ゲームセンターCX 有野の挑戦状2

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ゲームセンターCX 有野の挑戦状2 - (2022/10/13 (木) 14:24:22) のソース

<p><strong>ゲームセンターCX 有野の挑戦状2</strong></p>
<p>part61-334~345</p>
<hr />
<dl class="thread">
<dt>334 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:28:17.49
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>いくつものレトロ風ゲームが入ったDSのゲーム、<br />
『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』の中のゲームの一つ、<br />
コマンド選択式アドベンチャー<br />
『課長は名探偵・ゲームコンピューター最後の日(前編・後編)』行きます。<br />
プレイしながらではなく、思い出して書くので細部が違うかもしれませんがご容赦を。<br />
<br />
とある場所で、十字キーが描かれたフードとマントを見に付けた、<br />
なにこの悪の秘密結社と言いたくなる集団が集会を開いていた。<br />
「ラブ&ゲーム!ラブ&ゲーム!」<br />
「ラブ&ゲーム!ラブ&ゲーム!」<br />
「ラブ&ゲーム!ラブ&ゲーム!」<br />
叫び続ける者達の前に、リーダーらしき特別なフードを被った男が出てきた。<br />
「皆の者、今日は集会に来てくれてありがとう。我らの願いが叶う日は近いぞ!」<br />
「うおおおお!ラブ&ゲーム!ラブ&ゲーム!」<br />
この怪しい集団は一体何者なのだろうか…?<br />
<br />
主人公は、ゲームのソフトや関連機器の生産をしている会社『CX工業』の新入社員。<br />
彼は、有野課長と共に社長室へ呼ばれていた。<br />
「最近、我が社では『七不思議』という怪奇現象の噂が流行っている。<br />
バンダムさんの依頼で大作ゲームを我が社で生産する事になっているのに、<br />
そんな噂話のせいで仕事がおろそかになってはいけない。<br />
そこで君たち二人に、七不思議の解明という特命を与える。<br />
これが特命課専用の名刺だ。持っていくがいい」<br />
こうして、有野課長と二人で七不思議の解明に乗り出すことにした。<br />
<br />
警備員や事務員に七不思議について聞き込みをしていくと、<br />
『誰もいない会議室』の話を聞けた。<br />
今は使われていない、開けることができないはずの会議室の中に誰かがいるというのだ。<br />
CX工業は増築を繰り返して入り組んでいるのでその会議室を探すのにも苦労したが、<br />
社長や事務員に話を聞いてそこへたどり着いた。<br />
会議室の中から「助けて、開けて…」と声が聞こえてきたが、<br />
入ろうとしても、ドアノブをひねって押しても引いてもドアは開かない。<br />
「横…ドア、横…」<br />
「ドアを横って?このドアノブのついたドアを引き戸みたいに横に動かすの?<br />
そんなことしたって開くはずが…開いたー!開いたでー!」<br />
ドアノブのせいで横に開けると言う発想ができなかったが、うまく開けられた。<br />
中に入ると社員の井上が、痛んで穴のあいた床に足を取られて途方に暮れていた。<br />
引っ張り出してあげると、礼を言った後そそくさと出て行ってしまう。<br />
中を調べてみると、それなりに手入れがされていた跡があり、<br />
また床には布団などの生活しているような様子もあった。<br />
この様子を見て有野課長は井上がここで何をしてたか理解したようだ。<br />
「ははーん、パターン入ったで~!<br />
井上のやつ、この使われてなくて入り方も知られていない会議室を偶然見つけて、<br />
サボり場にしてたんや!それで、入れないはずの会議室に人がいるという話になったんやな!」<br />
こうして七不思議の一つ『誰もいない会議室』は解明された。<br />
 </dd>
<dt>335 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:29:07.50
