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リーヴェルファンタジア~マリエルと妖精物語~
part36-283~
- 283 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/27(水)
08:26:53 ID:FDl3DSGP0
- 登場キャラ紹介(Wikiから抜粋)
■マリエル
妖精と会話することが出来る不思議な少女。妖精使いの父を持つが、現在行方不明。
現在はウッドワース家の守護妖精であるフィオナと共に暮らしている。
■フィオナ
ウッドワース家の守護妖精。猫が嫌いでアルフレッドとは犬猿の仲。得意料理はケーキ。
■アルフレッド
人語を話す黒猫。自分で自分の事を人間であると話す。借金取りではあるが、人情に弱い。
■ポピンジェイ
リュートを片手に各地を旅する吟遊詩人。妖精であるドルチェを付き従えた妖精使いであり、
マリエルの父についても何か心当たりがあるらしい。
■ドルチェ
ポピンジェイに付き従っている妖精で、彼の恋人を自称している。
好きなものはジャムとマーマレード。
それらを窓際に供えてくれるローアンに好意的な気持ちを持つ。
■レベッカ
妖精使いであること以外、まったくの謎な女性。優しさと内に秘めた闇を併せ持つ。
マリエルに色々と助言してくれる。
■キャシー
オークベリーにある唯一にして最高のパン屋の娘。正義感が強い反面、おっちょこちょいで
失敗も多く自己嫌悪に陥りやすい。アーヴィンに好意を持っているが、なかなか言い出せずにいる。
■エリック
錬金術師。オークベリーの合成屋で働いており、マテリアルという物質を合成してくれる。
妹がおり、彼が錬金術を始めたのは、彼の妹がきっかけらしい。
■オスカー
駆け出しの絵描きで、教会通りの小屋をアトリエに絵を描いている。
金持ちの家系且つハンサムなので女性にもてる。
■ヘイゼル
イエッタの孫で、ローアンの姉。マリエルとは「心の友」の誓いを交わすほどに仲が良い。
妄想癖があり、よく自分の世界に入ってしまう。妖精に憧れる。
■ローアン
病弱で、療養のために田舎であるオークベリーに家族でやって来た。
妖精に会いたいがために、窓辺にジャムやマーマレードを供える。
■イェッタ
マリエル宅の隣でハーブ園を営み、イェッタおばあちゃんの名称で呼ばれる。
マリエルを自分の孫のように気にかける。彼女の淹れたハーブティーは絶品。
- 284 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/27(水)
08:29:00 ID:FDl3DSGP0
- 人物紹介(Wikiにないモノを補足)
■イアン
マリエルの父親で妖精からの信望が厚い妖精使い。半年前から行方不明になっている。
■スージー
雑貨屋の主人。若い女性。産まれて間もなく双子の姉を亡くしている。引っ込み思案。
■ルーシー
スージーの双子の姉。産まれて間もなく亡くなった。勝気。
■フラニー
オスカーの幼馴染で酒場(兼宿屋)のマスター夫妻の一人娘。オスカーに好意を抱いている。
自分の容姿にコンプレックスを持っている。
■バーニー
酒場のマスタ。フラニーの父親。
■ヴィヴィアン
都会にある画商の娘。両親達はオスカーとヴィヴィアンを結婚させたがっており、
ヴィヴィアンもまんざらではない。
■アーヴィン
牧場を経営する一家の長男。キャッシーに好意を持っているがお互い素直になれない。
年が離れた弟妹、コリンとデイジーがいる。(作中父親は登場しない気がする)
■ゲイリー
腕の良い革職人。実の娘ホリーが旅芸人と駆落ちして以来偏屈になった。
今でもその旅芸人を憎んでいる。
■ニール
旅芸人を生業としている。ゲイリーの娘ホリーとの間に娘ジニーがいる。
■ジニー
ニール、ホリーの娘でゲイリーの孫。旅芸人をしている父親と共に旅をしている。
■ケヴィン
妖精の許しを得て水晶鉱山を掘ることが出来る唯一の人間。
水晶鉱山崩落事故で記憶喪失の男を救出する。
(作中でマリエルが妖精使いであると言う事を知る数少ない人間)
■シャロン
水晶鉱山の管理人、ケヴィンの一人娘。
父親が助けた記憶喪失の男にグッドマン(誠実な人だからという理由)と名前をつけた。
■グッドマン
水晶鉱山崩落事故の時、現場に倒れていた男。記憶喪失。
水晶盗掘団の一味ではないかと噂されている。
■チャンドラー
警官。記憶喪失のグッドマンを水晶盗掘団の一味と決め付け執拗に追う。銃を携帯。
- 285 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/27(水)
08:29:51 ID:FDl3DSGP0
- ■アイリーン
錬金術師エリックの妹。幼い頃に視力を失っている。現在は音楽学校に通うバイオリニスト。
■ウォルター
腕の良い植木職人。かなりの高齢。
ヘラヘラしてて優柔不断で軽口ばかり叩く性格は孫のアンソニーにも受け継がれている。
■アンソニー
ヘラヘラしてて優柔不断で軽口ばかり叩く。
常に女性をくどいたり好かれる妄想をしているが毎度から周りしている。(ニートっぽい)
■サブリナ
好きだった祖母の遺言でウォルターに夢時計を渡しに来た女性。
その真意を理解できずに、ウォルター一族に対し嫌悪感を持っている。
■リビー
サブリナの祖母。過去ウォルターと同じ屋敷でメイドとして働いて居た事がある。
■ジャック
ザ・スカイという飛行機で空を駆ける飛行機乗り。(自らが原因で?)妻子を失っている。
●オープニング
マリエルの父親が家に戻らなくなってから半年の時間が過ぎていた。
年始の祭りから帰宅したマリエルが、守護妖精のフィオナと父の噂をしていると、
何者かが家のドアを叩いた。もしかして父親がと期待する二人だったが、
そこに居たのは人間の言葉を話す猫、アルフレッドだった。
アルフレッドはマリエルの父親イアン名義の金貨千枚もの借金の証書を突き出し返済を迫る。
金貨千枚とは10年間遊んで暮らせる額、無論二人に返せる訳がなく、
家も抵当に入れられていた為、二人は家を追い出される事となった。
フィオナの提案でイアンの作業場である妖精の木の小屋に移住する事となるが、
それを聞いたアルフレッドが慌てて二人を引き止める。
そしてアルフレッドは電話でボスに「例のブツが抵当から外れていまして・・・」と、こそこそと相談する。
アルフレッドは新たに返済期限を10ヶ月延長してもいいが、
丘の上の小屋と妖精の木も抵当に入れるという条件を提案した。
