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大災厄」を以下のとおり復元します。
【種別】 
仮説

【初出】
I巻

【解説】 
“[[紅世の徒]]”達によるこの世での放埓の数々(特に人間の“[[存在の力]]”の乱獲)によって引き起こされると言われている、両界(この世と“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”)の破滅。
共に並び立つことで世界を支えている二つの世界の内、この世側が『[[世界の歪み]]』により秩序を失い崩壊することで、並び立つ“紅世”もその倒壊に巻き込まれて滅びるだろう、と考えられている。
特別な感覚を持つ“[[紅世の王]]”の一人により、“存在の力”の乱獲によって生じた『世界の歪み』が[[両界の狭間]](『[[久遠の陥穽]]』)を歪めていることが確認され、『大災厄』という仮説が提唱されるにいたった。

この説に危機感を抱き、同胞を殺してでも『世界の歪み』を防ぐ決意をした一部の“紅世の王”たちは、歪みを生まずに戦うために人間と契約して[[フレイムヘイズ]]を生み出し、この世で“存在の力”を奪い自らを[[顕現]]させて放蕩を尽くす同胞を止めるべく活動している。
この世で人間の“存在の力”を喰らう“徒”たちは、彼らの危機感と行動を、曖昧な推測で動き過剰な反応で同胞を殺す愚挙として嫌っている。

かつては両者の違いを整合させようと試行錯誤していたものたちがいたというが、今では双方共に、互いを敵としか見ていない。
このように、『大災厄』に対する両者の認識の違いが、現在に至るまでの“徒”同士の対立の原因となっていた。

この根本原因を解決すべく、“[[祭礼の蛇]]”は『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』を提唱した。尽きない“存在の力”と、“紅世”からこの世へ渡ろうとする“徒”を遮る障壁。これらの性質を併せ持つ新世界に“徒”を移住させることで“存在の力”の枯渇を防ぎ『大災厄』を回避するという。
しかし『[[大地の四神]]』の先師にあたる「宙の心臓」によれば、この世の「存在の総量」は外界へ持ち出せないため常に一定で、『世界の歪み』は人や物を“存在の力”へと変質させる行為そのものによって生じているという。新世界においても乱獲が行われるなら、再び歪みが蓄積し『大災厄』へと繋がることが予測される。

【コメント】
☆この“紅世の王”と契約した人間がフレイムヘイズとなる。
☆災厄が起きるかどうか、何が起こるのか、[[教授]]をしても今だ不明確である。
☆その災厄を人為的に再現し観察するために、教授は[[御崎市>御崎市(みさきし)]]を生贄にした検証実験を試みた、が、ものの見事に阻止されてしまった。もし成功していたら? “徒”とフレイムヘイズが争う根本原因たる大災厄、それに関わる何かが発見できていた、かもしれない。
☆もし大災厄が発生しても崩壊するのはこちらの世界だけで“紅世”は滅びないとでも証明されたら、フレイムヘイズと契約している“王”達はどうするんだろうか。
☆契約を解除するかもしれないな。
☆ある意味、二酸化炭素による地球温暖化問題と通じるものがある。
☆↑その例えだと、フレイムヘイズは「冷房の設定下げ過ぎなんだよ」、「森林伐採すんじゃねぇ」という理由で一般人を虐殺してる危険思想集団に思える。
☆↑だが実際“徒”の側からしたらそんな認識だろうよ。人を喰うことを『世界の歪み』の原因としたのは憶測でしかないわけだし(実際間違ってた)。
☆結局『無何有鏡』創造が人を喰らえない条件付きで成功した以上、大災厄は二度と起きないだろうと思うな。

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