逆転裁判 (逆転裁判 蘇る逆転)

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<p><strong>逆転裁判 (逆転裁判 蘇る逆転)<br /></strong>part12-537~542・544~548(第1話~第4話)</p>
<p>part18-484・487・492~493・495~497(DS版「蘇る逆転」で追加された第5話)</p>
<p>part7-141~142・189,part10-34~36(第2話まで)</p>
<dl><dd>
<hr /></dd>
<dt><a><font color="#000000">537</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第一話</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/26
20:50:19ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>作品の舞台は2016年の日本。凶悪犯罪の増加に対応して、新たな司法システム「序審法廷」が存在。<br />
弁護士と検事の公開法廷における直接対決で、3日以内に被告人の有罪/無罪のみを先行決定する制度である。<br />
両者は独自に事件を捜査して証拠を収集し、法廷においてそれを披露して自論の支持を求める。<br />
実際には、検察側の証人を、弁護士側が「尋問」して崩そうと試みる、という手順が一般的。。<br />
プレイヤーは、主人公、成歩堂龍一(ナルホドウリュウイチ 通称なるほどくん)としていくつかの事件に挑むことになる。<br /><br />
【第一話 初めての逆転】<br />
事件発生日時:7月31日午後4時頃(検死による推定) 現場:被害者のマンション自室<br />
被害者:高日美佳(タカビミカ)22歳、モデル。容疑者の恋人だが、最近は疎遠になっていた。<br />
死因:撲殺。現場に置かれていた「考える人」の置物によるものと断定。<br />
容疑者:矢張政志(ヤハリマサシ)23歳、フリーター。被害者の恋人で、成歩堂とは小学校時代からの悪友。<br /><br />
2016年8月3日。新人弁護士成歩堂の初法廷。被告人は彼の友人、矢張政志。<br />
「事件の影にヤッパリ矢張」と言われるトラブルメーカーであり、今回は恋人殺害の容疑に問われている。<br />
「あいつには借りがあるんです。弁護士になったのも,、ある意味あいつのおかげです」と語る成歩堂。<br />
だが、検察側の亜内(アウチ)検事は、事件現場で矢張を目撃したという証人、山野星雄(ヤマノホシオ)を召喚。<br />
「事件現場から逃げるように去る被告人をはっきり見た」との証言にうろたえる成歩堂だが<br />
彼の上司で今回サポート役の綾里千尋(アヤサトチヒロ)所長は<br />
「依頼人が無実ならあんな証言はウソに決まっているわ。矛盾を見抜いて証拠品を付きつけなさい」とアドバイス。<br />
証言の事件発生時刻が、検死による推定死亡時刻と2時間も違うことに気付いた成歩堂はそれを指摘する。<br />
うろたえて証言を二転三転させた山野を成歩堂はさらに詰問。事件の凶器である<br />
置物───実は時刻を音声で告げる置時計───の時計が2時間遅れていることを見抜き<br />
「証人は部屋に入って時計を触ったから誤解が発生した。証人こそ被害者を撲殺した真犯人」と告発する。<br />
だが山野はギリギリで踏み止まる。「この時計が事件当日も2時間遅れていた、そんな証拠があるのか?!」<br />
確かにその点が証明できないと成歩堂の推理は成立しない。口ごもる成歩堂に綾里所長が助言した。<br />
「発想を逆転するの。『時計が遅れていたことを証明する』のではなく『理由があって時計が遅れていた』と…」<br />
その言葉に、成歩堂は何やら思いついた様子で、被害者の所持品だったパスポートを取り出す。<br />
「被害者は前日までニューヨークに旅行していました。日本とNYの時差は14時間…時計で見て2時間差です!」<br />
この時計がNY時間に合わせてあるため2時間遅れているなら、当然帰国から今までずっと2時間遅れっぱなし。<br />
成歩堂の主張に抗し切れなくなった山野は泡を吹いて気絶。事件の真犯人として緊急逮捕された。<br />
その後の取調べによって、山野が空き巣の常習犯で、犯行を見られて被害者を殺したことが判明する。<br />
矢張は無罪となったが、審理中に、亡くなった恋人に複数の男がいたと知らされて激しく落ちこむ。<br />
しかし綾里所長は、証拠品の置き時計を示す。「この時計、あなたの手作りプレゼントなんですってね。<br />
重い置時計をわざわざ旅行に持っていったのは、あなたが彼女にとって特別な存在だったからじゃないかしら?」<br />
それを聞いて、矢張は少し考え込んだ後「成歩堂…俺、お前に弁護を頼んで良かったよ」と笑顔を見せた。<br />
証拠品の持つ力と、その力を活用するために、弁護士が依頼人を信じぬくことの重要性を成歩堂は認識する。<br /><br /><a id="a538" name="a538"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">538</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第ニ話 1/2</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2620:52:28ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>【第ニ話 逆転姉妹】<br />
事件発生日時:9月5日午後9時(目撃及び検死により断定) 現場:綾里法律事務所<br />
被害者:綾里千尋27歳弁護士。綾里法律事務所々長で、成歩堂の師に当たる。<br />
死因:現場に置かれていた「考える人」の置時計による撲殺。<br />
容疑者:綾里真宵(アヤサトマヨイ)17歳、霊媒師見習い。被害者の妹だが、姉とは別に一人暮ししていた。<br /><br />
2016年9月5日。夜遅くに綾里法律事務所を訪れた成歩堂が見たのは、荒らされた所内で死んでいる千尋と<br />
そのかたわらで泣く和服の少女。彼女は千尋所長の妹、真宵だった。<br />
事務所の隣りのビジネスホテルから事件が通報されたことにより警察が到着。現場に残されていた<br />
レシートの裏に血文字で「マヨイ」と書かれたメッセージが決め手になり、真宵は容疑者として逮捕されてしまう。<br /><br />
翌日、留置所で真宵と面会する成歩堂。弁護を申し出るが、真宵が姉の千尋から聞かされていた話によれば<br />
成歩堂はまだまだ経験不足。申し出は丁重に断られ、千尋の師である星影弁護士への連絡を頼まれる。<br />
だが、事件のことを聞かされた星影宇宙ノ介(ホシカゲソラノスケ)先生は、なぜか弁護依頼を断り<br />
「彼女にはろくな弁護士がつかんぢゃろう」とつぶやく。どうやらこの事件、かなり複雑な裏がありそう。<br />
留置所の真宵に依頼を断られたことを伝えた後、成歩堂はあらためて弁護を申し出る。<br />
「誰も味方がいない辛さを、僕は知っている。だから、僕が君の味方になる!」<br />
真宵も今度はこの申し出を受け、成歩堂は真宵の担当弁護人として事件を追うことになった。<br />
刑事課の糸鋸圭介(イトノコギリケイスケ 通称イトノコ)刑事から目撃者がまだホテルにいることを知り<br />
件の「坂東ホテル」に赴いた成歩堂。目撃者の松竹梅世(ショウチクウメヨ)からはほとんど話を引き出せなかったが<br />
彼女がシャワーを浴びている隙に室内を物色すると、引出しから盗聴機が出てきた。何やらきなくさい臭いがする。<br /><br />
9月7日、真宵の第1回法廷。検察側の担当検事は、若年ながら連戦連勝の天才検事、御剣怜侍(ミツルギレイジ)。<br />
有能さの一方で、有罪判決のために非合法な手段も辞さぬという噂もある男。<br />
最初の証言者として出てきたイトノコ刑事に、さっそく成歩堂は千尋の解剖記録を付きつけ<br />
「彼女は一撃で即死したと検死結果が出ているのに、ダイイングメッセージがあるのはおかしい」と詰問するが<br />
御剣検事は「その記録は古い。再検査の結果、被害者は数分間生きていた可能性がある」と新しい記録を提出。<br />
矛盾を潰すために、強引に記録を変更させた節があるが、正式な記録として出されれば文句も言えない。<br />
続いて、事件を目撃・通報した梅世が登場。色気を振りまきながらあたりさわりのない証言をするが<br />
成歩堂が質問を繰り返してゆさぶりを掛けるうち、梅世は「凶器もちゃんと見たわよ、あの置時計」と口走る。<br />
「証人、なぜこの置物が時計であることを知ってるんですか?」<br />
てきめんにうろたえる梅世の証言を追及しつつ、成歩堂は梅世の部屋にあった盗聴機を提示する。<br />
「証人は現場を盗聴していた!被害者が事件直前、電話でこの置時計の話をしていたのを聴いていたんだ!」<br />
梅世は偶然の目撃者ではないと主張する成歩堂。だが、御剣は彼女のアリバイを指摘する。<br />
彼女は事件のあった9時ちょうどに、ルームサービスを受けとっていたのだ。<br />
ルームサービスを運んだボーイを尋問するも、矛盾らしきものは見つからない。完全に検察側のペース。<br />
だが、苦し紛れに「梅世がチェックインしたときのこと」を証言させたとき、ボーイが気になることを言い出す。<br />
「お近づきになりたいものだと思いましたが、残念でした。横に恋人がいらっしゃっては…」<br />
チェックインした人間は二人だったのだ!しかも、御剣検事はこの事実を隠そうとボーイを言い含めていた。<br />
騒然となる法廷。もう一人の宿泊客である「男」の調査を課題として、審理は次回に持ち越される。<br /><br /><a id="a539" name="a539"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">539</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第ニ話 2/2</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2620:53:52ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>9月7日午後。事件当日に梅世とチェックインしていた男の正体を追って奔走する成歩堂。<br />
盗聴の罪で留置所に入っている梅世や、坂東ホテルのボーイの証言などを繋ぎ合わせ<br />
「コナカルチャー」なる会社の社長、小中大(コナカマサル)にたどり着く。<br />
微妙に間違った英語を口走り、尊大な態度の小中は、自分に司直の手が及ぶことはないと確信している様子。<br />
小中と星影弁護士の間に、なにやら関係があると見ぬいた成歩堂は、星影法律事務所で星影先生を問い詰める。<br />
星影弁護士は、あきらめた口調で話し始めた。小中の正体は、様々な情報を集めて脅迫を行う悪党。<br />
かつて、綾里姉妹の母親が、警察の依頼で捜査に協力した「DL6号事件」で、その捜査失敗をすっぱ抜き<br />
綾里姉妹の母親を社会的に抹殺したのも彼だった。千尋はその事実を追っていて、小中に殺されたのだ。<br />
小中の尊大な態度は、星影弁護士を含め、司法関係者にも脅迫のコネを持つが故の余裕。<br />
しかし、千尋の事務所を調べ直した成歩堂は、「サ行」のファイルの「自殺」の項に、小中に追い詰められて<br />
自殺したと思われる事件記事の切り抜きを発見する。千尋を殺してファイルを持ち去った小中が見落としたのだ。<br />
