コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー

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<p><strong>コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー</strong></p> <p>part54-257~261,309,422</p> <p>part55-50~54,428~431</p> <p>part58-16~20</p> <hr /><dl class="thread"><dt>257 :<a href="mailto:sage"><strong>コープスパーティーBR</strong></a>:2010/11/15(月) 05:07:14 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー(コープスパーティーBR)の投下をしたいと思います。<br /> 本編は5章に分かれているのですが、ます第1章(CHAPTER1)を投下します。<br /><br /></dd> <dt>258 :<a href="mailto:sage"><strong>コープスパーティーBR</strong></a>:2010/11/15(月) 05:08:17 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>登場人物紹介(初代コープスパーティーより大幅に増えているのでまずは主人公周辺の人物のみ記述します)<br /><br /> ・持田 哲志(もちだ さとし)<br /> 高校二年生。本編の主人公。怪談話を怖がって悲鳴を上げたりする小心者だが、妹思い。直美のことが好きだが、自分自身でもまだ自覚していない。<br /> ・持田 由香(もちだ ゆか)<br /> 中学二年生で哲志の妹。移植前のPC版(初代コープスパーティーのリメイク版)の立ち絵だとどう見ても園児にしか見えないすごいロリだが、PSP移植に当たってちょっとは成長した外見になった。哲志のことが異性として好き。<br /> ・中嶋 直美(なかしま なおみ)<br /> 哲志のクラスメイトで幼馴染。気の強いしっかり者だが、実は精神的に脆い一面がある。哲志が好きだが素直になれずにいる。<br /> ・岸沼 良樹(きしぬま よしき)<br /> 哲志のクラスメイト。PC版・PSP版の外見が初代とはあまりにかけ離れたイケメンなのであちこちで「YOSHIKI」と呼ばれている。<br /> 口が悪く皮肉屋で煙草も吸う不良だが、本当は優しく自分に正直な性格。退学を考えていたところをあゆみに叱咤されて以来彼女に惚れ込んでいるが、見向きもされないどころか毛嫌いされてすらいる不憫な男。<br /> ・篠崎 あゆみ(しのざき あゆみ)<br /> 哲志達のクラスの委員長。校内でも有名な怪談マニアだが、実は本人は怖がり。密かに哲志に想いを寄せていて、<br /> 良樹の心をえぐるような言葉をズバズバ口にしてしまうKY娘。<br /> ・篠原 世以子(しのはら せいこ)<br /> 哲志達のクラスメイトで直美の親友。数年前母親が失踪してしまったため、母親代わりとして弟や妹達の世話をしている苦労人。<br /> とにかく直美が大好きで、ところ構わず直美にセクハラするが、憎めない性格なので許されている。<br /> ・鈴本 繭(すずもと まゆ)<br /> 哲志達のクラスメイト。「すずめちゃん」という愛称で呼ばれている。演劇部所属で、部活が同じ森繁のことを「シゲ兄ぃ」と呼んで慕っている。<br /> 家庭の事情で突如転校することになってしまい落ち込んでいる。<br /> ・森繁 朔太郎(もりしげ さくたろう)<br /> 哲志達のクラスメイト。繭と部活が同じで兄妹のように仲がいい。常に冷静だが、それが行き過ぎて何事も冷めた目線で見てしまう一面があるので、繭以外のクラスメイトとはあまり交流を持とうとしない。<br /> ・宍戸 結衣(ししど ゆい)<br /> 如月学園高等部二年九組の副担任。担当科目は英語。如月学園の卒業生で、新卒で母校の採用試験を受けて赴任してきたばかり。<br /> 少し教え下手だが明るい性格と天然ボケの一面で生徒には好かれている。飼い猫のモネを溺愛中。<br /><br /></dd> <dt>259 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2010/11/15(月) 05:09:35 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>ストーリー・CHAPTER1<br /> 哲史達の通う学校、中高一貫校の如月学園では、その日生憎の雨の中で文化祭が行われていた。<br /> 文化祭が終わったあと、哲史達クラスの仲間7人は、出し物の片付けを放り出してあゆみの怪談話を聞いていた。<br /> この学校が建てられる前にこの場所にあった「天神小学校」では、女教師が階段から転落死するという事故があった、そして――。<br /> 怪談がクライマックスに差し掛かり、雷に哲史が悲鳴をあげたのを笑っていたところに、哲史の妹の由香が副担任の結衣先生に付き添われて傘を届けにやってくる。<br /> もう遅いから帰ろうと促す結衣先生に、あゆみは「転校が決まっていて今日が最後の登校だった繭のために、『みんながずっと一緒にいられる』おまじないをしたい」と提案する。<br /> 哲史たちもそれに賛同し、9人はあゆみが見つけたというおまじない、<br /> 「人型の型紙をみんなで持って、『サチコさんお願いします』を参加している人数分唱えたあと全員で引きちぎる」<br /> という「幸せのサチコさん」のおまじないを行う。<br /> ところがその直後、急に大きな地震が起こり、9人は突如床に開いた不気味な穴から下へと落ちてしまった。<br /><br /> 直美が意識を取り戻すと、そこは小学校の校舎と思われるボロボロの教室だった。<br /> 同じ教室に倒れていた世以子を起こし、とにかく教室から出ようとすると、世以子が壁の張り紙に気付く。<br /> その紙は、「天神小学校」の校内連絡用の張り紙だった。<br /> ここは、廃校になって既に取り壊されたはずの天神小学校なのか?<br /> 廊下には、4人の子供が誘拐され、天神小の生徒だった3人が殺害されたという事件を伝える新聞記事も落ちていた。<br /> 恐怖を感じつつ、外へ出ようと玄関に向かう直美達だが、玄関扉はまるで固定されてしまったかのように開かない。<br /> 他の出口を探して校舎内を探索する直美達は、由香の泣き声のような声を耳にするが、この校舎へ飛ばされてきた際に足を捻ってしまっていた直美を心配した世以子は、直美を道中にあった保健室で休ませ、一人で由香を探しに出てしまった。<br /> 仕方なく保健室で待っていた直美だが、彼女を突如出現した黒い影が襲う。<br /> 必死に抵抗し、なんとかその場を逃げ出した直美だが、恐怖のあまり、戻ってきた世以子に対して暴言を吐いてしまう。<br /> 直美を元気付けようと努めて明るく振舞っていた世以子もこれには我慢できず、二人は離れ離れになってしまう。<br /><br /> 一人で校舎内を歩いていた直美は、一人ぼっちの不安から自分の暴言を反省し、世以子を探し始める。<br /> しかし、ようやく見つけた世以子は、女子トイレの個室で首を吊っていた。<br /> 信じられない光景に愕然とする直美だが、世以子がまだ息があることに気付き、慌てて首のロープを解くための足場を探す。<br /> トイレの入口脇にあった蛆虫塗れのバケツを構わず手にし、世以子の元へ戻る直美だったが、一歩遅く、既に世以子は息絶えていた。<br /> 自らの過ちによって親友を失った直美の慟哭が、校舎に響いた。