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【種別】 [[フレイムヘイズ]] 【初出】 II巻 【解説】 『弔詞の詠み手』の[[称号]]を持つ、“蹂躙の爪牙”[[マルコシアス]]のフレイムヘイズ。[[炎]]の色は群青色。[[神器]]は巨大な本型の“[[グリモア]]”。 “[[紅世の徒]]”にとって恐怖の代名詞、死の同義語とまで呼ばれ、フレイムヘイズ屈指の殺し屋として知られていた。 気に食わない者や“徒”の討滅を邪魔する相手には、同業者であろうと関係なく攻撃を仕掛ける為、“徒”とフレイムヘイズ両方から戦闘狂と恐怖されていた。 激情を隠すことなく、“徒”への執着や殺意で動く、最も典型的な「復讐者」としてのフレイムヘイズであった。 女優顔負けのスタイルと美貌を持つが、同時に怠惰な性格と異常に悪い酒癖を持ち合わせてもいる。高名な[[自在師]]であり、戦闘時には炎の衣『[[トーガ]]』と『[[屠殺の即興詩]]』で強大な戦闘力を発揮する。 戦闘では、[[撹乱]]、幻惑を主に多用し、先の手を読ませない『屠殺の即興詩』で多彩な戦術を繰り出す。だが撹乱、幻惑の技もろとも破壊しつくすような、圧倒的な力の相手は苦手の部類に入る。 破壊等の戦闘面に関してだけではなく、数多の[[自在法]]でのサポートにも長けており、また栞による力で一般人に僅かな“[[存在の力]]”を与える事なども出来る。自在法に通じた自在師として、[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]や[[シャナ]]に自在法を指導したり、未知の存在の分析を担当することもしばしばあった。 飛行するときは、神器“グリモア”の上に乗る。 出身はイギリス。 どうやら生前は貴族の娘(城と表現される住宅に住むほど)だったようだが、家が何かの戦いに負けて没落、その後捕虜となった臣下たちと脱走するも彼らに裏切られ、後に“[[銀]]”に遭遇した屋敷に売られたらしい。フレイムヘイズになる前から、誰かに頼られては捨てられるという人生を繰り返しており、誰かから何の打算も無しに恋されたことは無かったと思われる。 彼女が“銀”と呼ぶ正体不明の“紅世の徒”と思われる存在に自分の復讐を眼前で砕かれ、自身も瀕死でいたところでマルコシアスと契約し、以後数百年“銀”を探しつつ数多の“徒”を討ち滅ぼしてきた。かつては[[ザムエル・デマンティウス]]に世話になっていたようだ。 十九世紀後半に勃発した『[[内乱]]』に[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]サイドの東軍に参戦してカンザスの戦いで[[クロード・テイラー]]と共に名を上げて、『[[大地の四神]]』率いる西軍と戦ったが、内乱終結後に『大地の四神』の一人[[イーストエッジ]]とは友人になった。 1930年代には、ニューヨークで“千変”[[シュドナイ]]と遭遇し、双方味方を失って痛み分けに終わっていた。 本編開始の二年前には、香港で中央アジアに入るための準備をしていた[[ヴィルヘルミナ・カルメル]]と出会い、中世の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』での話を聞いていた。 やがて、“屍拾い”[[ラミー]]を追って[[御崎市>御崎市(みさきし)]]に行き着き、同業者[[シャナ]]と遭遇。当初はラミーの処遇を巡り対立し、彼の「“銀”を追うな」「時が来れば自ずと“銀”に合える」という言葉に無気力に陥るが、“愛染の兄妹”([[ソラト]]と[[ティリエル]])と“千変”との戦いの中で、見事に復活した。 [[ダンタリオン]][[教授]]の実験阻止では、シャナや[[カムシン]]と協力するなど、協調性も見せていた。 II巻から[[佐藤啓作>佐藤啓作(さとうけいさく)]]と[[田中栄太>田中栄太(たなかえいた)]]を子分に引き連れ、[[御崎市>御崎市(みさきし)]]に陣取っていた(主に佐藤の家)。 二人に対し「大切」とかそういった類の感情を抱いているらしく、当分は他の街に動くことはないと思われた。 少年には厳しく少女に対しては優しい。恋する少女達に的確なアドバイスをしている模様。 啓作の恋心には未だ気付いていなかったが、XVI巻で田中、[[吉田一美>吉田一美(よしだかずみ)]]から聞かされた。 [[清秋祭>清秋祭(せいしゅうさい)]]での暴走時には、精神面や覚悟の違い等、相手が万全ではないといえども、あの『[[万条の仕手>ヴィルヘルミナ・カルメル]]』を見事に翻弄し、蹂躙したがシャナたちに止められた。 