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ティアマトー」を以下のとおり復元します。
【種別】 
“[[紅世の徒]]”、[[通称]]

【初出】
V巻

【解説】 
“[[紅世の王]]”。[[真名>真名(まな)]]は“夢幻の冠帯”(むげんのかんたい)。[[炎]]の色は桜色。
[[フレイムヘイズ]]『[[万条の仕手]]』[[ヴィルヘルミナ・カルメル]]と契約し、[[神器]]“[[ペルソナ]]”に意思を表出させている。『寡言の大河』の[[異名>あだ名]]をとる。

契約者以上に無機質で、無愛想に、しかも基本的に端的な単語でしか語らない(「必要十分」など)。
故に字面だけを追うと一見無味乾燥な印象を受けるが、その言葉に秘められた感情は深く、少なくとも常のヴィルヘルミナよりは感情豊かである。冗談を言ったりからかったりもする。
ヴィルヘルミナとは互いに心情を理解しているため、彼女に対する言葉は短いながら色々なことが含まれており、そしてヴィルヘルミナもそれを理解している。
言葉には出さないが、ヴィルヘルミナ同様に[[シャナ]]のことを愛しているようであり、また[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]に対しては契約者同様に厳しい。

戦闘時は、短くも的確な指示や注意勧告を行う。普通に喋るときは句読点なしで内容全てを一つの文章にするが、区切りとなる語尾は「~であります」。ヴィルヘルミナがこれを使っているのは、契約時にティアマトーの説明を理解するため、取っ掛かりとして拾い出したこの語尾を「フレイムヘイズの語り口」と勘違いしたのが始まり。

新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』へ渡り来た後も、坂井悠二に対して辛辣なのは契約者同様に相変わらずである。

【由来・元ネタ推察】
名前の元ネタはバビロニア神話に登場する原初の女神 ティアマト(Tiamat)と思われる。
「夢幻」はそのまま夢幻(ゆめまぼろし)を意味し、「冠帯」は礼儀ある服飾を意味する。真名全体で「夢幻の如き美しい礼装」という意味になる。
また、「夢幻」とは夢幻と同時に無常で儚いことも意味する。
ティアマトーが契約者に与えるのは戦装束であり、戦装束の美しさとは無論この散る命の美しさも表現する。
そしてこれを加えて意味を考えると、「無常を体現する夢幻の如き美しい戦装束」という意味だと思われる。
契約者に与えられる戦装束には、それ自体の美しさとは別に散る敵の命の美しさも持っている。そう考えると少し暗い印象になる。

【コメント】
☆[[アニメ版]]から登場していた。
☆V巻でシャナは[[アラストール]]との契約間近でティアマトーの存在を知らされた。 
☆ヴィルヘルミナとは相当長い付き合いの上、同じ女性として彼女の心情をよく理解している。
☆逆に駄目パパ化しつつある[[アラストール]]には少々きつかった。
☆あんなに無口で、どうやって契約を結んだのだろうか?
☆↑SII巻収録の『[[狩人のフリアグネ]]III(なんでも質問箱)』に、ティアマトー本人が寄せた回答によると「一気呵成」とのこと。‥‥なんとも、曖昧模糊とした答えだな。
☆XXII巻にて、話さなかっただけで話せなかった訳では無い事が判明。ただし文に全く区切りがなく、まさしく「一気呵成」「(寡言の)大河」であった。
☆番外編『[[しんでれらのしゃな]]』では、意地悪な姉の一人として登場している。
☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、4話の鶴の恩返しに登場している。
☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』でも、女中長ヴィルヘルミナと共に登場している。

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