ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~

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ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~ - (2006/12/14 (木) 01:57:54) のソース

<strong>ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~</strong><br>

&gt;&gt;7-107、8-438~442<br>
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<strong>107 ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~sage
04/04/20
22:34ID:Vrwu0mwn<br></strong>モノローグだけですが投下します。<br>

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四方を美しい海と森に覆われた島、コルロ島。<br>
この島は戦争による痛手を負っていた。<br>
島を復興させるため、機械技師ジェペットは人間をベースにしたロボット「ギジン(擬人)」を製作する。<br>

数多くのギジンたちの活躍により、コルロ島から戦争の傷跡は消え、戦争前の穏やかさが取り戻された。<br>

しかし島が復興したことにより、人々の間ではギジンは不要だという意見が出ていた。<br>

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ギジンを嫌う人間が増えてきたことを、ジェペットは嘆き、なんとかギジンと人間を仲良くさせようと<br>

完全人間型自立思考ギジン4649型、ピーノを製作する。<br>

しかし4649型の完成を目の前にして、ジェペットはコルロ島の宰相・メッサラにより濡れ衣をきせられコルロ城に幽閉されてしまう。<br>

メッサラは反ギジン派の先頭に立っている人物で、ギジンに対して良い感情を持っている<br>

ジェペットが邪魔になっての強行に及んだのだった。<br>
この一部始終を見ていた妖精系ギジン・4600型。通称ティンカーはピーノを始動させる。<br>

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ピーノには謎の「J回路」という奇跡を起こすことのできるプログラムが組み込まれていると<br>

ジェペットから聞いていたティンカーは、「J回路」を発動させ人間とギジンの協和と<br>

ジェペットの解放を目指してピーノを教育することになるのだった。<br>

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補足としまして、ピーノはパッと見人間ですが他のギジンは完全にロボットにしか見えない風体をしています。<br>

ギジン=人間っぽくない姿。が先入観になっているのでピーノは人間からギジンだと思われてません。<br>

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<dt><a href="menu:438">438</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~</a></b></font><font color="#8080FF"
size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 21:24
ID:NDSHK1Aq</font></dt>
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前回から間が空きましたけど投下します。序章は新しく書き直させてもらいました。<br>

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美しい緑の森と海に囲まれた孤島コルロ島。<br>
コルロ島では数年前、戦争が勃発し、人々の生活と島は壊滅的な打撃を受けた。<br>

島の復興のため、機械技師のジェペットは人間のために思考出来る人型ロボット、ギジンを製作する。<br>

大量のギジンを製造し、それらの働きで島は数年で昔の威光を取り戻す。<br>

しかし島が復興した後、平和になったコルロ島にギジンはいらないという考えが人間の間に横行し、ギジン撲滅運動が各地で起こる。<br>

ギジンと人間の間にできた溝を嘆いたジェペットは、人間にギジンという存在のすばらしさを示すため。<br>

完全人型凡庸ギジン、ピーノを製作する。<br>
しかしピーノの完成を間近にしてジェペットはギジン擁護容疑という罪に問われ<br>

コルロ国の宰相であるメッサラにより連行される、一部始終を隠れて見ていたピーノの教育係の予定であった<br>

小型の妖精型ギジン、ティンカーは、ジェペットを助けるためにピーノを始動させる。<br>

ピーノの体内にはJ回路という奇跡を起こすことが出来る機能が搭載されており、それを機能させることによってジェペットを助けようと考えていた。<br>

しかしジェペットはJ回路を悪用されないようにと、7つの心の鍵をピーノに仕掛けていた。<br>

ピーノが人間の心を理解するため、優しさ、慈しみ、勇気などの清い心を強く感じた時にのみその鍵は解除されるという。<br>

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ティンカーはピーノを誘導し、人間とギジンの仲を取り持ちながら7つの心の鍵を解除してJ回路を発動させ、ジェペット奪還を望むのだった。<br>

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<dt><a href="menu:439">439</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~</a></b></font><font color="#8080FF"
size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 21:45
ID:NDSHK1Aq</font></dt>
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様々な人々と出会い、色々な経験によって心の鍵を解除していくピーノ。<br>

