【種別】 人間 【初出】 II巻(名称はX巻) 【解説】 中部イタリア、ウルビーノ出身の芸術家。 [[ガヴィダ]]の親友であり、また若い頃は[[リャナンシー]]と恋仲だった。[[ガヴィダ]]曰く「純情な爺い」。 リャナンシーが人を喰らう様を見て怒りと悲しみをぶつけたことで、リャナンシーが衝撃のあまり彼の前から去ってしまった後も、彼女への想いと交わした約束を生涯忘れず、リャナンシーの絵を描き、そのことを伝えるようガヴィダに言伝を頼んでこの世を去った。 彼の描いた絵はリャナンシーが見る前にローマ劫略で失われてしまい、それを復活させるために、リャナンシーは“屍拾い”[[ラミー]]として、長い時間をかけて少しずつ“[[存在の力]]”を摘み集めていた。 最終巻で、創造された新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』へ旅立つ際に“[[徒>紅世の徒]]”たちがこの世に置いていった莫大な“存在の力”を使用して、リャナンシーが復元の自在法を発動させて、長年の願いであったドナートの板絵が復元された。 【由来・元ネタ】 恐らくルネサンス期の巨匠、ドナト・ブラマンテ(Donato Bramante)と思われる。生没年は1444年頃~1514年。 出身は、ウルビーノ近くのモンテ・アズドルアルド(現フェルミニャーノ)である。 最初は画家を志したが、その名声は建築の分野の方が大きい。 【コメント】 ☆彼の描いた絵が失われたのは、焼失などの物理的な原因か長らく不明だったが、最終巻でローマ劫掠によって失われたことが判明した。 ☆↑II巻でラミーが美術館で、聖人画のステンドガラスが宗教改革の際に破壊されたことを[[吉田一美>吉田一美(よしだかずみ)]]に話していることから、ドナートの絵も同じような理由だった。 ☆元ネタのドナト=ドナートとすると、マクシミリアン一世の在位期間(1493年~1519年)も併せて考えれば、中世の『[[大戦>大戦(おおいくさ)]]』最終決戦は1514年~1519年まで時期を限定できる。 ☆[[コーエン]]や[[エリュー]]や[[ビリー・ホーキン]]と同じく、“徒”に関わった人間であった。 ☆[[アニメ第3期]]終盤でドナートの板絵が復元されたが、ドナートという名前は語られなかった。