XVI巻にて、“[[祭礼の蛇]]”坂井悠二による精神攻撃を受け、“銀”(『[[暴君]]』)が自分のしたかったことを代行したに過ぎないという真実を知り、自己のフレイムヘイズとしての存在理由を失い、錯乱状態になって契約解除による消滅の危機に陥るが、田中栄太と吉田一美の必死の叫びによって一命を取り留めた。 それ以降は昏睡状態となり、吉田一美の提案で佐藤家の啓作の自室のベッドで眠り続けていた。 しかし、佐藤啓作が東京[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]から自宅に帰還し、口付けされることで目を覚ました。どうやら自分に呼びかける声は目覚める前から聞こえていたようだ。そして、吉田一美と田中栄太に見送られて『引潮』作戦の為に啓作と共に佐藤家を出発し、中国南西部の戦場近辺に配置された『[[天道宮]]』へ向かった。 そして、ヴィルヘルミナから託された『引潮』作戦の準備を『天道宮』で啓作や[[董命]]たちと共に進めていたが、戦局の変転によって自ら戦場へ赴き、[[ゾフィー>ゾフィー・サバリッシュ]]たちに囮の『天道宮』を作り出す[[自在式]]の栞を渡した後、シュドナイを多重の自在式の檻に閉じ込める。結果として三分と持たなかったが、戦場に高速で飛来した[[キアラ>キアラ・トスカナ]]と[[サーレ]]に回収されて戦場から脱出した。 その後シャナらとともに、香港を経由してニューヨークへ移動した。 『イーストエッジ外信』にて、シャナと『三神』の交渉を脇に、旧友のサーレと[[とある複雑な自在式>大命詩篇]]の解体・走査をしていた。 御崎市決戦では、(はっきりとは描写されていないが)[[[百鬼夜行]]]により『[[真宰社>宰祝の社壇]]』内部へ密かに送り届けられ、戦闘を避けながら内部を移動し、シャナらの切り札として、『[[吟詠炉>吟詠炉(コンロクイム)]]』に保存されていた『[[大命詩篇]]』を書き換え、改変された『大命詩篇』をバックアップを使って書き直すことを不可能にした。 自分の役目を果たした後、『真宰社』最上部に登場。ためらうヴィルヘルミナに『[[約束の二人>約束の二人(エンゲージ・リンク)]]』を追っていくよう促し、自身はシュドナイと交戦に入った。 新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』創造後は、この世に残留する理由を吉田一美に話した後、仕切り直しでシュドナイと再戦。御崎市に満ちる莫大な“存在の力”を取り込んで、『トーガ』の暴走状態をも超える多頭の狼型の怪物として[[顕現]]させ、同じく巨大な怪物に変化したシュドナイを全周囲からの一斉火炎放射(並のフレイムヘイズ数万人分)をもって、ついに討滅した。 シャナたちが新世界へ旅立ってから二ヵ月後の四月下旬、佐藤と共に御崎市に戻って出迎えた吉田一美と田中栄太にフレイムヘイズたちや外界宿の近況を伝えた。そして、参加した御崎山での花見の席で[[坂井千草>坂井千草(さかいちぐさ)]]と[[坂井貫太郎>坂井貫太郎(さかいかんたろう)]]に[[坂井三悠>坂井三悠(さかいみゆ)]]の名の由来を聞いた。花見の終盤で、御崎市決戦前にシャナから託された『[[コルデー]]』の数個のうちの一個である指輪を取り出し、伝えたいに人に伝わるかもしれないという名目で、外界宿で試作段階にあった新世界への通信の自在式を込めた指輪型[[宝具]]『コルデー』(“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”について知らない人たちには『聖エドワードの指輪』と語っていた)を使ってのおまじないを、花見に参加した皆で行った。 【[[アニメ版]]】 第1期では、ラミーが早くに御崎市に入ったことから、“[[狩人>フリアグネ]]”編の途中からの登場となった。原作では実現することのなかった、“狩人”対『弔詞の詠み手』戦を見せた。 オリジナルエピソードの[[アニメ第2期]]第23話では、[[ヘカテー]]が構築した青い殻状の結界内に侵入する際、フレイムヘイズ達の先陣を切って突入したため、中で待ち構えていたシュドナイによって瀕死の重傷を負わされた。しかし彼女の捨て身の行動によりシャナとヴィルヘルミナは無傷で中に侵入し、結果として“[[敖の立像]]”の破壊に成功した。 【由来・元ネタ】 名前の出所はイギリス童歌"See Saw Margery Daw"が間違いないと思われる。 『Margery』は19世紀の貧しい田舎の女性の呼び名で、『Daw』は「怠け者・無精者」という意味である。 