<br /><br /></dd> <dt>260 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2010/11/15(月) 05:13:31 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>バッドエンディング(WRONG END)・CHAPTER1<br /> その1:保健室で黒い影からの逃亡に失敗すると、取り込まれ窒息死する。<br /> その2:世以子と喧嘩別れする前にあるイベントを発生させておかないと、世以子死亡後に「3人の舌のない子供の霊」が現れ、操られるままに鋏で自分の舌を切ってしまい死ぬ。<br /><br /> CHAPTER1はここまで。<br /></dd> <dt>261 :<a href="mailto:sage"><strong>コープスパーティーBR</strong></a>:2010/11/15(月) 05:18:34 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>すいません、名前欄のミスが酷いですね……orz<br /><br /> ちなみに補足しますと、既にwikiにある「コープスパーティー(初代コープス)」のリメイク版が<br /> コープスパーティーブラッドカバー(コープスBC)、そのPSP移植版がこの「コープスBR」です。<br /> 初代コープスとコープスBCではストーリーが大幅に変わっていて、登場人物もかなり大幅に増えています。<br /> なのでほとんど別物と言っても差し支えないかと。<br /> ストーリーが5つのCHAPTERに分かれていてCHAPTERごとに複数のバッドエンドが用意されているのも<br /> BCからの要素です。<br /><br /></dd> <dt>309 :<a href="mailto:sage"><strong>コープスパーティーBR</strong></a>:2010/11/25(木) 11:51:08 ID:pNeYoCpQ0</dt> <dd>ストーリー・CHAPTER2<br /> おまじないのあと直美達とはぐれ、天神小学校の教室で目覚めた良樹とあゆみ、そして結衣。<br /> 突然の出来事に過呼吸を起こしてしまったあゆみを宥めていた結衣は、教室の外の様子を見てくるべきか迷うが、あゆみは自分が傍にいるから心配しないくてもいい、と言う良樹にあゆみを任せ廊下へ出る。<br /><br /> 崩れた廊下を迂回するために教室に足を踏み入れた結衣は、刃物が詰め込まれた不気味な棚の脇を抜け教室から出ようとするが、その行く手を遮るように高校生らしい男子生徒の幽霊が現れる。<br /> 嘲るように笑う男子生徒の霊は、この場所が怨霊によって作られた異次元空間であり、怨霊によりこの場所に連れてこられ「監禁」された多くの人間が自分を含めことごとく死んでいったこと、そしてこの場所は少しずつずれた空間が重なりあった多重空間であるため、たとえ同じ校舎にいても存在する時空が違えば会うことはできないことを告げる。<br /> 「声が聞こえたとしても、それが同じ時空の校舎で発せられたものかも分からない。もしかしたら過去や未来に発せられた声なのかもしれない。行っても無駄だ」<br /> と言う彼に対し、結衣は「それでも放っておくことはできない」と毅然と言い返すが、生前教師から手酷い裏切りを受けたらしい男子生徒の霊は激昂し、結衣の言葉を偽善だと撥ね付け、刃物の詰まった棚を結衣目掛けて倒す。<br /> 棚の下敷きになり、その重みと背中に突き刺さった刃物の痛みに呻く結衣に対し、霊は<br /> 「ここで死ねばそのときの苦しみは永遠に続く、嫌なら素直に生徒じゃなく『自分を』助けてくれと頼め」<br /> と笑うが、結衣はそれでも「あの子たちには酷いことをしないで」と訴える。しかし、倒れた棚によって背中と腕に負った傷は深く、結衣は痛みと失血で意識を失ってしまった。<br /></dd> <dt>422 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2010/12/22(水) 02:26:24 ID:cr0cjNRS0</dt> <dd> 結衣が男子生徒の霊に追い詰められていたその頃、二階の西側にある最初の教室で結衣の帰りを待っていた良樹とあゆみだが、嫌な予感を感じたあゆみは「先生を探しに行こう」と良樹に訴える。<br /> 入れ違いになるかもしれないから待とうと諭す良樹だが、あゆみのあまりの必死さに折れ、ペンで教卓に、もしこれを見たらここで待っていてほしい、と結衣宛のメッセージを残し、教室を出ることにする。<br /><br /> 二階の廊下を進む二人だが、その先は二人が廊下に出た直後に起こった地震によって更に大きく崩れ、脇にある教室(結衣が入った教室)は完全に出口のない状態になっていた。<br /> 仕方なく引き返し一階へ向かった二人は、そこで数人の人骨を発見する。<br /> 本物の人骨や、その骨からかすかに聞こえてきた「キ…ザ…ミ…!」という声に怯えつつも先に進んだ二人は、細長い奇妙な形をした教室に辿り付く。<br /> そしてその教室の奥、床に設置された不気味な滑車装置の脇には、少年の霊が座り込んでいた。<br /> 怯えた様子で目を合わせてはいけないと訴えるあゆみの言葉を聞いた良樹はすぐに教室を出ようとするが、机の上に置かれた釘抜きを見て、自分達が最初にいた教室に釘で閉ざされた扉があったことを思い出し、少年の霊と目を合わせないようそれを手に取る。<br /><br /> 急いで教室から脱出し、そのまま最初の教室に戻ろうとした二人だが、先ほどの白骨の前を通り過ぎた途端、あゆみの様子がおかしくなる。<br /> 意味不明な言葉を叫び走っていってしまったあゆみを追い駆けた良樹は、なんとか玄関であゆみに追いつく。相変わらず意味不明な言葉を呟き続けていたあゆみは良樹の声に我に返るが、おかしくなっていた間の記憶はないようだ。<br /> あゆみを不安がらせないようとりあえずその場をごまかした良樹は玄関扉を調べてみるが、扉は固定されてしまったかのように動かない。<br /> 二人は仕方なく他の出口を探そうと玄関を出るが、その前に先ほどの少年の霊が現れた。<br /> 「触られたらいけない」というあゆみの忠告に従い、良樹はあゆみを連れて急いで少年の横を通り抜け、最初の教室へ向かう。</dd> <dt>51 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/01/09(日) 03:08:08 ID:F6u6EsR40</dt> <dd>釘で閉ざされた扉を開けて中に入ってみると、そこは釘抜きのあった教室と同じような歪な形状で、同じ滑車の装置も設置されていた。<br /> 試しに装置のレバーを引いてみると、滑車が作動しピアノ線を巻き取っていくが、どうやら装置は一階に繋がっているらしく、ここの装置だけを作動させても意味がないようだ。<br /> それを見た良樹は再び釘抜きのあった教室へ向かい、同じように滑車を作動させる。<br /> すると、装置によって渡された板が一階の廊下にあった亀裂を塞ぎ、先へ進めるようになった。<br /> その廊下の先へ進み、校舎の不思議な力によって犠牲者の残留思念などが浮かび上がった張り紙などに怯えながらも彷徨う二人。<br /><br /> そして三階にある女子厠に入った二人は、別の次元で世以子が首を吊ったのと同じ個室で、人型の黒い染みを目撃する。<br /> それを見た瞬間、再びあゆみの様子がおかしくなり、良樹を突き飛ばして廊下へ出てしまう。<br /> 追いかけた良樹が声をかけても、廊下に立ち尽くすあゆみは意味不明な言葉を呟くばかり。<br /> その状況に耐えかねた良樹はあゆみから逃げるように厠の中に戻り、座り込んでしまう。<br /><br /> 絶望する良樹の脳裏に浮かんだのは、体育教師にトイレでの喫煙を咎められ、三者面談にすら顔を出さない両親のことを批判された一年生のある日の光景。<br /> 自分を罵るその教師を殴って退学になろうかと考えた良樹に対し、「校長先生が呼んでいる」と嘘をついて教師を良樹から引き離したあと、「挑発に乗って学校辞めるなんて悔しくないの!?