記事を突き付けると、小中は裁判への出席を約束する。ただし…「被告人 成歩堂龍一」を告発する証人として。<br />
小中はその影響力を利用して、真相に気付いた成歩堂を葬り去るつもりなのだ!<br /><br />
9月9日。2度目の法廷。釈放された真宵に代わって被告人となった成歩堂は、自らの弁護人として法廷に立つ。<br />
自身満々の笑みで「実は事件当夜、ホテルで事件を目撃した」との証言をする小中。<br />
彼が初日の法廷に出なかった不自然さが追求されることなく審理は進む。法廷全てに彼の圧力が掛っているのだ。<br />
だが、政治力に頼った小中の証言は穴だらけ。次々に矛盾を突く成歩堂は、小中の証言が<br />
「右と左を逆に覚えている」ことや「ホテルの窓からは見えない電気スタンドのことを覚えている」ことを指摘し<br />
「彼はホテルの窓とは反対側、すなわち事務所内から事件を見た。彼こそ現場にいた真犯人だ!」と告発する。<br />
追い詰められ脂汗を流す小中。そのとき、御剣検事が唐突に話し出した。「証人、罪を認めてしまえばいい」。<br />
驚いた小中だが、すぐに得心した顔付きで「実は9月の頭に、盗聴のため綾里法律事務所に侵入した」と証言する。<br />
盗聴の罪を認めることで「内側から見た事務所の様子に詳しいのは、盗聴のため忍び込んだときに見たから」と<br />
矛盾を言いくるめてしまったのだ!おもわぬ逆転劇に、今度は成歩堂がピンチに陥る。<br />
その時、成歩堂の横から聴きなれた声が。見ると、そこに死んだはずの千尋が立っていた。成歩堂は気絶してしまう。<br />
控え室で目が覚めると、やはりそこには千尋が。だが、その服装はなぜか真宵のもの。<br />
窮地に陥ったことで、真宵の霊能力が開眼したのだ。真宵に乗り移ってこの世に舞い戻った千尋は<br />
「あなたはもう勝っているのよ」と、現場に残されていた血文字のレシートを裏返す、それは、事件のちょうど前日に<br />
電気スタンドを購入したことを示すレシートだった。<br />
さっそく法廷に戻り、レシートを突きつけて「事件当日まで、電気スタンドは事務所になかった!」と反撃。<br />
逆転されてグロッキーの小中を見捨て「小中氏の疑惑は、被告人の無罪を保証しない。捜査の延長を求める」<br />
と引き伸ばしにかかる御剣検事。このままでは、また証拠をでっち上げられる危険がある。<br />
そのとき、千尋が一枚のメモを提示した。そこに並んだ人名を読み上げると、小中の顔が青くなる。<br />
それは、小中の脅迫相手リストだった。尋問で追い詰められたところに、脅迫の詳細なデータをちらつかされ<br />
小中に抵抗する余力は残っていなかった。彼は千尋を殺したことを認め、法廷は終了したのである。<br />
事件は解決。千尋の遺言によって、綾里法律事務所は「成歩堂法律事務所」として再出発することになる。<br />
だが、成歩堂と御剣検事の間には、なにやら因縁があるようなのだが…?<br /><br /><a id="a540" name="a540"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">540</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第三話 1/3</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2620:55:08ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>【第三話 逆転のトノサマン】<br />
事件発生日時:10月15日午後2時30分頃(検死による死亡時刻。死体発見は4時過ぎ)<br />
現場:英都撮影所 第1スタジオ内<br />
被害者:衣袋武志(イブクロタケシ)37歳。「大江戸戦士トノサマン」の敵役、アクダイカーンを演じる俳優。<br />
死因:胸を突かれての刺殺。死体に突き立てられていた小道具の槍が凶器と判断。<br />
容疑者:荷星三郎(ニボシサブロウ)23歳。「トノサマン」で主人公トノサマンを演じる俳優。<br />
     事件当時はスタジオから離れた楽屋で昼寝をしていたと主張しているが、アリバイ証言者なし。<br /><br />
10月16日。「成歩堂法律事務所」を旗揚げして1ヶ月になるが、新人弁護士に依頼はなかなかやってこない。<br />
そこへ飛びこんできたのが、子供に人気の特撮ヒーロー番組「大江戸戦士トノサマン」の撮影現場で<br />
殺人事件が起きたとのニュース、そして容疑者として逮捕されたトノサマン役俳優、荷星からの依頼。<br />
さっそく留置所で荷星と面会。スッピンで「ウォーザード」のレオが演れそうな顔の荷星だが<br />
「子供の夢を壊さぬよう顔出しを控えていたのに、こんなことになって…」と泣く荷星に真宵が同情。その場で弁護受託。<br />
事件のあった英都撮影所で捜査開始…しようとして、正門前の警備員のオバチャン、大場(オオバ)カオルに阻まれる。<br />
荷星から貰ってきた依頼状を見せて通してもらうが、殺された衣袋武志のファンであるオバチャンは<br />
犯人は荷星だと信じている様子。現場の第1スタジオへ向かうには警備カメラ付きのゲートをくぐる必要があり<br />
通ればそこで必ず写真を撮られる。そして、昨日荷星が通った写真も残っていると言うのだ。<br />
本当ならば決定的証拠なのだが、その写真を受け取ったはずのイトノコ刑事はなぜか浮かぬ顔。<br />
オバチャンの留守中に、警備カメラのコンピュータをチェックすると、その理由が判明する。<br />
「荷星の写真」とオバチャンが主張していたのは、トノサマンの着ぐるみが歩いている姿。これが証拠になるのか!?<br /><br />
10月18日。荷星の第1回法廷。イトノコ刑事の状況説明に続いて呼び出されたのはやはりオバチャン。<br />
証言席に立つなり、御剣検事に色目を使ったり、愚痴のマシンガントークを炸裂させて周囲を呆れさせる。<br />
「スタジオの方へ歩いていった荷星を見た」との証言に、「トノサマンの写真」をつきつけ反論する成歩堂。<br />
着ぐるみを荷星と主張していたオバチャンに周囲は呆れ顔だが、オバチャンいわく<br />
「午前中に荷星は転んで足をくじいた。写真の『トノサマン』も足を引きずっているからこれは間違いなく荷星」。<br />
オバチャンを問い詰めるうちに、現場には熱狂的トノサマンファンの小学生が忍び込んでいたことも判明するが<br />
小学生が重い槍を振るってアクション俳優を殺害できたはずもない、とあっさり容疑者からは除外される。<br />
だが、ここで審理を終わらせるわけには行かない。成歩堂は非礼を承知で時間稼ぎのロジックを仕掛ける。<br />
「オバチャンは現場に通じる道を監視していたと言うが、そのオバチャンのアリバイを証言する人はいません!<br />
 それにオバチャンは午前中の打合せも覗いていた。彼女なら荷星氏を装って現場に行くことが可能でした!」<br />
成歩堂の指摘にどよめく法廷。御剣もオバチャンに振りまわされたせいか反撃が鈍い。そのとき…<br />
「ちょっと待った!撮影所から口止めされてたけど、実は当日、第2スタジオで会議があったんだよ。<br />
 そこに監督やプロデューサーもいたのさ。オバチャンが疑われるなら、あいつらも巻き込んじゃおうかね!」<br />
追い詰められたオバチャンの爆弾発言に、法廷は蜂の巣をつついたような騒ぎになる。<br />
第2スタジオはゲートの内側。そこにいた人間なら、監視カメラにかかることなく第1スタジオに行ける!<br />
検察側も知らなかった新事実発覚により、新たな容疑者の捜査を課題として法廷は翌日に持ち越された。<br /><br /><a id="a541" name="a541"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">541</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第三話 2/3</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2620:56:35ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>10月18日午後、英都撮影所での再捜査を始める成歩堂と真宵。<br />
大道具係のアルバイト間宮由美子(マミヤユミコ)や、事件当日第2スタジオにいた監督の宇在拓也(ウザイタクヤ)、<br />
そして、容疑者になったものの着ぐるみのサイズが合わなかったためあっさり釈放されたオバチャンらに聞き込み。<br />
第2スタジオにはコテージがあり、中に誰かいるらしいが扉に鍵が掛っている。<br />
詰所からコテージの鍵をこっそり借り、コテージの中に入るとそこには、英都のやり手プロデューサー<br />
姫神(ヒメガミ)サクラがいた。無気力そうで会話の弾まないサクラだが、やっとのことである重要な証言を得る。<br />
「事件当日、ゲートから二つのスタジオへの分かれ道にあるマスコットキャラクターの像が壊れていた。<br />
 像が壊れたのは2時、壊れて道を塞いでいた像が撤去されたのが4時」<br />
衣袋の殺された2時半、第2スタジオの人間は閉じ込められて第1スタジオには行けなかった…鉄壁のアリバイ。<br />
なおも捜査を続ける成歩堂の前に、噂のトノサマンファン小学生、大滝九太(オオタキキュウタ)が出現。<br />
生意気な彼をあの手この手でなだめすかし、事件当日の証言を引き出すことに成功するが<br />
その内容は「トノサマンが悪人をやっつけた」というもの。彼が見たのが「殺害の瞬間」ならこれは重大な証言だ。<br />
だが、その話を聞きつけたイトノコ刑事によって、九太は証人として連れ去られてしまう。<br />
もうひとつの収穫は、スタッフエリアの食事跡に残されていた睡眠薬のビン。<br />
「ずっと昼寝していた」という荷星の行動は、ひょっとして誰かに仕組まれたものなのか…?<br /><br />
10月19日。2回目の法廷。最初に証人席に立ったのは監督の宇在。その証言は微妙に不自然だが<br />
壊れたマスコット像が道を塞いでいた事実がアリバイになり、彼の犯行関与を証明するには至らない。<br />
続いて、九太少年が証言台に立…とうとして背が足りず、踏み台替わりのみかん箱が急遽用意される。<br />
トノサマンの熱烈な追っかけであり、全てのトノサマン・ショーを鑑賞してはその勝利シーンをデジカメに収めている<br />
という九太。だが、どういうわけか彼の証言は細部が甘い。「トノサマンが悪人を倒した」と言いながら<br />
その細部は語らず、追求しようとすると口篭もる。しかも、この戦いに限って「勝利シーン」を撮影しそびれたと言う。<br />
やんわりと九太の嘘を指摘し続ける成歩堂は、ある確信を抱く。「トノサマンは…勝たなかったんだね?」<br />
その言葉に、九太は泣きながら同意した。彼にとって「不敗のヒーロー」トノサマンが敗北した事実は<br />
隠すべきことだったのだ。そして、九太は一枚だけ残っていた写真を出す。それは<br />
「トノサマン」が第2スタジオ前にいる写真だった。以上のデータから、成歩堂は新たな推理を導き出す。<br />
「写真に写っていた『トノサマン』は殺人者ではなかった。これは、荷星氏を睡眠薬で眠らせて着ぐるみを奪い<br />
 荷星氏になりすましてゲートを通過した被害者、衣袋氏だったのです!そしてこちらの写真で分かるように<br />
 彼が第2スタジオを訪れたとなると、真の事件現場は第2スタジオ!そこにいた人間が最も怪しいことになる!」<br />
