<p> <strong>もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド</strong></p> <p>part26-63</p> <hr> <dl> <dt>63 :<a href= "mailto:sage"><b>もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド1</b> ◆l1l6Ur354A</a>:2006/10/05(木) 09:06:15 ID:mAgS4cPV0</dt> <dd>無職で無気力、もちろん独身の35才(♂)。<br> 緑のトレパンをはいているそんな冴えない主人公。<br> ある日、自宅でボケッとしていると、どこからともなく自分を呼ぶ声が聞こえてきた。<br> 「・・・おい、・・・おい!そこの35才!」<br> びっくりして起き上がったが誰も居ない。気のせいかと思ったが、また声がする。<br> 「西の泉へ来い!」<br> とりあえず、自宅の近くにある西の泉へ行ってみることにした。<br> 立ち入り禁止の看板が立っているが無視する。<br> 泉に付くと辺りが霧に霞んで真っ白に。<br> 霧が晴れたら、そこには奇妙な老人が立っていた。<br> 「わしは、ルピーの達人、ルピじいじゃ。<br> おぬしにおいしい話があるんじゃよ。ルッピーランドに行きたくはないか?<br> ルッピーランドなら凄いごちそうもおなかいっぱい食べ放題!<br> 仕事?勉強?ルッピーランドにはそんなものはない!<br> カワイイ系やキレイ系、いろーんなオナゴが ルッピーランドに待っている!<br> どうだ? ルッピーランドにいきたくなっただろう?」<br> 本当にそんなおいしい話があるのだろうか。<br> だが思わず顔がにやけてくる。二つ返事でOKだ。<br> 「ならばおぬしは今からチンクルとして生きるのだ!<br> チンクルになってルピー(お金)を稼ぎ、この泉に奉げるのだ。<br> さすればルッピーランドへの道は自ずと開かれよう」<br> また辺りが霧に霞み、ルピじいの姿は消えていた。<br> 気が付くと全身緑タイツに赤いパンツ、背中にランドセル・・・と<br> なんとも奇妙な格好にさせられていることに気が付いた。<br> これがチンクルというものらしい。<br> <br> 続く<br> <br></dd> <dt>67 :<a href= "mailto:sage"><b>もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド2</b> ◆l1l6Ur354A</a>:2006/10/06(金) 01:21:33 ID:ptV+GaC10</dt> <dd>レベル0 ~ゴキンジョ平原~<br> <br> 自宅へ帰ってみると、室内の様子は一変していた。<br> 2つの場面が縦に並んでいる端末が置かれている。<br> 起動させてみるとピンク色の頭巾を被った派手な格好の女性が映し出される。<br> 頬骨が高く、美しい女性だ。<br> 「ハ~イ!チンクル。 私はピンクル。<br> あなたの冒険をサポートするオペレーターよ。よろしくね」<br> ピンクルは端末越しにいろいろと教えてくれた。<br> まず、チンクルにとってるピーは命そのものであり、手持ちのルピーが0になったときに死を迎えることになること。<br> 逆にいうとルピーが残っている限りは無敵という事でもある。<br> モンスター等の危険と出会った際は、ルピーを減らす事になるが、<br> ルピーが減る事によってパワーを得、災難を逃れ、モンスターも倒す事が出来る。<br> 次にルピーの稼ぎ方だ。積極的に人助けをすればお礼として高額のルピーがもらえることがある。<br> また、冒険の途中で手に入れたアイテムを売ることでルピーが得られる。<br> しかし、手に入れたモノをキッチンで調理してから売ると、売値が何倍にもなるのでオススメとのこと。<br> 後ろを振り返ると、なべが置かれたガスレンジのようなものがある。あれがキッチンか。<br> それと、隣にタンクがある。作ったものを貯蔵しておけるようだ。<br> 早速、ピンクルから教えてもらった「チンクル花火」を作ってみることにする。<br> 材料はランドセルの中に入っていた、何かの動物の骨だ。<br> キッチンのなべに投げ入れ、かき混ぜながら煮込むと、パチパチはじける液体が出来た。<br> 初めてにしては上出来だ。手持ちの空き瓶に詰めて、売りに行くことにする。