灼眼のシャナ&A/B用語大辞典内検索 / 「星追い」で検索した結果

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  • 星追い
    ...匿されている。 『星追い』とは、連合政府極秘特殊技能者機関(呼称不明)における最大のセクション[ズールー集団]が、巨大航宙船<エンペラー>をお披露目直後に乗っ取った(通称『星追い事件』)際に名乗ったグループ名。 構成員はリーダーの『偉大なるズールー』以下、みな十代前半の少女少年たち(『星追い事件』当時)。連合政府から星系開発公団へと派遣され<エンペラー>建造をほぼすべて任されていた。[星追い]という呼称は、計画立案当初からメンバーの間で使われていた。 乗っ取り計画は完璧だったが、その二十時間後、『最悪の奇跡』と呼ばれるグレムリンの同時襲撃というアクシデントによって、船の制御を続けるズールー・サイドとグレムリン掃討のノエシス・サイドに分かれた所へラズルダズルが突入。 ズールー率いる半数は、抵抗も投降もせず全員が射殺される。 『無敵のノエシス』が率いていた残り半数はズールーに死...
  • ノエシス
    【種別】 特殊技能者 【解説】 [星追い]の一員。通称『無敵のノエシス』。完全なる一個体と呼ばれた、無類の戦闘力を持つ[星追い]最強にして史上最強の特殊技能者。 エンペラー乗っ取り事件の際、星追いメンバーの半数を率いて、[ラズルダズル]に「死ななかっただけ」という大損害を与え、粉砕し、逃亡。その直後、[星追い]の残党の前からも姿を消す。 その能力は、自身の精神内での認識を物理法則にまで及ぼすことが出来る、万能の世界『支配領域(ドミニオン)』。 無から有を作り出すこと、その逆のこと、自身の領域内でなら知らないものであろうと再現すること、他から害を及ぼせなくすること、全てに害を及ぼすこと、不死身、無限のエネルギー供給等々、正真正銘文字通りの『何でも出来る』能力。 ウィッシュの発言からすると、その効力を他者にまで及ぼすことも可能であった模様。 通常の分類上では、自分の認...
  • 「まあお前らド素人は、ドミニオンでも造ってなさいってこった。」
    ...んでいて、「我々は[星追い]である」とかいってるんです。 もうね、アホかと。馬鹿かと。 お前らな、テロリスト如きが[星追い]なんて名乗ってんじゃねーよ、ボケが。 [星追い]だよ、[星追い]。 なんかユミナお嬢さんとかもいるし。何も知らずに[星追い]か。おめでてーな。 よーし星の彼方に行っちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。 お前らな、殺してやるからその船空けろと。 [星追い]ってのはな、もっとアットホームにしているべきなんだよ。 ズールーの風呂のぞきに行ったやつといつ喧嘩が始まってもおかしくない、 刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。テロリストどもは、すっこんでろ。 で、やっと入れたかと思ったら、テロリスト奴が、 「『偉大なるズールー』よ、御名は讃えられん」とか言ってるんです。 そこでまたぶち切れですよ。 あのな、ズールーの名前を簡単...
  • ズールー
    【種別】 特殊技能者 【解説】 [星追い]のリーダーを務めていた少女。通称『偉大なるズールー』。当時13歳。 <エンペラー>開発の立案から運用総合計画、設計、建造まで全てを管理し主導した「超」の付く天才児。 [星追い]のメンバーたちからは大変に慕われていた。 <エンペラー>乗っ取り事件の際、[ラズルダズル]の襲撃を受け、率いていた半数のメンバーと共に投降も抵抗もせず死亡した。 死亡する際、残りの[星追い]のメンバーに己の死を告げているが、特殊技能を使ったのか、何かの装置か、詳細は不明。 【コメント】
  • ラズルダズル
    ...ラーをジャックした[星追い]への殺戮など、全ての戦歴が相手の血に塗れている。 そんな、制圧にしか使いようのない彼らの投入は最後の手段であり、滅多なことでは出動要請は出ない。 【由来・元ネタ】 「馬鹿騒ぎ」や「乱痴気騒ぎ」という意味の「razzle-dazzle」から。 【コメント】 ☆「星追い」事件の際、ノエシス達に「死ななかっただけ」という被害を受ける。 ☆過去に、アンディが所属していた。
  • は行
    ...フェイス) ボギー 星追い ボランテ ポンポーソ
  • ポンポーソ
    ...正体はボギーと同じく星追い出身の青年、コール。 【元ネタ】 名前は音楽用語で『壮麗に』を意味する「pomposo」からきている。 【コメント】
  • エンペラー
    ...導し、彼女の率いる[星追い]の少女少年が建造実務のほぼ全てが任されていた。 【コメント】
  • ガレン・メーテルリンク
    ...行犯兼人質に仕立てて星追いの名を騙り、如意管制鍵を手に入れるためのテロを企て、死亡。 【コメント】
  • ヴァンプ
    ...わる。 1巻では偽星追いのジェイ・フリースを殲滅し、2巻では潜んでいた本物のヴァージョンを葬り去る。 3巻では、クールフェイカーとしてではなくハンターとして、駆除屋と共同でA/Bの囮を受け持った。 トレードマークはカメラアイを点滅させるウィンク。 【コメント】 ☆どうもだんだんディビジョンの便利屋と化してきている気もする。 ☆名前は「vamp」なんだろうが意味は「つぎはぎ」でいいのだろうか。  もし吸血鬼の「vampire」だとしたらとっつぁん(ノスフェラトゥ)と関係ありそうだが・・・
