灼眼のシャナ&A/B用語大辞典内検索 / 「紅世(ぐぜ)」で検索した結果

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  • 紅世(ぐぜ)
    【種別】 異世界 【初出】 I巻 【解説】 この世の“歩いて行けない隣”にあった異世界。『渦巻く伽藍』とも称される。 元々は固有名は無かったが、“歩いて行けない隣”の住民である“紅世の徒”から彼らの生まれた世界の様子を聞き出した大昔の人間の詩人が“紅世”と名付け、“徒”やフレイムヘイズの間に、この呼び名が広まった。 この世とは物理法則が異なり、五感は意味を成さない。あらゆるものが現象による影響と意思による干渉の元、延々変化し続ける『力そのものが混じり合う世界』とされ、生きてゆくだけでも過酷な環境である。そのため生きる上での無駄を持つことは許されず、「物」も存在しないため、文化と呼べるものは発達しなかった。 “紅世の徒”は、本来はこの世界の住人である。太古に、とある“王”が編み出した『狭間渡り』の術によって、両界の狭間を越え、彼らはこの世へ渡ることが出...
  • カ行
    ...穽 九垓天秤 虞軒 紅世(ぐぜ) 紅世の王 紅世の徒 海魔(クラーケン) 倉蓑笠 グランマティカ グリペンの咆 グリモア 秘匿の聖室(クリュプタ) グリンカ クルワッハ 揺りかごの園(クレイドル・ガーデン) クレメンス・ロット 紅蓮の大太刀(ぐれんのおおだち) 紅蓮の巨腕 紅蓮の双翼 紅蓮の帳 グローガッハ クロード・テイラー 黒き御簾 黒悠二 黒吉田さん 君主の遊戯 瓊樹の万葉 詣道 熒燎原 ゲイル ゲーヒンノム ゲオルギウス 劇場版 ケツアルコアトル 気配 ゲマインデ 毛虫爆弾 ケリドウェン ケレス ケレブス 顕現 賢者の瞳 幻術 眷属 建木 コーエン 交差点作戦 項辛 虹天剣 敖の立像 曠野の手綱 故崖窟 コキュートス ゴグマゴーグ 近衛史菜 この世の本当のこと ゴベルラ コヨーテ コルタナ コルデー 非常手段(ゴルディアン・ノット) ゴローザ 昆吾 近藤先生 渾の聖廟(こんの...
  • 紅世の王
    【種別】 呼称 【初出】 I巻 【解説】 強い力を持った“紅世の徒”の総称。読みは「ぐぜのおう」で、“王”と略している。 “王”と呼ばれる条件の『力』とは、“存在の力”を一度にどれだけ保有・統御できるか、というものである。仮に、凡庸な“存在の力”の統御力しか持たない“徒”が大量の“存在の力”を確保したとしても、“王”に成り上がることはできない。それどころか、自身の制御できる限界を超えた“存在の力”を取り込んでも、逆に己が存在を呑まれ消滅してしまう。 例えるならば“王”は戦艦、並の“徒”はモーターボートであり、戦艦に積まれる量の燃料をモーターボートに積んだところで、たちどころに沈んでしまうだけである。 ある“徒”が“王”であるかどうかについて明確な基準はなく、“徒”の間での風評によって決まる。生まれた時から“王”である“徒”や、鍛錬によって強くなり後天的に“...
  • 紅世の徒
    【種別】 種族 【初出】 I巻 【解説】 この世の“歩いて行けない隣”にある世界“紅世”の住人達。読みは「ぐぜのともがら」で、単に“徒”とも呼ぶ。“徒”という名称は彼らのことを聞いた人間の詩人によって名付けられ、元々自分達の種に対する固有名を持たなかった彼らの間にすぐさま定着した。 “存在の力”を自在に操ったり、離れた場所の強い感情や意思を感知したり共感する能力を持つ。人間に似た精神構造を持ち、酒に酔う、食事を味わう、仲間を討滅されたことに憤りを感じる、仲間や人間と愛し合うなど、感覚や感情は基本的に人間と同一である。 人間と同様に(厳密には若干異なるが)男女の別があり、存在の分化(この世の生き物でいうところの生殖)の際の機能や、根本的な性質が酷似している。本来この世の存在でないため、“存在の力”を消費することによってこの世に顕現しており、それぞれ固有の炎の...
  • 両界の狭間
    【種別】 概念、異世界(?) 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世”とこの世の二つの世界の外、二つの世界の境界に位置する概念部。 二つの世界どちらとも異なる法則によって成り立ち、距離や体積、五感といった概念は全く成立しない。 ある意味、これも一つの異世界と言える。 人間の感情との共感によりこの世が“紅世の徒”に発見されて間もなく、とある“紅世の王”によって発明された狭間渡りの術によって、人間の感情、または同胞らの渦巻く力との共振を頼りに、“徒”はこの狭間を越えて二つの世界を行き来できるようになった。 この場所は正しく「二つの世界の間」に存在するが、距離や位置関係という概念が存在しない両界の狭間及び二つの世界に何故『両界の~』『隣』といった概念が成立するのかいうと、二つの世界にそれぞれ“徒”と人間が存在するからであった。 二つの世界にそれぞ...
  • 狭間渡り
    【種別】 術(自在法?) 【初出】 XVII巻(固有名の初出) 【解説】 “紅世の徒”たちが、“紅世”からこの世へ、この世から“紅世”へ渡る時に使われていた術。この世の存在が“徒”たちに知られてまもなく、とある“王”によって開発されたようだ。 “紅世”からこの世へ渡る時は『人間らの感情』を、この世から“紅世”へ渡る時は『同胞らの渦巻く力』とそれぞれ共振し、それらを目印または引き綱のようにして狭間を渡っていた。 秘法『久遠の陥穽』は、対象からこの共振を断ち切った上で両界の狭間へと放逐する術であった。どちらの世界に向かうにも目印となるものを見つけられなくなるため、永遠に両界の狭間をさまようことになる。なお、この『両界の狭間』という空間も『久遠の陥穽』の名で呼ばれていた。 新世界『無何有鏡』が創造されるまで、『世界の歪み』により両界の狭間が荒れていた...
