灼眼のシャナ&A/B用語大辞典内検索 / 「清秋祭(せいしゅうさい)」で検索した結果

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  • 清秋祭(せいしゅうさい)
    【種別】 出来事 【初出】 XI巻 【解説】 御崎高校で行われる学校行事。いわゆる学園祭。毎年十月初頭の土日の二日間に渡って行われる。 主催に学校だけでなく地域の商店街も含まれているという特徴があり、そのため一般的な学園祭より規模が大きく、商売っ気やショーの側面が強い地域の一大イベント。 一年生はクラスでの出し物以外に研究発表を行うことが義務付けられているため、坂井悠二たちのクラス(一年二組)では『御崎市の歴史』とクレープ屋を催した。 初日には開会パレードが行われ、一年生の各クラスの代表者がお伽話や有名な物語の登場人物に仮装して御崎市駅を折り返し地点に校外で祭りを宣伝した。 仮装にはコンテスト的要素もあり、生徒とスポンサーの商店街店主たちの投票の結果ベスト10に残ったものは表彰や商品が送られた。 一年二組ではクラス代表者を決める議論は、容姿...
  • サ行
    ...スレ内での頻出質問 清秋祭(せいしゅうさい) 清なる棺 星黎殿 世界の歪み セシリア・ロドリーゴ セドナの舞 セトの車輪 ゼミナ セムルヴ セレーナ・ラウダス センターヒル センティア 千里眼 ソアラー 壮挙 早朝の鍛錬 相柳 ソカル ゾフィー・サバリッシュ ソラト ゾリャー 存在の泉 存在の力
  • 緒方真竹(おがたまたけ)
    【種別】 人間 【初出】 I巻 【解説】 御崎高校の女生徒で、坂井悠二のクラスメイト。“紅世”とは無関係の一般人。女子バレー部に所属し、一年生でレギュラーというスポーツ少女。通称は「オガちゃん」。 「可愛い」というより「格好いい」顔立ちと、文字通り竹を割ったようなカラッとした性格で、男女分け隔てなく好かれていた。佐藤や田中とは中学時代から同じクラスで、二人が荒れてた頃のことも知っていた。 田中にラブ♥で、ミサゴ祭りの最中に告白した。“徒”の起こした事件の最中だった事もあって、返事はまだもらっていないが、周囲からはほぼ公認カップルの扱いを受けていた。 背が高く全体的にスリムで、水着にはパットを装備していた。 清秋祭の最中に襲来したフィレスの騒動で、狂気に酔ったマージョリーによって、緒方が封絶の中ではあったが致命傷を負ったことが、田中の心に影を...
  • 真南川(まながわ)
    【種別】 地名 【初出】 I巻 【解説】 御崎市の中心を南北に流れる一級河川(国の直轄河川)。御崎市はこの川の東側が市街地、西側が住宅地となっていた。 高水敷が広く、平時はグラウンドや駐車場として利用されていた。 また、年に一度のミサゴ祭りの会場としてもこの川の高水敷は利用されていた。アニメ設定資料から察するに、掘り込み河道ではないかと思われる。 御崎大橋は、この川に架かっていた。またアニメ第2期では、吉田一美が清秋祭終了間際にフィレスから貰った宝具『ヒラルダ』を、使用時のそのあまりの代償の高さに思わず投げ捨ててしまおうとする場面があった。 XXI巻では、真南川の土手に『真宰社』が設営された。 最終巻では、新世界『無何有鏡』が創造されて役目を終えた『真宰社』は、『星黎殿』の部品を除いた残骸が真南川へ落ちていった。 シャナたちが新世界へ旅立っ...
  • 御崎高校
    【種別】 施設・地名 【初出】 I巻 【解説】 御崎市の西側、住宅地中ほどの大通り沿いにある高校。坂井悠二やシャナや吉田一美など、主要人物たちが通っていた。教師は大峰悟と近藤先生と岡田先生が登場した。 周囲は全て住宅地に敷き詰められているため、敷地は非常に狭い。『清秋祭』(学園祭)では、近隣の商店街とも連携した地域の一大イベントとなっていた。 序盤ではミステスである悠二を狙って、“紅世の王”フリアグネとマリアンヌが襲来した。 最終章では[仮装舞踏会]の『星黎殿』が屋上上空に静止したり、始まった御崎市決戦では屋上にハボリムが陣取り、『大地の四神』の一人サウスバレイと対戦することになった。 SIV巻収録の掌編小説『勝負服』では、新世界『無何有鏡』が創造された後、新世界へ渡り来たシャナが大事な勝負所では御崎高校の制服を着ており、そのことを不思議がる悠二に...
  • 御崎市ミサゴ祭り
    【種別】 イベント 【初出】 VI巻 【解説】 物語の舞台である御崎市で開催される夏祭り。元は御崎神社で行われる地鎮祭だったらしいが、失伝してしまったために詳細は不明。 今では市外から大量に人を呼ぶ、県下有数の大イベントとなっている。 ダンタリオン教授との戦いは、この祭りの最中に開始された。 ちなみに「ミサゴ(鶚)」とはワシタカ科の海鳥で、冬の季語である。内陸部でも湖沼や広い河川があれば飛来するので、真南川で観察できるのかもしれない。 【由来・元ネタ】 御崎は「ミサキ」でありながら「岬」ではない場所であり、世界の際端。その寓意として、海に面していないのに海鳥のミサゴを冠する祭が設定された。 あくまでメタレベルの裏話であり、作中で触れられることはない。 【コメント】 ☆アニメ版で開催された。 ☆吉田一美や佐藤啓作や田中栄太に、“ミステ...
