=ユイ G-6 104話「獅子身中の虫」 ここで……使うつもりじゃあなかったんだがな―― ヒイロ=ユイ ベルナルド=モンシア G-6 しまった、爆発物か 孫光龍 キョウスケ=ナンブ G...
  • マイペース二人
    ...XT 休息 投下順 青い翼、白い羽根 もしも、その時は 時系列順 少女ハンター・ランドール BACK NEXT アンチボディー ―半機半生の機体― ギンガナム 失われた刻を求めて Time Over ―私の中のあなたにさよならを― ラキ 暗い水の底で
  • 第二回放送まで
    ...Aさん 18 50 青い翼、白い羽根 アスランカテジナ ファルゲン・マッフラーゼフォン F-5 ◆vBGK6VSBWMさん 18 55 歌えなくなったカナリア キラジョナサンバサラコスモ JアークガンダムF-91プロトガーランドジガンスクード・ドゥロ C-6C-5 ◆WgWWWgbiY6さん 19 05 嵐の前 キラ Jアーク C-6 ◆/.Cqqep.oIさん 19 20 追う鬼、追われる鬼※19 30の同タイトルと同一話 ユリカ(ソシエ) ダイ D-7補給施設D-7地下下水道 ◆caxMcNfNrgさん 19 25 例え死者は喜ばずとも ロジャーシンヤ 騎士鳳牙テッカマンエビル D-8市街地C-8市街地北東部 ◆JF9sfJq3GEさん 19 30 追う鬼、追われる鬼※19 20の同タイトルと同一話 (ユリカ)ソシエ ダイ D-7補給施設D-7地下下水道 ◆caxMcNfNrgさ...
  • 歌えなくなったカナリア
    ...ンター・ランドール 青い翼、白い羽根 時系列順 嵐の前 BACK NEXT キラ キラ 嵐の前 キラ ジョナサン MISS 『歌』に振り回される人達 バサラ 壁に耳あり、障子に目あり 『歌』に振り回される人達 コスモ
  • 任務……了解
    ...氷の同盟 アスラン 青い翼、白い羽根 薄氷の同盟 ヒイロ ゲスト集いて宴は始まる 薄氷の同盟 九鬼 ゲスト集いて宴は始まる
  • オーガニックな機体とニュータイプの邂逅
    ...ならを― 時系列順 青い翼、白い羽根 BACK NEXT ふりまわされる人、ふりまわす人 アムロ 赤と流星、白と勇者王 ふりまわされる人、ふりまわす人 シャア 赤と流星、白と勇者王 アンチボディー ―半機半生の機体― アイビス 赤と流星、白と勇者王
  • 101~200
    ...者 map 101 青い翼、白い羽根 アスランカテジナ ファルゲン・マッフラーゼフォン F-5 初日18 50 ◆vBGK6VSBWMさん 102 極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅 クインシィガロード竜馬クルツ隼人エイジ 真ゲッター大雷鳳ラーズアングリフYF-19フォルテギガスガナドゥール B-3C-1C-8B-1 初日19 40 ◆960Bruf/Mwさん 103 例え死者は喜ばずとも ロジャーシンヤ 騎士鳳牙テッカマンエビル D-8C-8 初日19 25 ◆JF9sfJq3GEさん 104 獅子身中の虫 キョウスケゼクスカズイバーニィモンシアヒイロ孫光龍 ビルトファルケン(L)メディウス・ロクスブラックゲッターレプラカーン G-6 初日20 50 ◆WgWWWgbiY6さん 105 壁に耳あり、障子に目あり シャギアオルバ甲児比瑪バサラ ヴァイクランディバリウムナデシコ...
  • アルフィミィちゃんの観察日誌その2
    第101話「青い翼、白い羽根」まで 死亡者編 『死亡者名(搭乗機)/殺害者名(搭乗機)』 キャラ辞典より抜粋&コメント  なお順番は死亡順 エクセレン=ブロウニング(搭乗機なし)/アインスト=ノイ=レジセイア(搭乗機なし)  アインスト=ノイ=レジセイアに最初の見せしめにされ首輪を吹き飛ばされ死亡。  このことによりキョウスケはアインスト達を倒しアルフィミィを解き放ちエクセレンを迎えに行くこと  を覚悟する。 メルア=メルナ=メイア(ジム・カスタム)/グ=ランドン・ゴーツ(ラフトクランズ)、流 竜馬(大雷凰)  グ=ランドンに機体を串刺しにされ竜馬に機体を爆散されロワ参加者(除くエクセレン)初の死亡者となる。  早々にテニアとの合流を果たすも彼女の目の前で死亡。このことがきっかけでテニアがゲームに  乗ってしまいカティアを殺害、統夜も乗っているので彼女...