  • ボギー
    ...者の子供たちの集団[星追い]に所属し、宇宙への旅を画策。 [ラズルダズル]と死闘を繰り広げた。 その正体は史上最強の特殊技能者『無敵のノエシス』でないかとも言われるが、真偽は不明。 駆除屋となった今でも、彼は夢を追い続ける。 【コメント】 ☆意外にちっちゃい。エリーと身長が同じである。 ☆キスシーンを出歯亀したり、戦闘中に目玉焼きのことを考えたり、結構お茶目な一面も。 ☆『ノエシスか否か』という疑問には一切答えが出ていない。4巻はまだか。 ☆実は女の子じゃないか?とも思うんだが(今の姿をとっているのは当然ノエシスがらみ)。(まぁ、ハーレクイン読んでるからってだけじゃないんだが)
  • ヘクサゴン
    ...がない。 しかし、星追い事件の際、六基同時にグレムリンの襲撃を受ける。 リアクターとそれらをつなぐ粒子加速レールを骨格に、それぞれ異なる施設が外付けされる。 各リアクターに敷設された施設とそのコードネームは下記の通り。 1 機関制御司令棟(マルセイ) 2 娯楽棟(アーメンガード) 3 生産プラント棟(テレジア) 4 生活居住棟(ケルビム) 5 機関保守管理棟(アグネス) 6 生物科学実験棟(メタトロン) 【由来・元ネタ】 元ネタは「六角形」の英訳「ヘキサゴン(hexagon)」の意。 各施設の名前の元ネタは、 マルセイ(不明) アーメンガード(Ermengarde アキテーヌ公ギョーム九世の最初の妻。後に修道院に入る) テレジア(Theresia 聖人で教会博士) ケルビム(cherubim 智天使の複数形) アグネス(Agnes 3...
  • ケリドウェン
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 “紅世の王”。真名は“至知の月輪”(しちのげつりん)。炎の色は茶色。意思を表出させている神器は、枷型の“タスラム”。 『擒拿の捕り手』オルメスと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えている。 【元ネタ考察】 ケルト伝説・伝承に登場する魔女、あるいは月の女神とも冥界の女神ともされるケリドウェン(Cer(r)idwen)。魔力を有する大釜を所持しており、世界最高の「知恵」「霊感」「学問」を得られる魔法薬を作ることが出来る。 また、大釜で煮ていた魔法薬を舐めて逃げた小人を、猟犬やカワウソや鷹と次々に変身して追いかけたという逸話がある。 「至知」とはこの上なく優れた知恵やそれを持つもののこと。真名全体で「至上の知恵を持つ満月」という意味だと思われる。月の女神を通...
  • 久遠の陥穽
    【種別】 1.世界 2.秘法 【初出】 XIV巻 【解説】 1.世界 敗北し追逐を受けた創造神“祭礼の蛇”が数千年の間、放逐されていた場所。マルコシアス曰く「あらゆる法則から外れた、神さえ無力な世界の狭間」。 “祭礼の蛇”はここから『大命詩篇』を『三柱臣』巫女ヘカテーに送信したり、『詣道』を両界の狭間に創り上げたり、人格鏡像の断片や仮想意思総体と共振していた。 その正体は「“紅世”とこの世の狭間」であり、対象が『狭間渡り』の術を使う際に必要な共振の受信を封じられたことで、そこがそのまま牢獄となった状態のことを指していた。 両界の狭間には物理的な距離や位置関係は存在しないため、この状態に陥ったら“紅世”の存在である限り神でさえも抜け出ることは不可能とされているが、[仮装舞踏会]は盟主“祭礼の蛇”をここから出すことを『大命』の第二段階としてい...
  • 押し出しトンカチ
    【種別】 宝具 【初出】 S巻 【解説】 灼眼のシャナS巻に掲載の“狩人のフリアグネ なんでも質問箱その2”にて、マリアンヌが邪魔なダンタリオン教授とドミノをどこかに追いやるために使用した宝具。 名前には一片の捻りもない。 【コメント】 ☆そういえば『天道宮』を作ったガヴィダの『キングブリトン』も金槌型の宝具だった。 ☆[巌楹院]や[仮装舞踏会]のビフロンスもこの宝具で叩き出したら面白そうだったのにな。 ☆オレの頭の中ではトンカチではなくピコピコハンマーだな。 ☆これを黒吉田さんが持ったらどうなる? ☆間違いなくシャナたんを叩き出すだろう。ヘカテーたんも一緒に。
  • プルソン
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“哮呼の狻猊”(こうこのしゅんげい)。炎の色は鉛丹色。 [仮装舞踏会]の禁衛員であり、『星黎殿』守備隊随一の使い手である歴戦の強大なる“王”。 ベルペオルたちが“祭礼の蛇”坂井悠二に同行して『久遠の陥穽』に出発する際に、禁衛員フェコルーが真っ先にその名を挙げるほどに信頼されていた。 外見は獅子の頭を持つ、派手な宮廷衣装を纏った鋭い声の男。凄まじい威力の衝撃波を放つ二種類の自在法『獅子吼』と『ファンファーレ』による衝撃波攻撃を得意としていた。 ダンタリオン教授にも一定の理解を示していたようで、教授製作の『星黎殿』防衛機構も積極的に活用していた。 フレイムヘイズ陣営との戦争では、『星黎殿』の守備隊随一の使い手として残り、要塞守備兵を指揮。ヴィルヘルミナらによるシャナ奪還...