  • 顕現
    【種別】 概念 【初出】 I巻 【解説】 “紅世の徒”が、この世(旧世界)と新世界『無何有鏡』に実体化することである。または意思やイメージや“存在の力”を、物質や自在法として実体化させることである。 基本的に“徒”、フレイムヘイズ、トーチのいずれも“存在の力”を消費することで「顕現」するが、特殊な状況下に置いては例外もある。 一例として、宝具『カイナ』の上に乗った“徒”は、『カイナ』の上に留まっている限りは「顕現」を続けるのに“存在の力”の消耗が無い。 本来この世における身体を持たない“紅世の徒”の本質(“徒”自身の“存在の力”)を変換し、身体として実体化させているのもこの「顕現」であり、“徒”のこの世においての行動は全てこの「顕現」の上で行われる。 例外として、ダンタリオン教授は、通常の“徒”が火炎や風などの「一時的な干渉」という現象を起こすに過...
  • ベヘモット
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 VI巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“不抜の尖嶺”(ふばつのせんれい)。炎の色は褐色。 フレイムヘイズ『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウと契約し、ガラスの飾り紐型の神器“サービア”に意思を表出させていた。 口調は老人そのもの。同性同士のフレイムヘイズの特徴か、共に積み上げた歳月の必然か、思考はカムシンとほぼ同一の「優しく見える無情」。 台詞の最初に「ふむ、」とつくのが癖。 同胞殺しを決意した最古の“王”の一人。太古の『大縛鎖』での創造神“祭礼の蛇”との戦いにも、カムシンと共に参戦した。 御崎市決戦においてカムシンが戦死したことで、“紅世”へ帰還した。そして、創造された新世界『無何有鏡』へ渡り来て、秩序派の“王”の一人としてシャナ(とアラストール)と再会したようだ。 新世界が創造されてから数年...
  • 秩序派
    【種別】 勢力(集団) 【初出】 外伝『ホープ』 【解説】 かつてこの世(旧世界)でフレイムヘイズと契約し、世界のバランスを守るため戦っていた歴戦の“紅世の王”たちの集団と、その賛同者である“紅世の徒”たち。 新たな賛同者を除く、ほぼ全員が人間社会の道理に通じ、志操の固さも腕っ節の強さも折り紙付きという、頼りになる秩序派の“王”たちの参加を、慢性的な人手不足に陥っていた新世界『無何有鏡』の外界宿は大いに歓迎した。 新世界は“存在の力”に満ちあふれているため、わざわざ人間を契約者としてその器の中で休眠する必要はなく、“王”自身が単独で顕現して行動している。 秩序派として活動している“王”は、次の者達が判明している。 “不抜の尖嶺”ベヘモット “珠漣の清韻”センティア “吾鱗の泰盾”ジルニトラ “虚の色森”ハルファス “虺蜴の帥”ウァラク “殊寵の鼓”ト...
  • 世界の歪み
    【種別】 現象 【初出】 I巻 【解説】 この世のあらゆる存在が持つ“存在の力”と、時空に広がる全存在である『運命という名の器』が失われたことで、その存在によって伸び、繋がり、広がった、広がるはずだったことが「なかったこと」になることで生じていた、この世を構成する巨大な“存在の力”の秩序と流れの変調のことである。そのため、「この世の歪み」とも呼んでいた。 【歪みの発生と発見後の流れ】 歩いてはいけない隣にある異世界“紅世”より渡り来た“紅世”の住人達“紅世の徒”が、この世の存在(主に人間)の“存在の力”を奪い消費することで世界の歪みは生まれ、大きくなり、この世と“紅世”の境界を捻じ曲げ、引き摺り、荒れさせ始めた。 この両界の境界面の変調から、“徒”達の間で「いつかこの世と“紅世”の両界に『大災厄』と称される大きな災いが起きる」と予想、あるいは危惧され...
  • 色盗人(いろぬすびと)
    【種別】 “紅世の徒”の組織 【初出】 短編『クイディティ』 【解説】 新世界『無何有鏡』で、この世(旧世界)から新世界へ渡り来た“踉蹌の梢”バロメッツが結成した組織。なお、『色盗人』という呼称は自分たちで名乗ったものではなく他称である。 『色盗人』は新世界で多数の“徒”やフレイムヘイズからバロメッツの自在法『啖牙の種』と『隠羽織』で固有の炎ごと“存在の力”を奪って、その奪った炎を自分たちに継ぎ足して自身を強化して、新世界各地で暴れていた。根拠地は首領であるバロメッツが滞在していたアメリカ合衆国北東の荒野のゴーストタウンで、バロメッツたちは『桃源』と呼称していた。 新世界が創造されてから数年後に、シャナたちに誘導された構成員たちによって『桃源』を突き止められ、バロメッツを除く構成員たちは討滅された上に、バロメッツ自身もシャナと坂井悠二の降伏勧告を受け入れたこ...
  • 両界の嗣子
    【種別】 種族 【初出】 X巻 【解説】 “紅世の王”アシズとその契約者だったフレイムヘイズ『棺の織手』ティスという二つの存在を、存在の『分解』と『定着』の自在式(『大命詩篇』の断篇)の起動によって融合させた『何者か』。 アシズが提唱していた『壮挙』によって生み出されるはずだった存在。 中世の『大戦』の終盤、アシズの保有する莫大な“存在の力”によって支配した宝具『小夜啼鳥』によって、金属板に刻み込まれている本来起動が困難な『大命詩篇』の二つの式を次のように使い、誕生(完成)するはずだった。 存在の『分解』の式により、アシズとティスの存在の一部を糸状に分解する。 存在の『定着』の式により、糸状に分解された二つの存在の一部を青い結晶の形として注ぎ込む。 両者を一つに融合させる。 だが、マティルダ・サントメールが発動した『天破壌砕』によって『天罰神』とし...