フィオナはマリエルに相談もなくその条件を飲み、
二人は小屋に移り住み10ヶ月間で借金を返していくことになる。
- 286 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/27(水)
08:30:59 ID:FDl3DSGP0
- 補足
・過去、世界は人間と妖精が仲良く暮らしていたが、現在は疎遠である。
・主人公とその父親他何人かの登場人物は妖精使いだが、その職の認知度は非常に低い。
・法外な借金を抱えたマリエルに対して、街の住人は彼女に仕事を与える事で協力する。
主に父親イアンがこなしていた仕事をマリエルにそのままお願いする感じ。
・アルフレッドが指定する毎月の返済のノルマをクリアすると次の月に遷移する。
・街の人間でもマリエルが妖精使いだと知っているのはほんの一握り。
・守護妖精フィオナはマリエルの小屋に人が訪ねてくると姿を隠す。
来客がアルフレッドの時のみ姿を現し、悪態をつく。
・妖精を仲間(リンク)にするには3パターンある。レシピ通りのマテリアルを混ぜて作成、
野生の妖精に認められる、願いの花を開かせ奇跡を起こすの3つ。
・カメラワーク以外はいい作品。人生初3D酔いを体験。
●1月
ハーブ園を一人で切り盛りするイェッタの所に、都会から孫2人が移り住んでくる。
孫の一人、弟のローアンは生まれつき身体が弱く、移住は空気が悪い都会よりも、
田舎で自然に囲まれて生活した方が健康に良いと判断された上でのことだった。
姉のヘイゼルはそれに付き添う形でマリエルの居る街に引っ越してきた。
二人は都会人の気品を持ち且つ、非常に温和な性格で街の子供達の中に直ぐに溶け込んだ。
弟のローアンは都会では会う事が出来なかった妖精を
この田舎街で見かけることができるのではないかと期待に胸を膨らませ、
妖精の為に窓際に食べ物や遊び物等をお供えしていた。
イェッタは街の北にある迷いの森について昔妖精が沢山住んで居たとローアンに話をする。
ローアンは迷いの森に行きたがるが、イェッタは迷いの森というくらいだから普通の人間が行ったら
戻ってこれなくなると諭した。
ある日、ローアンが行方不明になる。身体が弱いローアンを心配するヘイゼル。
友人の窮地を救うためにマリエルはローアンの捜索を開始する。
迷いの森へ行ったアリエルが見たモノは迷いの森の番人、クーシー(大きな犬の様な妖精)が
ローアンをその背に乗せて深い霧の中へと入っていく姿だった。
霧の為ローアンを見つけられないマリエル。
フィオナに相談すると、風を吹かせる事が出来る妖精を作ることが出来れば霧を払うことが出来る。
しかし、その妖精のレシピは借金の方に取られた家にあるという。
マリエルはアルフレッドと交渉し、風を吹かせる妖精のレシピを手に入れる。
しかし条件としてアルフレッドが定める額を月々のノルマとして返済して行き、
ノルマを達成すれば残りのレシピも徐々にマリエルに渡すというルールが付け加えられた。
- 287 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/27(水)
08:32:38 ID:FDl3DSGP0
- マリエルはマテリアルから作成した風の吹かせる妖精の力を借り、
霧を払い、迷いの森の奥から眠っているローアンを見つけ出した。
目を覚ましたローアンは、
眠った振りをしていたら窓際に赤く光る物を見つけそれを追いかけたら迷いの森に迷い込んで居た事、
寒くて凍えていた時クーシーに助けられ温めて貰った事をマリエルに説明した。
二人は迷いの森から脱出しようとするが、迷子になってしまう。
途方にくれる二人の耳に何かの演奏の音が聞こえその直後、
二人の前にローアンが追いかけた赤い光の妖精が現れた。
妖精は2人の周りを軽いステップで回ると、踏んだ場所に赤い光りがともり二人を囲んだ。
「これ・・・妖精の輪?」(転移させる技術のようなモノだと思う)
マリエルがそう言った矢先二人を強い光が包んだ。
気がつくと二人は森の入り口にいた。直ぐその場にローアンを心配したヘイゼルが駆け込んできて、
マリエルに礼を言った。
「お姉ちゃん、ぼく、妖精を見たような気がする。」「え、ホント?」
「羽があって、キレイな妖精だったと思うだけど。」「よく覚えてないの?」
「うん・・・夢だったのかなぁ。」「ホンモノだったら、きっとまた会えるわ。ね?」「うん。」
家に帰ったマリエルはフィオナに迷いの森での出来事を話した。
フィオナはその技術や人を助ける振る舞い(妖精は本来いたづら好き)から、
赤い光の妖精はかなり高位の妖精ではないかと推測。
フィオナにも妖精の輪を作れるの?とマリエルがと聞くとはぐらかされるのであった。
次の日、ヘイゼルがマリエルの小屋を訪れ、
ローアンを救ったお礼に、祖母がお茶をご馳走したいと言ってるので一緒に来て欲しいと誘いにくる。
ハーブ園に向かう二人、その道すがらヘイゼルがマリエルに心の友の誓いをして欲しいという。
マリエルはそれを快く受け、二人は心の友となる。(その宣誓で死が二人を別つまでとか言います。)
借金ノルマを返済し1月を終える。
- 288 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/27(水)
08:34:30 ID:FDl3DSGP0
- ●2月
マリエルが宿屋を訪れると旅の吟遊詩人ポピンジェイが宿屋にいる住民に演奏を聴かせている所だった。
暫く後演奏が終わると、皆その腕前を褒めた。
宿屋の主人が宿泊を勧めるが、「いや、旅は野宿がいちばんですから。」と言い残し、宿を後にした。
その後、彼の川原の住人になる。
容姿端麗なポピンジェイに演奏を聴いていた街娘スージーは心を奪われるのであった。
オスカーから依頼を受けたマリエル。お目当てのマテリアルを手に入れオスカーに渡そうと家を訪ねた所、
そこに居たのは、オスカーではなくオスカーの幼馴染のフラニーであった。
その直後、オスカーがブロンドの美女を連れて家の中に入ってきた。
その女性の名はヴィヴィアン。オスカーはヴィヴィアンの父は都会で大きな画商を営んでおり、
オスカーの父親とも親しい仲と紹介した。
ヴィヴィアンはそんな他人行儀な紹介は嫌ですわと、オスカーの腕に自分の手を絡ませ、
オスカーとヴィヴィアンは両方の父親が婚約の話を進めている様な仲であるとフラニーに見せ付けた。
驚くフラニー、それは親達の冗談だと言うオスカー、それを遮る様に私の父親は本気とヴィヴィアンが
