NINJA GAIDEN

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<dl> <dt><font color="#000000"><a href="menu:879">879</a> <b><a href= "mailto:sage"><font color= "#008080">なまえをいれてください</font></a></b> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2006/05/15(月)20:13:24 ID:nsz6tFpv</font></font></dt> <dd><font color= "#000000">ニンジャガのストーリーは、そう簡単には要約できないよな。<br> リュハヤブサの復讐劇を軸に正と邪の神話的戦いを描き、<br> そこに魔神の血に翻弄されるレイチェル・アルマ姉妹の悲しき運命、<br> 地蜘蛛忍軍の暗躍、謎に包まれた仮面の男の陰謀劇などを織り交ぜ、<br> さらに最後に驚愕の大どんでん返しが待ち受けるという、<br> とても壮大で複雑なストーリーだからな。<br> <br> <a name="a880"></a></font></dd> <dt><font color="#000000"><a href="menu:880">880</a> <b><a href= "mailto:sage"><font color= "#008080">なまえをいれてください</font></a></b> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2006/05/15(月)20:27:55 ID:T62vlv7F</font></font></dt> <dd><font color="#000000">車田正美センセが漫画化しますよ。<br> <br> <a name="a881"></a></font></dd> <dt><font color="#000000"><a href="menu:881">881</a> <b><a href= "mailto:sage"><font color= "#008080">なまえをいれてください</font></a></b> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2006/05/15(月)20:42:27 ID:cSGxyT6g</font></font></dt> <dd><font color="#000000"><a href= "http://jumpres/read.cgi/famicom/1143449742/879">&gt;&gt;879</a><br> そう簡単に要約すると<br> 忍ばないで皆殺し。<br> <br> 超忍がやってることはとても壮大で単純。</font></dd> </dl> <p><font color="#000000"><font color="#000000"><br> <br> <br> [魔刀黒龍丸</font><font color= "#000000">遥か神話の時代に災いを成し 世界を漆黒の闇に閉ざした黒い龍</font><br> <font color= "#000000">その骨より削りだしたと言われる伝説の刀</font><font color="#000000">黒龍の邪悪な魂を内に宿すこの刀は</font><br> <font color= "#000000">巨大な魔力の故に龍の一族によって 開闢以来封印されてきたのだった]</font></font></p> <p><font color="#000000"><font color="#000000"><font color= "#000000">[よく来たな。見上げたもんだ]</font><br> <font color= "#000000">[黒龍丸は龍の一族に伝わる、その魔力の故に封印された刀。何人も触れる事は…それが掟だ。]</font><br> <font color= "#000000">[無論。しかしそれは宝の持ち腐れと言うものだ。魔力こそが刀の真価]</font><br> <font color= "#000000">[ムライ様!ハヤブサのお里が…!]</font><br> <font color= "#000000">[暗黒の…暗黒の岩の主が…リュウ様、あれとまともに戦っては…]</font><br> <font color= "#000000">[里を襲ったあの暗黒の侍は、ヴィゴル帝国の重鬼卿。