クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-

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***&bold(){クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-} ---- サブミッションが山ほどあるが飛ばす 舞台はFF7の7年前。ミッドガルは建設中。 バーチャルリアリティの訓練ミッションから始まる。 最初の仕事はウータイへの出動。この時期の神羅は、ウータイとの武力的な小競り合い(戦争)をしていたのだけれど、ウータイでの作戦行動中に1stクラスのソルジャー、ジェネシスが多数の兵士とともに行方不明になるという事件が起こったらしい。そこで、その調査のために2ndクラスのザックスは、1stクラスのアンジールと共にウータイへの出動を命令された。 で、ウータイでウータイ兵たちを倒しつつ調査をしたけれど、結局何も情報はつかめぬままミッドガルに戻ろう……ということになったとき、ウータイ兵でも神羅兵でもない兵に襲われ、バタバタしているうちにアンジールも行方不明になるという事態に……。 ジェネシスに続いてアンジールまでも行方不明になったことで、神羅の上層部は彼らが神羅を裏切った…と判断している模様。が、アンジールを良き先輩として信頼していたザックスは「そんなはずないっ!」と思っている…というところ。そんなザックスに与えられた次の任務は、タークスのツォンと共にジェネシスの故郷であるバノーラ村を調査する…というもの。ジェネシスが行方不明になった後、神羅の調査隊が派遣されたのだけど、連絡が途絶えてしまい、村の状況が分らないらしい。 本来、この任務はもう1人の1stクラスソルジャー、セフィロスが行うはずだったのだけど、彼が任務拒否をしたとのこと。実は、セフィロスとジェネシスとアンジールは非常に仲の良い1stクラス仲間。その為なのか、セフィロス自身は、裏切り者であるジェネシスとアンジールの説得の任には向かないと判断したらしい。そして、アンジールを信頼していてまっすぐな性格のザックスの方が適任だと指名したとのこと。 このバノーラ村で分ったことは、この村はジェネシスとアンジールの故郷であること。2人は幼なじみであり、親友であったらしい。ジェネシスが地主の息子、そしてアンジールは普通の農家の息子。そんな話をツォンから聞きつつ村の調査。村の人たちは、1ヶ月前に帰ってきたジェネシスによって全員殺され、アンジールの母親だけが生き残っていた。どうやら神羅の調査隊も殺されていた模様。が、ジェネシスは自分の両親すら殺したのに、アンジールの母親だけは殺さなかった…。彼女によると「ジェネシスは私を殺せない…」とか。 そして、村の奥の工場でジェネシスに遭遇。どうやらジェネシスはここでジェネシスコピーを作っていたらしい。 ウータイでザックスたちを襲った「ウータイ兵でも神羅兵でもない兵士」は、この「ジェネシスコピー」。そして、アンジールも登場。ジェネシスに剣を向けるアンジール。「そっちの世界で生きていけるのか?」とアンジールに問いかけるジェネシス。 結局ジェネシスに逃げられ、アンジールの母親を助けようと家に行ってみると、そこでは剣を持ったアンジールと、殺されている母親の姿が……。そしてアンジールの口からは「母は生きているわけにはいかなかった……。息子も同罪だ……」と…。 そして、ジェネシスは「俺たちソルジャーは……モンスターだ……」と言い、バッと羽根を広げて飛び去ってしまう……って、え? そして、ジェネシスコピーが生産されたり、ジェネシスに全滅させられたという事実を隠蔽するために、神羅によってバノーラ村は空爆されて跡形もなく………。 …というところで2つ目のミッション終了。その後、ジェネシスもアンジールも失踪したままらしい。「アンジール、戦争は終わったぞ…。一体どこにいったんだ……」とザックスが独り言しているところから次の任務開始……。 3つ目の任務は、殉職したと報じられているジェネシスとアンジールを抹殺すること。 1stクラスのソルジャーが2人もいなくなったことで、ザックスは1stに昇格。セフィロスと共にその任務に取りかかろうとした矢先、ミッドガルにモンスターが大量発生。どうやらホランダー博士が仕組んだことらしい。 まずは街のモンスターをある程度やっつけて、その後の始末をタークスにまかせ(ここでタークスの女の子シスに出会う)、ザックスとセフィロスはモンスターが発生している五番魔晄炉に向かうことに。そして、その魔晄炉の奥の研究室で「プロジェクトG」の存在を知る。そして、突然あらわれたアンジールと対面。アンジールの背中に羽根が生えていることに驚きつつも「天使の羽だ…」と脳天気に言い放つザックス。そんなザックスに向かって「天使の願いはただ1つ……人間になりたい」と戦いを挑んでくるアンジール。この時点で既にアンジールは自分を殺してほしかったのかも…。 が、尊敬している先輩ソルジャーのアンジールと剣をまみえるのを拒否し、一方的にやられて魔晄炉の崩れた足場から落ちていくザックス…… 4つ目の章の始まりは……エアリスの教会。どうやらザックスはエアリスの教会の花畑に落ちてきたらしい…… ザックスとエアリス、何やらお互いに気に入ったもよう。「上に戻るなら、マーケットを抜けなくちゃ。一緒にいく。」とか言われて、なんだかちょっと楽しそうなザックス。スラム街を抜けて公園でおしゃべりしてみたり、マーケットで財布をすられたり、最後には「助けてくれたお礼に」とか言ってピンクのリボンをエアリスに贈ったりするザックス。あぁ、エアリスが髪を結んでいたリボンは、そもそもはザックスが贈った物だったのか…… すっかりホノボノした雰囲気になっているところに、ツォンから連絡が…「神羅ビルがジェネシスコピーに襲われているから早く帰って来い!」