石に噛り付いてでも卒業しなさいよ!」と涙すら流しつつ叱咤してくれたのが、あゆみだった。<br /></dd> <dt>52 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/01/09(日) 03:08:58 ID:F6u6EsR40</dt> <dd> あのときあゆみに恋をした、何があっても守ろうと思った、そのことを思い出した良樹は、「今、俺の『何があっても』が試されてるんだ」と自分を奮い立たせ、相変わらず様子がおかしいあゆみを強引に抱き締め、「みんなでここを出るんだろ? お前がそんなんじゃ意味がないんだ、元に戻ってくれ」と必死に訴える。<br /> すると、良樹の思いが届いたのか、あゆみの様子が元に戻り、驚いた様子で良樹を突き飛ばした。<br /> 何があったのか分からない様子で辺りを見回すあゆみを見て、尻餅をつきながらも良樹は安堵した。<br /><br /> あゆみによると、厠にあった人型の染みを見た瞬間、その場所に染み付いた死者の断末魔の苦しみが流れ込んできて、意識を失ってしまったという。<br /> 今までこの校舎で出会った死者は知らない人だったが、この場所の死者は身近な人のような気がした、と落ち込むあゆみを慰めた良樹は、再び校舎を歩き出す。<br /><br /> 階段を下り、二階の東側に回った二人は、保健室の中から楽しげな声が聞こえてくることに気付き、様子を覗いてみる。<br /> すると、そこには三人の子供の霊と笑いながら話している同級生・繭の姿があった。<br /> 二人は慌てて繭を幽霊から引き離そうとするが、繭はCHAPTER1の直美達が廊下で見つけたのと同じ誘拐事件の新聞記事(繭と一緒に居る三人が被害者として載っている)を見せ、かわいそうだから一緒にいたいと訴える。<br /> 誘拐された三人は全員が犯人によって舌を切り取られており、更には片目を潰されたり顎から上を切断されるなどの惨い仕打ちを受けていた。<br /> 尚も繭を説得しようとする二人だが、幽霊達が不思議な力で良樹達を弾き飛ばし、繭に近づけないようにしてしまう。<br /> 幽霊達に対処する方法を探るため、仕方なく繭を残して保健室を出た二人は、廊下で不意に高校生らしき女子生徒に声をかけられる。<br /> 「私はここで死んだ幽霊です」と自己申告してきたその女子生徒は、あゆみによると霊能者・作家として有名になり始めていた冴之木七星という女子高生らしい。<br /> 天神小学校に飛ばされる原因となった「幸せのサチコさん」も、七星のブログに掲載されていたものだという。<br /></dd> <dt>53 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/01/09(日) 03:10:01 ID:F6u6EsR40</dt> <dd> 人を探しにここへやってきたが果たせなかった、と語る七星は保健室の状況を理解しているらしく、繭を解放したいなら子供達を殺した犯人の懺悔を子供達の霊に聞かせてはどうかと提案する。<br /> 新聞によると誘拐殺人の犯人・ヨシカズは天神小学校の校長の息子で、彼自身天神小で教師をしていたらしい。<br /> 事件を起こした頃の彼は原因不明の精神病により幼児退行を起こしていたが、そんな彼が肌身離さず持っていた人形がこの校舎のどこかにあるはずだという。<br /> ヨシカズは自らの起こした誘拐殺人を後悔しており、その人形を子供たちに見せれば、人形に込められたヨシカズの懺悔の心が伝わるはず、と七星は言う。<br /> ただし、校舎内を彷徨っているヨシカズ本人の霊は既に理性を失っており、校舎に迷い込んだ人間を次々殺しているようなので注意するように、とも付け加えた。<br /> 七星が姿を消したあと、良樹は死んだ魚のような目をしていた七星を気味悪がり、素直に信じていいか迷うが、他に手掛かりがないのだからやってみるしかない、というあゆみに従い校舎の中を探し始める。<br /><br /> 校舎内を探し回り、ヨシカズのものらしき人形をなんとか見つけ出した二人は、保健室に向かった二人は人形を子供達の霊に見せ、説得を試みる。<br /> すると、人形が「ゴメンナサイ……ゴメンナサイ……」と懺悔の声を発し始めた。<br /> あゆみは「犯人は反省している。鈴本さんを放してあなたたちも成仏して」と訴えるが、母に会いたいと泣き出した子供達の霊は、良樹達を弾き飛ばしたのと同じ力で繭の身体を浮かせ、保健室の扉に叩き付けるようにして廊下へ引き摺り出してしまう。<br /> 繭の悲鳴と鈍い衝撃音に良樹達は慌てて廊下へ出て追いかけるが、繭は異様な力で廊下の突き当たりの壁に叩き付けられ、原型すら留めない見るも無惨な肉塊と化していた。<br /><br /> 信じられない光景に錯乱し、逃げるように走り去るあゆみ。<br /> 呼び止めはしたものの、余りの衝撃に追いかけることもできず呆然と立ちすくむ良樹の背後に、一目でこの世のものではないと分かる大男が忍び寄り、手にしたハンマーを振り下ろす。<br /><br /> 大男――ヨシカズ――は、倒れた良樹を引き摺り、どこかへと歩き始めた……。<br /></dd> <dt>429 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/03/07(月) 19:43:22.60 ID:XhASwB4m0</dt> <dd>バッドエンディング(WRONG END)・CHAPTER2<br /> その1<br /> 条件:滑車装置の教室で、少年の霊と目を合わせてしまった場合<br /> ・  少年の霊と目を合わせてしまった良樹は、少年から目を離せなくなってしまう。<br /> 少年が、ゆっくりと口を開ける。そこにあるはずの舌は切り取られていた。<br /> それを見た直後、その口の中に吸い込まれるように気を失ってしまった良樹は、一人真っ暗な穴の中で目を覚ます。<br /> 身体は金縛りにあったように全く動かず、上からはどんどんと土が落とされてくる。<br /> 淡々と、ひたすら淡々と、上から落ちてくる土は良樹を埋め続ける。<br /> ……生き埋めにされた良樹が息絶えても、尚。<br /><br /> その2<br /> 条件:様子がおかしくなったあゆみと玄関で合流せず、先に二つの滑車を<br /> 作動させてしまった場合。<br /> ・  あゆみを見失ったまま、二つの滑車の装置を作動させた良樹。<br /> 一方、正気に戻り自分が一人になっていることに気付いたあゆみは良樹を探し、作動した装置によって塞がれるはずの床の裂け目のすぐ傍を通り掛かっていた。<br /> キリキリと嫌な音を立てながら、装置がピアノ線を巻き取っていく。<br /><br /> 装置が止まったのを見て教室を出た良樹は廊下を進み、先ほどまで裂け目で分断されていた廊下へたどり着く。<br /> しかし、そこで裂け目が塞がった床と共に良樹が目撃したのは、胴体部分を真っ二つに切り裂かれたあゆみだった。<br /> 床の裂け目を塞ぐ為に張られた装置のピアノ線が、偶然近くを通り掛かったあゆみを切り裂いたのだ。<br /><br /> 目の前の光景に広がる凄惨な光景に、頭を抱えてうずくまる良樹。<br /> 「なんでお前の死に顔なんて見なきゃいけねぇんだよ……こんなもん、見るくらいなら……代わりに俺が死ねばよかったんだ」<br /> 良樹がそう呟いたとき、裂け目を塞いで役目を終えたはずの滑車の装置がひとりでに再び動き出し、その願いを聞き届けた……。<br /><br /></dd> <dt>430 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/03/07(月) 19:44:04.99 ID:XhASwB4m0</dt> <dd>その3<br /> 条件:女子厠であゆみの様子がおかしくなったあと、厠に戻らず二階への階段に進んでしまった場合<br /> ・  様子のおかしいあゆみから逃げるように二階へ続く階段へ下りた良樹は、あゆみに恋したきっかけを思いだす。