  • 極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅
    ...ACK NEXT 青い翼、白い羽根 投下順 例え死者は喜ばずとも 休息 時系列順 ゲスト集いて宴は始まる BACK NEXT アンチボディー ―半機半生の機体― クインシィ 我が道を走る人々 アンチボディー ―半機半生の機体― ガロード 我が道を走る人々 アンチボディー ―半機半生の機体― 隼人 血に飢えた獣達の晩餐 竜馬 Take a shot Time Over ―私の中のあなたにさよならを― エイジ Time Over ―私の中のあなたにさよならを― クルツ Take a shot
  • 星落ちて石となり
    ...ACK NEXT 青い翼、白い羽根 カテジナ 心、千々に乱れて 赤と流星、白と勇者王 シャア 赤と流星、白と勇者王 アイビス 死人の呪い
  • 核ミサイルより強い武器
    核ミサイルより強い武器 ◆w4z2Zc6V4M 「見つけた…!」 眼下の草原には、白い機体が一機駆けている。 それを見下ろすこの機体も、白い。 コックピットには、真っ赤な髪の少女が一人。 フェステニア・ミューズは、地上を移動するRX-78-2ガンダムを捉えていた。 まだ、向こうには発見されていないようだ。 テニアの目的は、このゲームでの優勝。 そのためにはほかの参加者を殺さなければならない。 だが、このまま戦闘をするのははばかられた。 もし相手が強かったら、返り討ちにあう危険性がある。それは避けたい。 遠距離からの狙撃も却下。これはカティアの得意分野だ。 「ピピッ」 迷っているうちに、気付かれてしまったらしい。あの機体から通信が入る。 『おい、そこのロボットのパイロット。あんたはこのゲームに乗ってるのか?』 武蔵の質問からしばらく...
  • 赤と流星、白と勇者王
    赤と流星、白と勇者王 ◆C0vluWr0so 「……それでさきほどは取り乱していたわけか。すまない、不注意に近づきすぎたな」 「いえ……それより、その放送……本当なの?」 「ここで嘘をついても私たちに何の得がある? 内容が真実かどうかは別だが『放送された』。これは紛れもない真実だ」  ……場が沈黙で満ちる。シャア・アズナブルとアイビス・ダグラスは穴を掘っていた。  ざく……ざく……  ここに埋められる人間……彼女、アイビスがここに来て初めて出会ったのがジョシュア・ラドクリフだった。  ざく……ざく……  彼は優しかった。……優しすぎた、このゲームで生き残るには。  ざく……ざく……ざく……ざく……  もしアイビスをかばって戦闘をしなければ、死ぬことは無かったはずだ。  ざく……ざく……ざく……ざく……  自分の未熟さ...
  • 王の下に駒は集まる
    王の下に駒は集まる ◆VvWRRU0SzU ユーゼス・ゴッツォは合理的な人物である。 信じるものは数字、実績、記録といった目に見えて確かなものだけ。 愛や友情、気合や根性といった精神的な言葉がもたらすこのなど何一つないと考えている。 その男からすれば、今目前で繰り広げられている茶番はまったく持って不可解、不条理、不愉快なものだった。 (理解できん……やつらは状況が分かっているのか? 殺し合いの真っただ中で、人目も憚らず無防備に抱き合うなどと) 飛び去る二機を発見しアキトと別れて以降、彼らの追跡を続けたユーゼス。 起伏に富んだ草原の一角にラーゼフォンの巨体を隠し、彼が見ているのは一組の恋人たち。 何を思ったか機体を降りて悠長に睦言を交わしているようだった。 ユーゼスとしては現状の戦闘力が些か盤石でないこともあり、接触は慎重に慎重を重ねた上で行うつもり...
  • 東北東に進路を取れ
    東北東に進路を取れ ◆eK/Y5OG4jw 「あ、あの・・・すみません。あなたはこのゲームに乗った人ですか?  乗っていないのなら・・・よければなんですけどこのゲームから逃げるために協力しませんか?」 Jアークに相対する白い機動兵器、そのパイロットが発した言葉に驚いたというより呆れ返って、 ジョナサン・グレーンは返事代わりに鼻を一度鳴らして見せた。 周囲に敵影は無し。だからというのでは無いだろうが、随分と暢気なことを言うものだと脱力する。 あの少年とて見ただろう。あの異形の化け物の幻影を、主催者の楯突いた女の無残な死に様を。 それを踏まえた上でそんな考えに至るとは、度胸があるのか考え無しなのか。 こちらを欺く策かとも思ったが、正面からノコノコ顔を出した地点で策としては下の下だ。 ならばあの少年は、生まれついてのお人好しか――もしくは、人の善意で世界が救える...
  • 天使再臨
    天使再臨 ◆VvWRRU0SzU 静寂の空を、黒い弾丸が駆け抜ける。 内に宿すは仮面を纏う二人の男、ユーゼスとアキト。 ブンドル、甲児という参加者との情報交換を得てひとまずの指針を得、さしたる会話もなく黙然と男たちは進み続ける。 やがてG-8に到達した。光壁はもう目前だ。 「……ふむ。どうやらここで戦闘があったようだな」 湖畔に差し掛かったところで、ユーゼスが呟く。 周囲を見渡せば、草花が湖面とは逆の方向に倒れているのが確認できた。 恐らく水面に機体が落下し、衝撃が津波となってここまで押し寄せてきたのだろう。 アキトは以前ここで交戦したことを思い返す。 アルフィミィの元から再びこの世界に送り返されたとき、降り立った地がここだ。 そしてそのとき、ここにはアキト以外にもう一人の生存者がいた。青い機体と、破壊されたばかりと見受けられた残骸。 状況か...
