デスピリア

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デスピリア」を以下のとおり復元します。
<strong>デスピリア</strong><br />&gt;&gt;2-495~507・518・520 <hr /><dl><dd><font face="MS Pゴシック"><br /></font></dd><dt><strong>デスピリア<br /></strong>&gt;&gt;2-495~507・518・520 <hr /><dl><dd><font face="MS Pゴシック"><br /><a id="a495" name="a495"></a></font></dd></dl>
<p><a href="menu:495">495</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:37 ID:4+PcNN9s</font></p>
<p>えー、デスピリア行きます。<br />鬱とグロがあります。<br /><br />でもって、デスピリアの持つ、突き抜けた愛すべき異常性と<br />世界観だけは文章には出せません。<br />ホントは、裸エプロン三姉妹や、<br />食べちゃうサオリやキコ一家とかの<br />濃ゆ~いキャラも紹介したかったけど。<br /><br />ラストは、頑張ったんだけど、<br />これ以上、どう書いていいのかわかりませんでした。<br /><br /></p>
<dl><dd><font face="MS Pゴシック"><br /><br /><a id="a520" name="a520"></a></font></dd></dl>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:520">520</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">495</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 22:10 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="http://jumpres/518">&gt;&gt;518</a><br />世界観 ・近未来サイバーパンク、科学が発達、関西地区のなれの果て<br />教会 ・北朝鮮みたいなもの<br />異端 ・教会にしたがわない人<br />エデン ・教会に封印された土地、異端が集まる町<br /><br />アルーア ・教会の暗殺組織、侍女団のメンバー、マインド使い<br />セス司祭 ・教会の司祭、アルーアの師、イケメン。<br />アイラ ・侍女団のメンバー。マリリンモンローそっくりの美女<br />トウコ ・侍女団のメンバー。エリート<br /><br />ラザロ ・サイコ、基地街、事件の元凶 。三十年前、疑似生命体マインドを造り出した天才。<br />プロスペロ・ラザロと共にマインドを造り出した。その後エデンでマインドを子供達に移植している<br />オルデラ ・ラザロと共にマインドを造り出した。その後エデンを飛び出し教会の教皇になった。<br /><br />ヨアヒム・スピリアの実験で虐待された子供、このゲーム最強の被害者<br />イオ ・エデンにいる感情のない子供、マインド移植不可の障害持ち。<br />リーシュ・エデンにいる感情のない子供。イオを慕っている。<br /><br />マインド ・心の固まり、心の生命体、スタンドみたいなもの<br />マインド使い ・マインドを使って、人の心を見たり砕いたりできる人間<br />疑似生命体 ・ラザロが感情のない子供に植え付けるために造り出した疑似マインド。<br />思念 ・人の意識、感情、思考<br />思念体 ・&uarr;の固まり。人間の姿になるほど強い思念。要するに生き霊とか幽霊。<br />スピリア ・思念を物質化させたドラッグ。超危険。<br />デスピリア ・DCから発売された超危険鬱ゲーム</font><br /><br /><br /><font face="MS Pゴシック"><br /><br /></font><br /><br /></p>
<dl><font face="MS Pゴシック"><a id="a496" name="a496"></a></font></dl>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:496">496</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア1章</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:38 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<p><font face="MS Pゴシック">アルーア・バレンタインは教会の武装侍女団に所属する殺し屋である。<br />感情や記憶のエネルギー体であるマインドを使って、<br />人の心を、覗く、喰らう、砕くことが出来る超能力を持つ(スタンドみたいな物)<br />アルーアは、教会最強のマインド使いだった。<br /><br />アルーアは教会の敵である異端暗殺の任務を受け、列車に乗り込んだ。