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>次に七不思議の一つ『すすり泣く周辺機器』の調査を始めた。<br />
事務員によると、工場の周辺機器を生産する場所からすすり泣く声が聞こえるというのだ。<br />
だが時間や場所があいまいでよく分からないようなので、<br />
また泣き声を聞いたら教えてくれるように頼んだ。<br />
そのついでに最近の話を聞くと、<br />
事務員が社員の浦川に印刷所まで行って請求書を持ってきてもらうように頼んだという話を聞き、<br />
有野は青ざめた。<br />
「浦川はもの凄い方向音痴なんや!印刷所に一人で行けるわけあらへん!探さんと!」<br />
いつも目的地の真逆の方向へ行くはずだというヒントを元に探すと、公園に浦川がいた。<br />
方向音痴の浦川にこのまま印刷所へ行かせるわけにはいかないので<br />
仕方なく代わりに印刷所へ行くと、岐部という男がいた。<br />
請求書について聞くと、「その辺にありますから適当に探してください」とか言われる。<br />
仕方ないので有野課長と二人で手分けしてやっと見つけ出したのだが、<br />
その時にCX工業が生産を担当しているゲームハード『ゲーコン』のライバルのハードを発見した。<br />
岐部は、ゲーコンよりこのライバルハードの方が好きらしい。<br />
<br />
請求書を持ってCX工業へ戻ると、受け取った事務員が、あのすすり泣きをまた聞いたと言ってきた。<br />
言われた場所へ向かうと、社員の笹野がすすり泣いているのを発見した。<br />
話を聞くと、周辺機器の製造はあまり儲からないので生産を中止することになり、<br />
周辺機器生産用の機械が可哀そうだと泣いていたとのことだ。<br />
こうして七不思議の一つ『すすり泣く周辺機器』は解明された。<br />
<br />
再び七不思議の情報収集に戻ると、『どっちのROM?』という七不思議の話を聞く。<br />
突如何者かに赤いROMか青いROMを選ばされ、どっちを選んでも恐ろしい目に会うと言うのだ。<br />
この話は長年CX工業に勤めている人でないと知らないはずだ、と聞いたので早速社長に話を聞くが<br />
「そんな事もあったかなあ?まあ、私は後ろを振り返らず前を見て進んでいるからね!」<br />
と、上手くはぐらかされた。<br />
社長以外なら、古株の管なら知っているだろうと言うことで、<br />
出張で遠くへ行ってしまいそうだった管を駅前で見つけて話を聞いた。<br />
昔のCX工業では、仕事でヘマをやらかした社員への罰として、赤いROMか青いROMを選ばせて、<br />
赤いROMを選ぶと眠れず目が真っ赤になる位に仕事を増やし、<br />
青いROMを選ぶと顔が真っ青になる位に給料を減らす、という事をやっていたと教えてくれた。<br />
今はそんな風習が無くなってよかったと安堵する二人であった。<br />
こうして七不思議の一つ『どっちのROM?』は解明された。<br />
 </dd>
<dt>336 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:29:49.55
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>次に、七不思議『一本足りない』の話をカセット生産担当者から聞く。<br />
数万単位で生産したゲームカセットが、<br />
生産したはずの数より一本足りないということが何度もあるらしい。<br />
その原因を考えているうちに有野課長が<br />
「今までの七不思議みたいに何かの聞き間違いとか昔の話が変化したとかいう話とは違って<br />
実際に起きている出来事や。誰かが盗んでいっとるんちゃうんか?<br />
今ならカセットが盗まれても、七不思議という事で盗難事件と気付かれにくいし。<br />
よし、ならば今日から張り込みしてみるで!」<br />
早速牛乳とアンパンを買ってきて張り込みを始める二人。<br />
「とはいえ、張り込み初日から犯人が見つかるなんて、そんな都合よく行くはずはあらへんわな。<br />
そこで歩き回ってこそこそしとる人影が犯人だなんて、そんな都合…おる、おるでー!犯人や!」<br />
二人で飛びだして犯人に近寄ると、なんとその犯人は社員の中内だったと分かる。<br />
中内は逃げだしたので追いかけると、逃げて行った先から<br />
