灼眼のシャナ&A/B用語大辞典内検索 / 「騎士団(ナイツ)」で検索した結果

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  • 騎士団(ナイツ)
    【種別】 自在法 【初出】 V巻 【解説】 先代『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメール固有の自在法。 彼女の知覚範囲内に、紅蓮の炎で構成された異形の軍勢を顕現させる。『炎髪灼眼の討ち手』の能力と、マティルダの闘争心と強さを象徴するイメージの産物であった。 騎士や獣で構成された軍勢は、それぞれが自立的に戦闘をすることができ、その能力は一体一体が並のフレイムヘイズと同等の力を有する強力この上ない軍団であった。また、マティルダそっくりの姿に生み出すことも出来た。 この自在法の応用として、マティルダが振るう炎の大剣や斧槍、槍衾や弓兵の弓矢と両腕のみ、飛行も可能な悍馬すら顕現させていた。 他にも「破城鎚」や「大殲滅密集突撃(ヴォーパルファランクス)」といった形態を顕現させることができ、炎に変換して爆弾のように使うことも可能だった。 また、外伝漫画『Eter...
  • ナ行
    騎士団(ナイツ) 内乱 中村公子(なかむらきみこ) 中山神社(なかやまじんじゃ) 小夜啼鳥(ナハティガル) ナム ニーナ 贄殿遮那(にえとののしゃな) ニティカ ニヌルタ ニムロデの綺羅 ネサの鉄槌 ノースエア ノート ノーマン・パーセル ノーメンクラタ ノトブルガ
  • レギオン
    【種別】 自在法 【初出】 V巻 【解説】 『戦争屋』として恐れられた“紅世の王”である[仮装舞踏会]の巡回士“千征令”オルゴンの誇る自在法。 オルゴン自身の“存在の力”(=本質)を削って、彼の“存在の力”が込められた紙の軍勢を数多生み出いた。 紙には等身大の騎士が不気味な緑青色で描かれ、特に強力な『四枚の手札』(『ホグラー』・『ラハイア』・『ヘクトル』・『ランスロット』)と呼ばれる四体の騎士を中核に、様々な戦術で敵を攻撃した(『四枚の手札』は、[仮装舞踏会]が中世の『大戦』に参戦した際に、『三柱臣』巫女ヘカテーが乗る輿の御者を務めていた)。 一枚一枚は非常に薄いため、脆い印象を与えるが、見た目とは裏腹に攻撃力が高く、騎士の一枚ですら新参のフレイムヘイズでは手こずった。 基本的には騎士たちが手に持った剣や槍・矢などで攻撃を仕掛けるが、馬が描かれた紙...
  • 真紅
    【種別】 自在法 【初出】 XVIII巻 【解説】 『星黎殿』攻防戦の最中で、フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』としての『強さ』の象徴を悟ったシャナの「炎の“具現化”」の力の顕現の仕方が変化した自在法。名前は「『真』の『紅』」という意味で名付けられた。 炎を「炎であって炎でない」力として具現化させるところはそれ以前と変わっていないが、具現化できる範囲が幅広くなり、紅蓮の巨腕の描写から精度も上がったようだ。 それまでの『紅蓮の双翼』同様、望めば通常の炎と同じ性質を発現させることもできた。シュドナイとの戦いでは握力の限界で炎に変換することで、握り潰して爆砕するという攻撃方法として使った。 それまでシャナが具現化したものは飛翔のイメージによる紅蓮の双翼、III巻から深夜の鍛錬でシャナが練習していた「鉤爪を指と尖らす、鎧とも生身ともつかないフォルム」の巨腕だっ...
  • マティルダ・サントメール
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 V巻 【解説】 『炎髪灼眼の討ち手』(えんぱつしゃくがんのうちて)の称号を持っていた、“天壌の劫火”アラストールのフレイムヘイズ。炎の色は紅蓮。シャナの先代にあたる初代『炎髪灼眼の討ち手』。『夜笠』はマント状。神器“コキュートス”は指輪型。 圧倒的な貫禄と存在感を持った苛烈高雅な印象を与える女丈夫。炎髪と灼眼すらその容姿の一部とし、相対するものに「敵し得ない」と思わせる存在感の持ち主。炎髪灼眼を解いた本来の姿は、赤い髪に緑の瞳。左利き。淑女と呼ぶには印象が苛烈に過ぎ、女傑と呼ぶには挙措が高雅に過ぎる、秘された宝剣のようなフレイムヘイズ。 魔神の力を自在に使いこなし、自らの闘争心をアラストールの力で具現化させた自在法『騎士団』を用いて数々の“王”や“徒”を討ち、中世ヨーロッパで当代最強と謳われた討ち手。 武装は『騎士...
  • 空軍(アエリア)
    【種別】 “燐子” 【初出】 X巻 【解説】 [とむらいの鐘]の『右翼』“虹の翼”メリヒムの使役する道具タイプの“燐子”。意思は持っていない。 形状は宙を飛ぶガラスの盾型。外伝漫画『ES』では、縦長の平べったい八面体のように描かれていた。 攻撃系自在法『虹天剣』を自在に反射・変質させる能力を持つ「攻撃のための盾」。メリヒムの半身とまで呼ばれ、彼はこの“燐子”を無数に空に飛ばすことにより、『虹天剣』を最大限に活用した。 [とむらいの鐘]の制空権の要であったが、宝具『小夜啼鳥』争奪戦において、マティルダによって殲滅された。 ブロッケン要塞最終決戦において、『九垓天秤』モレクは作戦を組む際にこれさえあればと何度も思ったようだ。しかしメリヒムは、生き残りか新造かを中世の『大戦』最終決戦まで使わずに隠しており、これによってマティルダは窮地に立たされた。 ...