と…。で、(プレイヤ的にはやりたくないけど)宝条博士をホランダーから助ける……というミッションを遂行して、この章はおしまい。 5つ目の任務は、モデオヘイム。ホランダーとジェネシスが潜んでいる可能性がある…だかなんだか、理由は忘れたけど、調査にいくことに。セフィロスは、資料室で調べ物をしているから……と、ツォンと神羅兵2人の4人で偵察に。 神羅ヘリで向かったところ、途中でモンスターに襲われて墜落。山道をテクテクとモデオヘイムまで向かうことに。ツォンに「田舎者の野生の勘で道案内を頼む」とか言われてふてくされていたザックスに、「僕も田舎出身なんです」と声をかける神羅兵が1人……。クラウド~~~~っ! なんだか、出身地が田舎であることで意気投合したらしい。「魔晄炉のある場所ってのは、要するに、それ以外は何もない田舎だもんな~!」ってな感じで盛り上がってる2人。 モデオヘイムでは、村につく直前の倉庫でジェネシス戦。劣化して、すっかり煤けた感じの色合いになったジェネシスが、「世界を道連れにしてやる~~~っ!」とか恐い捨て台詞を吐きつつも、結局は魔晄炉の底に落ちていく……。 そして、さらに奥に進んでいくと、待っていたのはアンジール。モンスターと双方向コピーができる「完全なモンスター」となったアンジールが、アンジールコピーのモンスターと合体して、奇妙な化け物に。辛くも勝利するも自らの手で尊敬していた先輩ソルジャー・アンジールを殺してしまったザックスにとっては辛い事件。最後に自分のバスターソードをザックスに渡し、「あとは頼む…。ソルジャーの誇りを忘れるな………」と言い残して息絶えるアンジール。 ……そして、教会の花畑の横で号泣するザックスと、そんなザックスを抱きしめるエアリスの映像や、新人ソルジャーたちに「夢を抱きしめろ!ソルジャーの誇りを手放すな!」なんて隊長としての挨拶をするザックスの姿が映し出されて次の章へ……。 どうやら、ソルジャー統括のラザードはホランダーの一味だったらしく行方不明。ホランダー博士はモデオヘイムでの事件でやっと捕まえることができ、現在はジュノンで取り調べを受けている最中らしい。で、ザックスは……というと、なにやら干されているらしく、ず~っと休暇ばかり。シスネと一緒にビーチに来ていたり(ラブラブって訳じゃなくて、どうやらザックスはタークスに監視されているらしい)。 そんなところに「ジュノンに向かえ!ホランダーが狙われている!」…という任務が入った…… ライフストリームに落ちて死んだと思われていたジェネシスが、復活したらしい。自身の劣化を止めるために、ジェノバ細胞とホランダー博士を狙っているとのことで、博士が取り調べを受けているジュノンをジェネシスコピーで襲っている…ということらしい。 ジェネシスコピーのモンスターたちと戦いつつ、ホランダーを追いかけるも、最終的には逃がしてしまう…という展開。 ジュノン以外にもモンスターが溢れているということで、いったんミッドガルに戻ることになったザックス。世界各地の魔晄炉近辺でモンスターが大量発生しているという報告を受けた神羅は、ソルジャーたちを魔晄炉の調査に向かわせることになったらしい。 エアリスのことが心配になっていたザックスに、セフィロスが「出発までは時間があるから様子を見てきたらどうだ」ってな具合に余裕をくれる。んなわけで、ストーリー7は、エアリスのところにいって、一緒に花売りワゴン作りをする…という展開。伍番街スラムと八番街と神羅ビルをウロウロしつつ、素材を集めて、エアリスと一緒にワゴンを作る。そして、公園で花を売り始める。 魔晄炉の調査という任務に向かわなくてはならないザックスは、ずっとエアリスを陰から監視しているツォンに、「彼女を頼む」とお願いして任務へ。 任務に向かう直前、セフィロスはザックスに任務の説明をする。任務はあくまでも「魔晄炉の調査」であって、行方不明になった2人の1stクラスソルジャーに関しては何も指示が出ていないことを告げる。そして、セフィロスは一言…  「もしかすると、俺は神羅を捨てるかもしれない…」 …と。それは、ジェネシスやアンジールに起こったことがジェノバプロジェクトの結果であり、それが神羅の科学部門の研究によって行われていたこと、そして、セフィロスやその他のソルジャーたちに関しても、ジェノバプロジェクトが関わっているのではないか…と、すでに疑っていたから。 ザックスは……エアリスに「早く任務を終えて帰ってくるよ」と約束し、エアリスはザックスに1通のメモを手渡す。そこにはエアリスの願いが書かれていた……「もっと一緒にいたい」と……。 ザックスとセフィロスが向かうことになった魔晄炉は「ニブルヘイム」。同行する神羅兵の中にはクラウドの姿も…… エアリスからかかってきた電話に「任務が終わったら会いに行くよ」なんて言っているザックス。 セフィロスとザックスと、そして2人の神羅兵がニブルヘイムの門をくぐる。ガイド役としてティファがカウガールの格好をして同行する。カメラマンが同行してセフィロスとザックスとティファの写真を撮る。魔晄炉の中でモンスターが製造されている姿を見てセフィロスが考え込む。そして、神羅屋敷の地下資料室に1週間閉じこもって調べ物をするセフィロス。 7日目。火が放たれ、無惨に崩壊していくニブルヘイムの村。魔晄炉では傷ついて倒れているティファ。狂ったようにジェノバを取り出そうとしているセフィロス。セフィロスの暴走を止めようと戦いを挑むも、最後には倒されてしまうザックス。そして、ザックスのバスターソードを振り上げセフィロスに向かっていくクラウド。 FF7と違っていたのは、初めて魔晄炉に訪れた時にジェネシスが現れたこと。ジェネシスは、自分が「ジェノバ・プロジェクト・G」の産物であり、セフィロスが「ジェノバ・プロジェクト・S」の産物であることを告げる。