<br /> このままあゆみを放ってはおけない、と思い直し三階に戻ろうとした良樹の前にあゆみが現れるが、彼女は相変わらず意味不明な言葉を呟き、次の瞬間尋常ではない力で良樹を突き飛ばした。<br /> 咄嗟のことに受身も取れず踊り場に叩き付けられた良樹が最期に目にしたのは、不気味な笑みを浮かべて立ち尽くすあゆみの姿だった。<br /><br /> その4<br /> 条件:廊下などに点々と落ちている「犠牲者の手記」を、「最後まで読んではいけない」という張り紙の警告を無視して五枚全て読んでしまった場合<br /> ・  良樹が廊下で見つけた紙片は、ある男子生徒の書いた手記だった。<br /> 友人と共にこの校舎に迷い込んだその男子生徒は、空腹に苦しんでいた。<br /> 二人ともここで死ぬぐらいなら、辛い決断でも少しでも帰れる可能性に賭けよう、と友人と相談し、「じゃんけんで負けた方が勝った方を食料にして生き延びる」という勝負をした彼は、勝負に負け、友人の身体を食べて命を繋ぐ。<br /> しかし、出口のない天神小学校は、彼の精神を容赦なく蝕んでいく。<br /> 枚数が増えるに従って、その内容は狂気に染まっていく。<br /> そして……最後の五枚目を読んだ直後、良樹の視界は暗転した。<br /><br /> 気付くと、そこは一枚目の手記を見つけた廊下だった。<br /> 口の中に広がる血の味に混乱しつつ辺りを見回した良樹は、まるで何者かに食い荒らされたように無惨な姿で転がるあゆみの死体と、あゆみが死の直前に書いたらしきメモを見つける。「殺される、食べられる」と恐怖を綴ったメモ、その最後の行には、犯人の名前がハッキリと記されていた。<br /> 「誰かあいつを捕まえて。私を殺して食べたのは クラスメイトの岸沼です」<br /> 突きつけられたその事実は、手記の狂気に蝕まれた良樹の精神を完全に、完膚なきまでに破壊した。<br /><br /> 出口などない天神小学校の中、啜り泣きとも笑い声ともつかない声を漏らしながら、良樹は大好きだった少女の死体を再び貪り始めた。<br /></dd> <dt>431 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/03/07(月) 19:49:15.87 ID:XhASwB4m0</dt> <dd>以上チャプター2のバッドエンドです。<br /><br /><br /><br /> 以下チラ裏<br /> ……見れば分かりますがこっからがコープスパーティー(死体の宴)の本領発揮です。<br /> ドット絵じゃなかったら確実に発禁になってたであろう描写のオンパレード。<br /> しかも原作のPC版と比べると、コンシューマー化にあたって規制されるどころか<br /> (ドットに比べてかなりぬるい描写とはいえ)イベントスチルまで追加されてます。<br /><br /> あと、バッドエンドその4のラストの良樹の声は聞いてて鳥肌立つくらい。声優さんすごい。</dd> <dt>16 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/06/21(火) 01:38:00.09 ID:vIPVeC3b0</dt> <dd>登場人物紹介・その2<br /> ・篠崎 サチコ<br /> かつての児童誘拐殺人事件で、4人の被害者の中で唯一生存し警察に保護されたとされる少女。<br /> だが警察にも詳しい資料が残っていないなど、謎の部分が多い。<br /> ちなみにあゆみと同じ苗字だが関連はほとんどない(彼女があゆみと同じ苗字なのは初代コープスパーティーの没イベントが関係している)。<br /> ・冴之木 七星(さえのき なほ)<br /> Chapter2であゆみたちが出会った女子生徒。<br /> 霊能者・小説家として有名になりつつある天才で、あゆみが「幸せのサチコさん」を知ったのも七星のブログを読んだからであった。<br /> 本人曰く、誰かを探しに天神小学校にきたものの、既に命を落しているらしい。<br /> ・刻命 裕也(きざみ ゆうや)<br /> 哲志たちとは別の高校(白檀高校2年4組)の生徒。「妹」を探しているらしい。<br /> ・黒崎 健介(くろさき けんすけ)<br /> 刻命の幼馴染。美月に片思いしている。<br /> ・美月、袋井、恵美<br /> 刻命のクラスメイトたち。刻命や黒崎を含む9人で「幸せのサチコさん」を行い、天神小学校に飛ばされてきた。<br /></dd> <dt>17 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/06/21(火) 01:40:43.89 ID:vIPVeC3b0</dt> <dd>複数の時空が重なり合った天神小学校の校舎の中、逃げるように廊下を走る二人の高校生の姿があった。<br /> 一人は美月という女子生徒、もう一人は袋井という男子生徒だ。<br /> 追っ手を振り切ったことを確認し、立ち止まる二人。<br /> 息を切らしながら「なんであんなヤツがいるの、黒崎はどこへ行ったの」と取り乱す美月を、袋井は「さっきまで一緒だったんだろ? それならきっと近くにいるよ」と慰めるが、美月は相変わらず取り乱した様子でその言葉に食って掛かる。<br /> 「あんただって恵美の死体見たでしょ!? 頭が、頭が割れて……! きっとあいつに殴られたのよ!」<br /> 「……思い出させるなよ……」<br /> 美月と一緒だった恵美という女子は、どうやら何者かによって撲殺されてしまったようだ。<br /><br /> それから少しあと、再び歩き出した美月はつい先ほど通った廊下の様子が大きく変わっていることに気付く。<br /> 「あ、れ? ……廊下が、伸びてる……?」<br /> 美月は慌てて袋井にその異変を訴えるが、袋井の視線は伸びた廊下ではなく別の方向を向いており、美月の言葉も聞いていないようだ。<br /> 「……なんだ、あれ……?」<br /> そして、その直後。<br /> 何者かが不気味な咆哮とともに、二人に迫ってきた。<br />  </dd> <dt>18 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/06/21(火) 01:41:29.65 ID:vIPVeC3b0</dt> <dd>校舎に響くのは誰かの狂ったような雄叫びと、袋井の断末魔の悲鳴。<br /> 死に物狂いでその場を逃げ出した美月は、伸びた廊下の先へ向かい、そこにあった扉を開けて飛び込む。<br /> 扉の先にあったのは、渡り廊下と別館らしき校舎だった。<br /> 渡り廊下の継ぎ目で転んでしまい、泣き崩れる美月。<br /> そんな彼女に、顎から上を失った少女の霊が、ゆっくりと近付いてきた。<br /><br /><br /><br /> そしてその頃、また別の次元の天神小学校。<br /> 首を吊って息絶えた世以子を前に呆然と座りこんでいた直美は、「ここで死んだ幽霊」と名乗る不気味な少女・七星に声をかけられる。<br /> 七星は、この校舎が複数の次元に分かれていることを直美に教え、「この空間にいる生者はあなただけ、あなたはもう一人ぼっち」という言葉を残して消える。<br /> その言葉に不安になった直美は他の仲間を探そうと厠を出るが、足を滑らせ階段を転げ落ちてしまう。<br /> 捻った足に世以子が当ててくれた添え木が嫌な音とともに真っ二つに割れ、とうとう心が折れた直美は泣き崩れてしまう。<br /> 「うあぁぁぁん! おかあさぁぁぁん! 世以子ぉ! 哲志ーっ! うわぁぁぁぁぁん!」<br /></dd> <dt>19 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/06/21(火) 01:43:38.98 ID:vIPVeC3b0</dt> <dd>若干中途半端ですがChapter3のプロローグは以上です。<br /> ちょっとしか登場しない袋井や美月たちにもちゃんとしたプロフィールなどがあるのですが、そこは本筋に関係ないのでバッサリカット(ちなみに、白檀の生徒などサブキャラの名前はファンから公募で選ばれたものも含まれてます)。<br /></dd> </dl><p> </p>