  • アニメ第2期
    【種別】 メディア 【解説】 MBS制作・TBS系列東名阪各局で2007年10月4日より放送 スタッフ 監督: 渡部高志 シリーズ構成: 小林靖子 シリーズ構成協力: 高橋弥七郎 キャラクターデザイン: 大塚 舞 色彩設定: 伊藤由紀子 美術監督: 廣瀬義憲 撮影監督: 福世晋吾 音響監督: 明田川 仁 音楽: 大谷 幸 アニメーション制作: J.C.STAFF 製作: 『灼眼のシャナII』製作委員会・毎日放送 主題歌 前期OP:『JOINT』川田まみ(I ve) 前期ED:『triangle』川田まみ(I ve) 後期OP:『BLAZE』KOTOKO 後期ED:『Sociometry』KOTOKO キャスト シャナ : 釘宮理恵 坂井悠二 : 日野聡 アラストール : 江原正士 吉田一美 : 川澄綾子 マージョリー・ド...
  • 田中栄太(たなかえいた)
    【種別】 人間 【初出】 I巻 【解説】 御崎高校一年二組。坂井悠ニの友人でクラスメイト。愛嬌のある顔つきをした、大柄だがスリムな体格の少年。 気は優しくて力持ちを地で行く性格で、クラスでは盛り上げ役やムードメーカー的な役割。シャナ曰く『学校で最強の使い手』。高い運動神経と能力を持っており、フェンス越しに人間を殴るといった荒業もできた。 悠二にとってシャナが平井ゆかりのトーチに「割り込む」前からの友人で、池と佐藤も含めて最も仲が良く、四人でよく一緒に昼食を取っていた。 当初は“紅世”のことを全く知らない一般人であったが、親友の佐藤啓作と共にフレイムヘイズ『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーと出会い、彼女に憧れ、“紅世”のことを知ったことで人生の大きな転機を迎えた。 中学時代は佐藤と共にかなり荒れていた。そのためその頃は母親をかなり泣かせており、いまだに田中...
  • 裏表紙
    【種別】 裏表紙 【初出】 I巻 【解説】 文庫の裏表紙に書かれている絵。イラスト作家がある程度自由に書いているようである。 (灼眼のシャナ) I巻 可愛いマリアンヌ II巻 “グリモア” III巻 『吸血鬼』 IV巻 『贄殿遮那』 V巻 『非常手段』 VI巻 『ジェタトゥーラ』 VII巻 『阿吽の伝令』 VIII巻 シャナが作ったお弁当 IX巻 一美が作ったランチボックス 0巻 濱口幸雄が大上準子に送ったブレスレット X巻 リャナンシーを捕らえ、自在法を使わせていた籠 XI巻 マージョリーが佐藤と田中に渡した栞 XII巻 清秋祭でフィレスが得た景品の手袋 S巻 蒲公英 XIII巻 『ヒラルダ』 XIV巻 シャナと一美の悠二へのラブレター XV巻 “ゾリャー” XVI巻 シャナの秘密の小箱 SII巻 ギュウキの翡翠の駒...
  • 鏡像転移
    【種別】 現象 【初出】 XIII巻 【解説】 [仮装舞踏会]の『暴君II』が人間の感情サンプルを収集する一連の現象を指す言葉。 強烈な感情を察知すると『暴君II』は当該地に自身の分身を転移させ、周辺の人間を動力源として“存在の力”に変換して吸収、『暴君』本体の一時的な受信機を形成する。 形成された分身自体には何の意思も無く、呼び出した感情の主の欲求や願望に忠実に、まるで鏡のように「やりたかったこと」を行う“代行者”となり、行動を忠実に再現することで感情の在り様を写し取り、『暴君II』は人間の感情とそれに伴う行動を採集した。 これが『鏡像転移』であり、強い感情を持った人間と『暴君』の引き起こす『現象』であった。 なお、採集の際には呼び出した人間(マージョリー・ドーなど)に呼び出した感情に応じた姿を幻視させていた。なお、採集された感情の断片は、坩堝型...
  • 近衛史菜
    【種別】 偽装体(“燐子”?) 【初出】 アニメ第2期第二話 【解説】 アニメ第2期に登場したアニメオリジナルキャラクター。読みは「このえ・ふみな」。 御崎高校1年2組への転入生。 二学期から悠二らのクラスメイトとなった、とある“紅世の王”のそっくりさん。身長は彼女と同じで142cm。 カシャが御崎市を襲撃した際、封絶の中でも動かず、また怪我をした際に血を流した事から、人間である事は確実と思われたが……。 並外れたお嬢様育ち。何故か坂井悠二に懐き、彼と吉田一美(後に緒方真竹と交代)は学校での近衛の世話係に任命されていた。 市内にある大きな屋敷に住んでおり、「じいや」こと執事が世話をしている。家族はいない。屋敷は部屋数は多いが、およそ人が生活している雰囲気が感じられない。 彼女と「じいや」は常に同じブレスレットを身に着けていた。また、目を離すとどこかに...
  • シャンゼネタ
    【種別】 作中ネタ 【解説】 高橋弥七郎作品には、短編から脚本を担当したラジオドラマまで、特撮番組『超光戦士シャンゼリオン』のネタが必ず入っていた。 詳細は次の通りである。 A/Bエクストリーム 『A/B1』、『A/B2』、『アプラクサスの夢』:競馬の馬名がシャンゼキャラ       (アキラチョーラッキー、モーレツハヤミ、クロイワカイザー、ヘッポコザンダー、ムナカタチーフ、アッサリモードス、ムテキエリーザ) A/B SS:コンニャク一枚の遺留品      (第11話「コンニャク残して」) 灼眼のシャナ 『シャナ』:変身道具と間違えて魚      (名台詞「サバじゃねえ!」) 『シャナII』:先生の授業がブレイダー      (変身プロセスの抜粋) 『シャナIII』:バイク・大砲・ジェット機に変形するロボットの玩具      (三体の超光騎士)...
