「セレーナ・ラウダス」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

セレーナ・ラウダス - (2023/11/11 (土) 14:38:16) のソース

【種別】
人間

【初出】
外伝『アンコール』

【解説】
新世界『[[無何有鏡>無何有鏡(ザナドゥ)]]』の地中海をクルーズする豪華客船『[[ロード・オブ・ザ・シーズ]](大海の君主)』号の客室乗務員。年齢は二十過ぎ、髪の色は暗い茶、纏っているのは紺地の制服と様々違っているが、面差しは[[ある“王”>ヘカテー]]にとても似ている。

本来ならば貴賓室には立ち入りさえ許されない小間使い役であったが、同船の貴賓室に陣取る貴婦人(その正体は[[[仮装舞踏会>仮装舞踏会(バル・マスケ)]]]の将帥たちとの合流地点として本船に乗り合わせた『[[三柱臣>三柱臣(トリニティ)]]』[[ベルペオル]])の目にとまったことで、本来の業務を外れて貴婦人専属のサービス要員となる。

同船が五十余人の人間の犯罪者によるシージャック事件に巻き込まれる中で、無風の貴賓室を次々と訪れる多様珍妙な来客を応対した。
一連の騒動後に『夢のような景色』を目撃し、貴婦人に対して発した言葉が貴婦人を驚かせ、その礼として[[宝具]]『[[タルタロス]]』の一部であるブレスレットをお守りとして渡された。
そして、空を飛んで『[[星黎殿]]』へと戻っていく貴婦人たちに対して、自分の職務の完遂を示す仕草として深々と一礼した。

『ロード・オブ・ザ・シーズ』号が[仮装舞踏会]の拠点となってからは、ベルペオルから多くの護身用[[宝具]]を与えられたことで『九印官女』の[[呼び名>あだ名]]を得て、船客部門の総責任者(チーフ・パーサー)として、“[[紅世>紅世(ぐぜ)]]”関係者の応対をするようになった。

【由来・元ネタ】
ギリシア神話の月の女神「セレーネ(Selēnē)」からだと思われる。本来、月の女神でもあったヘカテー女神とかけることで、容貌を明かしていない序盤での暗喩としていたのではと推測される。

姓は、19世紀から20世紀にかけて活躍したギリシア人作曲家「ニコラオス・ラウダス(Nikolaos Lavdas)」だと思われる。祖国の風景を主題にした作品が多く、またギリシア古来の音楽をピアノ曲に翻案したりした。

彼女は“[[徒>紅世の徒]]”でも[[フレイムヘイズ]]でもないが、上記の通り『「名=“徒”式」・「姓=フレイムヘイズ式」』という命名法になっている。
新世界における“徒”とフレイムヘイズ(及び[[秩序派]])の共存を示唆した名前であるのかもしれないと思われる。

【コメント】
☆当然として[[アニメシリーズ>アニメ版]]には未登場。
☆ヘカテーに似たキャラクターは他に[[近衛史菜]]がいた。
☆二十歳過ぎでヘカテーそっくりって、かなりの童顔なんじゃないか?
☆SIV巻でカラー口絵に登場した。
☆この世(旧世界)のセレーナと[[佐藤啓作>佐藤啓作(さとうけいさく)]]や[[田中栄太>田中栄太(たなかえいた)]]や[[吉田一美>吉田一美(よしだかずみ)]]や[[池速人>池速人(いけはやと)]]や[[緒方真竹>緒方真竹(おがたまたけ)]]や[[藤田晴美>藤田晴美(ふじたはるみ)]]や[[中村公子>中村公子(なかむらきみこ)]]や[[坂井千草>坂井千草(さかいちぐさ)]]が出会ったら、面白そうだったのにな。
☆番外編『[[さんじゅうしのしゃな]]』では、序幕で観客の一人として登場している。