<p><strong>コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー</strong></p> <p>part54-257~261,309,422</p> <p>part55-50~54,428~431</p> <p>part58-16~20</p> <hr /><dl class="thread"><dt>257 :<a href="mailto:sage"><strong>コープスパーティーBR</strong></a>:2010/11/15(月) 05:07:14 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー(コープスパーティーBR)の投下をしたいと思います。<br /> 本編は5章に分かれているのですが、ます第1章(CHAPTER1)を投下します。<br /><br /></dd> <dt>258 :<a href="mailto:sage"><strong>コープスパーティーBR</strong></a>:2010/11/15(月) 05:08:17 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>登場人物紹介(初代コープスパーティーより大幅に増えているのでまずは主人公周辺の人物のみ記述します)<br /><br /> ・持田 哲志(もちだ さとし)<br /> 高校二年生。本編の主人公。怪談話を怖がって悲鳴を上げたりする小心者だが、妹思い。直美のことが好きだが、自分自身でもまだ自覚していない。<br /> ・持田 由香(もちだ ゆか)<br /> 中学二年生で哲志の妹。移植前のPC版(初代コープスパーティーのリメイク版)の立ち絵だとどう見ても園児にしか見えないすごいロリだが、PSP移植に当たってちょっとは成長した外見になった。哲志のことが異性として好き。<br /> ・中嶋 直美(なかしま なおみ)<br /> 哲志のクラスメイトで幼馴染。気の強いしっかり者だが、実は精神的に脆い一面がある。哲志が好きだが素直になれずにいる。<br /> ・岸沼 良樹(きしぬま よしき)<br /> 哲志のクラスメイト。PC版・PSP版の外見が初代とはあまりにかけ離れたイケメンなのであちこちで「YOSHIKI」と呼ばれている。<br /> 口が悪く皮肉屋で煙草も吸う不良だが、本当は優しく自分に正直な性格。退学を考えていたところをあゆみに叱咤されて以来彼女に惚れ込んでいるが、見向きもされないどころか毛嫌いされてすらいる不憫な男。<br /> ・篠崎 あゆみ(しのざき あゆみ)<br /> 哲志達のクラスの委員長。校内でも有名な怪談マニアだが、実は本人は怖がり。密かに哲志に想いを寄せていて、<br /> 良樹の心をえぐるような言葉をズバズバ口にしてしまうKY娘。<br /> ・篠原 世以子(しのはら せいこ)<br /> 哲志達のクラスメイトで直美の親友。数年前母親が失踪してしまったため、母親代わりとして弟や妹達の世話をしている苦労人。<br /> とにかく直美が大好きで、ところ構わず直美にセクハラするが、憎めない性格なので許されている。<br /> ・鈴本 繭(すずもと まゆ)<br /> 哲志達のクラスメイト。「すずめちゃん」という愛称で呼ばれている。演劇部所属で、部活が同じ森繁のことを「シゲ兄ぃ」と呼んで慕っている。<br /> 家庭の事情で突如転校することになってしまい落ち込んでいる。<br /> ・森繁 朔太郎(もりしげ さくたろう)<br /> 哲志達のクラスメイト。繭と部活が同じで兄妹のように仲がいい。常に冷静だが、それが行き過ぎて何事も冷めた目線で見てしまう一面があるので、繭以外のクラスメイトとはあまり交流を持とうとしない。<br /> ・宍戸 結衣(ししど ゆい)<br /> 如月学園高等部二年九組の副担任。担当科目は英語。如月学園の卒業生で、新卒で母校の採用試験を受けて赴任してきたばかり。<br /> 少し教え下手だが明るい性格と天然ボケの一面で生徒には好かれている。飼い猫のモネを溺愛中。<br /><br /></dd> <dt>259 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2010/11/15(月) 05:09:35 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>ストーリー・CHAPTER1<br /> 哲史達の通う学校、中高一貫校の如月学園では、その日生憎の雨の中で文化祭が行われていた。<br /> 文化祭が終わったあと、哲史達クラスの仲間7人は、出し物の片付けを放り出してあゆみの怪談話を聞いていた。<br /> この学校が建てられる前にこの場所にあった「天神小学校」では、女教師が階段から転落死するという事故があった、そして――。<br /> 怪談がクライマックスに差し掛かり、雷に哲史が悲鳴をあげたのを笑っていたところに、哲史の妹の由香が副担任の結衣先生に付き添われて傘を届けにやってくる。<br /> もう遅いから帰ろうと促す結衣先生に、あゆみは「転校が決まっていて今日が最後の登校だった繭のために、『みんながずっと一緒にいられる』おまじないをしたい」と提案する。<br /> 哲史たちもそれに賛同し、9人はあゆみが見つけたというおまじない、<br /> 「人型の型紙をみんなで持って、『サチコさんお願いします』を参加している人数分唱えたあと全員で引きちぎる」<br /> という「幸せのサチコさん」のおまじないを行う。<br /> ところがその直後、急に大きな地震が起こり、9人は突如床に開いた不気味な穴から下へと落ちてしまった。<br /><br /> 直美が意識を取り戻すと、そこは小学校の校舎と思われるボロボロの教室だった。<br /> 同じ教室に倒れていた世以子を起こし、とにかく教室から出ようとすると、世以子が壁の張り紙に気付く。<br /> その紙は、「天神小学校」の校内連絡用の張り紙だった。<br /> ここは、廃校になって既に取り壊されたはずの天神小学校なのか?<br /> 廊下には、4人の子供が誘拐され、天神小の生徒だった3人が殺害されたという事件を伝える新聞記事も落ちていた。<br /> 恐怖を感じつつ、外へ出ようと玄関に向かう直美達だが、玄関扉はまるで固定されてしまったかのように開かない。<br /> 他の出口を探して校舎内を探索する直美達は、由香の泣き声のような声を耳にするが、この校舎へ飛ばされてきた際に足を捻ってしまっていた直美を心配した世以子は、直美を道中にあった保健室で休ませ、一人で由香を探しに出てしまった。<br /> 仕方なく保健室で待っていた直美だが、彼女を突如出現した黒い影が襲う。<br /> 必死に抵抗し、なんとかその場を逃げ出した直美だが、恐怖のあまり、戻ってきた世以子に対して暴言を吐いてしまう。<br /> 直美を元気付けようと努めて明るく振舞っていた世以子もこれには我慢できず、二人は離れ離れになってしまう。<br /><br /> 一人で校舎内を歩いていた直美は、一人ぼっちの不安から自分の暴言を反省し、世以子を探し始める。<br /> しかし、ようやく見つけた世以子は、女子トイレの個室で首を吊っていた。<br /> 信じられない光景に愕然とする直美だが、世以子がまだ息があることに気付き、慌てて首のロープを解くための足場を探す。<br /> トイレの入口脇にあった蛆虫塗れのバケツを構わず手にし、世以子の元へ戻る直美だったが、一歩遅く、既に世以子は息絶えていた。<br /> 自らの過ちによって親友を失った直美の慟哭が、校舎に響いた。<br /><br /></dd> <dt>260 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2010/11/15(月) 05:13:31 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>バッドエンディング(WRONG END)・CHAPTER1<br /> その1:保健室で黒い影からの逃亡に失敗すると、取り込まれ窒息死する。