  • ネクスト・バトルロワイアル(4)
    かくして、ロジャー・スミスは帰還する――! 「ネゴシエイター……? その機体は!?」 魂まで抜け出ているのはないかと思う声で横から声をかけられる。 そこには、テンカワの乗る機体が白い星の表面に座り込んでいた。 ロジャーは腕を組んだまま、三方を見る。 横――細部が変わっているが、朽ちたキングジェイダーと思わしきロボット。 上――光り輝く『世界』。 下――大いなるO――ビッグオー。 ロジャーは今、天へと伸ばすビッグオーの腕の上にいる。 だが、そこにいるビッグオーは朽ち果てている。腕は片方なく、赤い頭部装甲は砕け、全身は傷だらけだ。 「ビッグオー……」 ロジャーは、無理やりに忘却させられていた記憶(メモリー)を思い出した。 自分はこの殺し合いが始まる前に、あのノイ・レジセイアとあっている。 そこでノイ・レジセイアはこう言ったのだ。...
  • 御転婆お嬢様は飛んでいる。
    御転婆お嬢様は飛んでいる。 301 「嘘…10人も人が死んだの?」 ソシエは放送を聞き驚愕する。付近で戦闘が行われていたことは知ってはいたが、まさかそんなことに なっているとは思いもせず、呆然とその場に立ち尽くすばかりである。 『…は進入禁止となりますの。 進入すると首輪が起動するので注意することですの』 そのため、彼女は幸か不幸か放送の内容をほとんど聞き逃してしまった。 (いけない!もしここが禁止エリアだったら最悪じゃないの) 機体がないので徒歩で移動するならばすぐに移動するべきであるが移動した先が安全である保障などどこにもない。 そんな自分を取り巻く状況に戸惑っていると地響きと共に轟音が聞こえ、その方角を睨んでいると そこから巨大なトカゲのようなものがやって来た。 慌ててホワイトドールの中へ戻ろうとしたが、機体が動かないことを思い出し手近な建物の中に 隠れる...
  • 追い詰められる、心
    追い詰められる、心 ◆YYVYMNVZTk 「――おい、起きてるか?」 洞穴の中で男の声が響く。 「食えるかどうかは知らないが、腹に何か詰めておけよ。  腹が減って力が入らず殺されました――最高につまらない、冗談にもならない話だ」 言葉を投げかけられたのは力無く横たわる少年だ。 だが、その瞳には怒りに支えられた殺意が宿っている。 その眼光を男に向けながら、少年は答える。 「あんたは――どうするんだ」 「お前が食おうが食わまいが関係ないさ。俺は食うぜ。  飯のときに襲ってきても、俺は全然構わないんでね」 少年の考えなど全て分かっていると言わんばかりに、挑発的に笑う男。 男の名はガウルン。少年の名は統夜。 この二人の奇妙な関係は――些か理解し難い。 二人は協力関係にある。 最後の一人になるまで殺し合いを続けるバトルロワイアルにお...
  • ネクスト・バトルロワイアル(3)
    ――しかるに。 カミーユの前に現れたのは希望ではなく、圧倒的な力だった。 「……そういうことかよ……」 カミーユの前に立つのは、三機のメディウス・ロクス。デュミナスが他の掌から射出した個体たち。 当然、三機とも無傷の状態だ。一機でもあれだけてこずる相手が、同時に三体。 カミーユは、それでも片手でディスカッターをサイバスターに構えさせる。 「理解しまし」「たか? 現実が見えてない」「のは、あなたのほうです」 全く同一の声による三重音という不気味な声がカミーユに浴びせられる。 じりじりとにじり寄るメディウス・ロクスたち。サイバスターもじわじわと下がる。 天から現れるご都合主義の神様はいない。サイバスターを救ってくれる救世主はない。 それでも、サイバスターはカミーユの闘志に答え、動いてくれている。 「いい加減諦めたらどうです」「か? あなたが勝...
  • 驕りと、憎しみと
    驕りと、憎しみと ◆7vhi1CrLM6 横倒しのブラックゲッターの上で、空を眺めていた。 穏やかなときが流れている。 ユーゼスと共にG-1エリアに到着した後の約二時間、特にすることはなかった。 補給ポイントから離れ、見渡す限りの草海原に機体を横たえているだけである。 炉心の火を落とした二機は熱源探査にはかからない。遠目に見たとて、損傷の激しい二機の姿は残骸としか映らないだろう。 仮に興味を持ったとしても、見晴らしのいいここでは接近するまでの間に十分火は灯せる。 だが、この二時間そんな者は現れなかった。ナデシコは愚か鳥の一羽すら空には浮かんでいない。 視線をゼストと呼ばれるユーゼスの乗機へと落す。 湖で拾った白い神像とでも言うような巨神。その抉れた胸にゼストは、背中を合わせて固着していた。 そして、目を凝らすまでもなく分かる。四肢のないゼストが巨神を侵食している。...
  • Withdrawal Symptoms
    Withdrawal Symptoms ◆7vhi1CrLM6 暗い闇が視界を満たしている。何一つ見当たらない漆黒の闇。 しかし、無明ではない闇。瞳が捉えることの出来る闇だ。 久方ぶりに自らの目で確認するそれは輪郭の定まらないぼんやりとしたもので、いつになく優しく見えた。 「ふっ……」 笑いがこぼれる。 滑稽だった。闇を優しいと感じているのだ。 人が有史以来、怖れ、常に遠ざけようと努力してきたそれをだ。 心が昂る。機速が増す。 この程度の暗さなど闇の内に入らない。少なくともアキトは知っている、光を奪われた視界というものを。 不意に眩い光が奔り、慌てて機体を止めた。 心の昂りを押さえ込み、努めて冷静にグルリと周囲を一望する。 南と東は湖。北は平原。西は湖と平原が半々の湖岸。不審なものはなにもない。 湖岸沿いに南下してきて来た。それが湖にぶちあたり、水...
