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【種別】 “[[紅世の徒]]”、[[通称]] 【初出】 X巻 【解説】 [[真名>真名(まな)]]は”獰暴の鞍”(どうぼうのくら)。[[炎]]の色は橙。 中世の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』の時代には、黒い軍馬の姿だった。現代では、普段は[[人化]]して黒服の青年の姿をとっている。長柄の斧型の[[宝具]]を武器としているが、名称や機能については最後まで明かされなかった。戦闘時には状況によって黒馬と青年の姿を使い分けて戦っていた。 [[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の一員で、兵科は[[巡回士>巡回士(ヴァンデラー)]]。 謹厳実直で生真面目な性格。将軍[[シュドナイ]]に心酔していたが、それとは逆に上官である[[デカラビア]]の事はあまり良く思っていなかった。ともにシュドナイに仕える[[レライエ]]とは、性格の違いにも関わらず仲がいいようだ。 自身に触れている他者の全能力を強化する[[自在法]]『[[鐙の寵]]』を使う。これは強化している他者の行動をある程度操ることも可能で、現代の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』で騎乗させた[[ファレグ]]に彼単体のものより高威力の[[炎弾]]を、彼の意思によらず使用させていた。 黒馬の姿では対象を騎乗させ、青年の姿では対象と手を繋ぐなどの接触によって強化していた。オロバスと強化対象が触れ合っていなければ効果は発揮されず、対象が弱い場合に突然オロバスから引き離されれば、自らが放った強化された炎で自滅することもある。 大功に恵まれていないため“徒”と呼ばれているが、実力的には十分に“[[王>紅世の王]]”レベルであり、現代にて起こった戦争で“王”と呼ばれるようになるだろうと衆目は一致していた。組織内の上下関係で言えば、[[布告官>布告官(ヘロルト)]]の古株である[[ストラス]]と同程度である。 中世の『大戦』ではシュドナイの乗騎を務めた。だが、いざ戦闘になると「騎乗したまま本気を出したらお前が潰れる」とお役御免になった。 現代の[[フレイムヘイズ]]陣営との戦いでは、シュドナイ率いる[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]殲滅戦にその副官として付き添い、『[[星黎殿]]』帰還後の作戦会議にも加わっていた。 [[フレイムヘイズ兵団]]との決戦では、西部方面第二軍(ギリシア方面軍)司令官に任命され、副官のレライエと共に外界宿西部防衛線のギリシア戦線に侵攻した。 戦線では、部下の働きに全力で応えようと、部下のファレグを背に乗せて、自ら先頭を切って強攻を仕掛けた。 敵陣に防御を張っていた[[自在師]]の位置を即座に見抜き、その場に居たかなりの使い手のフレイムヘイズ共々これを瞬殺し、敵陣地は即座に制圧したものの、ファレグは討滅されてしまった。 指揮官自らの突撃に他戦線との協調を無視した強攻とその結果の部下の損失など、血気に逸った命令違反の独断のため、デカラビアに激怒され、制圧した陣地から後退させられ、同様にレライエからも叱責を受けていた。 その後、外界宿征討軍西部方面主力軍の撤退に伴い、最も前方に戦線を維持していたため、撤退を指揮する[[ハボリム]]に代わり西部戦線の総指揮を委譲された。 撤退途中で[[マモン]]率いるエジプト方面軍と合流し、テヘラン近郊のイラン軍基地で通信と「補給」とマモンとの協議を終えてギリシア・エジプト混成軍に出発を号令した直後に、[[サーレ]]と[[キアラ>キアラ・トスカナ]]率いるフレイムヘイズ陣営・西部防衛線の追撃部隊の襲撃を受けた。しかし、レライエの『[[ニムロデの綺羅]]』とマモンの『[[貪恣掌]]』によって襲撃を凌いだ。 [[御崎市>御崎市(みさきし)]]決戦では、北部方面守備隊隊長として市北部の井之上原田鉄橋に陣を張り、レライエと共に市北部の守備隊を率いた。 御崎市に流入してきた膨大な数の“徒”の混乱に守備隊を巻き込まれ、対処に苦慮しながらも隊を率いて、襲来してきた『[[大地の四神]]』の一人[[ウェストショア]]と交戦を開始した。 その後に、さらに膨大極まる数の“徒”が遅れて流入して来て以降は、対処にかかり切りとなっているウェストショアにレライエと共に自ら奇襲を仕掛け、直接の交戦に移った。 