  • ベルヒト
    【種別】 人間 【解説】 ハーバーガイスの一員として活動する。 役職は強制調査官。 <悪霊団(ベルヒテン)>と呼ばれる自動戦闘ロボット群を操る。 後には、子供向け番組で女優としてデビューする。 【由来・元ネタ】 古いゲルマン信仰での新年の訪れ神ペルヒト(Percht)、ペルヒテン(Perchten)と思われる。ピェーヒテンとも。 南ドイツからオーストリアに分布する、なまはげのようなものらしい。仮面を付けて練り歩く。この行事を「ペルヒトの行列(ペルヒテンラウフェン)」という。 春を象徴する美しいペルヒテンが、冬を象徴する醜いペルヒテンを追い払う。 【コメント】 ☆ペルヒトとペルヒテンの由来、どうも同じもののような気がする。
  • 毛虫爆弾
    【種別】 宝具(?)、我学の結晶 【初出】 VII巻 【解説】 正式名称は『我学の結晶エクセレント29004-毛虫爆弾』。 『夜会の櫃』に装備された我学の結晶シリーズのひとつ。 『夜会の櫃』内部に閉じ込めたフレイムヘイズに対し、のべ500匹の精鋭毛虫軍団がアグレッシブな攻撃を行う(らしい)。 VII巻で『炎髪灼眼の討ち手』シャナに半狂乱のものすごい悲鳴を上げさせ、半泣き状態にまで追い込んだ、ある意味とてもおそろしい宝具だった。 【コメント】 ☆アニメ版では登場しなかった。 ☆虫といえば[とむらいの鐘]のジャリの『五月蝿る風』も無数の蝿(の形をした炎)を操る自在法で、ユーリイ・フヴォイカの『隷群』も無数の虫を操る自在法だったな。 ☆『極光の射手』キアラ・トスカナが相手なら、卒倒するのは間違いないな。 ☆[革正団]のサラカエルがこの我学...
  • ゲイル
    【種別】 自在法 【初出】 SIII巻 【解説】 フレイムヘイズ『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセルの使用していた自在法。 氷の槍を作り出し、穂先を伸ばして攻撃する。外伝『ソロー』では、剣型宝具『ラハット』の炎を貫いて“狩人”フリアグネの左肩口に食い込んで負傷させた。 【由来・元ネタ】 アイスランド語で「槍」を意味する「Geir」だと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆『アクス』と『スペイキル』も併用して、フリアグネとビリー・ホーキンを追い詰めた。 ☆槍といえば季重の“建木”が槍型の神器で、[仮装舞踏会]の『三柱臣』シュドナイの『神鉄如意』が剛槍型の宝具だったな。 ☆きっと、[とむらいの鐘]の『九垓天秤』中軍首将ニヌルタとの相性は悪かっただろうな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手”...
  • 獅子吼
    【種別】 自在法 【初出】 XVIII巻 【解説】 [仮装舞踏会]の禁衛員である“哮呼の狻猊”プルソンが使用していた破壊の自在法。 息を吸い込み、口から破壊の衝撃波を放つ。非常に単純な技だが、その威力は凄まじく、『星黎殿』攻防戦ではただの一撃で『儀装の駆り手』カムシンの瓦礫の巨人の片足や片腕、攻撃までをも粉々に吹き飛ばし、その余波だけでフレイムヘイズに全身を満遍なく鉄棒で強打されたかのような大打撃を与えた。 プルソンは、この自在法と『ファンファーレ』と併用して『輝爍の撒き手』レベッカ・リードを追い詰めた。 【由来・元ネタ】 仏が説法することを、獅子が吼えて百獣を恐れさせる威力にたとえた言葉・獅子吼。 【コメント】 ☆アニメ第3期で登場・使用された。 ☆原理が似た自在法は他に[革正団]のドゥーグの『金切り声』があった。 ☆[巌楹院]...
  • 早朝の鍛錬
    【種別】 鍛錬 【初出】 II巻 【解説】 早朝、主に坂井家の庭で行われていたシャナによる坂井悠二の鍛錬のことである。 主に身体能力の向上と、戦闘の流れ(シャナの称す「殺し」の感覚)の把握といった戦いのための基礎を悠二が学ぶ鍛錬。たまにランニングも行っていた。 深夜の鍛錬と大きく違うのは、こちらは自在法といった“存在の力”はほとんど使わず、あくまで人間の範疇に近いレベルで行われる、悠二の鍛錬であるということだった。 悠二の申し出から始められ、II巻では『振り回す枝を、目を開いて見続ける』だったが、だんだんと進歩して行き『前もって声をかけた一撃を避ける』になり、IX巻では『十九回の空振りの後に繰り出す、二十回目の本命の一撃を避ける』になり、XIV巻では『二十回の中に混ぜた本気の一撃をかわし、隙を見出した時は反撃に転じる』になっていた。 ...
  • スペイキル
    【種別】 自在法 【初出】 SIII巻 【解説】 フレイムヘイズ『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセルが使用していた自在法。 氷の分身を生み出し、五人に増えて攻撃することが出来る。それぞれが自在法を使うことも可能。ただし、分身は銃弾でも砕けて消え去るほどに脆い。 この自在法の最大の特徴は、敵がどういう順番で攻撃してこようと、自分自身は必ず一番最後になるという点である。つまり五体の内に一体の本体と四体の分身がいるのではなく、最後の一体になるまでは本体はいなくなり、全てが分身となる。 【由来・元ネタ】 アイスランド語で「鏡」を意味する「Spegill」だと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆外伝『ソロー』では氷の自在法『アクス』と『ゲイル』も使用して、フリアグネとビリー・ホーキンを追い詰めた。 ☆[とむらいの鐘...