  • セレーナ・ラウダス
    【種別】 人間 【初出】 外伝『アンコール』 【解説】 新世界『無何有鏡』の地中海をクルーズする豪華客船『ロード・オブ・ザ・シーズ(大海の君主)』号の客室乗務員。年齢は二十過ぎ、髪の色は暗い茶、纏っているのは紺地の制服と様々違っているが、面差しはある“王”にとても似ている。 本来ならば貴賓室には立ち入りさえ許されない小間使い役であったが、同船の貴賓室に陣取る貴婦人(その正体は[仮装舞踏会]の将帥たちとの合流地点として本船に乗り合わせた『三柱臣』参謀ベルペオル)の目にとまったことで、本来の業務を外れて貴婦人専属のサービス要員となる。 同船が五十余人の人間の犯罪者によるシージャック事件に巻き込まれる中で、無風の貴賓室を次々と訪れる多様珍妙な来客を応対した。 一連の騒動後に『夢のような景色』を目撃し、貴婦人に対して発した言葉が貴婦人を驚かせ、その礼として宝...
  • ユストゥス
    【種別】 両界の嗣子 【初出】 XXII巻 【解説】 本編開始の直前、宝具『零時迷子』に打ち込まれた自在式『大命詩篇』によって各部が変異したために、“紅世の王”フィレスと永遠を生きられないと悟った“ミステス”『永遠の恋人』ヨーハンが、それでも彼女と共に生きるために選んで誕生した史上最初の混“在”児たる『両界の嗣子』。 炎の色は琥珀色。名付け親はヨーハン。 フィレスが改変した『大命詩篇』を核に、二人が融合した最初の時点では、捩れた球形のフラスコの中の脈動する心臓というものであり、吉田一美に託されていた。『真宰社』周辺を[百鬼夜行]に連れられて逃げ回っている間に、導きの神“覚の嘨吟”シャヘルにより、その存在を全ての“徒”に知らしめられた。 新世界『無何有鏡』創造後にヨーハンから吉田一美に託されたヴィルヘルミナへの伝言によって起動し、多くの“徒”が...
  • 天目一個(てんもくいっこ)
    【種別】 “ミステス” 【初出】 I巻 【解説】 「史上最悪の“ミステス”」、「化け物トーチ」、「“紅世”に仇なすモノ」等と呼ばれ、“紅世”の関係者達一様に恐れられた伝説の怪物。 神通無比の大太刀型宝具『贄殿遮那』を核とする“ミステス”で、常のトーチのように「人間の身体」を持たず、隻眼鬼面を付けた中身が炎しかない古めかしい鎧武者の姿をしていた。 多くの“紅世の徒”やフレイムヘイズを斬り倒し、それを喰らう事で“存在の力”を補給し活動していた。 活動源である炎は、喰らった“徒”・フレイムヘイズの炎の色に準じていた。V巻時点では、“道司”ガープの浅葱色だった。 人間だった時は刀匠であり、“紅世の徒”の存在と強さを知った刀匠が、ある“紅世の王”を相槌に『贄殿遮那』を鍛え上げ、それを託すに相応しい強者を探すため自ら進んで宝の蔵(“ミステス”)となったもので、その自...
  • 無何有鏡(ザナドゥ)
    【種別】 世界 【初出】 XX巻 【解説】 創造神“祭礼の蛇”と[仮装舞踏会]、そして坂井悠二が『大命』として両界の狭間に創造した、“この世の写し世”。 どこまでもこの世と同じように存在し、命すら同じように存在しながら、尽きることの無い“存在の力”に溢れる、“祭礼の蛇”が“徒”のための楽園として創造しようとしていた新世界。 世界法則そのものはこの世と異なるが、創造時点では生きる命、物質、宇宙まで何もかもこの世と同じ。“祭礼の蛇”坂井悠二曰く並行世界、あるいはパラレルワールドのようなものである。 マージョリー・ドーからはコピーとも称されていたが、悠二としてはその言い方は不服で訂正を求めていた。 三千年前、“祭礼の蛇”が創造しようとした『大縛鎖』を雛形としていた。 『大縛鎖』の創造をそのまま繰り返すのではなく、『無何有鏡』というより大規模な創...
  • 渦巻く伽藍
    【種別】 異世界の呼称 【初出】 I巻 【解説】 “紅世の徒”たちが、自分達の生まれた世界を言葉で称した時の呼び名である。 固有名の無かった『歩いて行けない隣』の異世界の様子を、住民である“徒”が表現しただけに過ぎず、固有名ではない。 とある人間の詩人が“紅世”と『渦巻く伽藍』に名付けるまでは良く使われていた。 【コメント】 ☆アニメシリーズでは、この呼称は語られなかった。 ☆もし『大命』が成就されたら“紅世”はどうなるという疑問は、XX巻で何も変わらないことが判明した。 ☆最終巻で新世界『無何有鏡』が創造されたから、別名が付くのかな。 ☆新世界が出来ても、“紅世”が変わったわけじゃないから、別名はつかんだろうな。両界の狭間みたいにな。 ☆[巌楹院]が“紅世”をこの呼称で呼んでいたら面白そうだったのにな。
  • フレイムヘイズ
    【種別】 存在 【初出】 I巻 【解説】 “紅世の徒”による『世界の歪み』の発生を防ぐために彼らを討つ異能の遣い手たち。単に「討ち手」とも呼ばれる。“紅世の王”と、“王”と契約した元人間の、二人で一人を指している。 その呼び名の由来は、“王”との契約の瞬間に人間が垣間見る『炎の揺らぎ』からである。その幻視の光景から、いつしか『フレイムヘイズ』と呼称するようになったようだ。 『炎髪灼眼の討ち手』など、身に宿す“王”とその能力に応じた称号を持つ。称号は『■■の○○手』という形で統一されており、同じ“王”であれば、契約者が代替わりしても称号は替わらない。 19世紀後半から20世紀前半までの対[革正団]戦争以降、フレイムヘイズに呼びかける時は、契約者の名前を先に、“王”の名前を後にするのが礼儀とされた。 契約者の内に宿る“王”は、フレイムヘイズによって様々な形状をとる...