<br /> その2:世以子と喧嘩別れする前にあるイベントを発生させておかないと、世以子死亡後に「3人の舌のない子供の霊」が現れ、操られるままに鋏で自分の舌を切ってしまい死ぬ。<br /><br /> CHAPTER1はここまで。<br /></dd> <dt>261 :<a href="mailto:sage"><strong>コープスパーティーBR</strong></a>:2010/11/15(月) 05:18:34 ID:IzO3vB3f0</dt> <dd>すいません、名前欄のミスが酷いですね……orz<br /><br /> ちなみに補足しますと、既にwikiにある「コープスパーティー(初代コープス)」のリメイク版が<br /> コープスパーティーブラッドカバー(コープスBC)、そのPSP移植版がこの「コープスBR」です。<br /> 初代コープスとコープスBCではストーリーが大幅に変わっていて、登場人物もかなり大幅に増えています。<br /> なのでほとんど別物と言っても差し支えないかと。<br /> ストーリーが5つのCHAPTERに分かれていてCHAPTERごとに複数のバッドエンドが用意されているのも<br /> BCからの要素です。<br /><br /></dd> <dt>309 :<a href="mailto:sage"><strong>コープスパーティーBR</strong></a>:2010/11/25(木) 11:51:08 ID:pNeYoCpQ0</dt> <dd>ストーリー・CHAPTER2<br /> おまじないのあと直美達とはぐれ、天神小学校の教室で目覚めた良樹とあゆみ、そして結衣。<br /> 突然の出来事に過呼吸を起こしてしまったあゆみを宥めていた結衣は、教室の外の様子を見てくるべきか迷うが、あゆみは自分が傍にいるから心配しないくてもいい、と言う良樹にあゆみを任せ廊下へ出る。<br /><br /> 崩れた廊下を迂回するために教室に足を踏み入れた結衣は、刃物が詰め込まれた不気味な棚の脇を抜け教室から出ようとするが、その行く手を遮るように高校生らしい男子生徒の幽霊が現れる。<br /> 嘲るように笑う男子生徒の霊は、この場所が怨霊によって作られた異次元空間であり、怨霊によりこの場所に連れてこられ「監禁」された多くの人間が自分を含めことごとく死んでいったこと、そしてこの場所は少しずつずれた空間が重なりあった多重空間であるため、たとえ同じ校舎にいても存在する時空が違えば会うことはできないことを告げる。<br /> 「声が聞こえたとしても、それが同じ時空の校舎で発せられたものかも分からない。もしかしたら過去や未来に発せられた声なのかもしれない。行っても無駄だ」<br /> と言う彼に対し、結衣は「それでも放っておくことはできない」と毅然と言い返すが、生前教師から手酷い裏切りを受けたらしい男子生徒の霊は激昂し、結衣の言葉を偽善だと撥ね付け、刃物の詰まった棚を結衣目掛けて倒す。<br /> 棚の下敷きになり、その重みと背中に突き刺さった刃物の痛みに呻く結衣に対し、霊は<br /> 「ここで死ねばそのときの苦しみは永遠に続く、嫌なら素直に生徒じゃなく『自分を』助けてくれと頼め」<br /> と笑うが、結衣はそれでも「あの子たちには酷いことをしないで」と訴える。しかし、倒れた棚によって背中と腕に負った傷は深く、結衣は痛みと失血で意識を失ってしまった。<br /></dd> <dt>422 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2010/12/22(水) 02:26:24 ID:cr0cjNRS0</dt> <dd> 結衣が男子生徒の霊に追い詰められていたその頃、二階の西側にある最初の教室で結衣の帰りを待っていた良樹とあゆみだが、嫌な予感を感じたあゆみは「先生を探しに行こう」と良樹に訴える。<br /> 入れ違いになるかもしれないから待とうと諭す良樹だが、あゆみのあまりの必死さに折れ、ペンで教卓に、もしこれを見たらここで待っていてほしい、と結衣宛のメッセージを残し、教室を出ることにする。<br /><br /> 二階の廊下を進む二人だが、その先は二人が廊下に出た直後に起こった地震によって更に大きく崩れ、脇にある教室(結衣が入った教室)は完全に出口のない状態になっていた。<br /> 仕方なく引き返し一階へ向かった二人は、そこで数人の人骨を発見する。<br /> 本物の人骨や、その骨からかすかに聞こえてきた「キ…ザ…ミ…!」という声に怯えつつも先に進んだ二人は、細長い奇妙な形をした教室に辿り付く。<br /> そしてその教室の奥、床に設置された不気味な滑車装置の脇には、少年の霊が座り込んでいた。<br /> 怯えた様子で目を合わせてはいけないと訴えるあゆみの言葉を聞いた良樹はすぐに教室を出ようとするが、机の上に置かれた釘抜きを見て、自分達が最初にいた教室に釘で閉ざされた扉があったことを思い出し、少年の霊と目を合わせないようそれを手に取る。<br /><br /> 急いで教室から脱出し、そのまま最初の教室に戻ろうとした二人だが、先ほどの白骨の前を通り過ぎた途端、あゆみの様子がおかしくなる。<br /> 意味不明な言葉を叫び走っていってしまったあゆみを追い駆けた良樹は、なんとか玄関であゆみに追いつく。相変わらず意味不明な言葉を呟き続けていたあゆみは良樹の声に我に返るが、おかしくなっていた間の記憶はないようだ。<br /> あゆみを不安がらせないようとりあえずその場をごまかした良樹は玄関扉を調べてみるが、扉は固定されてしまったかのように動かない。<br /> 二人は仕方なく他の出口を探そうと玄関を出るが、その前に先ほどの少年の霊が現れた。<br /> 「触られたらいけない」というあゆみの忠告に従い、良樹はあゆみを連れて急いで少年の横を通り抜け、最初の教室へ向かう。</dd> <dt>51 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/01/09(日) 03:08:08 ID:F6u6EsR40</dt> <dd>釘で閉ざされた扉を開けて中に入ってみると、そこは釘抜きのあった教室と同じような歪な形状で、同じ滑車の装置も設置されていた。<br /> 試しに装置のレバーを引いてみると、滑車が作動しピアノ線を巻き取っていくが、どうやら装置は一階に繋がっているらしく、ここの装置だけを作動させても意味がないようだ。<br /> それを見た良樹は再び釘抜きのあった教室へ向かい、同じように滑車を作動させる。<br /> すると、装置によって渡された板が一階の廊下にあった亀裂を塞ぎ、先へ進めるようになった。<br /> その廊下の先へ進み、校舎の不思議な力によって犠牲者の残留思念などが浮かび上がった張り紙などに怯えながらも彷徨う二人。<br /><br /> そして三階にある女子厠に入った二人は、別の次元で世以子が首を吊ったのと同じ個室で、人型の黒い染みを目撃する。<br /> それを見た瞬間、再びあゆみの様子がおかしくなり、良樹を突き飛ばして廊下へ出てしまう。<br /> 追いかけた良樹が声をかけても、廊下に立ち尽くすあゆみは意味不明な言葉を呟くばかり。<br /> その状況に耐えかねた良樹はあゆみから逃げるように厠の中に戻り、座り込んでしまう。<br /><br /> 絶望する良樹の脳裏に浮かんだのは、体育教師にトイレでの喫煙を咎められ、三者面談にすら顔を出さない両親のことを批判された一年生のある日の光景。<br /> 自分を罵るその教師を殴って退学になろうかと考えた良樹に対し、「校長先生が呼んでいる」と嘘をついて教師を良樹から引き離したあと、「挑発に乗って学校辞めるなんて悔しくないの!?石に噛り付いてでも卒業しなさいよ!」と涙すら流しつつ叱咤してくれたのが、あゆみだった。