<br />乗客の中からターゲットを探しだし、始末する予定だったが、列車が横転、<br />トンネルに閉じこめられる。<br />そこにアンドロイドが襲いかかってきた。驚くことにアンドロイドたちは<br />本来あるはずのない心を持っており、自らの意志で襲いかかってきたのだ。<br /><br />乗客の中に、反吐が出るほど残忍な殺人衝動を持つ男がいた。<br />アンドロイド製造会社WIL社技術主任、ヴィ・ラザフォード。<br />他所で起こったアンドロイドによる大量殺人事件にも、関与しているらしい。<br />アルーアはヴィを追跡。トンネルを抜けて廃ビルに入り込んだ。<br />そこはヴィの実験施設だった。<br />中には、生きたままホルマリン漬けにされた人間や<br />ヘッドギアをつけられ廃人になった女性がいた。<br />どうやら人間の意識をアンドロイドに移植していたらしい。<br /><br />ヴィは侍女団のメンバーが同乗していることを感知、列車を横転させて<br />ここにアルーアをおびき寄せたのだ。<br />「マインド使いの強い意識が欲しい。普通の人間はすぐ劣化してしまう」<br />自らを「神」と呼ぶ不適なその男は襲いかかってきた。アルーアはヴィをぶっ殺した。<br /><br /><br /></font><br /><br /></p>
<dl><font face="MS Pゴシック"><a id="a497" name="a497"></a></font></dl>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:497">497</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア2章</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:40 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<p><font face="MS Pゴシック">アルーアは、頻発している児童誘拐事件の捜査任務を受ける。<br />アルーアの師であるセス司祭は、なぜかアルーアの事件介入に反対するが<br />しかし教会の命令は絶対である。アルーアは捜査を開始。<br />住民や被害者の親たちにマインドダイブして心を覗いたり、<br />建物や物に残された思念を読みとって、情報を収集。<br />カーラ神教という邪教が子供を誘拐したことがわかった。<br />子供達は地下水路に連れて行かれたらしい。<br /><br />地下水路に出向くと、破裂したような教会関係者の無惨な死体があった。<br />傍らにはセス司祭が立っており、自分も今ここに来て死体を発見したことと、<br />教会に内緒で、ある薬について調べていると、アルーアに告げる。<br />そこに侍女団のエリート、トウコが現れ、殺人の疑いをかけてセス司祭を連行する。<br />トウコの悲鳴を聞いてかけつけると、全身ぐちゃどろの化け物になった<br />セス司祭が襲いかかってきた。アルーアはセス司祭を手にかける。<br />結局子供達は見つからなかった。<br /><br />アルーアは、セス司祭の死体から見つけたカードを使い、<br />カーラ神教のパソコンからデータを取りだした。<br />カーラ神教と密通して、子供の誘拐を指示したのは、教会の司祭ボイスだった。<br />司祭にマインドダイブすることは禁じられている。アルーアは大司教に相談、<br />トウコと協力して、ボイス司祭にマインドダイブすることを命じられる。<br />ボイス司祭は、心を読まれることを恐れ、舌を噛みきり自殺するが<br />かろうじて「地下水路の倉庫」という言葉が読みとれた。<br />地下水路の倉庫へ出向くと、そこにはカーラ神教の教祖がいた。<br />なんとか倒したアルーアだったが、肝心の子供達は<br />供物として捧げられ、どこかに姿を消したあとだった。<br /><br />後日、アルーアは見知らぬ男に呼び出される。レイベンと名乗ったその男は<br />アルーアに誰かの記憶を植え付ける。アルーアは抵抗するが気絶。男は姿を消す。<br /><br /></font><br /><br /></p>
<dl><font face="MS Pゴシック"><a id="a498" name="a498"></a></font></dl>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:498">498</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア3章</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:41 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<p><font face="MS Pゴシック">人の記憶を売買している組織があるとの情報を受け、<br />アルーアは、オオサカのミナミ・セントラルにやってきた。<br />先に潜入捜査していた侍女団のメンバー、アイラから話を聞くと<br />「スピリア」というドラッグも関連しているらしい。<br /><br />アルーアは、住民を片っ端からマインドダイブ。<br />ミナミでは、スピリアの他に、ゴミ箱に捨てれば願いが叶うと言われるセイントドールという<br />人形も流行っており、住民はこの二つを手に入れるのにやっきになっていた。