絶体絶命都市2―凍てついた記憶たち―

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<p><strong>絶体絶命都市2―凍てついた記憶たち―</strong></p> <p>&gt;&gt;24-304</p> <hr> <dl> <dt>304 :<a href="mailto:sage"><b>絶体絶命都市2(1) </b> ◆l1l6Ur354A</a>:2006/08/20(日) 21:31:34 ID:GVJ+RRZy0</dt> <dd> 絶体絶命都市2いきます。とりあえず今日は(1)(2)まで。<br> 細かい部分や分岐ははしょってますのでご了承を。<br> <br> ----<br> <br> 前作舞台・首都島の壊滅から数年。<br> 失われた第3首都の座は空席のまま。都市開発の波は激しさを増し、様々な都市に及んでいた。<br> ここ、富坂市ももその一つ。<br> 四方を海と山に囲まれた地方都市、Z県富坂市。<br> どこにでもあるような一地方都市であるこの街を変えたのが、時の富坂市長である田辺宗一郎が提唱した<br> 限られた土地を有効かつ計画的に開発する地下都市開発計画「ジオフロンティア計画」であった。<br> この計画は富坂市に飛躍的な発展をもたらし、今もなお、その勢いは留まるところを知らない。<br> <br> 時は2010年12月24日。<br> 連日続く記録的な集中豪雨の中、韮沢ジオセクションにて「ジオフロンティア計画」<br> 第一期計画工事完了を祝うパーティーが盛大に催されていた。<br> 折りしも、この日はクリスマスイブ。<br> 季節はずれの大雨は祝福の雨か、それとも・・・<br> <br></dd> <dt>305 :<a href="mailto:sage"><b>絶体絶命都市2(2) </b> ◆l1l6Ur354A</a>:2006/08/20(日) 21:32:45 ID:GVJ+RRZy0</dt> <dd> ■CASE1 篠原一弥編(大学生・男性・22歳)<br> <br> どこにでもいる普通の大学生・篠原一弥。<br> (篠原一弥:ttp://www.zettai-zetsumei.com/zz2/f_gazou/f_shinohara.jpg)<br> 12月24日14:06、彼はアルバイトウェイターとしてジオフロンティア計画第一期工事完成披露パーティー会場にいた。<br> 壇上では今は県知事となった田辺宗一郎が雄弁に完成披露の挨拶を行っている。<br> (田辺宗一郎:ttp://www.zettai-zetsumei.com/zz2/f_gazou/f_tanabe.jpg)<br> だが、バイトウェイターらはそんな話などそっちのけで、同じバイト仲間の藤宮春香について噂話をしていた。<br> (藤宮春香:ttp://www.zettai-zetsumei.com/zz2/f_gazou/f_fujimiya.jpg)<br> 「やっぱいいよな~、藤宮さん!なんでも、実はすげえ大金持ちの娘らしいぜ!」<br> そんなご令嬢が何故アルバイトなんかしているのかは謎だったが、当の彼女は会場内でせっせと給仕に励んでいる。<br> そんな彼女を手伝ったり食事を運んだりと篠原もウェイター業務をこなすが、そんな中、田辺知事に飲み水を頼まれた。<br> 厨房へと水差しを取りに行くと、厨房では料理長が電話に向かって怒鳴りつけていた。<br> 「水道もガスもだ!どっちも止まって使い物にならん!」どうやら水道やガスの調子が悪いらしい。<br> 水差しを持って戻ろうとすると廊下を走る藤宮春香の姿が見えたので、気になって後をついていくと、天井からの雨漏りを発見。<br> 雨漏りを報告した警備員は心配ないと言うが、パーティー会場外の廊下にも所々水漏れしている箇所が見られる。<br> 頼まれた飲み水を田辺知事に給仕していると、先ほど中座していた青いスーツの男が血相を変えて駆け戻り、知事に耳打ちした。<br> (青山透:ttp://www.zettai-zetsumei.com/zz2/f_gazou/f_aoyama.jpg)<br> 「…何!?わかった、すぐ行こう」パーティー会場を中座する知事と青スーツ。同時に、スタッフ全員にも集合がかけられる。<br> <br> 会場裏に集合したスタッフ全員に、市内を流れる羽代川が決壊したことが告げられる。<br> このパーティー会場は地下。騒然とするスタッフ達を一喝し、チーフはウェイター達に来場客の避難誘導指示を出す。<br> 担当の会場ロビーの客に避難を呼びかける中、トイレにまだ田辺知事の秘書がいると聞き男子トイレへ向かうと、<br> 壊れた蛇口から吹き出る水にパニクっている先ほどの青スーツの男がいた。<br> 後は頼んだよ!と男がトイレから立ち去ると同時に轟音とともに大量の水が男子トイレに流れ込んできた。<br> 篠原は慌ててトイレを出るが、目前で緊急シャッターが下り、その向こうでは来場客たちが慌しく避難している。<br> おーい!大声でシャッターの向こうに声をかけると、チーフから藤宮を探してきてくれと頼まれる。<br> なんでも、早退するためロッカー室に戻って以来姿が見えないらしい。<br> <br> 既に浸水や壁が一部崩壊している館内を抜けロッカー室にたどり着くと、開かないドアの中から助けを求める藤宮の声が聞こえた。<br> 大量の水が押し寄せる中、篠原は間一髪崩れた壁からロッカー室に侵入し、別の崩壊した壁から二人は脱出を試みる。<br> 途中、藤宮の携帯が鳴る。電話の主は藤宮の父だった。電話に出た篠原は、藤宮の父に彼女の避難を助けてやってくれと頼まれる。<br> 藤宮に電話を代わる。「あのことはもう怒ってはいないから帰ってくるんだ」などという会話が聞こえる。どうやら訳アリのようだ。<br> 会話中、突然起こった大きな揺れのせいで藤宮は携帯電話を水に取り落としてしまい、会話は中断される。<br> 気を取り直して、変わり果てた館内を進み、合流場所の非常階段まで辿り着くが、そこにはもう誰もいない。<br> ふと吹き抜けのロビーを見上げると、上の階を走るチーフや避難客の姿が見えた。<br> 直後、ガラス張りの吹き抜け天井が崩壊し、信号機や車が降ってくる信じられない光景が目の前で繰り広げられる。<br> 同時に雨も降り注ぎ、浸水速度もスピードを増す。みるみるうちに足元が水に浸される。急いで上の階に行かなければ!<br> <br></dd> </dl>

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