分裂ガール

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悪夢から目覚めると、そこは冷たく汚れた小部屋だった。 狭く暗い小部屋の中で、血塗れの少女(主人公)が倒れていた。 ここは何処なの?ここで私に何が起きたの? 手掛かりは、部屋に刻まれた名と、そこが病院であることを示す書類。 自分が何者かも、そこが何処であるかも分からぬまま、外へ向かって歩き出す。 地下10階で灰髪の少女は目を覚ます。 部屋の中の資料から、自分が精神分裂症であること。 名前がエルテ・ティートであることを知る。 ただ、日の光が見たい。そう思い、彼女は外を目指す。 地下9階に登り、しばらく進むとようやくまともに会話ができそうなお爺さんがいた。 彼は自分をナール爺さんと呼べばいいといい、親身に接してくれた。 エルテが外に出たいと言うと、彼も一緒に来てくれるという。 地下8階では気のふれた金髪の少女に出会う。 彼女はどうもナールの知り合いらしいのだが、ナールは思い出せない。 さらにエルテのことを知ると激昂して襲い掛かってくるのだ。 さらに登っていくと地下5階に病棟でまともに会話できる人たちが集まって暮らしているところに辿り着く。 登るうちに捨てられた新聞を読んだり、彼らの話を聞くうちに次第に事情が分かってくる。 1つ、ここは精神病院であること。 2つ、ここの院長は酷く残酷で患者を縛りつけたり、そのスタッフは力ずくで患者に接するため、病棟の人々は院長を憎んでいること。 3つ、精神病棟の人々が結束して、弾圧に対抗しようとすると院長はこの病院ごと見捨てて、ただ決して外に出さないように出口を警備ロボットに監視させていること。 途中の病室の壁には院長への恨みを書いた血文字なども見受けられた・・・。 外にわざわざ出なくてもいいという忠告もあったが、共感?してくれた仲間も加え、エルテは上を目指す。 しかし、出口も近くなったときこれまで時々現れては謎のような言葉をかけ、 襲ってきた金髪の少女が真実を告げる。 金髪の少女こそ、エルテ・ティートであること。 灰髪の少女(主人公)はリュクリシアという名前のこの精神病棟を地獄へ追いやった院長の孫だというのだ・・・。 院長は家族にはとても優しい面を見せていた。 が、その裏の顔も知らずぬくぬくと育つリュクレシアに怒りを覚えたエルテは 院長への復讐も兼ねて彼女を誘拐・監禁し、暴行を働いたのだ。 今までエルテとして過ごし、院長の酷薄さを教えられ、さらに記憶も失ったリュクリシアは エルテに酷いことをされながらも彼女を理解し、憎めなかった。 ついに地下1階に辿り着き、出口に脱出する際に、ナール爺さんは言う。 この病棟を出たら一人でも逃げ延びるためにバラバラに逃げよう、そして落ち合う場所を決めようと。 また、リュクリシアはもし自分の祖父に会っても決して心を許さないほうがいいと。 凶悪な警備ロボットを破壊し、ついに外へ脱出する主人公たち。 打ち合わせどおり、皆バラバラに逃げ、リュクリシアはある木陰に辿り着く。 そこにいたのはエルテ・ティート。 数奇な出会いをした二人は認め合いながら、お互いを傷つけあう。 戦いは終わった、だが警備兵に見つかり、エルテは連れていかれ、リュクリシアは家に帰らされる。 目が覚めると、其処にはどうしても思い出せない、祖父と名乗る院長がいた。 リュクリシアに優しく接しながらもエルテを処刑すると言ったその男。 彼女は躊躇いもなく院長を殺した。病棟の皆を、何よりもエルテを助けたくて。 行き場を見失ったリュクリシアは、ただナール爺さんとの待ち合わせ場所を目指す。 ナール爺さんならきっと相談に乗ってくれると信じて。 だが、辿り着いた場所には仲間はいなかった。 捕まってしまったのだろうかと不安に心を曇らせたリュクリシアはふと置手紙を見つけた。 それは、ナール爺さんからの手紙。 リュクリシアを哀れむ、手紙。 Fin.
〔ここに投稿された文章には個人サイトからの無断転載である疑いがあったため、削除されました。〕

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