<br />アルーアはゴミ箱の前で、ドールの回収をしていた怪しい男ジョニーと遭遇。<br />ジョニーはアルーアが侍女団のマインド使いであることを見抜いて<br />マフィアの経営する料理店に逃げ込んだ。アルーアはあとを追ったが、<br />店内で邪魔が入り、ジョニーは進入禁止のミディアン地区に逃げ込んでしまう。<br /><br />拾ったセイントドールを持ってゴミ箱の前に戻ると、スピリアの売人が声をかけてきた。<br />ドールはスピリアを手に入れるための目印だったのだ。<br />スピリアは普通のドラッグではなかった。<br />それは人の記憶を濃縮加工した溶剤で、打てば好みの疑似体験とエクスタシーが得られる。<br />が、打ちすぎると体ごと破裂してしまうという危険な代物だった。<br />記憶の取り出し、加工、売りさばき、こんなことが出来るのは巨大なマフィア組織しかない。<br />そして、ドールの回収をしていたジョニーのアジトは、マフィアの店だった。<br />アルーアはジョニーを追い、ミディアン地区に潜入する。<br /><br /><br /></font><br /><br /></p>
<dl><font face="MS Pゴシック"><a id="a499" name="a499"></a></font></dl>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:499">499</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア3章 つづき</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:43 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<dl><dt>&nbsp;</dt></dl>
<p><font face="MS Pゴシック">ジョニーはアルーアに倒される直前「教会はスピリアと繋がっている」と告げる。<br />教会内部に反逆者が?まさか・・・・。<br />アルーアは半信半疑ながら、アイラたち侍女団の潜伏先へ急いだ。<br />そして目にしたのは、侍女団全員がバラバラにされた血まみれの惨状だった。<br />高い能力を持つ侍女団数名が惨殺されたのは大ニュースになった。<br />教会は、侍女団のエリート、トウコをミディアン地区に投入する。<br /><br />アルーアはついにスピリアの精製工場を見つけだし<br />アイラを殺した犯人と、スピリア漬けになった神父を始末する。<br />ここはスピリアの精製だけで、製造は尼崎ブレイクタウンで行われているらしい。<br />アルーアは工場の後始末をトウコにまかせ、街へ戻った。<br /><br />スピリアの異常な普及率と、教会の対応の遅さにアルーアは疑問を感じていた。<br />「教会はスピリアと繋がっている」というあの発言も気になっていた。<br />また、ミディアン地区を担当していた神父は、<br />「教会を信じるな」とアルーアに忠告する。<br />そして彼は教会に捕らえられた。ロボトミー手術にかけられるという。<br /><br />教会に対する不信感が、アルーアの心に芽生え始めた。<br />アルーアは教会に何も告げず、尼崎ブレイクタウンにひとりで突入する。<br /><br /><br /></font><br /><br /></p>
<dl><font face="MS Pゴシック"><a id="a500" name="a500"></a></font></dl>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:500">500</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア4章</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:44 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<dl><dt>&nbsp;</dt></dl>
<p><font face="MS Pゴシック">尼崎ブレイクタウンは寂れた工場街だった。<br />工場は閉鎖状態、住民はみなスピリア漬け。<br />しかも町中に、子供の思念体(生き霊?幽霊?)が出没。<br />アルーアは、ヨアヒムという少年の思念体に「僕たちを終わらせて」と頼まれる。<br />この町は全国で多発した誘拐事件(二章の事件)とも関係がありそうだ。<br /><br />アルーアはスピリアの売人に近づき、パーティーに潜入。<br />そこには、スピリアの打ちすぎで半分クリーチャーになった男がいた。<br />スピリアの持つ強い記憶の成分は、人間の体を変質させるまでの力があったのだ。<br />アルーアも多量のスピリアを打ち込まれるが、アルーアの精神力はスピリアをうち破る。<br />売人をとっつかまえてマインドダイブすると、<br />カーラ神教と共謀して子供達をさらったのは、この男だった。<br />アルーアは、引き出した情報を頼りに、子供達が連れ込まれたバーへ。<br /><br />そこは、子供達をパック詰めにする作業部屋だった。<br />紅く染まった血だまりの浴槽、血のしたたる手術台、パックをつり下げるためのかぎ爪。<br />【助けて ママ  お う ち に 帰 り た い  ママ 痛 い よ<br />ご め ん な さ い 助けて  帰 り た い  ママ  ママ!】<br />あちこちに子供達の思念がこびりつく、それはおぞましい光景だった。<br />アルーアは部屋中を調べまわり、地下に入る抜け道を発見する。<br /><br /><br /></font><br /><br /></p>
