【種別】 [[自在法]] 【初出】 III巻 【解説】 “[[紅世の徒]]”や[[フレイムヘイズ]]が、自分と違う言語を使う相手との会話に使う、翻訳のための自在法。 使用者の意志を言語に変換する機能を果たす。 “徒”の場合、これを上手く使わないと、その言葉は「声でこんな音が出せるのか」という聞こえ方となる。 正しく使えたとしても、咽喉を通った空気が感じられないような違和感のある音声自体は隠しきれないようである(例:[[シャナ]]が[[ウィネ]]に感じた音)。 ただし、[[人化]]の自在法を併用した場合は人間社会に問題なく溶け込めることから、普通の人間の声のように聞こえるようだ。 使い方によっては辞書代わりにもなるようで、[[シュドナイ]]は『[[オルゴール]]』という単語を『達意の言』で「ミュージックボックス」と訳して意味を把握した。 なお、文字に関してはこの自在法の適用範囲外らしき描写がある(例:[[サラカエル]]が多くの文字の修得に「いささか」の時間を要している)。 XXII巻において[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]が達意の言の練習中に書庫で[[[革正団>革正団(レボルシオン)]]]の本を見つけて読んでいたことが明かされたため、少なくとも「読む」ことに関しては文字にも適用されていると思われる。 通信の類は明言されていないが、テレビや電話が普通に使われているところを見るに、音声であれば大丈夫なようである。また、そうでなければ、サラカエルの計画は成り立たなかっただろうと思われる。 【由来・元ネタ】 「達意」とは、自分の考えが相手によく理解されるように表現することであり、自在法の効果そのままである。 【コメント】 ☆[[アニメ版]]から登場・使用されていた。 ☆文字には対応できないようだ。 ☆XXI巻で[[坂井悠二>坂井悠二(さかいゆうじ)]]が「『達意の言』を覚えられたのは大きな成果だった」と[[吉田一美>吉田一美(よしだかずみ)]]に告げていた。 ☆最終巻で[[リャナンシー]]は悠二に、『[[グランマティカ]]』の意味を『達意の言』で調べるように言い残して『[[天梯]]』を通って新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』へ旅立った。辞書としての使い方は基本のようだ。 ☆サラカエルが多くの言語を習得していたのは[革正団]として「伝える側」であったことから自ら書くために学んだり、人間の文化への敬意から翻訳するだけでなく体得したかったなどの理由なのだろうか?ちなみにシャナも人間時代に複数の言語を学んでいるので、翻訳だけでは得られないことはあるのだろうと思われる。