オスカーに迫る。居た堪れなくなったフラニー(マリエルも)はオスカーの家を飛び出した。
フラニーのことが気になるマリエルは宿屋を尋ねた。フラニーはものすっごいショックを受けていた。
「フラニー。」「・・・ほっといてよ。」「ホントに婚約したわけじゃないでしょ?」
「そんなの、時間の問題よ。」「どうしてわかるの?」
「あんなキレイな人が相手じゃ、とても勝ち目なんかないわ。」「フラニーだって素敵じゃない。」
「あたしなんか・・・赤毛でみっともなくて。」「そんなことないって。」
「いつかはこんな日がくるんじゃないかって思ってた。」
オスカーはお金持ちの息子、自分は酒場の娘で単なる幼馴染なんだと。
家に帰ったマリエルをフラニーが訪ね、オスカーの様子を見てきて欲しいと願う。
マリエルはどうして自分で行かないの?と聞くが言葉に詰まるフラニーを見て、フラニーの頼みを聞く事にした。
オスカーの家を訪ねたマリエル。そこではヴィヴィアンがオスカーに対し婚約の返事を催促している所であった。
自分と結婚し、父親の画商の仕事をついで欲しいと。しかしオスカーは絵で身を立てたいと言う。
絵は趣味で描けばよろしいわ、一流の絵画を見てきた自分にはわかるけど貴方の絵には魂がない、
ヴィヴィアンはオスカーを罵り、オスカーの家を後にした。
オスカーは何も言い返せなかった。言い返せないオスカーを見てマリエルが何故?と怒る。
オスカーは自分の絵に魂が込められていないと自覚していた。
そしてこの先画家としてやっていけることに自信がない事を明かした。
「自信が無い事はやらないの?」「え?」「うまくいくってわかってることしかやらないの?そんなのヘンだよ。」
「そうだな・・・。」
オスカーは続けるにしてもやめるにしても納得のいく一枚を描くことを決意する。
マリエルはオスカーにフラニーの事を描いて欲しいと頼む。何故?と聞くオスカーに
フラニーはオスカーをずっと応援してきたからと、一枚くらい想い出になるものを描いてあげて欲しいと言った。
オスカーが描くフラニーは素敵とマリエルが言う。何故今まで描かなかったのか?とオスカーに聞くと、
私の赤毛がみっともなかったからとフラニーが自虐的に答える。それは違うとオスカーは切り出す。
「その赤がなかったんだ。」「え?」オスカーはフラニーの髪をみっともないとは微塵も思っていなかった。
オスカーはフラニーの髪の色を表現する事が出来ずにフラニーを描く事が出来ないでいた。
いつかその色を出せた時、フラニーを描こうとしてた事をフラニーに伝えた。
その赤を今まで作れずにいたが宛はあるという。マリエルはその宛である紅玉という石を探しに行くことになる。
- 289 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/27(水)
08:35:30 ID:FDl3DSGP0
- 家に帰ったマリエルをフィオナが迎える。フィオナは嬉しそうに願いの花がつぼみをつけたと言う。
見れば妖精の木に花のつぼみがついていた。
ここでフィオナが妖精使いの本当の仕事について、マリエルに教える。
妖精使いの本当の仕事は皆の願いを叶える事、妖精の木は街にある木々や草花とつながっていて、
どこかで願い事をしている人がいるとその想いが木に伝わり願いの花となる。
そしてつぼみが開いて花になる時、新しい妖精が生まれるがその時奇跡が起きると。
しかし花を咲かせる為には妖精使いが願いを叶える為にどれだけ頑張ったかに掛かっているという。
つぼみに触るとその人の想いがマリエルに伝わった。
「・・・ダメだ。この赤も違う。どうしたらあの髪の色が再現できるんだろう。」
「世界でただひとつの、きみだけの色を、どうしたぼくのものにできるんだろう。・・・フラニー・・・。」
マリエルはオスカーの苦悩を理解した。
紅玉という石はペリが持っているとフラニーから聞いたマリエル。
フラニーはその話をポピンジェイから聞いたとマリエルに伝えた。
マリエルは川原に赴きペリの居場所を旅の吟遊詩人ポピンジェイに聞く。
ペリは人間を嫌って身を隠した為、例えあったとしても紅玉を貰え無いかもしれないと言った。
暗がりの洞窟でペリを探し当てたマリエル。
ペリに紅玉が欲しいと持ちかけるが、私をいじめに来たの?と言われとり合って貰えない。
取り敢えず話しだけでもと粘るマリエル。友人を助ける為に紅玉が欲しいと切り出した時、
ペリは貴方も私をいじめた人間と同じだと言った。困るマリエルにペリが交換条件を出す。
ペリが居る部屋を抜けた先に大きなバラが咲いている。
その一番上に咲くバラを取ってきたら紅玉を分けてあげられるかも知れないと。
マリエルはその言葉どおり、バラを取りに行くこととなった。
妖精の力を駆使してバラを取ってきたマリエル。それをペリに渡した。
バラを掴んだペリはその棘で血を流す。血は紅玉となった。
ペリは自分の過去のを語る。血が紅玉になると知った人間はペリを傷つけ紅玉を奪おうとしたという。
そしてそんな人間から身を隠す為に、洞窟の奥深くに隠れて住んでいたのだという。
過去に人間が起こした愚考について自分のことのように謝るマリエル。
「あなたがもし、そのことを知っていたら、それでも私の血を欲しいと言ったかしら?」
「わかんないけど・・・たぶん、言えなかったと思う。」
「・・・そうね、わたしもそう思う。だから、わたしがバラを欲しがって、勝手に手を怪我した。それだけ。」
ペリは別れの時に、人間を信じたかった、信じる心を忘れないで居てよかったとマリエルに伝えた。
紅玉をオスカーの元に持っていく。
しかし紅玉すら彼の求める色ではなかった。やっぱり違う、僕が欲しいのはこの色じゃない。
自棄になったオスカーは絵を切り裂こうとするが、フラニーが絵の前に立ち制する。
「お願い、やめて。あなたが描いてくれたあたしを、切り裂かないで。」
「情けない。・・・好きな娘の絵ですら満足に描けないなんて。」
オスカーが今まで伝える事が出来なかった想いをフラニーに曝した。驚くフラニー。
「この絵を描き上げることができれば、ぼくは信念を持って絵描きとして生きていける。
そうすればきみのことも・・・」「いいの、オスカー。」「でも・・・。」
「あたし嬉しい。いまはそれ以上の、なにもいらないの。」
フラニーが流した嬉し涙がオスカーのパレットに落ちた。
その時、願いの花のつぼみが開き奇跡が起きる。【愛情】の妖精の誕生。
パレットにあった赤色はフラニーの髪の色と同様のモノに変化していた。