<font face="MS Pゴシック"><a id="a501" name="a501"></a></font>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:501">501</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア5章</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:46 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<dl><dt>&nbsp;</dt></dl>
<p><font face="MS Pゴシック">地下はセクター12と呼ばれる工場だった。<br />子供の入ったパックを搬出する装置、片隅に積み上げられたパックからしみ出す血、<br />なんの罪悪感もなく子供パックを運ぶ作業員。<br />この施設は別の場所に移されるようだ。次々とスタッフや物資の撤退が始まっている。<br />「ドク」という工場の支配者を捜すため、アルーアは奥へ進んだ。<br /><br />中央管理センターに忍び込んだアルーアは、実験データを読みこんだ。<br />『成人の記憶で作ったスピリアを、10歳以下の子供に投与すると<br />生体反応が起こり純度が高まる。そこから記憶を物質化させることで、<br />最高品質のスピリアができあがる』<br />・・・・・・・ここはまぎれもなくスピリアの製造工場だった。<br /><br />研究室に入り込んだアルーアは、通信端末に残された教会からのメールを目にする。<br />『アルーアが尼崎に侵入した。即刻始末せよ。オルデラ教皇様の命令である』<br />さらに、過去のメールには衝撃の事実が書かれていた。<br />『いったんミナミの流通ルートをアルーアに破壊させ、教会の名声を高めることにする」<br />『セス司祭が、カーラ神教を使った子供の供給活動に気づいたので<br />高精製スピリアを打ち込んで始末した』<br />ミナミにアルーアを派遣したのも教会の計画だった。<br />そしてセス司祭もスピリアの被害者だった。(二章参照)<br />教会はスピリアに関与しているのではなく、教会そのものがスピリアを造り出していたのだ。<br /><br />実験室にたどりつくと、アルーアに助けを求めた少年ヨアヒムの「本体」がいた。<br />他の子供とは違い、特殊な適性を持つ子供は、ヘッドギアをかぶせられ<br />何百人もの記憶を頭に流し込まれる実験にかけられて、体が消滅。<br />そして生きることも死ぬこともできない思念体としての意識だけが残ったのだ。<br />「僕たちを終わらせて」懇願するヨアヒムたちを、<br />アルーアはマインド能力を使って「終わらせて」やる。<br /><br /></font><br /><br /></p>
<font face="MS Pゴシック"><a id="a502" name="a502"></a></font>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:502">502</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア5章 つづき</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:46 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<dl><dt>&nbsp;</dt></dl>
<p><font face="MS Pゴシック">最終加工処理室では、<br />パック詰めにされ凍結処分された子供達のなれの果ての姿があった。<br />しかも、廃棄用コンベアの中に、スピリアの作用のせいか<br />凍結処理されてもまだ死ねず、意識を保っていた少年がいた。<br />少年はアルーアを自分を迎えに来た母親と思いこんで死んでいく。<br />(ここでシナリオ分岐・アルーアが母親の真似をしてあげないと少年は悪霊になります)<br /><br />閉鎖ブロックには、実験によって体が変化した人間が閉じこめられていた。<br />二人の人間の上半身が溶けて融合し、足4本だけの姿になった「コタツ少年」<br />(布団をかぶせてないコタツを想像して下さい。仰向けで膝を折った足がコタツの足。<br />出っ張ったヒーターが内臓)他にも「ハエ男」「全身裏返し男」など・・。<br />この非人道的な実験の数々に、アルーアは改めて怒りを感じるのだった。<br /><br />ようやくアルーアは、この工場の責任者であり、実験の指導者「ドク」のもとへ追いついた。<br />なんと、「ドク」は、アルーアが殺したはずの男ヴィ・ラザフォードだった(一章参照)<br />ヴィは不死身なのか?混乱するアルーアだったが、怒りを抑えられず戦いを挑んだ。<br />ヴィは余裕綽々の表情で「お前の記憶は本当にアルーアの記憶なのか?」と<br />意味深な言葉を残して消滅する。<br /><br />出口に向かうと、そこにはアルーアに記憶を植え付けた男レイベンが居た(二章参照)<br />レイベンは、異端の地エデンに行ってラザロという男に会えとアルーアに告げる。<br />どっちみち、教会に逆らったアルーアはエデンに逃げ込むしか道はなかった。<br /><br /><br /></font><br /><br /></p>