  • 冥奥の環
    【種別】 “紅世の徒”、真名 【初出】 X巻 【解説】 [とむらいの鐘]の首領で、強大な“紅世の王”である“棺の織手”アシズの捨て名であり、本来の真名。フレイムヘイズ『棺の織手』ティスと契約していた頃は、この真名を名乗っており、神器“無銘の金環”に意志を表出させていたが、契約者ティスの死とともにこの真名を捨て、ティスと一体だった頃の称号である“棺の織手”を自らの真名として名乗るようになった。 中世の『大戦』の頃には、フレイムヘイズや“徒”たちはアシズをこの捨て名で呼ぶことはほとんど無く、呼んでいたのはガヴィダや天罰神“天壌の劫火”アラストールだけであり、『天道宮』の奥でガヴィダと相対した『九垓天秤』隠密頭チェルノボーグは、ガヴィダがアシズをこの捨て名で呼んだことに憤りを感じていた。 【コメント】 ☆自らを再召喚した時に“紅世”との繋がりが切れたから...

  • 【種別】 “紅世の徒”の一種 【初出】 I巻(具体的な意味はX巻) 【解説】 “紅世”における世界の法則の一端を体現する、超常的存在である“紅世の徒”を指している。 この世における「神」のように宗教で崇められる象徴や概念的な存在ではなく、実際にどこまでも現実的に存在する。 「神である“徒”」は、“紅世”での「人間」にあたる普通の“徒”や“王”とは異なる類別であるが、普段は「神ではない“紅世の徒”」となんら変わらない存在であり、扱いも他の“徒”と同じように“紅世の王”とされる。中には神霊体の神もいる。 しかし、それぞれが特異な権能を持ち、祈りと代償、運と神自身の意思による『神威召喚』により、権能に沿った強大な力を発揮する。 また、一部の神は自らの眷属たる“徒”を持ち、眷属は生贄になる役目を持つことがある。 実際に作中に登場したのは、次の3柱。 ...
  • 大災厄
    【種別】 仮説 【初出】 I巻 【解説】 “紅世の徒”達によるこの世での放埓の数々(特に人間の“存在の力”の乱獲)によって引き起こされると言われていた、両界(この世と“紅世”)の破滅。 共に並び立つことで世界を支えている二つの世界の内、この世側が『世界の歪み』により秩序を失い崩壊することで、並び立つ“紅世”もその倒壊に巻き込まれて滅びるだろう、という考え。 特別な感覚を持つ“紅世の王”の一人により、“存在の力”の乱獲によって生じた『世界の歪み』が両界の狭間(『久遠の陥穽』)を歪めていることが確認され、『大災厄』という仮説が提唱されるにいたった。 この説に危機感を抱き、同胞を殺してでも『世界の歪み』を防ぐ決意をした一部の“紅世の王”たちは、歪みを生まずに戦うために人間と契約してフレイムヘイズを生み出し、この世で“存在の力”を奪い自らを顕現させて放蕩を尽く...
  • ハルファス
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 VIII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“虚の色森”(きょのしきしん)。炎の色は薄いオレンジ色。 フレイムヘイズ『愁夢の吹き手』ドレル・クーベリックと契約し、ステッキ型の神器“ブンシェルルーテ”に意思を表出させていた。 性格はヒステリックな口調の若い女性の“王”。 VIII巻でのドレルの最期に際し、彼から説得されたこともあり顕現することなく“紅世”へ帰還したが、直接的な攻撃力に欠けるため、たとえ顕現してもシュドナイには勝てないようだ。 新世界『無何有鏡』が創造された後、新世界が創造されるまで“紅世”で尻込みしていた“王”たちを説得し、新世界へ向かわせたとしてレベッカ・リードが語っていた。外伝『ローカス』では、ウィツィロポチトリと共に敢えて“紅世”に残って、新世界の秩序維持を説いていることがサーレによって語ら...
  • 甲鉄竜
    【種別】 “紅世の徒”、真名 【初出】 V巻 【解説】 イルヤンカという通称を持つ“紅世の王”の真名。 参照 →イルヤンカ 【コメント】 ☆イルヤンカと重複する内容を削除。
  • 盟主
    【種別】 “紅世の徒”、神、役職、宝具(我学の結晶) 【初出】 IV巻 【解説】 “紅世の徒”の大集団[仮装舞踏会]の頂点に立つモノ。 IV巻の終盤で『三柱臣』“千変”シュドナイに「風見鶏よりもクルクル変わるご機嫌の持ち主」「どうせ、また人間をなぶりに出ていて、ここにはいないのだろう」と言われていた。 その正体は『暴君』が長年集積した感情の集積による擬似人格であり、「クルクル変わるご機嫌」とは鏡像転移などで新たに感情を収集することで即座に人格が変化することを指すと思われる。 しかし、上記の『盟主』とは『真の盟主』の意思を再現するための仮想意思総体を作り出す際に生じた副産物に付けられた紛い物の仮称でしかなく、[仮装舞踏会]の真の盟主は古き“紅世の王”にして“紅世”真正の『創造神』“祭礼の蛇”であった。 因みに、アニメ版とアニメ第2期では長らく単...
