ID:rTPj5ifK0
【境界線】
女「目が見える見えないの境界線って案外ないですね」
男「俺のおかげだろが」
女「だけど見えなくて悔しいのは貴方の姿でしょうか」
男「だからってやたらと触るな」
【秋の味覚】
女「と言えば私にとって松茸がいいですね」
男「匂いはお前にとって大切だしな」
女「甘いもの、栗、芋なんて使ったスイーツも素敵です」
男「あれは美味しいな」
女「そういえば今年は一つも…」
男「…買ってくる」
女「あ、待って」
男「どうした?」
女「ありがとうございます」
男「どいたしまして」
【痴漢】
女「キャッ!」
男「どうした?」
女「今誰かにお尻を触られました」
男「!」
女「助けて~」
男「俺らしかいないこのガラガラの車内で痴漢なんているか」
女「あれ?騒がしかったのに」
男「まあ、お前も間違えるんだなって痴漢は捏造だったな」
女「貴方にならされてもいいですよ?」
男「俺はもっと紳士的だ」
【半分こ】
女「今日は私の誕生日です」
男「そら、ケーキだ」
女「たくさん食べたいですが…流石に1ホールは無理ですね」
男「まあ家族で食べれば?」
女「誕生日だからお願い一ついいですか?」
男「ああ」
女「このケーキは半分こ、これから得る幸せも出来る限り半分こにして下さい」
男「ダメだ」
女「え…」
男「お前は目が見えないんだからもっと幸せになれ6対4ってところだ」
女「男さん…」
男「ケーキは半分食べるがな」
【お祭り】
男「懐かしいな、お前と祭りに来るの」
女「まだ私の目が使えた頃でしたからね」
男「どうだ?久々の祭り」
女「人がたくさんいてみんな楽しそうにしている」
男「ま、祭りだからな」
女「皆は何を見て喜ぶのかな?今ある幸せ大切にして欲しいね」
男「お前も今ある幸せ大切にしろよ」
女「大切にしていいの?ならずっと大切にするよ?」
男「してくれ、頼むから」
女「うんっ!」
【ぜひ見てもらいたいもの】
女「男さん今日は連れて行って欲しい場所があるんです」
男「いいけど。どこに?」
女「海辺の山の神社ですあそこからの景色は最高でした」
男「覚えてる景色か…」
女「そこからの夕日がとても綺麗で是非男さんに見て欲しくて」
男「お前の目が治ったら二人で見に行こうぜ」
女「で、でも今日が神社に行った思い出の日だから…」
男「行くぞ。お前の目が治ったときには二人とも二回目だから公平だろ?」
女「ありがとうございます」
最終更新:2006年11月22日 14:31