その名はドーク。神聖皇帝とやらが魔刀黒龍丸の力を我が物にせんとした]</font><br> <font color="#000000">[リュウ、これを…]</font><br> <font color="#000000">[ドーク…奴を殺す!]</font><br> <font color= "#000000">[動員され、壊滅的被害を受けた。民間人の]</font><br> <font color="#000000">[黒龍丸を守れなんだあの小僧か]</font><br> <font color="#000000">[黒龍丸は…どこだ!]</font><br> <font color= "#000000">[ここには無い。神聖皇帝の御許に…御主たち龍の一族の血、我ら魔神と変わらん。<br> 血塗られし古代神の流れをくむ、として、神聖皇帝の我が怨念は不滅・・・]</font><br> <font color="#000000">[リュウ…]</font><br> <font color="#000000">[邪悪は消えた…]</font></font></font></p> <p><br></p>
<dl> <dt><font color="#000000"><strong>NINJA GAIDEN</strong></font></dt> <dt><font color="#000000">part25-366</font></dt> <dd> <hr></dd> <dt><font color="#000000">366 :<a href= "mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2006/09/27(水) 23:43:53 ID:hHRKkBfs0</font></dt> <dd><font color= "#000000">ニーズはなさげだがとりあえず書いてみる<br> <br> <br> 龍の牙より削りだされた『龍剣』。絶大な力を秘めたこの刀を守護する忍びの一派『龍の一族』<br> その頭領の息子にして龍剣を受け継いだ男『リュウ・ハヤブサ』。<br> 叔父にして超党派忍者集団『影一門』総帥である『ムライ』の手荒な歓待を受けながらも、<br> 久しぶりに会う叔父と旧交を温めていたハヤブサはそこでムライ手飼いの忍び『あやね』から故郷、<br> 龍の里が何者かに襲われているとの報せを受ける。<br> <br> おっとり刀で駆けつけるハヤブサ。しかし時既に遅く龍の里は滅ぼされ、<br> 一族が守護するもう一つの刀、魔刀『黒龍丸』を納めた社すらも炎に舐められていた。<br> 魔刀を探すハヤブサ。その前に立ち塞がったのは――黒龍丸を手にした人ならざる異形の鎧武者。<br> 彼に肉体はなく、怨念の如く蒼い炎が甲冑の下で燃え上がっていた。<br> 黒龍丸を取り戻すべくハヤブサは鎧武者に挑むが一刀の下に切り捨てられてしまう。<br> 倒れ伏すハヤブサ。その姿を、燃え上がる龍の里を、一羽の隼だけが冷たい視線で眺めていた。<br> <br></font></dd> <dt><font color="#000000">367 :<a href= "mailto:sage"><b>NINJA GAIDEN</b></a>:2006/09/28(木) 00:05:05 ID:hyQiYkL30</font></dt> <dd><font color= "#000000">数日後、ムライの屋敷に決意を胸に新たな忍者装束に身を包む若い男の姿があった。<br> そう、ハヤブサは生きていたのだ。危ういところでハヤブサを救ったのは背負っていた龍剣の鞘だった。<br> ムライはハヤブサに告げる。黒龍丸を奪った男の名はドーク。<br> 魔神と呼ばれる化け物が跳梁跋扈するアジアの小国『ヴィゴル帝国』が誇る最強の魔神、重機卿が一人。<br> 全ては振るう者を魔王なさしめる黒龍丸の力を狙ったヴィゴル帝国の王『神聖皇帝』の差し金だったのだ。<br> 復讐と黒龍丸の奪還を胸に刻み、ハヤブサは旅立つ。一路ヴィゴル帝国へ。<br>  <br> ヴィゴル帝国へと向かう飛行船が臨検部隊とハヤブサの戦闘の余波で炎上墜落してしまう<br> といったトラブルに巻き込まれたものの、無事にヴィゴル帝国帝都『タイロン』への侵入を果たした<br> ハヤブサは使命を果たすための第一歩として情報収集に取り掛かかる。<br> 腕利きの武器屋であるムラマサ老人から帝都における情報の一大拠点『ハンズ・バー』の<br> チケットを手に入れたハヤブサはさっそくバーに向かう。