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アンドレイ要塞 - (2012/06/30 (土) 02:37:21) のソース

【種別】
施設

【初出】
XVIII巻

【解説】
[[外界宿>外界宿(アウトロー)]]がルーマニア北部スチャヴァ県に所有する要塞で、教会を自称している。
第二次大戦後の混乱の中、外界宿の工作によって、人間社会からは忘れられた存在となっている。
造りは、簡素な白塗りの壁と低い鐘楼を備えた教会を中心に、周囲に古めかしい城壁を二周りほど。そこから裾野まで、近代的なコンクリートの分厚い壁が幾重にも張り巡らされている。

[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]と[[フレイムヘイズ]]陣営の全面戦争が勃発した際に、外界宿の西部防衛線最重要拠点として、“煬煽”[[ハボリム]]指揮下の外界宿征討軍西部方面主力軍を迎え撃った。
西部防衛戦司令官[[ヒルデガルド]]、同幕僚長[[ダン・ロジャース]]が直接防衛に当たり、特にダンの[[自在法]]『[[プレスキット]]』で強化された防御施設は、ハボリムの『[[熒燎原]]』で能力を底上げされた“[[徒>紅世の徒]]”の軍勢をも跳ね返した。

このアンドレイ要塞の健在により、外界宿西部防衛線は各戦線の部隊や予備兵力を自由に動かせることになり、撤退する西部方面軍各軍にとって頭の痛い存在になっていた。

【由来・元ネタ】
12世紀頃トランシルヴァニア(ルーマニア中部・北西部)に移住したドイツ系ルーマニア人のサシ人が、周辺の遊牧民族の襲撃から教会(と民衆)を守るために防衛施設を追加していき、ついには要塞教会となった。14世紀から16世紀にかけてはオスマン帝国の侵出を阻むために、一層の要塞化が行われた。
1600年頃にはトランシルヴァニア全土で600を数えたと言うが、現存するのはその半分ほど。
建築様式はバロック。内装は質素なもの。

ルーマニアでこの種の要塞教会が7つ、ユネスコの世界遺産に登録されている。
「アンドレイ要塞」なる要塞教会が実在するかは不明ながら、作中においてもこのような歴史的背景を持つと推定される。

【コメント】
☆[仮装舞踏会]の襲撃では、交通の不便さから無視されていた。
☆堅牢な要塞なら他に[[[とむらいの鐘>とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)]]]の[[ブロッケン要塞]]がある。
☆[[アニメ第3期]]では舞台の一つとして登場した。