  • 夜笠(よがさ)
    【種別】 能力(?) 【初出】 I巻 【解説】 天罰神“天壌の劫火”アラストールのフレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』が身に纏う黒衣。 アラストールの翼の黒い皮膜の一部を部分的に顕現させたもので、着用者の意思に応じて変形し、サイズや形状は自由で、物に巻きつけたりするなど、ある程度動かすことも可能だった。 二代目のシャナはコート状、初代のマティルダ・サントメールはマントの形を基本の形としていた。 内部に多量の荷物を収納できる。イメージ的には、畳んだ皮膜の隙間に押し込むようにしているとのことである。手の先に一瞬だけ出して、荷物の出し入れを行うことも可能(例:『贄殿遮那』など)。 強度はそれなりに高く、銃弾やカード型宝具『レギュラー・シャープ』では小揺るぎもしなかった。シャナは専ら盾として用いており、その際には自身に何重にも『夜笠』を巻き付けたりしていた。...
  • 王の供連
    【種別】 自在法 【初出】 XX巻(名称は公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』) 【解説】 [仮装舞踏会]の巡回士である“呻の連環”パイモンが使用していた自在法。読みは「おうのともづれ」。 老若男女を問わない中身のない華美な衣装を供連として、自分の周囲に展開し駆使する。 衣服がそれぞれの袖口から槍や剣や弓を抜き放ち攻撃する、供連がメリーゴーランドのようにパイモンの周囲を周ることで広範囲への自在法を補助する、パイモン本体が攻撃された際の転移場所になるなど、多様な機能を持っていた。 本編では『引潮』作戦の途中で使用され、部下たち全てに浮遊の自在法を掛けたり、フレイムヘイズ『儀装の駆り手』カムシンの攻撃を受けても転移し即反撃に出るなどしたが、パイモンが創造神“祭礼の蛇”の帰還と大命宣布、上司である布告官デカラビアの復仇の念から冷静さを失っていたため...
  • パチャクチ
    【種別】 自在法 【初出】 XXI巻(名称は公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』) 【解説】 “憚懾の筦”テスカトリポカのフレイムヘイズ『群魔の召し手』サウスバレイの自在法。 黄金の仮面をつけた人や様々な動物(リャマやジャガーや飛行獣など)を模した「亡者」と呼ばれる大づくりな土像を生み出し、使役する自在法。 亡者は整然とした隊伍や精緻な集団行動などは取らず、ひたすら前進して敵に食らいつき、喰らった“存在の力”を土と黄金に変換・還元し、その分だけ肥え太り、一定以上まで太ると分裂し、増殖していく。亡者を指揮する際にサウスバレイは黄金の杖を振るっているが、用いずとも亡者の動きを止めている場面もあるため、必須ではないとも思われる。 この亡者は崩して縁をギザギザにとがらせた円筒形の土器に作り替えることが出来て、土器の口から象牙色の炎を放つことも可能で...
  • 小夜啼鳥(ナハティガル)
    【種別】 宝具 【初出】 X巻 【解説】 “紅世”最高の天才自在師“螺旋の風琴”リャナンシーと、彼女を捕らえて「啼かせる」鳥籠。これらを総称した宝具の名称。 リャナンシーを捕らえている鳥籠型の宝具には、“存在の力”を注ぎ込むことで“紅世の徒”を身体だけでなく意識すら支配する力があり、ありとあらゆる自在法を紡ぐことができる最高の自在師を支配することで、あらゆる自在法を「啼かせる」ことが可能だった。 ただし、支配して「啼かせる」には莫大な“存在の力”を注ぎ込む必要があり、「啼かせた」後も、その自在法を使うために消費する“存在の力”は支配する分とは別途必要なため、並の“徒”では力を使い果たし自滅する。 鳥籠単体では、あくまで「“徒”を捕らえ支配する」宝具であり、リャナンシーを捕らえる以前には別の名称があったと思われる。 リャナンシーは一度だけ、鳥籠を行路の檻と呼...
  • ベルヒト
    【種別】 人間 【解説】 ハーバーガイスの一員として活動する。 役職は強制調査官。 <悪霊団(ベルヒテン)>と呼ばれる自動戦闘ロボット群を操る。 後には、子供向け番組で女優としてデビューする。 【由来・元ネタ】 古いゲルマン信仰での新年の訪れ神ペルヒト(Percht)、ペルヒテン(Perchten)と思われる。ピェーヒテンとも。 南ドイツからオーストリアに分布する、なまはげのようなものらしい。仮面を付けて練り歩く。この行事を「ペルヒトの行列(ペルヒテンラウフェン)」という。 春を象徴する美しいペルヒテンが、冬を象徴する醜いペルヒテンを追い払う。 【コメント】 ☆ペルヒトとペルヒテンの由来、どうも同じもののような気がする。
  • セドナの舞
    【種別】 自在法 【初出】 XXI巻(名称は公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』) 【解説】 “清漂の鈴”チャルチウィトリクエのフレイムヘイズ『滄波の振り手』ウェストショアの自在法。 水を操り、また水に飲み込んだ“存在の力”を水に変換・還元する。水がない状況でもウェストショア自身の攻撃で倒した“徒”の“存在の力”も水に変換・還元し、その水を操ることもできる。 ただし変換能力にも限度があるようで、[仮装舞踏会]の巡回士オロバスの放った高密度の炎弾は変換・還元しきれず水が蒸発し、レライエの『ニムロデの綺羅』には水の突破や逸らすことを許していた。 膨大な水で相手を押し流す他、相手を飲み込み捕える、水や炎で形作った魚類、鳥類、哺乳類(いずれもインディアンと馴染み深い生き物)、銛による直接攻撃なども行える。 劇中で作り出されたのは アザラシ(敵...
  • プレスキット
    【種別】 自在法 【初出】 XVIII巻 【解説】 フレイムヘイズ『具象の組み手』ダン・ロジャースの自在法。 神器“B.S.I”を指揮棒のように振るい、複数の殴り書きしたような紋章を作り出す。この紋章は、形質強化の自在式で、紋章が刻まれた物体を強化する。一度起動すれば後はダンの力が続く限り発動し続けるが、紋章の部分だけは防御力が元のままなので、これを抜かれると自在法自体が解除される。 【由来・元ネタ】 報道関係者用に配布する資料を意味するプレスキット(press kit)。 【コメント】 ☆フィフィネラの能力とダンのイメージで、この自在法が発現したんだろうな。 ☆B.S.Iも報道とか情報関連の言葉なので、その由来だったのかもしれないな。 ☆その辺の板切れを強化して盾にするくらいなら、自分の服なり身体なりに刻んだ方がいいと思われたが、アンドレ...