オスカーはこれで描ける!と喜びフラニーに抱きつく。頬を赤らめ困ってしまうフラニー。
- 290 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/27(水)
08:36:08 ID:FDl3DSGP0
- 数日後。フラニーがオスカーの絵の完成をマリエルに伝えにくる。
アトリエに絵を見に行くマリエル。そこにはヴィヴィアンの姿もあった。
ヴィヴィアンはオスカーが描いたフラニーの絵に魂を感じ、
オスカーとフラニーの間に入る余地がないと察した。そして潔く身を退く。
「父には後継ぎの代わりに将来有望な画家を発掘したということで満足してもらいますわ。」
「ヴィヴィ、ありがとう。」
「失恋した女にかける言葉じゃありませんわ。」
ヴィヴィアンは寂しそうに去っていった。
借金ノルマを返済し2月を終える。
続く
- 291 :ゲーム好き名無しさん:2008/02/27(水) 08:41:46
ID:FDl3DSGP0
- リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~は
登場キャラが多く、意味がないキャラが殆どいないので、
混乱しないようにキャラ紹介を一番上に書きました。
文章力がないのが半分、省略したくないのが半分で駄文長文になりますが、
こんな感じで3月~10月をのらりくらりと書いてみます。
- 307 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/28(木)
06:12:25 ID:yaNnpppJ0
- ●3月
雑貨屋のスージーがマリエルの小屋を訪れてきた。
スージーはマリエルが何でも屋を始めたと勘違いしており、相談にきたらしい。
マリエルは何でも屋とは違うかなとちょっと苦笑いを見せる。
スージーは最近自分が夢遊病になってしまったのではないかと疑いを持っていた。
目を覚ますと、あちこちに擦り傷があったり、足が泥だらけになっていたりするのだという。
「スージーって、寝相悪かったんだ。」「それはないと思うわ・・・」
その為、夜、自分の事を見張っていて欲しいとマリエルにお願いしにきたのだった。
マリエルは承諾し、その夜のうちに見張りをする事となる。
夜中に雑貨屋の前で見張りをしていると、ドアが開きスージーが出てきた。
スージーはまっすぐに街の墓地へ向かい、人間とは思えない身軽さで辺りを跳ね回る。
マリエルは大声でスージーに声を掛けると、彼女は一飛びにマリエルの元へとやってきた。
「…あんたがマリエル?」「ど、どうしちゃったの、スージー?」
「あたしスージーじゃないわ。ルーシーよ。ルーシー・ベル」「ルーシー?」
ルーシーと名乗る女性は笑いながらくるくると踊り始めた。
翌日、雑貨屋へ向かい昨日の出来事をスージーに報告した。
ルーシーは夕べもどこかに出歩いたという事は分かっているようだった。
マリエルは墓地であったルーシーと名乗った女性のことをスージーに話した。
一時困惑した表情を見せるスージー。「…そう、ルーシーだったの。」
スージーは店を閉め、ルーシーの居る所へいこうとマリエルを誘った。
スージーとマリエルが向かった先は街の墓地であった。
1つの墓の前に立つ二人。墓に刻まれていた名前はルーシー・ベル。
産まれてまもなく命を落としたスージーの双子の姉であり、
スージー自身、その墓の存在をつい最近知ったのだと言う。(細かい経緯は語られないと思う)
もしかしたら死んでいたのは自分の方だったかもしれないのに可愛そうなルーシー、
なんて不公平なのかしらと、スージーは自分を責めた。
マリエルはスージーを慰めようとするが、スージーの自身の罪悪感は拭えなかった。
これからはずっと一緒、もう一人ぼっちにはさせないと、墓に語りかける。
この体の半分はルーシーの物…。スージーはルーシーの存在を受け入れるつもりだった。
マリエルはルーシーの存在を幽霊として認識。フィオナにどうするべきか相談するが、
幽霊と妖精の存在は全然違うものでよく分からない、人間の事は人間に聞きなさいと言われ、
物知りな吟遊詩人ポピンジェイを訪ねる事となった。
- 308 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/28(木)
06:14:10 ID:yaNnpppJ0
- マリエルが川原で釣りをしていたポピンジェイに話しかけようとした瞬間、
ポピンジェイの前にスージーが現れた。マリエルは思わずに身を隠してしまう。
「みーつけた。こーんなところにいたのね」と、ポピンジェイに近づくスージー。
「…キミか。」「つれないのね。あたし、あんたのことがこーんなに好きなのに。」
急な告白の場面に、物陰に隠れているマリエルはどうしようと戸惑う。
「…ねえ、あたしのことキライ?それとも女のコに興味ないの?」
スージーはポピンジェイの背後に回りこみ抱きつこうとする。
「悪いけど、幽霊とおつきあいする気はないんでね。」「あんた、なにものよ。」
スージーの体を動かしていたのはルーシーの意識であった。
看破されたルーシーと、ルーシーになっていた事に気づいてなかったマリエルは共に驚く。
「妹思いなのはいいけど、それはいらぬおせっかいだと思うよ。」
「うるさいわねっ!あたしのことはほっといでよ!」
ルーシーは人間離れした身軽さで飛び跳ねその場を後にしようとした。
着地地点で物陰にいたマリエルとぶつかる。
見つかったマリエルは居た堪れなくなり立ち聞きした事を謝ったが、
その意識は既にスージーのものだった。何を謝られてるか判らないスージーに
マリエルが、ルーシーがスージーの身体を使いポピンジェイに告白をした事を伝える。
「…どうしよう、わたしもう彼の前に出れないわっ。」と恥かしがるルーシーに
ポピンジェイが近づく。ポピンジェイは告白を重きに受け止めておらず、
スージーにルーシーの事について忠告をする。
あまり気ままに遊びまわっているといずれルーシーは消滅してしまうことになる。
もともと不自然な形で存在しているのでエナジーを使い果たすとそこまでなのだ、とポピンジェイは言った。
ルーシーが消滅する…、そう聴いたスージーはショックを隠しきれなかった。
家に帰ると願いの花がつぼみをつけていた。
つぼみに触るとスージーの想いがマリエルに伝わってきた。
「ルーシーが消えてしまう?…どうしよう。またはなればなれになるの?そんなのイヤよ。
歩きまわるのやめさせなきゃ。でも、どうやって?どうすればいいの?