  • アクス
    【種別】 自在法 【初出】 SIII巻 【解説】 フレイムヘイズ『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセルの使用していた自在法。 ノーマンの手刀の周囲に氷を凝結させて、人間の少年を両断できる程の大きさの斧の刃を作り出し打ち下ろす。 その威力は一撃で地面を10mから打撃力で裂き、さらに幌馬車の残骸や周囲の炎を吹き飛ばし、一帯を霜で覆う程の冷気を放つほどである。 威力は大きく劣るようだが氷の斧を投げることも可能で、外伝『ソロー』では長椅子型宝具『スフマート』を破壊し、人間のビリー・ホーキンの右二の腕を切断し、左大腿部を深々と裂いて致命傷を負わせていた。 【由来・元ネタ】 英語でもそのままだが、他の自在法と同じくアイスランド語で「斧(Ax)」だと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆『ゲイル』と『スペイキル』も併用して...
  • ファンファーレ
    【種別】 自在法 【初出】 XVIII巻 【解説】 [仮装舞踏会]の禁衛員である“哮呼の狻猊”プルソンの使用していた攻撃系自在法。旗付きの長い喇叭を多数作り出して空中に展開し、各々から衝撃波を吹き放つ。 これによって自在に、広域全方位に多数の衝撃波を放つことができる。 遠距離操作も可能で、自身から離した特定の場所に設置し任意で衝撃波を放たせることもできる。 喇叭を幾つも直列させ、衝撃波を絞って威力をさらに高め、狙撃銃のように使うこともできる。 『星黎殿』攻防戦では、この自在法に『獅子吼』を織り交ぜた戦法でフレイムヘイズ『輝爍の撒き手』レベッカ・リードを追い詰めた。 【由来・元ネタ】 式典などで演奏されるごく短い音楽、「ファンファーレ(Fanfare)」。 悪魔プルソンが出現する際には、トランペットのファンファーレと共に姿を現すという。 ...
  • デミゴールド
    【種別】 宝具の素材 【初出】 S巻 【解説】 “紅世の王”であるダンタリオン教授の『本来自身のみに行う顕現を他の物質として永続的に実体化させる』という特性を用いて作られた、我学の結晶の素材となる金塊。 [仮装舞踏会]の『三柱臣』参謀ベルペオルはこれをせしめて、[仮装舞踏会]でいろいろなものを作っていたようで、V巻にてウィネが大事にしていた『非常手段』も、これが原材料であった。 【由来・元ネタ】 「demi」は、ラテン語で「半分の」を意味する接頭辞(英語でも同じ)。また、フランス語では「小さな」という意味になる。 直訳すれば、「半金」または「小さな黄金」だと思われる。 【コメント】 ☆アニメシリーズではこの素材の名称は語られなかった。 ☆ニュアンス的には偽金。 ☆『星黎殿』の松明型宝具『トリヴィア』やケレブスが所持していた『伝令の短剣』が...
  • ストマキオン
    【種別】 自在法 【初出】 外伝『アンフィシアター』 【解説】 [轍]の“頒叉咬”ケレブスが使用する自在法。本来は一定の法則に従って自在式を組み上げるだけの力で、せいぜい自在法の効率化程度にしか使えない力である。 しかし、外伝『アンフィシアター』では携帯電話や無線を介して無数の『ストマキオン』の断片を新世界『無何有鏡』の伴添町に分配した上に、無数の『狭間渡りの術』と我学の結晶『伝令の短剣』から抽出した「転移の出口」となる誘導の自在法を掛け合わせることで『神門』の模造品を作り出し、両界の狭間に追い遣られたダンタリオン教授を新世界へ迎え入れようとしたが、シャナと坂井悠二によって阻止された。 【由来・元ネタ】 古代ギリシアのアルキメデスの時代に一世を風靡したパズル「ストマキオン(Stomachion)」から。原義は「腹痛」だが、お腹が痛くなるほど難しいパズルと...
  • ダンタリオン
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 VI巻(名称はVII巻) 【解説】 “紅世の王”。真名は “探耽求究”(たんたんきゅうきゅう)。炎の色は馬鹿のように白けた緑。大多数の人々からは教授と呼ばれていた。 超のつく変人。古くから人の世に現れて“紅世”とこの世、双方の在り様について研究と実験を行う事に己が存在の全てを賭け、そのためには自分の命さえ投げ出す生粋のマッドサイエンティスト。 サブラク曰く、才を恃んでその場の欲求に生きる、身勝手にして不快きわまりない“紅世の王”。 最古のフレイムヘイズ『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウをして、百年に一度出会えばもう懲り懲りと言わしめた。 その自在法や式に対する知識は、旧知の間柄である“螺旋の風琴”と並んで広く知れ渡っていた。 外見は長い白衣を着た、年齢不詳のヒョロ長い男。首から双眼鏡やらメモ帳やらをいろいろ...
  • ギータ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 外伝『アンフィシアター』 【解説】 真名は“攵申”(ひょうしん)。炎の色は、錆浅葱色。 外見は巨大な肉食恐竜に類似した姿。 [轍]の一員で、新世界『無何有鏡』に渡り来た古参の“徒”。新世界へ渡り来てから二年後に、ケレブスを含む全世界の同門たちが集う『大計画』の策源地である伴添町の間近で、[轍]の『同門』たちとの合流直前で坂井悠二に追いつかれ、悠二の異名である『廻世の行者』を聞き驚愕した後に悠二の挑発に乗って襲いかかるが、実際は単なる戦闘員に過ぎず、数分で討滅された。 【由来・元ネタ】 スペインのカタルーニャ地方に伝承されるドラゴン・ギータ(Guita または Xica)と思われる。口から火炎を噴き出す竜と伝えられる。名前は「足を蹴り上げているラバ」を意味する。 パトゥム祭でギータの人形が登場し、口から花火を...