「なんでだよ!俺たち仲間じゃないか!?なのになんで…ギャーーーーー!」<br />
という不吉な叫び声が。<br />
叫び声の聞こえた方へ急ぐ二人だったが、そこに中内はいなかった。<br />
逃げられた、というよりは連れ去られてしまったようだ。生きているかどうかすら怪しい。<br />
<br />
とりあえず今回の事件の背景を探るために中内について聞き込みをしてみると<br />
焼き鳥屋で飲んでいたCX工業社員やバンナムへゲーム制作の打ち合わせに行っていた社員、<br />
そしてゲームショップの店長さんから、<br />
中内が社員を『ラブ&ゲーム教』という集団に勧誘していたという話を聞いた。<br />
ラブ&ゲーム教という怪しい組織にCX工業が浸食されていたと知りショックを受ける二人。<br />
<br />
社長へこのことを報告する前に<br />
ひとまずこれまでの出来事を整理しようということになり、<br />
有野課長はおでこにひえピッタンを張って推理を始めた。<br />
ラブ&ゲーム教の信者であった中内がカセットを一本だけ盗んでいった理由とは何か?<br />
「ラブ&ゲームという名前だけあって、ゲームが好きで遊びたいから?<br />
いや、これはちゃうな。話を聞くとラブ&ゲームは結構な人数がいるようやから、<br />
1本だけゲームがあっても足りんやろ。それに、ゲームが欲しかったら普通に買えばええねん」<br />
「ならば、ゲームを盗んでそれを売り払うことで不正に利益を得ようとしとんのか?<br />
いや、それも無いな。ゲーム1本を売っても、その値段はたかが知れ取る。<br />
個人ならともかく、大規模な集団が行う犯罪にしては規模が小さすぎるで」<br />
「まさか、CX工業の業務を妨害するのが目的か?…ありうる話やな。<br />
数万本のカセットが1本だけ足りないと、何らかの仕事上の間違いだと思って何度も数え直す。<br />
それだけでも大変な労力がかかる上に、人為的なミスで仕事をしくじったとなれば、<br />
社員達の仲も険悪になってしまうな」<br />
<br />
社長に、報告のついでにCX工業の業務を妨害する者に関する心当たりを聞くと、<br />
CX工業を成長させるためにいくつもの企業を合併吸収してきたから<br />
それを理由に恨んでいる人もいるのではないかという話になった。<br />
だが、特に恨みの強い誰かに心当たりがあるわけでもなく、目星はつかない。<br />
<br />
捜査に一区切りがついたのでとりあえず事務室へ戻ると、<br />
事務員が有野課長に、仕事のノルマがまだ達成されていないと言ってきた。<br />
「おかしいな~、ちゃんとノルマは達成したはずなんやけどな。<br />
とりあえずノルマ表を見てみよか。あ!必要なノルマが増えとる!どういうこっちゃ!?」<br />
他の社員もノルマがいつのまにか増えているという現象に悩まされているようだった。<br />
これが七不思議の一つ『増えるノルマ』だと分かり、解明に乗り出すことにした。<br />
 </dd>
<dt>337 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:30:27.36
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>今回の七不思議も、カセットが一本減っていた事件と同じく<br />
七不思議にかこつけてラブ&ゲーム教が<br />
業務の邪魔をするために故意に行った犯行と考えて捜査する事にした。<br />
事務員から毎日のノルマ表のコピーを受け取りノルマが増えた日を確認した後で、<br />
その日の最後に帰った人が怪しいと考えると、一番怪しいのは警備員だという話になり、<br />
警備員に問い詰める二人。<br />
だが警備員いわく、最後に部屋に鍵を閉めるのは社員であり、<br />
何日に誰が最後に鍵を閉めたかは鍵の管理表にちゃんと書かれていると言うことだ。<br />
そこでノルマが増えた事が発覚した日の前日に誰が最後に鍵を閉めたか照らし合わせると、<br />
ノルマが増えた日の前日に限っては毎回、会議室でサボっていたあの井上が鍵を閉めていたのだ。<br />
井上が犯人に間違いないと確信し、<br />
有野課長は井上にノルマ表のコピーと鍵の管理表をセットで突き付けて自白を迫ると、<br />
公園の方へ走って行ったので二人で追いかけた。<br />