そして、Gで作られたモンスター(ソルジャー)はコピー能力を持っていることと、そのコピー能力の影響で「劣化」が起こること。Sで作られたモンスター(ソルジャー)は、コピー能力は持たないが、そのおかげで「劣化も起こらない」ことを語る。ジェネシスが求めていたのは、「プロジェクト・S」で作られた細胞。すなわち、セフィロスの細胞。それさえあれば劣化が起こらなくなる……と信じているらしい(本当かどうかは不明)。 セフィロスと戦って傷ついたザックスとクラウド。薄れ行く意識の中でザックスが見たものは、宝条がクラウドを「いい実験体になる」と実験室に運び込んでいくところ。そして、次に見たのは魔晄に浸されている自分。そして、それを破壊し、となりのポッドに入れられているクラウドを救出。 魔晄中毒にかかり、ほとんど意識のないクラウドを抱えながらニブルヘイムから脱出。途中、タークスのシスネに発見されるも、見逃してくれる。彼女からサイドカーのキーをもらい、さらに逃走。途中でジェネシスに襲われる。どうやら宝条の実験体となっていたザックスの細胞が欲しかったらしい(プロジェクトSの細胞で劣化を止められると思っている)。が、一緒に襲ってきたジェネシスコピーの1人がザックスの髪の毛を食べてモンスター化。なんとかゴンガガに辿り着く。 ゴンガガは、ザックスの故郷。宝条の実験体であるザックスが逃げ出したなら、ゴンガガに来るかもしれないとは誰もが予測できること。先回りしていたシスネが、ザックスに早く村から去るようにとザックスに忠告。村を去ろうとしていたところに、なぜか劣化したホランダー博士が…。どうやらジェネシスに強要されて、ホランダー博士も「プロジェクトG」のモンスター化させられてしまったらしい。「オレの細胞が欲しいのか?」とザックスが問うと、「ザックスの細胞は、プロジェクトS化される前にソルジャーとしての強化をされていたからダメだ……そう、あの一緒に逃げた一般兵の細胞をいただこう……」と、クラウドの細胞を使おうとしていることが判明。クラウドを助ける為、ここでホランダー戦。…といっても、そもそも戦闘向きじゃないホランダー。あっさり勝利。が、ワラワラと涌いて出てきたジェネシスコピーにクラウドが連れ去られそうになったとき、助けてくれたのは、スーツを着ているアンジール。かなり劣化していて真っ白。が、会話をしてみると、見た目はアンジールだけれど、中身はラザード統括。ラザード統括は、そもそもアンジールコピーとして生まれた存在だったらしい。アンジールの考え方を継承しているのか、ジェネシスやホランダーの味方をすることをやめ「世界を救いたい……」とザックスに打ち明ける。 ジェネシスはバノーラ村に潜伏しているに違いない……ということで、ラザードとクラウドを連れてバノーラ村へ。バノーラ村は、以前の田園風景とは全くかけ離れた景色に変貌していた。村全体がライフストリームの噴出口になっていた(ジェネシスがライフストリームから出てきた時に、バノーラを変貌させてしまったのかな?)。村はずれに、意識のないクラウドを座らせ、ラザードにクラウドを託して村へ入っていく。「ここを降りると戻ってこられそうにないな」と表示される地点があって、そこから村の地下へ。そう、ここがラストダンジョン。で、最深部と思われる場所へ……。 そこに待っていたのはジェネシス。ジェネシスがずっと愛読していた「LOVELESS」の引用で「女神からの贈り物」を求めているとかなんとか……。もう、全然分らん……。結局のところ、ジェネシスが得ようとしている「女神の贈り物」がなんなのかは、プレイヤにも分らないし、ザックスにも分らない……が…、どうやら、最後まで聞いてみると、ジェネシスは、自分という存在を抹殺することですべてを終わらせようと考えているようにも聞こえる。アンジールと同じように、その抹殺者にザックスを選んで………。 ラスボス戦を終わらせたザックス。まだ息のあるジェネシスを背負って、劣化ラザードとクラウドが待っている村はずれへ。ザックスが地下でジェネシスと戦っている間に、どうやら神羅が脱走兵(クラウドとザックス)を探しに村に来たらしい。立ち向かうラザードに助っ人に来たのは、アンジールコピーのモンスター。ちょっと前のスラムの教会でのイベントで、なぜかエアリスを助けてくれたモンスター(どうやらそのまま教会を守っていたらしい……モンスターとはいえ、アンジールの精神を受け継いでいたのかもしれない)。 ザックスに倒されたことで「夢が叶った」と眠りについたジェネシス。劣化ラザードも、ジェネシスの復讐劇が終結したことで安心したのか、眠るように息絶え、ライフストリーム(幻光虫)となってふわりと消える。そして、ミッドガルから駆けつけたであろうアンジールコピーモンスターも1通の手紙をザックスに渡したあとに息絶え、ライフストリームへ……。 その手紙はエアリスからのもの。 このモンスターは、エアリスの手紙をザックスに届けようとしていたらしい。 「あれから4年が経ってしまいました。  ザックスは今、どこにいるの?  89通目の手紙。  もうどこに届けたらいいのか分らないの。  最後の手紙がザックスに届きますように…。  お花は売れ行き好調です。  みんな笑顔になります。」 なんて感じのことが書いてある……。 4年の間、ザックスとクラウドは、神羅屋敷の地下で宝条の実験体としてシリンダーの中に閉じ込められていた…ということ。 「最後ってどういうことだよっ!ミッドガルに帰らなくては!」 ……ということで、スタッフロール……になるのかと思いきや、物語はここで終わらせてはくれなかった……。あくまでも最期まで見ろってこと……。ここでやめとこうよぉ~と思うプレイヤの気持ちは無視されて、ゲームはさらに続くことに…。ピックアップトラックの荷台でクラウドに話しかけるザックス。