  • ネクスト・バトルロワイアル(2)
    頭部消失。五連チェーンガンを装備した左腕も切断されもはやなく、左肩のクレイモアも誘爆の可能性あり。 むき出しになったクレイモアをサブモニターで確認し、よくもさっきの衝撃で誘爆しなかったものだとアキトは息を吐いた。 機体のチェックを終えてまだ動くことを確認したアキトは、自分の現在地を確認する。 もっとも、確認とは言いつつもカメラから分かることは、自分は白い人口惑星の表面に飛ばされたということだけだが。 それ以外で目に入るのは、始めて見る大型機の残骸のみ。 アルトアイゼン・リーゼの調子を再度確認し、損傷が少なすぎることに違和感を覚えた。 アキトの世界では、人が搭乗するタイプのロボットは例外なくディストーション・フィールドが装備されていた。 だから、ボソン・ジャンプをしてもなんともない。しかし、アルトアイゼン・リーゼは違う。 特別空間を仕切るようなバリアを持っていないのに、...
  • 遺されたもの
    遺されたもの ◆VvWRRU0SzU タービンが猛回転し、伸ばした左腕が天井を砕き抉る。 ほどなくして、騎士凰牙は薄暗い地下通路から青空の下へとその身を晒す。 ソシエは傍らのロジャーに目をやった。浅い呼吸を繰り返す彼は、しばらく起きそうにもない。 ロジャーは気絶する前に南西に向かえと言っていた。 久々に思う存分機械人形を動かせると幾分高揚しつつ、現在位置を確認するためぐるりと辺りを見回したソシエの視界に巨大な影が飛び込んできた。 先頃交戦した、無敵戦艦ダイ。その残骸が―― そういえばロジャーからこの機体の説明を聞いた――無理やり聞きだした――とき、補給を行う際は通常の補給ポイントではなく専用の電池を用いるということだった。 ロジャーが携帯していた巨大な電池は四本。現在のエネルギー残量からして補給を行っておくのは妥当ではある。 が、手持ちの電池を消費すれば...
  • Shape of my heart ―人が命懸けるモノ―(1)
    Shape of my heart ―人が命懸けるモノ― ◆7vhi1CrLM6  目が二つあった。  パープルアイとでも言うのだろうか? 深く暗く沈んだ紫紺の両眼が、言い逃れは許さない、と詰問の視線を突きつけている。  どこか追い込まれているような、自分で自分自身を追い詰めているような、そんな目だった。  似てるなと思う。初めて戦場に狩り出された新兵が、自分のミスで仲間を死なせてしまった。そう思いつめているときの目が、ちょうどこんな感じなのだ。 「お前、ラキの何なんだ?」 「質問してるのはこっちだ」 「知ってることを全部話せって言われてもな……何処の誰とも知れない奴に話す義理はねぇ。  もっとも、俺のことなら別だがな。今夜のご予定から泊まっている部屋の番号まで何でもお答えいたしますよ」 「ふざけるなっ!!」 「悪い悪い。そう怒るなって。だが、そっちが答えなき...
  • Shape of my heart ―人が命懸けるモノ―(ver.IF)(1)
    Shape of my heart ―人が命懸けるモノ― ◆7vhi1CrLM6  目が二つあった。  パープルアイとでも言うのだろうか? 深く暗く沈んだ紫紺の両眼が、言い逃れは許さない、と詰問の視線を突きつけている。  どこか追い込まれているような、自分で自分自身を追い詰めているような、そんな目だった。  似てるなと思う。初めて戦場に狩り出された新兵が、自分のミスで仲間を死なせてしまった。そう思いつめているときの目が、ちょうどこんな感じなのだ。 「お前、ラキの何なんだ?」 「質問してるのはこっちだ」 「知ってることを全部話せって言われてもな……何処の誰とも知れない奴に話す義理はねぇ。  もっとも、俺のことなら別だがな。今夜のご予定から泊まっている部屋の番号まで何でもお答えいたしますよ」 「ふざけるなっ!!」 「悪い悪い。そう怒るなって。だが、そっちが答えな...

  • 狩 ◆T0SWefbzRc  獲物は二匹。共に機体の動きがぎこちなく、如何にも馴れてないのが目に取れる。 機体の性能は未知数だが、中の人間があれならば問題はないだろう。しかし。 「何の冗談だ。あの小さいのは兎も角、あんなもんが空から降りてくるってのは」  立ち並ぶ岩山の梺に立つ巨大な白い機体。その影に隠れるように青い戦闘機。二機の機体が、そこには停留していた。 「移動しながら話せれば良かったんだろうけど、私、操縦に不馴れで。 機体の性能が良すぎて逆に手に負えないんです」 「ううん。私だって空を飛ぶ乗り物なんて動かしたことなかったし。それより良かった」 「何がですか?」 「最初に会った人が優しそうな人で」 最初に会った人。私が『ここ』に来て最初に会った人は…。 頭に浮かんだその姿を、黒髪の少女、カティア・グリニャールは胸の奥にしまいこんだ。 「私も良かった...