どうすればルーシーに会えるの?…おねえさん…。」
スージーはルーシーに身体を使わせないために眠らないように努力しているが、
ルーシーが出てくるのは時間の問題であった。
妙案が思い浮かばないマリエルは解決方法を見出すため、ポピンジェイに相談に行く。
ルーシーを助ける方法はないかと聴くマリエル。しかしポピンジェイは彼女が消えた方が自然であると言う。
マリエルはルーシーを思うスージーの気持ちがいかに強いか訴えると、ポピンジェイはマリエルに助言を与えた。
ルーシーの説得はスージーがやるべきだが、1つの身体を共有している為、お互い出会う事はない。
しかし、真実の鏡という道具を使えば、自分の真実の姿と向き合う事ができる為、
もう一人の自分と対話ができるという。そしてその真実の鏡は街の古代遺跡にあるのだという。
毎度毎度の博識ぶりに何故そんな事を知っているのかとマリエルがポピンジェイに尋ねると、
吟遊詩人故に様々な伝承に触れる機会がある、真実の鏡もそのひとつなのだと答えた。
- 309 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/28(木)
06:15:32 ID:yaNnpppJ0
- 古代遺跡を探索するマリエル。
そこで出会った鏡の妖精は過去人間にから受けた非道な仕打ちとその経緯をマリエルに教えた。
遥か昔、鏡の妖精は人々にお告げを与えていたという。
しかしお告げは良きものばかりではなく、凶事を示すものもあった。
その凶事が起きたのを鏡の妖精の所為とした人間の手により、
鏡の妖精を大鏡に閉じ込められた後、大鏡を割られ封印されたのだという。
マリエルは遺跡に散らばっていた大鏡の破片を集め、大鏡を復活させる。
人を信じる事ができなくなっていた鏡の妖精はマリエルの誠実さに胸を打たれ、真実の鏡を託すのだった。
(真実の鏡は月夜でのみその効力を発揮するが、それがどこで得られた情報なのかは判らず)
真実の鏡を手に入れたマリエルはスージーを訪ねる。
スージーは既に寝不足でフラフラであった。
マリエルはスージーにルーシーと会える機会を作れる事を伝え、深夜の墓地で待ち合わせの約束をした。
その夜。マリエルが墓地に着くと、そこには既にスージーが待っていた。
マリエルは真実の鏡を準備し、その前にスージーを立たせる。
後は月を覆っている雲が通り過ぎるのを待つだけだった。
月が雲の間から姿を現し、鏡にはルーシーの姿が映し出される、はずであった。
しかし鏡に映し出されたのはスージーの姿だった。
マリエルはここで、先ほど墓地で待っていたのはルーシーの方であった事を知る。
してやったりと、ルーシーは笑い踊りだす。
「あなた、ルーシーだったのっ?」「そうよ、わたしはルーシー。」
寝不足だったスージーは夜を待つ事が出来ずに居眠りをしてしまったらしく、ルーシーが出てきたのだった。
「危ないことしないで、ルーシー!」「こんな月がキレイな夜に、踊らないほうがどうかしてるわ。」
マリエルの言葉に対し、ルーシーは全然取り合わなかった。スージーの身体を返してとマリエルが訴える。
しかし、肝心のスージーは…。
「いいのよ、マリエル。このままのほうがいいのかもしれない。あのルーシーをみてると、そう思うの。
わたしったら引っ込み思案でなんのとりえもなくて、どうして生まれてきたのかずっと不思議だったわ。
当然よね。わたしが生き残ったことが、なにかのまちがいだったんだもの。」と寂しげに言った。
それを聴いたルーシーは怒り出す。
「いいかげんにしなよ。なにいじけてるのさ。あんたのそういうところ、だいっキライだ。」と。
私のことが羨ましいなら勇気を出して変わってみなよと強い口調でスージーにぶつける。
「だめよ…わたしなんて、とても。」
「どうして自分から殻のなかに閉じこもってしまうのさ?もっと目を見開いて、
よく見て。あたしがあんたの、真実の姿なんだからっ!」
その時、願いの花のつぼみが開き奇跡が起きる。【真実】の妖精の誕生。
スージーは鏡の向こうから姿を現し、ルーシーとスージーは同次元に存在した。
「ねえスージー。もっと自分を好きになってあげて。あたしにできることならあんたにだってきっとできる。」
「ルーシー…もしかして、わたしのために?」
- 310 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/28(木)
06:16:24 ID:yaNnpppJ0
- マエリルが空を見上げると月が雲に隠れかけていた。マリエルは急いでルーシーに鏡の中に戻るように言うが、
ルーシーは鏡の中に戻ることを拒否する。それなら私がとスージーは鏡の中に入ろうとするが、
ルーシーはスージーの手を強く掴んで離さなかった。
「いいのよ、これでハッキリするわ。」「なにがよっ…お願い、離してっ!」
「どちらが生きるべきなのか、どちらが幻なのか、これでわかるわ。」
お願い、鏡の中に戻って!とスージーが叫ぶ。しかし、ルーシーは聞かなかった。
「…そう、あんたはホントはわかってる。あたしのことを知って感じた罪の意識が、
あたしを蘇らせてしまったことを。」「お願いよルーシー!わたしをひとりぼっちにしないで。」
間違えちゃだめ。私はただの死者の夢。長くは現世に留まれない。さよならね、スージー。
最後に楽しい夢を、ありがとう。そう告げるとルーシーは闇に溶けて消えていった。
小屋に戻ったマリエル。
自分が手を貸したためにルーシーが消えてしまったのではないかと、少し落ち込む。
フィオナはまだ半人前なんだから失敗する事もある。元気を出しなさいとマリエルを慰めた。
翌日。マリエルはスージーを訪ねた。スージーは飛び切りの笑顔と明るい声でマリエルを迎える。
「…ホントにスージー?」「うふふっ、さあ、どうかしら、どっちでしょう?
わたし、もうくよくよしないことにしたの。これからはルーシーの分も生きなくちゃ。ね?」
そこにはもう以前のような引っ込み思案のスージーの姿はなかった。
これからはのんびりせずに新しい恋でも探すと言ったスージーにマリエルがポピンジェイは?と聞く。
あれは単なる憧れ、素敵な人だけど彼氏にはちょっとねといたずらっぽく笑う。
「そっかー。」「…いま、ホッとしなかった?」「そ、そんなことないよ。」と頬を赤らめる。
「どれ、おねーさんが相談にのってあげるわよ。」
「ま、また来るねっ。」とばつが悪くなったマリエルは退散する。
「マリエル!…ありがとうね。」「うんっ!」
借金ノルマを返済し3月を終える。
続く
- 330 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/29(金)
02:46:51 ID:sztljTzo0
- リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~
登場キャラ紹介の所で間違えてる所があったので訂正。
>>284
>■アーヴィン
>牧場を経営する一家の長男。キャッシーに好意を持っているがお互い素直になれない。
>年が離れた弟妹、コリンとデイジーがいる。(作中父親は登場しない気がする)
>■ニール
>旅芸人を生業としている。ゲイリーの娘ホリーとの間に娘ジニーがいる。
>■ジニー
>ニール、ホリーの娘でゲイリーの孫。旅芸人をしている父親と共に旅をしている。
■アーヴィン