そして、神羅兵に見つかり、クラウドを岩陰に隠し、100人はいようかという神羅兵たちの前に立ちはだかるザックス。で、ここでバトル…。え?バトル!? ここでゲームオーバーしたりしたらどうするんだよぉ~! …と必死に戦うも、これはイベント戦。いつもはレベルアップの為にくるくる回っているスロットが、今回は音声付きでザックスの想い出をザッピングするような形で現れる。何回かスロットが廻って、いろいろな想い出を見ると自然にバトル終了。 またちょっとムービーが流れて、今度は神羅兵3人とのバトル。いちおうザックスを操作できるけれど、ザックスの足取りは重く、攻撃をよけることもできない状態。ただただやられていくだけ。そして、最後のスロットが廻り、エアリスの想い出だけが何度も何度もくり返される。 場面は変わってスラムの教会。「次に会う時には~、そうだな、ピンク色の服を着てきてよ」というザックスの何気ない言葉を思い出して、ピンク色のワンピースを着て花の世話をしているエアリス。そこに突然の雨が……。そして、虫の知らせのようなものを感じるエアリス…… 瀕死の重傷を負いつつも神羅兵を倒したザックスが仰向けに倒れているところにも雨が降り注ぐ。意識がなかったクラウドが、その異常な光景にショックを受けたからなのか、朦朧としながらもザックスの元に這い寄る。「ザックス…」とやっと名前を思い出したように声をかけるクラウド。そのクラウドに「俺の分まで…おまえが生きる……。おまえが…俺の…生きた証……。俺の誇りや夢……全部やる……」とバスターソードをクラウドに手渡す。ゆっくりと目を閉じるザックスを前に雄叫びをあげるクラウド。雨が上がって差しはじめた陽の光を背に、重い足取りで立ち上がり「ありがとう……忘れない……。おやすみ、ザックス……」と言い残して、重たいバスターソードを引きずりながら歩いていくクラウド。 残されたザックスの遺体にも陽が降り注ぎ、空から白い羽を持つ何かが近づき(たぶんアンジール)、ザックスの手をがっしり掴んで空へ……。幽体ザックスの最後の言葉は「なぁ、おれ、英雄になれたかな…」。 ……で、やっとスタッフロール。 スタッフロールのあと、ほんの少しだけムービーが…。 ミッドガルの八番街(たぶん)で花かごを手に歩いているエアリス。 そして、列車の上には、アバランチの傭兵として任務を遂行中のクラウド。 「俺はクラウド。1stクラスソルジャー。」  …to be continued in Final Fantasy VII… 上のストーリーには書かなかったけど、88通の手紙はツォンが預かっていたらしく、ザックスが脱走したあとに手紙を届けるべくタークスたちにザックスを探させているという映像も流れた。4年間、ずっと手紙を書き続けたエアリスの気持ちも分るし、ツォンがザックスを助けようとしていたのも分る。何故もう少し早く見つけ出してあげなかったんだろう……。いや、見つけ出していたら、クラウドが活躍するFF7という物語はなかったのかもしれないけど……。 それから、ジェネシスのその後。 バノーラ村に取り残されたジェネシスを、神羅のソルジャー2人が回収に来るシーンが! そこで、置鮎さんの声がっ! あぁ、そうか、これがダージュ・オブ・ケルベロスに繋がっているんですね。 難しい伏線がたくさんある難しい物語なのでいろいろな解釈があるのだろうと思うんだけど、バノーラ村でザックスがリンゴをかじった時のジェネシスの言葉「夢は叶った」。セフィロスがニブルヘイムの魔晄炉でモンスターのポッドを見つけた時に現れたジェネシスの行動が伏線になっているのかな…?と。「君よ 希え(こいねがえ) 命はぐくむ女神の贈り物を」と言いながらセフィロスに差し出したリンゴ。セフィロスはジェネシスの手から払い落とした。英雄と呼ばれる存在に対してリンゴを差し出したジェネシスの本当の狙いはなんなのか分らないけれど、それと同じバカリンゴをザックスが手に取って食べたことでジェネシスの「願いが叶った」というなら、あの時のジェネシスにとってザックスは「英雄」と認めるべき存在だったのではないか…と。 ジェネシスは最初の頃に「英雄は私だ」とあからさまにセフィロスに対して敵対心を見せていたけれど、実際には英雄になりたかったのではなく、3人の勇者たちがずっと同じところに立っていることが本当に求める物だったのかもしれない。アンジールと、ジェネシスと、セフィロス。3人は3人ともジェノバプロジェクトの犠牲者であり、「普通ではないもの」として実験台にされてしまったもの。アンジールは正気を保ったままその命を犠牲にしたけれど、ジェネシスとセフィロスは世界(神羅)に復讐心をもってしまった。ジェネシスは、一度は復讐に燃えてしまったけれど、本当は、ただ、優劣を競うのではなく、「普通の人間」として仲間たちと一緒に生きたいということだけだったのかもしれない……。 ジェネシスはバノーラ村で朽ち果てるべきだったのかもしれなかったのに……。ザックスの優しさ(とどめを刺さなかった)は、もしかしたら逆にジェネシスに辛い思いをさせたのかも……。 「女神の贈り物」といえば、ジェネシスファンクラブの勉強班からのメールに、「メテオ」と「ホーリー」を暗示するような記述があったのが気になりました。一般的に「女神の贈り物」は人間の不老不死と言われているけれど、実は「星」に対する物なのだと。そして、不老不死(永遠の平和?)は、「すべてを無にする破壊」か「すべてを癒す救い」のどちらかなのではないか…との解釈が存在する…と。両極端の2つの解釈。これって「メテオ」と「ホーリー」を暗示していそうだよね。 セフィロスは「メテオ」を求め、アンジールとザックスの夢と誇り(バスターソード)を受け継いだクラウド(アンジールに守られ、ザックスに愛されたエアリスとも言える?)は「ホーリー」を求めた。どちらも「女神の贈り物」を求めた結果がFF7の物語であった……ということになるのかな…。