前進しないウェストショアの意図を訝りつつ、戦線は膠着状態に陥った。そして新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』創造によって戦火が止むと、神殿の[[ベルペオル]]らの元に引き揚げ、レライエを初めとする他の将兵達と共に『[[天梯]]』を通って新世界へ旅立った。 新世界へ渡り来た後も、レライエと行動を共にしているようだ。また、先の戦争での功績からレライエと共に“王”と見なされるようになった。 外伝『ホープ』で、新世界から創造されてから一年後の春に[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]が[[リベザル]]と再会するまでの間に、チェンマイで[[[マカベアの兄弟]]]の一党と小競り合いを引き起こしていたが、そこに現れた坂井悠二から共闘を持ちかけられ、その提案を承諾して共闘したようだ。 新世界へ渡り来てから二年弱、地中海を航行する豪華客船『ロード・オブ・ザ・シーズ(大海の君主)』号をシージャックした武装集団の一部を、両手足を叩き折って行動不能にした後、レライエと共に貴賓室の[[ベルペオル]]の下に参上。 交戦状態にある[マカベアの兄弟]において内紛が発生していることと、日本で[真なる神託]という一派が発生したことがその原因であることに加えて、台北でその一派の兵から事情を聴取して発生の経緯をベルペオルに報告した。 また、人喰いを口にしたことでベルペオルとレライエから窘められていた。 【由来・元ネタ】 名前の元ネタは、ソロモンの72柱の悪魔 “騎馬公子”オロバス(Orobas)。序列55番の悪魔で、真っ赤な鬣と尾、銀の蹄を持ち、人間の胴体を持つ直立する馬の姿で現れると言う。 召喚の際は、過去・現在・未来に関するあらゆる質問に答え、敵対する者と和解させてくれると言う。 「獰」は悪いこと、「暴」は荒々しくあばれることを意味する。「鞍」は牛馬の背に物や人を乗せるための器具である。 真名全体では、「荒々しく暴れる獰猛な存在を意のままに御する鞍」という意味だと思われる。 (何の皮肉か)自らに騎乗した者を使役する『鐙の寵』は、その本質の一端だと思われる。 また、「制御」の意味に近しいため、その生真面目な性格も本質に由来するものと見て良いだろう。 擬された役割は「猛将」。古参の割に青年じみた性格のため、いまだに猪突猛進する。 【コメント】 ☆普段は生真面目な青年風だが、どうも絡み酒のケがあるようで、戦争前の『星黎殿』酒保での宴では酒に弱いレライエに絡んでいた。 ☆こいつは[[巡回士>巡回士(ヴァンデラー)]]だった。 ☆[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の“[[棺の織手]]”[[アシズ]]や[[フワワ]]や[[アルラウネ]]や[[[百鬼夜行]]]の[[ギュウキ]]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆現代の『大戦』前は“王”の称号を得るまで後一歩の実力者だった。「……俺、この戦争が終わったら“王”になるんだ……」。 ☆死亡フラグを回避できた。 ☆まずは、最初の死亡フラグをクリア。しかし、新任司令官という新たな死亡フラグが追加されたが生き残った。 ☆使いまわしの利くキャラだから、死なないと思われていた。流れから見ると、デカラビアやハボリムの方が危ないような気がした。 ☆確かに推測どおりにデカラビアは戦死したな。 ☆西部方面の撤退指揮ではそれなりの功績を挙げたわけで、御崎市決戦後に“王”になった。 ☆『四神』が相手で目立つ戦果もないまま組織も一時散会したが、“王”にはなれた。 ☆[[アニメ第3期]]で登場した。 ☆↑×2“王”にはなっていた。戦果がなかったとはいえ、『大地の四神』からリベザルやハボリムと並ぶメッセンジャー役として認められたというのも、それはそれですごいことなのではなかろうか。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、天人の車を牽く黒い馬として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、[[[黒い蛇>祭礼の蛇]]団]の一員として登場している。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、シュドナイ・ポルトスの乗騎として登場している。