公園で追い詰められた井上は<br />
「全てのゲームに未来を!ラブ&ゲームばんざーい!」<br />
と叫ぶと公園の池へ飛び降り、そのまま浮かんでこなかった…<br />
呆然としていた二人だったが、<br />
井上の立っていた場所にラブ&ゲーム教の名刺が落ちているのを発見して拾い、<br />
捜査を続けることにした。<br />
こうして、七不思議の一つ『増えるノルマ』は解明された。<br />
<br />
社長に報告した後で有野課長と一緒にデスクへ戻ると、手紙が置いてあった。<br />
手紙には「ベルトコンベアの上に乗ってこい ラブ&ゲーム」とあった。<br />
罠かも知れないが相手に接近するチャンスと考えた二人はその誘いに乗ってみることにした。<br />
だが、工場のベルトコンベアに乗っても、普通に完成品が流れ着く場所にたどり着くだけで、<br />
そこに何かがあるわけでもない。<br />
再びベルトコンベアに戻った時に有野課長は、<br />
このベルトコンベアは一定の操作をすることで流れる向きを逆方向にできるのを思いだした。<br />
そしてそれが七不思議の一つ『ベルトコンベアがえし』の元ネタだと気付き、<br />
七不思議の一つ『ベルトコンベアがえし』をもののついでで解明しながら、<br />
逆走するベルトコンベアへ乗って敵地へ向かう二人だった。<br />
<br />
その先には、普段社員が来ない、有野課長も初めてみたという部屋があった。<br />
そしてそこには十字キーが書かれたフードを被った謎の男が。<br />
「ふっふっふ。お前たちには消えてもらうぞ」<br />
声色をわざと変えてそう脅してくる謎の男。<br />
一見刃物や銃を持っているようには見えないが大層な自信があるようで、<br />
迂闊に行動するのは危険なようだ。<br />
そこで有野課長は、ちょっとした小細工で相手のスキを突こうとしてみた。<br />
「あっ、そこに誰かおるで!」<br />
「なにっ!?」<br />
「…今の地声、阿部さんちゃうん?」<br />
「ち、違う!俺は…」<br />
「この声!絶対阿部さんや~!」<br />
うっかり正体を明かしてしまった社員の阿部は、慌てて逃げて行った。<br />
 </dd>
<dt>338 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:31:34.74
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>阿部はどこに行ったのか探していくうちに、阿部が住むアパートにも寄ってみた。<br />
「まさか家に戻ってるなんてことは…ああっ、おった!おったで~!」<br />
阿部がバイクで逃げていくのを見た二人は、近くに止めてあったバイクを拝借して追いかけて行った。<br />
追いかけながらボールを投げつけるというミニゲームをクリアして阿部のバイクを止めると、<br />
いきなり阿部のバイクが爆発炎上してしまった。<br />
<br />
あまりの事に呆然としていると、パトカーが来て、中から酒井という刑事が出てきた。<br />
「お前たちには中内と井上と阿部の殺人容疑やCX工業での営業妨害容疑があるんだ!逮捕するぞ!」<br />
「そんな、証拠も無しに逮捕なんかでけへんはずや!」<br />
「証拠なんていらないんだよ…なぜなら、今のバイク運転のスピード違反は現行犯だからだ~!」<br />
「しょぼっ!そんな理由で…」<br />
「とにかく逮捕する!取り調べでみっちり絞ってやるからな~!ヒヒヒヒヒヒ…」<br />
<br />
こうして二人は逮捕されてしまったのであった。<br />
これからどうなるのだろうか…。<br />
(前編終了)<br />
<br />
(ここから後編)<br />
「俺ら、なんも悪いことしてないのになんでこうなったんやろ…」<br />
二人が留置所でボヤいていると、情報屋タニーを名乗る男が話しかけてきた。<br />
「酒井って刑事はな、東島っていうアメリカ帰りの優秀な刑事に対抗心を燃やしていて、<br />
無理やりな捜査をするのさ。俺も適当なでっちあげでこうして捕まってしまったよ。<br />
ここから逃げたいならいい事を教えてやろう。<br />
酒井刑事は、自分の取り調べに自信があるから取調の時に取調室に鍵をかけないんだ。<br />
取り調べの時に上手く注意をそらせば逃げられるぜ。今回の情報料はサービスしておくよ」<br />