  • 神門
    【種別】 構造物 【初出】 XVII巻 【解説】 この世と“紅世”の狭間である『久遠の陥穽』(両界の狭間)の内部にある『詣道』へと繋がる門。 『大命』第二段階における創造神“祭礼の蛇”の本体を帰還させるために、秘法『久遠の陥穽』が発動した際に生じた見えない微かな歪みが年月と共に漂い出た場所である中国中南部に『星黎殿』を移動させて、午前零時直前に“祭礼の蛇”坂井悠二がほぼ全ての力を使って、創造した。 最初は漆黒の球だったが、輪郭から銀の炎が迸り出て、流麗壮美な銀細工の縁取りと化し、球もいつしか平面と化し、皆既日食を意匠化したとも見える巨大な黒き鏡の形状となった。 空間に固着しているため、『星黎殿』の移動の妨げともなった。 『神門』の創造には大規模な世界の歪みが伴うらしく、その創造はフレイムヘイズ兵団に察知された。 “祭礼の蛇”坂井悠二は、『三柱臣』...
  • 狭間渡り
    【種別】 術(自在法?) 【初出】 XVII巻(固有名の初出) 【解説】 “紅世の徒”たちが、“紅世”からこの世へ、この世から“紅世”へ渡る時に使われていた術。この世の存在が“徒”たちに知られてまもなく、とある“王”によって開発されたようだ。 “紅世”からこの世へ渡る時は『人間らの感情』を、この世から“紅世”へ渡る時は『同胞らの渦巻く力』とそれぞれ共振し、それらを目印または引き綱のようにして狭間を渡っていた。 秘法『久遠の陥穽』は、対象からこの共振を断ち切った上で両界の狭間へと放逐する術であった。どちらの世界に向かうにも目印となるものを見つけられなくなるため、永遠に両界の狭間をさまようことになる。なお、この『両界の狭間』という空間も『久遠の陥穽』の名で呼ばれていた。 新世界『無何有鏡』が創造されるまで、『世界の歪み』により両界の狭間が荒れていた...
  • イナンナ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 SIII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“絶佳の望蜀”(ぜっかのぼうしょく)。炎の色はマゼンダ。 [宝石の一味]に所属する四人の“王”の一人。頭目であるコヨーテが「ちゃん」とつけて呼んでいるために女性の“王”と推測されているが、結局は最後まで明かされなかった。 XII巻の回想で、『永遠の恋人』ヨーハンが言っていた「誇大妄想の狂信的な“王”」とはイナンナのことである。 富と美術品の集積に執着する拝金主義者で、コヨーテたち三人は度々その口車と手管に乗って、余計な財宝探しや盗みに駆り出されている。 1864年には、頭目のコヨーテもその動向を把握していなかった。現代まで生存しているかどうかは不明。 【由来・元ネタ考察】 「絶佳」は風景がすぐれていて美しいこと。「望蜀」は中国24史の一つ『後漢書』の一節に由来し、欲望...
  • ジョージ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XV巻 【解説】 『奔馳の抜き手』(ほんちのぬきて)の称号を持つ、“長柯の腕”ルグのフレイムヘイズ。炎の色は狐色。神器は剣型の“フラガラック”。 19世紀末期にホノルル外界宿にいたフレイムヘイズの一人で、『誑欺の吐き手』ファーディや『替移の接ぎ手』アーヴィングやハリー・スミスやハリエット・スミスとは同僚にして友人同士であった。所持していた剣を友人たちに自慢していたが、その剣が“フラガラック”だと思われる。 1895年に勃発したハワイ共和国臨時政府に対する王政派による武装蜂起の最中に、友人であったハリー・スミスの手引きによる[革正団]サラカエル一派によってホノルル外界宿が襲撃された際、一旦は難を逃れた。 その後、ホノルル外界宿から逃げようとしていたハリーと兄に運ばれているハリエットのスミス兄妹に追いつき、憎しみと悲しみのま...
  • 貪恣掌
    【種別】 自在法 【初出】 XIX巻 【解説】 [仮装舞踏会]の巡回士である“冀求の金掌”マモンの自在法。意中のものを思うが儘に引き寄せ摑み、また押しのけ払う、原始的ながら強大な自在法。マモンの欲得の意思が力の源であるようだ。 発動の際にはマモンの掌に入れ墨のような黄檗色の自在式が浮かび上がり、全力で力を振るう際にはそれが全身にまで広がる。 敵を捉える、引き寄せる、攻撃を逸らす、あるいは受け止める、捉えたものを自在に操る等々、様々な用途に応用が可能だった。 フレイムヘイズ『極光の射手』キアラ・トスカナが放った『グリペンの咆』『ドラケンの哮』を容易く捌き、それらと同威力の矢の流星群をも軽く捉え、さらには自在に操作して攻防に利用するなど、絶大な力を持っていた。 特に、『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルクが繰り出す不可視の糸さえも捕まえることが出来るため、サーレは...