牧場を経営する一家の長男。キャシーに好意を持っているがお互い素直になれない。
年が離れた弟妹、コリンとデイジーがいる。(作中父親は登場しない気がする)
■ニール
旅芸人を生業としている。ゲイリーの娘ティナとの間に娘ホリーがいる。
■ホリー
ニールとティナの娘でゲイリーの孫。旅芸人をしている父親と共に旅をしている。
---
ジニーってなんだろと思ったら同時進行してたサガフロ2の影響でした。さらに娘と母が逆だし。失礼orz
- 331 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/29(金)
02:49:18 ID:sztljTzo0
- ●4月
先月のノルマを達成した為、取り決め通り借金取のアルフレッドから妖精のレシピを受け取る。
ふとした事からマリエルはレシピの裏面を見るが、そこに書かれていたモノは、
行方不明のマエリルの父親、イアンのメモ書きだった。
銀の森の妖精の樹と書かれたメモ。思わぬところから父親の消息に繋がる手がかりを得たが、
フィオナもアルフレッドも銀の森の場所を知らなかった。
何時も通りポピンジェイを訪ね、銀の森の場所を聞こうとすると、彼は浮かない顔をした。
「銀の森がどんな場所か知ってるかい?」ポピンジェイの問いにマリエルは首を横に振る。
ポピンジェイが銀の森について語り始める。
銀の森は昔は美しい森だったが、今では近寄るものさえいない恐ろしい場所となっている。
イアンに限らず誰かがいるとは思えない、場所は教えるが行くのは止めた方がいいと言った。
家に戻ったマリエル。父親の行方に繋がる唯一の手がかりを捨て去る事はできなかった。
マリエルは危険を顧みず銀の森へ旅立つ。
銀の森には、枯れ果てた妖精の樹があった。そしてその根元に父親イアンのペンダントが落ちていたのである。
拾おうとした瞬間、妖精の樹の枝がマリエルに襲いかかろうとした。驚いて転倒したマリエル。
その時、襲い掛かる枝とマリエルとの間に立ちはだかる妖精の姿があった。
迷いの森で迷子になったマリエルとローアンを救った赤い光の妖精である。
背後でマリエルを呼ぶポピンジェイの声がした。マリエルは体勢を立て直し、ポピンジェイの元に逃げ込む。
「もういいぞ、ドルチェ!」ポピンジェイは赤い妖精に呼びかけると、妖精は軽やかに飛び
ポピンジェイの肩に止まった。
ポピンジェイは怒り口調で、どうしてここに来たとマリエルに言う。
「ポピンジェイって妖精使いだったんだね。」
「ぼくのことはいい。もう少しであの樹につかまるところだったんだぞ?わかってるのか?」
「つかまったらどうなるの?パパは、あの樹につかまってしまったの?」
マリエルはポピンジェイに先ほど拾ったイアンのペンダントを見せる。
「それは…。」マリエルはこの場で何があったのか、教えてもらうためにポピンジェイに詰め寄る。
が、ポピンジェイの前にドルチェが立ちはだかる。ポピンジェイはドルチェの首を摘み、
目の前から除けた。ドルチェは面白くないと、ポピンジェイの後頭部をポカリと蹴飛ばす。
「心配しなくていい。きみの父さんは無事でいる。ただ…。」「ただ、なんなの?」
「…ぼくにもよくわからないんだ。すまない。」ポピンジェイは言葉を濁した。
そして、この場にいてできることは何もないと、マリエルに帰るように促した。
小屋に戻ったマリエルはフィオナに銀の森での出来事を話した。
マリエルがイアンが妖精の樹に取り込まれたかもしれないと伝えると、、
フィオナはもしかしたらイアンが今は妖精界にいるかもしれないと推測する。
妖精界とは行きたいと思って行ける場所ではない。妖精界の事は妖精女王に聞けば判るかもしれないが
妖精女王にあう方法はフィオナにも判らないという。
- 332 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/29(金)
02:49:53 ID:sztljTzo0
- 数日後、ヘイゼルがマリエルの客を妖精の樹の小屋に連れて来た。
客の名はレベッカ。元はハーブ園の来客で、マリエルが住む小屋の大きな樹(ヘイゼルは妖精の樹とは知らない)
に興味を示したらしい。
用を終えたヘイゼルは、マリエルにまたねと挨拶をして帰っていった。
「…りっぱな妖精の樹ね。」レベッカが樹を見上げてそういった。
「妖精の樹のことを知ってる?」「でもまだ道は細いようね。」「道?」
レベッカによると妖精の樹というのは自然界と人間界をつなぐパイプのようなもので、
妖精使いは樹から自然界のエナジーを引き出して妖精を生み出すという事だった。
「あなたも妖精使いなの?」マリエルが尋ねると「…まぁ、そんなところかしら。」と返した。
マリエルはこれはチャンスと、妖精の女王について知らないか尋ねる。
レベッカは女王の事を知っていた。女王は年に二回、ベルティンとソーウィンの祭りの日に自然界に現れるらしい。
「ベルティンって、今月の最後の日だよ。もうすぐだ。」
「その日に世界樹に登れば妖精女王に会えるかも知れないわよ。」
手がかりを掴んだマリエルはレベッカに礼を言った。
「どういたしまして、早く立派な妖精使いになってね。」「うん、がんばる!」マリエルは急ぎ足で小屋に戻った。
小屋に戻りフィオナにレベッカから貰った手がかりを報告した。
「どうして、妖精のあたしでも知らないようなことを知ってるのかしら。」とフィオナは疑念を持つ。
楽観的なマリエルとは対照的に、フィオナはどうにも納得が出来ていない様子だった。
ベルティンの祭りの日に世界樹に登るマリエル。その頂上でマリエルは妖精女王との対面を果たす。
妖精女王はマリエルが来る事も来た理由もわかっていた。
マリエルは率直にどうすれば父親を助ける事が出来るのか、妖精女王に問いかけた。
妖精女王はイアンは妖精界のどこかにいるが一度妖精界に入った人間は妖精女王の力をもってしても
人間界に戻す事はできないと答えた。「冷たいようですが、それがおきてです。」「そんな…パパ…。」
落ち込むマリエルに妖精女王が救いの手を差し伸べる。助ける方法が全くない訳ではないと。
真に優れた妖精使いならば、自然も人間もわけ隔てなく愛する者ならば、妖精界と人間界を行き来できる。
一年に一度、半年後のソーウィンの祭りの日、妖精界と人間界とが近づき
その日、2つの世界をつなぐ「環」への扉を開く事ができれば、父を助ける事が出来るかもしれないと言う。
しかし、今のマリエルでは環を開くには力が足りない。もっとたくさんの妖精と出会い、
様々な人々と触れ合い自分を高めなさいと言い残し、妖精女王はマリエルの前から去るのだった。
- 333 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/29(金)
02:50:36 ID:sztljTzo0
- ●3月-4月をまたぐイベント(牧場を経営する一家の長男アーヴィンとパン屋の娘キャシーの話)
マリエルがいつもの様に友人のヘイゼルを訪ねるため、ハーブ園に行く。
声を掛けてもヘイゼルは夢中に本を読んでるのか、マリエルの挨拶に答える事はなかった。
間近に近づくマリエルに気づきヘイゼルは大きく驚き、後ずさりした。
その時、木陰に隠れていた牧場で飼われている犬、ジョリーの尻尾を踏み、大きく吠えられてしまった。
ヘイゼルはまた驚き転んでしまう。
