METAL GEAR SOLID 2

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<p><strong>METAL GEAR SOLID 2</strong></p> <p>・本編:part11-598~</p> <p>・SNAKE TALES(途中まで):part24-276~278,280,297</p> <p>・SNAKE TALES:part44-135~142,188~194</p> <hr /><p>598 MGS2 sage 05/01/31 17:31:23 ID:Zt3wztzc<br /> 前作から引き続いてる登場人物<br /> ・スネーク・オセロット・オタコン・リキッド・スネーク・忍者・大佐<br /> 前作で名前だけ出てきて、今回登場する人<br /> ・ゴルルコビッチ・ソリダス・スネーク・大統領</p> <p><br /> 最後に1レスあらすじ貼ります。簡単な方読みたい人はそっちドゾ。</p> <p><br /> 599 MGS2 sage 05/01/31 17:33:41 ID:Zt3wztzc<br /> ・タンカー編(スネーク主役)<br /> 前作終了後、オセロットが二足歩行核兵器メタルギアのデータを全世界にばら撒いたため<br /> メタルギアは量産され、珍しい兵器ではなくなった。<br /> ソリッド・スネークとオタコンは、反メタルギアを掲げるNGO団体フィランソロピーを設立。<br /> 世界中のメタルギアを破壊して回っているため、政府からはテロリスト扱いを受けている。<br /> フィランソロピーはアメリカ海軍が、水中移動ができる新型メタルギア・RAYを開発したという情報を掴んだ。<br /> HPでその情報を公開するため、メタルギアを運んでいる海兵隊の偽装タンカーにスネークが潜入。</p> <p><br /> 時を同じくして、そのタンカーを、ロシアのゴルルコビッチ大佐率いる軍隊GRUが襲撃。<br /> ゴルルコビッチ大佐はメタルギアRAYをロシアに持ち帰り、軍事国家としての再建をたくらんでいた。<br /> 大佐の娘、オルガと対面したスネークは彼女を麻酔銃で眠らす。彼女は妊娠中だった。<br /> スネークはメタルギア・RAYの写真を撮るため船下部のメタルギア格納庫に潜入する。</p> <p><br /> ロシア軍は格納庫に突入、襲撃に同行していたオセロットが海軍司令官を射殺した。<br /> 同時にオセロットは、ゴルルコビッチ大佐も裏切り、いきなり撃ち殺した。<br /> 「メタルギアは我らのものだ。“愛国者”のな」<br /> オセロットはメタルギア奪取のために、ゴルルコビッチ大佐らロシア軍を騙して襲撃させたのだ。</p> <p><br /> スネークは飛び出していった。スネークを見たオセロットの右腕は、突如おかしな動きを初めた。<br /> そしてオセロットの口から飛び出したのは、リキッド・スネークの声と言葉。<br /> 「久しぶりだな兄弟!しばらく見ないうちに老けたな。…無理もない。<br /> 50代のビッグボスの遺伝子を使って作られた子供だ。最初から年を取っている。<br /> お前の寿命は、せいぜいあと5~6年だな。俺はオセロットの体に乗り移り、まだまだ生きることができる!」<br /> オセロットはフォックスに切り落とされた右腕に、リキッドの右腕を移植した。<br /> その結果、たまにリキッドに意識を乗っ取られてしまうらしい。<br /> 「引っ込め!リキッド!」オセロットが自分を取り戻す。その体の中では壮絶な戦いがあるようだ。<br /> オセロットはタンカーに仕掛けた爆弾を爆発させる。</p> <p><br /> オセロットはメタルギアRAYに乗り、タンカーを真っ二つにすると海に飛び込んでいった。<br /> 「…はい。タンカーは爆破、無事メタルギアを奪取しました。…大統領」</p> <p><br /> 600 MGS2 sage 05/01/31 17:35:30 ID:Zt3wztzc<br /> ・プラント編(雷電主役)<br /> タンカー沈没事件から二年後。船が沈没したマンハッタン沖には<br /> 漏れた原油を除去するための巨大汚染除去施設『ビッグシェル』が建てられた。<br /> そのビッグシェルを、テロリスト「サンズ・オブ・リバティー(自由の息子達)」が占領。<br /> 視察に来ていた大統領や政府要人30人を人質にとり、ビックシェルを爆破すると脅迫。要求は300億ドル。<br /> 「サンズ・オブ・リバティー」のリーダーはソリッド・スネーク。<br /> 『伝説の傭兵』であり二年前のタンカー沈没事件の犯人である。彼はその事件で死んだと思われていた。</p> <p><br /> 隠密特殊部隊FOXHOUNDの新米隊員「雷電」がビックシェルにこっそり単独で潜入。<br /> 任務は「人質の救助」と「テロリストの武装解除」<br /> 雷電は、シャドーモセス事件のシミュレーションVR訓練を受けており、実力は折り紙つき。<br /> 無線サポートは、大佐と、雷電の恋人ローズ。ローズは急遽、作戦に参加させられた。<br /> 無線でローズは言う「明日4月30日は何の日だか知ってる?」</p> <p><br /> 政府正規軍SEAL10はヘリでビックシェルに潜入。大統領の救助に向かった。しかしあっけなく全滅。<br /> 雷電はテロリストの一人、吸血鬼ヴァンプに出会う。殺されそうになったところを<br /> SEAL10のただ一人の生き残り、プリスキン中尉に助けてもらう。<br /> プリスキンは雷電の正体を一目で見抜く「そのスーツ…お前FOXHOUNDだな?あれは解散したはず…」<br /> そして、雷電にテロリストの情報を教えてくれる。<br /> 今襲ってきた吸血鬼ヴァンプは、前アメリカ大統領ジョージ・シアーズが作った組織『デッド・セル』の構成員。<br /> 『デッド・セル』は2年前、リーダーが汚職の罪で囚われ獄死。冤罪にはめられたと怒ったデッドセルは、<br /> 政府組織としての活動から道を外し、テロ犯罪に手を染めた。半年前、政府にデッドセルは壊滅させられる。<br /> 生き残ったメンバーは、吸血鬼ヴァンプ、幸運の女神フォーチュン、爆弾魔ファットマンの3人。<br /> そして、ゴルルコビッチの娘、オルガ率いるロシア軍隊と手を組み、今回の事件を企てた。<br /> 「ソリッド・スネークは二年前、自分が沈めたタンカー沈没事件で死んだ。死体のDNAで本人だと確定している」<br /> プリスキンは首謀者スネークの死を断言、スネークの関与を否定した。</p> <p><br /> デッドセルはSEAL10の突入の報復を開始。ビッグシェル数箇所に爆弾を仕掛けた。<br /> プリスキンと二手に別れ爆薬の解除を始める雷電。なんとかすべての爆弾を除去。<br /> ところが、それに怒った爆弾魔ファットマンが、自分たちの目的も忘れ暴走を起こす。<br /> ビッグシェル全てを破壊する爆薬をしかけ、雷電をじきじきに指名して呼び出した。<br /> 雷電はファットマンを倒し、仕掛けられた爆弾も解除する。<br /> 別行動しているプリスキンも順調に進入しているようだ。</p> <p><br /> 601 MGS2 sage 05/01/31 17:36:35 ID:Zt3wztzc<br /> サイボーグ忍者が現れた。銃を向ける雷電。<br /> 「グレイ・フォックスはシャドー・モセス島で死んだはずだが、お前は誰だ?」<br /> 雷電の質問に、忍者は「自分は“らりるれろ”の使者で、雷電のサポートのために潜入した」とだけ答えた。<br /> そして、拉致された大統領の居場所などの情報を伝えると、あっというまに姿を消す。</p> <p><br /> その後、雷電は囚われている大統領のシークレット・サービスのエイムズと接触。<br /> 先ほどの忍者の話と総合すると、真実はこういうことらしい。<br /> ・ここはメタルギアの開発施設。海上除染施設は偽装。原油汚染も、ここに建てるための嘘<br /> ・大統領は、新型メタルギアの試運転をするために視察に来た。<br /> ・テロリストは300億ドルの要求はしていない。<br /> ・テロリストは、核を大気で爆発させて電磁波を起こし、デジタルネットワークを全て麻痺、世界を混乱に落とさせるのが目的<br /> ・核を発射するには、大統領自らの意思で発射ボタンを押さなくてはいけない最先端システム<br /> ・大統領は“らりるれろ”に反逆を起こし、テロリストに協力している可能性があり、エイムズはその監視役も担っていた。</p> <p><br /> エイムズが急に声を潜めた。「ソリッド・スネークが来たぞ…!」<br /> ガラスの向こうにソリッド・スネーク、オセロット、オルガのシルエットが浮かぶ。<br /> 雷電は、3人の会話を収音マイクで盗聴。<br /> 大統領は核発射システムを稼動させてしまったようだ。<br /> あと一時間後に再度大統領自身が確認コードを打ち込めば発射システムは完了、大統領は殺されるという。<br /> ソリッド・スネークは、「この作戦をアウターヘブンの再来にする」と宣言した。</p> <p><br /> ここでエイムズが急に心臓発作を起こし、死んでしまう。<br /> オセロットが兵を連れ、部屋に入ってきて、雷電は囲まれてしまう。<br /> そこへ忍者が飛び込んできてくれ、雷電を逃がしてくれる。</p> <p><br /> ここでテロリストについてのまとめ(わかりづらいと思うので)<br /> ・首謀者はソリッド・スネーク、ただし本物のスネークかどうかは不明。<br /> ・オセロット。右腕はリキッドのもの。<br /> ・オルガ。ロシア兵のリーダーでゴルルコビッチの娘。ここの警備はロシア兵がしている<br /> ・『デッド・セル』前大統領に作られた組織。構成員は幸運の女神フォーチュン、吸血鬼ヴァンプの二人。<br /> 爆弾魔ファットマンは、仲間を裏切り、勝手に雷電に闘いを挑んで死亡。</p> <p><br /> 602 MGS2 sage 05/01/31 17:37:50 ID:Zt3wztzc<br /> 大統領がいるエリアに向かうため橋を渡る雷電。プリスキンから無線がはいる。<br /> プリスキンはヘリを見つけ、30人ほどいる人質の救出に向かってくれるという。<br /> ヘリはプリスキンの相棒が運転しているらしい。すぐ頭上をそのヘリが飛んでいった。<br /> 互いの検討を祈り、合図を送りあう二人。</p> <p><br /> そこにソリッド・スネークを名乗るマントの男が現れ、雷電に襲い掛かかった。<br /> ヘリが近づいてきて、身を乗り出したプリスキンが銃を乱射して助けに入った。<br /> 「離れろ!雷電!そいつはスネークじゃない!!」<br /> マントの男は、プリスキンに向かって叫んだ。<br /> 「兄弟よ。やはり現れたか!オリジナルは私だということを証明してやろう!スネーク!」<br /> 「やめろ!お前はビッグボスではない!ソリダス!」<br /> マントの男ソリダス・スネークは、戦闘機を呼び出し、飛び乗るとヘリに襲い掛かった。</p> <p><br /> 事態がよく飲み込めないまま、雷電はソリダスの乗った戦闘機をスティンガーミサイルで撃ち落す。<br /> ソリダスは左目を負傷。一旦、引くことにしたらしく、去っていった。</p> <p><br /> 「あんたが…ソリッド・スネーク?」雷電はプリスキンと名乗った男に聞いた。<br /> 「そうだ」「でもタンカー事件で見つかった死体は?DNA鑑定でスネークだと確定していると」<br /> スネークの相棒のオタコンが割って入った。<br /> 「あれはある機関に保存されていたリキッド・スネークの遺体だよ。DNA配列もまったく同じなんだ」<br /> ひき続き、二組は行動を開始した。<br /> オタコンとスネークは負傷したヘリの修理、雷電は大統領を助けに行くことに。</p> <p><br /> 雷電は大佐に無線。<br /> 「大佐!気づいていたんだろう?なぜプリスキンがスネークだと教えてくれなかったんだ!」<br /> 「彼のことは作戦のシミュレーションには入っていなかった。任務を続けろ、雷電」<br /> 「そんな…!あんたはシャドーモセス島でスネークと一緒に戦ったじゃないか、<br /> スネークという男のことは、アンタもよくわかってるはずだろう!?」<br /> 怒る雷電だったが、大佐は作戦を遂行しろという機械的な返事を言うだけで、雷電の抗議をスルー。</p> <p><br /> 603 MGS2 sage 05/01/31 17:39:24 ID:Zt3wztzc<br /> 大統領が監禁されている部屋に潜入した雷電。大統領は核発射に協力した理由を語った。<br /> 飾り物であることに嫌気が差していた大統領は、核発射を盾に“愛国者達”に入ろうとした。<br /> “愛国者達”とは、アメリカを裏で牛耳ている権力者たちのことで、<br /> 12人の老人からなる『賢人会議』というものが“愛国者達”の統一をしている。<br /> この国の動向は、政治も、大統領の人選も、すべて彼らに操られており、<br /> 大統領選挙も民衆を騙すために作られた、ただの演出だという。<br /> “愛国者達”のメンバーが誰なのかは完全なトップシークレットで、大統領も知らない。</p> <p><br /> “愛国者達”はその存在が、世間に漏れることを恐れていた。<br /> しかし科学は発達。民間人が個人で発信するデジタル情報までは、遮断できない。<br /> “愛国者達”は、それさえも掌握するため、全世界のデジタル情報処理に乗り出した。<br /> そして、ビッグシェルで、超大規模デジタル情報処理システム『G.W』を開発。<br /> G.WはAIを駆使し、世界に氾濫する情報をすべて検問し、不要な情報を削除できる。</p> <p><br /> そのG.Wを内部に持つのが新型メタルギア。それは要塞型で、このビッグシェルの下部そのものを指す。<br /> 数千のミサイル発射能力があり、G.Wで全米の兵器情報の把握もできる。<br /> おまけに2年前に海軍が開発したメタルギアRAYを量産、25機のRAYに周りを護衛させるという。<br /> 世界最高規模の兵力とデジタル能力を持つ要塞型のメタルギア。その名も『アーセナルギア』</p> <p><br /> ソリダスは核発射のボタンを押させるために大統領を利用した。<br /> 彼は本気で核を発射させて“愛国者達”を引きずり出し、戦争を起こす気なのだ。</p> <p><br /> ソリダス・スネークとは…前アメリカ大統領、ジョージ・シアーズ。<br /> 『恐るべき子供達』の3人目のスネーク。“愛国者達”は彼を気に入り、大統領の駒にした。<br /> しかし4年前、ソリダスは“愛国者達”に内密で、リキッドをそそのかし、シャドーモセス事件を起こした。<br /> これが”愛国者達”の怒りを買い、大統領から降ろされた。ソリダスは「病死」する予定だったが<br /> オセロットの手を借り、地下に逃げた。(ソリダスだけは50歳くらいの外見)</p> <p><br /> 大統領は、FOXDIEを基に作られたコンピューターウイルスの入った光ディスクを雷電に渡した。<br /> アーセナルギアはもうじき稼動を始めてしまう。<br /> これをエマというG.Wを開発した天才システムプログラマに使わせれば、<br /> アーセナルギアを停止させる事ができるという。