  • ウィツィロポチトリ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XX巻(呼称のみ。名称と詳細は公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』) 【解説】 “紅世の王”。真名は“遍照の暈”(へんしょうのかさ)。炎の色は金糸雀(カナリア)色。丸に穴の開いた石のメダル型の神器“テオトル”に意思を表出させていた。 『焦沙の敷き手』ノースエアと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた。『儀装の駆り手』カムシンからは『天空を制す黄金』と呼称されていた。 ノースエアが一線を退いて以降も、契約解除の時を待ちながら彼と共にあった。 西洋からアメリカ大陸へやって来た白人たちが入植を始めてから17世紀後半までの間に、ノースエアと共に『大地の四神』を諭し、直後にノースエアが精神の摩滅によって死亡したことで、“紅世”へ帰還した。 新世界『無何有鏡』が創造された後、ハルファスと共に敢えて“紅世...
  • 螺旋の風琴
    【種別】 “紅世の徒”、真名 【初出】 I巻 【解説】 封絶や転生の自在式といった数々の自在法を世に編み出した、“紅世”最高の天才自在師と称される“徒”。 その能力と功績から、その真名は世に多く広まっている。 参照→ラミー、リャナンシー 【コメント】 ☆アニメ版から登場していた。 ☆[とむらいの鐘]の“冥奥の環”アシズや[宝石の一味]の頭目“瓊樹の万葉”コヨーテやダンタリオン教授のように、この真名で呼びかけられることは滅多になかった。 ☆作者が何故“紅世の王”にしなかったのか不思議である。 ☆↑能力が既に反則級なのに、保持できる“存在の力”まで強大だったら作中でのバランスが崩壊するからだろうな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[百鬼夜行]のギュウキやパラやゼミナやセムルヴや[宝石の一味]の“瓊樹の万葉”コヨーテやフックスやトンサーイやイナンナ...
  • 存在の力
    【種別】 エネルギー(?) 【初出】 I巻 【解説】 この世に存在するために必要な根源的エネルギー。人間や動植物・物質など、この世にあるあらゆる存在が持っている。 その個体の肉体や精神のみならず、他に対する影響力をも支えている力であるため、“存在の力”が奪われるとその個体が消滅するだけでなく、その物に関する記憶や痕跡、持ち物なども消えてしまい、あたかも歴史に干渉したかのごとく最初から「なかったこと」になってしまう。 ただし、まるっきり矛盾なく消えるというわけではなく、周りの人に与えていた影響や子孫などは残るため(独立した“存在の力”を持つからかは不明)、この世に「世界の歪み」が生じてしまう。 “存在の力”が奪われたことで起こる変化は、ポジティブな『改変』ではなくネガティブな『消失』であり、埋め合わせはされず、ただ不自然にあるべき物が元からなかった状態になる。...
  • 田中栄太(たなかえいた)
    【種別】 人間 【初出】 I巻 【解説】 御崎高校一年二組。坂井悠ニの友人でクラスメイト。愛嬌のある顔つきをした、大柄だがスリムな体格の少年。 気は優しくて力持ちを地で行く性格で、クラスでは盛り上げ役やムードメーカー的な役割。シャナ曰く『学校で最強の使い手』。高い運動神経と能力を持っており、フェンス越しに人間を殴るといった荒業もできた。 悠二にとってシャナが平井ゆかりのトーチに「割り込む」前からの友人で、池と佐藤も含めて最も仲が良く、四人でよく一緒に昼食を取っていた。 当初は“紅世”のことを全く知らない一般人であったが、親友の佐藤啓作と共にフレイムヘイズ『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーと出会い、彼女に憧れ、“紅世”のことを知ったことで人生の大きな転機を迎えた。 中学時代は佐藤と共にかなり荒れていた。そのためその頃は母親をかなり泣かせており、いまだに田中...
  • 紅蓮の帳
    【種別】 自在法(儀式)の力の一端(?) 【初出】 X巻 【解説】 “紅世”真正の魔神たる天罰神“天壌の劫火”を神威召喚する儀式“天破壌砕”を行う際に、召喚主が出現させる紅い世界。 神としての力を発揮させた“天壌の劫火”を迎える世界にして、召喚のための代償である生贄を捧げる場でもある。 紅蓮の帳が張られると空間そのものが召喚主から放たれる紅蓮で埋め尽くされて『重く』なり、生贄たる“紅世の徒”は固定され、取り込まれて変換されると死に至る「存在の影法師」を強制的に出現させられる。 召喚主の祝詞と共に生贄に対する干渉が進み、紅蓮の帳が「存在の影法師」を侵食して取り込み、神を呼ぶ供物である『心臓(コル)』に変換することで“天破壌砕”は発動する。 生贄である“紅世の徒”の存在が巨大であると干渉が弱まるが、それでも“棺の織手”アシズでさえ緩やかにしか動けなくな...
  • ハーゲンティ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 真名は“環回の角”(かんかいのつの)。炎の色は支子色。 『殊態の揺り手』アレックスと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた“紅世の王”。剣型の神器“コルタナ”に意思を表出させていた。 20世紀前半の対[革正団]戦争でアレックスがドゥニと共に戦死したことで、“紅世”へ帰還したと思われる。 【由来・元ネタ】 ソロモン72柱の悪魔、ハーゲンティ(Haagenti)。序列48番。グリフォンの翼のある雄牛の姿で、角の先端は金になっている。 人間の姿では黒髪の赤い肌の男になる。錬金術を得意とし、卑金属を金に、水を酒に変えることができる。真名は「同じところを回り続ける角」という意味だと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場...