ある日、炭鉱で働くギジンの面倒係りでピーノをギジンだと知る数少ない人間の友人である少女、ミミがメッサラにより連行される。<br>

ミミの奪還と、ジェペットの居場所を探るためにピーノとティンカーはコルロ城に侵入する。<br>

城の中の高い塔の上、人を監禁する目的で作られた部屋を発見したピーノはそこに赴く。<br>

しかしそこにいたのはミミでもジェペットでもない、コルロ国の王女ティファニーであった。<br>

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ピーノは、ティファニーに事情を説明してミミの居場所を聞き出そうとするがティファニーもミミがどこにいるのか知らないらしい。<br>

ティファニーの父であるコルロ王が病の床についた3年ほど前に現れた謎の男、メッサラが宰相にまで上り詰め我が物顔で振る舞いっていることを告げられる。<br>

メッサラは、民とギジンの間で醜い争いが起こっているのをティファニーの目に入れるわけにはいかないと塔に幽閉していたのだった。<br>

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侵入者であるピーノは思い切ってティファニーに自分がギジンであることを打ち明け、ミミに教わった美しい歌を歌う。<br>

誰かの心を癒したいというミミからの教えが込められた歌声に、ティファニーはギジンが悪い存在ではないと確信し、ピーノに牢屋の場所を教える。<br>

牢屋までいくとミミが閉じ込められていた、ティンカーはミミを連れて逃げ出すが、ピーノはミミが支給されて手をつけていない食事の残りに<br>

大好物のプリンがあることを発見してつまみ食い。<br>
プリンの味に大喜びのピーノはギジン特有の首360度大回転で喜びを表現する。<br>

一人の男がピーノの背後に迫っているのにも全く気づかずに……<br>

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<a name="a440"></a></dd>
<dt><a href="menu:440">440</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~</a></b></font><font color="#8080FF"
size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 22:19
ID:NDSHK1Aq</font></dt>
<dd>
「貴様はギジンなのか!?だとしたらお前が……」ピーノに銃口を向ける人影、メッサラがいた。<br>

メッサラの手に握られた銃の引き金が引かれようとした瞬間、ピーノとメッサラの間に割り込んだ人影がピーノの手を取って走っていった。<br>

ピーノを城に侵入する手引きをした、義賊の盗賊、ヤマネコだった。<br>

ヤマネコと共に城のバルコニーから飛び降り、間一髪メッサラの魔の手から逃れたピーノはジェペット宅に逃げ帰るのだった。<br>

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その日からメッサラの命令でギジン排除命令が下され、ピーノと仲のよかったギジンたちが次々に壊されていく。<br>

壊れたギジンたちはジェペットさえ帰ってくればいくらでも修復は可能、一刻も早くジェペットを助けるためにピーノは心の鍵を外していく。<br>

そしてついに7つ全ての鍵が解除される、しかしピーノのは何の変化も見られない。<br>

その時大きな地響きが島中に響き渡った、何事かとジェペットの家を飛び出すとコルロ城に巨大戦闘用飛行船が停泊していた。<br>

急いでピーノはコルロ城へ急行、そこにはメッサラが飛行船に乗り込もうとしていた、メッサラの脚を止めようと対峙したピーノの目の前に<br>

人質として捕らえられているティファニー、ジェペットが現れる。<br>

不審な動きをするようならジェペットとティファニーの命は無いとピーノを脅すメッサラ。<br>

ジェペットはメッサラにたいして声を荒げた。<br>
「こんなことをして何が目的だ、メッサラ…いや、ギジン4646型!」<br>

メッサラはなんとギジンだったのである。<br>
3年前の雷雨の夜、完全人型凡庸ギジン4646型と、奇跡を起こす回路X回路を搭載したギジンをジェペットは始動させた。<br>

しかしその瞬間雷が4646型のエネルギーチューブに落下、奇跡を起こすX回路は野心や野望という形に変動してしまった。<br>

それを知ったジェペットは、このままでは人とギジンの溝が更に深まることを直感し、4646型を破壊することを決める。<br>

だがそれを見抜いていた4646型はジェペット宅から逃亡、メッサラと名乗りコルロ王に近寄り、現在の地位を手に入れたのだった。<br>

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<a name="a441"></a></dd>
<dt><a href="menu:441">441</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~</a></b></font><font color="#8080FF"
size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 22:38
ID:NDSHK1Aq</font></dt>
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メッサラはX回路の野心の赴くままに、コルロ島を支配し、人間もギジンも自分に逆らうものは抹殺し<br>