牧場を経営する一家の長男、アーヴィンがジョリーを探しに来た所で、転んだヘイゼルを見つけ心配する。
ヘイゼルは転んだ拍子に本を落としてしまったらしく、アーヴィンがそれを拾った。
ヘイゼルは「ああっ、それはダメ!」とアーヴィンから奪おうとするが、
あまりの勢いにアーヴィンは思わずよけてしまう。
それを見ていた通りすがりのパン屋の娘、キャシーはアーヴィンがヘイゼルをいじめていると勘違いする。
「ヘイゼルになにしたの!あたしの友達をいじめたら許さないわよ!」と豪い剣幕でアーヴィンを責め立てた。
ばつが悪くなったアーヴィンは「やってらんねー。行くぞ、ジョリー」といいその場を後にした。
アーヴィンを追い返したキャシーはヘイゼルの心配をするが、アーヴィンにいじめられていたというのは
誤解だとキャシーに説明をする。「じゃあ、あたしのカンチガイ?」
マリエルとヘイゼルは同時にコクコクと首を縦に振った。「…あっちゃー、またやっちゃったよ。」
キャシーの早とちりは一度や二度ではないらしい。
そして、キャシーはパンの配達の途中であったことを思い出し、急ぎ足でその場を後にした。
キャシーが居なくなり静かになった後、ヘイゼルの本から物語の妖精が現れ、マリエルに語りかける。
物語の妖精はヘイゼルが書いた物語から生まれたらしく、物語が完成するまで自由になれないらしい。
しかし、中々筆が進まず完成までマリエルに協力をお願いしたいという。
マリエルが妖精と話をしているとヘイゼルがその場に戻ってきた。
既に本を見たか?とマリエルに聞き、まだ見ていないとの返事に少しほっとしたようだった。
ヘイゼルは「…読んでみてくれない?」と本をマリエルに差し出した。
マリエルは本を読み始める。「勇敢な王子と囚われの姫。…ヘイゼルが書いたお話なの?」
「そうよ。マリエルに最初に読んでほしかったの。」マリエルは続きを読む。
「王子さまはとても勇敢で、曲がったことが大嫌いでした。でも、しばしば早とちりでとんちんかんな
ことをして、回りを困らせました。…なんかこれキャシーみたい。」「あっ、わかる?」
ヘイゼルは頬を赤らめ目に星を浮かべ「さっきのキャシー、勇ましかったわね。ああ、キャシーが
ホントの王子さまだったら、どんなにステキかしら。」自分の世界に浸っている。
マリエルは自分の出番はないのかと気になったが、ヘイゼルがあとになるけどちゃんと考えていると伝えた。
ヘイゼルは本を書くにはまだ調べなければいけない事がたくさんあると言った。
マリエルは物語の妖精から頼まれた事もあり、ヘイゼルに何か手伝える事はないかと聞いてみた。
喜んだヘイゼルはキャシーとアーヴィンがお互いどのように思っているか、調べて欲しいという。
「アーヴィンも?」「だって、王子さまにはお姫さまがつきものでしょ?」
「それはそうだけど、あのふたり仲悪いし…。」「あれは、仲が悪いってのとは違うと思うわ。」
おませなヘイゼルは二人の気持ちを見破っていたようだった。
マリエルはパン屋の手伝いをし、キャシーにアーヴィンの事をどう思っているか聞く機会を伺う。
「あー、今日もよく働いた~!」キャシーが大きく背伸びをする。
「キャシーはよく動くもんね。」「元気なのがあたしの取り柄だから。ねえ、男の子って
やっぱりヘイゼルみたいなのが好きなのかな?」と突如切り出すキャシー。何か悩みがあるようだ。
「どうして?」「だってほら、ヘイゼルって都会的で上品だし、なんか守ってあげたい、って気分になるじゃない?」
「そ、そうかな。」「あたしなんて気が強くてはねっかえりだし、あたしが男の子でもヘイゼルを選ぶと思うわ。」
「男の子って、たとえばだれ?」「え。だれって…。ちがうわよ。あいつのことじゃないよ。」と照れながら否定する。
「アイツって?」「だれでもない、だれでもないわ!」キャシーはますます焦り、頭を冷やすといって外に出て行った。
- 334 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/29(金)
02:51:17 ID:sztljTzo0
- マリエルは牧場の手伝いをし、アーヴィンがキャシーの事をどう思っているか聞く機会を伺う。
アーヴィンは牧場の仕事を手伝ったマリエルに素直にお礼を言った。
「アーヴィンってあたしとだとふつーに話せるじゃない。どうしてキャシーとだといつもケンカになるの?」
「オレのせいじゃないアイツがいつもつっかかってくるんだ。」
少し前にもヘイゼルはお嬢様なんだから近づくなと凄い剣幕で言われたらしい。
「アーヴィンって、ヘイゼルのことスキなの?」「な、なんでそうなるんだよっ!そりゃ…ヘイゼルって、
確かにキレイで上品だし、ちょっと憧れるけど…。」「けど?」「…なんでもない。」
そういうと、再度仕事のお礼を善い決まりが悪そうにその場を去っていった。
ある日、街でアーヴィンがキャシーをおんぶして歩いているのを見かけるマリエル。
どうやらキャシーが足を怪我してしまったらしい。見られたら恥かしいから降ろしてくれと言うキャシー。
アーヴィンはその時マリエルの存在に気がついた。「だれかって、だれだよ。」「だれでもよ。マリエルとか…。」
「…よう。」アーヴィンがマリエルに挨拶をした。「あ、ああっ、マリエルっ!」「やほー。」マリエルも手を振る。
「ち、違うのっ!…あたし足をくじいちゃったから、こいつが勝手にっ。そんなんじゃないのよっ。」
「…マリエルはなにも言ってないだろうが。」アーヴィンは冷静に突っ込みをする。
うろたえるキャシーに配達先が残っていないかと聞くアーヴィン。最後の配達先はヘイゼルの家だという。
3人はヘイゼルの家に向かった。キャシーをヘイゼルの家に置き、仕事が残っていると足早に帰ろうとするアーヴィン。
それをキャシーが引き止める。「…どうして、たすけてくれたの?」キャシー顔真っ赤にしてそう聞くと、
「バーカ、パンの配達が遅れたらみんな困るだろ。べつにおまえのためじゃないからな。」
「なっ…。なによバカっ!アーヴィンなんか死んじゃえ!」と叫んだ。
ヘイゼルはキャシーが痛めた足を見て、捻挫と判断。湿布の準備をする。
「いいな、ヘイゼルは…。」「なにが?」「だって…。」
マリエルが本の続きを書けたかと、ヘイゼルに確認をする。キャシーもヘイゼルが書いた本に興味を持ち、
3人で見る事になった。
「…塔から助け出されたお姫さまは、ぶっきらぼうなお礼だけをのべて、去ってしまいました…
人づきあいがヘタで、感謝の気持ちや優しい心を、態度でしめすことができないのです。
…あまりの態度に腹を立てた王子さまですがお姫さまのことが気になってしかたありません
けれども王子さまも勝気で意地っ張りだったので、自分から仲良くしようという気にはなれなかったのです。」
それを聞いたキャシーは、自分達のことがモチーフになっているとは露にも思わず、困った王子さまだと笑う。
マリエルはそれを見て苦笑いをする。その時、牧場の犬ジョリーが3人の元へと訪れた。
ジョリーはキャシーが怪我をして動けなかった時もアーヴィンを呼んでこれるような頭のいい犬であった。
そのジョリーが3人の元に来たということは…と、キャシーが不安そうな顔でアーヴィンの身を案じる。
3人は急いで牧場に向かう事になった。
牧場に着いた3人。ベッドの上には過労で倒れ転倒時に頭を強く打ち、意識が戻らないままのアーヴィンがいた。
自分が死んじゃえと言ったからと、責任を感じるキャシー。それは違うという2人の説得も届かず、