  • 帝鴻
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVI巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“奉の錦旆”(ほうのきんぱい)。炎の色は紅梅色。 フレイムヘイズ『剣花の薙ぎ手』虞軒と契約し、直剣形の神器『昆吾』に意思を表出させていた男性の“王”。 シュドナイをかつての通称「蚩尤」の名で呼ぶほどの古い存在。上海会戦の終盤で虞軒が戦死したことで、“紅世”へ帰還した。 そして、創造された新世界『無何有鏡』へ渡り来て、秩序派の“王”の一人として活動しており、『混沌期』にはベルペオルと協力を約したようだ。 【由来・元ネタ】 中国神話の怪神である帝鴻だと思われる。英水という川が湯谷に注ぐ辺りに住んでいるという。黄色い袋のような姿で、炉の中の炎のような赤い光をまとい、6本の足と4つの翼を持っているという。また頭も目も無いが、歌舞に詳しいとされる。 「蚩尤」と戦い、これを...
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    【種別】 称号、ネタ 【解説】 1.高橋弥七郎のことである。 2.作者の名にちなんだ、高橋弥七郎スレ独自のキリ番。 これを獲得した者には、本スレにおいては栄誉が、某所においてはSS執筆の義務が与えられた。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆現在はもう、執筆してる人がいないだろうな。 ☆487もほとんど使われなかったし、人間の谷川やコーエンやエリューや近藤先生や岡田先生やトマシーナ・スミスやゲオルギウスや、“紅世の王”である[宝石の一味]のフックスやトンサーイやイナンナや、“徒”の組織[狂気の城]と扱いは変わらなかったな。 ☆人間のトマシーナ・スミスやハリー・スミスやハリエット・スミスやゲオルギウスや大峰悟や、フレイムヘイズのアレックスやドゥニやジョージやファーディやアーヴィングやアルマやグリンカやオルメスやボードやパウラ・クレツキーやデ...
  • 気配
    【種別】 概念 【初出】 I巻 【解説】 ここで述べる「気配」とは、“存在の力”が在ることを感じる感覚を持つ者によって知覚される感覚のことである。物理的な感覚である五感とは異なる。 大小や個性があり、保有する“存在の力”が大きければ気配は大きく、逆に小さければ気配は小さい。 この世の事象を捻じ曲げ無理やり存在させている“紅世の徒”や、“紅世の王”を器に納めるフレイムヘイズが周囲に放つ気配はこの世の存在とは異なるため、気配で両者の察知及び、気配の主が“徒”かフレイムヘイズのどちらかを区別することが可能だった。 気配を察知する感覚が優れた者や、逆に放つ気配が独特な者を察知する場合は、気配だけで個人を特定することも出来る。 このため、この気配を隠蔽することは隠密行動や奇襲を行う上で非常に重要なことであり、様々な気配隠蔽の自在法や宝具が存在する。 しかし...
  • ルグ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 “紅世の王”。真名は“長柯の腕”(ちょうかのかいな)。炎の色は狐色。意思を表出させていた神器は、剣型の“フラガラック”。 『奔馳の抜き手』ジョージと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた“王”。 1985年、ジョージがクロード・テイラーに殺害されたことで、“紅世”へ帰還したと思われる。 【由来・元ネタ】 ケルト神話の太陽神ルーの古名「ルグ(Lug)」。「長き腕のルー」という別名を持ち、真名との関連がうかがわれる。工芸・武術・詩吟・古史・医術・魔術など、あらゆる方面に才能を発揮した万能型の神。 「柯」とは斧の柄のことである。真名全体で、「柄の長い斧のような腕」という意味だと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場...
  • 伏羲
    【種別】 “紅世の徒”、神、通称 【初出】 SIII巻 【解説】 [仮装舞踏会]盟主である“紅世の王”にして創造神“祭礼の蛇”の過去の通称。読みは「ふっぎ」。 XIV巻の終盤で仮の帰還を果たした時に「汚名に等しき名」として捨てたため、本編では一切登場しなかった。 明らかにされたのは、SIII巻収録の『狩人のフリアグネIV』においてであった。 【コメント】 ☆当然として、この通名はアニメ第3期には未登場。 ☆坂井悠二と分離した後は、また通称無しに戻ったのだろうか。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。
  • 白澤
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 真名は“賢哲の鑑”(けんてつのかがみ)。炎の色は生成色。盾型の神器“丹陽”に意思を表出させていた。 『精微の解き手』笵勲と契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた“紅世の王”。 上海会戦で笵勲が戦死したことで、“紅世”へ帰還したようだ。 【由来・元ネタ】 「白澤(はくたく)」は、中国の神話伝承における聖獣。有角で白い姿の獣であったようだ。鳥山石燕以降は、頭部に三ツ目を、身体に三ツ目が二組の九眼とされるようになった。万物に精通し、徳治が行われている時に姿を現す、瑞獣の一種である。 「賢哲」とは、賢く物の道理に通じていること、またそういう賢者や哲人のことであり、「鑑」は手本とすべきもののことである。真名全体では、「賢明な人々が手本とするべき存在」という意...
  • 討滅の獄
    【種別】 1.二次創作 2.宝具 【初出】 二次小説『討滅の獄』(非公式) 【解説】 1. コミックII巻限定版付属冊子“GRIMOIRE”内の短編小説。鎌池和馬氏(代表著作:電撃文庫『とある魔術の禁書目録』)が執筆した。 本編の進行により、公式には含まれないことが確定的になった。 2. 人間側が望めば、どの“紅世の王”とでも契約を結ぶことができる宝具。対象となる“王”が、この世と“紅世”のどちらにいようと関係ない。 中世の『大戦』の後、フレイムヘイズの数が減少していた時期に“探耽求究“ダンタリオン教授が作成した。我学の結晶かどうかは不明。形状も不明。 契約を結ばされた“王”は、自分の意思で契約を解除することができず、契約相手のフレイムヘイズが倒されても解放されることはなく、“紅世”へ帰ることもできないまま消滅する。 強制的にフレイムヘイズを量産...