  • ザロービ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XIV巻 【解説】 真名は“聚散の丁”(しゅうさんのてい)。炎の色は飴色。 [仮装舞踏会]の捜索猟兵で、巡回士の“吼号呀”ビフロンスと長くコンビを組んでいた。ただし、相手を呼ぶのに真名付けの上「殿」まで添えるので、相当見下されていたようだ。 性格は人質を取ったり、回りくどい手を使ったかと思うと、坂井悠二の言動にビクビクするような小物だった。 神父とも見える裾長の法衣にスカーフを付けた老境の男の姿で、柔和な笑みを顔に貼り付けた人相、痩身の背格好という、スカーフの色以外は全く同じ姿の五人組で行動していた。 五人は別々の存在ではなく、一つの本体の存在が分裂しただけの同じ存在。全員が薄い力の紐のようなもので繋がっており、離れていても合体、分離は自由だった。 力の規模が元々とても小さい上に分裂することでさらに弱まり、五人に...
  • ケレス
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 灼眼のシャナノ全テ 完 【解説】 “紅世の王”。真名は“生阜の抱擁”(せいふのほうよう)。炎の色は朽葉色。スカーフ型の神器“フォルテー”に意思を表出させている。 『蘇活の撫し手』アルマと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えている。 【由来・元ネタ】 ローマ神話の地母神「ケレース(Ceres)」。主要な神の一柱だが、ギリシア神話の地母神デメトリーとの習合が激しく、本来の性格などははっきり分かっていない。 「阜」とは自然豊かな丘のことを意味する。真名全体では、「生命力に溢れた丘による抱きしめ」という意味だと思われる。おそらく、生命力や回復力に関連した“王”なのだと思われる。大地を操る力も備えていたかもしれないと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆フリアグネや[宝石の一味]の...
  • 笵勲(はんくん)
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XVI巻 【解説】 『精微の解き手』(せいびのときて)の称号を持つ、“賢哲の鑑”白澤のフレイムヘイズ。神器は盾型の“丹陽”。炎の色は生成色。 『傀輪会』に所属していた中国のフレイムヘイズの一人。 1月初頭、『傀輪会』からの指示で上海会戦に参戦するが、上海外界宿総本部の決戦において、地下からの奇襲を最後の力で岩盤ごと崩して食い止めてから死亡したようだ。 【コメント】 ☆XVI巻で項辛がフレイムヘイズである虞軒や季重を「様」付けで呼んでおり、彼のことも「笵勲様」と呼んでいたことから、フレイムヘイズであったことはほぼ確定していた。 ☆『内乱』や対[革正団]戦争には参戦していたのかな。 ☆ゾフィー・サバリッシュや『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルが名前を挙げていないことから、強力なフレイムヘイズではなかったかもしれない...
  • サラカエル
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XV巻 【解説】 “紅世の王”。真名は “征遼の睟”(せいりょうのすい)、炎の色は碧玉。 顕現した姿は、足下まで波打ち届くような髪をした、妖艶な美貌を持つ長身の男。法服とも見える豪奢な衣を身に纏っていた。 [革正団]の一員。“徒”ドゥーグとは200年に渡る付き合いであり、「お頭」と呼ばれ慕われていた。 自身を含めたあらゆる物体や空間に、縱に裂けた無数の目の自在法『呪眼』を生み出し操った。サーレたちとの二度目の戦闘中に突然現れた、『風の転輪』による傀儡の爆発から形成された自在式が誘導と牽引の複合の式であることを一瞬で看破するなど、自在師としても優秀であった。 私室には大都市の図書館並みの膨大な量の蔵書を揃え、いささかの時間をかけて、それに記された人間の各言語を習得してきた。 人を喰らう“徒”と、“徒”に喰らわれ...
  • ヴォーダン
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVIII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“鬼道の魁主”(きどうのかいしゅ)。炎の色は薔薇色。 フレイムヘイズ『昏鴉の御し手』ヒルデガルドと契約し、真っ赤な宝石をあしらったブローチ型の神器“フリズスキャルヴ”に意思を表出させている。 厳かな声で古風な話し方をする男性の“王”。 創造神“祭礼の蛇”による大命宣布後のチューリヒ外界宿総本部での会議にヒルデガルドと共に出席し、不毛な論戦に契約者共々辟易していた。 【由来・元ネタ】 戦争と死を司り、魔術の達人であり、知識の求道者であるという、北欧神話の主神オーディン(Odin)。そのドイツ語名がヴォーダン(Wodan)である。実際に信仰されていた時代の呼び名は、古ノルド語で「激怒する者」を意味するオージン(Óðinn)。 魔術を得る代償に片目を捧げたために隻眼で...
  • チャルチウィトリクエ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“清漂の鈴”(せいひょうのすず)。炎の色は珊瑚色。 『大地の四神』の一人であるフレイムヘイズ『滄波の振り手』ウェストショアと契約し、波形輪郭をした石のメダル型神器“テオトル”に意思を表出させている。 穏やかな声で話す女性の“王”。 『大地の四神』と契約した“王”として、内乱時にはアメリカ先住民に肩入れし、彼らの合衆国転覆計画に賛同していた。 [仮装舞踏会]との全面戦争を前にして、悲嘆に暮れるばかりの契約者と共に事態を静観していた。 しかしフレイムヘイズ兵団が大敗した後、センターヒルの遺言を託されたシャナから遺言を聞いて契約者共々参戦することを決意し、シャナの決意を聞き契約者共々彼女とともに行くことを決めた。 御崎市決戦を経て、フレイムヘイズとしては最初に契約...
  • イーストエッジ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 S巻 【解説】 『大地の四神』の一人で、『四神』としての呼称は『全ての星を見た男』。称号で呼ばれることを嫌い、他者のことも『四神』独自の呼称で呼んでいる。 『星河の喚び手』(せいがのよびて)の称号を持つ、“啓導の籟”ケツアルコアトルのフレイムヘイズ。炎の色は青磁色。神器は丸い石のメダル型の“テオトル”。 岩になめし皮をかぶせたような厳つい面相と、頑健そのものの中肉中背の体躯をしたネイティブ・アメリカン。ほとんど表情を変えず、話す時も最低限唇を震わせるような喋り方をする。意外に爽やかな声をしている。 SIII巻『ソロー』においては、「大地の窮みを見定めんと歩き続けた頑健な旅人」と表現されていた。 一定の空間内の光を上空に凝縮させることで満天の星空と見える空間を生み出し、その光を流星雨として撃ち放ち爆砕させる自在法『夜の問...