  • ラビリントス
    【種別】 自在法 【初出】 X巻 【解説】 [とむらいの鐘]の『九垓天秤』宰相である“大擁炉”モレクの使用していた大規模な空間制御の自在法。 彼自身の体を巨大な牛の姿の迷宮と化し、空間ごと敵や味方を飲み込む。大きさはある程度融通が利き、中世の『大戦』最終決戦の際には普段より大きく展開し、彼らの本拠地及び『天道宮』もまるごと内部に取り込んだ。 発動の際には、モレクの体を構成する牛骨が一本ずつ黄色い火の粉となって分解して、空間に染み渡っていった。最後に自在式が起動し、自在法が発動した。このように『ラビリントス』の発動には時間がかかった。 モレクの骨体そのものを素材にした自在法であるため、迷宮の破壊はモレクの討滅に直結する。 『ラビリントス』が発動すると、効果範囲内では空間が罅割れずれて攪拌され、目標を数秒で迷宮の中に飲み込む。 迷宮内部は薄暗い石造りの迷路...
  • シュドナイ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 III巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“千変”(せんぺん)。炎は濁った紫色。かつての中国での通称は蚩尤。 [仮装舞踏会]の『三柱臣』の一角たる『将軍』の立場にある、最強とされる強大極まる“紅世の王”。 創造神“祭礼の蛇”の眷属として作られた特殊な“徒”であり、主や仲間たちの護衛役としての役割を持つ。 その役割ゆえに、「他者を守る」という“徒”としては特殊な欲求を持っていた。 『将軍』としての仕事に対して不真面目で、護衛の依頼をしてきた他の“徒”をフレイムヘイズから守るという「道楽」にかまけて、『三柱臣』として自らが果たすべき仕事を(IV巻終了時点までは)一つもこなしていなかった。 しかし、依頼を遂行する際にはプロ意識や仕事人気質を発揮する、変わりものの“王”。 彼が依頼に没頭するのは、依頼によって他者を守ると...
  • 自在法
    【種別】 技術・能力 【初出】 I巻 【解説】 “存在の力”を繰ることで『在り得ぬ不思議を現出させる術』の総称。本来はこの世に在り得ない事象を『無理矢理に押し通すことで存在させる』ものである。 VII巻での坂井悠二の“存在の力”への感得の描写から、“存在の力”を操りイメージや意思に沿って外部の存在に干渉する「顕現」を特に「自在法」と呼ぶようだ。 決まった形式は無く、個々人によって使う自在法の質や規模、使い方が大きく違う。ファンタジーものによくある“魔法”と決定的に違うのは、普遍的な体系や形式を全く持たない点である。封絶や達意の言、人化など、一般化された自在法の類を除いて、使用者の個性がほとんどそのまま現れる。それゆえ自在師以外の“徒”やフレイムヘイズは、自分の個性に応じて現れる自在法を極限まで活用応用するような戦法を強いられる。 自在法の効果を増幅...
  • フレイムヘイズ兵団
    【種別】 フレイムヘイズの組織 【初出】 X巻 【解説】 大規模な“紅世の徒”の組織に対抗するため、本来徒党を組むことがめったにないフレイムヘイズ達が集い、結成された軍団。名は符号としてのもので、命名は傭兵上がりのフレイムヘイズ・孤児ことザムエル・デマンティウスが提案した。 16世紀のものと現代のものの二つがあった。 【16世紀】 “徒”たちの戦闘集団[とむらいの鐘]に対抗すべく、神聖ローマ帝国(現ドイツ)において結成された。 その結成には『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメールと『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルが大きく携り、組織編制、人員結集、物資調達など兵団の組織としての体裁は、『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスが整えた。 軍団としての最低限の体裁はあるが、基本的に一人一党気質の討ち手たちを寄せ集めただけの烏合の衆に近く、戦略...

  • 【種別】 概念、現象 【初出】 I巻 【解説】 物理的な意味の炎ではなく、事象への干渉=在り得ないことの現れであり、“存在の力”の片鱗が視覚化されたものである。一部の“存在の力”は炎以外の形で見える。 “紅世の徒”の炎は、それぞれ特有の色を帯びている。 この世で顕現している身体は“存在の力”で形作っている関係上、傷ついた時や不安定な顕現の時は、血を流すように炎が洩れ出るように見える。 炎の色の見分けは『達意の言』を介した曖昧な解釈による。基本同色の“徒”はいないが、その死後に同色が現れるかは『達意の言』の解釈による。(例:カムシンの最初の宿敵だった“徒”と“笑謔の聘”の常磐色) 二人で同じ色の炎を表していた“愛染の兄妹”は無二の例とのこと。 “燐子”は、基本的に作り主の“徒”と同じ色である。 フレイムヘイズの炎の色は、契約した“王”が持つ炎...
  • ラ行
    ラーの礫 羅梭 ラジオドラマ&ドラマディスク ラツィエル 轍(ラット) ラハット ラハブ ラビリントス ラミー ラ・ルゥーカス リシャッフル リベザル 理法の裁ち手 リボン リャナンシー 竜尾 劉陽 リュパン 両界の嗣子 両界の狭間 両翼 燐子 ルグ ルテニアン 隷群 零時迷子 冷戦下の事件 レギオン レギュラー・シャープ レベッカ・リード 革正団(レボルシオン) レライエ レンゲ&ザイテ 朧天震 ロード・オブ・ザ・シーズ ローレッタ ロカトール ロフォカレ 論誼の笈
  • プロビデンス
    【種別】 自在法 【初出】 XVIII巻 【解説】 [仮装舞踏会]の布告官である“淼渺吏”デカラビアが使用していた自在法。 自分の鱗を切り離し、入出力器官に変えるというもので、この器官から見聞きし、会話し、自在法まで振るうことができた。この自在法の効果が発動している間、鱗から人間大の円の中に五芒星、その中心に目という形状の自在式が浮かび上がっていた。 短時間・近距離ならば、これと類似した効果を及ぼす自在法は他にもあるが、この自在法が特殊なのは、その効果持続時間が永続的で、全世界をカバーできるほど効果範囲が広いという点であった。 作り出せる鱗の数に限界はあるが、それでも世界中に広がった戦域を一箇所に居ながら把握することも容易かった。 更に恐ろしいのは、彼の巨体の鱗全てがこの自在法の触媒であることで、たとえば全身の鱗で入出力器官としての機能を発動させ...