  • カリオペ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 “紅世の王”。真名は“闊遠の謡”(かつえんのうた)。炎の色は東雲色。帽子型の神器“ディスグレイス”に意思を表出させていた。 『誑欺の吐き手』ファーディと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた。 1895年、ファーディが[革正団]サラカエル一派に殺害されたことで、“紅世”へ帰還したと思われる。 【由来・元ネタ】 九柱からなるギリシア神話の文芸女神ミューズの長女「カリオペー(Kalliopē)」。書板と鉄筆を持ち叙事詩を司る。 「闊」はゆとりがあるという意味で「遠」と合わせて広大な空間を想起させる。真名全体で「広大な空間に染み渡る謡」という意味だと思われる。契約者の称号からして、惑乱の能力を持っていた可能性が高かった。フレイムヘイズ側の自在法『ダ...
  • クエレブレ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 外伝『ヴァージャー』 【解説】 “紅世の王”。真名は“欺蔽の套子”(ぎへいのとうし)。炎の色は柳色。 フレイムヘイズ『荊扉の編み手』セシリア・ロドリーゴと契約していた男性の“紅世の王”。意思を表出させていた神器は、牙を並べたペンダント型の“エスピナ”。 数百年前の中世の『大戦』の直前、[とむらいの鐘]の首領“棺の織手”アシズの自在法『都喰らい』と『壮挙』への危機感からフレイムヘイズとの契約に踏み切った“王”の一人。 本編の数年前に、『贄殿遮那』のフレイムヘイズや“天壌の劫火”がいくら話しかけても答えようとせず、セシリアの最期の時に一言だけ暗く沈んだ声で話して“紅世”へ帰還した。セシリアの身勝手過ぎる行動を止めなかったのは、彼曰く「哀れではないか」との事。本来の性格や声は不明。 【由来・元ネタ】 スペイン北部...
  • 窮奇
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 “紅世の王”。真名は“突軼の戟”(とついつのげき)。炎の色は鬱金色。槍型の神器“建木”に意思を表出させていた。 『強毅の処し手』季重と契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた。 上海会戦で季重が戦死したことで、“紅世”へ帰還したと思われる。 【由来・元ネタ】 中国神話における四凶の一、「窮奇(きゅうき)」。ハリネズミの毛が生えた牛、または有翼の虎として描かれる人食いの怪物。善人を害し悪人に贈り物をするという。風神の一種でもあるらしい。 「軼」とは密かに行われる隠れた事柄を示す。「戟」は殷唐時代の長柄武器の一種。真名全体では「密かに突き込まれる戟」という意味だと思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆帝鴻や...
  • タケミカヅチ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 X巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“払の雷剣”(ふつのらいけん)、炎の色は眩い紫電。 フレイムヘイズ『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュと契約している“紅世の王”。意思を表出させる神器は青い四芒星を額に刺繍されたベール型の“ドンナー”。 取り澄ました男の口調で、常に冷静。出陣に際しても、散歩に誘うような調子でしゃべる。 古来より何度も両界を行き来した歴戦の勇士で、太古の創造神“祭礼の蛇”伏羲との戦いにも『稲妻の剣士』と呼ばれた当時の契約者と共に参加していた。明哲な知恵者でもある。ゾフィーが何代目の契約者なのかは不明だったが、SⅣ巻刊行時に電撃文庫からWeb掲載された『狩人のフリアグネ なんでも質問箱・出張版』で6代目だと判明した。 通称が和風なのは、以前に日本で契約した際のものをそのまま用いているためであ...
  • 真名(まな)
    【種別】 呼称 【初出】 I巻 【解説】 “紅世の徒”の、“紅世”での本来の呼び名で、いわば本名。 例として“天壌の劫火”アラストールなら“天壌の劫火”の部分にあたり、アラストールの部分はこの世で付けた通称であり本名では無い。 ただし、本名といっても“紅世”とこの世で全く同じ言葉と言うわけではなく、“天壌の劫火”ならば、“紅世”で言う『全てを焼き尽くす』意を、この世の言語に訳すことで“天壌の劫火”と表明していた。 基本的に秘すべきものではなく、真名を他人に知られても、自在法などで何らかの悪影響を被ることはない(少なくとも、そうした自在法は最後まで登場しなかった)。 かしこまって使う姓のようなものとされ、力の強い“徒”が自分より格下の相手に、自分を真名で呼ぶよう強要する場合がある。 なお、一部の“徒”には、『自称』として本当の真名とは異なる真...
  • アシズ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 I巻(真名のみ。通称はX巻) 【解説】 “紅世の王”。真名は“棺の織手”(ひつぎのおりて)。炎の色は青。 顕現時は、巨大で優雅な翼と細くも逞しい体躯を持ち、仮面を付けた青い天使の姿をとる。髪は羽根のように広がり、二本の角が鋭く突き出る。声は、重い壮年の男のもの。翼は、外伝漫画『ES』の描写では、正面からは四枚と見えるが、腰の後ろにもう一対あり、合わせて六枚である。 中世最大級の“徒”の集団[とむらいの鐘]で、首領の座にあった。 優れた自在師でもあり、鍵の糸で自在法『都喰らい』を行って大量の“存在の力”を得る事に成功し、さらにその莫大な力を自在に使いこなす、当時の乱獲者達の中では最強の“紅世の王”。 “徒”が史上最も溢れていた中世の欧州において、九人の強大なる“紅世の王”『九垓天秤』を従え、万単位の“徒”を有する戦闘...