  • マージョリー・ドー
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 II巻 【解説】 『弔詞の詠み手』(ちょうしのよみて)の称号を持つ、“蹂躙の爪牙”マルコシアスのフレイムヘイズ。炎の色は群青色。神器は巨大な本型の“グリモア”。 “紅世の徒”にとって恐怖の代名詞、死の同義語とまで呼ばれ、フレイムヘイズ屈指の殺し屋として知られていた。 気に食わない者や“徒”の討滅を邪魔する相手には、同業者であろうと関係なく攻撃を仕掛ける為、“徒”とフレイムヘイズ両方から戦闘狂と恐怖されていた。 激情を隠すことなく、“徒”への執着や殺意で動く、最も典型的な「復讐者」としてのフレイムヘイズであった。 女優顔負けのスタイルと美貌を持つが、同時に怠惰な性格と異常に悪い酒癖を持ち合わせてもいる。高名な自在師であり、戦闘時には炎の衣『トーガ』と『屠殺の即興詩』で強大な戦闘力を発揮する。 戦闘では、撹乱、幻惑を主に...
  • パウラ・クレツキー
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 VIII巻(フルネームはXV巻) 【解説】 『従佐の指し手』(じゅうさのさして)の称号を持つ、“叢倚の領袖”ジェヴォーナのフレイムヘイズ。神器は縦笛型の“ロカトール”。炎の色は胡桃色。 外界宿『ドレル・パーティー』の一員。19世紀末期に、旧知の仲である『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグに、契約したての『極光の射手』キアラ・トスカナを預けて討ち手としての教育を頼んだ。 シャナが御崎市へやって来る前に出会ったフレイムヘイズの一人で、シャナからの呼び名は『弾き語り』。 VIII巻での[仮装舞踏会]のシュドナイ襲来時に、指揮者であるドレル・クーベリックや同僚のボードと共に死亡した。 【由来・元ネタ】 ユダヤ系ポーランド人の指揮者・作曲家「パウル・クレツキ(Paweł Klecki)」ではないかと思われる。 「パ...
  • 極光の射手
    【種別】 フレイムヘイズ、称号 【初出】 V巻 【解説】 “破暁の先駆”ウートレンニャヤ・“夕暮の後塵”ヴェチェールニャヤのフレイムヘイズの称号。炎の色はオーロラ。 V巻で破壊そのものが得意なフレイムヘイズとして、『儀装の駆り手』カムシンと共に語られた。後にX巻にて登場。 参照 →カール・ベルワルド →キアラ・トスカナ 【コメント】 ☆内容を整理し、主な文はカールの項へ移動。この項はV巻当時の情報に準拠した。 ☆『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルや『儀装の駆り手』カムシンや『輝爍の撒き手』レベッカ・リードやゾフィー・サバリッシュ並みに派手だったな。 ☆『理法の裁ち手』ヤマベやピエトロ・モンテベルディや『棺の織手』ティスやノースエアやノーマン・パーセルや『大地の四神』より目立ったな。 ☆S巻にて、二代目確認。XV巻で二代目登場。 ...
  • バラル
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“糜砕の裂眥”(びさいのれっせい)。炎の色は桃色。 フレイムヘイズ『輝爍の撒き手』レベッカ・リードと契約し、閉じた目を意匠した金色のブレスレット型の神器“クルワッハ”に意思を表出させている。 のんびり間延びした男の声で話し、相棒のレベッカとは対照的な印象を与えるが、中身は同じくらい適当で過激。 レベッカとの長い付き合いの故か、彼女に婉曲な言い回しが通じないことを知り抜いており、そのことをXVII巻で佐藤啓作に助言した。また、レベッカに佐藤を口実にして東京外界宿総本部と決別するよう吹き込んだのも、バラルである。 【元ネタ・由来推察】 ケルト神話に登場する、山羊頭の巨人族フォモール(異なった奇形的な体格の個体も多い)の王「魔眼のバロール(Balor the evil e...
  • ジェヴォーナ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 “紅世の王”。真名は“叢倚の領袖”(そういのりょうしゅう)。炎の色は胡桃色。 『従佐の指し手』パウラ・クレツキーと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた。縦笛型の神器“ロカトール”に意思を表出させていた。 VIII巻でパウラが同僚のボードと共に[仮装舞踏会]の『三柱臣』シュドナイに殺害されたことで、“紅世”へ帰還したと思われる。 【由来・元ネタ】 通称の由来は、スラヴ神話における狩の女神ジーヴィッカ(Diiwica)のポーランド名「Dziewona」と思われる。 「叢」とは群がり生えた草、「椅」とは寄りかかることである。「領袖」は「襟と袖」という原意から転じて、指導者という意味になった。併せて考えれば、真名は「草むらに寄りかかる指導者」という意味だ...
  • センティア
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 SII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“珠漣の清韻”(しゅれんのせいいん)。炎の色はマリンブルー。 フレイムヘイズ『无窮の聞き手』ピエトロ・モンテベルディと契約し、懐中時計型の神器“ゴローザ”から意志を表出させていた。 明るくも野太い女性の声で話す“王”。ピエトロからは「僕のおふくろ」と呼ばれ、大らかな母親のような性格をした“王”のようだ。 人化した姿は、恰幅のよい、「おばさん」と呼ぶのがしっくりくる中年女性である。 外界宿『ドレル・パーティー』が壊滅した後、ピエトロも戦死したことで“紅世”へ帰還した。 シャナたちが新世界『無何有鏡』へ旅立った後、新世界へ渡り来て秩序派の“王”の一人として活動しており、イタリアのジェノバにあるバルビの細道から入る細い路地に『ピエトロの食堂』という外界宿を運営している。ここ...