【種別】 “[[紅世の徒]]”、[[通称]] 【初出】 X巻 【解説】 [[真名>真名(まな)]]は”獰暴の鞍”(どうぼうのくら)。[[炎]]の色は橙。 中世の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』の時代には、黒い軍馬の姿だった。現代では、普段は[[人化]]して黒服の青年の姿をとっている。長柄の斧型の[[宝具]]を武器としているが、名称や機能については最後まで明かされなかった。戦闘時には状況によって黒馬と青年の姿を使い分けて戦っていた。 [[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の一員で、兵科は[[巡回士>巡回士(ヴァンデラー)]]。 謹厳実直で生真面目な性格。将軍[[シュドナイ]]に心酔していたが、それとは逆に上官である[[デカラビア]]の事はあまり良く思っていなかった。ともにシュドナイに仕える[[レライエ]]とは、性格の違いにも関わらず仲がいいようだ。 自身に触れている他者の全能力を強化する[[自在法]]『[[鐙の寵]]』を使う。これは強化している他者の行動をある程度操ることも可能で、現代の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』で騎乗させた[[ファレグ]]に彼単体のものより高威力の[[炎弾]]を、彼の意思によらず使用させていた。 黒馬の姿では対象を騎乗させ、青年の姿では対象と手を繋ぐなどの接触によって強化していた。オロバスと強化対象が触れ合っていなければ効果は発揮されず、対象が弱い場合に突然オロバスから引き離されれば、自らが放った強化された炎で自滅することもある。 大功に恵まれていないため“徒”と呼ばれているが、実力的には十分に“[[王>紅世の王]]”レベルであり、現代にて起こった戦争で“王”と呼ばれるようになるだろうと衆目は一致していた。組織内の上下関係で言えば、[[布告官>布告官(ヘロルト)]]の古株である[[ストラス]]と同程度である。 中世の『大戦』ではシュドナイの乗騎を務めた。だが、いざ戦闘になると「騎乗したまま本気を出したらお前が潰れる」とお役御免になった。 現代の[[フレイムヘイズ]]陣営との戦いでは、シュドナイ率いる[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]殲滅戦にその副官として付き添い、『[[星黎殿]]』帰還後の作戦会議にも加わっていた。 [[フレイムヘイズ兵団]]との決戦では、西部方面第二軍(ギリシア方面軍)司令官に任命され、副官のレライエと共に外界宿西部防衛線のギリシア戦線に侵攻した。 戦線では、部下の働きに全力で応えようと、部下のファレグを背に乗せて、自ら先頭を切って強攻を仕掛けた。 敵陣に防御を張っていた[[自在師]]の位置を即座に見抜き、その場に居たかなりの使い手のフレイムヘイズ共々これを瞬殺し、敵陣地は即座に制圧したものの、ファレグは討滅されてしまった。 指揮官自らの突撃に他戦線との協調を無視した強攻とその結果の部下の損失など、血気に逸った命令違反の独断のため、デカラビアに激怒され、制圧した陣地から後退させられ、同様にレライエからも叱責を受けていた。 その後、外界宿征討軍西部方面主力軍の撤退に伴い、最も前方に戦線を維持していたため、撤退を指揮する[[ハボリム]]に代わり西部戦線の総指揮を委譲された。 撤退途中で[[マモン]]率いるエジプト方面軍と合流し、テヘラン近郊のイラン軍基地で通信と「補給」とマモンとの協議を終えてギリシア・エジプト混成軍に出発を号令した直後に、[[サーレ]]と[[キアラ>キアラ・トスカナ]]率いるフレイムヘイズ陣営・西部防衛線の追撃部隊の襲撃を受けた。しかし、レライエの『[[ニムロデの綺羅]]』とマモンの『[[貪恣掌]]』によって襲撃を凌いだ。 [[御崎市>御崎市(みさきし)]]決戦では、北部方面守備隊隊長として市北部の井之上原田鉄橋に陣を張り、レライエと共に市北部の守備隊を率いた。 御崎市に流入してきた膨大な数の“徒”の混乱に守備隊を巻き込まれ、対処に苦慮しながらも隊を率いて、襲来してきた『[[大地の四神]]』の一人[[ウェストショア]]と交戦を開始した。 その後に、さらに膨大極まる数の“徒”が遅れて流入して来て以降は、対処にかかり切りとなっているウェストショアにレライエと共に自ら奇襲を仕掛け、直接の交戦に移った。 前進しないウェストショアの意図を訝りつつ、戦線は膠着状態に陥った。