<br> <br> 自宅を出て東の方へ数分歩くとタウンに着く。<br> いろいろな店が並んでいるのが見えた。<br> 門をくぐり中に入ろうとすると、突然足元に槍の穂先が突き出された。<br> 赤い服を着た屈強そうな門番が立っている。<br> 「通行料を払ってほしいであります!」<br> 金額交渉用の電卓を取り出し、提示金額を打ち込み、門番に見せる。<br> 門番はニヤリと笑った。<br> 「どうぞ、お通りくださいであります!」<br> 手持ちの乏しいルピーから提示した金額を払うと快くタウンの中に入れてくれた。<br> 花火を売るべくお店を探す。どの店もこちらを警戒した様子で見ている。全身緑タイツのせいだろうか。<br> 「よろずや」の看板を掲げた店に入ってみる。<br> よろずやと言っても主に武器を扱ってるらしい。<br> 頑固そうなおやじに幾らかルピーを掴ませると、花火を買ってくれる事に話がまとまった。<br> 他にも珍しい武器や道具を見つけたら買ってくれるらしい。<br> それに空き瓶を一つくれた。<br> やはりルピー次第で人の態度は変わるんだなと思いつつ、隣の仕立て屋にもルピーを支払った。<br> 血色が悪いと思われるほど色白で、黒髪を刈り上げにしたおばさんだ。<br> 彼女はチコママという名で通ってるらしい。<br> チコママが言うには、娘のチコの元気が無いので様子を見てくれとのこと。<br> 街外れの大きな木にたどり着いた。いろいろな子供たちが遊んでいる。<br> チコママに良く似ているチコはすぐに見つかった。<br> チコに話を聞くと、タウンの外に遊びに行ったときに、大切なものをなくしてしまったので探してほしいとのこと。<br> さすがに子供はルピーを払えとは言わないらしい。<br> <br> <br> <br></dd> <dt>68 :<a href= "mailto:sage"><b>もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド3</b> ◆l1l6Ur354A</a>:2006/10/06(金) 01:28:09 ID:ptV+GaC10</dt> <dd> チコの大切なものを探すべく、タウンの外に出ると、よぼよぼのお婆さんが困っているのを見つけた。<br> 話を聞いてみると、タウンでマップ屋を営んでいるが、マップを書くために外に出たが帰れなくて困っているとのこと。<br> 死んだ亭主の後を継いでマッピングを始めてみたが、なかなか上手くいかないという。<br> ちょっとマッピングしてみてくれと頼まれたので、空白の多いマップを受け取る。<br> マップと実際の風景を見比べて、空白の場所を埋めるように書く。<br> 試しにそこにあるマップ屋の亭主の墓を書いてみたら、お婆さんに褒められた。<br> あんたにはマッピングの才能がある。そのマップを預けるので、亭主のかわりにマップを書いてくれと頼まれた。<br> キレイに書けたマップは高く買い上げるというので、マップを書くことを引き受けた。<br> 後継ぎが見つかった事で喜んだマップ屋のお婆さんは元気になってタウンに帰っていった。<br> うろつくモンスターを倒しながらしばらく散策すると、マップに書けそうな岩を発見する。<br> 早速マップに書き込むべく観察していると、何かが落ちている事に気づく。<br> 丸っこい体に羽の生えた奇妙な生き物のぬいぐるみだ。<br> チコが言っていたのはコレだなと思い、拾って届けてあげた。<br> この奇妙なぬいぐるみは妖精を象ったもので、チコママが縫ってくれたものだという。<br> チコはぬいぐるみのお礼にとっておきの秘密の場所を教えるという。<br> タウンの外の、英雄ライフォースの像の台座は開くようになっており、<br> その奥には英雄の祠と呼ばれる迷宮が広がっているらしい。<br> お宝の気配を感じたので、自宅に戻り準備したあと、迷宮へと単身乗り込んだ。<br> <br> <英雄の祠><br> 進んでいくと、大きな扉に突き当たった。<br> 取っ手等は無く、仕掛けで開く扉のようだ。<br> 見回すと、足で踏むスイッチが2つある。<br> その一つに乗ってみるが、何も起こらない。<br> 同時に踏むと作動するタイプだなと思ったが、為す術がない。<br> とりあえず無視して先に進む。次第にモンスターが強くなり、体力的に厳しくなってきた。<br> そこへ棍棒を持ち、いかにも強そうな体格の良い(つまりデブ)男が現れた。<br> 「私デデドドと言います。私強いです。