  • 孤児(シロッツィ)
    【種別】 フレイムヘイズ、あだ名 【初出】 X巻 【解説】 中世と現代の『大戦』に関わったフレイムヘイズの一人。 「孤児」は本名ではなく、あだ名のようなものであった。通称はザムエル・デマンティウス。 傭兵あがりの討ち手で、『フレイムヘイズ兵団』の名称をつけた。 参照→ザムエル・デマンティウス 【由来・元ネタ】 チェコ語で孤児を意味する「sirotci」と思われる。 フス戦争でヤン・ジシュカに率いられた急進派(ターボル派)が、彼の病死を嘆いて、自分たちのことを「孤児団(シロッツィ)」と称した。 【コメント】 ☆XVII巻以降で判明したことは、「ザムエル・デマンティウス」の項目で詳述した。 ☆シロや“屍拾い”や『約束の二人』よりかは、ずっとカッコ良かったかな。 ☆[マカベアの兄弟]のダーインやカルンや[轍]のギータとも絡んでいた...
  • 革正団(レボルシオン)
    【種別】 “紅世の徒”の組織(集団) 【初出】 S巻 【解説】 19世紀後半から20世紀前半にかけて存在した、人の世に自分たちの存在を知らしめることを目的とした“紅世の徒”の大集団。 明確な首魁や組織としての実体を持たず、その『表明思想』に共鳴する者がめいめいに一員を名乗っていた。思想結社ゆえに横も縦も繋がりは無いに等しく、そのため他の組織のように根拠地を構える必要すらなかった。 彼らが現れ始めたのは、『封絶』が“螺旋の風琴”によって改良され広まり始めた頃と同時期であり、発生の理由は『封絶に対する反発』『この世に渡り来た導きの神の啓示』などさまざまな諸説があるが、シャヘルの啓示だったとしてもその大本となる表明思想の提唱者が誰かは特定不能であり、解明は最早不可能と見られている。 自らの存在を示すため封絶の使用を良しとしない風潮があり、彼らを快く思わない者たち...
  • B.S.I
    【種別】 神器 【初出】 XVIII巻 【解説】 “弄巧の摽”フィフィネラの意思を表出させている、フレイムヘイズ『具象の組み手』ダン・ロジャースの神器。 形状は万年筆型で、自在法『プレスキット』を用いる時は、指揮棒のように振るわれる。 【元ネタ・由来】 「ベイカー街遊撃隊(Baker Street Irregulars)」の略称ではないかと思われる。名探偵シャーロック・ホームズに協力したストリートチルドレンの集団である。 【コメント】 ☆万年筆が発明されたのは、1883年とされている。 ☆元ネタは、ドイツ政府の情報技術セキュリティ担当省庁BSIの可能性もあった。プレスキットも情報関連なので、こちらの方が可能性は高かったかな? ☆ドイツ連邦共和国のBSI(Bundesamt für Sicherheit in der Informationst...
  • ターボル
    【種別】 神器 【初出】 XVII巻(名称はXVIII巻) 【解説】 “吾鱗の泰盾”ジルニトラの意思を表出させていた、フレイムヘイズ『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスの神器。 親指大の銀杯型で、戦闘中は紐で胸ポケットにくくりつけられていた。 自在法『ジシュカの丘』を行使する際には、この神器を弾いてその余韻を握りしめ、地面に掌を打ち付けていた。 XX巻の終盤で、ザムエルが戦死したと同時に消失した。 【元ネタ・由来】 チェコ共和国南ボヘミア州の都市ターボル(Tábor)が由来。都市名自体は、イエスが山上の説教を行った、イスラエルのタボル山にまで遡る。 この都市は15世紀前半のフス戦争の際に、神聖ローマ皇帝に反旗を翻したフス派の中の最急進派(ターボル派)の軍事拠点となった。 このターボル派が、その司令官ヤン・ジシュカの病没後に、自分たちを「孤...
  • 大皿(ヴァークシャーレ)
    【種別】 宝具(の一部) 【初出】 X巻 【解説】 [とむらいの鐘]の本拠地であるブロッケン要塞の『首塔』に置かれた、巨大な黄金の上皿天秤型宝具『九垓天秤』を構成する九枚の上皿。 中央の“棺の織手”アシズを支点に伸びる九岐の腕の先にあり、大皿の一枚一枚に[とむらいの鐘]最高幹部の『九垓天秤』が一人ずつ載っていた。 大きさは家が載るほどのものから机の上に載るほどのものまで、自由自在に変えられた。 【由来・元ネタ】 ドイツ語で「werkschale」。「werk」=英語の「work」なので、直訳は「作業用のシャーレ」となるだろうと思われる。 「シャーレ」は科学実験に用いられるガラスの平皿で、二つの皿が入れ子状になっている。なお、発明時期は1877~1879年の間。発明者の名を取って、ペトリ皿とも呼ばれる。 【コメント】 ☆アニメシリーズには...
  • ブンシェルルーテ
    【種別】 神器 【初出】 VIII巻 【解説】 “虚の色森”ハルファスの意思を表出させていた、フレイムヘイズ『愁夢の吹き手』ドレル・クーベリックの神器。 形状はステッキ型で、ハルファスが喚く際には、これ自体が暴れるようだ。 はっきりとは描写されていないが、VIII巻でドレルが[仮装舞踏会]の『三柱臣』将軍シュドナイの剛槍型宝具『神鉄如意』によって両断されて戦死した際に、共に破壊され消失したと思われる。 【由来・元ネタ】 ドイツ語で占い棒を意味する「Wünschelrute」。 地下の鉱脈や水脈を探り当てる力があるとされる、柳などの二又の枝でできたものをこう呼ぶ。 【コメント】 ☆由来を修正、スペルミスで見つからなかったみたいだな。 ☆修正感謝。いわゆる「ダウジング」に使う棒か。 ☆アニメ第2期で登場したが、一言も喋らずに契約者がご臨...