  • 彼方よりの帰還
    彼方よりの帰還 ◆7vhi1CrLM6 揺蕩う意識の中で、誰かの声を聴いた。 一人じゃない。二人でもない。もっと多くの人間の声を。 『待て! こちらは君の敵ではない!! 攻撃をやめr』 『助けて、兄さん』 『たすけ……とう、や……』 助けも伝わらず懇願すら適わなかった絶望。 『これが『ガンダム・ザ・ガンダム』と言うものかあぁぁぁぁっ!!?』 『楽し……かった……ぜ。じゃあな……と……や』 充分に戦い、散っていった者の充足。 『おっ、俺がこんなところで……! エイジっ、エイジいいいいいいいい!!』 『ああ、嫌だ嫌だ。嫌だなぁ』 『……ば、馬鹿な……この私が……全能なる調停者たる……このユーゼス・ゴッツォが……!』 志半ばで散った無念。 『これからも末永く、お付き合い願いま――』 『あなた...
  • 盤の上で駒は計略を巡らせて
    盤の上で駒は計略を巡らせて ◆IA.LhiwF3A  雄大な大空をも覆わんとする、重厚かつ巨大なマシンが、バーニアを吹かし移動を続けている。  白と赤、二色の相反するカラーリングによって構成されているその機体の名は、ガドル・ヴァイクラン。  バルマー帝国の人型機動兵器、ヴァイクランとディバリウムの二機が合体することによって生まれる、俗に言う『スーパーロボット』である。  しかし、人型とは形容したが、傍目から眺めたその機体の頭部の形状は、むしろ『怪獣』と呼んだ方が相応しいような、凶悪で獰猛な相貌。  『スーパーロボット』という言葉から連想される、正義を守り悪を打ち砕く偉大なる勇者の片鱗は、その姿形からはまるで見受けられない。 「――間もなくD-3に入るか。周囲の状況はどうなっている?」  ヴァイクランのパイロットが言う。 「……異常無し。機影なんて欠片も見えやしないよ、兄...
  • The 4th Detonator(2)
    ――こんなんで死ぬもんかっ! 私は! ■■と幸せになるんだぁぁああああああっっっ!!―― 虫のいい話だったのはわかってる。 俺もテニアも、ここでたくさんの人を傷付けてきた。 Jアークの奴らが俺やテニアを人殺しだって憎むのは当然だよな。それだけの事をしてきた。 俺があいつらの立場でもそうする。 ――良かった……会えて、本当に良かった……!―― でも、俺とテニアは出会ってしまった。 ここで、カティアもメルアもいない殺し合いの世界で、俺達だけが。 ――アタシ信じてたからさ。■■が助けに来てくれるって―― テニアは俺を信じるって言ってくれたよな。 俺も、テニアを信じようって……お前が何をしてきたか知っても、それでもお前を守ろうと思ったんだ。 ――……■■、何だか印象、変わったんじゃない?―― 既に一人、殺してるからな。そりゃ...
  • 命の残り火
    命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 静寂の朝もやを排気音が掻き消した。 まだ低い朝陽に照らし出された街並みを巨大な影で塗りつぶしながら進む戦艦ナデシコ。 その指揮所にシャギアは駆け込んだ。オペレーター席で振り向いた比瑪と目が合い、一拍遅れて甲児も駆け込んでくる。 弾む息を押し殺し極めて冷静に声を出した。 「状況は?」 「八時の方角に何かを捉えたわ。加工拡大したものがこれ」 答えつつ比瑪がパネルを叩くとモニターに閃光が映し出される。 小指の先ほどにしか見えないそれが拡大されはっきりとした輪郭を伴っていく。 「機体だな。それにしてもこの速度は……」 「シャギアさん、こっちにもう一機いるぜ」 甲児が指差すそこに目を向ける。確かにそこにもう一機いた。白銀の機体。 高速で駆け抜ける機体とその先にいる機体。それが意味する状況は―― 「詳細は...
  • 引き合う風
    引き合う風 ◆y12NUCIPVs D-5の北部平原に白く輝く機体とその前に佇む人影があった。 「ふう、やはりこの機体は美しい。醜いものによって傷つけられた心を癒すには、やはり 美しいものを見るのが一番だな」 そう呟きながら、サイバスターに魅了されているレオナルド・メディチ・ブンドルは振動 を感じ自分に近づく機体に気付きコックピットに入り、三機の機体の内一機に見入った。 「ふむ、他の二機はともかくあの金色の機体。見る者を魅了する金色、そしてそれに劣ら ぬ流線的なフォルム、シンプルな造形美。そして、百年その美しさを保つように 両肩に刻まれた文字。おお…美しい」 そう感動しながら離れたところで止まった三機の動きを待つことにする。 最悪だ。D-4の補給ポイントに向かう途中に圧倒的な力を持ち立ちふさがる機体を見て マサキ=アンドーはそう思った...