ルピーをくれれば用心棒として雇われてあげてもいいです」<br> 結局このデデドドと名乗る男を雇う事にした。<br> 支払ったルピーに見合う活躍で、強敵も倒す事ができた。<br> 先ほどの扉の前に戻ってきた。今度は2つのスイッチにそれぞれ乗り、扉を開けることが出来た。<br> そして最奥部にたどり着くと、そこにはボスが居た。巨大なムカデのようなモンスター、オオガネムシだ。<br> そのとき携帯通信機からピンクルの声が聞こえてきた。<br> オオガネムシにはどこかに弱点があるはずだから、爆弾を拾ってその弱点に当てればいいとのこと。<br> ピンクルのアドバイスどおりに爆弾を当て、なんとか倒す事が出来た。<br> オオガネムシは爆発し、その体から大きいルピーの塊がごろごろと出てきた。<br> 「さぁ、急いでお宝全部ゲットよ!」<br> 通信機からピンクルの声がする。<br> いそいでルピーの塊を回収する。デデドドも手伝ってくれた。<br> ルピーの塊は普通のルピーに換算すると、かなりの価値になった。<br> 最後に、大きく四角くてひときわ美しく輝くルピーを見つける。<br> ピンクルがいうにはそれはスーパールピーというすごいパワーをもつルピーとのこと。<br> 茶色く輝いているそれは名づけて「メタルのルピー」。<br> 換金は出来ないがいつか役に立つかも知れないので、忘れずに回収し、迷宮の外へ出た。<br> デデドドはまた会うかも知れませんと言い残して去っていった。<br> <br> 英雄の祠で手に入れた大量のルピーを西の泉に投げ入れる。<br> 不意に地面が揺れ出した。何事かと思い周囲を見回す。<br> なんと、泉とその周りの地面が盛り上がり、3メートルほどの高さになった。<br> 驚いているとルピじいの姿が現れた。何処かは不明だが、ルピじいは室内に居て、そこから語りかけているらしい。<br> 「実はこの泉はタワーになっているのだ。ルピーをささげる事でタワーも伸び、<br> ルッピーランドにいっそう近づくというわけじゃ。 この調子でがんばれよ。」<br> ルピじいの姿は消えた。<br> 高飛び込み台のようなものがあるので立ってみる。たった3メートル高くなっただけだが、目を凝らすと遠くのものが見えることに気づく。<br> 飛び込み台があるということは、ここから飛び込めという事か。<br> だがどうやって・・・?と考えていると背中のランドセルから風船が出てきた。<br> これならいける。意を決して踏み切った。<br> <br> 続く<br> <br></dd> <dt>69 :<a href= "mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2006/10/06(金) 07:06:25 ID:o8KkSt/kO</dt> <dd>もぎチン乙。<br> 書いてもらって悪いが、この作品は<br> キャラごとにイベントを纏めて投下した方が<br> 面白くなるんでない?<br> <br></dd> <dt>70 :<a href="mailto:sage"><b>もぎチン書いてます</b></a> :2006/10/06(金) 10:42:01 ID:ZGChgBml0</dt> <dd><a href="http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1159390399/69" target= "_blank">>>69</a><br> 本編のストーリーに直接関係無い人物やイベントは書かない予定ッス。<br> そのへんの細かい話は実際にやってみてくれっつー事で。<br> <br></dd> <dt>89 :<a href= "mailto:sage"><b>もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド4</b> ◆l1l6Ur354A</a>:2006/10/08(日) 01:44:34 ID:vOuNzLII0</dt> <dd>レベル1 ~ハマッコ海岸~<br> <br> 砂浜の上に着陸した。<br> ここはハマッコ海岸と呼ばれているところらしい。<br> あたりを散策し、巨大な二枚貝から高く売れそうな真珠を採取した。<br> また、カニのようなモンスターから何かの材料になりそうな青い殻を大量に入手できた。<br> 一通り回ったのでそろそろ帰ろうと思った。<br> 帰るときはまた風船を使用する。ひとっとびで自宅前に着陸だ。<br> 先ほど手に入れた真珠を売ろうとタウンへ向かう。