<dl><font face="MS Pゴシック"><a id="a503" name="a503"></a></font></dl>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:503">503</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア6章</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:49 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<dl><dt>&nbsp;</dt></dl>
<p><font face="MS Pゴシック">「セス司祭の殺害、スピリアの流通、児童誘拐、すべての黒幕はアルーア・バレンタインだ」<br />教会から、オルデラ教皇の声明文が大々的に発表され、アルーアは全土に指名手配される。<br /><br />アルーアは、教会の支配のおよばない唯一の地、エデンにたどり着く。<br />ラザロを訪ねて再生の塔に行くと、<br />人の心の中にしか存在しないはずの「マインド」が、実体として水槽の中に浮かんでいた。<br />驚くアルーアに、塔の管理者プロスペロは途方もない話を語りだした。<br />『かつて世界は大戦争により崩壊した。そして戦後、生まれた子供達には感情がなかった。<br />このままでは人類は絶滅してしまう。そこでラザロと我々は協力して、<br />疑似生命体を造り出し、子供たちに植え付け、感情を生み出すことに成功した。<br />疑似生命体はマインドと名付けられた。この地はやがて教会と呼ばれるようになった。<br />その時の仲間の一人、オルデラは我々と対立して、仲間を引き連れてエデンを去り、<br />教会の教皇になって全土を支配、ここを禁断の地として封印した。<br />ラザロは三十年前、ある場所で失踪した。おそらく死んでいるだろう』<br /><br />いまだ何割かの確率で生まれてくる感情のない子供は、エデンに集められる。<br />そして路地裏に、仲の良い二人の問題児がいた。<br />移植に失敗し感情伝達神経が崩壊した少年イオと、移植を嫌がる少女リーシュ。<br />感情を持たない二人は、残忍な犯行を繰り返していた。<br />リーシュはアルーアに目を付け、襲いかかった。アルーアはリーシュを気絶させる。<br />そこに現れたイオは、リーシュを再生の塔に運び、心を与えてやってほしいと頼む。<br />感情注入を受けた子供は記憶がリセットされる。イオはすべて承知の上だった。<br />アルーアのマインド攻撃は、リーシュの脳神経を正常な形に作り替えていた。<br />イオは、それなら俺にもチャンスはあるかも、とつぶやいて姿を消す。<br /><br />イオは教会からアルーアを殺すように命じられていた。<br />あまりに強いイオとのバトルは、リーシュのように手加減をするわけにはいかず、<br />アルーアは完全にイオの精神核を破壊してしまう。<br />死の間際、イオの目から涙が溢れた。イオはこれが心なのかとつぶやいて死んだ。<br />マインド使いであるアルーアには、それが単なる刺激によって流れたもので、<br />感情の涙ではないことがわかっていた。イオには感情の生まれる土台がないのだから。<br />しかしイオには、心以外の場所で感情に近い何かがあったはずだ、アルーアはそう思った。<br />塔に戻ると、心が芽生え、イオのことをすっかり忘れたリーシュが<br />愛らしい笑顔で「はじめまして!」とかけよってきた。<br /><br /></font><br /><br /></p>
<font face="MS Pゴシック"><a id="a504" name="a504"></a></font>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:504">504</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア6章 つづき</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:50 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<dl><dt>&nbsp;</dt></dl>