  • オルゴン
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 V巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“千征令”(せんせいれい)。炎の色は錆びた青銅のような緑青色。 [仮装舞踏会]の巡回士。『三柱臣』参謀(彼曰く『軍師』)ベルペオルの直属を務め、複雑で大規模な自在法を使いこなす自在師であり、外界宿を単独で壊滅させるほどの実力者。 殲滅と虐殺を得意とすることから、自他から『戦争屋』と称された。 羽飾りのついた重たげな帽子と、襞襟からだらりと垂れたマントだけが浮いている姿をしており、状況によって厚手の手袋も現れた。 重く陰鬱な雰囲気を纏う。高慢な性格で、侮辱に対して過敏な反応を示した。 自らの“存在の力”(=本質)を削り込めた薄く鋭い紙の軍勢を操る自在法『レギオン』を用いて戦っていた。 彼の本質の大部分が込められた『レギオン』は、すなわち軍勢全体がオルゴンであり、本体と見え...
  • ドレル・クーベリック
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 VIII巻 【解説】 『愁夢の吹き手』(しゅうむのふきて)の称号を持つ、“虚の色森”ハルファスのフレイムヘイズ。炎の色は薄いオレンジ色。 外見はエメラルドグリーンの瞳に鷲鼻と白髪、皺を鋭く刻んだ小柄な老人。フレイムヘイズとなってからまだ200年ほどしか経っていなかった、『若き御老体』。 戦闘時には、ステッキ型の神器“ブンシェルルーテ”を携え、幻術を操った。 欧州におけるフレイムヘイズたちの活動の多くを裏で支えてきた立役者。十九世紀から二十世紀初頭にかけて外界宿を「溜まり場」から「支援施設」へと変革した若き偉人。 幕僚団『クーベリックのオーケストラ』という一団を率いて、フレイムヘイズたちの情報交換・支援施設である外界宿『ドレル・パーティー』を主催しており、情報の便宜、素早い移動の手配、資金の工面や管理などの支援を、討ち...
  • セムルヴ
    【種別】 “紅世の徒” 、通称 【初出】 SII巻(詳細は公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』) 【解説】 真名は“剡展翅”(せんてんし)。炎の色は銀鼠。 鳥とも竜とも見える姿の“徒”。“徒”の運び屋集団[百鬼夜行]が中央亜細亜便を運行していた時の、臨時雇いの斥候。 本編開始の二年前、斥候に出たところでフレイムヘイズ『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルと遭遇し、逃亡の末、自らも知らぬ間に彼女をサブラク必殺の罠まで導くことになった。 渓谷に差し掛かった所で、ヴィルヘルミナ共々サブラクの攻撃を受け、死亡した。 【元ネタ】 おそらくは、ペルシア神話で全ての鳥類の王とされるセーンムルヴ(Sēnmurw)と思われる。より有名な名称はスィームルグ、またはサエーナ鳥。 人間の子供を持ち運べる程度の大きさの鳥で、犬の上半身と孔雀の下半...
  • アナベルグ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 S巻 【解説】 真名は “穿徹の洞”(せんてつのほら)、炎の色は鉛色。 瀟洒なスーツ姿に、トレンチコートとソフト帽を纏うという洒落た格好をしているが、その身体は、鉄パイプやネジなどの機械部品で構成されており、火掻き棒のような手に、丸メーターの顔を持つ。 この丸メーターにはANNABERGと表記されており、感情の昂ぶりでメーターの針が振れる。 炎を鉛色の蒸気に変え噴出する自在法を持ち、その特性は“徒”としての気配や“存在の力”の認識といった全てをぼやかす効果を持つ。蒸気は広範囲に広がってもある程度の効果を持ち、周囲一帯の気配をぼやかすことができる。 この蒸気によって姿を「ぼやかす」ことで、面妖な外見でも人間に違和感こそ抱かれるが、そのままの姿で堂々と人前に現れていた。 また、手足から蒸気を噴出して、飛行や空中...
  • アレックス
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 X巻 【解説】 『殊態の揺り手』(しゅたいのゆりて)の称号を持つ、“環回の角”ハーゲンティのフレイムヘイズ。神器は剣型の“コルタナ”。炎の色は支子色。 軍装の小男で、気安い口調で話す。フレイムヘイズ兵団の幕僚として、中世の『大戦』に参戦した。 『憑皮の舁き手』ドゥニとともにゾフィーの友人兼護衛として欧州を渡り歩いていた。 20世紀前半の対[革正団]戦争で、ドゥニと共に戦死した。 【由来・元ネタ】 「アレックス(Alex)」は、英語のファーストネーム。「アレキサンダー」の短縮形。ドイツ語ではスペルは同じだが、「アーレックス」という表記に近くなる。この名を持つ音楽家は多数。英語名だけあって、クラシックの音楽家よりも現代のバンドミュージシャンが検索にかかりやすい。 【コメント】 ☆アニメシリーズには未登場。 ☆...
  • プルソン
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“哮呼の狻猊”(こうこのしゅんげい)。炎の色は鉛丹色。 [仮装舞踏会]の禁衛員であり、『星黎殿』守備隊随一の使い手である歴戦の強大なる“王”。 ベルペオルたちが“祭礼の蛇”坂井悠二に同行して『久遠の陥穽』に出発する際に、禁衛員フェコルーが真っ先にその名を挙げるほどに信頼されていた。 外見は獅子の頭を持つ、派手な宮廷衣装を纏った鋭い声の男。凄まじい威力の衝撃波を放つ二種類の自在法『獅子吼』と『ファンファーレ』による衝撃波攻撃を得意としていた。 ダンタリオン教授にも一定の理解を示していたようで、教授製作の『星黎殿』防衛機構も積極的に活用していた。 フレイムヘイズ陣営との戦争では、『星黎殿』の守備隊随一の使い手として残り、要塞守備兵を指揮。ヴィルヘルミナらによるシャナ奪還...