確か宝石商が店を出していたはずだ。<br> と、門に設置されている回転灯が光っていることに気づく。<br> そしてあの門番がうろたえた様子で立っていた。<br> 話を聞いてみると、門番の奥さんはもともと体が弱いが、最近急に症状が悪化したとのこと。<br> 金儲けのにおいがしたが、今はどうにも出来ないので通り過ぎた。<br> 宝石商の店に行き、真珠を売った。少し話をしてみると、話題はすぐに娘の自慢話に摩り替わっていた。<br> 宝石商の娘は「お嬢」と呼ばれており、タウンのはずれの大きな木のところに居るらしい。<br> とにかく会ってみることにした。<br> お嬢はすぐに見つかった。メガネをかけた利発そうな少女だ。金持ちの娘らしい服装をしている。<br> 話をしてみる。医者を目指して勉強中とのことだ。<br> この近所では取れない、青い殻を見つけたら持って来てほしいと頼まれた。<br> もしかしてアレのことか?と思い、先ほど入手した殻を差し出してみる。<br> その場で青い殻を分析し始めるお嬢。何か書かれたメモを渡された。<br> 「その殻を材料にした回復薬の作り方を思いつきました。世の中の役にたてて下さいね」<br> 自分にも出来そうな簡単な作り方だ。これなら・・・。<br> 早速自宅に帰って回復薬を作ってみた。名づけて「チンケル」。<br> 空き瓶に詰めて、門番に渡してみた。<br> 門番は急いで奥さんに飲ませた。するとみるみる回復した。<br> 奥さんが窓から元気な顔を出しているのが見える。<br> 門番からお礼をたっぷりもらい、タワーに向かう。<br> 泉にルピーを投げ入れると、タワーが伸び、ルピじいの姿が現れた。<br> 前回よりもいい部屋に引っ越したらしいのが確認できる。<br> 「お前にいいものをやろう」<br> 風船に結び付けられた包みが目の前に現れた。<br> 包みを開くと、その中身はイカス絵柄のポスターだった。<br> 「それはルッピーグッズと言う。世界にはそのような素敵なッズがまだまだたくさん存在するのじゃ。<br> 集めてみるがよい。そのポスターはお前の家の屋根裏部屋に送っておこう」<br> ポスターを付けた風船は自宅のほうへ飛んでいった。<br> こんな素敵なグッズが世の中にあるなんて・・・と顔がにやけてしまう。<br> <br> 続く<br> <br></dd> <dt>103 :<a href= "mailto:sage"><b>もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド5</b> ◆l1l6Ur354A</a>:2006/10/11(水) 11:11:03 ID:vTJU25j30</dt> <dd>レベル2 ~オタカラ岬~<br> <br> オタカラ岬。<br> 何の変哲もないように見えるが、そこはかとなくお宝のにおいがする。そんなところ。<br> キッチンで調理に使えそうな材料をたくさん入手した。<br> ビーチベッドの上で優雅に日光浴をしているご婦人がいた。<br> 彼女は犬を見かけたと言っている。<br> そのまま歩いていくと道の突き当たりにかわいい犬がいた。<br> ランドセルを漁り、骨を持っていたので差し出すと受け取って去っていった。<br> <br> 北の方へ歩いていくといかにも怪しげな扉があった。仕掛けで開くタイプのようだ。<br> 仕掛けを解いて中に入る。<br> と、いかにも海賊ですと言わんばかりのガイコツマークが壁にある。<br> しばらく進むと桟橋があり、海賊船が泊まっている。<br> ボーダーのシャツにバンダナといったいかにも海賊っぽい人物が居る。<br> 良く見ると彼らはガイコツだ。<br> 少し怖いが、一番偉そうなヤツに話しかけてみる。<br> 「何だ?オレ達が海賊と知って話しかけてくるとはいい度胸だ。<br> もしかしてお前、海賊になりたいのか?」<br> 勢いでYesと答えると、そいつは考えこんだ。<br> 「でもなぁ。生きてるヤツが海賊になるってぇのは・・・。でも、まぁ、一応ボスには合わせてみるか」<br> その偉そうなガイコツは副長と呼ばれているらしい。<br> アジトに行くというので海賊船に乗り込んだ。やがてアジトのある離れ小島に着いた。<br> <br> <海賊のアジト><br> 海賊のアジトは地下にあった。迷路のように入り組んだ構造になっている。<br> アジトの最下階にはボスが待っているらしいが、会う前にテストを受けてもらうと副長は言う。