<br> そこでハヤブサが目にしたものは魔神(ヴェロキラプトルに角を生やして赤くしたような奴です)に襲われた<br> ハンズ・バーとその魔神を死神の鎌さながらの巨大なウォーハンマーの一撃で葬る美女の姿だった。<br> <br> 『魔人ハンター』レイチェルと名乗った女は自分のことをそう説明した。<br> 妹を邪悪に染め、魔神に変えたドーク。奴と妹は自分の獲物だと言い残しレイチェルは<br> フックショットを使いハヤブサの前から去っていった。<br> 「いい子だよ、彼女は」<br> レイチェルが姿を消すのを見計らっていたかのようなタイミングで男の声が響く。<br> いつのまにかハヤブサの背後に緑色のコートにソフトハットの男が立っていた。<br> ガモフ、そう名乗った男はレイチェルを追うことをハヤブサに勧めると忽然と消え去った。<br> 男の言動に陰謀の臭いを嗅ぎつつも、手がかりを掴むためハヤブサはレイチェルを追うのだった。<br> <br> <br></font></dd> <dt><font color="#000000">368 :<a href= "mailto:sage"><b>NINJA GAIDEN</b></a>:2006/09/28(木) 00:13:38 ID:hyQiYkL30</font></dt> <dd><font color= "#000000">強大なヴィゴル帝国軍、そして暗躍する謎の忍者達。レイチェルを探すハヤブサの前には<br> 先程の魔神すらも群れを成して姿を現した。しかし、凶暴無比にして凶悪無残な魔神もも龍の忍者の前には<br> 赤子の如し。<br> 呆気ないほど簡単に最後の一匹を切り伏せたハヤブサを讃えるように拍手が響く。<br> 古ぼけた僧院の高い外壁に腰掛ける美女――レイチェルは問うた。<br> 「――あなた、何者なの?」<br> 「ただの、人間だ」<br> レイチェルは答えない。魔神と化す可能性を秘めた古の血を引く自分ならばともかく、<br> 普通の人間がこうもあっさりと魔神を滅せるはずがない。彼女の沈黙は雄弁にそう語っていた。<br> しかし、彼女にそれ以上を問うことはできなかった。<br> 外壁の向こう、僧院の内部から現れた巨大な触手に攫われるレイチェル。<br> 触手の主はそれだけでは飽き足らず外壁を突き破ってハヤブサの前に姿を現した。<br> 一対の触腕を備えた巨大なイソギンチャクのような化物はレイチェルを飲み込むと<br> 敵意も露わにハヤブサに襲い掛かる。ハヤブサはレイチェルを助けるべく龍剣を抜くのだった。<br>  <br> ハヤブサの技の前に脆くも化け物は倒れた。<br> しかし、助け出されたレイチェルは強いショックを受けていた。<br> 彼女を襲ったのは魔神ハンターの彼女をもってしても未知の魔神だったからだ。<br> 一体何が起きているのか、悩み迷う二人の前に現れたのはムライの部下、あやね。<br> ハヤブサを助けるべく送り込まれた彼女の報告によれば、神聖皇帝が黒竜丸を得たことで<br> 魔神の活性化が始まったのだという。<br> 自分の知らない陰謀の影を感じ取ったレイチェルは目の前の僧院に関する噂をハヤブサに教える。<br> 神聖皇帝の居城である『ザルカン』とこの僧院は地下で繋がっているらしい――<br> ついに手がかりを得たハヤブサはレイチェルをあやねに任せると単身僧院へと忍び込むのだった。<br> <br></font></dd> <dt><font color="#000000">369 :<a href= "mailto:sage"><b>NINJA GAIDEN</b></a>:2006/09/28(木) 00:19:55 ID:hyQiYkL30</font></dt> <dd><font color= "#000000">謎の像を手に入れつつも僧院地下墓地を突き進むハヤブサ。しかし、地下洞窟はハヤブサと<br> 魔神の激闘によって限界を迎えていた。亀裂が砕け溢れ出した水がハヤブサを押し流す。<br> 僧院地下は水に満たされ、先に進むことは出来そうにない。<br> 一旦僧院に戻ることを余儀なくされたハヤブサ、その彼を迎えたのは蝙蝠の羽を持つ紅い異形の魔神。<br> それはハヤブサの知るところではなかったが、彼女の名はアルマと云う。<br> ヴィゴル帝国が誇る重機卿の一人にして、レイチェルの妹。だが、彼らは殺しあうために対峙していた。<br> <br> 巨大な柱さえも飛ばす魔力に襲い掛かる鋭い爪。苦戦の末、ではあったがハヤブサは勝利を収めた。<br> だが傷ついたアルマは暴走し僧院もろともハヤブサを吹き飛ばしてしまう。<br> 半壊した僧院、力を使い果たしたアルマ。