<br /> そして自分が死ねばもう核発射はできなくなる。自分を殺してくれと雷電に頼む。</p> <p><br /> そこにオセロットが現れ、「しゃべりすぎだ」と大統領を射殺してしまう。<br /> 大統領を殺せば核発射はできなくなる。しかしアーセナルギアには水爆も完備されている事がわかった。<br /> こっちは核とちがい、解除コードなしで発射できる。しかも核と変わらない被害を引きこせる。</p> <p><br /> 604 MGS2 sage 05/01/31 17:40:29 ID:Zt3wztzc<br /> 雷電はスネークと無線会話。タンカー事件の真相を聞く。<br /> 海軍は、政府の反対を押しきり、独自にメタルギアRAYを作った。<br /> “愛国者達”はそれを横取りし、ここにアーセナルギアを建てるため、<br /> この場所を狙って、タンカーをオセロットに襲わせた。<br /> そしてタンカー沈没の犯人にしたてあげるため、スネークをメタルギアRAYの情報でおびき寄せた。<br /> タンカー事件も全て、“愛国者達”に仕組まれた罠だったのだ。</p> <p><br /> 監禁されていたエマを発見。エマはオタコンの血の繋がらない妹だった。もう10年以上会っていないらしい。<br /> 仲はものすごく良かったが、オタコンの父親が自宅プールで死亡。一緒にエマも溺れ、死に掛ける。<br /> プールを見下ろす部屋にいたオタコンは、エマの助けを呼ぶ声を無視。<br /> 事故後、オタコンは、エマとエマの母親を置いて家出。エマはオタコンを憎んでいた。</p> <p><br /> 雷電はスネークと合流。エマをコンピュータールームに連れていき、ウイルス作動を任せることに。<br /> 連れて行く途中で、吸血鬼ヴァンプが襲い掛かかり、エマを刺す。<br /> 雷電はヴァンプを銃殺。スネークがエマを救出。</p> <p><br /> エマは怪我を押して、コンピューターを設定、G.Wにをウイルスを植えつける。<br /> 傷は深く、助かる見込みが無い。ヘリの修理を終えたオタコンが駆けつけてきた。<br /> エマは「妹ではなく一人の女としてお兄ちゃんが好きだった」と告白。死んでしまう。<br /> オタコンは泣きながら、エマに謝る。<br /> プールでエマが助けを呼んだとき、オタコンはエマの母親と関係を持っていて、聞こえなかった。<br /> 父親の水死は事故ではなく、自殺だった。(エマを道連れにした心中?)<br /> 良心の呵責に耐えられず、オタコンは家出。<br /> まだ子供だったエマは、オタコンが自分を捨てたと思い込み、ハッカーになった兄を追って、<br /> コンピュータープログラマの道に進んだ。そしてG.Wを開発したのだ。</p> <p><br /> コンピューターウイルスは90%の稼動で緊急停止。<br /> ウイルスには、なんらかの改竄が加えられていた。どうやら失敗したらしい。<br /> アーセナルギアは稼動を始めてしまった。ビッグシェルの上部建物部分が崩壊を始めた。</p> <p><br /> 悲しんでいる暇は無い。オタコンは修理したヘリで、建物内に残された人質を岸まで運んだ。<br /> 雷電とスネークは、アーセナルギアへ進入し、内部から破壊することに。</p> <p><br /> 605 MGS2 sage 05/01/31 17:42:18 ID:Zt3wztzc<br /> アーセナルギアへの出入り口はぴったり閉められ、入る隙は見つからない。<br /> 外側からの破壊はその規模、その装甲から言って無理だろう。<br /> そこへスネークの合図で忍者が現れ、雷電に襲い掛かった。<br /> 忍者はその顔をあらわにした。それはテロリストの一員でロシア兵のリーダー、オルガだった。<br /> 「スネーク!どういうことだ!」スネークはニヤニヤしている。オルガはたやすく雷電を気絶させる。</p> <p><br /> 雷電は素っ裸で拷問機械に拘束される。<br /> ソリダス・スネークがやってきた。「久しぶりだな、ジャック」雷電の事を本名で呼んだ。<br /> 「さっきはFOXHOUNDのスーツを着ていたから気づかなかったよ。私のことを思い出したか?」<br /> ソリダスが言うには、雷電は昔、ある国の内戦で『切り裂きジャック』として名をはせた少年戦士だったという。<br /> その才能にソリダスは目をつけ、アメリカに連れ帰り、傭兵として育て上げた。<br /> そして急に『切り裂きジャック』は姿を消した。まさか“愛国者達”のもとにいたとは…ソリダスは言った。<br /> 雷電はさっぱり覚えが無いと首を振る。ソリダスは意味深に笑うと去っていった。</p> <p><br /> 恋人ローズと無線で会話。(体内ナノマシン経由なので、無線機は要らない)<br /> 雷電はソリダスが言ったことは真実だと打ち明ける。<br /> 「ソリダスと話して全部思い出した。俺は殺人鬼だ。物心ついたときから銃を持って人を殺していたんだ。<br /> 君がプロポーズを待ってたのは気づいてた。でも俺は君と一緒にいる資格は無い。別れよう」<br /> ローズはうろたえるが、どんな過去も受け入れる、一緒に生きていきたいと訴える。</p> <p><br /> オルガがやってきた。オルガは生まれたばかりの赤ん坊を“愛国者達”に奪われており、<br /> このテロに参加して、内部から雷電のサポートをするよう命令されていたのだという。<br /> スネークと手を組んだのはついさっき、スネークからタンカー事件の真相を聞いてからだという。<br /> 雷電を捕まえたのは、雷電を内部に入れるため、そしてその騒ぎに乗じてスネークも無事潜入した。</p> <p><br /> オルガが拘束を解いとくれて、雷電は、前を隠しながら素っ裸で逃走。</p> <p><br /> 606 MGS2 sage 05/01/31 17:43:57 ID:Zt3wztzc<br /> 大佐が無線をかけてきた「雷電!ににににに任務をつつつ続けるんだ」<br /> 電波状況が悪いらしく言葉が明瞭でない。<br /> 「わかってる、これからスネークに会って装備を受け取る」<br /> 「彼は作戦のシミュレーションには入ってない!ににににに任務をつつつつつt」<br /> 大佐の様子がおかしい。<br /> 「雷電!いますぐゲームの電源を切るんだ!これはゲームだ!ゲームなんだ!」<br /> 「大佐?」ワケワカメな雷電。<br /> そして大佐は雷電が3歩歩くごとに無線を入れてきては意味不明な言葉を口走るようになる。<br /> 「私は前世でアメリカシロヒトリだったんだ。あwせdrftgyふじこlp!!!」</p> <p><br /> 雷電は「大佐はどうしたんだ?そばにいるのか?」とローズに無線して聞く。<br /> ローズは大佐とは一度も会ったことが無い。ずっと別の部屋で無線サポートしていると言う。<br /> そういえば雷電も、モニター越しでしか大佐と会ったことが無い。<br /> と、そこでローズが、私は“愛国者達”に命令されて2年間あなたの監視をしていたと衝撃の告白。<br /> 雷電の好みを偽装して、自分に惚れさせた。フェデラルホールでの出会いも偶然ではなく必然。<br /> 「全て嘘だったってわけか!」怒る雷電。<br /> あなたにもう嘘はつきたくないから告白した、本気でジャックを愛している、と言い張るローズ。<br /> ローズは「あなたの赤ちゃんがお腹にいるの!」と叫ぶが、雷電は無線を切る。</p> <p><br /> スネークが迎えに来た。装備と日本刀を渡される雷電。ふたりは、奥へ進んでいった。</p> <p><br /> 雷電は無線でオタコンに、「大佐」について調べてくれと頼む。<br /> オタコンは迅速に「大佐」について調べてきた。<br /> 大佐からの無線はアーセナルギアの内部コンピューター『G.W』から直接送られてきていた。<br /> つまり、なんと「大佐」とはG.Wが作ったAI。大佐がおかしなことを言い出したのは、<br /> コンピューターウイルスが、効き始めたからかもしれない。<br /> 「そんな馬鹿な!」驚く雷電。<br /> オタコンが言うには、雷電に注入された体内ナノマシンなら、大佐の姿や声を<br /> 雷電の脳にいくらでも作り出すことができるという。</p> <p><br /> 大佐がまた無線してきた。「大変だ!ローズ君が拉致された!」<br /> そこになぜかローズの悲鳴も挿入される「たすけてーらいでんーきゃあー」<br /> スネークが割って入ってくる。「雷電、落ち着け!これはAIだ!大佐は現実じゃない!」<br /> 雷電の心に不安がよぎる。まさか…ローズもAI?</p> <p><br /> 大佐だけではなく、ゲームとしてのMGS2にも何らかの異常が見受けられるようになる。<br /> (戦っている最中にコンティニュー画面になったり、内部の名称が千葉県船橋市とかになったり)<br /><font color="#C0C0C0">因みにこれは後に製作スタッフが遊びで入れたと証言</font></p> <p><br /> 607 MGS2 sage 05/01/31 17:45:21 ID:Zt3wztzc<br /> 幸運の女神フォーチュンが現れた。<br /> タンカー事件でオセロットが殺した海軍司令官は父親で、彼女は犯人がスネークだと信じ込んでいる。<br /> フォーチュンはスネークとの対決を望んだ。スネークは要求に応じ、雷電をひとりで先に行かせた。</p> <p><br /> 雷電はアーセナルギアの屋上へ出た。ビッグシェル建物部分はすべて崩れ落ちて周りは海が広がっていた。<br /> そこにソリダス・スネークがいた。ソリダスは言う。<br /> 「お前は“愛国者達”が作ったS3計画の第一号なのだ。我が息子よ」と。<br /> シャドーモセス事件後“愛国者達”はソリッド・スネークのような屈強な戦士が欲しくなった。<br /> そしてG.Wを駆使して、実際に作り出そうとした。それが『Solid Snake Simulation』計画。<br /> 少年戦士として名をはせたジャックに目を付け、ソリダスの元から連れ出し、過去の記憶を消した。<br /> そしてシャドーモセス事件のシミュレーションVR訓練をさせて、新たなソリッド・スネークに作り変えた。<br /> FOX HOUNDもとうに解体している。大佐も、FOXHOUNDも、『雷電』という戦士も、何もかもすべてが<br /> “愛国者達”がG.Wで作り出したまやかしなのだ。<br /> 「死ね、ジャック」ソリダスの合図でメタルギアRAYが襲ってきた。<br /> ここには25機もあるという。数台破壊したがきりが無い。</p> <p><br /> そこにオルガが雷電を助けるために飛び込んできた。<br /> 「あなたが死ねば、私の子供も死ぬようにプログラムされているの!あなたは生きて!」<br /> オルガはソリダスの凶弾に額を撃ち抜かれて死んでしまう。<br /> 高らかに笑うソリダス。</p> <p><br /> ところが、周りを取り囲んでいたメタルギアRAYが突如ショートを起こし、動かなくなってしまう。<br /> オセロットがあわててやってきた「ウイルスが作動してしまいました!G.Wが崩壊をはじめています!」<br /> そこに、フォーチュンがスネークを拘束して連れてきた。スネークは負けてしまったらしい。<br /> 雷電もソリダスにつかまり、手錠をかけられる。</p> <p><br /> フォーチュンがこれからどうするのか、ソリダスに聞く。<br /> 「アーセナルギアは最初からお前らにくれてやるつもりだった。好きに使え。私の目的は他にある」<br /> ソリダスの目的とは、G.Wのデータにある“愛国者達”の名簿。<br /> デッドセルがアーセナルギアで水爆を発射して、騒ぎを起こしている間に<br /> これを見つけ、“愛国者達”を殺しに行くつもりらしい。<br /> G,Wは停止してしまったがまだ手はある、と自信たっぷりに言った。</p> <p><br /> 608 MGS2 sage 05/01/31 17:48:21 ID:Zt3wztzc<br /> 「茶番は終わりだ!」突如オセロットが笑い出し、計画の真実を話し出した。<br /> 「ソリダス、お前が自分の意思で起こしたと思い込んでいるこのテロは、<br /> それ自体が“愛国者達”の仕組んだ演目だったのだよ」</p> <p><br /> オセロットが言うには、S3計画とは、シャドーモセス事件のVR訓練の事ではない。<br /> このテロこそがS3計画、シャドーモセス事件を模したソリッド・スネークを作り出すための演習。<br /> エイムズはナノマシンを使って心臓発作を起こさせた、ウイルスもFOXDIEを基に作られた、<br /> 忍者もオセロットの指示で、オルガを扮装させた。<br /> デッドセルは、シャドーモセス事件で言うFOXHOUNDの役割、<br /> 選ばれた理由はFOXHOUNDと同じく、超能力を持つメンバーがいたから。<br /> わざわざリーダーを冤罪で捕まえて殺し、政府に対して怒り狂うように操作した。</p> <p><br /> そして、雷電がスネーク役に選ばれたのは、ソリダスと雷電の関係が、<br /> ビッグボスとソリッド・スネークとの関係に酷似していたから。(傭兵と、その育ての親)<br /> “愛国者達”の狙いは、誰でもソリッド・スネークになれるシステムを作る事。<br /> このテロはそのデータを採るための壮大な演習。雷電はその実験体。</p> <p><br /> そして、オセロットはコンピューターウイルスの改竄についても明言。<br /> ウイルスは、G.Wの中から“愛国者達”のリストを消すよう改変が組み込まれていた。<br /> もう、デジタルネットワークのどこを調べても“愛国者達”の足跡は見つからない。<br /> 「お前らは“愛国者達”の手の内で踊らされていただけなのだよ!<br /> …本物のソリッド・スネークが現れたのが唯一の誤算だったがな」</p> <p><br /> ソリダスとフォーチュンは激昂し、オセロットに襲い掛かるが、<br /> “愛国者達”に与えられたナノマシン電磁波兵器により、オセロットは無敵状態になっていた。<br /> オセロットはフォーチュンを撃ち殺し、一機だけ動くメタルギアに乗り込んだ。</p> <p><br /> と、オセロットの右腕が、ピクピク動き出した。そして、オセロットは叫んだ。<br /> 「兄弟たちよ!!俺はこの時を待っていた!俺は“愛国者達”を殺しに行く!」<br /> 「リキッドか!?」<br /> リキッドは、右腕の移植の後、オセロットを“愛国者達”のスパイになるよう意識を操作した。<br /> そして“愛国者達”の情報を集めたのだという。<br /> しかし、完全な覚醒のためには、スネークの存在が必要だった。<br /> リキッドは、このS3計画にスネークが来るよう、フィランソロピーに情報を流した。<br /> (スネークが近くにいないとオセロットを乗っ取る力が出てこないらしい)<br /> メタルギアに乗り込むと、リキッドは高らかに宣言した。<br /> 「蛇は一匹でいい。ビッグボスは一人で十分だ!俺はお前たちを殺す!」<br /> 手錠をぶっちぎり、両手が自由になったスネークが飛び掛っていった。<br /> メタルギアRAYは、海に飛び込んだ。スネークもあとを追いかけ、海に飛び込んでいった。</p> <p><br /> 609 MGS2 sage 05/01/31 17:50:04 ID:Zt3wztzc<br /> アーセナルギアが暴走を開始。