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オルゴン」を以下のとおり復元します。
【種別】
“[[紅世の徒]]”、[[通称]]

【初出】
V巻

【解説】
“[[紅世の王]]”。[[真名>真名(まな)]]は“千征令”(せんせいれい)。[[炎]]の色は錆びた青銅のような緑青色。
[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の[[巡回士>巡回士(ヴァンデラー)]]。『[[三柱臣>三柱臣(トリニティ)]]』参謀(彼曰く『軍師』)[[ベルペオル]]の直属を務め、複雑で大規模な[[自在法]]を使いこなす[[自在師]]であり、[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]を単独で壊滅させるほどの実力者。
殲滅と虐殺を得意とすることから、自他から『[[戦争屋>あだ名]]』と称された。

羽飾りのついた重たげな帽子と、襞襟からだらりと垂れたマントだけが浮いている姿をしており、状況によって厚手の手袋も現れた。
重く陰鬱な雰囲気を纏う。高慢な性格で、侮辱に対して過敏な反応を示した。

自らの“[[存在の力]]”(=本質)を削り込めた薄く鋭い紙の軍勢を操る自在法『[[レギオン]]』を用いて戦っていた。
彼の本質の大部分が込められた『レギオン』は、すなわち軍勢全体がオルゴンであり、本体と見えるオルゴンの帽子やマントは、司令塔となる[[意思総体]]の現れに過ぎず、討滅するには『レギオン』の軍勢全体を滅ぼすしか方法がなかった。
紙の軍勢を部分的にあしらうのは簡単だが、全てを滅ぼすには手に余り、正に「多勢に無勢」を体現した恐ろしく厄介な“王”であった。

十六世紀の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』では、“頂の座”[[ヘカテー]]の警護や撤退の際の殿軍を任される等、ベルペオルからの信頼も篤く、[[シュドナイ]]の『[[極光の射手]]』[[カール・ベルワルド]]撃破にも、カールを『レギオン』で誘導することで一役買っていた。

本編開始の数年前には、ベルペオルの命を受け、消息が途絶えた[[ガープ]]の情報を東洋で収集していた。
その一環として、日本で新たに発見された[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]を殲滅した後、[[捜索猟兵>捜索猟兵(イエーガー)]][[ウィネ]]の要請で彼の元へ向かい、[[ヴィルヘルミナ>ヴィルヘルミナ・カルメル]]と交戦。彼女を追ううちに、通りすがりの“[[天目一個>天目一個(てんもくいっこ)]]”に斬り倒され危機に陥るが、そのまま無視されてしまう。
“天目一個”に無視されたことに激怒して『[[天道宮]]』まで至るも、『[[万条の仕手]]』の[[リボン]]に『レギオン』をいいように翻弄され(とはいえ、実際は彼女も殆ど『レギオン』を減らすことはできずにいた)、更に突如[[顕現]]した[[メリヒム]]の『[[虹天剣]]』により、『レギオン』ごと全て消し飛ばされた。
確かな実力の持ち主であったが、不運にも最悪の面子との連戦を強いられて死亡した。

【由来・元ネタ推察】
元ネタは、目に見えない波動放射線オルゴン(Orgone)・・・
ではなく、西のデーモンを指揮するという同名の悪魔オルゴン(Orgon)だろう。

「千」はその率いる軍勢を表し、「征」は上のものが罪ある下のものを討つという意味、「令」は指示や長官という意味で、真名全体で「千の軍で敵を討つ長」という意味だと思われる。彼の高慢さと、能力「レギオン」を表現した真名である。

【コメント】
☆[[アニメ版]]で登場した。
☆強いはずなのに、スレでの共通認識は『超かませ犬』。どこまでも不幸。
☆ビジュアル上マントと帽子だけなので、かなりの絵師泣かせだった。
☆ホントは単身で外界宿を潰せる程の実力者。しかし、どう考えてもかませ犬な方だった。
☆[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の『[[九垓天秤]]』[[ソカル]]並の傲慢さだったな。
☆こいつの[[炎]]の色は、「錆びた青銅のような緑青色」と「錆びた青銅のように不気味な緑青色」のどっちが正しかったのだろう。
☆青銅は鋳造直後は赤みがかった金色(新品の10円硬貨の色)であり、錆びると青みがかった緑色になる(銅の錆を緑青という理由)。だからまさに「錆びた青銅のような緑青色」なのでは?
☆本来[[ヴィルヘルミナ>ヴィルヘルミナ・カルメル]]はオルゴンを相手にした場合かなり不利。広域攻撃方法を持たず、あしらうことはできても完全に倒すことが難しいため長期戦になりやすく、そうした場合人間を喰うことで補給できるオルゴンの方が有利になる。状況が状況なら『万条の仕手』を討ち取ることすらできたはずなのだが……。
☆最初の遭遇時も周囲に『レギオン』を展開していたはずなのに、なんで(多分『レギオン』を斬り倒しながら進む)“天目一個”の接近に気づかなかったんだろう?
☆↑『天道宮』に逃げ込もうとするヴィルヘルミナを追っていた『レギオン』の最後尾にいたんだから、最初に斬られたのが本体なのは別に不自然ではなかった。
☆[[アニメ>アニメ版]]では手袋で指パッチンするカットがあるけど、手袋が無いと指パッチンしてるのが分からなくなるし難儀なキャラだったな。
☆オルゴンが戦死した事で、XIII巻でシュドナイは戦時編成を見直さなければならなくなった。
☆[[[巌楹院>巌楹院(ミナック)]]]の[[ゴグマゴーグ]]や[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の“[[棺の織手]]”[[アシズ]]や『[[九垓天秤]]』[[フワワ]]や[[ニヌルタ]]や[[ソカル]]や[[ウルリクムミ]]や[[[百鬼夜行]]]の[[ギュウキ]]や[[パラ]]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆番外編『[[しんでれらのしゃな]]』では、家臣の一人として登場している。
☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、天人の一人として登場している。
☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』には登場しなかった。
☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、第6幕で近衛銃士隊の一人として登場している。
☆新元号「令和」を目にするたびに、俺はきっと“千征令”のことを思い出すだろう。

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