「マージョリー」は「マーガレット」の英語変形で、由来はギリシア語の「真珠」とされる。 なお、この名を持つ実在の人物としては、シーラカンスの発見者「マージョリー・コートニー=ラティマー(Marjorie Courtenay-Latimer)」などがいる。 「弔詞」とは弔意を表した文章のことで、彼女の称号の場合は間違いなく「屠殺の即興詩」のことであろう。称号全体で「“徒”にとっての弔詞となってしまう即興詩を作り詠う者」という意味だと思われる。 【コメント】 ☆ドラマCDでは魔女理銅子なる人物となり、丸子師走なる人物と共に「魔女理銅子の朗らか人生相談」とかいうラジオ番組に出ていた。放送時間は多分夜中である。マージョリー・ドーとの関係はあるかも知れないし、無いかも知れない。 ☆↑「魔女理銅子なる人物となり」とまで書いておいて、関係は無いかも知れないってのはどうだろう? ☆マージョリー・ドーの名前はフレイムヘイズになってからの偽名や通り名かと思っていたけど、本名という可能性もありそうだったな。 ☆XIX巻にて復活。それはさておき、登場巻数がシャナに次いで多いにもかかわらず、実は小説内では“徒”を一体も討滅していない。これは御崎市での最終決戦で大金星上げる伏線だった。 ☆外伝『マイルストーン』でもかなりの重傷を受けているように思えるが「原作ではII巻以外ほとんど大怪我を負わない役どころ」と言えるのかな? ☆↑サブラク戦でも佐藤をかばって相当な深手を負っていた。と言うことで、そのあたりを修正した。 ☆[[アニメ第3期]]では、佐藤啓作と男女の仲になった描写があった。 ☆番外編『[[しんでれらのしゃな]]』では、カズミ(サンドリヨン)を助ける魔法使いとして登場している。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、2話の桃太郎で桃太郎として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、招待客の一人として登場している。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、マージョリー・ミレディーとして登場している。
【種別】 [[フレイムヘイズ]] 【初出】 II巻 【解説】 『弔詞の詠み手』の[[称号]]を持つ、“蹂躙の爪牙”[[マルコシアス]]のフレイムヘイズ。[[炎]]の色は群青色。[[神器]]は巨大な本型の“[[グリモア]]”。 “[[紅世の徒]]”にとって恐怖の代名詞、死の同義語とまで呼ばれ、フレイムヘイズ屈指の殺し屋として知られていた。 気に食わない者や“徒”の討滅を邪魔する相手には、同業者であろうと関係なく攻撃を仕掛ける為、“徒”とフレイムヘイズ両方から戦闘狂と恐怖されていた。 激情を隠すことなく、“徒”への執着や殺意で動く、最も典型的な「復讐者」としてのフレイムヘイズであった。 女優顔負けのスタイルと美貌を持つが、同時に怠惰な性格と異常に悪い酒癖を持ち合わせてもいる。高名な[[自在師]]であり、戦闘時には炎の衣『[[トーガ]]』と『[[屠殺の即興詩]]』で強大な戦闘力を発揮する。 戦闘では、[[撹乱]]、幻惑を主に多用し、先の手を読ませない『屠殺の即興詩』で多彩な戦術を繰り出す。だが撹乱、幻惑の技もろとも破壊しつくすような、圧倒的な力の相手は苦手の部類に入る。 破壊等の戦闘面に関してだけではなく、数多の[[自在法]]でのサポートにも長けており、また栞による力で一般人に僅かな“[[存在の力]]”を与える事なども出来る。自在法に通じた自在師として、[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]や[[シャナ]]に自在法を指導したり、未知の存在の分析を担当することもしばしばあった。 飛行するときは、神器“グリモア”の上に乗る。 出身はイギリス。 どうやら生前は貴族の娘(城と表現される住宅に住むほど)だったようだが、家が何かの戦いに負けて没落、その後捕虜となった臣下たちと脱走するも彼らに裏切られ、後に“[[銀]]”に遭遇した屋敷に売られたらしい。フレイムヘイズになる前から、誰かに頼られては捨てられるという人生を繰り返しており、誰かから何の打算も無しに恋されたことは無かったと思われる。 彼女が“銀”と呼ぶ正体不明の“紅世の徒”と思われる存在に自分の復讐を眼前で砕かれ、自身も瀕死でいたところでマルコシアスと契約し、以後数百年“銀”を探しつつ数多の“徒”を討ち滅ぼしてきた。