マンハッタンの街中に飛び込んでしまう。<br /> 雷電とソリダスは、フェデラルホールの屋上に投げ出される。</p> <p><br /> ソリダスは、アメリカに自由をもたらすつもりだったという。<br /> ビッグボスの息子として作られたスネーク3兄弟は、子をなす事ができない。<br /> ソリダスは人の記憶、歴史に残る事で、自分の存在を後世に伝えようとした。<br /> だから“愛国者達”の情報規制だけは、許すことができなかった。記録や記憶を操作される未来に自由は無い。<br /> “愛国者達”の情報は、雷電の体内ナノマシンにまだ残っている。<br /> ソリダスはそれを奪うため、雷電に襲い掛かってきた。雷電は日本刀でソリダスを倒す。</p> <p><br /> 大佐のAIが、無線を入れてきた。「まさか、G.Wは停止したはず!?」「我々はどこにでもいるのだよ、雷電」<br /> “それ”は、S3計画とは正確にはSelection for societalSanity(社会思想健全化のための淘汰)だと教え、<br /> そして、延々と人類のおろかさを嘆いた(電波の入った説教みたいなもの。ゆんゆん)</p> <p><br /> 雑踏。戦闘スーツに日本刀という姿で歩く雷電だが、なぜか人々も警察もスルー。<br /> スネークがいつの間にか現れ、肩を叩いた。<br /> リキッドはメタルギアで去ってしまったらしい。しかし、発信機をつけたので居場所はわかる。<br /> ウイルスを仕込んだ光ディスクもコピーを取っていたので、<br /> それを調べれば、ウイルスが削除したがった“愛国者達”の情報が出てくると言う。<br /> 一緒に戦うとスネークに言う雷電だったが、スネークは<br /> 「お前は生きろ。お前が生きればオルガの子は死なない。オルガの子は俺が助ける」<br /> と言うと、肩を叩いて雷電を促した。</p> <p><br /> 視線の先にはローズがいた。ローズはAIじゃなかった。現実に存在していたのだ。<br /> 振り返ると、スネークの姿はもうなかった。<br /> 「今日、何の日だか思い出した?ジャック」「ああ。俺と君がここで出会った日だ」<br /> 抱き合うローズとジャック。ローズはお腹をさすっていた。</p> <p><br /> ●ゲーム終了画面。スネークとオタコンの会話。<br /> 「スネーク、ウイルスの解析は終わったよ。“愛国者達”たちの情報もわかった。<br /> 12人いる。実はフィランソロピーの出資者もその中にいるんだ」<br /> 「なんだって?…オタコン、それで、そいつらはどこにいるんだ?」<br /> 「マンハッタンにいたのは確実なんだけど。……もう死んでいるんだ。全員…」<br /> 「何?いつ死んだんだ?」<br /> 「それが…100年前なんだ」</p> <p><br /> METAL GEAR SOLID2 -SONS OF LIBERTY- END</p> <p><br /> 610 MGS2 1レスあらすじ sage 05/01/31 17:52:07 ID:Zt3wztzc<br /> ソリッド・スネークは前作終了後、オタコンと共にメタルギアを破壊して回り、<br /> 政府からテロリスト扱いを受けていた。そして新たなメタルギア事件でスネークは死亡。<br /> 政界を牛耳る権力者集団“愛国者達”は、新しいソリッド・スネークを作り出し、<br /> 自分たちの手駒にしようとした。“愛国者達”は、ジャックという男の記憶を消し、<br /> 架空のFOX HOUNDの傭兵として訓練する。</p> <p><br /> スネーク死亡から二年後、ソリダス・スネーク(第3のビッグボスの息子)が、<br /> シャドーモセス事件に酷似した、大規模なメタルギア乗っ取りテロを起こす。<br /> さっそく“愛国者達”はジャックに雷電というコードネームを与え、<br /> スネークと同じように単独潜入させた。雷電は見事にスネークの役割をこなした。<br /> ところがここに死んだと思われていた本物のソリッド・スネークも潜入、<br /> 雷電と合流してテロを阻止する。</p> <p><br /> ソリダスの仲間オセロットが、自分は“愛国者達”のスパイだと、ラストですべてのネタ晴らし。<br /> このテロは、シャドーモセス事件を実際に再現して、<br /> 雷電がスネークとしてきちんと働くか、そのデータを採るためだけに、仕込まれた壮大な演習。<br /> このデータを基に新たなスネーク作成システムを作るという。<br /> ソリダスは“愛国者達”に刃向かうためテロを起こしたんだが、それも“愛国者達”の計算。<br /> “愛国者達”の誤算は本物のスネークが現れてしまったことくらい。<br /> オセロットは最後の仕上げとしてメタルギアに乗り込み、用済みになった3人に襲い掛かる。<br /> が、移植したリキッドの右腕が覚醒。オセロットはリキッドに体を奪われる。</p> <p><br /> リキッドは“愛国者達”を殺しに行くと宣言して、メタルギアに乗りどこかに去った。<br /> スネークは、リキッドを追いかけていったが逃げられる。<br /> ソリダスは、雷電の体内ナノマシンから“愛国者達”の情報を奪うため、雷電を襲い、死ぬ。<br /> 雷電ことジャックは、ソリダスを倒し、恋人のもとへ帰った。</p> <p><br /> んでスネークはオタコンと共に“愛国者達”探しを開始。<br /> まずわかったのは“愛国者達”は100年前に死んでいるという事実だった。<br /> 終わり。<br /> 書き忘れたけど「らりるれろ」は“愛国者達”の別名です。MGS3は明日。</p> <p> </p> <dl><dd> <hr /></dd> <dt>276 :<a href="mailto:sage"><strong>MGS2 Snake Tales~A Wrong Doing~</strong></a>:2006/08/17(木) 21:30:50 ID:2pt0I5q10</dt> <dd>数年前に起きたNY湾で起きた石油流出事故。<br /> 史上最悪級の海洋汚染になるかと思われたこの事件も、<br /> 大型海洋除染施設、通称「BIG SHELL」すばやく建設されたことにより、最悪の事態は回避された。<br /> いまやBIG SHELLは環境保護のシンボルのなっていた。<br /><br /> 「そのBIG SHELLが武装グループに占拠され、視察しに来ていた大統領たちが人質に取られたのが今からちょうど6時間前だ。」<br /> スネークは大佐の説明を思い返す。<br /> 「テロリストたちは大統領たちの身柄と引き換えに、連邦政府に現金30億ドルを要求してきた。<br /> 君に依頼する任務は2つだ。大統領たちと施設職員ら人質を救出すること。そしてテロリスト達を武装解除することだ<br /> そのためにはあらゆる手段を用いてかまわない。」<br /> 海中からBIG SHELLを支えるA脚の基部へと侵入することに成功したスネークは大佐に連絡を入れた。<br /> 「こちらスネーク。大佐、侵入に成功した。」<br /> 「スネーク。テロリスト達の手を逃れたシークレットサービスのリチャード・エイムズに接触してくれ。<br /> 今回の事件も彼の通報によって発覚したのだ。君を指名したのも彼だ。」<br /> 「俺を指名した?わかった。で、エイムズはどこにいる?」<br /> 「F脚にある倉庫だ。くれぐれも敵に見つからないようにしてくれ」<br /> 「わかった」<br /> 大佐との通信を終えたスネークはすばやくF脚へと向かった。F脚内の倉庫のひとつにエイムズは隠れていた。<br /> 「あんたがエイムズか」<br /> 「そうだ。君がソリッド・スネークだな。噂どおりの男のようだ。2年前の活躍も聞いている」<br /> 「・・・・」<br /> スネークの脳裏に苦い記憶が甦る。<br /> 2年前、占拠されたタンカーを奪還するよう依頼されたスネークは、見事テロリスト達を制圧し、タンカーを奪還することに成功した。<br /> しかし、テロリスト達の正体は年端もいかない少年兵だったのだ。<br /> 「・・・大統領たちは?」<br /> 「Shell 1中央棟の集会場に全員いるはずだ。」<br /> 「テロリスト達について何か情報をもってないか?」<br /> 「・・・テロリスト達のリーダーはあのファットマンだ」<br /> 「何!?あのファットマンだと!?」<br /> ファットマン、爆弾王を自称する、世界的なテロリスト。思想も信条もなく、ただ金のためだけにテロを繰り返す最低の男。<br /> 3年前、教会を爆破し、多数の人を殺傷した罪により逮捕されたが、裁判の結果、無罪となったのだ。<br /> 彼自身、そして彼を利用しようとするものが多額の弁護費用を支払い、優秀な弁護団を結成したのだ。<br /> 法の正義は金で買われてしまったのだった。<br /> 「これを使えば中央棟に入ることができるはずだ。それとこれを。」<br /> エイムズはセキュリティパスカードとUSP自動拳銃を手渡した。スネークは鎮圧用のベレッタ改造麻酔拳銃しか持ち込んでいなかった。<br /> 「ファットマンは非常に危険な奴だ。必ず殺せ。」<br /> エイムズが鋭い目つきでスネークの目を見据えながら言った。<br /> スネークは倉庫の外へ出た。背後で扉がロックされる音が聞こえた。<br /> Shell 1中央棟へ侵入しようとしたとき、大佐から通信が入った。<br /> 「スネーク、たったいま人質にされているシークレットサービスの1人から連絡が入った。ジェニファーという女性らしい。<br /> 携帯電話のメール機能を使っているようだ。ただ目隠しをされ、後ろ手に縛られている状態らしく、こちらから連絡を取れない。<br /> スネーク、彼女に接触してくれ。彼女はメールを打っているから電子音が目印になるはずだ。」<br /> Shell 1中央棟B1Fにある集会場へと侵入したスネーク。パーティーが行われる予定だったのだろう、<br /> 広い会場内にはいくつものテーブルが置いてあった。そのテーブルにもたれかかる様に何人もの人質が目隠しをされ、拘束されていた。<br /> 見張りは1人。だが頻繁に定時連絡を行っており、排除することは出来ない。<br /> 見つからないように、慎重に耳を澄まして電子音を聞きとるスネーク。<br /> しばらくしてそれらしき女性を見つけるスネーク。<br /> 「君がジェニファーか?」<br /> 驚いたのか顔を上げるジェニファー。彼女の目隠しを外すスネーク。<br /> 「大統領は?」<br /> 「大統領なら真っ先に脱出したわ。探査用の潜水艇を使ったの。私たち優秀でしょ?」<br /> 「馬鹿な・・エイムズは何も言っていなかったぞ。」<br /> 「?彼はまだ捕まっていないの?変ね、大統領を脱出させるのを提案したのは彼よ?」<br /> 「・・・大統領が無事なら、君たちをここから脱出させよう。」<br /> 「だめよ」「なぜだ?」<br /><br /><br /></dd> <dt>277 :<a href="mailto:sage"><strong>MGS2 Snake Tales~A Wrong Doing~</strong></a>:2006/08/17(木) 22:07:48 ID:2pt0I5q10</dt> <dd>「爆弾が仕掛けられているらしいの。私たちが逃げ出そうとしたら爆破するって。」<br /> 「・・・そちらを先に処理したほうがよさそうだな。爆弾はどこに?」<br /> 「この中央棟のどこか・・・みたいな口ぶりだったけど・・。」<br /> 「わかった」<br /> 見張りが仲間と連絡をとっている。どうやら警備を強化しようとしているらしい。長居はできそうにない。<br /> スネークはジェニファーに再び目隠しをつけると必ず助けると言い残し、集会場を脱出するのだった。<br /> 中央棟B2F、電算室のあるフロアに侵入したスネーク。施設の占拠に必要な場所でないに関わらず、警戒が厳重である。<br /> 厳重な警戒の一瞬の隙を突き、瞬く間に電算室を制圧するスネーク。<br /> 部屋の中央に大型のC4爆弾が仕掛けられていた。これほどの量なら、中央棟倒壊とまではいかないが、上階の人質は無事ではすまないだろう。<br /> C4爆弾の起爆装置を解除し、爆弾を無力化することに成功したスネーク。<br /> 「こちらスネーク。大佐、爆弾の解除に成功した。」<br /> 「よくやったスネーク。だがあれだけの人質を一度に脱出させることは難しい。先にテロリスト達を制圧したほうがいいだろう。」<br /> エイムズの話によればファットマンはE脚にあるヘリポートから指揮を取っているらしい。<br /> USPのグリップを握り、エイムズの言葉を思い出す。-必ず殺せ<br /> E脚へと向かったスネーク。指揮所があるだけに内部の集配所内の警戒は厳重だったがベルトコンベアの音と薄暗い照明、<br /> そして運ばれていく荷物によるいくつもの死角を利用してスネークはヘリポートへの扉へと向かった。<br /> ヘリポートにはいくつもの大型コンテナが置かれていた。<br /> そのコンテナの陰から巨大な影現れた。ボムブラストスーツに身を包んだ大男、ファットマンだ。エイムズの情報は正しかった。<br /> ファットマンが巨体とは不釣合いな細い指でスネークを指差し叫ぶ。<br /> 「大統領はどこだ!?」<br /> 「お前の手の届かないところだ。」<br /> 「そう思うのはお前の勝手だ。」<br /> ファットマンが手に持った何かをスネークに向かって突き出す。<br /> 「爆弾の無線式起爆装置だ。大統領を出さなければ人質の命はない。」<br /> 「やってみろ。」<br /> 不敵な笑みを浮かべ、スイッチを押すファットマン。しかし何の反応もない。<br /> 何度も中央棟のほうを見かえし、スイッチを連打するファットマン。<br /> 「悪いな、お前のおもちゃはさっき壊した。」<br /> 「きさまァッ!?」<br /> 起爆装置を地面にたたきつけ、叫び散らすファットマン。<br /> 「クソッ!エイムズの奴め!大統領を人質に出来るというから奴の計画にのってやったのに!!」<br /> 「なんだと?」<br /> 「こうなりゃ貴様をブッ殺して人質どもだけで計画続行だ!!」<br /> コンテナの陰に隠れるファットマン。ローラーブレードを装着しているため巨体のわりに動きがすばやい。<br /> よく見ればコンテナの影にいくつもの爆弾が仕掛けられている。<br /> 「その爆弾は時限式だ!無事に解除できるかァァッ!?」<br /> マシンピストルを乱射しながら走り回るファットマン。<br /> 拳銃を抜き、狙いを定めるスネーク。<br /> 引き金を振り絞る。<br /> そして-<br /><br /></dd> <dt>278 :<a href="mailto:sage"><strong>MGS2 Snake Tales~A Wrong Doing~</strong></a>:2006/08/17(木) 22:10:31 ID:2pt0I5q10</dt> <dd>原文<br /> 「お前の手の届かないところだ。」<br /> 「そう思うのはお前の勝手だ。」<br /> 訂正<br /> 「お前の手の届かないところだ。」<br /> &gt;「嘘は為にならんぞ」<br /> 「そう思うのはお前の勝手だ。」