<br> その間隙を縫って現れたレイチェルは止めを刺そうとするもあと僅かのところで取り逃がしてしまう。<br> 結局、彼女に妹は殺せなかった――<br> <br> 吹き飛んだ僧院の屋根から広がる青空にはヘリが飛んでいた。<br> 朝を迎えた帝都はヴィゴル帝国軍による厳重な警備下に置かれたのだ。<br> レイチェルにこの先は手を引くよう忠告しハヤブサはひとまず行動の<br> 自由を確保するため軍供給基地に向かう。<br> 一方、ほぼ廃墟と化した僧院に一人佇んでいたレイチェルは<br> 彼女を生贄にすべく現れたドークによってさらわれてしまうのだった。<br> <br></font></dd> <dt><font color="#000000">370 :<a href= "mailto:sage"><b>NINJA GAIDEN</b></a>:2006/09/28(木) 00:33:23 ID:hyQiYkL30</font></dt> <dd><font color= "#000000">軍供給基地に潜入したハヤブサは電波塔を破壊し、ヴィゴル帝国軍の統制を乱すことに成功した。<br> さらにハヤブサは軍供給基地内にあった機関車を強奪し脱出する。<br> 運悪く機関車は運行中の機関車と正面衝突を余儀なくされ、結果大爆発を引き起こすも、<br> これによってヴィゴル帝国軍は混乱の極みに叩き落された。<br> <br> そんなヴィゴル帝国軍を嘲笑うが如く冷静に緑のコートとソフトハットの男、<br> ガモフが謎の男にハヤブサの行動を報告していた。<br> マントとマスクに身を包み、機会音声を発する謎の男『黒使大兄』は<br> ハヤブサの行動に満足すると更なる監視をガモフに命じる。<br> <br> 一方、ひとまず行動の自由を確保したハヤブサは地下水路からのザルカンへの侵入を試みていた。<br> 地下水路、その更に地下の遺跡を踏破しザルカン外壁までたどり着くハヤブサ。<br> その姿を黒使大兄が眺めていたことをハヤブサは知る由もなかった。<br>  <br> ザルカン外壁を取り囲む堀で酸素ボンベを手に入れたハヤブサは外壁の穴から地下に侵入する。<br> 果たせるかな、その先は地下墓地へと通じていた。地下墓地に溢れた水はここから流れ込んでいたのだ。<br> ついに僧院地下を突破したハヤブサ。その先で待ち構えていたのは<br> ――レイチェルをその手に捕らえた怨敵、ドーク重鬼卿。<br> 待ち望んだ敵を前に昂るハヤブサの剣。交わす刃は十合、二十合と重なり――<br> ついに、龍剣がドークを捉えた。倒れ伏すドーク。<br> 倒れたまま、ドークは言い放った。龍の一族も魔神も同じ『古代神』の血を引く存在に過ぎない、と。<br> そして自らが死そうとも己の怨念を以ってアルマに『地獄の覚醒』を迎えさせる――そう、宣言すると<br> ドークの肉体はこの世から消え去った。<br>  <br> 思うところがあったのか何も言わずその場を去るレイチェル。<br> 目的の一つを果たしたハヤブサはもう一つの目的である黒龍丸の奪還を目指しザルカン宮殿に向かう。<br> だが固く閉ざされたザルカン正門は決して侵入者を中に入れようとはしない。<br> 新たな道を探す必要に迫られたハヤブサの前にあやねからの言伝が届く。<br> 一つはザルカン王宮付近の洞窟からザルカン内部に侵入できる可能性があること、<br> もう一つは武器屋のムラマサ老人がハヤブサの刀に興味を示していたということ。<br> 一旦タイロン市街に戻ることにしたハヤブサはムラマサ老人から『龍剣』が<br> 本来の力を失っていることを教えられる。<br> しかし現状では龍剣の力を取り戻す『勾玉』がどこにあるかは皆目わからず、<br> 仕方なくそのままの状態であやねの情報に従いハヤブサは王宮付近の洞窟を目指すのだった。<br>  <br> <br></font></dd> <dt><font color="#000000">371 :<a href= "mailto:sage"><b>NINJA GAIDEN</b></a>:2006/09/28(木) 00:39:27 ID:hyQiYkL30</font></dt> <dd><font color= "#000000">結局、洞窟はザルカン内部には繋がっていなかった。しかしハヤブサはそこで石版の欠片を手に入れていた。<br> 道中手に入れた欠片と合わせ、出来上がったのは一枚の石版。その意味はわからないが、<br> ハヤブサはこの石版がタイロン市街の『双蛇の広場』のモニュメントにはめ込むことが出来ることを思い出す。