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【種別】 “[[紅世の徒]]”、[[通称]] 【初出】 I巻(真名のみ。通称はX巻) 【解説】 “[[紅世の王]]”。[[真名>真名(まな)]]は“[[棺の織手]]”(ひつぎのおりて)。[[炎]]の色は青。 [[顕現]]時は、巨大で優雅な翼と細くも逞しい体躯を持ち、仮面を付けた青い天使の姿をとる。髪は羽根のように広がり、二本の角が鋭く突き出る。声は、重い壮年の男のもの。翼は、外伝漫画『[[ES>Eternal song ‐遙かなる歌‐]]』の描写では、正面からは四枚と見えるが、腰の後ろにもう一対あり、合わせて六枚である。 中世最大級の“徒”の集団[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]で、首領の座にあった。 優れた[[自在師]]でもあり、[[鍵の糸]]で[[自在法]]『[[都喰らい]]』を行って大量の“[[存在の力]]”を得る事に成功し、さらにその莫大な力を自在に使いこなす、当時の乱獲者達の中では最強の“紅世の王”。 “徒”が史上最も溢れていた中世の欧州において、九人の強大なる“紅世の王”『[[九垓天秤]]』を従え、万単位の“徒”を有する戦闘集団[とむらいの鐘]を組織した、世界のバランスに対する最大の敵。 かつては二つの世界のバランスを守るという使命に燃え、[[フレイムヘイズ]]のシステムが完成した最初期にこの世に渡り来て人間と契約し、契約者の『棺の織手』[[ティス]]と共に最古のフレイムヘイズたちを率いて“徒”の集団を数多覆滅するなど、かなりの戦果を挙げ英雄となった。ティスと契約していた当時は、頭に嵌める金の輪型の[[神器]]“[[無銘の金環]]”に意思を表出させていた。 太古の『[[大縛鎖]]』をめぐる“[[祭礼の蛇]]”との[[神]]殺しの戦いでは、ティスと共にフレイムヘイズ側として参戦しており、儀式に招かれていた[[イルヤンカ]]たちと戦ったようだ。 しかし、その後ティスが人間の裏切りによって突然の死に至った際に、彼女の自分に対する想いの丈と、自分も彼女に対して強い愛情を持っていたことに気付いた。 彼女の喪失を恐れて『[[清なる棺]]』で[[器]]の崩壊を防ぎ、同時に周囲の人間を喰らって“存在の力”を確保、ティスの存在という「この世でただ一つ、心通じた場所」を基点に、神威召喚の手法を応用して自らをその場に再召喚し、顕現。世界のバランスを守る使命から離反し、この世のバランスを乱す存在となる(再召喚の代償として、彼は“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”との繋がりを絶ち、“紅世”に帰る手段を失っている)。 以降、彼は自らの契約者の[[称号]]であり、彼女と一つになっていた時の名である“棺の織手”を真名として名乗ることになる。 すなわち“棺の織手”は自称であり、“紅世”における彼の本当の真名は“[[冥奥の環]]”(めいおうのかん)。この真名は組織内では「捨て名」として扱われ、呼ばれることを好まない。 ティスを失ったことを受け入れず、かつての仲間全てを敵に回してでも再び彼女と共に生きることを望んだ彼は、ティスを生き返らせる術を探してフレイムヘイズと敵対しながら世界を巡り、その過程で九人の強大なる“紅世の王”『九垓天秤』を従え、[とむらいの鐘]を組織するに至る。 それでもティスを蘇らせることは叶えられなかったが、分解と定着の[[自在式]]が刻まれた『[[大命詩篇]]』を手に入れたことで、彼女が最後に望んだ願い、ティスと自分の子供『[[両界の嗣子]]』という新たな存在を生み出すことを願い、『[[壮挙]]』と名づけてその達成を目指し、動き出す。 