<br /><br /><br /><br /></dd> <dt>280 :<a href="mailto:sage"><strong>MGS2 Snake Tales~A Wrong Doing~</strong></a>:2006/08/17(木) 23:50:34 ID:2pt0I5q10</dt> <dd>&lt;ファットマン殺害&gt;<br /> ファットマンは倒れた。ボムブラストスーツが血で染まっていく。<br /> ファットマンに近寄り、死んだのかどうか確かめるスネーク。<br /> その時背後の階段をジェニファーが駆け上ってきた。<br /> SEAL10が突入し、テロリスト達を制圧したのだ。<br /> 「・・・死んだの?」<br /> 「そのようだ」<br /> ファットマンの死体から目をそらすジェニファー。<br /> 大佐から無線が入った。<br /> 「ご苦労だったスネーク大統領も無事、沿岸警備隊に保護された。<br /> 少し混乱しているようだが怪我などはしていないそうだ。<br /> ところでさっきからエイムズに連絡を入れているが応答がない。<br /> 突入したSEAL10もそれらしき人物は見ていないようだ。」<br /> スネークはファットマンの言葉が引っかかっていた。<br /> エイムズの計画-どういうことだ。<br /> ジェニファーが呟く。<br /> 「エイムズは・・・2年前の爆弾テロで妹さんを亡くしているの。そうファットマンが逮捕されたあの事件で・・・。」<br /> スネークはその時全てを理解した。<br /> この事件の真の首謀者、それはエイムズ。<br /> しかしその目的は金ではなく、ファットマンへの復讐。<br /> 司法ですら裁くことが出来ず、警戒心の強いファットマンへ直接復讐できないが為にこの事件を仕組んだのだ。<br /> そしてこの困難な状況下でファットマンを確実に殺害できる人物として自分は選ばれたのだ。<br /><br /> 事件の後、エイムズの姿を見たものは一人も居らず、今なおその行方は知れないままである。&lt;END&gt;<br /><br /> &lt;ファットマン気絶&gt;<br /> ファットマンは倒れた。銃を構えたままファットマンに近寄るスネーク。<br /> 一見死んでいるかのように見えたが、かすかに上下する胸と、時折聞こえるうめき声が生きていることを証明した。<br /> 「なぜ殺さなかった」<br /> 「!!」<br /> 銃を構え、突然スネークの背後に現れたエイムズ。<br /> 「ファットマンはこの事件がお前が仕組んだといっていたぞ。どういうことだ?」<br /> 「そうだ。すべて私が仕組んだことだ。こいつに復讐するために・・・!」<br /> 「・・・なんだと?」<br /> 「2年前の教会爆破テロ・・・。私の妹も殺されたのだ・・・この男にな!<br /> だが司法はこいつを裁くことが出来なかった。金で雇われた連中に屈したんだ。」<br /> 「それで大統領をエサにファットマンをおびき出して、俺に殺させようとした訳か。」<br /> 「そういうことだ。そこを退け。その男を殺さないと永遠に悲劇は続く!」<br /> ガァァン!銃声が響いた。<br /> エイムズの銃は吹き飛ばされていた。<br /> エイムズの銃に向けて発砲したのはジェニファーだった。SEAL10が突入し、テロリスト達は制圧したのだ。<br /> 「そんなの間違っている・・・。あなたの妹は復讐なんて望んでないはずよ・・・」<br /> 「なら・・・私はどうすればいんだ・・・」<br /> 力なくその場に崩れるエイムズ。<br /> 「分からない・・・でも、復讐なんて間違ったことよ・・・」<br /><br /> スネークはただ、二人を見ていることしか出来なかったのだった&lt;END&gt;<br /> (爆弾未処理による分岐もあるけど割愛)<br /><br /> 次回「Big Shell Evil」<br /><br /><br /><br /></dd> <dt>297 :<a href="mailto:sage"><strong>MGS2 Snake Tales~Big Shell Evil~</strong></a>:2006/08/20(日) 02:36:12 ID:wcuM1eE+0</dt> <dd>「スネーク、実は頼みがあるんだ。」<br /> 「断る。」<br /><br /> 長い間姿を見せなかったオタコンが突然スネークの元を訪れた。<br /> 「レアなものだかなんだか知らんが、分けのわからん物のために全米中を駈けずりまわるのはもう・・・」<br /> 「違うよスネーク!!真面目な話なんだ。」<br /> そういってオタコンは真面目な顔で話し始めた。聞けば彼の生き別れになった義理の妹が見つかったという。<br /> 今彼女はBig Shellでシステムプログラマとして働いているらしい。<br /> 「ん?Big Shellと言えば・・・。」<br /> 「そうだよ。君も聞いたことはあるだろ?」<br /> Big Shellでは奇妙な事件が続いているという噂である。<br /> 連続殺人、集団うつ病、挙句の果てにはBig Shellには悪魔がすんでいるという。<br /> いまやBig Shellは環境保護のシンボルではなく、タブロイド紙のネタ供給源になっていた。<br /> 「で、なんでそんなこと俺に話すんだ。警察にでも頼めばいいだろ。」<br /> 「警察はかまってくれないよ。」<br /> 「俺ならかまうとでも!?」<br /> 「いや違うよ。今犯罪組織どうしの抗争が激化してるだろ?警察はそっちに忙しくて僕らの相手なんかしてくれないよ。」<br /> 「なら自分で行ったらどうなんだ。」<br /> 「何か悪い予感がするんだ。スネーク頼むよ。」<br /> 「嫌だ!」<br /> 「お願いだって。君しかいないんだよ。」<br /> 「絶対嫌だ!!」<br /><br /> 6時間後、スネークはBig Shellのヘリポートに立っていた。<br /> 彼が見たのはBig Shellが武装した集団に占拠されていくところだった。<br /><br /> (続く)<br /><br /><hr /></dd> </dl><dl><dt>135 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES)</b></a>:2009/02/20(金) 23:00:56 ID:fXlclTXF0</dt> <dd>舞台・登場人物等はMGS2(一部MGS)参照。<br /> ただスネークテイルズのほとんどはMGS2本編と同時には成立しません。<br /> テキトーなパラレルくらいに思っとくのが吉だと思います。<br /> あと途中でストーリー分岐します(一つだけ分岐ないのもあるけど)<br /> 分岐の個所は文頭に → で表記。多分最多で4パターン。<br /> 一応全て網羅したと思う……けど、もしかしたらどっか抜けてるかも。<br /> 各タイトルの頭文字を並べるとABCDEになるのは小ネタと言うか<br /> むしろ小ネタにもならないほど一目瞭然。<br /><br /></dd> <dt>136 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・A)</b></a>:2009/02/20(金) 23:02:23 ID:fXlclTXF0</dt> <dd> 【A Wrongdoing】<br /> 海洋除染施設『ビッグ・シェル』がテロリストに占拠された。<br /> 彼らは視察に訪れていた大統領と施設の職員を人質に、政府に対して<br /> 現金30億ドル他様々な要求を突きつけている。<br /> スネークの任務は大統領含む人質の救出と、テロリストの武装解除。<br /> キャンベルは「内部協力者と共に事態の収拾に当たってくれ」と言う。<br /> シークレットサービスの一人、リチャード・エイムズがテロリストの手を逃れ<br /> 出動を要請してきたらしい。現在は連絡が取れない彼と接触するために<br /> 最後の連絡があったF脚へと向かう。<br /><br /> 倉庫の一角でエイムズと接触。名乗る前にスネークの名を呼んだエイムズは<br /> 来るのは君だと思っていた、と言う。しかし大統領の居場所や他の人質達の<br /> 居場所など、肝心な情報については全て「わからない」と答える。<br /> 「役に立つ協力者だ」というスネークの皮肉を無視し、エイムズはテロリストの<br /> リーダーを見たと告げる。爆弾王ファットマン。思想も信条も持たず、金次第で<br /> 誰の味方にでもつくプロの犯罪者。しかし彼は三年前に教会を爆破した罪で<br /> 逮捕されたはずだった。ファットマンのその後をエイムズが語る。<br /> 彼は無罪になった。人殺しで得たスポンサーと金とで自由を買ったんだと。<br /> 「あの時正統な裁きが与えられていれば、この事件は無かった」<br /> そう吐き捨てたエイムズは、ファットマンはE脚屋上のヘリポートに居ると言い<br /> 奴を無傷で拘束しようなどとは思わないほうが良い、と言う。<br /> 「必ず、殺すんだ」<br /><br /> しばらくここに隠れている、と言うエイムズから爆弾センサーやら武器やら色々<br /> 受け取って部屋を出ると、キャンベルから人質の居場所がわかったという無線。<br /> シェル1中央棟のB1階。そこで人質になっているシークレットサービスの一人、<br /> ジェニファーが携帯電話でメールを送ってきているらしい。ファットマンの始末と<br /> 人質救出のどちらを優先するかはスネークに任せると言う。<br /><br /></dd> <dt>137 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・A)</b></a>:2009/02/20(金) 23:03:02 ID:fXlclTXF0</dt> <dd>→ヘリポート・ファットマンの所に直行<br /> スネークを見るなり「貴様が例の男だろう?大統領を渡せ!」と意味不明な事を<br /> 口走るファットマン。彼は爆弾の無線起爆装置を手にし、大統領を渡さなければ<br /> 人質の命はないと言い、言葉どおり人質もろともシェル1中央棟を爆破する。<br /><br />  →ファットマンを殺す<br />   キャンベルから大統領が沿岸警備隊に救出されたと連絡が入る。彼は既に<br />   小型艇で脱出していたらしい。更に先ほどビッグ・シェルにSEALSが突入し<br />   残るテロリストの制圧と爆破された中央棟からの人質救出を試みている事、<br />   そしてエイムズの行方がわからないことを告げられる。<br /><br />  →ファットマンを気絶させる<br />   「なぜ殺さない?」言葉と共にエイムズが現れる。君がやらないなら、と<br />   エイムズは自ら握った銃で気絶したままのファットマンを射殺。<br />   仲間の仇打ちなら俺も撃ったほうがいいんじゃないのか、と言うスネーク。<br />   だがエイムズは「そうかもしれんな」と言うだけで銃を下ろす。<br />   キャンベルから無線連絡(内容はファットマンを殺した場合と一緒)<br />   エイムズの行方を尋ねられて振り返るが、そこにはもう誰もいない。<br /><br /><br /> ※要はヘリポートに直行した時点で人質全滅&真相の「し」の字も出てこない<br />   しょんぼりEDに決定って事です。<br /><br /></dd> <dt>138 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・A)</b></a>:2009/02/20(金) 23:03:59 ID:fXlclTXF0</dt> <dd>→人質救出のため中央棟に向かう<br /> シェル1中央棟B1。集会場に20人以上の人質が拘束されていた。その中から<br /> ジェニファーを見つけ出し、接触に成功するスネーク。彼女から大統領が既に<br /> シークレットサービスの一人に連れ出され、脱出している事を知らされる。<br /> ならば人質の救出が最優先になるが、ジェニファーはこの中央棟のどこかに<br /> 爆弾が仕掛けられているらしい、と言う。その爆弾を先に処理する事にして<br /> どこ触ってるの!とか怒られながら彼女の上着からセキュリティカードを入手。<br /> B2階に仕掛けられていた爆弾を冷却処理した後、キャンベルに連絡を入れる。<br /> 20人以上を救出するよりはテロリストを制圧した方が速い、とヘリポートへ。<br /><br /> ファットマンは例によって、大統領を渡さなければ人質の命はない、と言い<br /> 起爆装置のスイッチを押すが、既に冷却処理された爆弾は全く反応しない。<br /> そうと知ったファットマンは何故かエイムズを罵る「高い金取ってオッサン一人<br /> 捕まえられんのか!?だから素人と組むのは嫌だったんだ!」<br /><br />  →ファットマンを殺す<br />   スネークはキャンベルを呼び出す。大統領が無事保護された事、SEALSが<br />   ビッグ・シェルに突入してテロリストの制圧を行っている事などを聞く。だが<br />   ファットマンの言葉が気にかかるスネーク。そこへジェニファーが現れる。<br />   エイムズへの疑惑を話すが、彼女はそれを否定。大統領を逃がしたのは<br />   エイムズだし、何よりも “三年前に爆弾テロで妹を喪った” 彼が、テロに<br />   協力するはずがないと。ファットマンがエイムズにとって妹の仇だった事と<br />   自分がその復讐のための殺し屋として選ばれた事を悟るスネーク。<br />   その後のエイムズの行方は、杳として知れない。<br /><br />  →ファットマンを気絶させる<br />   現れたエイムズにスネークは問う。なぜ大統領を逃がしたか。そしてなぜ<br />   大統領が脱出している事を会った時に言わなかったのか。ジェニファーが<br />   現れ、スネークがエイムズを疑っている事を知って彼を擁護するが、その<br />   言葉(殺した場合参照)から逆にエイムズの真意を悟るスネーク。<br />   エイムズがファットマンに銃口を向けるが、ジェニファーが銃を払い落とす。<br />   本当なのかと縋るジェニファーを前に、エイムズは全てを認めた。警察に<br />   引き渡すという彼女に、終身刑になるだろうと解った上で身柄を委ねるが<br />   それでも復讐を諦めはしない。  「考える時間だけはありそうだ」<br />                                -SNAKE TALES・A-END<br /><br /> ※MGS2やってる人はわかると思うけど、ここで出てくるジェニファーは本編で<br />   雷電にパンツ覗かれたりしてたあの女の人(同じグラの人何人かいるけど)<br /><br /></dd> <dt>139 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・B)</b></a>:2009/02/20(金) 23:04:59 ID:fXlclTXF0</dt> <dd> 【Big shell evil】<br /> 職員の事故死が連続し、悪魔が居るという噂まで流れているビッグ・シェル。