  • フェコルー
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 VIII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“嵐蹄”(らんてい)。炎の色は臙脂。  外見は、背中に蝙蝠の羽を一対畳み、尻尾が後ろに細く伸び、手の爪は長く、耳は尖り、二本の角があり、湾曲刀型宝具『オレイカルコス』を腰に提げる、黒髪の男。 ここまでだと典型的な悪魔のように見えるが、顔は押しの弱そうな小役人とでも表現されるべき中年男の顔。細く垂れた目と削げた頬、微妙に広い額に後れ毛がかかっている。 性格も至って低姿勢。服装は平凡なスーツ姿。 しかし、そんな見た目に反して、禁衛員として参謀ベルペオルの副官を務め、平時から[仮装舞踏会]の本拠地『星黎殿』の防衛と管理を一手に任されていた、強大な“王”にして恐るべき力の使い手。鉄壁の防御系自在法『マグネシア』を操る。 その実力たるや、将軍シュドナイを除く[仮装舞踏会]の将帥...
  • おじょうさまのしゃな
    【種別】 番外編 【初出】 いとうのいぢ原画集III『蒼炎』 【解説】 『しんでれらのしゃな』『かぐやひめのしゃな』に続く、番外編の第三弾。 19世紀末のロンドンを舞台に、夜のロンドンで正義を行う白仮面と、悪事を行う【黒い蛇団】の争いを描いた痛快劇。 以下配役 【主人公】 トーテングロ家の執事(バトラー)にして白仮面 メリヒム 1 深夜の街路 ギュウキ パラ ゼミナ セムルヴ カシャ ニティカ 2 午後のお茶会 【トーテングロ家】 当主アシズ伯爵 ティス伯爵夫人 シャナ伯爵令嬢 シャナ嬢付小間使い(レディースメイド)チェルノボーグ シャナの女家庭教師(ガヴァネス)ゾフィーおよびタケミカヅチ 最近シャナが買った隻眼鬼面の武者鎧 家令(ハウス・スチュワード)モレク ティス夫人付き小間使いチグサ 【トーテングロ家への来...
  • オストローデ
    【種別】 地名 【初出】 I巻(名称はX巻) 【解説】 中世の『大戦』の始まりとして知られるドイツの都市。平野にあり、守るに難い地勢であったようだ。 大量にトーチが作成されたことがきっかけとなって、[とむらいの鐘]とフレイムヘイズ、さらに敵対する別の“王”の組織の三つ巴の戦いの舞台となり、最後は“棺の織手”アシズが仕掛けた自在法『都喰らい』により消滅した。 存在そのものが丸ごと喰われたので、一般の人間の間には、公式な記録はないと思われる。しかし、“紅世”関係者の間では著名で、後に彼らから『闘争の渦』と呼ばれた地の一つとなった。 【由来・元ネタ】 元ネタは、ドイツのオステローデ・アム・ハルツ市(Osterode am Harz)だと思われる。現在の人口は24,000人ほど。同名の郡(Landkreis)の郡庁所在都市。 ドイツ北西部ニーダーザクセン州ハル...
  • アルラウネ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 X巻(登場のみ。名称の詳細は公式ガイドブック『灼眼のシャナノ全テ』) 【解説】 真名は“架綻の片”(かたんのひら)。炎の色は薄桃色。 [とむらいの鐘]の一員。容姿は花弁の真ん中に女性の顔がある妖花。初登場の際は真名も通称も不明で、一貫して「妖花」と書かれており、“徒”なのか“燐子”なのかも公式ガイドブック『灼眼のシャナノ全テ』で明かされるまで不明だった。 また、会話に際して常に疑問形で語りかけていた。 援護や補助を得意とする優秀な自在師であり、『九垓天秤』先手大将ウルリクムミの副官として[とむらいの鐘]を補佐してきた。 中世の『大戦』に際してもウルリクムミの副官、もしくは秘書的な役割を果たしていた。 中世の『大戦』の帰趨が決した際、ウルリクムミに撤退を命じられたが拒否した。そして彼とともに最後まで殿軍を守り、...
  • 夜会の櫃
    【種別】 宝具(?)、我学の結晶 【初出】 VII巻 【解説】 正式名称は『我学の結晶エクセレント29182-夜会の櫃』。 巨大な列車型の我学の結晶。大きく分けて、破城槌を思わせる鋭角的で頑丈な先頭構体と、剥き身のエンジンのように複雑な機構を見せる車体で構成されており、突端部にはダンタリオン教授の炎の色で輝く、防御の自在式が施されている。 内部から遠隔地を監視するための『賢者の瞳』、“燐子”ドミノとの通信用に『阿の伝令』など様々な用途の我学の結晶が据え付けられている他、迫り上げ式(及び回転式)の操縦室、ブラウン管のモニター、潜望鏡、スピーカー、巨大なトンカチや中華鍋や毛虫爆弾など、有用無用問わず無数のギミックが仕込まれている。 さらに、内部にフレイムヘイズを閉じ込め、その“存在の力”を燃料とする加速用の炎の噴射装置、飛行用の安定翼と、およそ何にで...
  • キングブリトン
    【種別】 宝具 【初出】 X巻 【解説】 “髄の楼閣”ガヴィダの所有していた大金槌型の宝具。 固有能力等は不明だが、「かつて敵を無数、叩き壊した」そうなので、強力な武器と思われる。 【元ネタ・由来】 元ネタはおそらく「King Briton」だと思われる。「ブリトン」は英国に先住していたケルト系遊牧民族の一派の名前。直訳で「ブリトンの王」(=アーサー王?)。 アーサー王(King Arthur)は5~6世紀ごろの英国の伝説的な(フィクションである可能性が高い)王又は英雄であり、中世騎士伝説として有名な「アーサー王と円卓の騎士」のモデルとなった人物である。 ヨーロッパの伝説の中でも最大級の伝説と言われている。 アーサー王並の強さ(破壊力)を持っているというニュアンスか? 【コメント】 ☆アニメシリーズには未登場。 ☆しかし当たらなけれ...