これまでの捜査を覆す成歩堂の推理に、またも湧きかえる法廷。事件は3日目、最終法廷にもつれ込む。<br /><br /><a id="a542" name="a542"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">542</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第三話 3/3</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2620:57:49ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>10月19日午後、三度撮影所を訪れた成歩堂と真宵。<br />
撮影所の空気は暗い。大きくなり過ぎた事件のせいで、トノサマン打切りと子供向け路線の放棄が決定したのだ。<br />
そんな中、成歩堂は気になる情報を聞きつける。姫神プロデューサーと衣袋武志の因縁。<br />
かつてスター俳優だった衣袋が、5年前から急激に落ちぶれ、子供番組の悪役に甘んじているのは<br />
姫神プロデューサーに弱みを握られているからだ、というのだ。<br />
衣袋の大ファンを自任するオバチャンだが、警察の捜査で明らかになった「衣袋が荷星に睡眠薬を盛った証拠」を<br />
突きつけられると、寂しげな様子で当時のことを語り始める。<br />
衣袋は5年前、あの第2スタジオのコテージで撮影中に、人をコテージ前の鉄柵の上に突き落とし、死なせたのだ。<br />
その事故をもみ消したのが、暴力団にもコネがある姫神プロデューサー。それ以来<br />
衣袋は彼女に頭が上がらなくなり、つまらない役を格安で引き受けるようになって落ちぶれていったという…。<br />
当時、ゴシップカメラマンから無理矢理取り上げたという現場写真を、オバチャンは渡してくれた。<br />
皮肉なことに、事件を公にしないためにオバチャンが守り抜いたこの写真こそ、現在たったひとつ残っている<br />
証拠品なのだ。写真の存在を知った姫神プロデューサーは、暴力団の人間を使って写真を奪おうとするが<br />
イトノコ刑事によって阻止され「法廷で決着をつけましょう」と宣言する。<br /><br />
10月20日。序審法廷が定める裁判の最終日。もちろん証言台に立つのは姫神プロデューサーだ。<br />
必要最小限の事しか口にしない彼女の証言には、成歩堂の質問による揺さぶり攻勢も通じない。<br />
「殺した衣袋氏を、第2スタジオにあったライトバンに乗せ、4時になってからいち早く第1スタジオに向かい<br />
 そこに死体を出して、事件現場が第1スタジオであったように見せかけた」と成歩堂は推理を披露するが<br />
姫神いわく「確かに、アタクシ犯行が可能だったように聞こえるわね。でも、実際にそう行動した証拠があるの?」<br />
そう言われると、確かに証拠はない。状況は弁護側に不利だ。だが最後の証言中に<br />
「リハーサルが中止になるのは分かっていたから台本を持っていかなかった」との発言に突如ツッコミを入れたのは<br />
なんと、御剣検事だった!「中止になるのは分かっていた?ではキサマ、死体があるのを知っていたことになるぞ!」<br />
検事が検察側証人の証言を切り崩すと言う予想外の事態にも、ポーカーフェイスを保とうとする姫神。<br />
だが、成歩堂と御剣は、息の合ったコンビのように彼女を追い詰めていく。<br />
「では弁護人、彼女の動機は?」「動機?そんなものはありません。……動機は衣袋氏の方にあったんです。<br />
 荷星氏に成りすまし、自分を脅迫していた姫神プロデューサーを殺し、罪を荷星氏になすりつけようとしたんです!」<br />
姫神を殺そうとした衣袋はコテージ前の鉄柵に落ち、皮肉にも5年前の事故と同じ死に方をした。<br />
それを隠すために、姫神はトノサマンの槍を使い、死体に偽装を施してそれを第一スタジオに運んだのだ。<br />
自分が犯行を自供するに等しい発言をしたことを認め、ついに姫神は自分が真犯人であることを認めた。<br />
いささか後味の悪い事件だったが、荷星は無罪となり、英都の子供向け路線も復活が決まる。<br />
そして今回、まるで弁護側に味方するように動いた御剣検事は、成歩堂に向かって<br />
「余計なことを思い出してしまった」とつぶやき、去っていったのだった…。<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">544</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第四話 4/4</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2621:03:15ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>【第四話 逆転、そしてサヨナラ】<br />
事件発生日時:12月25日午前0時15分頃(目撃者による通報) 現場:ひょうたん湖上のボート<br />
被害者:生倉雪夫(ナマクラユキオ)48歳、弁護士。容疑者と仕事上での接点はなし。<br />
死因:心臓に弾丸を撃ちこまれての射殺。<br />
容疑者:御剣怜侍 24歳、検事。目撃証言によって現場付近で逮捕される。なぜ現場にいたのかは不明。<br /><br />
12月25日、クリスマスの日に、御剣検事が弁護士を射殺したというショッキングなニュースが流れる。<br />
成歩堂は留置所へ行き弁護を申し出るが、御剣は「君にだけは依頼するつもりはない」と拒否。<br />
しかし放っておくこともできず、現場の「ひょうたん湖公園」を捜査する成歩堂。<br />
ひょうたん湖では、最近「ヒョッシー」なるUMAが目撃されたとかでそれなりに観光客もいる様子。<br />
湖畔の森では、流星群の撮影中だという女性、大沢木(オオサワギ)ナツミに会う。彼女が湖に向けて据付けたカメラが<br />
事件の瞬間を撮影していたことが判明するが、彼女はこれを面白がり、警察に目撃者として出頭してしまった。<br />
一方、公園の広場では、屋台のバイトをしている矢張に出くわした。御剣の事件の話をすると<br />
御剣を知っている様子。実は成歩堂、矢張、御剣の三人は小学校時代のクラスメートだったと言う。<br />
聞き込みをし、関連書類をチェックするうち、真宵が被害者の写真を見て「お姉ちゃんの職場で見た顔だ」と思い出す。<br />
星影先生の事務所で聞いてみると、星影先生は被害者を知っていた。「生倉雪夫。この事務所にいた弁護士ぢゃ」<br />
ここでとんでもない事実が明らかになる。真宵の母親が破滅する原因になった「DL6号事件」。<br />
その事件で殺されたのは御剣の父、御剣信(シン)弁護士。そして、容疑者の無罪判決をもぎ取ったのが生倉弁護士。<br />
事件発生は15年前の12月28日。つまりあと3日でDL6号事件は時効になる。その直前に事件の関係者が出会うとは?<br />
星影先生からもらった当時の資料を御剣に突きつけると、御剣は観念して事情を話し始める。<br />
「君を巻き込みたくなくて、あえて罵倒して突き放した」と語る御剣から、成歩堂はついに弁護依頼を得た。<br />
成歩堂は「これでやっと、借りを返せるな」と、どこか懐かしげにつぶやく。<br /><br />
12月26日、御剣の第一法廷が始まる。検事の席に立つのは御剣の師、狩魔豪(カルマゴウ)検事。<br />
40年無敗を誇る経歴の裏には、御剣すら霞む冷酷かつ手段を選ばない戦略が潜むと言われている。<br />
最近、修行を怠けていた真宵は千尋を呼び出すことができず、圧倒的に不利な裁判が幕を開けた。<br />
最初の証人はイトノコ刑事。検察側ながら、御剣検事の人間性を支持しようとする彼の発言を狩魔検事は一蹴し<br />
彼に、事件の凶器であるピストルと、被害者から取り出された弾丸を提出させる。弾丸の線条痕は間違いなく<br />
ピストルと一致し、しかもピストルには御剣の右手の指紋…、いきなり決定的な証拠の登場だ。<br />
続いて、目撃者としてナツミが登場。「確かに事件を目撃し,、2発の銃声を聞いた」と語るが、内容はどうも曖昧。<br />
だが成歩堂が質問をしようとしても、すぐに狩魔検事が異議を挟み、会話をさせない。<br />
さらに狩魔検事は「これ以上無駄な発言をすれば法廷侮辱罪で退廷させる」と、反論を完全に封じてしまう。<br />
審理は充分と、裁判長が有罪宣告をしようとしたとき、突如「待った」をかけたのは…なんと真宵だった!<br />
「ナツミさん、ほんとのこと話して下さい!人のいのちがかかってるんですよ!」<br />
嬉々として成歩堂を退廷させようとする狩魔検事に真宵は「勝手に発言したのはあたしです」とひとりで退廷。<br />
そして成歩堂は、売り言葉に買い言葉で「被告人をハッキリ見た」と言ってしまったナツミに尋問を再開する。<br />
真宵の捨て身のハプニングを取っ掛かりに、ついに成歩堂はナツミの嘘を暴く。<br />
「あなたが追っていたのは流星群なんかじゃない、破裂音と共に現れると言う噂の『ヒョッシー』だ!<br />
 そのあなたが、銃声──破裂音を聞いたら湖中を眺めるはず、ボートに注意を払うはずがない!」<br />
問い詰められたナツミは「殺人事件の目撃者になってみたくて」事件をみたと思いこんでしまった、と謝罪。<br />
その代わりにナツミは、事件の写真を拡大したものを(止める狩魔検事を振り切って)提出する。<br />
顔こそ見えないが、犯人が拳銃を持っていたのは……左手!御剣の右手の指紋が残っていたピストルと矛盾する。<br />
成歩堂は「被害者が自分で自分を撃った。御剣はその後ピストルを拾っただけ」と被害者自殺説を主張するが<br />
狩魔検事が「被害者は少なくとも1m離れた場所から撃たれた」との検死結果を提示してその可能性を否定。<br />
「ピストルを撃ったのは誰なのか」大きな謎を残したまま、判決は翌日の法廷に持ち越されることになった。<br /><br /><a id="a545" name="a545"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">545</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第四話 2/4</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2621:04:21ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>12月26日午後、法廷侮辱罪で留置されている真宵の元に向かう成歩堂。<br />
驚いたことに、御剣検事が保釈金を払ってくれて、真宵は(これが初犯ということもあり)あっさりと釈放された。<br />
再調査のためひょうたん湖を訪れた成歩堂たちの前にナツミが現れ、法廷の罪滅ぼしに情報を提供したいと言う。<br />
ただし、等価交換で「ヒョッシーに関する情報」と引き換えとの事。それは罪滅ぼしになってない気もするが<br />
とりあえずヒョッシーを探すべく、成歩堂はイトノコ刑事から、警察犬や釣り竿を借りてヒョッシー捕獲に挑む羽目に。<br />
公園広場に巨大なトノサマンのバルーンを飾ってハシャいでいる矢張を横目に公園内を捜査していると<br />
イトノコ刑事から借りた秘密兵器のひとつ、金属探知機が反応し始める。見つかったのは謎のボンベ。<br />
胸騒ぎがして、そのボンベを矢張に突き付けると「先日、バルーンを膨らまそうとしてボンベごと吹き飛ばしてしまった。<br />
 何日も探して、一昨日の夜(事件の夜だ!)にやっと発見した」とのこと。成歩堂はこの情報をナツミに伝える。<br />
「ヒョッシーは存在しません。ある男が湖に落としたバルーンが怪獣に見えただけです」との結論に落ちこむナツミ。<br />