<p><font face="MS Pゴシック">アルーアは、プロスペロから、ラザロ失踪の真相を聞き出した。<br />ラザロは、マインドを創造したあと、プロスペロにマインド治療のすべてをまかせて<br />病院に立てこもり、「生命の治療」と称した研究に没頭した。<br />病院はある日、異空間化し、ラザロとその娘メノウを飲み込んだ。<br />それから三十年たつが、おそらくラザロは今も生きて研究を続けているはずだ。<br />その後、病院に入り込んだ人間も少なからず居た。<br />しかし帰ってきた人間は、記憶を吸い取られて廃人になっていたり、<br />無数の記憶を植え付けられクリーチャーのように変容していたという。<br />・・・スピリアと全く同じだ。驚くアルーア。<br />プロスペロは、全てを喋り終えると、アルーアに病院の入り口の鍵を渡した。<br /><br />エデンに教会の侍女団が強行突入してきた。<br />現れたトウコは、無実を訴えるアルーアに<br />セス司祭にスピリアを打ち込み、ミディアンでアイラ達を惨殺させたのは自分だと告げる。<br />セス司祭もアイラも知りすぎた。そして教会の教えに疑問を持った。<br />それはあきらかな背教であり、殺されて当然なのだとトウコは言う。<br />アルーアはトウコと戦い、うち破る。<br /><br />病院の扉の前に行くと、レイベンが現れた。<br />レイベンは少年の頃、ラザロの娘メノウと意識がリンクし、病院に迷い込み、<br />ラザロによって体を物質でもない思念体でもない「マインド」に変えられていた。<br />以前アルーアに植え付けた記憶は、メノウのものだと言う。<br />メノウの意識を持たない生身の人間が病院に入ると、異空に飲み込まれてしまうらしい。<br />そして、レイベンはアルーアの精神に同化、パワーアップしたアルーアは病院に突入した。<br /><br /></font><br /><br /></p>
<font face="MS Pゴシック"><a id="a505" name="a505"></a></font>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:505">505</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア6章 つづき</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:51 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<p><font face="MS Pゴシック">病院内部は、あらゆる場所と空間が繋がっていた。<br />ある部屋はセクター12、ある部屋は地下水路、ある部屋はトンネル・・・<br />そしてアルーアがこれまで殺してきた人間の思念体も大集合していた。<br />アルーアは、一部屋ごとの思念を解放していき、<br />病院は少しずつ元の姿に戻っていく。<br /><br />ベッドやぬいぐるみに残っていた思念を読み込むと、それはラザロの娘メノウの思念だった。<br />『お父様は狂ってる 実験なんて嫌 お父様やめて 死にたい 私を殺して』<br />そしてそれに答えるラザロの思念。<br />『これは世界を救うための試練だ。お前はここに思念を集めなければいけない』<br />最後にはヴィ・ラザフォードの思念も現れる。<br />『来いアルーア お前は俺だ 俺と一つになろう 俺は不死身だ 何度でも蘇る』<br /><br />アルーアは、思念を集めるための機械に埋め込まれたメノウを発見する。<br />殺してくれと悲痛な声をあげるメノウを、アルーアは終わらせる。<br />メノウと融合した機械からは強大な思念が漏れていた。<br />アルーアはメノウにマインドダイブする。ドロドロの心の迷路を抜けると<br />そこにはヴィ・ラザフォードの姿をしたラザロの思念体がいた(要するに同一人物)<br /><br /><br /><a id="a506" name="a506"></a></font></p>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:506">506</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア6章 つづき</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:52 ID:4+PcNN9s</font></font></p>
<dl><dt>&nbsp;</dt></dl>
<p><font face="MS Pゴシック">ラザロの目的は、神になって人類を導くことだった。<br /><br />まず強い精神力の持ち主だったメノウを使って、空間を繋げて思念を集めさせた。<br />死んだ人間や、意識を失った人間の思念・・・セス司祭やアイラの思念体もここに来ていた。<br />そして自らも肉体を機械と融合させ、集まった思念を喰らいつくし、思念の集合体になった。<br />今は小さな思念集合体の「核」でしかないラザロだが<br />世界中の人間の思念を集めて一体化すれば、核であるラザロは「神」になるだろう。<br />そして記憶と意識を、物質化して再編成して生き返らせる研究「生命の治療」が完成すれば<br />世界中の人間の生も死も、ラザロは掌握できることになる。<br />これこそがラザロの理想とする「神」の姿だった。<br /><br />ラザロはヴィ・ラザフォードという思念体の姿になって、研究を続けた。<br />アンドロイドに意識を植え付けて、肉体の代わりになるかの実験(これは意識が劣化するので失敗)<br />次に、記憶の物質スピリアの製造、そしてセクター12での人体実験、<br />「生命の治療」は完成目前だった。ラザロはアルーアに迫ってきた。<br />これまで何百人もの思念を喰らってきたお前ならわかるだろう?<br />思念さえあれば世界を作ることができるのだ。私と一つになろう、アルーア<br /><br />そんな自分勝手な神なんかいらないわ!<br />アルーアはラザロである思念集合体に戦いを挑んだ。<br />壮絶なマインドバトルを繰り返し、<br />そしてついにラザロの精神核を破壊する。<br />「アルーア、お前はわかっているんだろう?お前は世界だ。<br />これからはお前が世界を守るんだ」<br /><br /></font><br /><br /></p>