<br /> そこにいる妹が心配だから様子を見に行ってくれとオタコンに頼まれる。<br /> 警察にでも頼め、と断ろうとするものの、激化してる犯罪組織同士の抗争で<br /> 取り合ってくれないだの何だのと押し切られ「絶対嫌だ!!」と叫びながらも<br /> 6時間後にはビッグ・シェルのヘリポートに立っているお人好しスネーク。<br /><br /> スネークが見たのは、施設を制圧していく武装集団の姿。エマに会っても<br /> 自分の事は言わないでくれ、というオタコンの無線越しの頼みを了承しつつ<br /> ビッグ・シェル内部に向かう。途中、武装集団のうち二人の会話を盗み聞き。<br /> 曰く、逃げた女をC脚で見失った、何かを取り返すのに彼女が必要だ、と。<br /> C脚厨房の食料庫内でエマを発見。彼らがエマを探しているのは、彼女が<br /> コンピューターをロックしたせいらしい。彼らがコンピューターを使って何かを<br /> しようとしているのを見て「時間稼ぎになるし、嫌がらせにもなると思ったから」<br /> ビッグ・シェルの悪魔についても聞くが、エマはその存在を信じていないらしい。<br /> 息子を失った職員が自殺を図り、でも死ねないまま怪人となって徘徊している、<br /> そんな噂は事故死の連続よりもずっと以前からあったものらしい。<br /> 人質がシェル2中央棟にいるけど、扉をロックしたからシェル2へは行けない。<br /> B脚のノードからパスコードを入れれば行けるようになる、と言うエマ。<br /> 何があっても扉を開けるな、音も立てるなと言い置いてスネークはB脚へ。<br /><br /> パスコードを入力し終えると館内放送が。どうやらエマが捕まったらしい。<br /> 彼女のカードキーの位置から居場所を探り出すオタコン。結果はF脚倉庫。<br /> 再度救出したエマは、敵の狙いは麻薬だという事を突き止めていた。<br /> ビッグ・シェル職員を抱き込み、麻薬密輸の中継基地として利用していたが<br /> 手引きしていた職員が相次いで死亡。調査のために送り込んだ者も死んだ。<br /> 彼らはそれを対立組織の仕業と判断して、麻薬の奪還のために武装集団を<br /> 送り込んできた。だが麻薬がどこにあるのかはエマも心当たりがないと言う。<br /><br /> 共にシェル2に向かう途中のE脚・集配所。エマは突然、麻薬の隠し場所が<br /> 解った、とノードを操作し始める。やがてベルトコンベアが運んできた荷物の、<br /> その底に麻薬の詰まった袋があった。このビッグ・シェル内を周回するだけで<br /> 何処にも行き着かない荷物を作り、その中に麻薬を隠していた。だから彼らは<br /> コンピューターシステムに拘っていたのだ。<br /><br /></dd> <dt>140 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・B)</b></a>:2009/02/20(金) 23:06:50 ID:fXlclTXF0</dt> <dd>集配所に敵が突入してくるが、エマはノードから離れない。そのため二人は<br /> 逃げ遅れ、集結してきた敵の厚い囲みを突破する羽目になる。<br /> 何とか脱出すると扉がロックされ、E脚に総動員をかけていた敵兵はほとんど<br /> 全員がその中に閉じ込められた。さっきの間にエマがそう設定していたらしい。<br /> そしてその時にエマは気になるファイルを見つけたと言う。彼女が携帯端末に<br /> ダウンロードしてきたそのファイルを開いてみると、それは最初に死んだ職員、<br /> つまり組織の手引きをしていた者の手記だった。<br /> 密輸に手を貸したのは妻子を人質に取られたからだった事、しかし既に妻子は<br /> 殺されていた事、復讐を果たすために対立組織に殺されたフリをし、組織から<br /> 派遣された御目付け役を殺し、調査に来た者も殺した。そしてニューヨークでは<br /> 計画どおりに犯罪組織同士の抗争が始まった。もう思い残す事はない。<br /> 真相に驚く二人に空からハリアーが襲い掛かる。エマをD脚内部に突き飛ばし<br /> オタコンのカサッカが投下して行ったスティンガーでハリアーを撃墜する。<br /><br />  →E脚脱出時にエマが被弾している<br />   二人は囚われていた人質を開放し、警察に通報する。その到着を待つ間、<br />   エマは例の手記を書いた職員の個人ディレクトリからもう一つ暗号化された<br />   ファイルをダウンロードしてきたと言う。だが端末の被弾でファイルは消失。<br />   そしてハリアー墜落の衝撃でビッグ・シェルのサーバも壊れてしまっていた。<br />   空からカサッカが降りてくる。どこか覚悟を決めたような表情のオタコン。<br />   操縦者の正体に気付いたエマが息を呑み、目を凝らし、やがて涙を零して<br />   着陸したカサッカへと駆け出していった。<br /><br />  →E脚脱出時にエマが被弾していない<br />   暗号化されたファイルは、組織への報告書の下書きだった。詳細な記録と<br />   今後の予定が記されている。そして、ビッグ・シェルが麻薬密輸の中継に<br />   使われている事にエマ感づいている、と彼が考えていたらしい事が解る。<br />   更に、告発される前にエマを始末するつもりだ、とも書かれていた。<br />   何か危ない目にあった事があるか?と聞くスネークに、エマは首を振る。<br />   そのファイルの日付は、彼が行方不明になる前日のもの。エマを殺す前に<br />   何者かに殺されたのか、ではさっきの手記は?<br />   でっち上げかもしれない、と言うエマ。まるで発見してくれとでも言うような<br />   置かれ方だった。内容の細かさからしても報告書の方が信憑性がある。<br />   エマが呟く。元々のビッグ・シェルの悪魔は、息子の死にショックをうけて<br />   自殺を図った。その、当の息子は 「麻薬で死んだんだって……」<br />      ※この後カサッカが来て以下略。被弾時と全く同じです。<br />                                -SNAKE TALES・B-END<br /><br /></dd> <dt>141 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES)</b></a>:2009/02/20(金) 23:08:14 ID:fXlclTXF0</dt> <dd>今回ここまで。<br /> Bの分岐は敵兵が無限に湧き続ける中をエマの手を引いて歩きつつ<br /> 更にエマの被弾も避けないとダメなので、コツ掴むまでは割と大変。<br /> 因みにアイテム・弾薬の所持上限数などの諸々のデータは<br /> A~E全編通してVERYHARD基準っぽいです。<br /><br /></dd> <dt>188 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2009/02/23(月) 21:52:22 ID:BM0X/KJe0</dt> <dd>スネークテイルズ投下します。<br /> シリーズやってる人には自明なんだが、キャンベルとメリルは<br /> 伯父と姪、という関係(表向きは)<br /><br /></dd> <dt>189 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・C)</b></a>:2009/02/23(月) 21:53:26 ID:BM0X/KJe0</dt> <dd> 【Confidential legacy】<br /> 嵐の中でタンカーに潜入するスネーク。当のタンカーは既にロシア人と思しき<br /> 兵士達によって制圧されている。<br /><br /> 事の起こりは三日前。今はDIA(国防情報局)に復職しているキャンベルが<br /> スネークの下を訪れた。キャンベルが出した名はセルゲイ・ゴルルコビッチ。<br /> キャンベルの宿敵でもあるこの男が、南米・エルデラ共和国で極秘作戦中の<br /> 海兵隊を襲撃しようとしていると言う。内戦の続いているエルデラ共和国には<br /> メタルギアが存在し、海兵隊はそれを鹵獲しようとしているらしい。そして更に<br /> ゴルルコビッチが海兵隊からそれを奪おうとしていて、そのゴルルコビッチを<br /> キャンベルが捕らえようとしている、という状況。更にキャンベルはこう言った。<br /> 「その作戦には……メリルが参加しているんだ」<br /><br /> 艦橋でメリルと再会。半年ほど前に「やるべき事がある」と言ってスネークの<br /> 元を去った彼女はこの再会にさして感動もしない。むしろ忌々しげですらある。<br /> 半年ぶりの会話で解ったのは、メリルの父はこの国で死んだのだという事と、<br /> メタルギアは船倉にあると言う事だけ。止める間もなく彼女は艦橋を出て行く。<br /> 途中で明らかな待ち伏せに遭いながらも、船倉に入ったスネークが見たのは<br /> 打ち捨てられてから10年以上も経ったようなメタルギアの残骸だった。<br /> 背後に現れるゴルルコビッチ。メリルを人質に取りスネークに銃を捨てさせる。<br /> その直後、ゴルルコビッチはあっけなくメリルを放す。二人が組んでいる事に<br /> 気付くスネーク。タンカー制圧の手引きをしたのもメリルだった。理由を問うと<br /> 父の遺志を継ぐためだと言う。何も言わずにここから消えてくれと言うメリル。<br /> 断る、と答えたスネークにゴルルコビッチが銃を向けるが、メリルの妨害で<br /> 銃弾は逸れ、床を穿つに留まる。隙をついてその場を逃れるスネーク。<br /><br /> 一先ず船倉を出てキャンベルを呼び出し、事の次第を説明した上で尋ねる。<br /> 「あんたの弟はこの国で一体何をしていたんだ?」<br /> キャンベルは言う。冷戦の最中、このエルデラでは親米的な独裁政権の下で<br /> 米軍による極秘プロジェクトが進んでいた。弟、マット・キャンベルもその一員。<br /> 冷戦終了と共にプロジェクトは打ち切られ米軍は撤退。その中でマットは失踪。<br /> 直後に後ろ盾を失った独裁政権に対して少数民族が武装蜂起。その背後には<br /> スペツナズの影があった。当時のその指揮官はゴルルコビッチ。<br /> 冷戦中の米軍極秘プロジェクトの結果が、あのメタルギアの残骸なのだろう。<br /> 「マットがゴルルコビッチに通じていたという者もいる。だが私は信じていない」<br /> キャンベルの口ぶりは、ゴルルコビッチがマットを殺したと信じているようだった。<br /> どちらにせよ、メタルギアを彼らに渡す訳にはいかない。船の進路を変えるため<br /> 再び艦橋を目指す事になる。<br /><br /></dd> <dt>190 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・C)</b></a>:2009/02/23(月) 21:54:08 ID:BM0X/KJe0</dt> <dd>たどり着いた艦橋の窓の外にメリルの姿があった。出てきたスネークに対して<br /> メリルは伯父の話は事実じゃない、と言う。父マット・キャンベルの担当任務は<br /> エルデラ国内の安定化だった。独立を目指す少数民族ゲリラへの情報工作。<br /> だが彼は、少数民族に接するうちに彼らに共感し始めてしまう。遂にマットは<br /> 米軍がエルデラで開発していたメタルギアを、ゴルルコビッチの協力の下で<br /> 少数民族ゲリラに引き渡そうとする。だが計画は発覚し、マットは米軍の手に<br /> よって抹殺された。その真相をゴルルコビッチから聞かされたメリルは、今も<br /> ゲリラを支援している彼を通じ、ゲリラにメタルギアを引き渡すつもりだった。<br /> だが話をしても見逃してはもらえないと悟ったメリルは銃を抜く。<br /><br />  →メリルを殺す<br />   倒れたメリルを抱き起こすスネークの背後にゴルルコビッチが現れる。<br />   なぜメリルを利用した、という問いにゴルルコビッチは、キャンベルへの<br />   報復だと答える。キャンベルにとって一番大切な存在だとマットに聞いた。<br />   彼が死ぬ間際に。やはりマットを殺したのはゴルルコビッチだったらしい。<br />   ゴルルコビッチは言う。メタルギアはゲリラに渡さず自分の部隊で使う。<br />   本体はガラクタだが核弾頭と発射システムが修復できればいい。マットも<br />   最初からそのつもりだった。嘘と思うなら奴に直接聞け。ゴルルコビッチは<br />   そう言ってスネークに銃口を向ける。だがその引き金が引かれるより先に<br />   瀕死のメリルがゴルルコビッチを撃つ。倒れるゴルルコビッチ。<br />   メリルはスネークに何かを言おうとするが、果たせぬままに息を引き取る。<br /><br />  →メリルを気絶させる<br />   (前半はメリル死なない以外上と一緒)ゴルルコビッチを撃ったメリルが<br />   立ち上がる。肩を震わせている彼女に言葉がかけられないスネーク。<br />   タンカーとメタルギアは米軍に戻り、メリルは軍の取調べを受ける事に。<br />   数日後、拘置所に面会に行った帰りにキャンベルと出会う。彼が言うには<br />   回収されたメタルギアはガラクタ同然の失敗作で、核弾頭も出来の悪い<br />   模擬弾頭だった。マットがそれを知っていたのかどうかは解らない。そして<br />   マットが米軍を裏切ったのは自分のせいだ。メリルは自分の娘なのだと。<br />   マットは兄と妻と娘を憎悪し、逃げるように向かった先のエルデラで、その<br />   憎悪に付け込まれたのだ。これからメリルに身を明かすつもりだ、と言って<br />   キャンベルは接見室に向かった。<br />                                -SNAKE TALES・C-END<br /><br /></dd> <dt>191 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・D)</b></a>:2009/02/23(月) 21:54:56 ID:BM0X/KJe0</dt> <dd> 【Dead man whispers】<br /> ビッグ・シェルでSEALS・デッドセルの極秘合同演習が行われている。演習は<br /> デッドセルと配下の部隊がテロリストを演じ、SEALSがそれを鎮圧すると言う<br /> 筋書き。デッドセルは元々政府の施設を抜き打ちで襲撃し、防衛能力を測る<br /> 対テロ訓練部隊だったが、一年程前に指揮官であるジャクソン大佐が汚職と<br /> 横領の罪で逮捕されて以来、隊員の素性の不確かさや素行の悪さもあって<br /> 軍の汚点の代名詞ともなっていた。この演習も久々の正規任務だと言うのに<br /> デッドセルから参加を許されたのは、リーダー格のヴァンプただ一人。<br /><br /> 演習の終盤。“プリスキン中尉” として演習に参加していたスネークの下に<br /> 緊急を意味するコードの無線が入る。