秘法『都喰らい』で[[オストローデ]]市を丸ごと喰らって莫大な“存在の力”を確保し、[[宝具]]『[[小夜啼鳥>小夜啼鳥(ナハティガル)]]』をも手に入れ、『壮挙』達成まであと僅かというところまでこぎつけるも、『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』の最終決戦において、『[[炎髪灼眼の討ち手>マティルダ・サントメール]]』の『[[天破壌砕]]』によって天罰神として顕現した[[アラストール]]に討ち滅ぼされた。 ティスが彼を慕い、『九垓天秤』の面々を含めた荒くれ者揃いの[とむらいの鐘]が彼の元に集ったのは、物質的にも心情的にも何も切り捨てられず抱え込む彼の優しさから。良くも悪くもその場の感情で動くが、強大な存在である彼が見せる優しさ哀しさは、存在の乱獲者として活動するようになっても変わらなかった。 “棺の織手”の名は自称であるが、堅物のアラストールでさえも最終的には、彼のティスに対して全てを掛けた想いと生き方の証である“棺の織手”を、彼の真名と認めた。 参照 →[[棺の織手]] 【由来・元ネタ】 ユダヤ・キリスト教に名を残す堕天使の一人アザゼル(Azazel)の前身で、カナーンの一帯で崇拝された砂漠の太陽神アシズ(Asiz)と思われる。 アザゼルの名は「強者の神」「遠くへ去る者」を意味し、人間の女と交わったことで堕天した200人の天使グリゴリの長とされる。 「冥」には光が無くて暗い、死後の世界といった意味もあるが、死後の世界に関しては“紅世の徒”には似合わない意味であり、この場合の冥は人間にはわからない神仏の働きを意味するだろう。 「奥」とは奥義などと言うとおり、奥深くて解かり難い、隠れたといった意味がある。 そして「環」は輪の形をした玉、または輪の形をしたものを表すのだが、輪とは無限や不滅を意味し、その輪は環であり神聖な宝輪である。 また円であることは完全を意味する。 これらのことを総合して真名全体の意味を考えると「知り難き神聖な力を持つ完全なる宝輪」という意味だと思われる。 完全・不滅を対象に与える閉鎖空間『清なる棺』を使い、自身も人間には知り難き力である自在法を得意とするアシズの本質を表した真名だと思われる。 また彼の顕現の姿は天使であり、天使は輪(ハイロゥ)を持つといわれる。 【コメント】 ☆当時の最強の乱獲者の“王”として、“[[祭礼の蛇]]”と並んで語り継がれている。またXXI巻で“[[探耽求究>ダンタリオン]]”や[[[宝石の一味]]]の“[[瓊樹の万葉]]”[[コヨーテ]]と同様、世界の構造を弄りバランスを左右する暴挙に出た者として語られた。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、10話の猿蟹合戦で蟹の一団の首領として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、トーテングロ家の当主としてティスと晴れて夫婦として登場した。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、序幕で観客の一人として登場している。 ☆[[アニメ第3期]]では、アラストールの回想の中でティスと共に姿だけ登場した。 ☆“紅世”真正の[[神]]に対する位置づけは、「大魔法使い」とのことだった。実際に力を振るう場面を見たかった。 ☆当時最強の“王”ということは、[[シュドナイ]]とも互角以上に戦えたのだろうか? ☆↑個人的には、『[[都喰らい]]』後なら[[シュドナイ]]より強いと思ってる。『[[都喰らい]]』前ならさすがに[[シュドナイ]]の方が強いかもだけどな。 ☆俺はシュドナイ派だなあ。両方がお互いを知らないなら運の要素が強いし、片方知ってるならそっち有利だろうけど、お互い知ってて対策打ってタイマンの場合やっぱ“千変”が勝ちそうに思える。アシズは自在師らしいから、状況にも寄るんだろうけどな。 ☆シュドナイ派の方が多そうだな。作中での無双ぶりがその印象に拍車をかけてる。対照的に、アシズ様は勝負にすらならず潰されてるし……戦った相手が悪すぎたんや ☆都喰らいの力は有限とは言え莫大だし、素の力も自在師としても相当なはずだから原作最終戦のマージョリーより弱いとは思えない。だからシュドナイとも互角以上だと思う。