<br>  <br> 一方その頃、問題の双蛇の広場に二人の男がいた。ガモフと黒使大兄である。<br> 二人によれば龍剣は黒龍丸と対を成す剣であり龍剣が力を増せば黒龍丸もまた応ずるように力を増すのだという。<br> 戦乱の気を吸い、完成を目前に向かえた黒龍丸、その力さえあれば……。<br>  <br> そんなこととは露知らず、ハヤブサは広場にたどり着く。早速石版を嵌め込むハヤブサ。<br> その瞬間、ハヤブサは光に包まれる。気がついたその時、目にした光景は懐かしい龍の里の姿だった。<br> 地脈を通じ二箇所を結ぶ。それがモニュメントが秘めた力だったのだ。<br> 遠く離れたタイロンと龍の里が結ばれていた。この事実に太古からの因縁を感じつつも<br> 導かれるようにハヤブサが向かった先は先祖たちが眠る墓地。<br> そこでハヤブサは一つの墓にかけられた淡く光る勾玉を発見する。<br> <br> ムラマサ老の指示に従い刀の柄に嵌め込んだ勾玉はぴたりと吸い付くように龍剣と一つとなった。<br> そう、この瞬間に龍剣は本来の力を取り戻したのだ!<br> ……しかしそれは同時に黒龍丸もまた完成したことを意味することをハヤブサは知らない。<br> ハヤブサは龍の里と魔神の因縁を信じ、もう一つのストーンサークルに向かう。<br> 果たせるかな、ハヤブサが飛び込んだその先はザルカン内部に通じていたのだった。<br> <br> <br></font></dd> <dt><font color="#000000">372 :<a href= "mailto:sage"><b>NINJA GAIDEN</b></a>:2006/09/28(木) 00:46:49 ID:hyQiYkL30</font></dt> <dd><font color= "#000000">ザルカン最深部へと進むハヤブサ。その前に現れたのは巨大なピラミッド状の祭壇と磔にされたレイチェルの姿だった。<br> 怨念の塊と化してこの世に残ったドークは、ルマに肉親を贄として地獄の覚醒を迎えよと言い放つ。<br> レイチェルを助けようとするハヤブサ。その前に立ちはだかったのはアルマ重鬼卿。<br> 力を取り戻した龍剣に、更なる異形と化し挑むアルマ。再戦の火蓋が切って落とされようとしていた。<br>  <br> アルマ重鬼卿は難敵ではあったが、所詮力を取り戻した龍剣の敵ではなかった。<br> だが、既にドークはレイチェルを生贄として捧げるべく処刑の刀を掲げていた。<br> 倒れるアルマを余所にレイチェルを救うべく駆けるハヤブサ。<br> けれど今一歩のところで及ばず刀は振り下ろされてしまう。 <br> <br> その窮地を救ったのは意外な人物……アルマ重鬼卿その人だった。<br> 身を挺して姉を庇うアルマ。ドークの刀はアルマの核に突き刺さる。<br> その結果引き起こされたのは僧院と同じ、いやそれ以上かもしれない大爆発――<br> <br> 閃光の収まった祭壇の上で、レイチェルは一人の女性を抱いていた。<br> 命を賭して姉を護った妹は皮肉にも死を迎えてようやく人の姿を取り戻したのだ。<br>  <br> 失敗を悟り、忌々しげにザルカンの奥へと去ってゆくドーク。<br> 今度こそ完全に滅ぼすためにドークを追うハヤブサ。神聖皇帝の住まう塔に続く広間、そこが決戦の地となった。<br> 怨霊の姿となりながらも――いや、むしろ純粋な怨念の塊と化したことで生前よりも力を増したドーク。<br> かつてない激戦を制したのは幾多の戦いを乗り越えたハヤブサの業と龍剣の力だった。<br> ついに消滅の時を迎えるドーク。<br> だが、ドークが今際の際に残した呪いによってハヤブサは魔神と化してしまうのだった。<br> <br></font></dd> <dt><font color="#000000">373 :<a href= "mailto:sage"><b>NINJA GAIDEN</b></a>:2006/09/28(木) 00:59:41 ID:hyQiYkL30</font></dt> <dd><font color= "#000000">青い肌、赤い目。人ならざる魔神と化してもハヤブサの歩みは止まらない。<br> 迷わず神聖皇帝の住まう異形の塔に挑むハヤブサ。<br> そこは地面に――火口に向かって聳え立つ通常の物理法則のきかない異界だった。<br> <br> 構わず突き進むハヤブサは塔を守護する魔神どもを片端から薙ぎ払ってゆく。<br> 道中手に入れていた謎の像は捧げるたびにハヤブサの進むべき道を開いた。<br> そうした何度もの死闘の果て、ついにたどり着いた最上階。<br> だが、捧げるべき最後の像はハヤブサの手にはなかった。