<br /></dd> <dt>52 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/01/09(日) 03:08:58 ID:F6u6EsR40</dt> <dd> あのときあゆみに恋をした、何があっても守ろうと思った、そのことを思い出した良樹は、「今、俺の『何があっても』が試されてるんだ」と自分を奮い立たせ、相変わらず様子がおかしいあゆみを強引に抱き締め、「みんなでここを出るんだろ? お前がそんなんじゃ意味がないんだ、元に戻ってくれ」と必死に訴える。<br /> すると、良樹の思いが届いたのか、あゆみの様子が元に戻り、驚いた様子で良樹を突き飛ばした。<br /> 何があったのか分からない様子で辺りを見回すあゆみを見て、尻餅をつきながらも良樹は安堵した。<br /><br /> あゆみによると、厠にあった人型の染みを見た瞬間、その場所に染み付いた死者の断末魔の苦しみが流れ込んできて、意識を失ってしまったという。<br /> 今までこの校舎で出会った死者は知らない人だったが、この場所の死者は身近な人のような気がした、と落ち込むあゆみを慰めた良樹は、再び校舎を歩き出す。<br /><br /> 階段を下り、二階の東側に回った二人は、保健室の中から楽しげな声が聞こえてくることに気付き、様子を覗いてみる。<br /> すると、そこには三人の子供の霊と笑いながら話している同級生・繭の姿があった。<br /> 二人は慌てて繭を幽霊から引き離そうとするが、繭はCHAPTER1の直美達が廊下で見つけたのと同じ誘拐事件の新聞記事(繭と一緒に居る三人が被害者として載っている)を見せ、かわいそうだから一緒にいたいと訴える。<br /> 誘拐された三人は全員が犯人によって舌を切り取られており、更には片目を潰されたり顎から上を切断されるなどの惨い仕打ちを受けていた。<br /> 尚も繭を説得しようとする二人だが、幽霊達が不思議な力で良樹達を弾き飛ばし、繭に近づけないようにしてしまう。<br /> 幽霊達に対処する方法を探るため、仕方なく繭を残して保健室を出た二人は、廊下で不意に高校生らしき女子生徒に声をかけられる。<br /> 「私はここで死んだ幽霊です」と自己申告してきたその女子生徒は、あゆみによると霊能者・作家として有名になり始めていた冴之木七星という女子高生らしい。<br /> 天神小学校に飛ばされる原因となった「幸せのサチコさん」も、七星のブログに掲載されていたものだという。<br /></dd> <dt>53 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/01/09(日) 03:10:01 ID:F6u6EsR40</dt> <dd> 人を探しにここへやってきたが果たせなかった、と語る七星は保健室の状況を理解しているらしく、繭を解放したいなら子供達を殺した犯人の懺悔を子供達の霊に聞かせてはどうかと提案する。<br /> 新聞によると誘拐殺人の犯人・ヨシカズは天神小学校の校長の息子で、彼自身天神小で教師をしていたらしい。<br /> 事件を起こした頃の彼は原因不明の精神病により幼児退行を起こしていたが、そんな彼が肌身離さず持っていた人形がこの校舎のどこかにあるはずだという。<br /> ヨシカズは自らの起こした誘拐殺人を後悔しており、その人形を子供たちに見せれば、人形に込められたヨシカズの懺悔の心が伝わるはず、と七星は言う。<br /> ただし、校舎内を彷徨っているヨシカズ本人の霊は既に理性を失っており、校舎に迷い込んだ人間を次々殺しているようなので注意するように、とも付け加えた。<br /> 七星が姿を消したあと、良樹は死んだ魚のような目をしていた七星を気味悪がり、素直に信じていいか迷うが、他に手掛かりがないのだからやってみるしかない、というあゆみに従い校舎の中を探し始める。<br /><br /> 校舎内を探し回り、ヨシカズのものらしき人形をなんとか見つけ出した二人は、保健室に向かった二人は人形を子供達の霊に見せ、説得を試みる。<br /> すると、人形が「ゴメンナサイ……ゴメンナサイ……」と懺悔の声を発し始めた。<br /> あゆみは「犯人は反省している。鈴本さんを放してあなたたちも成仏して」と訴えるが、母に会いたいと泣き出した子供達の霊は、良樹達を弾き飛ばしたのと同じ力で繭の身体を浮かせ、保健室の扉に叩き付けるようにして廊下へ引き摺り出してしまう。<br /> 繭の悲鳴と鈍い衝撃音に良樹達は慌てて廊下へ出て追いかけるが、繭は異様な力で廊下の突き当たりの壁に叩き付けられ、原型すら留めない見るも無惨な肉塊と化していた。<br /><br /> 信じられない光景に錯乱し、逃げるように走り去るあゆみ。<br /> 呼び止めはしたものの、余りの衝撃に追いかけることもできず呆然と立ちすくむ良樹の背後に、一目でこの世のものではないと分かる大男が忍び寄り、手にしたハンマーを振り下ろす。<br /><br /> 大男――ヨシカズ――は、倒れた良樹を引き摺り、どこかへと歩き始めた……。<br /></dd> <dt>429 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/03/07(月) 19:43:22.60 ID:XhASwB4m0</dt> <dd>バッドエンディング(WRONG END)・CHAPTER2<br /> その1<br /> 条件:滑車装置の教室で、少年の霊と目を合わせてしまった場合<br /> ・  少年の霊と目を合わせてしまった良樹は、少年から目を離せなくなってしまう。<br /> 少年が、ゆっくりと口を開ける。そこにあるはずの舌は切り取られていた。<br /> それを見た直後、その口の中に吸い込まれるように気を失ってしまった良樹は、一人真っ暗な穴の中で目を覚ます。<br /> 身体は金縛りにあったように全く動かず、上からはどんどんと土が落とされてくる。<br /> 淡々と、ひたすら淡々と、上から落ちてくる土は良樹を埋め続ける。<br /> ……生き埋めにされた良樹が息絶えても、尚。<br /><br /> その2<br /> 条件:様子がおかしくなったあゆみと玄関で合流せず、先に二つの滑車を<br /> 作動させてしまった場合。<br /> ・  あゆみを見失ったまま、二つの滑車の装置を作動させた良樹。<br /> 一方、正気に戻り自分が一人になっていることに気付いたあゆみは良樹を探し、作動した装置によって塞がれるはずの床の裂け目のすぐ傍を通り掛かっていた。<br /> キリキリと嫌な音を立てながら、装置がピアノ線を巻き取っていく。<br /><br /> 装置が止まったのを見て教室を出た良樹は廊下を進み、先ほどまで裂け目で分断されていた廊下へたどり着く。<br /> しかし、そこで裂け目が塞がった床と共に良樹が目撃したのは、胴体部分を真っ二つに切り裂かれたあゆみだった。<br /> 床の裂け目を塞ぐ為に張られた装置のピアノ線が、偶然近くを通り掛かったあゆみを切り裂いたのだ。<br /><br /> 目の前の光景に広がる凄惨な光景に、頭を抱えてうずくまる良樹。<br /> 「なんでお前の死に顔なんて見なきゃいけねぇんだよ……こんなもん、見るくらいなら……代わりに俺が死ねばよかったんだ」<br /> 良樹がそう呟いたとき、裂け目を塞いで役目を終えたはずの滑車の装置がひとりでに再び動き出し、その願いを聞き届けた……。<br /><br /></dd> <dt>430 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/03/07(月) 19:44:04.99 ID:XhASwB4m0</dt> <dd>その3<br /> 条件:女子厠であゆみの様子がおかしくなったあと、厠に戻らず二階への階段に進んでしまった場合<br /> ・  様子のおかしいあゆみから逃げるように二階へ続く階段へ下りた良樹は、あゆみに恋したきっかけを思いだす。<br /> このままあゆみを放ってはおけない、と思い直し三階に戻ろうとした良樹の前にあゆみが現れるが、彼女は相変わらず意味不明な言葉を呟き、次の瞬間尋常ではない力で良樹を突き飛ばした。