  • ビリー・ホーキン
    【種別】 人間 【初出】 SIII巻 【解説】 1864年、南北戦争の裏で勃発していた『内乱』の最中で、『大地の四神』率いる西軍の一部隊である[パドゥーカ]によって故郷の開拓村を焼き払われた上に、右目まで潰された白人の少年。村を焼き払った人間のインディアンたちが口にしていたフレイムヘイズという言葉だけを頼りに荒野を彷徨った末に行き倒れていたところを、宝具製作のために討ち手を憎む人間を探していた“狩人”フリアグネ一行に助けられた。そして、互いの事情を知ったことで利害の一致を見たビリーは、フリアグネとマリアンヌたちや合流したフリアグネの古い友人である[宝石の一味]の頭目コヨーテと行動を共にしながら、銃の腕を磨きつつ復讐の機会を待った。 そして二ヵ月後、コヨーテが得た情報を元に、遂に[パドゥーカ]が通過するであろうとある狭隘地でフリアグネと共に待ち伏せ、遂に[パドゥ...
  • ダンスパーティー
    【種別】 宝具 【初出】 I巻 【解説】 ハンドベル型の宝具。鳴らした音色に共鳴させて、“燐子”を爆発させる。 爆発する際は“燐子”の中の炎の鼓動が加速し、ある一点を超えたところで凝縮・爆発する。 宝具コレクターにして多数の“燐子”を使役する“狩人”フリアグネが所有していた宝具で、シャナに対して接近戦に持ち込ませた“燐子”を爆破させて攻撃した。 しかし上記の使い方は全て偽装であり、フリアグネはこの宝具を使って秘法『都喰らい』を発動させようとしていた。 大量のトーチに『ダンスパーティー』の鼓動を仕掛け、同時にそれらを爆破、繋がりを大量に失った御崎市を急激に歪ませることで高純度の“存在の力”に変換することを計画していた。 しかし、坂井悠二の鋭敏な感知能力によって本来はフレイムヘイズや“紅世の徒”でも感知が困難な爆破の鼓動と作戦を看破され、不発に終わる...
  • ノーマン・パーセル
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 SIII巻 【解説】 『氷霧の削ぎ手』(ひょうむのそぎて)の称号を持つ、“凜乎の涌沸”スリュムのフレイムヘイズ。神器はマントの留め具型の“ヨークトル”。炎の色は錆浅黄色。 外見は髭をはやした西欧系の白人の討ち手で、『内乱』ではインディアン然とした身なりをしていた。氷の斧を作り出す『アクス』、氷の槍を作り出す『ゲイル』、氷の分身を作り出す自在法『スペイキル』の三つの氷の自在法を使用していた。 当初はアメリカ大陸の外界宿の重鎮であったが、白人の新大陸侵略を看過したことで原住民が圧殺されていく様を悔い、『内乱』が勃発すると『大地の四神』側の西軍に参加した。 しかしその経歴のために信頼されず、[パドゥーカ]を率いての開拓村の襲撃や軍の砦攻撃といった、重要度の低い任務に回された。任務の最中、ビリー・ホーキンの住んでいた開拓村を潰し...
  • 交差点作戦
    【種別】 出来事 【初出】 XVIII巻 【解説】 現代の[仮装舞踏会]との『大戦』においてフレイムヘイズ陣営が取った作戦。 戦力においても形勢においても圧倒的に不利な状況に追い込まれたフレイムヘイズ陣営が起死回生を狙った策で、警戒をさせない数人という少数単位に分割したフレイムヘイズ兵団を世界各地の空港に配備・数百の飛行機で輸送し、さながら交差点のごとく全方位から集った飛行機からフレイムヘイズを一点に投下させることで警戒網をくぐり抜けて、軍を[仮装舞踏会]の勢力圏に短時間で集結させるというものであった。 また、これらの航空機の運用を人の世に知らせないために、世界各地の空港や、投下予定地点周辺の軍事基地で『封絶』が施され、飛行そのものを「なかったこと」にして誤魔化す空白地点を作る『凪』計画も行われた。 航空便の整備、気象変動の確実な予測、終結地点の制...
  • ウコバク
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 0巻 【解説】 真名は “纏玩”(てんがん)。炎の色は爛れた赤銅。 人化は使っておらず、顕現した姿は本質そのままであり、その姿を人間を閉じ込めたシャボン玉で覆って隠していた。 “徒”の中でもかなり矮小な部類に入り、その存在の規模も理想も感情も全て卑小であり、フレイムヘイズにすら妬みの感情を向けることしかできなかった。 また、体術も自在法も下手で、自身の顕現すらまともに出来ておらず、移動したときや何かと接触した時に焦げ跡や残り火を残してしまっていた。 一応“燐子”を扱うことは出来るが、それも上等なものではなく、操り人形のようにある程度自由に行動できるものの、主人が討滅されると即座に機能を停止して消滅した。 ちっぽけで、何より「醜い」自分に激しい劣等感を抱き、人化した姿を彼の理想の美しい姿に加工することに執...
  • フリアグネ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 I巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“狩人”(かりうど)。炎の色は薄い白。 宝具コレクターにして、集めた多くの宝具と自身の智謀でフレイムヘイズを幾人も屠った、狡猾なるフレイムヘイズ殺し。近代では五指に入る、強大な“王”であった。 人化した姿は、なよなよとした白いスーツの美青年。本性の姿は白い鳥。コロコロと表情を変えたり、奇妙に韻の浮いた声で話したりした。 通称は、「命名を趣味にする連中からもらった」とのこと。その当時は人間と交流があったようで、宝具のアルチザン(職人的芸術家)に興味を持っていた(ただし、それ以外の人間やその文化には無関心だった)。また、トリノにはなじみの武器収蔵庫もあった。 “徒”固有の能力として『獲物の性質』を見抜く力を持ち、この力で手にした宝具の能力や使い方を即座に看破することも可能であ...