約束は約束だからと貰った情報は「事件を通報した第1目撃者は、この先の貸しボート屋の管理人」というもの。<br />
さっそく貸しボート屋を訪れた成歩堂を待っていたのは、大ボケ発言を連発する管理人の老人。<br />
ペットのオウム“サユリさん”とともにここに住む彼は、事件当夜もここで御剣を見たと語る。<br />
話のかみ合わない老人に散々苦労させられるが、帰り際、たわむれに真宵がオウムに話しかけたところ<br />
オウムは「DL6号事件を忘れるな」とつぶやく。この老人も、ひょっとしてDL6号事件の関係者なのか?<br /><br />
12月27日、第2回法廷。成歩堂は、念のため用意したDL6号事件のファイルを手に審理に望む。<br />
証人として出てきたのは管理人の老人。記憶喪失で自分の名前も分からないらしいが<br />
数日前の事件について証言するのにはなんら問題ないと狩魔検事が主張し、そのまま証言に。<br />
「銃声がした後、男が窓の外を通った」との発言に成歩堂が「それは誰ですか?」と質問を入れると<br />
「そこの被告人だ。“まさか人を撃つことになるとは”と言ってた」との回答。…どうやら、狩魔検事の仕込みらしい。<br />
弁護人が決定的な証言を引き出してしまうように、証人の発言を操作していたのだ。<br />
昨日の弁護側の発言も霞んでしまい、ついに裁判長が「有罪」を宣告してしまったその瞬間<br />
「ちょっと待てぇぇぇぇい!」証言席に飛びこんできたのはなんと矢張!「俺もあの夜銃声を聞いた。証言させろ!」<br />
狩魔判事は却下しようとするが、これは弁護側最後のチャンス。<br />
入念に下準備した「完璧な裁判」を旨とする狩魔判事に対し、飛び入りの証人矢張はジョーカーになり得る。<br />
議論の末、ついに裁判長は判決を撤回。矢張の証言を聞くことになった。その証言の内容は<br />
「あの夜探し物(飛んでいったバルーン)を見つけ、ボートを戻して帰る直前に銃声を聞いた」というもの。<br />
ヘッドホンでラジオを聞いている最中に銃声を聞いたという矢張の発言を検察側は一蹴しようとするが<br />
「その直前のDJの言葉も覚えてる。『クリスマスはもう目の前』と言ってた」という証言に成歩堂は飛びつく。<br />
「矢張が銃声を聞いたのは0時より前!0時15分に銃声を聞いたほかの証言者たちより20分以上早い!」<br />
他の証拠の微妙な食い違いから、矢張の聞いた銃声が空耳でないと断じた成歩堂は推理を進める。<br />
「『真犯人』はまず、11時50分に生倉弁護士を呼び出して射殺。これが矢張の聞いた銃声です。<br />
 そのあと真犯人は、0時15分に生倉氏に成りすまして御剣に会い、わざと目撃されるよう銃を無駄撃ちした後<br />
 自ら湖に飛びこみ、岸に戻って生倉氏の死体を放りだし、2つの事件を統合して御剣に濡れ衣を着せた!」<br />
成歩堂は、真犯人は矢張が銃声を聞いたボート小屋近辺の人物…すなわち管理人の老人だと告発。<br />
裁判長は老人を呼び戻そうとするが、既に彼は消えていた。彼の身柄確保を課題にし、審理は最終日になだれ込む。<br /><br /><a id="a546" name="a546"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">546</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第四話 3/4</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2621:05:25ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>12月27日午後、事務所で、矢張を交えて事件の話し合いをする成歩堂と真宵。<br />
「なぜ成歩堂は御剣検事をそこまでかばうのか」が話題になり、成歩堂は小学校時代の思い出を語り出す。<br />
ある夏の日、教室から給食費が盗まれた。疑いを掛けられたのは、体育の授業を休んでいた成歩堂。<br />
学級裁判とは名ばかりの吊るし上げが始まり、先生も含めたほぼ全員が成歩堂の有罪を叫ぶ中<br />
彼の味方についたのが、当時からトラブルメーカーとして名を馳せていた矢張と、事件の被害者にもかかわらず<br />
「証拠はなにもない。だから君は無罪だ」と、父譲りの弁護士精神に従って宣言した御剣だったのだ。<br />
それ以来、3人は親友になったが、間もなく御剣は転校(当時は分からなかったが、DL6号事件で父を失ったため)。<br />
10年後、再び御剣の名を目にしたとき、彼は既に辣腕の鬼検事として噂になっていた。<br />
かつての友人との再会を頑なに拒む彼のため、成歩堂は弁護士になったのだ。法の庭で、彼と会うために。<br /><br />
「彼の味方になってやれるのは、本当の彼を知っている僕だけだ」裁判最終日に向けての捜査が始まる。<br />
ボート小屋に管理人が戻ってきた様子はなかったが、真宵が小屋にあった金庫から一通の手紙を見つける。<br />
手紙には、几帳面な字でこの事件の計画と「御剣怜侍に復讐せよ」の一文が。どうやら事件には黒幕がいるらしい。<br />
御剣にこの手紙を見せると、管理人の正体がDL6号事件の容疑者、灰根高太郎(ハイネコウタロウ)ではないかと言う。<br />
DL6号事件、それは地震で停止してしまった裁判所のエレベータで起こった。エレベータ内にいたのは三人。<br />
被害者、御剣信弁護士と、その息子怜侍、そして乗り合わせた法廷係官の灰根。<br />
エレベータに5時間閉じ込められ、やっと助け出されたとき、御剣信弁護士は胸を撃たれて死んでいた。<br />
当然、その場にいた灰根が容疑者となり、真宵の母の霊媒もあって逮捕されたが、灰根は無罪となった。<br />
だが、無罪判決を得たはずの灰根が、なぜ当時の弁護士や、子供だった御剣に復讐するのか?<br />
生倉弁護士に対する復讐の動機は、元上司の星影先生が示した。生倉氏は、依頼人を信じるタイプではなかった。<br />
DL6号事件の裁判で、彼は手っ取り早く無罪判決を得るべく、被告人の心身喪失を主張。確かに無罪にはなったが<br />
被告人、灰根は社会的信頼を失い、婚約者とも死に別れて失踪する羽目になったのだ。<br />
そして、御剣への復讐の動機は御剣自身が語ってくれた。事件の記憶を失った彼に付きまとう「悪夢」。<br />
事件が起きた密室のエレベータの中、酸欠から錯乱状態になり、御剣信につかみかかる灰根。<br />
父を守ろうと、手に触れたものをとっさに投げつける御剣。それは拳銃だった。銃声、そしてものすごい悲鳴。<br />
ひょっとしたら、自分が父を死なせたのかもしれない…その「悪夢」が、彼を「罪」にこだわる鬼検事に変えたのだ。<br />
それでも、御剣の全面無罪を証明すべく捜査を続ける成歩堂。そのとき、星影先生があることに気付く。<br />
ボート小屋の手紙の字が、狩魔検事の字だと言うのだ。だとすれば、狩魔検事こそ事件の黒幕ということになる。<br />
わざわざ自分の弟子を追い詰める理由は何なのか…どうやら、その理由は御剣の父、御剣信弁護士にあるらしい。<br />
御剣信弁護士は、かつて狩魔検事と戦い、敗れはしたものの検察側の不正を指摘し<br />
狩魔検事を処罰に追い込んだのだ。そのショックで、狩魔検事は生涯唯一の休暇を取る羽目になったという。<br />
わずかな手掛りを求め、再び警察の資料室を訪れる成歩堂。だがそこには先客、狩魔検事がいた。<br />
狩魔検事はDL6号事件の証拠品を隠滅しに来ていたのだ。スタンガンで武装していた彼に成歩堂と真宵は打ち倒され<br />
証拠品と、ボート小屋の手紙は奪われてしまう。残ったのは、真宵が狩魔検事に飛びついたときにつかみ取った<br />
DL6号事件の弾丸一発のみ。はたして、成歩堂に逆転の目はあるのか…?<br /><br /><a id="a547" name="a547"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">547</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 第四話 4/4</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2621:06:34ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>12月28日。最終法廷の日、そしてDL6号事件時効の日。<br />
イトノコ刑事の徹夜の捜査で、管理人の老人が法廷に連行されてきた。<br />
管理人は「昨日は逃げたわけじゃない、用が済んだと思って帰っただけ」と証言を始める。<br />
過去の記憶が無い彼には事件の動機も無いと語る検察側に、彼が灰根であり、記憶喪失は偽装と反論する成歩堂。<br />
彼の指紋鑑定を要求するが…なんと、彼には指紋がなかった!かつて薬品事故で指先を焼いてしまったという。<br />
これでは彼の素性を証明する手段がない。「次はペットのオウムでも尋問するかね?」とあざ笑う狩魔検事。<br />
だがその言葉に、成歩堂の目が光る。「狩魔検事の挑戦を受けましょう。証人のオウムを尋問します!」<br />
周囲が呆れる中、オウムのサユリさんが証人席に運ばれてくる。だが成歩堂には考えがあった。<br />
管理人の老人は、大事なことをメモ代わりにオウムに覚えさせていた。彼はそのうち、オウムの名前「サユリさん」と<br />
金庫のダイヤル番号「1228」を取り上げて、これが重要な意味を持つと指摘する。<br />
「資料によれば、事件が起きたのは12月28日で、金庫の番号『1228』と一致します。そして、事件の直後<br />
 容疑者、灰根高太郎の婚約者『松下サユリ』が自殺している…これはオウムの名前と一致しています!」<br />
身近に、DL6号事件と関連する言葉がふたつも…、狩魔検事は偶然で片付けようとするが、裁判長は<br />
偶然では済まされぬ話だと、弁護側に傾きはじめる。そのとき「もう、いいですよ」つぶやいたのは、管理人だった。<br />
別人のように眼光鋭い彼は、裁判長の質問に「名前は灰根高太郎、15年前までここの係官でした」と答える。<br />
やはり彼は、記憶喪失の芝居をしていた。灰根は、数日前に届けられた手紙とピストルで事件を起こしたことを認める。<br />
これでようやく、御剣の無罪が宣告されようとしたとき、なんと御剣自身が「待った」の声を上げた。<br />
彼は自分の「悪夢」の話を持ち出し、我こそDL6号事件の真犯人だと主張する。<br />
この流れを予想していたらしい狩魔検事は、この場で彼の罪を裁くと宣言。成歩堂はその挑戦を飲む。<br />
即興の審理が始まる。取り上げられるのは被告人自身の証言。「一発の銃声を聞いた」との証言に<br />
「記録では、銃は2発撃たれている」と反論する成歩堂だが、当時を知る狩魔検事に<br />
「銃弾は被害者の心臓の一発しか発見されていない。2発目は事件と別の場で発砲されたのだろう」と否定される。<br />
そのとき、成歩堂の心に、突如として死んだ千尋の声が響いてきた。“2発目の弾丸…犯人が持ち去った…”<br />
声の告げるまま、犯人が弾丸を持ち去ったと主張する成歩堂。だが、犯人はどんな理由で弾丸を持ち去ったのか?<br />
“発想の逆転…『理由があって持ち去った』のではなく…『持ち去らざるを得ない理由があった』と考える…”<br />
成歩堂は苦し紛れに告げる。「ええと、たとえば弾丸が犯人に当たったら、そのまま持ち去らざるを得ませんよね」<br />
だが、そのアイデアで、成歩堂の頭脳がフル回転し始める。<br />
(エレベータ内の人間が気絶する直前に犯人が近付き、流れ弾を受けた後にエレベータ内に押し入って<br />