  • ペネムエ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 二次小説『討滅の獄』(非公式) 【解説】 真名は“筆記の恩恵”。神器と炎の色は不明。 『末路の語り手』シュルス・レルリスと契約し、彼にフレイムヘイズとしての力を与えていた“紅世の王”。シュルスが『潜める追っ手』ノトブルガに殺害されたことで、“紅世”へ帰還したと思われる。 男性の“王”ということ以外の詳細は不明。 【補足】 コミックス第二巻の付属品である、グリモア内小説『討滅の獄』にて登場。鎌池和馬氏(代表著作:電撃文庫『とある魔術の禁書目録』)による二次創作。 高橋弥七郎氏による執筆ではないため、本編との関係性には疑問が提されていた。 【由来・元ネタ】 名前の元ネタはエノク書において、本来子供達を守護する役目を持ちながら、人間に紙とインクを与えたため堕天させられたと記される悪魔 ペネムエ(Pe...
  • ジェヴォーナ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』 【解説】 “紅世の王”。真名は“叢倚の領袖”(そういのりょうしゅう)。炎の色は胡桃色。 『従佐の指し手』パウラ・クレツキーと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた。縦笛型の神器“ロカトール”に意思を表出させていた。 VIII巻でパウラが同僚のボードと共に[仮装舞踏会]の『三柱臣』シュドナイに殺害されたことで、“紅世”へ帰還したと思われる。 【由来・元ネタ】 通称の由来は、スラヴ神話における狩の女神ジーヴィッカ(Diiwica)のポーランド名「Dziewona」と思われる。 「叢」とは群がり生えた草、「椅」とは寄りかかることである。「領袖」は「襟と袖」という原意から転じて、指導者という意味になった。併せて考えれば、真名は「草むらに寄りかかる指導者」という意味だ...
  • ノトブルガ
    【種族】 フレイムヘイズ 【初出】 二次創作『討滅の獄』(非公式) 【解説】 『潜める追っ手』(ひそめるおって)の称号を持つ、“秘説の領域”ラツィエルのフレイムヘイズ。 フレイムヘイズを殺す討滅者。外見は幼い少女で、身長は140センチ前後で髪は金髪と茶髪が混じり合っている。透き通るような白色な肌で、顔立ちは端整。服装は黒一色で声は低い。 中世の『大戦』の前に名を馳せ、この世と“紅世”を行き来する自在法の研究を行っていた“紅世の王”を愛したが、その“王”が宝具『討滅の獄』により無理矢理、人の身に封印・契約させられた為、それ以来彼の探索・解放を目的としている。 “探耽求究”ダンタリオン教授によって開発された宝具『討滅の獄』によって、安易な覚悟で契約する即席フレイムヘイズが“存在の力”を悪用し始める事件が多発したため、彼らを討滅する部隊が結成された。この時、ノ...
  • シャフレワル
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 外伝『ジャグル』(名称は公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』) 【解説】 “紅世の王”。真名は“爛班の炉”(らんばんのろ)。炎の色は鴨羽色。硬玉の耳飾り型の神器“アルシアー”に意思を表出させていた。 『燿暉の選り手』デデと契約し、フレイムヘイズとしての力を与えていた。 本編開始の二年前、デデがサブラクに殺害されたことで、“紅世”へ帰還した。 【由来・元ネタ】 ゾロアスター教の善神の一柱「シャフレワル(Šahrevar)」。鉱物の神で、最後の審判においては高熱の溶鉱炉で世界を焼き尽くし浄化するという。真名との関連が見られる通称である。 「爛」とは焼けただれることで、「班」は組み分けである。通称も合わせて真名は「次第に浸食しながら世界を焼いていく炉」という意味だと思われる。作中では、デデは名称不明の...
  • シロ
    【種別】 “紅世の徒”、あだ名 【初出】 V巻 【解説】 中世の『大戦』終結後、顕現を最低限に抑えたために白骨状態だった“紅世の王”メリヒムに、シャナが付けたあだ名。 『天道宮』でシャナが幼い頃から、その身体に体術を叩き込んできた。 参照→“虹の翼”メリヒム 【コメント】 ☆アニメ版から呼ばれていた。 ☆本当にシャナは、ネーミングセンスが無いな。孤児や『約束の二人』のほうがマジだったな。 ☆『輝爍の撒き手』レベッカ・リードの『爆弾』や『地雷』よりマシだったかな。 ☆[革正団]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。
  • 強制契約実験
    【種別】 出来事、儀式 【初出】 XV巻 【解説】 かつて数百年前に“探耽求究”ダンタリオン教授が『契約のメカニズムの解明』のために行った実験。 文字通り、フレイムヘイズとして人間と契約する意思のない“紅世の徒”を、強制的に人間と契約させるという実験。具体的な方法などは描写されていないため、不明である。 強大な“王”からそれ以外の卑小な者たちまで、多くの契約を望まない“紅世の徒”たちが“紅世”から“この世”に渡される際に両界の狭間に吹き荒れる嵐に飲み込まれて大量に死亡した。 また、生き延びて契約が成立した場合も、契約者たちはその経緯から使命感を持たず、世を乱しフレイムヘイズに討たれたり、“徒”に襲われたり、自身の身を襲った悲惨な境遇に絶望し発狂や自殺するものも相次いだ。 『鬼功の繰り手』サーレとギゾーのように、現代もフレイムヘイズとして動いているものは珍...
  • ジルニトラ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 XVII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“吾鱗の泰盾”(ごりんのたいじゅん)。炎の色は薄墨色。 フレイムヘイズ『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスと契約し、親指大の銀杯型の神器“ターボル”に意思を表出させていた。 しわがれた声で話す、無骨な性格の男性の“王”。 契約者のザムエルと同じか、それ以上に堅苦しい性格をしている。ザムエルとは、「戦友」と呼び合う間柄。 XX巻での中国中南部の決戦終盤にザムエルが戦死すると、再戦に備える為に“紅世”へ帰還した。 シャナたちが新世界『無何有鏡』へ旅立ってから一年後の春までの間に、新世界へ渡り来て秩序派の“王”の一人として新世界の外界宿の暫定首班に就任させられたサーレを助けながら、新世界が創造されるまで“紅世”で尻込みしていた“王”たちを教導する機関の創設準備に忙しい...
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