【種別】 “[[紅世の徒]]”、[[通称]] 【初出】 I巻(真名のみ。通称はX巻) 【解説】 “[[紅世の王]]”。[[真名>真名(まな)]]は“[[棺の織手]]”(ひつぎのおりて)。[[炎]]の色は青。 [[顕現]]時は、巨大で優雅な翼と細くも逞しい体躯を持ち、仮面を付けた青い天使の姿をとる。髪は羽根のように広がり、二本の角が鋭く突き出る。声は、重い壮年の男のもの。翼は、外伝漫画『[[ES>Eternal song ‐遙かなる歌‐]]』の描写では、正面からは四枚と見えるが、腰の後ろにもう一対あり、合わせて六枚である。 中世最大級の“徒”の集団[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]で、首領の座にあった。 優れた[[自在師]]でもあり、[[鍵の糸]]で[[自在法]]『[[都喰らい]]』を行って大量の“[[存在の力]]”を得る事に成功し、さらにその莫大な力を自在に使いこなす、当時の乱獲者達の中では最強の“紅世の王”。 “徒”が史上最も溢れていた中世の欧州において、九人の強大なる“紅世の王”『[[九垓天秤]]』を従え、万単位の“徒”を有する戦闘集団[とむらいの鐘]を組織した、世界のバランスに対する最大の敵。 かつては二つの世界のバランスを守るという使命に燃え、[[フレイムヘイズ]]のシステムが完成した最初期にこの世に渡り来て人間と契約し、契約者の『棺の織手』[[ティス]]と共に最古のフレイムヘイズたちを率いて“徒”の集団を数多覆滅するなど、かなりの戦果を挙げ英雄となった。ティスと契約していた当時は、頭に嵌める金の輪型の[[神器]]“[[無銘の金環]]”に意思を表出させていた。 太古の『[[大縛鎖]]』をめぐる“[[祭礼の蛇]]”との[[神]]殺しの戦いでは、ティスと共にフレイムヘイズ側として参戦しており、儀式に招かれていた[[イルヤンカ]]たちと戦ったようだ。 しかし、その後ティスが人間の裏切りによって突然の死に至った際に、彼女の自分に対する想いの丈と、自分も彼女に対して強い愛情を持っていたことに気付いた。 彼女の喪失を恐れて『[[清なる棺]]』で[[器]]の崩壊を防ぎ、同時に周囲の人間を喰らって“存在の力”を確保、ティスの存在という「この世でただ一つ、心通じた場所」を基点に、神威召喚の手法を応用して自らをその場に再召喚し、顕現。世界のバランスを守る使命から離反し、この世のバランスを乱す存在となる(再召喚の代償として、彼は“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”との繋がりを絶ち、“紅世”に帰る手段を失っている)。 以降、彼は自らの契約者の[[称号]]であり、彼女と一つになっていた時の名である“棺の織手”を真名として名乗ることになる。 すなわち“棺の織手”は自称であり、“紅世”における彼の本当の真名は“[[冥奥の環]]”(めいおうのかん)。この真名は組織内では「捨て名」として扱われ、呼ばれることを好まなかった。 ティスを失ったことを受け入れず、かつての仲間全てを敵に回してでも再び彼女と共に生きることを望んだ彼は、ティスを生き返らせる術を探してフレイムヘイズと敵対しながら世界を巡り、その過程で九人の強大なる“紅世の王”『九垓天秤』を従え、[とむらいの鐘]を組織するに至る。 それでもティスを蘇らせることは叶えられなかったが、分解と定着の[[自在式]]が刻まれた『[[大命詩篇]]』を手に入れたことで、彼女が最後に望んだ願い、ティスと自分の子供『[[両界の嗣子]]』という新たな存在を生み出すことを願い、『[[壮挙]]』と名づけてその達成を目指し、動き出す。 秘法『都喰らい』で[[オストローデ]]市を丸ごと喰らって莫大な“存在の力”を確保し、[[宝具]]『[[小夜啼鳥>小夜啼鳥(ナハティガル)]]』をも手に入れ、『壮挙』達成まであと僅かというところまでこぎつけるも、『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』の最終決戦において、『[[炎髪灼眼の討ち手>マティルダ・サントメール]]』の『[[天破壌砕]]』によって天罰神として顕現した[[アラストール]]に討ち滅ぼされた。 