かつては[[ザムエル・デマンティウス]]に世話になっていたようだ。 十九世紀後半に勃発した『[[内乱]]』に[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]サイドの東軍に参戦してカンザスの戦いで[[クロード・テイラー]]と共に名を上げて、『[[大地の四神]]』率いる西軍と戦ったが、内乱終結後に『大地の四神』の一人[[イーストエッジ]]とは友人になった。 1930年代には、ニューヨークで“千変”[[シュドナイ]]と遭遇し、双方味方を失って痛み分けに終わっていた。 本編開始の二年前には、香港で中央アジアに入るための準備をしていた[[ヴィルヘルミナ・カルメル]]と出会い、中世の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』での話を聞いていた。 やがて、“屍拾い”[[ラミー]]を追って[[御崎市>御崎市(みさきし)]]に行き着き、同業者[[シャナ]]と遭遇。当初はラミーの処遇を巡り対立し、彼の「“銀”を追うな」「時が来れば自ずと“銀”に合える」という言葉に無気力に陥るが、“愛染の兄妹”([[ソラト]]と[[ティリエル]])と“千変”との戦いの中で、見事に復活した。 [[ダンタリオン]][[教授]]の実験阻止では、シャナや[[カムシン]]と協力するなど、協調性も見せていた。 II巻から[[佐藤啓作>佐藤啓作(さとうけいさく)]]と[[田中栄太>田中栄太(たなかえいた)]]を子分に引き連れ、[[御崎市>御崎市(みさきし)]]に陣取っていた(主に佐藤の家)。 二人に対し「大切」とかそういった類の感情を抱いているらしく、当分は他の街に動くことはないと思われた。 少年には厳しく少女に対しては優しい。恋する少女達に的確なアドバイスをしている模様。 啓作の恋心には未だ気付いていなかったが、XVI巻で田中、[[吉田一美>吉田一美(よしだかずみ)]]から聞かされた。 [[清秋祭>清秋祭(せいしゅうさい)]]での暴走時には、精神面や覚悟の違い等、相手が万全ではないといえども、あの『[[万条の仕手>ヴィルヘルミナ・カルメル]]』を見事に翻弄し、蹂躙したがシャナたちに止められた。 XVI巻にて、“[[祭礼の蛇]]”坂井悠二による精神攻撃を受け、“銀”(『[[暴君]]』)が自分のしたかったことを代行したに過ぎないという真実を知り、自己のフレイムヘイズとしての存在理由を失い、錯乱状態になって契約解除による消滅の危機に陥るが、田中栄太と吉田一美の必死の叫びによって一命を取り留めた。 それ以降は昏睡状態となり、吉田一美の提案で佐藤家の啓作の自室のベッドで眠り続けていた。 しかし、佐藤啓作が東京[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]から自宅に帰還し、口付けされることで目を覚ました。どうやら自分に呼びかける声は目覚める前から聞こえていたようだ。そして、吉田一美と田中栄太に見送られて『引潮』作戦の為に啓作と共に佐藤家を出発し、中国南西部の戦場近辺に配置された『[[天道宮]]』へ向かった。 そして、ヴィルヘルミナから託された『引潮』作戦の準備を『天道宮』で啓作や[[董命]]たちと共に進めていたが、戦局の変転によって自ら戦場へ赴き、[[ゾフィー>ゾフィー・サバリッシュ]]たちに囮の『天道宮』を作り出す[[自在式]]の栞を渡した後、シュドナイを多重の自在式の檻に閉じ込める。結果として三分と持たなかったが、戦場に高速で飛来した[[キアラ>キアラ・トスカナ]]と[[サーレ]]に回収されて戦場から脱出した。 その後シャナらとともに、香港を経由してニューヨークへ移動した。 『イーストエッジ外信』にて、シャナと『三神』の交渉を脇に、旧友のサーレと[[とある複雑な自在式>大命詩篇]]の解体・走査をしていた。 御崎市決戦では、(はっきりとは描写されていないが)[[[百鬼夜行]]]により『[[真宰社>宰祝の社壇]]』内部へ密かに送り届けられ、戦闘を避けながら内部を移動し、シャナらの切り札として、『[[吟詠炉>吟詠炉(コンロクイム)]]』に保存されていた『[[大命詩篇]]』を書き換え、改変された『大命詩篇』をバックアップを使って書き直すことを不可能にした。 自分の役目を果たした後、『真宰社』最上部に登場。ためらうヴィルヘルミナに『[[約束の二人>約束の二人(エンゲージ・リンク)]]』を追っていくよう促し、自身はシュドナイと交戦に入った。 