  • クレメンス・ロット
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 外伝『ヴァージャー』 【解説】 『戈伏の衝き手』(かふくのつきて)の称号を持つ、“利鋭の暗流”ノートのフレイムヘイズ。炎の色は消炭色。神器はランプ型の“マーニ”。 不可視不可知の力を自在に操る攻撃に特化した討ち手で、その能力故に集団戦には向いておらず、中世の『大戦』では連絡将校の任にあった。その際、後方に配備されていた『荊扉の編み手』セシリア・ロドリーゴと知り合う。 中世の『大戦』の終結後、一人で行く道に迷っていたセシリアに声をかけて相棒とし、共に旅をする間に彼女から慕われるようになる。そしてある時、彼女につい自分の故郷のことを少し話してしまい、すぐにそれを後悔する。 かつてクレメンスは、故郷のオーストリアの村で妻とそのお腹の中にいた子供を“徒”に喰われてしまう。その怒りでフレイムヘイズとして契約した彼は、後に妻子への手...
  • 巡回士(ヴァンデラー)
    【種別】 階級 【初出】 V巻 【解説】 [仮装舞踏会]の兵科の一種。戦闘を担当する。捜索猟兵と組んで任務にあたったり、捜索猟兵が得た情報を元に行動を起こす時、要請されて派遣されるようだ。 ウィネ曰く「戦闘バカが多い」、ザロービ曰く「戦闘馬鹿」と評価され、逆に巡回士側も戦闘力に欠ける捜索猟兵達を見下す傾向があり、全体としてこの二つの階級の“徒”はあまり仲が良くないようである。 初登場のオルゴンは単独で動いていたが、相性の良い捜索猟兵とタッグを組んで任務に当たる巡回士も多いようであり、ビフロンスはザロービ、リベザルはピルソインと組んで多くの任務にあたっていた。 他にもオロバスやマモンやバルマやパイモンがこの兵科である。 【元ネタ・由来】 由来はドイツ語で『放浪者』を意味する(wanderer)だと思われる。ドイツ語としてより正確な発音は「ヴァンダラ...
  • レンゲ&ザイテ
    【種別】 神器 【初出】 XV巻 【解説】 “絢の羂挂”ギゾーの意志を表出させている、フレイムヘイズ『鬼功の繰り手』サーレ・ハビヒツブルグの神器。 二丁一組というこれまでにない形の神器で、形状は木片を十字に組んだマリオネットの操具型。普段はサーレのガンベルトに収納されている。 サーレはこれから自身の力である不可視の糸を無数に飛ばし、この神器をさながら本物のマリオネット装具のように動かして、糸で繋いだ物体を操る。 【由来・元ネタ】 レンゲ:ドイツ語の「長さ(Länge)」だと思われる。 ザイテ:ドイツ語の「糸(saite)」だと思われる。 【コメント】 ☆左右のどちらが『レンゲ』でどちらが『ザイテ』なのかは、最後まで不明だった。 ☆似たようなネーミングに「ランゲ&ゾーネ」(ドイツの高級時計メーカー)があるが、名前の由縁に関係があるかは...
  • ブロッケン
    【種別】 地名 【初出】 X巻 【解説】 [とむらいの鐘]が本拠地たる要塞を構えたハルツ山地の低い主峰。 山の名前でもあり、要塞もそこから「ブロッケン要塞」と呼ばれる。 場所は欧州を東西に走る中央高原とドイツ北部平原の境界、ベルニゲローデの西、ゴスラーの東。 この麓で『大戦』の最終決戦があった。 【由来・元ネタ】 ドイツに実在するハルツ山地の最高峰ブロッケン山(Brocken、北緯51度48分5秒、東経10度36分53秒、標高1142m)。 ヴァルプルギスの夜(4月30日-5月1日の夜)に魔女たちが集まって宴を開くという伝承がある。 ヴェルニゲローデ(Wernigerode)やゴスラー(Goslar)も実在する都市である。 ハルツ地方はオステローデ・アム・ハルツ郡(Landkreis Osterode am Harz)に含まれ、郡庁所在地はオステ...
  • タルンカッペ
    【種別】 宝具 【初出】 XIV巻 【解説】 [仮装舞踏会]の巡回士であるビフロンスの所持していた襤褸布型の宝具。隠れ蓑として使用していた。 布状で、気配の遮断ができる。その代わり、常に“存在の力”を注ぎ続けなければならないため、緩慢な移動を余儀無くされた。 クリスマス・イヴの御崎市での戦いで、フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』シャナとビフロンスの攻撃の相殺による大爆発を間近に受けて、千切れて消失した。 【由来・元ネタ】 「ニーベルンゲンの歌」に出てくる纏った者を透明にできるマントの『タルンカッペ(Tarnkappe)』だと思われる。 古代ドイツ語で「Ternen」が「隠す」、現代ドイツ語で「kappe」が「帽子(cap)」であり、先の尖った赤い帽子であるともされる。 【コメント】 ☆アニメ第2期で登場・使用された。 ☆こんな使用者の動き...
  • フリーダー
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XV巻 【解説】 フルネームはアーネスト・フリーダー。 『骸軀の換え手』(がいくのかえて)の称号を持つ、“応化の伎芸”ブリギッドのフレイムヘイズ。炎の色は鳶色。神器は洒落た小ぶりの造花型の“アンブロシア”。 色白で眉目秀麗な、190cmあまりの長身の西洋人。金髪は短く刈り込んでいた。鳶色の瞳は、強烈な眼光を発する。スーツ姿で、胸ポケットに“アンブロシア”を挿していた。 過保護な“王”ブリギッドに何かにつけて庇われているが、それに甘えることのない、自立した大人の男である。 姓で呼ばせているのは、自分の名は愛した女にしか呼ばせないという主義のためである。『輝爍の撒き手』レベッカ・リードに振られてからは、より他人に徹底させるようになった。“徒”にまでそれが浸透しているのだから、筋金入りである。 フリーダーの本来の能力...