  • トラロック
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“殊寵の鼓”(しゅちょうのつづみ)。炎の色は瑠璃色。 フレイムヘイズ『皓露の請い手』センターヒルと契約し、角張った石のメダル型の神器“テオトル”に意思を表出させていた。神器の名称は、同じく他の『大地の四神』三人とその先師『宙の心臓』こと『焦沙の敷き手』ノースエアのものと同じであった。 涼やかな青年の声で話す男性の“王”。 『内乱』ではケツアルコアトルたちと共にアメリカ合衆国の破壊に賛同した。 XX巻の終盤でセンターヒルが戦死したことで、“紅世”へ帰還した。そして、創造された新世界『無何有鏡』へ渡り来て、秩序派の“王”の一人として活動している。 【元ネタ・由来】 アステカ文明で信仰されていた雨と雷の神トラロック(Tlaloc)。この神は降雨と旱魃を司ると信仰さ...
  • 巌楹院(ミナック)
    【種別】 “紅世の徒”の組織 【初出】 外伝漫画『Eternal song ‐遙かなる歌‐』第一話 【解説】 中世に『君主の遊戯』に参加していた“徒”の大組織の一つ。首領は“盤曲の台”ゴグマゴーグ。勢力圏は北仏。 中世の『大戦』の前に、フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメールと『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルに攻め込まれて壊滅した。 【由来・元ネタ】 英国南西部コーンウォール地方の、海を見下ろす崖に作られた野外劇場「ミナック劇場(Minack Theatre)」だと思われる。 たったひとりの女性が、50年をかけて作り上げた劇場である。なお、元々「ミナック」とは、コーンウォール語で「岩場」を意味するらしい。 「巌(がん)」は岩、「楹(えい)」は柱。[巌楹院]は「岩の柱が立ち並ぶ大きな建物」という意味だと思われる。 【コメン...
  • ベヘモット
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 VI巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“不抜の尖嶺”(ふばつのせんれい)。炎の色は褐色。 フレイムヘイズ『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウと契約し、ガラスの飾り紐型の神器“サービア”に意思を表出させていた。 口調は老人そのもの。同性同士のフレイムヘイズの特徴か、共に積み上げた歳月の必然か、思考はカムシンとほぼ同一の「優しく見える無情」。 台詞の最初に「ふむ、」とつくのが癖。 同胞殺しを決意した最古の“王”の一人。太古の『大縛鎖』での創造神“祭礼の蛇”との戦いにも、カムシンと共に参戦した。 御崎市決戦においてカムシンが戦死したことで、“紅世”へ帰還した。そして、創造された新世界『無何有鏡』へ渡り来て、秩序派の“王”の一人としてシャナ(とアラストール)と再会したようだ。 新世界が創造されてから数年...
  • ウートレンニャヤ&ヴェチェールニャヤ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 X巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“破暁の先駆”(はぎょうのせんく)と“夕暮の後塵”(せきぼのこうじん)。炎の色は二人揃ってオーロラ。 中世の『大戦』までは初代『極光の射手』カール・ベルワルドと、現在は二代目『極光の射手』キアラ・トスカナと契約し、鏃型の神器“ゾリャー”に意思を表出させている。 ウートレンニャヤは艶っぽい女性の声、ヴェチェールニャヤは軽くはしゃいだ少女の声。 二人存在しているのではなく、一つの体に二つの人格がある、一心同体の姉妹という他に類を見ない形の“王”。故に態度の差異はあれど、根本の部分は同じであるようだ。 カールともども浅慮な性格で、彼の失策を咎めるどころか一緒になって楽しんでいた。 その油断がたたり、中世の『大戦』終盤で三人揃って[仮装舞踏会]のシュドナイの『神鉄如意』に叩き潰され、二...
  • 紅世の徒
    【種別】 種族 【初出】 I巻 【解説】 この世の“歩いて行けない隣”にある世界“紅世”の住人達。読みは「ぐぜのともがら」で、単に“徒”とも呼ぶ。“徒”という名称は彼らのことを聞いた人間の詩人によって名付けられ、元々自分達の種に対する固有名を持たなかった彼らの間にすぐさま定着した。 “存在の力”を自在に操ったり、離れた場所の強い感情や意思を感知したり共感する能力を持つ。人間に似た精神構造を持ち、酒に酔う、食事を味わう、仲間を討滅されたことに憤りを感じる、仲間や人間と愛し合うなど、感覚や感情は基本的に人間と同一である。 人間と同様に(厳密には若干異なるが)男女の別があり、存在の分化(この世の生き物でいうところの生殖)の際の機能や、根本的な性質が酷似している。本来この世の存在でないため、“存在の力”を消費することによってこの世に顕現しており、それぞれ固有の炎の...
  • ブリギッド
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“応化の伎芸”(おうかのぎげい)。炎の色は鳶色。 フレイムヘイズ『骸軀の換え手』アーネスト・フリーダーと契約し、洒落た小ぶりの造花型の神器“アンブロシア”に意思を表出させている。 気弱な頑張り屋という“王”らしからぬ性格の女性で、事あるごとにフリーダーを誉めたり庇ったりと、かなり過保護な性格をしている。 【元ネタ・由来】 ケルト神話に登場する神ダグザの三人娘である女神・ブリギッド(Brigid)。この三人娘は全員同じブリギッドという名前で、それぞれ学問・治療・鍛工を司る。 「応化」とは環境の変化に適応することだが、これを「おうげ」と読んだ場合、仏尊がその時勢に相応しい姿として現れることを意味する仏教用語となる。 「伎芸」は歌舞音曲そのものと、それに関する技能を表す。 ...