***&bold(){クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-} ---- サブミッションが山ほどあるが飛ばす 舞台はFF7の7年前。ミッドガルは建設中。 バーチャルリアリティの訓練ミッションから始まる。 最初の仕事はウータイへの出動。この時期の神羅は、ウータイとの武力的な小競り合い(戦争)をしていたのだけれど、ウータイでの作戦行動中に1stクラスのソルジャー、ジェネシスが多数の兵士とともに行方不明になるという事件が起こったらしい。そこで、その調査のために2ndクラスのザックスは、1stクラスのアンジールと共にウータイへの出動を命令された。 で、ウータイでウータイ兵たちを倒しつつ調査をしたけれど、結局何も情報はつかめぬままミッドガルに戻ろう……ということになったとき、ウータイ兵でも神羅兵でもない兵に襲われ、バタバタしているうちにアンジールも行方不明になるという事態に……。 ジェネシスに続いてアンジールまでも行方不明になったことで、神羅の上層部は彼らが神羅を裏切った…と判断している模様。が、アンジールを良き先輩として信頼していたザックスは「そんなはずないっ!」と思っている…というところ。そんなザックスに与えられた次の任務は、タークスのツォンと共にジェネシスの故郷であるバノーラ村を調査する…というもの。ジェネシスが行方不明になった後、神羅の調査隊が派遣されたのだけど、連絡が途絶えてしまい、村の状況が分らないらしい。 本来、この任務はもう1人の1stクラスソルジャー、セフィロスが行うはずだったのだけど、彼が任務拒否をしたとのこと。実は、セフィロスとジェネシスとアンジールは非常に仲の良い1stクラス仲間。その為なのか、セフィロス自身は、裏切り者であるジェネシスとアンジールの説得の任には向かないと判断したらしい。そして、アンジールを信頼していてまっすぐな性格のザックスの方が適任だと指名したとのこと。 このバノーラ村で分ったことは、この村はジェネシスとアンジールの故郷であること。2人は幼なじみであり、親友であったらしい。ジェネシスが地主の息子、そしてアンジールは普通の農家の息子。そんな話をツォンから聞きつつ村の調査。村の人たちは、1ヶ月前に帰ってきたジェネシスによって全員殺され、アンジールの母親だけが生き残っていた。どうやら神羅の調査隊も殺されていた模様。が、ジェネシスは自分の両親すら殺したのに、アンジールの母親だけは殺さなかった…。彼女によると「ジェネシスは私を殺せない…」とか。 そして、村の奥の工場でジェネシスに遭遇。どうやらジェネシスはここでジェネシスコピーを作っていたらしい。 ウータイでザックスたちを襲った「ウータイ兵でも神羅兵でもない兵士」は、この「ジェネシスコピー」。そして、アンジールも登場。ジェネシスに剣を向けるアンジール。「そっちの世界で生きていけるのか?」とアンジールに問いかけるジェネシス。 結局ジェネシスに逃げられ、アンジールの母親を助けようと家に行ってみると、そこでは剣を持ったアンジールと、殺されている母親の姿が……。そしてアンジールの口からは「母は生きているわけにはいかなかった……。息子も同罪だ……」と…。 そして、アンジールは「俺たちソルジャーは……モンスターだ……」と言い、バッと羽根を広げて飛び去ってしまう……って、え? そして、ジェネシスコピーが生産されたり、ジェネシスに全滅させられたという事実を隠蔽するために、神羅によってバノーラ村は空爆されて跡形もなく………。 …というところで2つ目のミッション終了。その後、ジェネシスもアンジールも失踪したままらしい。「アンジール、戦争は終わったぞ…。一体どこにいったんだ……」とザックスが独り言しているところから次の任務開始……。 3つ目の任務は、殉職したと報じられているジェネシスとアンジールを抹殺すること。 1stクラスのソルジャーが2人もいなくなったことで、ザックスは1stに昇格。セフィロスと共にその任務に取りかかろうとした矢先、ミッドガルにモンスターが大量発生。どうやらホランダー博士が仕組んだことらしい。 まずは街のモンスターをある程度やっつけて、その後の始末をタークスにまかせ(ここでタークスの女の子シスネに出会う)、ザックスとセフィロスはモンスターが発生している五番魔晄炉に向かうことに。そして、その魔晄炉の奥の研究室で「プロジェクトG」の存在を知る。そして、突然あらわれたアンジールと対面。アンジールの背中に羽根が生えていることに驚きつつも「天使の羽だ…」と脳天気に言い放つザックス。そんなザックスに向かって「天使の願いはただ1つ……人間になりたい」と戦いを挑んでくるアンジール。この時点で既にアンジールは自分を殺してほしかったのかも…。 が、尊敬している先輩ソルジャーのアンジールと剣をまみえるのを拒否し、一方的にやられて魔晄炉の崩れた足場から落ちていくザックス…… 4つ目の章の始まりは……エアリスの教会。どうやらザックスはエアリスの教会の花畑に落ちてきたらしい…… ザックスとエアリス、何やらお互いに気に入ったもよう。「上に戻るなら、マーケットを抜けなくちゃ。一緒にいく。」とか言われて、なんだかちょっと楽しそうなザックス。スラム街を抜けて公園でおしゃべりしてみたり、マーケットで財布をすられたり、最後には「助けてくれたお礼に」とか言ってピンクのリボンをエアリスに贈ったりするザックス。あぁ、エアリスが髪を結んでいたリボンは、そもそもはザックスが贈った物だったのか…… すっかりホノボノした雰囲気になっているところに、ツォンから連絡が…「神羅ビルがジェネシスコピーに襲われているから早く帰って来い!」と…。で、(プレイヤ的にはやりたくないけど)宝条博士をホランダーから助ける……というミッションを遂行して、この章はおしまい。 