ヴァンプが反乱を起こしたという通信は<br /> 場所をB脚と告げて切れた。スネークは即座に別の周波数に連絡。<br /> 応じる相手はスコット・ドルフ。この演習に招かれている海兵隊司令官であり、<br /> 何かが起こる事を危惧し、スネークに演習への参加を依頼した当人でもある。<br /> ヴァンプが何をするつもりなのか尋ねるが、それはドルフにも解らないらしい。<br /> シェル2中央棟のB1北部に閉じ込められていると言うドルフに代わり、状況の<br /> 確認とSEALSの救援のためにB脚へ向かうが、辿り付いたB脚は既に血の海。<br /> 虫の息の隊員が、これは“私刑”だ、ジャクソン大佐を嵌めた者への報復だと<br /> ヴァンプが言っていたと告げる。ヴァンプの狙いはオブライエン海軍大佐だと。<br /> 大佐はシェル2中央棟の1階。大佐を助けてくれ、と言って隊員は力尽きる。<br /><br /> 再びドルフと連絡を取るスネーク。ドルフは驚きはしなかった。ここ数ヶ月間<br /> 政府や軍の要人が変死する事件が相次いでいる。ヴァンプの仕業だという<br /> 噂が立っていた。単なる中傷だと思いたかった。ジャクソンの汚職が冤罪か<br /> どうかは解らないと言うが、オブライエンがジャクソンを嵌めたという可能性は<br /> 否定する。もしそうなら自ら計画した演習にヴァンプを参加させたはずがない。<br /> オブライエンは“私刑”の噂を知っていて、ドルフの下に忠告にさえ来たと言う。<br /> 次にヴァンプが狙うのはドルフだと。その上でドルフがこの演習に来たのは<br /> 己の身に何もなければヴァンプの無実を証明できる、という思惑からだった。<br /> ドルフからオブライエンがシェル1シェル2連絡橋を封鎖した事を知らされる。<br /> シェル2のSEALSに合流するため海上のオイルフェンスを渡るスネーク。<br /> その頭上、連絡橋ではヴァンプによるSEALSの殺戮劇が繰り広げられる。<br /> 最後の手段だったらしい連絡橋の爆破でさえヴァンプを止める事は出来ず、<br /> ヴァンプは見上げたスネークを挑発し、シェル2のG脚内部へと消える。<br /> シェル2中央棟。オブライエンのいる空気清浄室への廊下には高圧電流が。<br /> 安否を確かめるため、リモコンミサイルで室内の電源パネルを破壊する。<br /><br /> ※MGS2やってる人はわか(ry 海軍大佐は本編B脚で死んでたあの人。<br /><br /></dd> <dt>192 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・D)</b></a>:2009/02/23(月) 21:55:33 ID:BM0X/KJe0</dt> <dd>→電源パネル破壊に時間がかかる<br /> 室内には全身を切り裂かれたオブライエンがいた。ヴァンプはもういない。<br /> B1階に向かった。ジャクソンの汚職は事実であり、誰も罪を着せる事など<br /> できるはずもない。オブライエンはそう言って事切れる。<br /> ヴァンプを追ってB1階に。ドルフが瓦礫に閉じ込められているという場所の<br /> 直前でヴァンプと遭遇する。彼はスネークを待っていたと言う。<br /> ジャクソンの汚職は事実だった、と言うスネークに、ヴァンプはその事なら<br /> 知っている、と答える。貴様は何も解っていない。解る必要もない、と。<br /><br />  →ヴァンプを殺す<br />   倒れたヴァンプに対し、なぜ無意味な“私刑”を繰り返した、と尋ねる。<br />   無意味ではなかったからだ、と答えるヴァンプ。ジャクソンが逮捕され、<br />   デッドセルの名は地に落ちた。だが自分達の軍務への誠実と純潔は<br />   誰にも否定させない。自分が“私刑”として人を殺せば、世間は疑問を<br />   持つだろう。もしかしたらジャクソンは無実だったのかもしれないと。<br />   だがそう語るヴァンプの目は理解していた。デッドセルに誠実や純潔が<br />   あったとしても、それは他ならぬヴァンプ自身の手で失われた。<br />   そこへドルフが現れる。その姿を見たヴァンプが笑みを浮かべる。<br />   ドルフは言う。誰もそんな事を求めていなかった。解っていたはずだと。<br />   「なぜだ、ヴァンプ……?」 ヴァンプは微笑んだまま死んだ。<br /><br />  →ヴァンプを気絶させる<br />   (ドルフが出てくるまでは上と一緒)現れたドルフにヴァンプは言う。<br />   やらなければならなかったんだと。しかしその理由は頑なに話さない。<br />   あなたには関係のない話だ、と言うヴァンプに変わったな、と言うドルフ。<br />   「だと思う。変わらないのはあなただけだ」 そして、俺にはもう関わるな<br />   二度とあなたの顔は見たくない、と。<br />   ビッグシェルはSEALSの応援によって制圧。後日、デッドセルは正式に<br />   解散。ドルフは軍を退き、ジャクソンは獄中で病死。ヴァンプは軍刑務所に<br />   収監されていたが脱走。その後に散発している政府・軍関係者の変死が<br />   彼の仕業だという噂もあるが、定かではない。<br />   時は流れ、いつしか噂が流れ始める。ジャクソンの汚職は冤罪だった。<br />   デッドセルは何者かに陥れられたのだ、と。<br /><br /></dd> <dt>193 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES・D)</b></a>:2009/02/23(月) 21:56:17 ID:BM0X/KJe0</dt> <dd>→短時間で電源パネルを破壊<br /> (時間がかかった場合のセリフに加えて)オブライエンは言う。ジャクソンは<br /> 何者かに嵌められたんだとヴァンプに吹き込んだ人間がいると。それが誰か<br /> 知っているのかと尋ねるが、既に聞こえていない。彼は独り言のように続ける。<br /> 私はヴァンプを止めようとした。この演習が無事に終れば、デッドセルは自分の<br /> 直下で再編成されるはずだった。「だが彼は……私を……裏切り……」<br /> そう言って事切れる。(ヴァンプとの戦闘前会話は時間かかった場合と一緒)<br /><br />  →ヴァンプを殺す<br />   “私刑”の理由を語るヴァンプにスネークは問う。そう言われたのか、と。<br />   お前を騙し利用する者がいるとオブライエンは言った。だがお前は騙され<br />   利用されていたのではなく、デッドセルの名誉を取り戻す方法があると<br />   持ち掛けられ、実行していたのだろう。ヴァンプは黙る。否定はしない。<br />   誰だ、とスネークは問うが、ヴァンプは答えない。そこへドルフが現れる。<br />   その姿を見たヴァンプが笑みを浮かべる。歩み寄ったドルフが手を取る。<br />   「なぜ何も言ってくれなかった……?」 ヴァンプは微笑んだまま死んだ。<br /><br />  →ヴァンプを気絶させる<br />   (ドルフが出てくるまでは上と一緒) ドルフが言う 「ジャクソンか?」<br />   ヴァンプは答えないが、本人に確かめるぞ、という言葉に渋々認める。<br />   ジャクソンは逮捕されて以来自分を責め、どうすればデッドセルの名誉を<br />   取り戻せるのかと、憑かれたように繰り返していた。そしてある日、例の<br />   “私刑”を言い出した。従うしかなかった。それをオブライエンに知られた。<br />   兼ねてからデッドセルを自分の配下に加えたがっていたオブライエンは、<br />   配下に加わらなければ事実を公表すると言ってきた。殺すしかなかった。<br />   それを聞いたドルフは叫ぶ。デッドセルなど奴にくれてやればよかった。<br />   なぜそうしなかった!? ヴァンプの目に微かな震えが走る。<br />   それがドルフに確信をもたらした。「……そうするつもりだったんだな?」<br />   押し黙るヴァンプをドルフは問い詰める。ならばなぜ反乱を起こしたのか。<br />   やがてヴァンプは観念して話し出した。演習が始まった時、オブライエンは<br />   忠誠の証を見せろと言ってきた。演習におびき寄せておいた自分の政敵、<br />   スコット・ドルフを暗殺しろと。それだけは出来なかった。愕然とするドルフ。<br />   「馬鹿な……私を守るために……」 スネークに殺してくれと頼むヴァンプ。<br />   それを断るスネークに、ドルフが礼を呟く。<br />   ビッグシェルはSEALSの応援によって制圧。後日、デッドセルは正式に<br />   解散。ドルフは軍を退き、ヴァンプとジャクソンは共に軍刑務所で服役。<br />   時は流れ、いつしか噂が流れ始める。ジャクソンの汚職は冤罪だった。<br />   デッドセルは何者かに陥れられたのだ、と。<br />                                -SNAKE TALES・D-END<br /><br /></dd> <dt>194 :<a href="mailto:sage"><b>METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALES)</b></a>:2009/02/23(月) 21:57:30 ID:BM0X/KJe0</dt> <dd>今回ここまで。<br /> Dの第一分岐は2分以上/以下が境だった気がしますがあやふや。<br /> ラストのヴァンプとスコット・ドルフが何というかアレですが、この二人は<br /> MGS2本編の無線で「愛人関係だったらしい」という説明が聞けるので<br /> つまりそういうことなんだと思います。<br /><br /></dd> </dl>
<p><strong>METAL GEAR SOLID 2</strong></p> <p>part11-598~610</p> <hr /><p>598 MGS2 sage 05/01/31 17:31:23 ID:Zt3wztzc<br /> 前作から引き続いてる登場人物<br /> ・スネーク・オセロット・オタコン・リキッド・スネーク・忍者・大佐<br /> 前作で名前だけ出てきて、今回登場する人<br /> ・ゴルルコビッチ・ソリダス・スネーク・大統領</p> <p><br /> 最後に1レスあらすじ貼ります。簡単な方読みたい人はそっちドゾ。</p> <p><br /> 599 MGS2 sage 05/01/31 17:33:41 ID:Zt3wztzc<br /> ・タンカー編(スネーク主役)<br /> 前作終了後、オセロットが二足歩行核兵器メタルギアのデータを全世界にばら撒いたため<br /> メタルギアは量産され、珍しい兵器ではなくなった。<br /> ソリッド・スネークとオタコンは、反メタルギアを掲げるNGO団体フィランソロピーを設立。<br /> 世界中のメタルギアを破壊して回っているため、政府からはテロリスト扱いを受けている。<br /> フィランソロピーはアメリカ海軍が、水中移動ができる新型メタルギア・RAYを開発したという情報を掴んだ。<br /> HPでその情報を公開するため、メタルギアを運んでいる海兵隊の偽装タンカーにスネークが潜入。</p> <p><br /> 時を同じくして、そのタンカーを、ロシアのゴルルコビッチ大佐率いる軍隊GRUが襲撃。<br /> ゴルルコビッチ大佐はメタルギアRAYをロシアに持ち帰り、軍事国家としての再建をたくらんでいた。<br /> 大佐の娘、オルガと対面したスネークは彼女を麻酔銃で眠らす。彼女は妊娠中だった。<br /> スネークはメタルギア・RAYの写真を撮るため船下部のメタルギア格納庫に潜入する。</p> <p><br /> ロシア軍は格納庫に突入、襲撃に同行していたオセロットが海軍司令官を射殺した。<br /> 同時にオセロットは、ゴルルコビッチ大佐も裏切り、いきなり撃ち殺した。<br /> 「メタルギアは我らのものだ。“愛国者”のな」<br /> オセロットはメタルギア奪取のために、ゴルルコビッチ大佐らロシア軍を騙して襲撃させたのだ。</p> <p><br /> スネークは飛び出していった。スネークを見たオセロットの右腕は、突如おかしな動きを初めた。<br /> そしてオセロットの口から飛び出したのは、リキッド・スネークの声と言葉。<br /> 「久しぶりだな兄弟!しばらく見ないうちに老けたな。…無理もない。<br /> 50代のビッグボスの遺伝子を使って作られた子供だ。最初から年を取っている。<br /> お前の寿命は、せいぜいあと5~6年だな。俺はオセロットの体に乗り移り、まだまだ生きることができる!」<br /> オセロットはフォックスに切り落とされた右腕に、リキッドの右腕を移植した。<br /> その結果、たまにリキッドに意識を乗っ取られてしまうらしい。<br /> 「引っ込め!リキッド!」オセロットが自分を取り戻す。その体の中では壮絶な戦いがあるようだ。<br /> オセロットはタンカーに仕掛けた爆弾を爆発させる。</p> <p><br /> オセロットはメタルギアRAYに乗り、タンカーを真っ二つにすると海に飛び込んでいった。<br /> 「…はい。タンカーは爆破、無事メタルギアを奪取しました。…大統領」</p> <p><br /> 600 MGS2 sage 05/01/31 17:35:30 ID:Zt3wztzc<br /> ・プラント編(雷電主役)<br /> タンカー沈没事件から二年後。船が沈没したマンハッタン沖には<br /> 漏れた原油を除去するための巨大汚染除去施設『ビッグシェル』が建てられた。<br /> そのビッグシェルを、テロリスト「サンズ・オブ・リバティー(自由の息子達)」が占領。<br /> 視察に来ていた大統領や政府要人30人を人質にとり、ビックシェルを爆破すると脅迫。要求は300億ドル。<br /> 「サンズ・オブ・リバティー」のリーダーはソリッド・スネーク。<br /> 『伝説の傭兵』であり二年前のタンカー沈没事件の犯人である。彼はその事件で死んだと思われていた。</p> <p><br /> 隠密特殊部隊FOXHOUNDの新米隊員「雷電」がビックシェルにこっそり単独で潜入。<br /> 任務は「人質の救助」と「テロリストの武装解除」<br /> 雷電は、シャドーモセス事件のシミュレーションVR訓練を受けており、実力は折り紙つき。<br /> 無線サポートは、大佐と、雷電の恋人ローズ。ローズは急遽、作戦に参加させられた。<br /> 無線でローズは言う「明日4月30日は何の日だか知ってる?」</p> <p><br /> 政府正規軍SEAL10はヘリでビックシェルに潜入。大統領の救助に向かった。しかしあっけなく全滅。<br /> 雷電はテロリストの一人、吸血鬼ヴァンプに出会う。殺されそうになったところを<br /> SEAL10のただ一人の生き残り、プリスキン中尉に助けてもらう。<br /> プリスキンは雷電の正体を一目で見抜く「そのスーツ…お前FOXHOUNDだな?あれは解散したはず…」<br /> そして、雷電にテロリストの情報を教えてくれる。<br /> 今襲ってきた吸血鬼ヴァンプは、前アメリカ大統領ジョージ・シアーズが作った組織『デッド・セル』の構成員。