  • ギゾー
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XV巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“絢の羂挂”(あやのけんけい)。炎の色は菫色。 かつてダンタリオン教授の『強制契約実験』により“紅世”からこの世へ連れてこられ、使命感を持たないままサーレ・ハビヒツブルグと契約させられ、フレイムヘイズ『鬼功の繰り手』となった。 キザったらしい男の声で喋り、マリオネットの操具の形をした一対の神器『レンゲ』と『ザイテ』より意思を表出させている。 その口調の割に、細かな気配りが出来る性格の“王”である。教授のことを好敵手と呼び、恨んでいる様子は見られなかった。 【由来・元ネタ】 西アフリカの各部族の神話に登場する蜘蛛の姿をした妖精アナンシ、そのハウサ族での呼び名がギゾー(Gizo)である。神の僕の中でも一番の知恵者と呼ばれている。 「絢」とは織物の美しい様子を表し、「挂」は引...
  • ティアマトー
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 V巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“夢幻の冠帯”(むげんのかんたい)。炎の色は桜色。 フレイムヘイズ『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルと契約し、神器“ペルソナ”に意思を表出させている。『寡言の大河』の異名をとる。 契約者以上に無機質で、無愛想に、しかも基本的に端的な単語でしか語らない(「必要十分」など)。 故に字面だけを追うと一見無味乾燥な印象を受けるが、その言葉に秘められた感情は深く、少なくとも常のヴィルヘルミナよりは感情豊かである。冗談を言ったりからかったりもする。 ヴィルヘルミナとは互いに心情を理解しているため、彼女に対する言葉は短いながら色々なことが含まれており、そしてヴィルヘルミナもそれを理解している。 言葉には出さないが、ヴィルヘルミナ同様にシャナのことを愛しているようであり、また坂井悠二に...
  • 帝鴻
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVI巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“奉の錦旆”(ほうのきんぱい)。炎の色は紅梅色。 フレイムヘイズ『剣花の薙ぎ手』虞軒と契約し、直剣形の神器『昆吾』に意思を表出させていた男性の“王”。 シュドナイをかつての通称「蚩尤」の名で呼ぶほどの古い存在。上海会戦の終盤で虞軒が戦死したことで、“紅世”へ帰還した。 そして、創造された新世界『無何有鏡』へ渡り来て、秩序派の“王”の一人として活動しており、『混沌期』にはベルペオルと協力を約したようだ。 【由来・元ネタ】 中国神話の怪神である帝鴻だと思われる。英水という川が湯谷に注ぐ辺りに住んでいるという。黄色い袋のような姿で、炉の中の炎のような赤い光をまとい、6本の足と4つの翼を持っているという。また頭も目も無いが、歌舞に詳しいとされる。 「蚩尤」と戦い、これを...
  • さんじゅうしのしゃな
    【種別】 番外編 【初出】 いとうのいぢ画集 結『遮那』 【解説】 『しんでれらのしゃな』『かぐやひめのしゃな』『おじょうさまのしゃな』に続く、番外編の第四弾にして最終版。 フランスの伝奇小説『ダルタニャン物語』の『三銃士』をベースとした痛快劇。 以下配役 【主人公】 シャナ・ダルタニャン(シャナ) 【三銃士】 ベルペオル・アトス(ベルペオル) シュドナイ・ポルトス(シュドナイ) ヘカテー・アラミス(ヘカテー) 【序幕】 テイラー夫妻 カイム ハリー・スミス トマシーナ・スミス ハリエット・スミス ドゥーグ サラカエル ガヴィダ ドナート セレーナ・ラウダス アナベルグ ゲオルギウス カルン ダーイン 濱口幸雄 大上準子とその両親 幕間0 マリアンヌ フリアグネ コヨーテ ビリー ニーナ ロー...
  • ニティカ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 外伝『ゾートロープ』 【解説】 真名は“羿鱗”(げいりん)。炎の色は鼠色。 外見は、体中に鱗のように金貨を貼り付けた翼竜とも見える巨体。 本編開始の数年前、東ヨーロッパで古美術品を略奪していたところをフレイムヘイズ『炎髪灼眼の少女』(当時シャナという名はつけられていなかった)に強襲され、『炎髪灼眼の少女』の意表を突いて移動式の封絶を構成して街を破壊しながら逃走を企てたが、ゾフィー・サバリッシュによる落雷蹴り(ドロップキック)によって粉々に打ち砕かれて討滅された。 体中に金貨を貼り付けていたことと、討滅される間際にも古美術商店の金庫最奥にいたことから、どうやら金貨を集めるのが趣味だったようだ。 【由来・元ネタ】 ヌクテメロン(Nuctemeron)における六時のゲニウスの一人、ニティカ(Nitika)と思われる。こ...
  • ガルー
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 “紅世の王”。真名は“截の猛狼”(せつのもうろう)。炎の色は木賊色。 フレイムヘイズ『憑皮の舁き手』ドゥニと契約し、マント型の神器“リュパン”に意思を表出させていた。 20世紀前半の対[革正団]戦争でドゥニがアレックスと共に戦死したことで、“紅世”へ帰還したと思われる。 【由来・元ネタ】 「截」とは、ずばりと断ち切ることである。真名としては「断ち切る猛き狼」という意味だと思われる。切断の能力に特化した“王”だったのだろうと思われる。 「ガルー」は、人狼を意味するフランス語「ルー・ガルー(loup-garou)」の省略形だと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆タケミカヅチやハーゲンティとは親しかったのだろうな。あ...