新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』創造後は、この世に残留する理由を吉田一美に話した後、仕切り直しでシュドナイと再戦。御崎市に満ちる莫大な“存在の力”を取り込んで、『トーガ』の暴走状態をも超える多頭の狼型の怪物として[[顕現]]させ、同じく巨大な怪物に変化したシュドナイを全周囲からの一斉火炎放射(並のフレイムヘイズ数万人分)をもって、ついに討滅した。 シャナたちが新世界へ旅立ってから二ヵ月後の四月下旬、佐藤と共に御崎市に戻って出迎えた吉田一美と田中栄太にフレイムヘイズたちや外界宿の近況を伝えた。そして、参加した御崎山での花見の席で[[坂井千草>坂井千草(さかいちぐさ)]]と[[坂井貫太郎>坂井貫太郎(さかいかんたろう)]]に[[坂井三悠>坂井三悠(さかいみゆ)]]の名の由来を聞いた。花見の終盤で、御崎市決戦前にシャナから託された『[[コルデー]]』の数個のうちの一個である指輪を取り出し、伝えたいに人に伝わるかもしれないという名目で、外界宿で試作段階にあった新世界への通信の自在式を込めた指輪型[[宝具]]『コルデー』(“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”について知らない人たちには『聖エドワードの指輪』と語っていた)を使ってのおまじないを、花見に参加した皆で行った。 【[[アニメ版]]】 第1期では、ラミーが早くに御崎市に入ったことから、“[[狩人>フリアグネ]]”編の途中からの登場となった。原作では実現することのなかった、“狩人”対『弔詞の詠み手』戦を見せた。 オリジナルエピソードの[[アニメ第2期]]第23話では、[[ヘカテー]]が構築した青い殻状の結界内に侵入する際、フレイムヘイズ達の先陣を切って突入したため、中で待ち構えていたシュドナイによって瀕死の重傷を負わされた。しかし彼女の捨て身の行動によりシャナとヴィルヘルミナは無傷で中に侵入し、結果として“[[敖の立像]]”の破壊に成功した。 【由来・元ネタ】 名前の出所はイギリス童歌"See Saw Margery Daw"が間違いないと思われる。 『Margery』は19世紀の貧しい田舎の女性の呼び名で、『Daw』は「怠け者・無精者」という意味である。 「マージョリー」は「マーガレット」の英語変形で、由来はギリシア語の「真珠」とされる。 なお、この名を持つ実在の人物としては、シーラカンスの発見者「マージョリー・コートニー=ラティマー(Marjorie Courtenay-Latimer)」などがいる。 「弔詞」とは弔意を表した文章のことで、彼女の称号の場合は間違いなく「屠殺の即興詩」のことであろう。称号全体で「“徒”にとっての弔詞となってしまう即興詩を作り詠う者」という意味だと思われる。 【コメント】 ☆ドラマCDでは魔女理銅子なる人物となり、丸子師走なる人物と共に「魔女理銅子の朗らか人生相談」とかいうラジオ番組に出ていた。放送時間は多分夜中である。マージョリー・ドーとの関係はあるかも知れないし、無いかも知れない。 ☆↑「魔女理銅子なる人物となり」とまで書いておいて、関係は無いかも知れないってのはどうだろう? ☆マージョリー・ドーの名前はフレイムヘイズになってからの偽名や通り名かと思っていたけど、本名という可能性もありそうだったな。 ☆XIX巻にて復活。それはさておき、登場巻数がシャナに次いで多いにもかかわらず、実は小説内では“徒”を一体も討滅していない。これは御崎市での最終決戦で大金星上げる伏線だった。 ☆外伝『マイルストーン』でもかなりの重傷を受けているように思えるが「原作ではII巻以外ほとんど大怪我を負わない役どころ」と言えるのかな? ☆↑サブラク戦でも佐藤をかばって相当な深手を負っていた。と言うことで、そのあたりを修正した。 ☆[[アニメ第3期]]では、佐藤啓作と男女の仲になった描写があった。 ☆番外編『[[しんでれらのしゃな]]』では、カズミ(サンドリヨン)を助ける魔法使いとして登場している。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、2話の桃太郎で桃太郎として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、招待客の一人として登場している。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、マージョリー・ミレディーとして登場している。

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