最強の軍隊をつくり世界を手に入れようと考えていた。<br>
その考えを知られて、人間とギジンが手を組み自分を排除する運動が行われては負けが目に見えている<br>

そこでメッサラは宰相となり、国を裏方から操り人間とギジンの間に溝を更に深め、協力させないようにしていたのだった。<br>

そして、人間とギジンの間を取り持つために生まれたピーノを起動させないようにとジェペットを連行したのであった。<br>

メッサラは銃をピーノに向けた。<br>
「お前のJ回路がどんなものなのか知らないが、お前の存在が私の脅威になっているのは明らかなのでね」<br>

そう告げるとメッサラは銃の引き金を引いた。<br>
ティファニーの叫びが空しく響く中、メッサラは高笑いを残し飛行船に乗り込む。<br>

「この飛行船の主砲で、すぐに貴方もピーノの後を追わせてさしあげますので悲しまないで下さい?」<br>

そう言うとメッサラを乗せた飛行船はゆっくりと空へ登っていった。<br>

急いでピーノに駆け寄るジェペットとティファニー、まだ知能回路は生きていることを確認するが、運動回路が破損しているらしく<br>

ピーノは指一本動かすことは出来なくなっていた。<br>
自分の無力さに打ちのめされながらピーノは最後に願った。<br>

 僕の中のJ回路、もし本当に奇跡を起こせるならみんなを、島の人を、ギジンを、生きている全ての命を助けて…<br>

声を出すエネルギーもなく、そう願うとピーノの全回路は停止していまう、すると倒れたままのピーノの体から<br>

青い滲み出し、それは真っ直ぐに空へ伸び、メッサラの乗る飛行船へと吸い込まれていった。<br>

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<a name="a442"></a></dd>
<dt><a href="menu:442">442</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">ワンダープロジェクトJ~機械の少年ピーノ~</a></b></font><font color="#8080FF"
size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 22:59
ID:NDSHK1Aq</font></dt>
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メッサラが主砲発射の命令を下そうとした時、謎のエンジントラブルが発生、飛行船は海に落下していった。<br>

ピーノの起こした奇跡を目の当たりにした人々は口々に賞賛し、ピーノに駆け寄る。<br>

しかし既にピーノの機能は完全に停止してしまっていた、ジェペットは急ぎ自宅に戻るとピーノの修理に全力を注ぐ。<br>

この事件より、人々は自分たちの差別意識から起こった悲劇に反省し、ギジンにも人権を認めるという動きが活発になっていく。<br>

コルロ島の人間とギジンが命の恩人であるピーノの復活を望む長い時間の後にジェペットの家の扉が開いた。<br>

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【通常エンディング】<br>
扉の中から出てきたのは元気になったピーノだった。<br>
平和になったコルロ島で、ピーノは人間とギジンに囲まれながら暮らしていく。<br>

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【グッドエンド】<br>
扉から出てきたのは元気になったピーノだった。<br>
今回の業績により、コルロ王はギジンが人間と正式に同格になったという証にティファニーとの結婚をピーノの申し入れる。<br>

ピーノはティファニーと結婚、コルロ島で始めてのギジンの国王になったのだった。<br>

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【トゥルーエンド】<br>
扉から出てきたのは悲痛な顔のジェペットだった、ピーノの回路は完全に破壊され、修復は不可能だったのである。<br>

人々はこれを嘆き、二度と愚かな争いはしないと誓う。そしてそれから数年の月日が流れた。<br>

ティファニーは夫を迎え子供を授かった。<br>
「この子の名前はどうしようか?」 生まれたばかりの赤ん坊をあやしながら夫が問う。<br>

「もう決めています、この子を一目見たときから王子の名は決めていました」 迷い無くティファニーは言う。<br>

その赤ん坊には確かにピーノの面影があった。<br>
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