  • うるさいうるさいうるさい
    【種別】 台詞 【初出】 I巻 【解説】 シャナが坂井悠二相手によく使っていた言葉。 複数回登場し、照れ隠しなどに使っていた。 時々2セットになって「うるさい」を6回繰り返すこともあった。 時々小さくなって「うるちゃい」となることもあった。 【コメント】 ☆アニメ版から言われていた。 ☆XVI巻では「うるさい」を三回続けただけだった。 ☆最終章の後編で、また悠二に言った。 ☆[巌楹院]や[とむらいの鐘]相手にも言っていたら面白そうだったのにな。 ☆台詞は他にも私はあなたのものではありませんや「因果の交差路でまた会おう」や「あなたたちに、天下無敵の幸運を」があった。
  • 超光戦士シャンゼリオン
    【種別】 特撮ヒーロー番組・作中ネタ 【あらすじ】 私立探偵・涼村暁(すずむらあきら)は、ひょんなことから特務機関サイドックが開発したクリスタルパワーを浴び、超光戦士シャンゼリオンとなってしまった。 「俺って、チョーラッキー?これで退屈な人生とは、おさらばでぁーい!」(第一話の締め台詞) これは、そんな成り行きから、闇次元からの侵略者ダークザイドと(主に自己利益のため)戦うことになった男の、ちゃらんぽらんな物語。 「俺ってちょっと、キーマリ過ぎだぜい!」(決め台詞) 【解説】 1996年の東映作品。 高橋弥七郎作品には、この番組からのネタが必ず隠されている。→シャンゼネタ 名作を期待すると完全に肩透かし食らう。いわば「超怪作」か「超迷作」。異常にコアで根強いファンが今も多く存在する。 主役の萩野は演技が荒削りだし。スーツに比べてやたらチャチな武器は涙...
  • おじょうさまのしゃな
    【種別】 番外編 【初出】 いとうのいぢ原画集III『蒼炎』 【解説】 『しんでれらのしゃな』『かぐやひめのしゃな』に続く、番外編の第三弾。 19世紀末のロンドンを舞台に、夜のロンドンで正義を行う白仮面と、悪事を行う【黒い蛇団】の争いを描いた痛快劇。 以下配役 【主人公】 トーテングロ家の執事(バトラー)にして白仮面 メリヒム 1 深夜の街路 ギュウキ パラ ゼミナ セムルヴ カシャ ニティカ 2 午後のお茶会 【トーテングロ家】 当主アシズ伯爵 ティス伯爵夫人 シャナ伯爵令嬢 シャナ嬢付小間使い(レディースメイド)チェルノボーグ シャナの女家庭教師(ガヴァネス)ゾフィーおよびタケミカヅチ 最近シャナが買った隻眼鬼面の武者鎧 家令(ハウス・スチュワード)モレク ティス夫人付き小間使いチグサ 【トーテングロ家への来...
  • ゴグマゴーグ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 『Eternal song ‐遙かなる歌‐』第一話 【解説】 “紅世の王”。真名は“盤曲の台”(ばんきょくのだい)。炎の色は憲房色。 女性を模った等身大の球体関節人形に意思総体を宿し、人形の踊る舞台を頭部とする巨大な機械人形がその全形である男性の“王”。幻術で相手を惑わし、実物である巨体の拳で叩き潰す戦い方をしていた。また、巨体との動きは同調しないが、巨体の損傷が人形にも影響していた。 16世紀初頭、[巌楹院]の首領として『君主の遊戯』に参加し、北仏にて勢威を振るっていた。 一人称は「儂」で、尊大な権威主義者。『君主の遊戯』中で有力者となれるだけの、実力と統率力を備える。しかし、恐怖で統率する部下を容赦なく使い捨て、[仮装舞踏会]の布告官ストラスに『大戦』への加勢の見返りを暗に要求するなど、かなりの俗物でもあったよう...
  • フェイ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 “紅世の王”。真名は“勘破の眼睛”(かんぱのがんせい)。炎の色はセレスト。 『枢機の向き手』ボードと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた。聖遺物箱型の神器“フォッセ”に意思を表出させていた。 VIII巻でボードがパウラ・クレツキーと共にシュドナイに殺害されたことで、“紅世”へ帰還したようだ。 【由来・元ネタ】 「勘破」とは見抜くこと、看破することという意味である。「眼睛」は日本語では黒目のことだが、中国語では目を見開くという意味になる。 併せて考えれば、真名は「全てを見抜く見開かれた瞳」という意味だと思われる。おそらく、視覚系の能力を持つ“王”だと思われる。 「フェイ」は、アーサー王の異母姉「モルガン・ル・フェイ(Morgan le Fa...
  • フワワ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 X巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“戎君”(じゅうくん)、炎の色は焦茶。 [とむらいの鐘]の最高幹部である『九垓天秤』の一角にして遊軍首将。 牛の十倍はある巨体の、熊の十倍はある四肢と胴まで裂けた口を持つ狼の姿。“棺の織手”アシズの回想部では「牙剥く野獣」と描写されていた。 戦いにしか興味のない性格で、自らを誇ることにすら関心がない。 喧嘩ができるという理由で[とむらいの鐘]に入ったことからも、それが窺われる。 『両翼』のことは「メリヒムの旦那」「イルヤンカ爺さん」と呼ぶが、宰相モレクは通称を呼び捨てであった。 音を自在に操り、惑わせた敵を巨大な口で食い千切る戦い方をしていたという。 中世での『都喰らい』事件後、その勢いのままにフレイムヘイズたちを完全殲滅するべく追撃戦に入っていたが、『都喰らい』を...
  • 相柳
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 外伝『ジャグル』 【解説】 “紅世の王”。真名は“瘴煙の鉦”(しょうえんのかね)。炎の色は露草色。 『露刃の巻き手』劉陽と契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた。豪壮な拵えの大刀型の神器『羽淵』に意思を表出させていた。 しとやかな声で話す女性の“王”。 本編開始の二年前に劉陽がサブラクに敗れて戦死したことで、“紅世”へ帰還した。 後に、創造された新世界『無何有鏡』へ渡り来て、秩序派の“王”の一人として活動している。 新世界が創造されてから二年弱までの間に、[仮装舞踏会]の軍勢が妄りに世情を騒がす二百余の新参の“徒”たちを殲滅する際、捜索猟兵ハボリムに情報提供を条件に観戦武官待遇での従軍を要求するなどの接近を図り、ハボリムもこれを承諾している。 【由来・元ネタ】 古代中国神話に登場する怪物の一...
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