  • クレメンス・ロット
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 外伝『ヴァージャー』 【解説】 『戈伏の衝き手』(かふくのつきて)の称号を持つ、“利鋭の暗流”ノートのフレイムヘイズ。炎の色は消炭色。神器はランプ型の“マーニ”。 不可視不可知の力を自在に操る攻撃に特化した討ち手で、その能力故に集団戦には向いておらず、中世の『大戦』では連絡将校の任にあった。その際、後方に配備されていた『荊扉の編み手』セシリア・ロドリーゴと知り合う。 中世の『大戦』の終結後、一人で行く道に迷っていたセシリアに声をかけて相棒とし、共に旅をする間に彼女から慕われるようになる。そしてある時、彼女につい自分の故郷のことを少し話してしまい、すぐにそれを後悔する。 かつてクレメンスは、故郷のオーストリアの村で妻とそのお腹の中にいた子供を“徒”に喰われてしまう。その怒りでフレイムヘイズとして契約した彼は、後に妻子への手...
  • ハリー・スミス
    【種別】 人間 【初出】 XV巻 【解説】 トマシーナ・スミスの息子で、ハリエット・スミスの兄。フレイムヘイズ『奔馳の抜き手』ジョージや『誑欺の吐き手』ファーディや『替移の接ぎ手』アーヴィングとはホノルル外界宿での同僚にして友人同士であったが、後に裏切ることになる。 19世紀後半のアメリカ西海岸の外界宿の構成員である両親と共に妹のハリエットと平穏に暮らしていたが、ある日両親の友人の一人であったフレイムヘイズが当時勃発していた『内乱』で戦死してしまい、それを怒り哀しんだハリーの父親がフレイムヘイズとして契約してしまう。そのことでハリーの父親は人間としての絆を失ってしまった。契約直後にトマシーナと幼いハリーに自分が夫であり父親であると話していったが、ハリーはそれを母に余計なことを言ったフレイムヘイズが勝手な芝居をしたとしか捉えることができなかった。 だから、父親...
  • イルヤンカ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 V巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“甲鉄竜”(こうてつりゅう)。炎の色は鈍色。 [とむらいの鐘]最高幹部である『九垓天秤』が『両翼』の左。 全身を鈍色の甲羅と鱗で覆った、四本足の(外伝漫画『ES』では腕を持った二足の)巨大な有翼竜の姿をしていた。落ち着いた老人の声音で、普段は穏やかな気性であり、『九垓天秤』の中では諍いが起こったときのなだめ役でもあった。 あだ名は「鎧の竜」。『儀装の駆り手』カムシンには「鎧の竜王」と呼ばれていた。 中世ヨーロッパにて『当代最硬の自在法』と称される、攻防に威力を発揮する自在法『幕瘴壁』を操る強大な“王”であり、同じく『両翼』の右“虹の翼”メリヒムとのタッグは、数多のフレイムヘイズにとって脅威的な存在であった。 古い時代からこの世にいる“王”であり、太古の封界『大縛鎖』創造...
  • フワワ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 X巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“戎君”(じゅうくん)、炎の色は焦茶。 [とむらいの鐘]の最高幹部である『九垓天秤』の一角にして遊軍首将。 牛の十倍はある巨体の、熊の十倍はある四肢と胴まで裂けた口を持つ狼の姿。“棺の織手”アシズの回想部では「牙剥く野獣」と描写されていた。 戦いにしか興味のない性格で、自らを誇ることにすら関心がない。 喧嘩ができるという理由で[とむらいの鐘]に入ったことからも、それが窺われる。 『両翼』のことは「メリヒムの旦那」「イルヤンカ爺さん」と呼ぶが、宰相モレクは通称を呼び捨てであった。 音を自在に操り、惑わせた敵を巨大な口で食い千切る戦い方をしていたという。 中世での『都喰らい』事件後、その勢いのままにフレイムヘイズたちを完全殲滅するべく追撃戦に入っていたが、『都喰らい』を...
  • 両界の狭間
    【種別】 概念、異世界(?) 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世”とこの世の二つの世界の外、二つの世界の境界に位置する概念部。 二つの世界どちらとも異なる法則によって成り立ち、距離や体積、五感といった概念は全く成立しない。 ある意味、これも一つの異世界と言える。 人間の感情との共感によりこの世が“紅世の徒”に発見されて間もなく、とある“紅世の王”によって発明された狭間渡りの術によって、人間の感情、または同胞らの渦巻く力との共振を頼りに、“徒”はこの狭間を越えて二つの世界を行き来できるようになった。 この場所は正しく「二つの世界の間」に存在するが、距離や位置関係という概念が存在しない両界の狭間及び二つの世界に何故『両界の~』『隣』といった概念が成立するのかいうと、二つの世界にそれぞれ“徒”と人間が存在するからであった。 二つの世界にそれぞ...