 御剣信弁護士を射殺した…しかし、体に弾丸が埋まったまま逃げたら、そのダメージは大きいはずだ。<br />
 …そう言えば、星影先生は、事件直後に狩魔検事が休暇を取ったと言っていた…まさか?!&quot;)<br />
もし狩魔検事が真犯人なら、弾丸摘出手術を受けて手掛りを残すようなまねはしないはず。ためしに<br />
イトノコ刑事から借りっ放しの金属探知機を突き付けると、探知機は狩魔検事の右肩に反応し始める。<br />
だが、狩魔検事はなおも粘る。「確かに我輩の肩には弾丸が埋まっているが、これはこの事件以前に受けた傷だ!」<br />
しかし、成歩堂には最後の切り札があった。真宵が命がけで守り抜いた…“DL6号事件の弾丸”!<br />
「狩魔検事の肩の弾丸を摘出し、この証拠品の弾丸の線条痕と比べて下さい。それでこの事件は解決です!」<br />
万策尽きた狩魔検事は、ついに容疑を認めた。15年前、御剣信弁護士によって処罰に追い込まれた狩魔検事は<br />
偶然、彼らの閉じ込められたエレベータに近付き、機会を得て御剣信弁護士を射殺したのだ。<br />
事件の時効直前に、憎き御剣の息子を絶望に突き落とそうとして、彼は墓穴を掘ったのであった。<br /><br /><a id="a548" name="a548"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">548</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判 エピローグ</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/02/2621:07:37ID:7epX5V3L</font></dt>
<dd>事件は解決した。皆は15年越しの無罪判決を祝って盛大に騒ぐ。<br />
だが翌日の早朝、目を覚ました成歩堂が見たのは、事務所に置かれた真宵の置手紙。今回の事件で<br />
自分は何もできなかったと恥じた彼女は、修行をやり直すべく成歩堂の元を去ることを決心したのだ。<br />
だが、劣等感に縛られたまま彼女を行かせるべきでないと気付いた成歩堂は、駅で出発直前の彼女に追いつき<br />
彼女の力を証明する証拠…彼女がつかみ取った“DL6号事件の弾丸”を示す。これが無ければ勝利も無かった。<br />
自信を取り戻した彼女は、必ず帰ってくると約束して旅立っていく。<br /><br />
エンディング。スタッフロールと共に、登場人物各人のその後が描写されていく。<br />
最後に登場するのは大沢木ナツミ。あの12月28日、カメラマンを辞めるつもりで撮った最後の写真に<br />
霊が写っていたため、心霊カメラマンの路線に変更して今も活躍中だと語る。<br />
彼女が取った、法廷控え室での集合写真の片隅には、成歩堂と真宵を見守る千尋の姿が写っていた。<br />
~逆転裁判 END~<br /><br /></dd>
<dd>
<hr /></dd>
<dt><a><font color="#000000">484</font></a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判蘇る逆転</font></a></strong>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/09/25(日) 21:43:51
ID:TWic86eV</font></dt>
<dd><a href="http://jumpres/476"><font color="#000000">&gt;&gt;476</font></a><br />
1の4話の後2ヵ月、成歩堂は依頼をなんとなく受ける気になれずにいた。<br />
そんなある日、事務所に宝月茜という、科学捜査官を夢見る16歳の高校生が訪ねてきた。<br />
彼女の姉は千尋の大学時代の先輩で、殺人事件の容疑者として逮捕されたらしい。<br />
家族は姉しかいない、助けてほしいとうつむく彼女に真宵の姿が重なり、成歩堂は依頼を引き受ける。<br />
拘置所で茜の姉、宝月巴に会ってみるとなんと検事局の首席検事であった。<br />
彼女は妹にも成歩堂にも冷たい態度を崩さず、私が刺したし、犯行の目撃者もいると言い張る。<br />
とりあえず調査を開始すると、なんと現場は検事局の地下駐車場、<br />
しかも御剣の車のトランクから被害者の遺体が見つかりさらに凶器は御剣のナイフだったらしい。<br />
事件の担当検事になった御剣は、トモエは目を掛けてくれた先輩だったのにとショックを受けている様子。<br />
御剣には元から黒い噂があったし、ついこの間まで殺人事件の容疑者だったこともあって<br />
周囲からは御剣が真犯人なんじゃないかとまで陰口を叩かれているという。<br />
そこに原灰ススムという見ていてイライラする感じの純朴そうで頭の悪そうな巡査が<br />
御剣に資料を届けにきたが、巴の名前は資料にないと聞いたミツルギは<br />
この事件に集中したいといったろう!と原灰巡査を怒鳴りつけ半泣きにして追い返してしまった。<br />
成歩堂たちは続いて検事局地下駐車場の事件現場を調べようとしたが、<br />
捜査責任者であるカウボーイ風な謎の警官、罪門恭介巡査に止められる。<br />
しかたなく警察庁に行き糸鋸と話すと何か警察庁は大混乱しているらしい。<br />
巴の事件の事だけではないようだが、御剣と親しい糸鋸は外されている感じで詳しくはわからない。<br />
巡査にすぎない罪門が現場責任者をやっているのは、彼も外されて押しつけられているからだろうか。<br />
とりあえず糸鋸にもらった紹介状を罪門に渡し捜査をさせてもらう。<br />
被害者はタダシキミチオという刑事だった。現場では彼のIDやメモを拾えた。<br />
さらに、そこでは市ノ谷響華という天女のように優しげな謎の弁当屋さんと出会う。<br />
彼女が巴の殺人の瞬間を目撃した人物らしく、確かに見たよ、と時折すごみのある素顔を見せながら断言した。<br />
さまざまな情報を集めた成歩堂は拘置所に戻り、なんとか弁護依頼を巴からとりつけた。<br />
しかしやはり彼女は自分がやったと証言するのはやめないそうだ。<br /><br />
一回目の裁判では当然目撃者の響華の証言を争う。実は二年前まで「ゲロまみれのおキョウ」という<br />
優秀な捜査官だったらしい響華は、巴や御剣たち検事を「証拠の捏造や隠滅を図る奴ら」と敵意を隠さない。<br />
響華が検事たちへの敵意からついた、証言強調のための嘘をつぎつぎに暴いた成歩堂だったが<br />
巴がタダシキ捜査官を刺したのを響華が目撃したという点は覆らなかった。<br />
響華の嘘は証言を強調する目的においてのみ。犯行の瞬間は確かに目撃したのだ。<br />
しかし、犯行直後に巴が茜に「マフラーを…」という謎の電話をかけていたことや現場写真をきっかけとし、<br />
御剣の車のマフラーから、SL9号事件という二年前の解決済み殺人事件の凶器だったナイフが見つかった。<br />
この謎の事態に巴以外のみなが困惑し裁判長も判決を下せないとしたそのとき、<br />
気さくだが迫力ある男、警察局長の巌徒海慈が現れた。<br />
彼は、事件当日の同時刻、偶然にも警察局でも殺人事件が発生し、犯人は逮捕したがおおわらわだという。<br />
しかもその被害者はタダシキミチオ捜査官らしい。同一人物が同じ時間に、<br />
検事局と警察局という二ヶ所で別の人間に殺されたと言うのか…?<br />
御剣がそんな話は聞いていないぞ!と巌徒に文句をつけると、巌徒は逆に<br />
「いやだなあ御剣ちゃん、君が昨日資料を受け取らなかったそうじゃない、責任問題だねえ」<br />
と言う。あの原灰巡査がもってきたのがその警察庁の事件の資料だったのだ。<br />
成歩堂は巌徒から御剣への悪意のようなものを感じ取っていた。<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">487</font></a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判蘇る逆転</font></a></strong>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/09/25(日) 22:51:07
ID:TWic86eV</font></dt>
<dd>次の日、検事局に行ってみると、御剣は失態の責任を問われ叱責を受けたらしい。<br />
周囲からの目がますます刺々しくなった事に落ち込んでいる御剣にSL9号事件について聞くと、なんとそれは<br />
彼が初めて検事を担当した重大事件であり、しかも巴と組んでの仕事だったそうだ。<br />
また、御剣は事件当日の行動について、警察局での用事の後そのまま帰宅する予定だったが<br />
巌徒局長に頼まれ全くどうということもない無関係の事件の証拠品を検事局に持ち帰らされたことを話す。<br />
また、地下駐車場では再び響華と会い、なぜそこまで検事を憎むのか聞き出した。<br />
彼女は元警察の捜査官で、二年前にある連続殺人事件を捜査し、犯人を追い詰めた。<br />
そして犯人は捕まり死刑になった。それはいい。犯人はそいつで間違いがなかったのだ。<br />
だが、その犯人の裁判ではなぜか検事たちは警察側が捜査した証拠を隠滅したり捏造を使って裁判を進めた。<br />
しかもそれを怪しく思った響華はクビになり、同じくその事件の捜査官だった罪門は<br />
刑事から巡査へと降格になったのだ。その連続殺人事件こそが、SL9号事件。<br />
それ以来響華は弁当屋として検事局に出入りし事件の裏を探っているのだ。<br />
しかも殺されたタダシキ捜査官はその時の捜査責任者だったという。<br />
そして、罪門にこれを渡してあげな、と言ってステーキ弁当をくれた。<br />
警察局での事件の事も調べるために、とりあえず捕まった容疑者に会いに行くと、<br />
なんとそれは原灰巡査だった。大混乱している彼に話を聞くと、警察局の証拠保管室の中で<br />
ある男を見つけIDの提示を求めたら切りかかってこられ、パニックになって乱闘になり、<br />
そのまま気絶したらしい。なぜこれで殺人犯ということになるのか?<br />
そういえばあの車のマフラーから見つかったナイフも本来なら証拠保管室にあるべきものだった。<br />
成歩堂らはとりあえず警察庁の証拠保管室へ行ってみることにする。<br />
証拠保管室の前の警備室には罪門巡査が居た。腹がへっているらしくこちらにとりあわない彼に<br />
響華からもらったステーキ弁当を渡すと話に応じてくれる。<br />
彼は二年前以来、この警備係に、といっても入退室者記録機能付きIDロックドアや<br />
監視カメラがあるのでそれのちょっとした操作程度の閑職に押しこめられているらしい。<br />
彼がIDロックの電源を入れてくれたため、糸鋸とともに中に入って調査をする。<br />
中には血の手形の後があったり、タダシキ捜査官の指紋ロック式の保管庫が開いていて<br />
中にあったSL9号事件の証拠品が散らばったりしていて、一見して何かあったとわかる。<br />
また、入退室のID記録や監視カメラの記録映像も得られた。<br />
その内容からは確かにタダシキ捜査官と原灰巡査がほぼ同時刻に入室したらしいことや<br />
その時乱闘があったらしいことがうかがえる。しかもその時刻は検事局での事件と同じなのだ。<br />
乱闘があった、その片方の人物は死体で見つかった、ならば殺人事件では…?<br />
