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トマシーナ・スミス - (2018/04/23 (月) 00:19:15) のソース

【種別】
人間

【初出】
XV巻

【解説】
[[ハリー・スミス]]と[[ハリエット・スミス]]の母親。
19世紀後半にアメリカ西海岸の[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]に縁あって働くことになり、そこで同僚の男性と恋をして結婚し、ハリーとハリエットの二人の子供を設けるという外界宿の構成員としては珍しくはない生活をしていたが、ある日“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”に関わった者特有の災厄に侵食され始める。

彼女らの友人の[[フレイムヘイズ]]の一人が、当時アメリカで勃発していた『[[内乱]]』で命を落とし、それを怒り哀しんだトマシーナの夫が、当時の外界宿で稀に見られるようになった一つの異常な行為である『[[この世の本当のこと]]』を知る人間による契約に帰着し、フレイムヘイズとなってしまい夫の人間としての絆が全て失われてしまった。
トマシーナの夫は、『内乱』に赴く前にトマシーナとハリーに自分が夫であり父であった事実を話して戦いに赴き妻子を残して死んだが、残されたトマシーナは知識としての事実と夫だった男が死んでも何も感じなかった感覚のギャップに精神的に苛まれることになる。

ほどなく、トマシーナの憔悴振りを気に病んだ友人たちの説得もあってハワイへと移住し、新しい土地での二人の子供との生活は、ようやくトマシーナに精神の安らぎと生き甲斐の再生を齎したが、そのすぐ後に“[[徒>紅世の徒]]”に喰われて死亡した。
トマシーナの死後、当時『この世の本当のこと』を教わっていなかったハリエットは“徒”に食われて存在を欠落された母・トマシーナのことを忘れてしまった。
この悲劇がハリー・スミスを[[[革正団>革正団(レボルシオン)]]]と接触させる原因となり、後にハリエット・スミスを[革正団]に参加させる遠因となった。

“紅世”に関わってしまった為に不幸になってしまった人間の典型的な一例といえる。

【コメント】
☆[[アニメシリーズ>アニメ版]]には未登場。
☆[[坂井千草>坂井千草(さかいちぐさ)]]と似て非なる人物といえたな。
☆[[ノーマン・パーセル]]や[[アーヴィング]]や[[ファーディ]]や[[ジョージ]]とは面識があったのかな。
☆公式ガイドブック完結編『灼眼の[[シャナ]]ノ全テ 完』でも、トマシーナの夫については詳細が明かされなかった。
☆番外編『[[おじょうさまのしゃな]]』には登場しなかった。
☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、序幕で観客の一人として登場している。