  • 疾風、そして白き流星のごとく
    疾風、そして白き流星のごとく ◆VvWRRU0SzU 「マサキ・アンドー……サイバスター、お前の主は散ってしまったか」  時刻は6:00.二回目の放送が響き渡る。  ブンドルが駆る空貫く白銀の翼、サイバスター。  その正当たる操者の名が、幼い少女の声にて読み上げられた。彼だけではなく、数時間前に言葉を交わした者も。 「そしてゼクス・マーキス、カズイ・バスカーク……彼らもまた。カミーユ・ビダンは生き残ったか」  一回目の放送で呼ばれたラクス=クライン、リリーナ=ドーリアンの知己。  有力な集団と思われていた彼らが瓦解したことはかなりの痛手だ。  更に放送にはギム・ギンガナムの名も含まれていたが、これにはさほど驚きはしない。  粗暴かつ好戦的な男ではあったが、その戦闘力、そして黒歴史の知識は有用なものだった。  共にいた時間は長くはないがそれでも一度...
  • RX-78-2ガンダム
    RX-78-2ガンダム 機体名 RX-78-2ガンダム 全長 18.0m 主武装 ビームライフル MSの武装では宇宙世紀において最も古いビーム兵器。エネルギーCAPとやらを内臓し、撃ち尽くしたらチャージが必要なため、かなり燃費が悪い。だが威力は高い。 ビームサーベル×2 ガンダムの接近戦武装といえばこれだろう。刃渡りは10m前後。またパイロットの技量次第だがビームも切り払うことが可能。 60mmバルカン砲×2 ガンダムおなじみの普通の頭部バルカン。なんでも宇宙世紀の頭部バルカンは60mmと決まってるらしい。毎回書いてるがミサイル迎撃や目くらましにどうぞ。 ハイパーハンマー 当ロワ救済措置。ガンダムハンマーの発展系でバーニアが搭載されている。ちなみに原作ではゴッグに受け止められた。さすがゴッグだ、(ry 特殊装備 シールド 銃眼付きのシールド。強度はソコソコ。 コア・ブロック...
  • 護るために
    護るために ◆tgy0RJTbpA 背の高い木々が乱立する森林がある。 その合間を縫うように陽光が差し込み、薄く森の中を照らしている。 光を受けるのは木々だけではない。 地にひざまずくようにしている緑色と白に塗り分けられた巨人が光の下にあった。 腕の外側、折り畳まれたアームが特徴的な巨人は森林に影を投げかける。 その影に隠れるように立っているのは黒髪の少年だ。少年は腕を震わせ、巨人を殴りつける。 「ざけんな……」 呟くような声だが、力ない声ではない。どこかから聞こえる川音を除けば、他に音は聞こえない。 風さえも、吹いてはいなかった。 「ざけんな、ざけんなッ!」 少年は巨人に思いをぶつけるかのようにして口を開く。まるで、呪詛の言葉を紡ぐようだ。 夢だと思いたかった。悪夢だと信じたかった。 だから、もう一度巨人に拳を叩きつける。返ってくるのは鈍い音と痛みだ。 あ...
  • 歯車は噛合わず 男は反逆を起こした(1)
    歯車は噛合わず 男は反逆を起こした ◆7vhi1CrLM6 「また揺れだしたニャ」 「マ、マサキ、早く何とかするニャ」  機体が猛烈に震え始め、黒と白、二匹の猫が悲鳴をあげて頭を抑えた。  それに言い返しつつマサキは手元の操縦に集中する。 「少しは黙ってろ!」  『絶対的な火力と強固な装甲による正面突破』をコンセプトに作り上げられた試作機アルトアイゼン。  その極端すぎる設計思想はベースとなったゲシュペインストの機体バランスを著しく損ね、特殊な能力は必要ないとはいえその扱いは難しい。  それに加えて各部に受けた損傷が、操縦性の悪さに拍車をかける結果となっていた。  今現在のアルトの乗り心地は、例えるなら急発進と急ブレーキしかできない車が未舗装の岩山を走っているようなものである。  ようするに乗り心地が最悪なのだ――機動兵器に乗り心地を求めるのもど...
  • 鍵を握る者 噛合わない歯車(1)
    鍵を握る者 噛合わない歯車 ◆7vhi1CrLM6 「また揺れだしたニャ」 「マ、マサキ、早く何とかするニャ」  機体が猛烈に震え始め、黒と白、二匹の猫が悲鳴をあげて頭を抑えた。  それに言い返しつつマサキは手元の操縦に集中する。 「少しは黙ってろ!」  『絶対的な火力と強固な装甲による正面突破』をコンセプトに作り上げられた試作機アルトアイゼン。  その極端すぎる設計思想は、ベースとなったゲシュペインストの機体バランスを著しく損ねている。特殊な能力は必要ないとはいえその扱いは難しい。  それに加えて各部に受けた損傷が、操縦性の悪さに拍車をかける結果となっていた。  今現在のアルトの乗り心地は、例えるなら急発進と急ブレーキしかできない車が未舗装の岩山を走っているようなものである。  ようするに最悪ということだ――機動兵器に乗り心地を求めるのもどうかと...