可哀想な原灰巡査はこうして容疑者となったのだ。<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">492</font></a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判蘇る逆転</font></a></strong>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/09/26(月) 01:22:01
ID:7aNpCy8c</font></dt>
<dd>裁判の前に糸鋸からSL9号事件の資料を渡された。<br />
この事件以来、御剣のまわりに証拠の隠蔽や捏造などの黒い噂が流れ始めたらしい。<br />
成歩堂がその資料に目を通すと、なんと被害者の中に罪門の弟らしき人物の名前、<br />
さらに証人の中にはなぜか茜の名前があった。<br />
捜査総指揮は巌徒と巴、捜査責任者はタダシキ、捜査官は罪門と響華、検事は御剣。<br />
今回の事件の関係者が揃っている。いったいどういうことなのか?<br /><br />
二日目の裁判は、「二ヶ所で起こった殺人」と言う謎を解かねば巴を裁けないため<br />
警察庁の事件の参考人の証言と尋問が始まった。<br />
原灰巡査の証言からは大した情報は得られなかったが、成歩堂はもう一人参考人を呼ぶ事にする。<br />
その参考人とは、カウボーイ野郎罪門巡査。<br />
茜の協力による、証拠品保管室に残った指紋の化学検査で、罪門の怪しい指紋が検出されたからだ。<br />
さらに成歩堂は警察署でタダシキ捜査官が書いた紛失届を見つけたことや、<br />
罪門が捜査していた検事局地下駐車場にIDカードが不自然に落ちていたことから、<br />
ビデオに映ったタダシキ捜査官らしき人物は、当日にタダシキから盗んだIDカードを使い<br />
変装して保管室の中に入った罪門なのではないかと推理した。<br />
そして監視カメラの記録映像を証拠として罪門を追い詰め、ついにその推理が正しかったと証明した。<br />
観念して自供を始める罪門。彼にとっては、その日が「申し送り」の日だったことが重要だった。<br />
申し送りとは、一年に一度、解決後二年以上経った事件の証拠品を保管庫から出して<br />
倉庫送りにする行事で、ある意味これによって事件は完全に終結し再捜査されなくなるというものだ。<br />
SL9号事件の証拠品を墓場送りにしない、その執念の為に、彼は証拠品を盗もうとした。<br />
そこを原灰巡査に見つかり、乱闘になり気絶させてしまったのだった。<br /><br /><a id="a493" name="a493"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">493</font></a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判蘇る逆転</font></a></strong>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/09/26(月) 01:24:42
ID:7aNpCy8c</font></dt>
<dd>だが、それは何を意味するのか?原灰巡査が乱闘した相手は罪門でありピンピン生きている。<br />
つまり警察庁ではタダシキ巡査は殺されなかったのであり、結局検察庁での事件のみが問題となる…。<br />
警察庁の事件に法廷の目を向けさせた人物の狙いもこれだったのだろう。<br />
警察庁で騒ぎになって事態をややこしくさせた事件を成歩堂たちに解決させ、<br />
司法の目を検察庁地下駐車場の事件にのみ集中させようとしたのだ。<br />
しかし成歩堂はその思惑を越えて、茜の化学捜査:ルミノール反応により<br />
灰原巡査が手を切られたあのもみあいだけにしては多すぎる床に残った血溜りの痕跡や、<br />
罪門では付けられなかったはずの場所にある、また別の血の手形を見つけだしていた。<br />
つまりその偽物劇よりも前に保管庫で殺害が起こった可能性があるのだ。<br />
入退室の記録のIDをチェックすると、灰原巡査や罪門巡査の直前、10分前に入ったのは…なんと御剣。<br />
御剣は冷静に、あの日は申し送りがあった日なので自分め含め多くの人間が保管庫に入るのは自然なこと、<br />
第一殺害した後10分で血痕などの痕跡を消し去って死体とともに逃走するのは難しいことなどを指摘したが、<br />
傍聴席などからは<br />
またあの検事か!<br />
あいつが犯人なんじゃないのか?<br />
などという声も聞こえてくる。<br />
他に入退室記録から怪しいIDを探すと、7777777というわかりやすい番号があった。<br />
その人物ならば十分な時間的余裕もある。<br />
しかし御剣はそのあたりのナンバーは警察上層部のものであるためもっと公的な嫌疑が無いと<br />
誰のIDなのかは照合できないと言う。<br />
成歩堂がSL9号事件と今回の事件の関係者が全く同一な事は偶然とは思えないということを示したため、<br />
次はSL9号事件の件を調査した上で審理することとして閉廷、しようとした時、<br />
罪門は巴を真っすぐ見据え、問いかけた。<br />
本当にあの事件の裁判で、証拠の隠蔽や捏造はしなかったと、そう俺に言えるのかい?<br />
御剣は自分が検事を担当した事件でそんなことがあるわけが…と馬鹿にしたように言うが、<br />
巴は少し沈黙した後、口を開いた。<br /><br />
御剣検事。あなたに渡される前に証拠が操作されていたとしたら?<br />
恐ろしい犯罪者たちに立ち向かうには、こちらも恐ろしい手を使う必要がある場合もあります。<br />
私はあの殺人犯を確実に有罪にするため、証拠に手を加えました。<br /><br />
愕然とする御剣。<br />
法廷は騒然となり、傍聴席からは、<br />
無実の男を死刑にしたかもしれないじゃないか!<br />
検事局ってどういうところなの!<br />
という怒りの声が聞こえてくる。<br />
裁判長が静粛を命じるも騒ぎは納まらず、そのまま休廷となった。<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">495</font></a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判蘇る逆転</font></a></strong>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/09/26(月) 02:51:58
ID:7aNpCy8c</font></dt>
<dd>次の日。<br />
SL9号事件の資料で証人とされていることについて聞くと、茜は二年前の事を語り出した。<br />
ある日、SL9号事件の一連の連続殺人の容疑者が、警察局の取り調べ室から逃走した。<br />
その容疑者はある一室に逃げ込み、そこに居た茜にナイフを突き付け人質に。<br />
そこに罪門の弟が駆け付け、茜を助けるために闘い始める。<br />
そして部屋は落雷による停電で真っ暗だったが、茜は窓からの稲光の逆光の中で見た。<br />
ナイフを罪門の弟にむかって振り上げる犯人の姿を。<br />
その後茜は気絶し、現場の第一発見者だった姉に助けられた。<br />
犯人は気絶し、罪門の弟は背後から犯人のナイフで突かれて殺されていたという。<br />
なぜ茜が警察局の部屋に居たのか?と聞くと、お姉ちゃんのオフィスがあったからだと答えられた。<br />
二年前のその事件までは、巴は検事志望ではあったが、より広い経験を積むために捜査官をしていたのだ。<br />
罪門や響華に会うと、その頃の巴の話が聞ける。<br />
捜査官だった巴と副局長であった巌徒は最強タッグとして知られ、次々に難事件を解決に導いた。<br />
二人はオフィスを共有するほどのつながりだったと言われる。<br />
巴は明るく優しく、みんなに慕われていた。罪門が弟を失った時も巴が彼を励まし支えたのだ。<br />
しかしSL9号事件解決の功績で巌徒が局長に就任すると、彼は巴を首席検事として<br />
検事局に就任させた。それ以来、人が変わったように冷たい女になってしまったのだという。<br />
また、弟の死がからんだ事件での証拠の隠蔽や捏造を知り、そして理不尽な降格を受けた罪門が、<br />
弟の死の真相を知るためにも執念深く裏で情報集めや協力要請などを続けていたという話も聞ける。<br />
響華が弁当屋として情報収集などを続けているのも罪門の影響らしい。<br /><br />
そんな話を聞いた後、検事局の御剣の元へ向かうと、彼はなんと辞表を書いていた。<br />
たしかに捏造をしたのは自分自身ではない。しかし担当検事たる自分に責任があるのは当然だし、<br />
捏造された証拠で有罪を勝ち取ったということは変わらない。と言い、検事生命を絶つような素振りだ。<br />
御剣は二年前の事件の時警察側から渡された証拠品リストを見せ、今思えば妙に証拠品の数が少ない、<br />
紙の大きさも半分ほどだ、やはり証拠品の隠蔽があったのだろうな、と確信して言う。<br />
一応査問会では今この事件の担当をやめさせるわけにもいかないとなったらしいし、<br />
御剣本人も途中で放り出すつもりは無いようだが…。<br />
次に二年前の事件の現場へと向かう。そこは元は巴のオフィス。<br />
巌徒と巴はオフィスを共にしていたのだから、現在は巌徒のオフィスだ。<br />
オフィスには巌徒がおり、罪門の弟は御剣と同じぐらい優秀な検事だったと教えてくれる。<br />
しかし巌徒は用事があるからとオフィスにロックをかけ、締め出してしまった。<br />
ロックを外せるIDカードを持つ者、糸鋸刑事に協力を仰ぐが、クビを恐れてなかなか承諾しない。<br />
だが御剣が辞表を書くほど悩んでいると教えると、奮起して手伝ってくれることに。<br />
巌徒のデスクの引き出しからは、御剣の持っていたSL9事件の証拠品リストと同じような、<br />
しかし内容が重ならないリストが得られた。<br />
また、金庫に7777777というナンバーを入力して開けると、SL9事件のものと思われる<br />
いくつかの証拠品が見つかった。<br />
これらは巌徒が証拠の隠匿を行なったという証拠となる。<br />
しかし巌徒が帰って来て、糸鋸は厳重な処分を予告され成歩堂たちは追い出されてしまう。<br /><br />
最後に留置所に向かい、巴に確認をする。<br />
あなたは、巌徒海慈警察局長に脅迫を受け、操られていますね?<br />
彼女は肯定した。<br /><br /><a id="a496" name="a496"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">496</font></a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判蘇る逆転</font></a></strong>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/09/26(月) 04:24:32
ID:7aNpCy8c</font></dt>
<dd>最後の法廷。<br />
裁判が始まってすぐに、被告人である巴が、すぐに弁護を止め判決を言い渡すように要求した。<br />
拘置所で最後に会った時にはもう戦うつもりでいるかと思ったのに、なぜ…?<br />
どうしてもこの先に審理を進めたくない理由があるのだろうか。<br />
彼女は弁護をやめないのなら弁護士を解任すると言い渡した。確かに彼女にはその法的な権利があるのだ。<br />
しかしそこで口を挟んだのは御剣だった。弁護士を解任しようがしまいが、私が追求を進めると。<br />
なぜ…私は罪を認めると言っているのに…と焦って問い掛ける巴に対し御剣は、<br />