  • アナベルグ
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 S巻 【解説】 真名は “穿徹の洞”(せんてつのほら)、炎の色は鉛色。 瀟洒なスーツ姿に、トレンチコートとソフト帽を纏うという洒落た格好をしているが、その身体は、鉄パイプやネジなどの機械部品で構成されており、火掻き棒のような手に、丸メーターの顔を持つ。 この丸メーターにはANNABERGと表記されており、感情の昂ぶりでメーターの針が振れる。 炎を鉛色の蒸気に変え噴出する自在法を持ち、その特性は“徒”としての気配や“存在の力”の認識といった全てをぼやかす効果を持つ。蒸気は広範囲に広がってもある程度の効果を持ち、周囲一帯の気配をぼやかすことができる。 この蒸気によって姿を「ぼやかす」ことで、面妖な外見でも人間に違和感こそ抱かれるが、そのままの姿で堂々と人前に現れていた。 また、手足から蒸気を噴出して、飛行や空中...
  • カール・ベルワルド
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 V巻(称号のみ。氏名はX巻) 【解説】 『極光の射手』(きょっこうのいて)の称号を持つ、“破暁の先駆”ウートレンニャヤと“夕暮の後塵”ヴェチェールニャヤのフレイムヘイズ(初代『極光の射手』)。炎の色はオーロラ。神器は、鏃型の“ゾリャー”。 髭を生やし、西洋甲冑を着た青年。強力かつ有能な討ち手ではあるが、誰かの下に付くことを嫌い、人を従えることにも向いていない、一人一党であるフレイムヘイズの一典型。イケイケノリノリな性格でもあり、戦闘を好んだ。 人間であったときは公子であり、女ったらしだったが、生まれて初めて本気で愛したフレイムヘイズの自在師の女性を“紅世の王”に殺された怒りから契約した。 鏃型の神器“ゾリャー”に乗っての高速戦闘を得意としていた。 表面上の態度や、まずはブチ当たってから対処するその戦闘スタイルから考えな...
  • 捜索猟兵(イエーガー)
    【種別】 階級 【初出】 V巻 【解説】 [仮装舞踏会]の兵科の一種。 索敵に長けた兵科であり、種々の目的の捜索など、情報収集を担当する。ウィネやザロービやピルソインやハボリムやレライエやオセがこの兵科である。 基本的に戦闘に長けた巡回士とコンビを組んで活動するため、容易には討滅できない。 【元ネタ・由来】 由来はドイツ語で『狩人』を意味する「Jäger」だと思われる。 この言葉は近代の軍隊に取り入れられ、軽歩兵を意味するようになった。語源的に、日本語に訳すときは「猟兵」と言う言葉があてられる。 【コメント】 ☆アニメ版から登場していた。 ☆強大な“紅世の王”でも、[とむらいの鐘]の『九垓天秤』ジャリみたいな捜索に長けた奴は、捜索猟兵になる場合もあると思っていた。あと、布告官と禁衛員という兵科もあった。 ☆“王”だからって戦闘に必ずしも長...
  • ブロッケン要塞
    【種別】 施設 【初出】 X巻 【解説】 中世に[とむらいの鐘]が欧州に建造した本拠地たる要塞。建造したハルツ山地の低い主峰・ブロッケン山にちなんでそう呼ばれた。 場所は欧州を東西に走る中央高原とドイツ北部平原の境界、ベルニゲローデの西、ゴスラーの東。要塞は幾つもの塔を抱え、山頂にかぶせられた巨大な冠のような形状をしていた。 この麓で中世の『大戦』の最終決戦があり、最後には神威召喚“天破壌砕”によって天罰神として顕現したアラストールによって破壊された。 【由来・元ネタ】 ドイツに実在するハルツ山地の最高峰ブロッケン山(Brocken、北緯51度48分5秒、東経10度36分53秒、標高1142m)。 ヴァルプルギスの夜(4月30日-5月1日の夜)に魔女たちが集まって宴を開くという伝承がある。ヴェルニゲローデ(Wernigerode)やゴスラー(Gosl...
  • シンメルライター
    【種別】 人間 【解説】 通称 シンメル。 ハーバーガイスの一員として活動する。 役職は強制調査官。 戦闘時には巨大な銀狼型の格闘専用機械獣ケーニヒ?に体を取り替えて戦う。 のちに、ベルヒトのマネージャーとなる。 【由来・元ネタ】 ドイツ語で「Schimmel」は「白馬」「カビ」の意味。おそらく前者。「Reiter」は「騎手」。 「Der Schimmelreiter」で、「白馬の騎手」となる。 聖ニコラウスの祭日に、ハーバーガイスなど様々な精霊と共に闇の中を駆け回るという。 また、これは白馬にまたがる死神となったオーディン神の零落した姿であるともいう。 テオドール・シュトルムが同名の小説を書いている。北海沿岸で古い慣習と戦いながら堤内地を作る話。 【コメント】 ☆『灼眼のシャナ』に登場するヒルデガルドと関係あるのかな。
  • 神鉄如意(しんてつにょい)
    【種別】 宝具 【初出】 VIII巻 【解説】 [仮装舞踏会]が所有していた、『三柱臣』将軍“千変”シュドナイ専用の剛槍型宝具。 シュドナイの長身を二周り上回るほどの長さと、長大な穂先を持つ鈍色の剛槍で、普段は『星黎殿』に置かれた大竈型宝具『ゲーヒンノム』に、他の『三柱臣』専用の宝具と共に突き立てられており、ヘカテーの『トライゴン』やベルペオルの『タルタロス』同様、『大命』の遂行時においてのみ、その使用が許されていた。 他の『三柱臣』の宝具と同様に創造神“祭礼の蛇”伏羲による特別製の宝具であり、シュドナイが望まない限り折れも曲がりもしなかった。 使い手の体形変化に応じて、大きさや形を変える能力を持つ。一度変形・巨大化させれば、手を離しても形状は維持された。 その性質上、身体を望むまま自在に変化させる能力を持つシュドナイが使ってこそ真価を発揮する宝具であり...