<br /> 咄嗟のことに受身も取れず踊り場に叩き付けられた良樹が最期に目にしたのは、不気味な笑みを浮かべて立ち尽くすあゆみの姿だった。<br /><br /> その4<br /> 条件:廊下などに点々と落ちている「犠牲者の手記」を、「最後まで読んではいけない」という張り紙の警告を無視して五枚全て読んでしまった場合<br /> ・  良樹が廊下で見つけた紙片は、ある男子生徒の書いた手記だった。<br /> 友人と共にこの校舎に迷い込んだその男子生徒は、空腹に苦しんでいた。<br /> 二人ともここで死ぬぐらいなら、辛い決断でも少しでも帰れる可能性に賭けよう、と友人と相談し、「じゃんけんで負けた方が勝った方を食料にして生き延びる」という勝負をした彼は、勝負に負け、友人の身体を食べて命を繋ぐ。<br /> しかし、出口のない天神小学校は、彼の精神を容赦なく蝕んでいく。<br /> 枚数が増えるに従って、その内容は狂気に染まっていく。<br /> そして……最後の五枚目を読んだ直後、良樹の視界は暗転した。<br /><br /> 気付くと、そこは一枚目の手記を見つけた廊下だった。<br /> 口の中に広がる血の味に混乱しつつ辺りを見回した良樹は、まるで何者かに食い荒らされたように無惨な姿で転がるあゆみの死体と、あゆみが死の直前に書いたらしきメモを見つける。「殺される、食べられる」と恐怖を綴ったメモ、その最後の行には、犯人の名前がハッキリと記されていた。<br /> 「誰かあいつを捕まえて。私を殺して食べたのは クラスメイトの岸沼です」<br /> 突きつけられたその事実は、手記の狂気に蝕まれた良樹の精神を完全に、完膚なきまでに破壊した。<br /><br /> 出口などない天神小学校の中、啜り泣きとも笑い声ともつかない声を漏らしながら、良樹は大好きだった少女の死体を再び貪り始めた。<br /></dd> <dt>431 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/03/07(月) 19:49:15.87 ID:XhASwB4m0</dt> <dd>以上チャプター2のバッドエンドです。<br /><br /><br /><br /> 以下チラ裏<br /> ……見れば分かりますがこっからがコープスパーティー(死体の宴)の本領発揮です。<br /> ドット絵じゃなかったら確実に発禁になってたであろう描写のオンパレード。<br /> しかも原作のPC版と比べると、コンシューマー化にあたって規制されるどころか<br /> (ドットに比べてかなりぬるい描写とはいえ)イベントスチルまで追加されてます。<br /><br /> あと、バッドエンドその4のラストの良樹の声は聞いてて鳥肌立つくらい。声優さんすごい。</dd> <dt>16 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/06/21(火) 01:38:00.09 ID:vIPVeC3b0</dt> <dd>登場人物紹介・その2<br /> ・篠崎 サチコ<br /> かつての児童誘拐殺人事件で、4人の被害者の中で唯一生存し警察に保護されたとされる少女。<br /> だが警察にも詳しい資料が残っていないなど、謎の部分が多い。<br /> ちなみにあゆみと同じ苗字だが関連はほとんどない(彼女があゆみと同じ苗字なのは初代コープスパーティーの没イベントが関係している)。<br /> ・冴之木 七星(さえのき なほ)<br /> Chapter2であゆみたちが出会った女子生徒。<br /> 霊能者・小説家として有名になりつつある天才で、あゆみが「幸せのサチコさん」を知ったのも七星のブログを読んだからであった。<br /> 本人曰く、誰かを探しに天神小学校にきたものの、既に命を落しているらしい。<br /> ・刻命 裕也(きざみ ゆうや)<br /> 哲志たちとは別の高校(白檀高校2年4組)の生徒。「妹」を探しているらしい。<br /> ・黒崎 健介(くろさき けんすけ)<br /> 刻命の幼馴染。美月に片思いしている。<br /> ・美月、袋井、恵美<br /> 刻命のクラスメイトたち。刻命や黒崎を含む9人で「幸せのサチコさん」を行い、天神小学校に飛ばされてきた。<br /></dd> <dt>17 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/06/21(火) 01:40:43.89 ID:vIPVeC3b0</dt> <dd>複数の時空が重なり合った天神小学校の校舎の中、逃げるように廊下を走る二人の高校生の姿があった。<br /> 一人は美月という女子生徒、もう一人は袋井という男子生徒だ。<br /> 追っ手を振り切ったことを確認し、立ち止まる二人。<br /> 息を切らしながら「なんであんなヤツがいるの、黒崎はどこへ行ったの」と取り乱す美月を、袋井は「さっきまで一緒だったんだろ? それならきっと近くにいるよ」と慰めるが、美月は相変わらず取り乱した様子でその言葉に食って掛かる。<br /> 「あんただって恵美の死体見たでしょ!? 頭が、頭が割れて……! きっとあいつに殴られたのよ!」<br /> 「……思い出させるなよ……」<br /> 美月と一緒だった恵美という女子は、どうやら何者かによって撲殺されてしまったようだ。<br /><br /> それから少しあと、再び歩き出した美月はつい先ほど通った廊下の様子が大きく変わっていることに気付く。<br /> 「あ、れ? ……廊下が、伸びてる……?」<br /> 美月は慌てて袋井にその異変を訴えるが、袋井の視線は伸びた廊下ではなく別の方向を向いており、美月の言葉も聞いていないようだ。<br /> 「……なんだ、あれ……?」<br /> そして、その直後。<br /> 何者かが不気味な咆哮とともに、二人に迫ってきた。<br />  </dd> <dt>18 :<a href="mailto:sage"><b>コープスパーティーBR</b></a>:2011/06/21(火) 01:41:29.65 ID:vIPVeC3b0</dt> <dd>校舎に響くのは誰かの狂ったような雄叫びと、袋井の断末魔の悲鳴。<br /> 死に物狂いでその場を逃げ出した美月は、伸びた廊下の先へ向かい、そこにあった扉を開けて飛び込む。<br /> 扉の先にあったのは、渡り廊下と別館らしき校舎だった。<br /> 渡り廊下の継ぎ目で転んでしまい、泣き崩れる美月。<br /> そんな彼女に、顎から上を失った少女の霊が、ゆっくりと近付いてきた。<br /><br /><br /><br /> そしてその頃、また別の次元の天神小学校。<br /> 首を吊って息絶えた世以子を前に呆然と座りこんでいた直美は、「ここで死んだ幽霊」と名乗る不気味な少女・七星に声をかけられる。<br /> 七星は、この校舎が複数の次元に分かれていることを直美に教え、「この空間にいる生者はあなただけ、あなたはもう一人ぼっち」という言葉を残して消える。<br /> その言葉に不安になった直美は他の仲間を探そうと厠を出るが、足を滑らせ階段を転げ落ちてしまう。<br /> 捻った足に世以子が当ててくれた添え木が嫌な音とともに真っ二つに割れ、とうとう心が折れた直美は泣き崩れてしまう。<br /> 「うあぁぁぁん! おかあさぁぁぁん! 世以子ぉ! 哲志ーっ! うわぁぁぁぁぁん!」<br /></dd> <dt>19 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/06/21(火) 01:43:38.98 ID:vIPVeC3b0</dt> <dd>若干中途半端ですがChapter3のプロローグは以上です。<br /> ちょっとしか登場しない袋井や美月たちにもちゃんとしたプロフィールなどがあるのですが、そこは本筋に関係ないのでバッサリカット(ちなみに、白檀の生徒などサブキャラの名前はファンから公募で選ばれたものも含まれてます)。<br /></dd> </dl><p> </p>

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