<font face="MS Pゴシック"><a id="a507" name="a507"></a></font>
<p><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:507">507</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">デスピリア エピローグ</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 10:54 ID:4+PcNN9s</font></font><br /><font face="MS Pゴシック"></font></p>
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<p><font face="MS Pゴシック">アルーアの部屋に、アルーアを慕っていた元侍女団の少女が立っていた。<br />「どこに行っちゃったの?アルーア。教会はもう崩壊したわ。オルデラはもういないの。<br />エデンは解放されて、プロスペロが新しい統治者になったわ。早く帰ってきて」<br /><br />再生の塔の前では、リーシュが友達の少年に笑顔のお手本を見せていた。<br />最近、手術前の子供にも徐々に感情が宿ってきているという。<br />「あんた下手よね。こうやって笑うのよ」<br />「僕泣くことができるのに笑うことはできないんだ」<br />「バカね。泣くのは悲しいからなのよ。そんなの自慢にもならないわ」<br />「ちがうよ。人は嬉しいときにも泣くんだ。先生がそう言ってた」<br />「ダメよ。そんなの変よ。嬉しいときには笑うのよ。ほら笑ってみせて」<br />顔をあげたリーシュの目に、知らない少年の幻が映った。<br />~リーシュにはココロがあるから、笑うのはリーシュにまかせるよ~<br />イオの声が聞こえた気がした。<br />「リーシュ?どうしたの?目から水が・・涙が出てるよ、悲しいの?<br />・・・わからないなんて、そんなの変だよ。リーシュ?リーシュ?」<br /><br />あの日、アルーアが病院に入ってしばらくたったあと、突如病院が爆発した。<br />住民はアルーアを探して瓦礫をかきわけたが、未だ何も見つかっていない。<br />人々の生活は一変した。まるで悪い夢から覚めたかのように・・・・。<br /><br />アルーアの意識は世界を見ていた。<br />人は ど こ  か  ら  生  ま  れ  て  どこに  消えて いくのだろう。<br />奴の言っていたように、思  念  が  世  界  を  形  作  る  の  が 真実  な ら<br />私   は    死    な    な    い<br /><br />~deSPIRIA END~</font><br /><br /></p>
<p><font face="MS Pゴシック"><font face="MS Pゴシック"><a href="menu:519">519</a> <font color="#228b22"><b><a href="mailto:sage">495</a></b></font> <font color="#8080ff" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">03/12/20 21:07 ID:4+PcNN9s</font></font></font></p>
<p><font face="MS Pゴシック"><font face="MS Pゴシック">本当はね、アルーアは最初はセス司祭やアイラが死んだ時にも<br />たいして何も感じない、クールで冷徹な女性だったんだけど<br />子供パックあたりから徐々に、怒りとか優しさとかの感情が生まれていくのね。<br />「教会の操り人形」から「ひとりの女性」になっていくわけだ。<br />そこんとこも書きたかったんだけど、どう書いていいかわからず・・・。<br /><br />で、ラストについてですが、わかりづらいと思うので超要約すると、<br />神になるための素質(何百人もの思念を喰らった最強マインド使い)を持ったアルーアが<br />疑似神(集合思念体)になったラザロを丸ごと喰らったせいで<br />アルーアは「神」になった。アルーアの願いは世界に浸透して<br />教会は一瞬で崩壊、子供達に感情が戻り、人々は生きるとこに前向きになる。<br />ゲーム中で明言はされてないんだけど、多分こういうことだと思われ。<br /><br />もうこんな幼児虐待物語は、出せないと思う。<br />興味出た人はやってみれ。鬱になるからw</font></font></p>
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