  • DARK NIGHT
    DARK KNIGHT ◆T0SWefbzRc 「…なんなんだよ」 薄く明るい、計器の立ち並ぶコックピットの中で、少年はポツリと漏らした。 「またかよ」 ボソボソとした声で、言葉を続ける。突然に立たされた舞台。巻き込まれた自分。 「戦争の次は殺し合いかよ」 少年は過去に似た経験をしていた。落ちてきたロボット、出会った少女達。崩れた日常。学園生活。 「でも、同じ事だ。あの時と」 ただ、流されるままにロボットに乗り、流されるままに戦った。そう、ただ流されるままだった。 自分の力が及ばない、運命という流れの下に自分は戦わされている。 「そうだ、あいつら」 ふ、と自分を巻き込んだ、三人の少女の事を頭に浮かべる。 「あの、怒ってた奴。テニアだよな。他の二人も居た…」 訳の分からない実験のために、素性の知れない組織に監禁されていた少女達。 自分と同じ、ただ訳も分からない...
  • 失われた刻を求めて
    失われた刻を求めて ◆C0vluWr0so 「これでっ……墜ちやがれえええええ!」 ゴステロの怒号と共に放たれた勇者王必殺の拳が、空を翔るバルキリーへと襲いかかる。 暴力的なまでの力を持つ拳撃の威力は十全。バルキリーの装甲などは一撃で貫くだろう。 だがしかし、それはまともに当たればの話。 「そこかっ!」 バルキリーは空中旋回し、スターガオガイガーの拳を苦もなくかわす。 天性の操縦センスと豊富な戦闘経験、そしてニュータイプの力――それらが備わったアムロには、ただの力任せの攻撃は当たらない。 だが、それだけだ。 「ちょこまかちょこまかとうざってえんだよッ! オラオラオラオラァァァァァ!」 更に続くスターガオガイガーの猛攻。 それに対して正確無比な回避運動を続けるバルキリーだったが、反撃は無い。 スターガオガイガーの強硬無比な装甲の前には...
  • ベルゲルミル(ウルズ機)
    ベルゲルミル(ウルズ機) 機体名 ベルゲルミル(ウルズ機) 全長 21.30m 主武装 マシンナリーライフル よくわからん球を発射する。おそらくフォトンライフルが変化したもの。 シックス・スレイヴ 背中についた6個のマガタマを遠隔操作で相手にぶつける攻撃。なぜか6個を1つにまとめると火炎龍が出てくる。 特殊装備 HP回復(中) マシンセルのおかげで再生する。 EN回復(中) マシンセルのおかげで再生する。 分身 理論不明。おそらくマシンセルでF91と似たことをやってると思われる。 マシンセル ベルゲルミル最強の武器と言ってもいいかもしれない。マシンセルを散布して周囲の自然環境を激変させ、更に分解等も行う。数が少なく劣勢だったアンセスターがこれを使って恐竜帝国をまた地に押し戻したというからその効力はすさまじい。ロワじゃそんな効果強すぎだから、ビルを腐食させるとか木を枯らすとか...
  • 冥王計画
    冥王計画 61 この機体に選ばれた者は幸運であっただろうと思う。 このゲームの目的である生き残る事を容易にする事が出来るのだから… ただし、身体だけは… 「美久!返事をしろ!」 「確か…ジュドー君だったかしら?流石、ニュータイプね。機体に乗っただけで全部分かるなんて」 「何を言っている?…この身体はジュドーと言うのか? 成る程。例え、洗脳されても俺自身の記憶と人格を再生するように組んだ再生プログラムが、 本来は、俺以外のパイロットを受け付けないというプログラムとの矛盾を解消するにはこうするしかなかったか。」 「ジュドー君!何を言ってるの?」 「俺は、ジュドーではない!マサキだ!命令する。状況を話せ!」 なかなか面白い。 レジセイア…もしかしたら、システムの更なる改良が見込める存在だ。 そして、レジセイアに会うには… 「美久!まずは、ここが冥府の始ま...
  • 磨り減っていく心
    磨り減っていく心 ◆Y3PBSdzg36 いつも、傍には誰かがいた だから、不安なときは誰かと話すことができた だけど、今は一人だ 誰とも話すことは出来ない 正直、これが夢ならどんなにいいか さっき、参加者が一人死んでいるのを見た 冷静な振りをしていた心が崩れそうになるのを感じた 統夜たちの内誰かが死んでいてもおかしくはない そして自分も… カティアは心が押しつぶされそうになっていた そんな少女に容赦なく敵は襲い掛かる レーダーに機体の反応がでる 「もしかしたら、このゲームの反対派かもしれないわね」 しかし、相手の機体から何かが発射された かなりのスピードのそれを何とか避ける 「いきなり攻撃!?相手はゲームに乗っているの!?」 飛んできたのは腕、ロケットパンチの攻撃だった 相手の機体が姿を現す その機体は左側にひどいダメージを受けていた...
  • 2nd Ignition
    2nd Ignition ◆VvWRRU0SzU Jアークが見えた。 真紅のカーテンが舞う空の下、白亜の艦は市街地の中心へとゆっくり進んで来る。 ユーゼスはメディウス・ロクス――ゼストを止め、Jアークの正面へと位置を調整した。 既にJアークから他の機体が発進している。いつでも戦闘に移れる体勢だ。 アキトは後方で待機させている。名簿により生存は知られているだろうが、わざわざ帯同させて奇襲の機を逃すのも馬鹿らしい。 発進した機体は三機。サイバスター、青い小型機、ネゴシネイターの乗る陸戦機。 ユーゼスが知っているだけでも他にストレーガとバルキリーがいたはずだが、その機影はない。 アキトと同じように、艦内に待機させておいて状況次第で対応させるという事だろうか。 まあどちらでも構わないと、ユーゼスは鼻で笑って通信を開く。 「Jアーク、こちらはユーゼス。約束の時間だ」 「...
