【種別】 “[[紅世の徒]]”、[[通称]] 【初出】 外伝『ゾートロープ』 【解説】 [[真名>真名(まな)]]は“羿鱗”(げいりん)。[[炎]]の色は鼠色。 外見は、体中に鱗のように金貨を貼り付けた翼竜とも見える巨体。 本編開始の数年前、東ヨーロッパで古美術品を略奪していたところを『[[炎髪灼眼の少女>シャナ]]』(当時シャナという名はつけられていなかった)に強襲され、『炎髪灼眼の少女』の意表を突いて移動式の[[封絶>封絶(ふうぜつ)]]を構成して街を破壊しながら逃走を企てたが、[[ゾフィー・サバリッシュ]]による[[落雷蹴り(ドロップキック)>特殊能力]]によって粉々に打ち砕かれて討滅された。 体中に金貨を貼り付けていたことと、討滅される間際にも古美術商店の金庫最奥にいたことから、どうやら金貨を集めるのが趣味だったようだ。 【由来・元ネタ】 ヌクテメロン(Nuctemeron)における六時のゲニウスの一人、ニティカ(Nitika)と思われる。このゲニウスは宝石を司るとされる。 ヌクテメロンとゲニウスについては[[ザロービ]]の項目の【由来・元ネタ】を参照。 「羿」は、中国夏王朝の弓の名手の名。字源を遡れば、羽と平らかの合字。すなわち鳥が羽を広げて舞い上がる姿を意味する。「鱗」は、そのままウロコのことである。 金貨を鱗として身に纏い、翼竜がごとき巨体で空を舞うニティカにふさわしい真名である(旧真名の「鯨」も、巨体を表すという意味では、ふさわしいのかもしれない)。 【コメント】 ☆[[アニメシリーズ>アニメ版]]には未登場。 ☆外伝『ゾートロープ』に登場した。単行本派には問題だったかな。 ☆そういえば[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の[[イルヤンカ]]も翼竜の姿をしていたな。 ☆真名が連載時(鯨鱗)と[[第二期アニメ>アニメ第2期]]DVD初回特典収録の冊子(羿鱗)で違っていた。 ☆さすがに逃げ足の速さでは、[[ダンタリオン]][[教授]]や[[[百鬼夜行]]]には及ばなかったがな。 ☆[[[宝石の一味]]]ほどの盗みの腕前はなかったな。あと、[[オルメス]]や[[アルマ]]と絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆番外編『[[かぐやひめのしゃな]]』では、悪い鬼の一匹として登場している。 ☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』では、悪党の一人として登場している。 ☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、第4幕で刺客の一人として登場している。