5つ目の任務は、モデオヘイム。ホランダーとジェネシスが潜んでいる可能性がある…だかなんだか、理由は忘れたけど、調査にいくことに。セフィロスは、資料室で調べ物をしているから……と、ツォンと神羅兵2人の4人で偵察に。 神羅ヘリで向かったところ、途中でモンスターに襲われて墜落。山道をテクテクとモデオヘイムまで向かうことに。ツォンに「田舎者の野生の勘で道案内を頼む」とか言われてふてくされていたザックスに、「僕も田舎出身なんです」と声をかける神羅兵が1人……。クラウド~~~~っ! なんだか、出身地が田舎であることで意気投合したらしい。「魔晄炉のある場所ってのは、要するに、それ以外は何もない田舎だもんな~!」ってな感じで盛り上がってる2人。 モデオヘイムでは、村につく直前の倉庫でジェネシス戦。劣化して、すっかり煤けた感じの色合いになったジェネシスが、「世界を道連れにしてやる~~~っ!」とか恐い捨て台詞を吐きつつも、結局は魔晄炉の底に落ちていく……。 そして、さらに奥に進んでいくと、待っていたのはアンジール。モンスターと双方向コピーができる「完全なモンスター」となったアンジールが、アンジールコピーのモンスターと合体して、奇妙な化け物に。辛くも勝利するも自らの手で尊敬していた先輩ソルジャー・アンジールを殺してしまったザックスにとっては辛い事件。最後に自分のバスターソードをザックスに渡し、「あとは頼む…。ソルジャーの誇りを忘れるな………」と言い残して息絶えるアンジール。 ……そして、教会の花畑の横で号泣するザックスと、そんなザックスを抱きしめるエアリスの映像や、新人ソルジャーたちに「夢を抱きしめろ!ソルジャーの誇りを手放すな!」なんて隊長としての挨拶をするザックスの姿が映し出されて次の章へ……。 どうやら、ソルジャー統括のラザードはホランダーの一味だったらしく行方不明。ホランダー博士はモデオヘイムでの事件でやっと捕まえることができ、現在はジュノンで取り調べを受けている最中らしい。で、ザックスは……というと、なにやら干されているらしく、ず~っと休暇ばかり。シスネと一緒にビーチに来ていたり(ラブラブって訳じゃなくて、どうやらザックスはタークスに監視されているらしい)。 そんなところに「ジュノンに向かえ!ホランダーが狙われている!」…という任務が入った…… ライフストリームに落ちて死んだと思われていたジェネシスが、復活したらしい。自身の劣化を止めるために、ジェノバ細胞とホランダー博士を狙っているとのことで、博士が取り調べを受けているジュノンをジェネシスコピーで襲っている…ということらしい。 ジェネシスコピーのモンスターたちと戦いつつ、ホランダーを追いかけるも、最終的には逃がしてしまう…という展開。 ジュノン以外にもモンスターが溢れているということで、いったんミッドガルに戻ることになったザックス。世界各地の魔晄炉近辺でモンスターが大量発生しているという報告を受けた神羅は、ソルジャーたちを魔晄炉の調査に向かわせることになったらしい。 エアリスのことが心配になっていたザックスに、セフィロスが「出発までは時間があるから様子を見てきたらどうだ」ってな具合に余裕をくれる。んなわけで、ストーリー7は、エアリスのところにいって、一緒に花売りワゴン作りをする…という展開。伍番街スラムと八番街と神羅ビルをウロウロしつつ、素材を集めて、エアリスと一緒にワゴンを作る。そして、公園で花を売り始める。 魔晄炉の調査という任務に向かわなくてはならないザックスは、ずっとエアリスを陰から監視しているツォンに、「彼女を頼む」とお願いして任務へ。 任務に向かう直前、セフィロスはザックスに任務の説明をする。任務はあくまでも「魔晄炉の調査」であって、行方不明になった2人の1stクラスソルジャーに関しては何も指示が出ていないことを告げる。そして、セフィロスは一言…  「もしかすると、俺は神羅を捨てるかもしれない…」 …と。それは、ジェネシスやアンジールに起こったことがジェノバプロジェクトの結果であり、それが神羅の科学部門の研究によって行われていたこと、そして、セフィロスやその他のソルジャーたちに関しても、ジェノバプロジェクトが関わっているのではないか…と、すでに疑っていたから。 ザックスは……エアリスに「早く任務を終えて帰ってくるよ」と約束し、エアリスはザックスに1通のメモを手渡す。そこにはエアリスの願いが書かれていた……「もっと一緒にいたい」と……。 ザックスとセフィロスが向かうことになった魔晄炉は「ニブルヘイム」。同行する神羅兵の中にはクラウドの姿も…… エアリスからかかってきた電話に「任務が終わったら会いに行くよ」なんて言っているザックス。 セフィロスとザックスと、そして2人の神羅兵がニブルヘイムの門をくぐる。ガイド役としてティファがカウガールの格好をして同行する。カメラマンが同行してセフィロスとザックスとティファの写真を撮る。魔晄炉の中でモンスターが製造されている姿を見てセフィロスが考え込む。そして、神羅屋敷の地下資料室に1週間閉じこもって調べ物をするセフィロス。 7日目。火が放たれ、無惨に崩壊していくニブルヘイムの村。魔晄炉では傷ついて倒れているティファ。狂ったようにジェノバを取り出そうとしているセフィロス。セフィロスの暴走を止めようと戦いを挑むも、最後には倒されてしまうザックス。そして、ザックスのバスターソードを振り上げセフィロスに向かっていくクラウド。 FF7と違っていたのは、初めて魔晄炉に訪れた時にジェネシスが現れたこと。ジェネシスは、自分が「ジェノバ・プロジェクト・G」の産物であり、セフィロスが「ジェノバ・プロジェクト・S」の産物であることを告げる。そして、Gで作られたモンスター(ソルジャー)はコピー能力を持っていることと、そのコピー能力の影響で「劣化」が起こること。