<br />
有野課長は取り調べの時に、酒井刑事を挑発してスキを作ってみようとした。<br />
「東島って刑事はあんたと違って優秀らしいな~?<br />
東島さんにだったら洗いざらいしゃべってしまいそうやわ~」<br />
「貴様ー!」<br />
「やめてください酒井刑事!取り調べで暴行したとなるとタダじゃ済みませんよ!」<br />
酒井刑事と警察官が揉めているスキに脱出することに成功した二人だった。<br />
<br />
外に出ると、いつの間にか外に出ていたタニーに話しかけられた。<br />
「いやあ、あんたらが注意をひきつけてくれたお陰で俺も楽に逃げられたよ」<br />
「俺らに脱出の情報を教えてくれたのは俺らを囮にするためだったんかい!」<br />
「いいじゃないか、一応逃げられたんだから。<br />
俺はこのパチンコ屋にいるから情報が必要になったら来てくれよ」<br />
<br />
<br />
警察から脱出したは良いが、これからは警察が追ってくるだろう。<br />
ラブ&ゲーム教の捜査どころではなく、どうしたら良いのかと途方に暮れる二人だったが、<br />
その二人に東島刑事が話しかけてきた。<br />
「酒井刑事は例のラブ&ゲーム教と繋がっている可能性が高いのです。<br />
そこで取り引きといきましょう。私があなた方の無罪を証明する証拠を集めますので、<br />
あなた達は警察の捜査を掻い潜りながらラブ&ゲーム教について調べてください」<br />
警察から逃げながら捜査とは、とんだ無茶ぶりだが仕方なく協力することにした。<br />
 </dd>
<dt>339 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:32:32.66
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>とりあえずラブ&ゲーム教について調べるためにゲームショップへ行くと、<br />
二人が逮捕された後に、ラブ&ゲーム教の信者が押し入って来て、<br />
販売しているゲームへの非難をしていったというのだ。<br />
ショップの店長は「あいつら本当にゲームが好きなのか?」とすら言っていた。<br />
次に二人がCX工業へいってみると、パトカーがいくつも停まっていた。<br />
これでは入るのは危険すぎると考えていると、社員の浦川が話しかけてきた。<br />
「話をするのにここでは危険です。公園で待ってますよ。ではまた後で」<br />
そう言って離れて行ったので、公園へいって浦川を待つことにした二人。<br />
公園で待っていてもなかなか浦川は来ない。<br />
「…あー!しまった!浦川が方向音痴だったのすっかり忘れとったわ!<br />
俺らの方で浦川を探さんと!」<br />
浦川はMAPの反対側の病院の前で待っていた。<br />
「私は二人を信じています。もちろん社長もです。<br />
社長があなた達と会って話をしたいようですが。警察の目があるので簡単には行きません。<br />
なんとか段取りをつけて話ができるようにしてみますよ。<br />
ところで、ラブ&ゲーム教についてですが、印刷所の方も襲撃したらしいですよ」<br />
<br />
印刷所へ行くと、ラブ&ゲーム教の襲撃のせいで室内はボロボロになっていたが、<br />
岐部は無事だった。<br />
「自分の身と、このライバルハードだけは守りましたよ…」<br />
ラブ&ゲーム教の話を聞くと、CX工業古株の管の住んでるマンションに、<br />
ラブ&ゲーム教の信者が立ち寄っているという話と、<br />
管はマンションの入り口の前に予備の鍵を隠しているという話を聞いた。<br />
そういえば浦川も、管が二人の逮捕以降姿を見せないと言っていた。<br />
管もまたラブ&ゲーム教の一員なのだろうか?<br />
<br />
管のマンションへ行って、早速鍵を探す二人。<br />
「植木鉢の下なんて、そんなベタな所に鍵を隠すわけ…あった、あったでー!」<br />
管の部屋を調べると、ゲームショップのチラシに走り書きが書かれたものや、<br />
CX工業とは別の会社の工場の写真が見つかった。<br />
ゲームショップのチラシを店長に見せてみると、<br />
「管さんはゲームの売れ行きや評判についてよく聞きに来てましたね。<br />
そういえば管さんは、繁華街のバーに良く行くそうですよ」<br />