罪?そんなものどうでもいい。この場の目的は真実を明らかにすることだ!<br />
と言い放つ。何か吹っ切れた様子だ。<br />
そして証人が喚ばれる。最初の証人はSL9号事件最後の殺人の現場を目撃した、茜だ。<br />
茜は昨日言った証言の他に、もう一つ思い出していた。<br />
あの、稲光の逆光の中にナイフを振り上げた犯人とそれに怯んでいる罪門検事の影を見た瞬間、<br />
彼女は勇敢にも犯人に向かっていき、突き飛ばしたのだ。<br />
しかし、二年前の裁判の証言の準備の時、実際には裁判では使われなかったが<br />
茜はあの二枚の証拠品リストが二枚に分かたれる前、一枚の紙だった時に<br />
その裏に自分が見た光景をスケッチとして描いていた。<br />
二枚を一つにして現われたそのスケッチを基に、成歩堂は指摘していった。<br />
このナイフを持っている犯人だと茜ちゃんが思っていた方の人影は犯人じゃない。<br />
この人はありあわせの武器をとって犯人に立ち向かっていた、罪門検事だ。<br />
また、「茜」という何者かに擦り消されかけたダイイングメッセージ、<br />
そして罪門検事が突き飛ばされたと思われる方向にあったと思われる、短剣を持った鎧の置物…。<br />
茜はそれらが何を意味するか理解し始め、そして巴が最も恐れ、避けようとしていた瞬間が訪れた。<br /><br />
わ、わたしが、罪門さんを、……殺した…………?<br />
いやぁぁぁぁぁーーーーーーーー!<br /><br />
法廷は騒然となり、一旦休廷となった。<br />
再開された時、御剣は成歩堂に誰を証人として喚ぶかを委ねた。<br />
もちろん巴を脅迫していた真犯人…巌徒海慈だ。<br />
彼はいつもどおり、機嫌よく、気さくに現われた。<br />
しかし、やはり時折人を射抜くような鋭い視線や言葉を放つ。<br />
それに怯まず、まずは彼に二年前のオフィスでの出来事、証拠捏造疑惑への証言を求める。<br />
僕は警察局長だから証言を拒否できる権利があるんだけどね、と言う巌徒。<br />
確かに裁判長や御剣が言うに、そういう規定があるらしい。しかしその権利を使うには<br />
それ相応のリスクがあるらしく、まずは普通に証言を始めた。<br />
二年前のあの時、僕はオフィスに巴より後に着いた、すでに巴は捏造を済ませていたのだろう、<br />
僕は何のメリットもないのに捏造なんかしないよ、と証言し笑う巌徒に、<br />
成歩堂はあるメリットを提示する。<br />
つまり、巴が茜を守るために捏造するのを手伝えば、ゆくゆくはトップクラスの検事となる巴を<br />
自分の意のままに動く操り人形にでき、警察局と検事局の双方を支配することができる…。<br />
そして、操り人形にした例として、自身の殺人を隠蔽させたという例を挙げ、<br />
タダシキ捜査官殺害の真犯人として巌徒を告発しはじめた。<br />
タダシキ捜査官はIDカードを盗まれていたので巌徒に会いにくる、<br />
巌徒の7777777のIDカードで二人一緒に入室する、証拠保管室内でなにかトラブルがあり突発的に殺害、<br />
死体を御剣の車のトランクに乗せ、御剣が検事局に戻るような命令を御剣に出す、<br />
罪を肩代わりするように巴に電話で命じる……こういった一連の推理を展開していく成歩堂。<br />
しかし巌徒は、確かにそうやれば可能みたいだけど、それをやったという証拠はあるの?と笑う。<br />
成歩堂は証拠を提示できなかった。<br /><br /><a id="a497" name="a497"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">497</font></a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">逆転裁判蘇る逆転</font></a></strong>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/09/26(月) 06:03:36
ID:7aNpCy8c</font></dt>
<dd>しかし、証拠が無いなら証人が居ればいい。彼が巴を操っていたと証言できる証人が。<br />
その証人となりうるのは、被告人である巴しかいない。成歩堂は巴に証言をさせることにした。<br />
当然、「人を殺した妹をかばうために証拠隠滅を手伝ってもらいました」などと言えるはずもなく<br />
彼女は自分一人で犯人を有罪にするために捏造した、局長は関係無いと言い張る。<br />
しかし、成歩堂は彼女の証言の矛盾を突く形をとり、うまく、ある事に気付かせる。<br />
それは、茜を犯人だと示唆するような証拠に不自然な点があること、<br />
そして巌徒が巴より先に現場に着いて工作していた可能性があることだった。<br />
つまり、巌徒が罪門検事を殺してそれを茜の仕業に見せかけている可能性があるのだ。<br />
巴が、茜は罪門検事を殺していないかもしれないんですね!?と目を輝かせたその時、<br /><br />
 長くなる割に法律ギミックやハッタリによる相手の失言を誘う手法などが続いて<br />
 ストーリーや謎に関係ないので省略。<br />
 要するに罪門検事を殺したのは巌徒でした。<br />
 巌徒はその時、茜と罪門検事と犯人の三人が気絶した状況を見つけ、巴を利用するために<br />
 茜が殺したという痕跡を作った後で罪門検事を殺して逃走、その後、巴の後に部屋に入り直し<br />
 巴による証拠捏造工作を手伝って恩を着せ、以後自分の操り人形にした。<br /><br />
一つの殺人を暴かれ、すっかり観念したらしい巌徒はタダシキ捜査官殺害についても自供する。<br />
タダシキ捜査官は罪門巡査の真実追求を求める声に答えていなかったが、<br />
あの日巌徒とともに証拠品保管室に行った際、突然やはりこの証拠品をこれで終わらせるわけにはいかない、<br />
罪門に渡しますと言いだしたのだ。それを聞いて動転した巌徒は証拠品の中にあった連続殺人犯のナイフで…。<br />
その後はほぼ成歩堂の推理通り。<br /><br />
巌徒は御剣に告げる。<br />
犯罪を強く憎む君には、きっといつかわかる時がくる。<br />
犯罪に一人で立ち向かうには、何が必要か。<br />
なぜなら、君はわたしと同じ匂いがするからね。<br /><br />
巴は殺人事件では無罪になった。しかし、騙され脅迫されていたとは言え、<br />
証拠の捏造などの工作を続けていたことで裁かれ罰せられるだろう。<br />
しかし巴はツキモノが落ちたように晴れやかな顔、二年前の事件以前の優しく暖かい人に戻った。<br />
しっかりと抱き締めあう巴と茜の姉妹。<br /><br />
しかし喜ぶ面々の中で、御剣だけは落ち込んだ顔をしていた。<br />
巌徒に言われたことは、まさに時に考えてしまうことだったのだ。<br />
犯罪に一人で立ち向かうためには何が必要か、君にもきっとわかる日がくる……<br />
そんな彼に成歩堂は、二人で完成させたともいえる証拠品をつきつける。<br />
一人で立ち向かわなければいけないわけじゃない。助け合って得られる勝利も……<br />
その気持ちを受けとめたのかどうか、御剣は立ち去っていった。<br />
検事としての自分を生かすも殺すも、後は自分次第。<br /><br />
御剣検事の執務室に、ボーイがティーセットを運んできた。<br />
御剣検事、お茶をお持ちしました……あれ、この書き置きは…?<br /><br />
逆転裁判2に続く</dd>
</dl><hr /><p>141 逆転裁判 sage 04/04/22 21:05 ID:CLRy2Czj<br /><br />
<< 第1話 『はじめての逆転』 >><br /><br /><br />
主人公の成歩堂龍一。弁護士になったばかりで今回がはじめての法廷だ。そしてその成歩堂の師匠であるのが綾里千尋。若干27歳で所長を綾里法律事務所の務めるセクシーな女性。<br /><br />
『こんなに緊張したのは小学校のときの学級裁判以来ですよ。』<br />
という成歩堂がはじめての法廷に選んだのはなんと殺人事件。被告人は成歩堂の小学校のときからの友人・矢張政志。「事件のカゲにはやっぱり矢張」と言われ続けたとんでもなく運の悪い彼は今回も恋人・高日美佳を撲殺した容疑をかけられていた。<br /><br /><br />
開廷<br /><br /><br />
証人として出てきたのは山野星雄という新聞勧誘員。<br /><br />
彼は【新聞の勧誘をしている際に開いているドアを覗き込んだところ死体を発見。その直前に部屋から出てきた被告人・矢張をはっきり見た】 と証言した。<br /><br />
ショゲかえる成歩堂。<br />
『なぜ言ってくれなかったんだ、矢張。こんなにはっきり見られていたなら弁護のしようがないじゃないか…』<br /><br />
しかし千尋さんが教えてくれた。<br />
「依頼人を信じるのよナルホドくん。あなたの依頼人が無実だとしたらあんな証言は嘘にきまっているじゃない。証言の矛盾をあばくのよ!」<br /><br />
確かに冷静になって考えると、証人が死体を見つけた時間はハッキリ午後2時と証言。しかし手元の解剖記録によると被害者の志望推定時刻は午後4時前後。<br /><br />
        『異議あり!』<br /><br />
成歩堂によって矛盾をつかれあせった山野は【発見した時に時報のような音を聞いた。時間がずれていたのは高日の部屋にあったビデオから聞こえたのだろう】と証言を変更。<br /><br /><br /><br />
しかしそうは問屋がおろさない。<br /><br />
『犯行時刻のマンションは停電中だった。ビデオが動いていたはずがない!』<br /><br />
うろたえる山野。<br /><br />
「その調子よナルホドくん。うそは次のうそをよぶわ。その調子であのうさんくさい証人を追い詰めなさい」<br /><br /><br />
山野がこう言い出した。「そうだ、現場に置時計があったじゃないですか。犯人が被害者を殴るのに使った…」<br /><br />
一同 はぁ? これは考える像の置物では・・・ すると、さえない検事・亜内がすかさず「いえ、実はその置物はボタンを押すと時刻をしゃべるタイプの時計でして どう見ても置物にしか見えないので置物として・・・」とフォロー。<br /><br />
しかしそれだとさらに話がおかしい。<br /><br /><br /><strong>142 逆転裁判 sage 04/04/22 21:14 ID:CLRy2Czj</strong><br />
『山野さん、あなたはなぜこれが時計だと知っているのですか?』<br /><br />
この置物は矢張がプレゼントして彼女に送ったモノ。店で売っていない。置物に触れない限り部屋に入らなかったと証言する彼にそれが時計であることがわかるはずがない!<br /><br />
ここで成歩堂はついに確信し、告発する。<br /><br />
『あなたは当日、事件現場に入り 被害者を殺害したんです!』<br />
『そして被害者を殺害した瞬間 時計が急にしゃべりだした。だからその時間が強く印象に残っていたのです!』<br /><br />
「しょ、証拠はあるのか・・・!」カツラを亜内検事に投げ飛ばしてまで激情する証人。<br /><br />
『今、ここでその時計を鳴らしてみればすべてわかります!』<br /><br />
結果は・・・ 時計は現在の時刻の2時間前の時刻を告げた。<br /><br /><br />
おわった。誰もがそう思った瞬間!<br /><br />
「まだまだ甘いな 弁護士さんよぉ! 今、時間が2時間ずれていた所で事件当日もずれていたって証明にはならないんだよ! その時計が事件当日も遅れてたって アンタ証明できるのかい!」<br /><br />