ティスが彼を慕い、『九垓天秤』の面々を含めた荒くれ者揃いの[とむらいの鐘]が彼の元に集ったのは、物質的にも心情的にも何も切り捨てられず抱え込む彼の優しさから。良くも悪くもその場の感情で動くが、強大な存在である彼が見せる優しさ哀しさは、存在の乱獲者として活動するようになっても変わらなかった。 “棺の織手”の名は自称であるが、堅物のアラストールでさえも最終的には、彼のティスに対して全てを掛けた想いと生き方の証である“棺の織手”を、彼の真名と認めた。 参照 →[[棺の織手]] 【由来・元ネタ】 ユダヤ・キリスト教に名を残す堕天使の一人アザゼル(Azazel)の前身で、カナーンの一帯で崇拝された砂漠の太陽神アシズ(Asiz)と思われる。 アザゼルの名は「強者の神」「遠くへ去る者」を意味し、人間の女と交わったことで堕天した200人の天使グリゴリの長とされる。 「冥」には光が無くて暗い、死後の世界といった意味もあるが、死後の世界に関しては“紅世の徒”には似合わない意味であり、この場合の冥は人間にはわからない神仏の働きを意味するだろう。 「奥」とは奥義などと言うとおり、奥深くて解かり難い、隠れたといった意味がある。 そして「環」は輪の形をした玉、または輪の形をしたものを表すのだが、輪とは無限や不滅を意味し、その輪は環であり神聖な宝輪である。 また円であることは完全を意味する。 これらのことを総合して真名全体の意味を考えると「知り難き神聖な力を持つ完全なる宝輪」という意味だと思われる。 完全・不滅を対象に与える閉鎖空間『清なる棺』を使い、自身も人間には知り難き力である自在法を得意とするアシズの本質を表した真名だと思われる。 また彼の顕現の姿は天使であり、天使は輪(ハイロゥ)を持つといわれる。 【コメント】 ☆当時の最強の乱獲者の“王”として、“[[祭礼の蛇]]”と並んで語り継がれている。またXXI巻で“[[探耽求究>ダンタリオン]]”や[[[宝石の一味]]]の“[[瓊樹の万葉]]”[[コヨーテ]]と同様、世界の構造を弄りバランスを左右する暴挙に出た者として語られた。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、10話の猿蟹合戦で蟹の一団の首領として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、トーテングロ家の当主としてティスと晴れて夫婦として登場した。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、序幕で観客の一人として登場している。 ☆[[アニメ第3期]]では、アラストールの回想の中でティスと共に姿だけ登場した。 ☆“紅世”真正の[[神]]に対する位置づけは、「大魔法使い」とのことだった。実際に力を振るう場面を見たかった。 ☆当時最強の“王”ということは、[[シュドナイ]]とも互角以上に戦えたのだろうか? ☆↑個人的には、『[[都喰らい]]』後なら[[シュドナイ]]より強いと思ってる。『[[都喰らい]]』前ならさすがに[[シュドナイ]]の方が強いかもだけどな。 ☆俺はシュドナイ派だなあ。両方がお互いを知らないなら運の要素が強いし、片方知ってるならそっち有利だろうけど、お互い知ってて対策打ってタイマンの場合やっぱ“千変”が勝ちそうに思える。アシズは自在師らしいから、状況にも寄るんだろうけどな。 ☆シュドナイ派の方が多そうだな。作中での無双ぶりがその印象に拍車をかけてる。対照的に、アシズ様は勝負にすらならず潰されてるし……戦った相手が悪すぎたんや ☆都喰らいの力は有限とは言え莫大だし、素の力も自在師としても相当なはずだから原作最終戦のマージョリーより弱いとは思えない。だからシュドナイとも互角以上だと思う。

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