疲れていたのにおんぶをさせてしまった自分の責め「もしアーヴィンがホントに死んじゃったら…。」と泣き出す。
家に帰ると願いの花がつぼみをつけていた。
つぼみに触るとヘイゼルの想いがマリエルに伝わってきた。
「ことばにはちからがある。ってお父さまはよく言ってたわ。なんの気なしに言ったことが、
鋭利な刃物以上にひとを傷つけることがあるって。キャシーもアーヴィンも、おたがいを、そして自分自身を
傷つけているんだわ。あたしに、なにかできるのかしら。ことばにこころをのせて、ひとからひとへ。
伝えてあげることができるのかしら。キャシー…アーヴィン…マリエル…。
あたしのだいじなともだちのために、あたし、なにかをしてあげたい…。」
- 335 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/29(金)
02:51:51 ID:sztljTzo0
- 翌日ヘイゼル誘いにより、マリエル、ヘイゼル、キャシーはアーヴィンのお見舞いに行く。
アーヴィンはまだ目を覚ましていなかった。再び自分を責めるキャシー。
「あなたには、言わなくちゃいけないもっとべつの言葉があるはずよ。
もっと素直な言葉で、ほんとうの気持ちを言えばいいだけなのに。」とヘイゼルはキャシーに言った。
ヘイゼルはそっと物語を読み始めた。
その時、願いの花のつぼみが開き奇跡が起きる。【友情】の妖精の誕生。
マリエル、ヘイゼル、キャシー、そしてアーヴィンはヘイゼルの物語の中に取り込まれた。
気がつくと、マリエルは大きなとんがり帽子を被り見知らぬ場所に居た。
目の前にはお姫様の格好をしたアーヴィンがおり、ヘイゼルの本の中に居る事を知る。
「あ~れ~、おまえはイジワル魔女!わたくしを、どうするつもり~?」(アーヴィンが凄い棒読みをする)
私イジワル魔女の役なのぉ、ひどいよヘイゼル~とマリエルは軽くショックを受ける。
「イジワル魔女は、お姫さまに魔法をかけて眠らせてしまいました。」とヘイゼルのナレーションが流れる。
「え?」戸惑うマリエルに繰り返し同じナレーションが流れる。「え、魔法?」首をかしげるマリエル。
「いいから早くしなさい。」とヘイゼルが怒る。配役に納得していないマリエルは「わ、わかったよぅ。」と
渋々アーヴィンに魔法を掛けた。あ~れ~・・・・パタ。とアーヴィンが別途に横たわった。
そこに妖精に扮したヘイゼルと王子に扮したキャシーがやってくる。
「やほー。ヘイゼル、キャシー!」手を振って二人を迎えるマリエル。
「お前はイジワル魔女!わたしの森から早々に立ち去りなさい!」とヘイゼルがマリエルに詰め寄る。
「そんなぁ。あたしも続きみたいよ。」ごねるマリエルにヘイゼルがすみっこで見てていいからとそっと耳打ちする。」
魔女は呪いが解けなければ姫は眠ったままだと言い残し、それじゃね~、とその場を後にした。
「…いまいち格調低い魔女でしたが、姫にかけた呪いはおそろしいものです。」ヘイゼルはキャシーに伝える。
このままでは姫は100年の間は眠ってしまうと。心配そうに姫アーヴィンを見つめる王子キャシー。
悲しそうな王子にヘイゼルが魔法を授けるという。
姫の呪いを解くことが出来る魔法、それは本当は誰もが持っている魔法。
自分の心に素直になり、心からの言葉をつむげば呪いは解けるのだという。
「…はい!」キャシー王子は意を決して姫のもとに行く。
そこでキャシーはアーヴィンに語りかける。アーヴィンが本当は優しい事を知っていると、アーヴィンが居なくなったら
あたしはどうしていいか分からないと、アーヴィンが他の子を好きでも我慢すると。「だからお願い、目を覚ましてよ…。」
王子の言葉は姫に届いた。姫はむくっと起き上がる。「オレ夢でも見てるのか?」マリエルとヘイゼルは首を2回縦に振った。
今自分が居る世界は夢の世界、そう思ったアーヴィンはキャシーの方へ振り向き思いを伝え始めた。
「おまえ、今聞き捨てならないことを言ったよな?オレがいつ、ほかのコを好きになったって?」
「だってアーヴィン、ヘイゼルが好きなんでしょ?」「はぁ…?オレがいつヘイゼルのこと好きだって言ったよ?」
キャシーはヘイゼルに対するアーヴィンの態度が親切でぎこちない事からそう思っていた。
「おまえな…」何かを言おうとしてたアーヴィンをキャシーが「いいのわかってると。」と遮った。
ヘイゼルは綺麗で優しく、アーヴィンが好きになるのも無理はないと。
「あたしなんか気が強くてはねっかえりだし…。」顔を伏せるキャシーに、
アーヴィンが「それに、あわてもののおっちょこちょいだ。」と付け加える。
「うん、そう…ってそこまで言うことないでしょ!」
「なあ、オレが好きなのはおまえなんだよ。」アーヴィンがついに切り出した。
「うそっ」手で口を押さえ頬が赤く染まるキャシー。「ウソじゃないって。」
アーヴィンは立ち上がり、夢だと思えばいえなかった事がスラスラ言えると、今まで抑えていた気持ちをキャシーに伝える。
「もっかい言うぞ。オレはお前が好きなの。」「…夢みたい。」「だから、夢だろ?」
二人は夢から覚めてもこの夢を忘れないと誓いあった。そして4人は本の世界から飛び出した。
- 336 :リーヴェルファンタジア ~マリエルと妖精物語~:2008/02/29(金)
02:52:23 ID:sztljTzo0
- 元の世界に戻ってきた4人。心配かけさせて、馬鹿!と言うキャシーに、馬鹿という方が馬鹿なんだぞと対抗するアーヴィン。
二人の何時も通りの言い争いが辺りに響く。
マリエルとヘイゼルはこの二人の関係はこれでいいんだと、二人を放っておいてアーヴィンの家を後にした。
ヘイゼルが本を開くと、本のページが真っ白になっていた。本の上には物語の妖精が立っており、マリエルにしか見えない。
物語の妖精はマリエルに物語が完成して飛び立てると礼を言い、空に去っていった。
「きっと、物語が完成したから、物語の妖精になって飛んでったんだよ。」マリエルが囁いた。「…ステキな考えね。」
「でも、ヘイゼル一生懸命に書いたのにね。」「いいのよ。あの物語は、あのふたりのものなんだもの。」
今度はもっといい役で出演させて欲しいと頼むマリエル。ヘイゼルはにっこりと微笑み考えておくわと言った。
「でもさ、ヘイゼル。アーヴィンがお姫さまってのはやっぱりヘンだよ。」
「ええ、どうして?ソコがいちばんおもしろいトコなのにっ。」
「ヘイゼルって、やっぱりヘンだよー。」マリエルが笑い歩き始める。
「ヘンじゃないってば~!こら待ちなさい!」ヘイゼルが笑顔でマリエルを追いかけた。
借金ノルマを返済し4月を終える。
- 337 :ゲーム好き名無しさん:2008/02/29(金) 03:37:31
ID:tHdvAONk0
- リーヴェル乙です。本の中のシーンがコミカルだね。
楽しく読んでますよー。続きも期待。
>>330
なら、
>■ゲイリー
>腕の良い革職人。実の娘ホリーが旅芸人と駆落ちして以来偏屈になった。
>今でもその旅芸人を憎んでいる。
の中のホリーもティナになるんじゃね?
- 338 :ゲーム好き名無しさん:2008/02/29(金) 03:48:04
ID:sztljTzo0
- >>337
('A')
Wikiにあげられるような段階になったら誰かに修正して貰うか、
自分で修正しますorz
指摘有難う。他にもあったらお願いします。