言葉に詰まる成歩堂。『そんなこと、できるわけがない!』<br /><br />
そこに千尋さんが語りかける。「発想を逆転させるのナルホドくん。”事件当日、時計が遅れていたかどうか?”を考えるのではなく”なぜ時計が遅れていたか?”を考えてみるのよ」<br /><br />
『なぜ遅れていたのだろうか。』<br /><br />
成歩堂は証拠品に目を通す。そしてついに気づいた。検察側が提出したパスポートに。<br /><br />
『被害者は前日までニューヨークにいました。ニューヨークと日本との時差は14時間。時計でみればちょうど2時間のズレになります! つまり彼女は帰国後、時計の時間をまだ戻していなかったのです!』<br /><br /><br />
犯人は山野星雄だった。彼は空き巣の常習者で部屋を物色していた最中戻ってきた被害者とはちあわせし犯行に及んだと自供した。<br /><br />
裁判中明らかにされた事実に「俺はあの女にとってなんだったんだろう?」とショゲる矢張に彼女はおまえのことを大事に思っていた、という証拠品をつきつける。<br />
そして矢張は今回の依頼料として【考える像の置物】を (なぜか)千尋さんに渡ししゃくぜんとしないままま去っていった。<br /><br />
『僕が弁護士になろうと思ったのもある意味 矢張のおかげでもあるんですよ。』<br /><br />
「へー 興味あるわね その話。今度くわしくきかせてね」<br /><br />
しかし、この約束が果たされることはなかった・・・。<br /><br /><br />
第1話 はじめての逆転 終<br /><br /><strong>189 143(逆転裁判執筆) sage 04/04/24 00:21 ID:QYV7hN2u</strong><br />
<< 第2話 『逆転姉妹』 >><br /><br /><br />
綾里千尋は電話で妹・真宵に証拠品をあずかってもらうように頼んだ。<br /><br />
「あなた こういうの好きでしょ? しゃべる【考える像】の時計。<br />
あ、でも今はしゃべらないんだった。さっき書類を入れるために機械を抜いちゃったから。」<br /><br />
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・<br /><br /><br />
綾里法律事務所で殺人事件が発生した。なんと被害者は所長・綾里千尋。<br /><br />
現場に居合わせたのは成歩堂と、「おねぇちゃん・・・」と死体の傍らに泣く少女。<br />
風変わりな髪型と格好をした彼女は千尋の妹、真宵だった。<br /><br />
真宵を落ち着かせた成歩堂は荒らされた現場を調べる。そこでなんとレシートの裏に<br />
血文字で書かれたマヨイというダイイングメッセージを発見する。<br /><br />
そのとき、隣のホテルから若い女性の声が。<br /><br /><br /><br />
   「きゃー 誰かきてぇ! 人殺しぃ!」<br /><br /><br />
瞬く間に警察登場。やってきたのは大柄なぶしょうヒゲの刑事・糸鋸圭介。<br />
「~ッス」が口癖の彼は例の血文字を発見するとそれを根拠に綾里真宵を緊急逮捕した。<br /><br />
成歩堂は留置場にて真宵と面会。彼女の弁護を買ってでるも<br />
「お姉ちゃんに、無罪になりたかったらナルホドくんに頼むのは<br />
 もう少し待ちなさいって言われた」との理由で拒否される。<br /><br />
少しへこみながらも彼女の頼みで姉・千尋の弁護士の師匠、星影宇宙ノ助を訪ねるも<br />
真宵の弁護を拒否される。「綾里真宵の弁護をひきうける弁護士は誰もおらんじゃろう」と<br />
謎の言葉を残して…<br /><br /><br />
成歩堂は真宵に星影弁護士に断られたことを話した。そして彼女の話を聞いた。彼女は<br />
修行中の霊媒師だった。また彼女の母親も霊媒師であったのだが、ある男のせいで破滅し<br />
姿を消してしまった。そして千尋はその男を調べるために弁護士になったらしい。<br /><br />
母もおらず、姉をなくした真宵は一人だ。孤独な人を救うために成歩堂は弁護士になった。<br />
結局、真宵の弁護は成歩堂が行うことにした。<br /><br />
成歩堂の捜査開始。<br /><br />
裁判で証人として出てくるであろう目撃者・松竹梅世に会いに隣のホテルを訪れる。<br />
彼女からはまともな情報は得られないが彼女がいない隙に彼女の部屋から盗聴器を発見。<br /><br />
あからさまにあやしい。<br /><br />
これを武器に法廷で戦おう。そう決意する成歩堂だった。</p>
<dl><dt><a><font color="#000000">34</font></a><font size="+0"><strong>名無しさん@お腹いっぱい。</strong></font><font color="#808080" size="2">04/10/11 13:30:39 ID:kt62DE2V</font></dt>
<dd>二話続き(前のからあまりに間があいてるのでまとめサイトみてね)<br /><br />
ついに裁判が開始。<br /><br />
検察側が用意したのは史上最年少で検事になり、有罪を勝ち得るためには<br />
証拠を捏造することすらいとわないという黒い噂の絶えない不敗の天才<br />
検事・御剣伶侍。しかも御剣と成歩堂は顔見知りらしいのだ。<br /><br /><br />
証人として出てきた前述の松竹梅世は殺人現場をハッキリと目撃。しかも<br />
その犯人を被告人席の”ちっちゃい子”と証言した。しかし、成歩堂は<br />
気づく。被告人・綾里真宵は霊媒師で服装があきらかに奇妙な服装。<br />
それなのに目撃者・梅世は彼女の特徴を「ちっちゃい子」としか表現<br />
できないでいたのだ。<br /><br />
成歩堂はこう主張する。<br /><br />
「証人は殺人現場を見ていなかった!」<br /><br />
それに対して反論する梅世<br /><br /><br />
「梅世、ちゃんと細かいところまで見てたんだからぁ!<br />
 被害者の女の人、最初の攻撃をかわして、右に向かって逃げたの。<br />
 そしたら、和服の女の子が追いかけていって……<br />
 持っていた凶器でなぐりつけたの!凶器だって、ちゃんと見たわよ!<br />
 時計よ時計。……置時計ってやつ?&lt;&lt;考える人&gt;&gt;の形してたわ!」<br /><br />
ここで言ってはならないことを言ってしまう梅世。<br /><br />
「この考える人のどこが時計に見えるんですか? 以前この像を時計と<br />
 言った人がいました。その人は”殺人犯”でしたよ。」<br /><br /><br />
しかしさすがは御剣、隣のホテルから時計がしゃべるところが聞こえた<br />
かもしれないと主張する。しかしそうは問屋がおろさない。<br />
第二話冒頭の真宵と千尋の携帯電話の会話が記録に残っていたのだ。<br /><br />
「あなた こういうの好きでしょ? しゃべる【考える像】の時計。<br />
 あ、でも今はしゃべらないんだった。さっき書類を入れるために<br />
 機械を抜いちゃったから。」<br /><br /><br /><br /><br /><a id="a35" name="a35"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">35</font></a><font size="+0"><strong>名無しさん@お腹いっぱい。</strong></font><font color="#808080" size="2">04/10/11 13:32:19 ID:kt62DE2V</font></dt>
<dd>梅世がホテルに来る前にしゃべらなくなった像。それをなぜ時計だと梅世は<br />
知っていたのか? ここで成歩堂は必殺の証拠品『盗聴器』を提出。<br />
そしてこう主張する。<br /><br />
「証人は見ていたのはなく 聴いていたのです」<br /><br /><br />
決定的証拠に追い詰められ錯乱した松竹梅世は法廷で鬼の形相で<br />
わめき散らした後、盗聴の容疑で緊急逮捕された。さらにいっきに<br />
梅世犯人説に傾く法廷。しかし梅世には鉄壁のアリバイがあったのだ。<br /><br />
殺人時刻ぴったりにルームサービスを運んできたボーイ。梅世から<br />
キツくその時間に持ってくるように言われ、さらには頬にキスまでされて<br />
いたのだ。<br /><br />
「あからさまに怪しい・・・」<br /><br />
しかしアリバイがあるのには違いない。このアリバイが崩れない限り<br />
真宵の殺人容疑は晴れない。なんとかボーイの証言を求めようとするが、<br />
無情の御剣からひとつの条件をつきつけられる。<br /><br />
「ボーイの証言で梅世が殺人に関係していた可能性を証明できなければ<br />
 真宵の有罪を認めろ」<br /><br />
さらに窮地に陥った成歩堂。相当な覚悟でボーイの証言を望むもまったく<br />
矛盾のかけらすらみつからない。それに勝ち誇った御剣「このボーイには、<br />
嘘をつく理由がないのだよ……。さて。そろそろ、退屈な尋問は終わりに<br />
してもらえるかな……?」<br /><br />
だめだ、ここであきらめたら真宵ちゃんはおしまいなんだ。最後の尋問を・・・<br /><br /><br /><a id="a36" name="a36"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">36</font></a><font size="+0"><strong>名無しさん@お腹いっぱい。</strong></font><font color="#808080" size="2">04/10/11 13:33:47 ID:kt62DE2V</font></dt>
<dd>裁判長の温情でもらえた最後のチャンス。<br /><br /><br />
「チェ……チェックインのことを話してください。梅世さんがチェックインした時のことを……」<br /><br />
「ああ、ハイ。かしこまりました とにかく、綺麗な方だな、と。お近づきに<br />
 なりたいものだと思いましたが、残念でした」<br /><br /><br />
      残念でした? <br /><br /><br /><br />
ここで成歩堂は起死回生の証言を手にする<br /><br /><br /><br />
「さすがのワタクシも、横に恋人がいらっしゃっては……」<br /><br /><br />
な、なんだってー!<br /><br /><br />
「ボーイさん! もしかして梅世さんは……、<br />
 二人でチェックインしたんですか!」<br /><br /><br /><br />
「異議ありィ!」<br /><br /><br />
御剣も食いかかってくる!が、「と、、、とりあえず異議を申し立てる」と<br />
動揺を隠し切れない。裁判長につめよられたボーイが言うには「い、いえ、<br />
その……実は……そこの、検事さんに…… 聞かれない限り、そのことは言うな、と……」 <br /><br />
「く……くぅっ! このバカボーイがああああッ!」<br /><br />
大事な証言を隠そうとした御剣検事に対して法廷は大荒れ。裁判長はこの<br />
もう一人の男に関して弁護・検察に調べ直すように命じて最初の法廷は<br />
まくをおろすのであった。</dd>
</dl><p> </p>

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