Sで作られたモンスター(ソルジャー)は、コピー能力は持たないが、そのおかげで「劣化も起こらない」ことを語る。ジェネシスが求めていたのは、「プロジェクト・S」で作られた細胞。すなわち、セフィロスの細胞。それさえあれば劣化が起こらなくなる……と信じているらしい(本当かどうかは不明)。 セフィロスと戦って傷ついたザックスとクラウド。薄れ行く意識の中でザックスが見たものは、宝条がクラウドを「いい実験体になる」と実験室に運び込んでいくところ。そして、次に見たのは魔晄に浸されている自分。そして、それを破壊し、となりのポッドに入れられているクラウドを救出。 魔晄中毒にかかり、ほとんど意識のないクラウドを抱えながらニブルヘイムから脱出。途中、タークスのシスネに発見されるも、見逃してくれる。彼女からサイドカーのキーをもらい、さらに逃走。途中でジェネシスに襲われる。どうやら宝条の実験体となっていたザックスの細胞が欲しかったらしい(プロジェクトSの細胞で劣化を止められると思っている)。が、一緒に襲ってきたジェネシスコピーの1人がザックスの髪の毛を食べてモンスター化。なんとかゴンガガに辿り着く。 ゴンガガは、ザックスの故郷。宝条の実験体であるザックスが逃げ出したなら、ゴンガガに来るかもしれないとは誰もが予測できること。先回りしていたシスネが、ザックスに早く村から去るようにとザックスに忠告。村を去ろうとしていたところに、なぜか劣化したホランダー博士が…。どうやらジェネシスに強要されて、ホランダー博士も「プロジェクトG」のモンスター化させられてしまったらしい。「オレの細胞が欲しいのか?」とザックスが問うと、「ザックスの細胞は、プロジェクトS化される前にソルジャーとしての強化をされていたからダメだ……そう、あの一緒に逃げた一般兵の細胞をいただこう……」と、クラウドの細胞を使おうとしていることが判明。クラウドを助ける為、ここでホランダー戦。…といっても、そもそも戦闘向きじゃないホランダー。あっさり勝利。が、ワラワラと涌いて出てきたジェネシスコピーにクラウドが連れ去られそうになったとき、助けてくれたのは、スーツを着ているアンジール。かなり劣化していて真っ白。が、会話をしてみると、見た目はアンジールだけれど、中身はラザード統括。ラザード統括は、そもそもアンジールコピーとして生まれた存在だったらしい。アンジールの考え方を継承しているのか、ジェネシスやホランダーの味方をすることをやめ「世界を救いたい……」とザックスに打ち明ける。 ジェネシスはバノーラ村に潜伏しているに違いない……ということで、ラザードとクラウドを連れてバノーラ村へ。バノーラ村は、以前の田園風景とは全くかけ離れた景色に変貌していた。村全体がライフストリームの噴出口になっていた(ジェネシスがライフストリームから出てきた時に、バノーラを変貌させてしまったのかな?)。村はずれに、意識のないクラウドを座らせ、ラザードにクラウドを託して村へ入っていく。「ここを降りると戻ってこられそうにないな」と表示される地点があって、そこから村の地下へ。そう、ここがラストダンジョン。で、最深部と思われる場所へ……。 そこに待っていたのはジェネシス。ジェネシスがずっと愛読していた「LOVELESS」の引用で「女神からの贈り物」を求めているとかなんとか……。もう、全然分らん……。結局のところ、ジェネシスが得ようとしている「女神の贈り物」がなんなのかは、プレイヤにも分らないし、ザックスにも分らない……が…、どうやら、最後まで聞いてみると、ジェネシスは、自分という存在を抹殺することですべてを終わらせようと考えているようにも聞こえる。アンジールと同じように、その抹殺者にザックスを選んで………。 ラスボス戦を終わらせたザックス。まだ息のあるジェネシスを背負って、劣化ラザードとクラウドが待っている村はずれへ。ザックスが地下でジェネシスと戦っている間に、どうやら神羅が脱走兵(クラウドとザックス)を探しに村に来たらしい。立ち向かうラザードに助っ人に来たのは、アンジールコピーのモンスター。ちょっと前のスラムの教会でのイベントで、なぜかエアリスを助けてくれたモンスター(どうやらそのまま教会を守っていたらしい……モンスターとはいえ、アンジールの精神を受け継いでいたのかもしれない)。 ザックスに倒されたことで「夢が叶った」と眠りについたジェネシス。劣化ラザードも、ジェネシスの復讐劇が終結したことで安心したのか、眠るように息絶え、ライフストリーム(幻光虫)となってふわりと消える。そして、ミッドガルから駆けつけたであろうアンジールコピーモンスターも1通の手紙をザックスに渡したあとに息絶え、ライフストリームへ……。 その手紙はエアリスからのもの。 このモンスターは、エアリスの手紙をザックスに届けようとしていたらしい。 「あれから4年が経ってしまいました。  ザックスは今、どこにいるの?  89通目の手紙。  もうどこに届けたらいいのか分らないの。  最後の手紙がザックスに届きますように…。  お花は売れ行き好調です。  みんな笑顔になります。」 なんて感じのことが書いてある……。 4年の間、ザックスとクラウドは、神羅屋敷の地下で宝条の実験体としてシリンダーの中に閉じ込められていた…ということ。 「最後ってどういうことだよっ!ミッドガルに帰らなくては!」 ……ということで、スタッフロール……になるのかと思いきや、物語はここで終わらせてはくれなかった……。あくまでも最期まで見ろってこと……。ここでやめとこうよぉ~と思うプレイヤの気持ちは無視されて、ゲームはさらに続くことに…。ピックアップトラックの荷台でクラウドに話しかけるザックス。そして、神羅兵に見つかり、クラウドを岩陰に隠し、100人はいようかという神羅兵たちの前に立ちはだかるザックス。で、ここでバトル…。え?