  • ロフォカレ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XIII巻 【解説】 真名は“笑謔の聘”(しょうぎゃくのへい)。炎の色は常磐色。 頭が隠れる程大きな三角帽、襟を立てた燕尾服という風体をしていた。楽師を自称し、抱えた古風なリュートを爪弾いていた。 “紅世”の導きの神“覚の嘨吟”の眷属であり、主のために「新たなるもの」を見つけ出し、自ら生贄となって神意召還を行う役目を持っていた。 この見つけ出すという役目のためか、自在法『千里眼』による索敵能力に長けていたようだ。本人は索敵という言葉を嫌い、XIII巻で城塞型宝具『星黎殿』へ向かうシュドナイたちと共に列車に搭乗した際には、「感受性」と言い直すよう要求していた。 正確には生まれながらの眷属ではなく、探知能力に優れ好奇心旺盛な“徒”である彼(と同様の者たち)がシャヘルから眷属に任命されていたに過ぎなかった。 XX巻の幕...
  • セシリア・ロドリーゴ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 外伝『ヴァージャー』 【解説】 『荊扉の編み手』(けいひのあみて)の称号を持つ、“欺蔽の套子”クエレブレのフレイムヘイズ。炎の色は柳色。神器は牙を並べたペンダント型の“エスピナ”。 二十代の容姿をした女性のフレイムヘイズ。心が弱く、他者への配慮をどうでもいいと考える自分勝手な性格をしていた。 中世の『大戦』の時代に大量に粗製濫造された討ち手「ゾフィーの子供たち」の一人。戦闘力こそ低いものの防御に特化した討ち手で、形質強化を行う防御系自在法『アルカサル』を使用する(ただし、設置までに時間がかかる)。 中世の『大戦』では、わけもわからぬ危機感のまま後方で戦った。 中世の『大戦』終結後、心の弱さから軽侮されて一人で行く道に迷っていたところを、中世の『大戦』で知り合った『戈伏の衝き手』クレメンス・ロットに声をかけられて、相棒と...
  • 吸血鬼(ブルートザオガー)
    【種別】 宝具 【初出】 III巻 【解説】 “愛染自”ソラトが所持していた大剣型宝具。幅広だが柄は短い(片手で掴めばそれ以上握る場所がなくなる)、片手用の剣。 「大剣」という見た目以上に遥かに重く出来ているが、“存在の力”を込めることで刃に血色の波紋が揺らぎ、軽々と扱えるようになる。 切れ味以上に注目されるのが宝具としての能力で、交戦者がこの剣に直接もしくは間接的に触れている時にさらに“存在の力”を込めれば、その相手に傷を付けることができる。 その傷の深さ・大きさ・数は込める“存在の力”の量に依り、大量の“存在の力”(並みの“徒”の“存在の力”の総量以上)を込めれば、強力なフレイムヘイズや“徒”も一撃で行動不能の状態にまで追い込むことすら可能である。 この能力の発動条件は、武器や防具で剣その物を防いでも満たされるため、武具で受ける形での防御は不可能。た...
  • ハボリム
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“煬煽”(ようせん)。炎の色は楝(おうち)色。 [仮装舞踏会]の幹部で、兵科は捜索猟兵。誰もが認める腕利きの、強大なる“王”。組織の最前線に立つ実戦派の“王”として有名であり、本拠地たる城塞型宝具『星黎殿』にも滅多に姿を見せない。 味方を強化する自在法『熒燎原』を行使し、その威力とハボリムの実力はフレイムヘイズたちにも知れ渡り、「危険な上にも危険な相手」と非常に警戒され、恐れられていた。 顕現した姿は、重そうな双頭のガスマスクを着け、薄っぺらいボロマントを羽織った、どことなく案山子を想起させる姿。宿敵ヒルデガルドのことを「昏き淑女」と呼び、彼女からは「仮面の妖術師」と呼ばれていた。 近代以前はペスト医師のマスクを被っていたという。おそらくは、ヴェネツィア仮面祭で見られるペス...
  • ウェストショア
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XXI巻 【解説】 『大地の四神』の一人で、『四神』としての呼称は『波濤の先に踊る女』。他者のことも『四神』独自の呼称で呼んでいる。 『滄波の振り手』(そうはのふりて)の称号を持つ、“清漂の鈴”チャルチウィトリクエのフレイムヘイズ。炎の色は珊瑚色。神器は波形輪郭をした石のメダル型の“テオトル”。 年齢をつかめない麗容な女性で、まとめた黒髪を後ろに垂らし、丈長のワンピースの上に、不思議な模様が描かれた上掛けを羽織っている。 嬉しくとも悲しくとも、とにかく何かがある度に目を潤わせて泣いている。また異常なまでに人から気を遣われる性質で、彼女が旅をすると毎度、彼女を気にかけ世話してくれる人が集まって行列ができてしまう。 SIII巻『ソロー』においては、「遠く近くに生死の悲鳴を耳に拾い続けた海女」と表現されている。 イーストエ...
  • ティリエル
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 III巻 【解説】 真名は“愛染他”(あいぜんた)。炎の色は山吹色。 姿はリボンをあしらったドレスと鍔広帽子に金髪碧眼の美少女で、フランス人形を思わせる姿をしていた。 外見が瓜二つな兄“愛染自”ソラトとあわせて“愛染の兄妹”と称された。 比較的若い“徒”で、兄のソラトを溺愛し、兄の欲望を叶える為に己の全てを捧げた。ただしソラトの他の女に対する欲望は一切甘受せず、特に相手がヘカテーの場合は名前を口にしただけで首を絞める程に厳しかった。 兄に対しては徹底的に甘やかし愛情を注ぐが、兄以外や自分達を侮辱する者には残忍で執念深い気質。ただし、愛に生きる者には敵に対してさえ好意的な面もあった。 他者のために当然のように我が身を削り滅びるという“徒”の中でも例外中の例外とも言える本質は『溺愛の抱擁』と呼ばれ、その本性の姿...
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