<br /> 『デッド・セル』は2年前、リーダーが汚職の罪で囚われ獄死。冤罪にはめられたと怒ったデッドセルは、<br /> 政府組織としての活動から道を外し、テロ犯罪に手を染めた。半年前、政府にデッドセルは壊滅させられる。<br /> 生き残ったメンバーは、吸血鬼ヴァンプ、幸運の女神フォーチュン、爆弾魔ファットマンの3人。<br /> そして、ゴルルコビッチの娘、オルガ率いるロシア軍隊と手を組み、今回の事件を企てた。<br /> 「ソリッド・スネークは二年前、自分が沈めたタンカー沈没事件で死んだ。死体のDNAで本人だと確定している」<br /> プリスキンは首謀者スネークの死を断言、スネークの関与を否定した。</p> <p><br /> デッドセルはSEAL10の突入の報復を開始。ビッグシェル数箇所に爆弾を仕掛けた。<br /> プリスキンと二手に別れ爆薬の解除を始める雷電。なんとかすべての爆弾を除去。<br /> ところが、それに怒った爆弾魔ファットマンが、自分たちの目的も忘れ暴走を起こす。<br /> ビッグシェル全てを破壊する爆薬をしかけ、雷電をじきじきに指名して呼び出した。<br /> 雷電はファットマンを倒し、仕掛けられた爆弾も解除する。<br /> 別行動しているプリスキンも順調に進入しているようだ。</p> <p><br /> 601 MGS2 sage 05/01/31 17:36:35 ID:Zt3wztzc<br /> サイボーグ忍者が現れた。銃を向ける雷電。<br /> 「グレイ・フォックスはシャドー・モセス島で死んだはずだが、お前は誰だ?」<br /> 雷電の質問に、忍者は「自分は“らりるれろ”の使者で、雷電のサポートのために潜入した」とだけ答えた。<br /> そして、拉致された大統領の居場所などの情報を伝えると、あっというまに姿を消す。</p> <p><br /> その後、雷電は囚われている大統領のシークレット・サービスのエイムズと接触。<br /> 先ほどの忍者の話と総合すると、真実はこういうことらしい。<br /> ・ここはメタルギアの開発施設。海上除染施設は偽装。原油汚染も、ここに建てるための嘘<br /> ・大統領は、新型メタルギアの試運転をするために視察に来た。<br /> ・テロリストは300億ドルの要求はしていない。<br /> ・テロリストは、核を大気で爆発させて電磁波を起こし、デジタルネットワークを全て麻痺、世界を混乱に落とさせるのが目的<br /> ・核を発射するには、大統領自らの意思で発射ボタンを押さなくてはいけない最先端システム<br /> ・大統領は“らりるれろ”に反逆を起こし、テロリストに協力している可能性があり、エイムズはその監視役も担っていた。</p> <p><br /> エイムズが急に声を潜めた。「ソリッド・スネークが来たぞ…!」<br /> ガラスの向こうにソリッド・スネーク、オセロット、オルガのシルエットが浮かぶ。<br /> 雷電は、3人の会話を収音マイクで盗聴。<br /> 大統領は核発射システムを稼動させてしまったようだ。<br /> あと一時間後に再度大統領自身が確認コードを打ち込めば発射システムは完了、大統領は殺されるという。<br /> ソリッド・スネークは、「この作戦をアウターヘブンの再来にする」と宣言した。</p> <p><br /> ここでエイムズが急に心臓発作を起こし、死んでしまう。<br /> オセロットが兵を連れ、部屋に入ってきて、雷電は囲まれてしまう。<br /> そこへ忍者が飛び込んできてくれ、雷電を逃がしてくれる。</p> <p><br /> ここでテロリストについてのまとめ(わかりづらいと思うので)<br /> ・首謀者はソリッド・スネーク、ただし本物のスネークかどうかは不明。<br /> ・オセロット。右腕はリキッドのもの。<br /> ・オルガ。ロシア兵のリーダーでゴルルコビッチの娘。ここの警備はロシア兵がしている<br /> ・『デッド・セル』前大統領に作られた組織。構成員は幸運の女神フォーチュン、吸血鬼ヴァンプの二人。<br /> 爆弾魔ファットマンは、仲間を裏切り、勝手に雷電に闘いを挑んで死亡。</p> <p><br /> 602 MGS2 sage 05/01/31 17:37:50 ID:Zt3wztzc<br /> 大統領がいるエリアに向かうため橋を渡る雷電。プリスキンから無線がはいる。<br /> プリスキンはヘリを見つけ、30人ほどいる人質の救出に向かってくれるという。<br /> ヘリはプリスキンの相棒が運転しているらしい。すぐ頭上をそのヘリが飛んでいった。<br /> 互いの健闘を祈り、合図を送りあう二人。</p> <p><br /> そこにソリッド・スネークを名乗るマントの男が現れ、雷電に襲い掛かかった。<br /> ヘリが近づいてきて、身を乗り出したプリスキンが銃を乱射して助けに入った。<br /> 「離れろ!雷電!そいつはスネークじゃない!!」<br /> マントの男は、プリスキンに向かって叫んだ。<br /> 「兄弟よ。やはり現れたか!オリジナルは私だということを証明してやろう!スネーク!」<br /> 「やめろ!お前はビッグボスではない!ソリダス!」<br /> マントの男ソリダス・スネークは、戦闘機を呼び出し、飛び乗るとヘリに襲い掛かった。</p> <p><br /> 事態がよく飲み込めないまま、雷電はソリダスの乗った戦闘機をスティンガーミサイルで撃ち落す。<br /> ソリダスは左目を負傷。一旦、引くことにしたらしく、去っていった。</p> <p><br /> 「あんたが…ソリッド・スネーク?」雷電はプリスキンと名乗った男に聞いた。<br /> 「そうだ」「でもタンカー事件で見つかった死体は?DNA鑑定でスネークだと確定していると」<br /> スネークの相棒のオタコンが割って入った。<br /> 「あれはある機関に保存されていたリキッド・スネークの遺体だよ。DNA配列もまったく同じなんだ」<br /> ひき続き、二組は行動を開始した。<br /> オタコンとスネークは負傷したヘリの修理、雷電は大統領を助けに行くことに。</p> <p><br /> 雷電は大佐に無線。<br /> 「大佐!気づいていたんだろう?なぜプリスキンがスネークだと教えてくれなかったんだ!」<br /> 「彼のことは作戦のシミュレーションには入っていなかった。任務を続けろ、雷電」<br /> 「そんな…!あんたはシャドーモセス島でスネークと一緒に戦ったじゃないか、<br /> スネークという男のことは、アンタもよくわかってるはずだろう!?」<br /> 怒る雷電だったが、大佐は作戦を遂行しろという機械的な返事を言うだけで、雷電の抗議をスルー。</p> <p><br /> 603 MGS2 sage 05/01/31 17:39:24 ID:Zt3wztzc<br /> 大統領が監禁されている部屋に潜入した雷電。大統領は核発射に協力した理由を語った。<br /> 飾り物であることに嫌気が差していた大統領は、核発射を盾に“愛国者達”に入ろうとした。<br /> “愛国者達”とは、アメリカを裏で牛耳ている権力者たちのことで、<br /> 12人の老人からなる『賢人会議』というものが“愛国者達”の統一をしている。<br /> この国の動向は、政治も、大統領の人選も、すべて彼らに操られており、<br /> 大統領選挙も民衆を騙すために作られた、ただの演出だという。<br /> “愛国者達”のメンバーが誰なのかは完全なトップシークレットで、大統領も知らない。</p> <p><br /> “愛国者達”はその存在が、世間に漏れることを恐れていた。<br /> しかし科学は発達。民間人が個人で発信するデジタル情報までは、遮断できない。<br /> “愛国者達”は、それさえも掌握するため、全世界のデジタル情報処理に乗り出した。<br /> そして、ビッグシェルで、超大規模デジタル情報処理システム『G.W』を開発。<br /> G.WはAIを駆使し、世界に氾濫する情報をすべて検問し、不要な情報を削除できる。</p> <p><br /> そのG.Wを内部に持つのが新型メタルギア。それは要塞型で、このビッグシェルの下部そのものを指す。<br /> 数千のミサイル発射能力があり、G.Wで全米の兵器情報の把握もできる。<br /> おまけに2年前に海軍が開発したメタルギアRAYを量産、25機のRAYに周りを護衛させるという。<br /> 世界最高規模の兵力とデジタル能力を持つ要塞型のメタルギア。その名も『アーセナルギア』</p> <p><br /> ソリダスは核発射のボタンを押させるために大統領を利用した。<br /> 彼は本気で核を発射させて“愛国者達”を引きずり出し、戦争を起こす気なのだ。</p> <p><br /> ソリダス・スネークとは…前アメリカ大統領、ジョージ・シアーズ。<br /> 『恐るべき子供達』の3人目のスネーク。“愛国者達”は彼を気に入り、大統領の駒にした。<br /> しかし4年前、ソリダスは“愛国者達”に内密で、リキッドをそそのかし、シャドーモセス事件を起こした。<br /> これが”愛国者達”の怒りを買い、大統領から降ろされた。ソリダスは「病死」する予定だったが<br /> オセロットの手を借り、地下に逃げた。(ソリダスだけは50歳くらいの外見)</p> <p><br /> 大統領は、FOXDIEを基に作られたコンピューターウイルスの入った光ディスクを雷電に渡した。<br /> アーセナルギアはもうじき稼動を始めてしまう。<br /> これをエマというG.Wを開発した天才システムプログラマに使わせれば、<br /> アーセナルギアを停止させる事ができるという。<br /> そして自分が死ねばもう核発射はできなくなる。自分を殺してくれと雷電に頼む。</p> <p><br /> そこにオセロットが現れ、「しゃべりすぎだ」と大統領を射殺してしまう。<br /> 大統領を殺せば核発射はできなくなる。しかしアーセナルギアには水爆も完備されている事がわかった。<br /> こっちは核とちがい、解除コードなしで発射できる。しかも核と変わらない被害を引きこせる。</p> <p><br /> 604 MGS2 sage 05/01/31 17:40:29 ID:Zt3wztzc<br /> 雷電はスネークと無線会話。タンカー事件の真相を聞く。<br /> 海軍は、政府の反対を押しきり、独自にメタルギアRAYを作った。<br /> “愛国者達”はそれを横取りし、ここにアーセナルギアを建てるため、<br /> この場所を狙って、タンカーをオセロットに襲わせた。<br /> そしてタンカー沈没の犯人にしたてあげるため、スネークをメタルギアRAYの情報でおびき寄せた。<br /> タンカー事件も全て、“愛国者達”に仕組まれた罠だったのだ。</p> <p><br /> 監禁されていたエマを発見。エマはオタコンの血の繋がらない妹だった。もう10年以上会っていないらしい。<br /> 仲はものすごく良かったが、オタコンの父親が自宅プールで死亡。一緒にエマも溺れ、死に掛ける。<br /> プールを見下ろす部屋にいたオタコンは、エマの助けを呼ぶ声を無視。<br /> 事故後、オタコンは、エマとエマの母親を置いて家出。エマはオタコンを憎んでいた。</p> <p><br /> 雷電はスネークと合流。エマをコンピュータールームに連れていき、ウイルス作動を任せることに。<br /> 連れて行く途中で、吸血鬼ヴァンプが襲い掛かかり、エマを刺す。<br /> 雷電はヴァンプを銃殺。スネークがエマを救出。</p> <p><br /> エマは怪我を押して、コンピューターを設定、G.Wにをウイルスを植えつける。<br /> 傷は深く、助かる見込みが無い。ヘリの修理を終えたオタコンが駆けつけてきた。<br /> エマは「妹ではなく一人の女としてお兄ちゃんが好きだった」と告白。死んでしまう。<br /> オタコンは泣きながら、エマに謝る。<br /> プールでエマが助けを呼んだとき、オタコンはエマの母親と関係を持っていて、聞こえなかった。<br /> 父親の水死は事故ではなく、自殺だった。(エマを道連れにした心中?)<br /> 良心の呵責に耐えられず、オタコンは家出。<br /> まだ子供だったエマは、オタコンが自分を捨てたと思い込み、ハッカーになった兄を追って、<br /> コンピュータープログラマの道に進んだ。そしてG.Wを開発したのだ。</p> <p><br /> コンピューターウイルスは90%の稼動で緊急停止。<br /> ウイルスには、なんらかの改竄が加えられていた。どうやら失敗したらしい。<br /> アーセナルギアは稼動を始めてしまった。ビッグシェルの上部建物部分が崩壊を始めた。</p> <p><br /> 悲しんでいる暇は無い。オタコンは修理したヘリで、建物内に残された人質を岸まで運んだ。<br /> 雷電とスネークは、アーセナルギアへ進入し、内部から破壊することに。</p> <p><br /> 605 MGS2 sage 05/01/31 17:42:18 ID:Zt3wztzc<br /> アーセナルギアへの出入り口はぴったり閉められ、入る隙は見つからない。<br /> 外側からの破壊はその規模、その装甲から言って無理だろう。<br /> そこへスネークの合図で忍者が現れ、雷電に襲い掛かった。<br /> 忍者はその顔をあらわにした。それはテロリストの一員でロシア兵のリーダー、オルガだった。<br /> 「スネーク!どういうことだ!」スネークはニヤニヤしている。オルガはたやすく雷電を気絶させる。</p> <p><br /> 雷電は素っ裸で拷問機械に拘束される。<br /> ソリダス・スネークがやってきた。「久しぶりだな、ジャック」雷電の事を本名で呼んだ。<br /> 「さっきはFOXHOUNDのスーツを着ていたから気づかなかったよ。私のことを思い出したか?」<br /> ソリダスが言うには、雷電は昔、ある国の内戦で『切り裂きジャック』として名をはせた少年戦士だったという。<br /> その才能にソリダスは目をつけ、アメリカに連れ帰り、傭兵として育て上げた。<br /> そして急に『切り裂きジャック』は姿を消した。まさか“愛国者達”のもとにいたとは…ソリダスは言った。<br /> 雷電はさっぱり覚えが無いと首を振る。ソリダスは意味深に笑うと去っていった。</p> <p><br /> 恋人ローズと無線で会話。(体内ナノマシン経由なので、無線機は要らない)<br /> 雷電はソリダスが言ったことは真実だと打ち明ける。<br /> 「ソリダスと話して全部思い出した。俺は殺人鬼だ。物心ついたときから銃を持って人を殺していたんだ。<br /> 君がプロポーズを待ってたのは気づいてた。でも俺は君と一緒にいる資格は無い。別れよう」<br /> ローズはうろたえるが、どんな過去も受け入れる、一緒に生きていきたいと訴える。</p> <p><br /> オルガがやってきた。オルガは生まれたばかりの赤ん坊を“愛国者達”に奪われており、<br /> このテロに参加して、内部から雷電のサポートをするよう命令されていたのだという。<br /> スネークと手を組んだのはついさっき、スネークからタンカー事件の真相を聞いてからだという。<br /> 雷電を捕まえたのは、雷電を内部に入れるため、そしてその騒ぎに乗じてスネークも無事潜入した。</p> <p><br /> オルガが拘束を解いとくれて、雷電は、前を隠しながら素っ裸で逃走。</p> <p><br /> 606 MGS2 sage 05/01/31 17:43:57 ID:Zt3wztzc<br /> 大佐が無線をかけてきた「雷電!