周囲を見渡すハヤブサ、<br> その目に映ったのは光を放つストーンサークル。<br> <br> そこに飛び込んだハヤブサが見たものは魔界とその地を統べる魔王。<br> 襲い掛かる魔王マルバスこそが最後の像の所持者だったのだ。これで全ての鍵は揃った。<br> 最後の像を捧げるハヤブサ。すると石壇の上の岩扉が開き、存在しないはずの階段が姿を現した。<br> ハヤブサは勢い良く階段を駆け上った。しかし階段はハヤブサが頂上にたどり着く前に崩壊してしまう。<br> 落ちてゆく階段とハヤブサ。だが次の瞬間、時計の逆回しのように両者は天頂へ――<br> 奈落の底へと吸い込まれてゆくのだった。<br>  <br> ハヤブサがたどり着いたのは一面の花畑だった。静謐とさえいえる美しい光景の中心、<br> そこには端正な面立ちと巌のごとき肉体を備えた異形の石像。そして石像の頭上には――黒龍丸。<br> 石像がゆっくりと立ち上がり、巨大化しながら花畑を灼熱の溶岩洞に変えてゆく。<br> 石像、いや神聖皇帝は黒龍丸を得て邪神へとその姿を変えていた。<br> 邪神に対抗すべく印字を切るハヤブサ。同時に地面が丸く抉られ、ハヤブサを宙に運ぶ。<br> 龍の忍者と邪神。太古の決戦さながらの宿命の戦いが幕を開けようとしていた。<br>  <br> 強大な邪神は一度は溶岩に呑まれようともその邪悪な本性をむき出しにしてハヤブサに襲い掛かった。<br> だが、さしもの強大な邪神も、太古の決戦と同じように龍の忍者の手によって敗れ去る。<br> 今度こそ滅びる邪神。ハヤブサはこうしてついに黒龍丸を奪還した。<br> 同時に、主たる神聖皇帝の死によってドークの呪いも消え去り、ハヤブサは人の姿を取り戻したのだった。<br>  <br>  <br>  <br> <br></font></dd> <dt><font color="#000000">374 :<a href= "mailto:sage"><b>NINJA GAIDEN</b></a>:2006/09/28(木) 01:04:21 ID:hyQiYkL30</font></dt> <dd><font color= "#000000">しかし、黒龍丸は手に入れたが溶岩洞――ザルカン王宮を支えていた火山は<br> 黒龍丸と龍剣の激突の余波か噴火を目前にしていた。今更脱出する手段もない。<br> そんなハヤブサの前にレイチェルが現れる。彼女はフックショットで火口を降りてハヤブサを助けに来たのだ。<br> 間一髪、レイチェルの手をとり脱出することに成功するハヤブサ。<br> しかし、噴煙に巻き込まれ黒龍丸を手放してしまう。<br> 吹き飛ぶ黒龍丸、火口付近に突き刺さったその傍には待ち構えていたかのように佇む二人の男がいた。<br>  <br> 火口を登りきった二人の前に現れる黒龍丸を手にした黒使大兄とガモフ。<br> ガモフは語る、この時を待っていたと。黒龍丸が完全な力を取り戻すのを待ち、完成したところで横から奪い取る。<br> それが彼らの計画だった。<br> <br> 黒龍丸を手にした黒使大兄は最早用済みとばかりにガモフを切り捨てるとついにその正体を現す。<br> 外される仮面、その下から出てきたのは――ムライ。全ては、この男の野望に端を発していたのだ!<br> 黒龍丸を手にし魔神と化した超忍、ムライ。<br> 龍の忍者、リュウ・ハヤブサ。<br> 黒龍丸を巡る最後の決戦が始まろうとしていた。<br> <br> 暗黒の力と忍びの技。最強と思われた組み合わせもまた、龍の忍者の手によって敗れ去った。<br> 血を吐き、火口へと飲み込まれてゆくムライ。<br> ハヤブサは残された黒龍丸を一刀の下に粉砕するとレイチェルに背を向けた。<br> 「邪悪は消えた」<br> 討つべき邪悪が消えた今、ハヤブサがこの場に残る理由はどこにもない。<br> ハヤブサの背を見つめる女は二人。レイチェルと、あやね。<br> 二人に一瞥もくれることなく印字を切るとハヤブサは文字通り隼の如く赤い夕暮に姿を消すのだった。<br> <br> <br> 月に照らされた龍の里。小さな、名も無き墓の前に立ったハヤブサはそっと勾玉を外し墓に掛け直す。<br> 過ぎたる力を封印したハヤブサは月に向かって跳躍する。龍の忍者の使命を帯びてハヤブサは駆け続けるのだ。<br> その後を追うように一羽の隼が月に向かって飛んでいった。<br> <br> NINJA GAIDEN 完<br>   <br> <br></font></dd> </dl>

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