  • ヴィルヘルミナ・カルメル
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 III巻(称号のみ。名前はV巻) 【解説】 『万条の仕手』(ばんじょうのして)の称号を持つ、“夢幻の冠帯”ティアマトーのフレイムヘイズ。炎の色は桜色。 強力な女性のフレイムヘイズであり、シャナの育ての親の一人で、フレイムヘイズの中でも指折りの猛者。 中世の『大戦』での英雄であり、古い“徒”にとって死の代名詞とも言われた。 中世の『大戦』以降の数百年間は、二代目『炎髪灼眼の討ち手』育成のために姿をくらましていたが、最近になって再び表の世界に復帰した。 現在では、“徒”の討滅に力を注いで数百年のブランクを覆す名声を再び確立し、“徒”絡みの事件の事後処理(情報操作など)に関しても有能極まりないと評判が高い。 着ている給仕服はシャナを育て始めた頃に、自分の世話係を模して着る様になったものである。シャナを育て終わった後も、意外...
  • ゾフィー・サバリッシュ
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 X巻 【解説】 『震威の結い手』(しんいのゆいて)の称号を持つ、“払の雷剣”タケミカヅチのフレイムヘイズ。炎の色は眩い紫電。神器は、額に四芒星の刺繍のあるベール型の“ドンナー”。 見た目は40過ぎの修道女。聖職を辞して久しい今でも、十字を切る癖は抜けないようだ。契約した“王”のことは、「タケミカヅチ氏」と呼ぶ。『輝爍の撒き手』レベッカ・リードのことを「利かん坊」と呼んでいた。 優れた討ち手からも女傑として一目置かれているが、口調や振る舞いにどこか稚気があり、歳に関係のない可愛さも感じさせる。通称『肝っ玉母さん(ムッタークラージェ)』。 フレイムヘイズとなってから数百年ほどで、まだ千年とは経っていないようだ。 瞬間的な攻撃力ではトップクラスだが、あまり長時間は戦えず『充電期間』が必要とのことだった。『ES』の解説で...
  • ウェストショア
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XXI巻 【解説】 『大地の四神』の一人で、『四神』としての呼称は『波濤の先に踊る女』。他者のことも『四神』独自の呼称で呼んでいる。 『滄波の振り手』(そうはのふりて)の称号を持つ、“清漂の鈴”チャルチウィトリクエのフレイムヘイズ。炎の色は珊瑚色。神器は波形輪郭をした石のメダル型の“テオトル”。 年齢をつかめない麗容な女性で、まとめた黒髪を後ろに垂らし、丈長のワンピースの上に、不思議な模様が描かれた上掛けを羽織っている。 嬉しくとも悲しくとも、とにかく何かがある度に目を潤わせて泣いている。また異常なまでに人から気を遣われる性質で、彼女が旅をすると毎度、彼女を気にかけ世話してくれる人が集まって行列ができてしまう。 SIII巻『ソロー』においては、「遠く近くに生死の悲鳴を耳に拾い続けた海女」と表現されている。 イーストエ...
  • センターヒル
    【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 XVII巻 【解説】 『大地の四神』の一人で、『四神』としての呼称は『雨と渡り行く男』。他者のことも『四神』独自の字で呼称していた。 『皓露の請い手』(こうろのこいて)の称号を持つ、“殊寵の鼓”トラロックのフレイムヘイズ。炎の色は瑠璃色。神器は角ばった石のメダル型の“テオトル”。 彫りの深い顔に大きな鼻、収まりの悪い漆黒の髪、短躯ながら分厚い胸に怒り肩という初老の男。 内に居る者の視聴覚を遮り、遠話や広範囲の自在法の発動をも阻害する豪雨の大結界の自在法『トラロカン』を使用していた。 サウスバレイ曰く、戦が好きでも得意でもなかったと言っていた。 SIII巻収録の外伝『ソロー』においては、「悪霊を討ち払う秘儀を受け継いでいた呪い師」と表現されていた。 十九世紀後半に勃発した、アメリカ大陸を巡る『内乱』を引き起こした『...
  • 吸血鬼(ブルートザオガー)
    【種別】 宝具 【初出】 III巻 【解説】 “愛染自”ソラトが所持していた大剣型宝具。幅広だが柄は短い(片手で掴めばそれ以上握る場所がなくなる)、片手用の剣。 「大剣」という見た目以上に遥かに重く出来ているが、“存在の力”を込めることで刃に血色の波紋が揺らぎ、軽々と扱えるようになる。 切れ味以上に注目されるのが宝具としての能力で、交戦者がこの剣に直接もしくは間接的に触れている時にさらに“存在の力”を込めれば、その相手に傷を付けることができる。 その傷の深さ・大きさ・数は込める“存在の力”の量に依り、大量の“存在の力”(並みの“徒”の“存在の力”の総量以上)を込めれば、強力なフレイムヘイズや“徒”も一撃で行動不能の状態にまで追い込むことすら可能である。 この能力の発動条件は、武器や防具で剣その物を防いでも満たされるため、武具で受ける形での防御は不可能。た...
  • フックス
    【種別】 “紅世の徒”、通称 【初出】 SIII巻 【解説】 “紅世の王”。真名は“狙伺の疾霆”(そしのしってい)。炎の色はグレイ。 [宝石の一味]に所属する四人の“王”の一人。 1864年には、トンサーイと同じく『内乱』でフレイムヘイズが集結する北米大陸を恐れ、頭目のコヨーテに同行していなかった。現代まで生存しているかは不明。 【由来・元ネタ考察】 詳細は不明。[宝石の一味]の他メンバーがトリックスターに相当することから、おそらくは民話・寓話における同様の役割が多い、「狐」のドイツ語読み「Fuchs」と考えられる。 真名はおそらく、「狙撃を伺う素早い雷」という意味だと思われる。ルパンファミリーでは、次元大介に相当すると思われる。 【コメント】 ☆当然としてアニメシリーズには未登場。 ☆パウラ・クレツキーやボードや季重や笵勲やコーエンやエ...
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