  • 髑髏と悪魔が踊るとき
    髑髏と悪魔が踊るとき ◆IA.LhiwF3A  命はやがて息絶えて、肉は削げ落ち骨と化す。  骸骨とは、言わば死の象徴。その骸骨を額に掲げし異端のMS、クロスボーン・ガンダムX2が緑の大地を往く。  背部に取り付けられた『交差する骨』の如き外観を持つ大型スラスターにより突き進む漆黒の機体は、  眩いばかりの陽射しの下にいながらも、大海原の波を渡りし幽霊船を髣髴とさせる。  しかし、幽霊船の舵を取るのが常に朽ち果てた身の亡霊船長であるとは限らない。この場合においてもまた、然り。 「ゲームがヤな奴、この指止ーまれ……ってか」  陰鬱とした死の匂いを纏わせる機体を駆るのは、そのような負のイメージとは程遠い、飄々とした印象を与える容姿をした黒服の青年。  宇宙の始末屋、コズモレンジャーJ9に属する超一流のスナイパー、ブラスター・キッドこと木戸丈太郎は、  機体の中心、コア・ブ...
  • そして騎士は走り出す
    そして騎士は走り出す ◆OBzaXJXIWo 「行ったか…………?」 統夜は、独りきりのコクピットでごちた。 白い、格闘戦主体と思われる機体………飛行せずとも、岩場を跳躍のみで駆け抜けた機体が北へ行ったのを見届けると、 暗黒騎士─ヴァイサーガは岩陰から立ち上がった。 「さっきの機体は───」 この機体に比べれば随分と小型だった。しかし──跳躍等、見た目からではそのポテンシャルははかりしれない。 (懐に入られでもしたら、ひとたまりもないな) 機体の大きさはこちらの方が断然だった。しかし──小さい敵は小回りがきくのだ。 (偵察中に不利な相手を発見したら、無理せずやり過ごす。───だったっけか) 三人娘の誰だったか──戦術に関しての講義がこんなところで役立つとは。 「さて………」 統夜は、一度ぐるりと周囲を見渡した。 (………北はさっきのヤツ………東は少し岩...
  • ネクスト・バトルロワイアル(7)
    「分かってるけど……一応聞いとく……生きてるよな?」 「生きてるよ……まだ……死んじゃいない……」 「あたしも、なんとか……」 大空洞の地面にうずくまる三機のマシン。 その前には、傷一つ付いていない巨体でノイ・レジセイアが見下ろしている。 ノイ・レジセイアの放った一撃を、カミーユたちはどうにかバリアを全開にすることでやり過ごせはした。 しかし、それの結果受けた三機のダメージは深刻なレベルに達している。 「ごめん、やっと治ったのにまたぼろぼろになっちゃったね、ブレン」 「再生も、追いつきそうにない、かな……」 それでも、三機ともなお健在。 立ち上がることはできるし、武器を持つこともできる。 ノイ・レジセイアは、何をするわけでもなく三機を無言で見下ろしている。 「くそっ……余裕のつもりなのかよ」 「いや、たぶん違う。待ってるんだ。俺たちが、自分...
  • 怒れる瞳(2)
         □ 『くっそ、また誰か来るのかよ! どうなってやがるんだ!』 一方、ナデシコに残ったバサラの目は近づいてくる頭のない機体――ガナドゥールを捉えていた。 戦闘区域を迂回し、ゆっくりと近づいてくる。その身体は今にも倒れそうなほど傷ついている。 目視で見える距離に入った。オモイカネに通信回線を開くことを求めた。 『そこの機体! おまえはナデシコに用があるのか?』 「……ええ、そうよ。あなたはナデシコの代表かしら?」 返ってきた声にバサラは息を呑む。この声―― 『比瑪? お前、宇都宮比瑪か!?』 そう、聞こえてきた声は目前で命を落とした宇都宮比瑪、そのもの。 バサラはその眼でしかと見ていた。彼女が高熱に焼かれ消滅する瞬間を。だからそんなはずはない、わかってはいるのだが―― だからと言って芽生えた希望を幻想と切り捨てることができる...
  • 鍵を握る者 噛合わない歯車(2)
     構えられたマシンナリーライフルからエメラルドグリーンの光球が飛び出す。その数は三。  それの一つ目を避け、二つ目を右腕のタービンで弾き、そして三発目の直撃を受けて凰牙はバランスを崩した。  体勢を立て直すのもそこそこに地を蹴り、その場を飛び退く。瞬間、爆音が轟き大地が抉られた。  巻き上げられた土くれが降り注ぐ中、ロジャーは叫ぶ。 「何故、我々と君たちが戦わなければならない」 「あんたたちはアタシらの敵だ!」  心の底から憎しみが篭ったような声。返答と同時にまた一つ放たれた光球を、宙に向かって飛ぶことでかわす。 「それは違う。君たちはあの主催者に従うのを良しとしなかった者たちではないのか!  そうであるならば我々は仲間なはずだ!!」  さらに空中で左足と右腕のタービンを使い三つの光球を弾く。  一息ついたその瞬間、弾いた光球の影から二つの勾玉が...
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