バトル!? ここでゲームオーバーしたりしたらどうするんだよぉ~! …と必死に戦うも、これはイベント戦。いつもはレベルアップの為にくるくる回っているスロットが、今回は音声付きでザックスの想い出をザッピングするような形で現れる。何回かスロットが廻って、いろいろな想い出を見ると自然にバトル終了。 またちょっとムービーが流れて、今度は神羅兵3人とのバトル。いちおうザックスを操作できるけれど、ザックスの足取りは重く、攻撃をよけることもできない状態。ただただやられていくだけ。そして、最後のスロットが廻り、エアリスの想い出だけが何度も何度もくり返される。 場面は変わってスラムの教会。「次に会う時には~、そうだな、ピンク色の服を着てきてよ」というザックスの何気ない言葉を思い出して、ピンク色のワンピースを着て花の世話をしているエアリス。そこに突然の雨が……。そして、虫の知らせのようなものを感じるエアリス…… 瀕死の重傷を負いつつも神羅兵を倒したザックスが仰向けに倒れているところにも雨が降り注ぐ。意識がなかったクラウドが、その異常な光景にショックを受けたからなのか、朦朧としながらもザックスの元に這い寄る。「ザックス…」とやっと名前を思い出したように声をかけるクラウド。そのクラウドに「俺の分まで…おまえが生きる……。おまえが…俺の…生きた証……。俺の誇りや夢……全部やる……」とバスターソードをクラウドに手渡す。ゆっくりと目を閉じるザックスを前に雄叫びをあげるクラウド。雨が上がって差しはじめた陽の光を背に、重い足取りで立ち上がり「ありがとう……忘れない……。おやすみ、ザックス……」と言い残して、重たいバスターソードを引きずりながら歩いていくクラウド。 残されたザックスの遺体にも陽が降り注ぎ、空から白い羽を持つ何かが近づき(たぶんアンジール)、ザックスの手をがっしり掴んで空へ……。幽体ザックスの最後の言葉は「なぁ、おれ、英雄になれたかな…」。 ……で、やっとスタッフロール。 スタッフロールのあと、ほんの少しだけムービーが…。 ミッドガルの八番街(たぶん)で花かごを手に歩いているエアリス。 そして、列車の上には、アバランチの傭兵として任務を遂行中のクラウド。 「俺はクラウド。1stクラスソルジャー。」  …to be continued in Final Fantasy VII… 上のストーリーには書かなかったけど、88通の手紙はツォンが預かっていたらしく、ザックスが脱走したあとに手紙を届けるべくタークスたちにザックスを探させているという映像も流れた。4年間、ずっと手紙を書き続けたエアリスの気持ちも分るし、ツォンがザックスを助けようとしていたのも分る。何故もう少し早く見つけ出してあげなかったんだろう……。いや、見つけ出していたら、クラウドが活躍するFF7という物語はなかったのかもしれないけど……。 それから、ジェネシスのその後。 バノーラ村に取り残されたジェネシスを、神羅のソルジャー2人が回収に来るシーンが! そこで、置鮎さんの声がっ! あぁ、そうか、これがダージュ・オブ・ケルベロスに繋がっているんですね。 難しい伏線がたくさんある難しい物語なのでいろいろな解釈があるのだろうと思うんだけど、バノーラ村でザックスがリンゴをかじった時のジェネシスの言葉「夢は叶った」。セフィロスがニブルヘイムの魔晄炉でモンスターのポッドを見つけた時に現れたジェネシスの行動が伏線になっているのかな…?と。「君よ 希え(こいねがえ) 命はぐくむ女神の贈り物を」と言いながらセフィロスに差し出したリンゴ。セフィロスはジェネシスの手から払い落とした。英雄と呼ばれる存在に対してリンゴを差し出したジェネシスの本当の狙いはなんなのか分らないけれど、それと同じバカリンゴをザックスが手に取って食べたことでジェネシスの「願いが叶った」というなら、あの時のジェネシスにとってザックスは「英雄」と認めるべき存在だったのではないか…と。 ジェネシスは最初の頃に「英雄は私だ」とあからさまにセフィロスに対して敵対心を見せていたけれど、実際には英雄になりたかったのではなく、3人の勇者たちがずっと同じところに立っていることが本当に求める物だったのかもしれない。アンジールと、ジェネシスと、セフィロス。3人は3人ともジェノバプロジェクトの犠牲者であり、「普通ではないもの」として実験台にされてしまったもの。アンジールは正気を保ったままその命を犠牲にしたけれど、ジェネシスとセフィロスは世界(神羅)に復讐心をもってしまった。ジェネシスは、一度は復讐に燃えてしまったけれど、本当は、ただ、優劣を競うのではなく、「普通の人間」として仲間たちと一緒に生きたいということだけだったのかもしれない……。 ジェネシスはバノーラ村で朽ち果てるべきだったのかもしれなかったのに……。ザックスの優しさ(とどめを刺さなかった)は、もしかしたら逆にジェネシスに辛い思いをさせたのかも……。 「女神の贈り物」といえば、ジェネシスファンクラブの勉強班からのメールに、「メテオ」と「ホーリー」を暗示するような記述があったのが気になりました。一般的に「女神の贈り物」は人間の不老不死と言われているけれど、実は「星」に対する物なのだと。そして、不老不死(永遠の平和?)は、「すべてを無にする破壊」か「すべてを癒す救い」のどちらかなのではないか…との解釈が存在する…と。両極端の2つの解釈。これって「メテオ」と「ホーリー」を暗示していそうだよね。 セフィロスは「メテオ」を求め、アンジールとザックスの夢と誇り(バスターソード)を受け継いだクラウド(アンジールに守られ、ザックスに愛されたエアリスとも言える?)は「ホーリー」を求めた。どちらも「女神の贈り物」を求めた結果がFF7の物語であった……ということになるのかな…。

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