ににににに任務をつつつ続けるんだ」<br /> 電波状況が悪いらしく言葉が明瞭でない。<br /> 「わかってる、これからスネークに会って装備を受け取る」<br /> 「彼は作戦のシミュレーションには入ってない!ににににに任務をつつつつつt」<br /> 大佐の様子がおかしい。<br /> 「雷電!いますぐゲームの電源を切るんだ!これはゲームだ!ゲームなんだ!」<br /> 「大佐?」ワケワカメな雷電。<br /> そして大佐は雷電が3歩歩くごとに無線を入れてきては意味不明な言葉を口走るようになる。<br /> 「私は前世でアメリカシロヒトリだったんだ。あwせdrftgyふじこlp!!!」</p> <p><br /> 雷電は「大佐はどうしたんだ?そばにいるのか?」とローズに無線して聞く。<br /> ローズは大佐とは一度も会ったことが無い。ずっと別の部屋で無線サポートしていると言う。<br /> そういえば雷電も、モニター越しでしか大佐と会ったことが無い。<br /> と、そこでローズが、私は“愛国者達”に命令されて2年間あなたの監視をしていたと衝撃の告白。<br /> 雷電の好みを偽装して、自分に惚れさせた。フェデラルホールでの出会いも偶然ではなく必然。<br /> 「全て嘘だったってわけか!」怒る雷電。<br /> あなたにもう嘘はつきたくないから告白した、本気でジャックを愛している、と言い張るローズ。<br /> ローズは「あなたの赤ちゃんがお腹にいるの!」と叫ぶが、雷電は無線を切る。</p> <p><br /> スネークが迎えに来た。装備と日本刀を渡される雷電。ふたりは、奥へ進んでいった。</p> <p><br /> 雷電は無線でオタコンに、「大佐」について調べてくれと頼む。<br /> オタコンは迅速に「大佐」について調べてきた。<br /> 大佐からの無線はアーセナルギアの内部コンピューター『G.W』から直接送られてきていた。<br /> つまり、なんと「大佐」とはG.Wが作ったAI。大佐がおかしなことを言い出したのは、<br /> コンピューターウイルスが、効き始めたからかもしれない。<br /> 「そんな馬鹿な!」驚く雷電。<br /> オタコンが言うには、雷電に注入された体内ナノマシンなら、大佐の姿や声を<br /> 雷電の脳にいくらでも作り出すことができるという。</p> <p><br /> 大佐がまた無線してきた。「大変だ!ローズ君が拉致された!」<br /> そこになぜかローズの悲鳴も挿入される「たすけてーらいでんーきゃあー」<br /> スネークが割って入ってくる。「雷電、落ち着け!これはAIだ!大佐は現実じゃない!」<br /> 雷電の心に不安がよぎる。まさか…ローズもAI?</p> <p><br /> 大佐だけではなく、ゲームとしてのMGS2にも何らかの異常が見受けられるようになる。<br /> (戦っている最中にコンティニュー画面になったり、内部の名称が千葉県船橋市とかになったり)<br /><font color="#C0C0C0">因みにこれは後に製作スタッフが遊びで入れたと証言</font></p> <p><br /> 607 MGS2 sage 05/01/31 17:45:21 ID:Zt3wztzc<br /> 幸運の女神フォーチュンが現れた。<br /> タンカー事件でオセロットが殺した海軍司令官は父親で、彼女は犯人がスネークだと信じ込んでいる。<br /> フォーチュンはスネークとの対決を望んだ。スネークは要求に応じ、雷電をひとりで先に行かせた。</p> <p><br /> 雷電はアーセナルギアの屋上へ出た。ビッグシェル建物部分はすべて崩れ落ちて周りは海が広がっていた。<br /> そこにソリダス・スネークがいた。ソリダスは言う。<br /> 「お前は“愛国者達”が作ったS3計画の第一号なのだ。我が息子よ」と。<br /> シャドーモセス事件後“愛国者達”はソリッド・スネークのような屈強な戦士が欲しくなった。<br /> そしてG.Wを駆使して、実際に作り出そうとした。それが『Solid Snake Simulation』計画。<br /> 少年戦士として名をはせたジャックに目を付け、ソリダスの元から連れ出し、過去の記憶を消した。<br /> そしてシャドーモセス事件のシミュレーションVR訓練をさせて、新たなソリッド・スネークに作り変えた。<br /> FOX HOUNDもとうに解体している。大佐も、FOXHOUNDも、『雷電』という戦士も、何もかもすべてが<br /> “愛国者達”がG.Wで作り出したまやかしなのだ。<br /> 「死ね、ジャック」ソリダスの合図でメタルギアRAYが襲ってきた。<br /> ここには25機もあるという。数台破壊したがきりが無い。</p> <p><br /> そこにオルガが雷電を助けるために飛び込んできた。<br /> 「あなたが死ねば、私の子供も死ぬようにプログラムされているの!あなたは生きて!」<br /> オルガはソリダスの凶弾に額を撃ち抜かれて死んでしまう。<br /> 高らかに笑うソリダス。</p> <p><br /> ところが、周りを取り囲んでいたメタルギアRAYが突如ショートを起こし、動かなくなってしまう。<br /> オセロットがあわててやってきた「ウイルスが作動してしまいました!G.Wが崩壊をはじめています!」<br /> そこに、フォーチュンがスネークを拘束して連れてきた。スネークは負けてしまったらしい。<br /> 雷電もソリダスにつかまり、手錠をかけられる。</p> <p><br /> フォーチュンがこれからどうするのか、ソリダスに聞く。<br /> 「アーセナルギアは最初からお前らにくれてやるつもりだった。好きに使え。私の目的は他にある」<br /> ソリダスの目的とは、G.Wのデータにある“愛国者達”の名簿。<br /> デッドセルがアーセナルギアで水爆を発射して、騒ぎを起こしている間に<br /> これを見つけ、“愛国者達”を殺しに行くつもりらしい。<br /> G,Wは停止してしまったがまだ手はある、と自信たっぷりに言った。</p> <p><br /> 608 MGS2 sage 05/01/31 17:48:21 ID:Zt3wztzc<br /> 「茶番は終わりだ!」突如オセロットが笑い出し、計画の真実を話し出した。<br /> 「ソリダス、お前が自分の意思で起こしたと思い込んでいるこのテロは、<br /> それ自体が“愛国者達”の仕組んだ演目だったのだよ」</p> <p><br /> オセロットが言うには、S3計画とは、シャドーモセス事件のVR訓練の事ではない。<br /> このテロこそがS3計画、シャドーモセス事件を模したソリッド・スネークを作り出すための演習。<br /> エイムズはナノマシンを使って心臓発作を起こさせた、ウイルスもFOXDIEを基に作られた、<br /> 忍者もオセロットの指示で、オルガを扮装させた。<br /> デッドセルは、シャドーモセス事件で言うFOXHOUNDの役割、<br /> 選ばれた理由はFOXHOUNDと同じく、超能力を持つメンバーがいたから。<br /> わざわざリーダーを冤罪で捕まえて殺し、政府に対して怒り狂うように操作した。</p> <p><br /> そして、雷電がスネーク役に選ばれたのは、ソリダスと雷電の関係が、<br /> ビッグボスとソリッド・スネークとの関係に酷似していたから。(傭兵と、その育ての親)<br /> “愛国者達”の狙いは、誰でもソリッド・スネークになれるシステムを作る事。<br /> このテロはそのデータを採るための壮大な演習。雷電はその実験体。</p> <p><br /> そして、オセロットはコンピューターウイルスの改竄についても明言。<br /> ウイルスは、G.Wの中から“愛国者達”のリストを消すよう改変が組み込まれていた。<br /> もう、デジタルネットワークのどこを調べても“愛国者達”の足跡は見つからない。<br /> 「お前らは“愛国者達”の手の内で踊らされていただけなのだよ!<br /> …本物のソリッド・スネークが現れたのが唯一の誤算だったがな」</p> <p><br /> ソリダスとフォーチュンは激昂し、オセロットに襲い掛かるが、<br /> “愛国者達”に与えられたナノマシン電磁波兵器により、オセロットは無敵状態になっていた。<br /> オセロットはフォーチュンを撃ち殺し、一機だけ動くメタルギアに乗り込んだ。</p> <p><br /> と、オセロットの右腕が、ピクピク動き出した。そして、オセロットは叫んだ。<br /> 「兄弟たちよ!!俺はこの時を待っていた!俺は“愛国者達”を殺しに行く!」<br /> 「リキッドか!?」<br /> リキッドは、右腕の移植の後、オセロットを“愛国者達”のスパイになるよう意識を操作した。<br /> そして“愛国者達”の情報を集めたのだという。<br /> しかし、完全な覚醒のためには、スネークの存在が必要だった。<br /> リキッドは、このS3計画にスネークが来るよう、フィランソロピーに情報を流した。<br /> (スネークが近くにいないとオセロットを乗っ取る力が出てこないらしい)<br /> メタルギアに乗り込むと、リキッドは高らかに宣言した。<br /> 「蛇は一匹でいい。ビッグボスは一人で十分だ!俺はお前たちを殺す!」<br /> 手錠をぶっちぎり、両手が自由になったスネークが飛び掛っていった。<br /> メタルギアRAYは、海に飛び込んだ。スネークもあとを追いかけ、海に飛び込んでいった。</p> <p><br /> 609 MGS2 sage 05/01/31 17:50:04 ID:Zt3wztzc<br /> アーセナルギアが暴走を開始。マンハッタンの街中に飛び込んでしまう。<br /> 雷電とソリダスは、フェデラルホールの屋上に投げ出される。</p> <p><br /> ソリダスは、アメリカに自由をもたらすつもりだったという。<br /> ビッグボスの息子として作られたスネーク3兄弟は、子をなす事ができない。<br /> ソリダスは人の記憶、歴史に残る事で、自分の存在を後世に伝えようとした。<br /> だから“愛国者達”の情報規制だけは、許すことができなかった。記録や記憶を操作される未来に自由は無い。<br /> “愛国者達”の情報は、雷電の体内ナノマシンにまだ残っている。<br /> ソリダスはそれを奪うため、雷電に襲い掛かってきた。雷電は日本刀でソリダスを倒す。</p> <p><br /> 大佐のAIが、無線を入れてきた。「まさか、G.Wは停止したはず!?」「我々はどこにでもいるのだよ、雷電」<br /> “それ”は、S3計画とは正確にはSelection for societalSanity(社会思想健全化のための淘汰)だと教え、<br /> そして、延々と人類のおろかさを嘆いた(電波の入った説教みたいなもの。ゆんゆん)</p> <p><br /> 雑踏。戦闘スーツに日本刀という姿で歩く雷電だが、なぜか人々も警察もスルー。<br /> スネークがいつの間にか現れ、肩を叩いた。<br /> リキッドはメタルギアで去ってしまったらしい。しかし、発信機をつけたので居場所はわかる。<br /> ウイルスを仕込んだ光ディスクもコピーを取っていたので、<br /> それを調べれば、ウイルスが削除したがった“愛国者達”の情報が出てくると言う。<br /> 一緒に戦うとスネークに言う雷電だったが、スネークは<br /> 「お前は生きろ。お前が生きればオルガの子は死なない。オルガの子は俺が助ける」<br /> と言うと、肩を叩いて雷電を促した。</p> <p><br /> 視線の先にはローズがいた。ローズはAIじゃなかった。現実に存在していたのだ。<br /> 振り返ると、スネークの姿はもうなかった。<br /> 「今日、何の日だか思い出した?ジャック」「ああ。俺と君がここで出会った日だ」<br /> 抱き合うローズとジャック。ローズはお腹をさすっていた。</p> <p><br /> ●ゲーム終了画面。スネークとオタコンの会話。<br /> 「スネーク、ウイルスの解析は終わったよ。“愛国者達”たちの情報もわかった。<br /> 12人いる。実はフィランソロピーの出資者もその中にいるんだ」<br /> 「なんだって?…オタコン、それで、そいつらはどこにいるんだ?」<br /> 「マンハッタンにいたのは確実なんだけど。……もう死んでいるんだ。全員…」<br /> 「何?いつ死んだんだ?」<br /> 「それが…100年前なんだ」</p> <p><br /> METAL GEAR SOLID2 -SONS OF LIBERTY- END</p> <p><br /> 610 MGS2 1レスあらすじ sage 05/01/31 17:52:07 ID:Zt3wztzc<br /> ソリッド・スネークは前作終了後、オタコンと共にメタルギアを破壊して回り、<br /> 政府からテロリスト扱いを受けていた。そして新たなメタルギア事件でスネークは死亡。<br /> 政界を牛耳る権力者集団“愛国者達”は、新しいソリッド・スネークを作り出し、<br /> 自分たちの手駒にしようとした。“愛国者達”は、ジャックという男の記憶を消し、<br /> 架空のFOX HOUNDの傭兵として訓練する。</p> <p><br /> スネーク死亡から二年後、ソリダス・スネーク(第3のビッグボスの息子)が、<br /> シャドーモセス事件に酷似した、大規模なメタルギア乗っ取りテロを起こす。<br /> さっそく“愛国者達”はジャックに雷電というコードネームを与え、<br /> スネークと同じように単独潜入させた。雷電は見事にスネークの役割をこなした。<br /> ところがここに死んだと思われていた本物のソリッド・スネークも潜入、<br /> 雷電と合流してテロを阻止する。</p> <p><br /> ソリダスの仲間オセロットが、自分は“愛国者達”のスパイだと、ラストですべてのネタ晴らし。<br /> このテロは、シャドーモセス事件を実際に再現して、<br /> 雷電がスネークとしてきちんと働くか、そのデータを採るためだけに、仕込まれた壮大な演習。<br /> このデータを基に新たなスネーク作成システムを作るという。<br /> ソリダスは“愛国者達”に刃向かうためテロを起こしたんだが、それも“愛国者達”の計算。<br /> “愛国者達”の誤算は本物のスネークが現れてしまったことくらい。<br /> オセロットは最後の仕上げとしてメタルギアに乗り込み、用済みになった3人に襲い掛かる。<br /> が、移植したリキッドの右腕が覚醒。オセロットはリキッドに体を奪われる。</p> <p><br /> リキッドは“愛国者達”を殺しに行くと宣言して、メタルギアに乗りどこかに去った。<br /> スネークは、リキッドを追いかけていったが逃げられる。<br /> ソリダスは、雷電の体内ナノマシンから“愛国者達”の情報を奪うため、雷電を襲い、死ぬ。<br /> 雷電ことジャックは、ソリダスを倒し、恋人のもとへ帰った。</p> <p><br /> んでスネークはオタコンと共に“愛国者達”探しを開始。<br /> まずわかったのは“愛国者達”は100年前に死んでいるという事実だった。<br /> 終わり。<br /> 書き忘れたけど「らりるれろ」は“愛国者達”の別名です。MGS3は明日。</p> <dl><dd><br /></dd> </dl>

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