そして新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』創造によって戦火が止むと、神殿の[[ベルペオル]]らの元に引き揚げ、レライエを初めとする他の将兵達と共に『[[天梯]]』を通って新世界へ旅立った。 新世界へ渡り来た後も、レライエと行動を共にしているようだ。また、先の戦争での功績からレライエと共に“王”と見なされるようになった。 外伝『ホープ』で、新世界から創造されてから一年後の春に[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]が[[リベザル]]と再会するまでの間に、チェンマイで[[[マカベアの兄弟]]]の一党と小競り合いを引き起こしていたが、そこに現れた坂井悠二から共闘を持ちかけられ、その提案を承諾して共闘したようだ。 新世界へ渡り来てから二年弱、地中海を航行する豪華客船『ロード・オブ・ザ・シーズ(大海の君主)』号をシージャックした武装集団の一部を、両手足を叩き折って行動不能にした後、レライエと共に貴賓室の[[ベルペオル]]の下に参上。 交戦状態にある[マカベアの兄弟]において内紛が発生していることと、日本で[真なる神託]という一派が発生したことがその原因であることに加えて、台北でその一派の兵から事情を聴取して発生の経緯をベルペオルに報告した。 また、人喰いを口にしたことでベルペオルとレライエから窘められていた。 【由来・元ネタ】 名前の元ネタは、ソロモンの72柱の悪魔 “騎馬公子”オロバス(Orobas)。序列55番の悪魔で、真っ赤な鬣と尾、銀の蹄を持ち、人間の胴体を持つ直立する馬の姿で現れると言う。 召喚の際は、過去・現在・未来に関するあらゆる質問に答え、敵対する者と和解させてくれると言う。 「獰」は悪いこと、「暴」は荒々しくあばれることを意味する。「鞍」は牛馬の背に物や人を乗せるための器具である。 真名全体では、「荒々しく暴れる獰猛な存在を意のままに御する鞍」という意味だと思われる。 (何の皮肉か)自らに騎乗した者を使役する『鐙の寵』は、その本質の一端だと思われる。 また、「制御」の意味に近しいため、その生真面目な性格も本質に由来するものと見て良いだろう。 擬された役割は「猛将」。古参の割に青年じみた性格のため、いまだに猪突猛進する。 【コメント】 ☆普段は生真面目な青年風だが、どうも絡み酒のケがあるようで、戦争前の『星黎殿』酒保での宴では酒に弱いレライエに絡んでいた。 ☆こいつは[[巡回士>巡回士(ヴァンデラー)]]だった。 ☆[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の“[[棺の織手]]”[[アシズ]]や[[フワワ]]や[[ニヌルタ]]や[[アルラウネ]]や[[[百鬼夜行]]]の[[ギュウキ]]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆現代の『大戦』前は“王”の称号を得るまで後一歩の実力者だった。「……俺、この戦争が終わったら“王”になるんだ……」。 ☆死亡フラグを回避できた。 ☆まずは、最初の死亡フラグをクリア。しかし、新任司令官という新たな死亡フラグが追加されたが生き残った。 ☆使いまわしの利くキャラだから、死なないと思われていた。流れから見ると、デカラビアやハボリムの方が危ないような気がした。 ☆確かに推測どおりにデカラビアは戦死したな。 ☆西部方面の撤退指揮ではそれなりの功績を挙げたわけで、御崎市決戦後に“王”になった。 ☆『四神』が相手で目立つ戦果もないまま組織も一時散会したが、“王”にはなれた。 ☆[[アニメ第3期]]で登場した。 ☆↑×2“王”にはなっていた。戦果がなかったとはいえ、『大地の四神』からリベザルやハボリムと並ぶメッセンジャー役として認められたというのも、それはそれですごいことなのではなかろうか。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、天人の車を牽く黒い馬として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、[[[黒い蛇>祭礼の蛇]]団]の一員として登場している。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、シュドナイ・ポルトスの乗騎として登場している。

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