<br> 船員達の誰かが持っている、3つの海賊アイテムを集めてここに戻って来い、とのこと。<br> 食堂でゴキブリを退治したり、倉庫でタルを整理したりと雑用をこなしつつ、海賊アイテムを3つ集めた。<br> 副長がいる所に戻り海賊アイテムを見せる。と、そのときサイレンが鳴り響いた。緊急事態だ。<br> 副長と共に駆けつけてみると船員達が怯えている。<br> 奥には勇敢な副長でも尻込みしてしまう程の強敵がいるので、何とかしてほしいと頼まれた。<br> どんな強敵が?と気を引き締めて奥へ進むと、そこには、先ほど会った犬がいた。<br> 骨で機嫌を取ると、犬は何もせず去っていった。<br> 「ほら、オレ達は骨だろ?だから犬は怖いんだ・・・・。<br> それにしても、あんた、勇気あるなぁ。文句なしに合格だ。ボスに会ってくれ」<br> 副長は最下階に案内してくれた。<br> ボスは自分より数倍は大きい、海賊の格好をしたガイコツ、スタルフォスだった。<br> スタルフォスは問答無用で襲い掛かってきた!一対一の決闘が始まった。<br> 周りでガイコツの船員たちが観戦している。<br> 攻撃を避けつつ、重心がありそうな腰の辺りを狙って攻撃を加え続けると、ついにスタルフォスはバラバラになった。<br> 大量のルピーと、青いアクアのスーパールピーを手に入れた。<br> <br> アジトの外に出た。そこにはバラバラになったボスが入れられた壺があった。<br> 壺の中からボスが話しかけてくる。<br> 「攻撃しちゃってごめんなさい。あなたがあんなに強いとは思いませんでした。<br> 反省してます。 でも、あなたを海賊にするのは・・・ちょっと。 やっぱり海賊になるには死んでからじゃないと。<br> でも、仲良くしてもいいよ。あれ、あげちゃって!」<br> 命令を受けた副長は骨で出来たオカリナを差し出した。<br> 「桟橋を見つけたらこれを吹いてくれ。すぐに駆けつけるぜ」<br> 壺と副長と船員たちを乗せた海賊船は水平線に消えた。<br> <br> 続く<br> <br></dd> <dt>118 :<a href= "mailto:sage"><b>もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド6</b> ◆l1l6Ur354A</a>:2006/10/19(木) 18:37:05 ID:R8aGZsqu0</dt> <dd>レベル3 ~ロンロン草原~<br> <br> タウンに行ってみると、何やらものものしい雰囲気が。<br> いつも冷静な宝石商が焦った様子なので話を聞いてみると、お嬢がロンロン草原に行ったまま帰ってこないという。<br> 早速タワーの頂上からロンロン草原へ向けダイブする。<br> 農地やら牧場やらがある、のどかな風景の中に着地した。<br> 農作業をしているおばさんに話し掛けてみる。<br> なんと、お嬢らしき女の子が何者かに攫われる所を見たとのこと。<br> マッピングに使う地図を差し出して、その場所を書き込んでもらった。<br> 地図を見ながら該当の場所に行ってみることに。<br> キラリと光るものが落ちている。拾ってみるとお嬢のメガネだった。<br> ここで手がかりは途切れてしまった。<br> 広い草原を歩き回ってお嬢を探す。と、外れの方に焚き火が燃えているのが見える。<br> その向こうに2匹のブーブリアンが座っている。<br> 旗なども掲げてあり、そこはブーブリアンの砦のようだ。<br> ブーブリアンとは半人半豚の亜人間だ。噂には聞いたことはあるが、見るのは初めてだ。<br> 砦の中には、よろず屋に高く売れそうな武器も多数あるのが確認できる。<br> 2匹のブーブリアンは見るからに強そうだが、ルピーのためと思い、乗り込んだ。<br> ブーブリアンは槍を煌めかせて襲いかかってきた。それをかわしながら隙をついて攻撃を加える。<br> 時には同士討ちを誘ってみたりもする。苦戦したが、なんとか倒す事ができた。<br> 売れそうなものを物色していると、お嬢がふらふらしながら出てきた。<br> 「あの、どこのどなたかは存じませんが、助けて頂いてありがとうございます」<br> 先ほど拾ったメガネを渡してあげた。<br> 「ああ、チンクルさんでしたか。本当にありがとうございました。<br> 私はもう大丈夫ですので、そろそろ帰ります」<br> お嬢はタウンに向かって歩いていった。<br> タウンに戻った後、宝石商からお礼をたんまりもらったのは言うまでも無い。<br> <br> 続く<br> <br></dd> </dl>