と教えてくれた。<br />
 </dd>
<dt>340 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:33:28.30
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>繁華街で目的のバーを探していると、バーのマスターに運良く会う事ができた。<br />
バーに入ってみると、CX興行の事務員が仕事帰りに飲んでいた。<br />
管について聞くと、地下プロレスの事を教えられたが<br />
詳しい内容は興味が無いので忘れてしまったらしい。<br />
マスターに地下プロレスについて聞くと、<br />
マスターがその地下プロレスの主催者と教えられた。<br />
しかし実際に地下プロレスへ招待するためにはチケットが必要と言われ、<br />
裏情報に詳しい情報屋タニーに会うためにパチンコ屋へ行ってみた。<br />
タニーによると地下プロレスのチケットは焼き鳥屋でもらえるらしいが、<br />
そのための方法は知らないらしい。<br />
バッティングセンターで汗を流しているCX工業の社員に話を聞くと、<br />
隠しメニューを注文するのがその方法だと教えられた。<br />
だがその社員は隠しメニューが何なのかは知らないらしい。<br />
その事をタニーに話すと、隠しメニューなら知っているが、<br />
交換条件として台の隙間に挟まったパチンコ玉を取り出して欲しいと言ってきた。<br />
かなり狭くて手を突っ込む事はできず、細長い棒が必要だと言う有野課長に、<br />
主人公はいつも持ち歩いている『酢漬けイカ』を差し出した。<br />
「なんや、酢漬けイカたべてゆっくり考えようってわけか?<br />
…まてよ、酢漬けイカを食べた後には竹串が残るやん。これを使えば…」<br />
見事取り出せた一発のパチンコ玉をタニーが打つと、見事に大当たりした。<br />
「君たちのおかげで当たったよ、ありがとう!<br />
焼き鳥屋の隠しメニューは『焼き鳥を塩で』だよ」<br />
これのどこが隠しメニューなんだと言いたいところだが、<br />
実はこの焼き鳥屋、焼き鳥屋を名乗っているのにメニューに焼き鳥が無いという<br />
妙な飲み屋なのだ。実際に焼き鳥を注文してみると<br />
焼き鳥はやってないんですよと一旦断られるが、<br />
それでも焼き鳥を塩でとお願いすると、地下プロレスのチケットを渡してくれた。<br />
<br />
バーのマスターにチケットを渡すと、地下プロレスへと案内してくれた。<br />
だが、扉の中に入ってみると、いつのまにか観客席ではなくリングの上にいた。<br />
「今日の相手はお前か!シャーコノヤロー!」と挑発してくるレスラーは、<br />
公園の池に沈んだはずの井上そっくりだった。<br />
「井上!?お前、生きとったんか!?」<br />
「俺の兄と勘違いしてるようだな。俺はイノコMAX!<br />
5か6の力の相手を8や9に見せかけた上で10の力で倒すのが俺のやり方!<br />
まずは力比べだコノヤロー!」<br />
「どうしたらええんやろ?セコンド頼むで!」<br />
とりあえず勝負は避けられないようなので、力比べに応じるよう指示する。<br />
「ほう、なかなかやるな、ならばこれはどうだ!」<br />
イノコMAXは有野課長をロープに向かって投げた。<br />
主人公がロープで反動をつけ勢いよく走るよう指示すると有野課長はその通りにして…<br />
思いっきりラリアットを食らってしまった。<br />
「お前の指示の通りにしたせいで思いっきり食らってもうたやないか!」<br />
「まあ、プロレスとしてはそれは正しい行動なんだがな。これで終わりだ!」<br />
イノコMAXは有野課長にマンジ固めをかけた。<br />
「どうだ、ギブアップか!?」<br />
お断りだ!と叫ぶ主人公。<br />
 </dd>
<dt>341 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:34:02.23
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>「なんで勝手に断っとんねん、くそっ!」<br />
「ほう、あのマンジ固めから自力で脱出するとはな。<br />
今度はお前が来い。最高の技を見せてみろ!」<br />
「技といっても、プロレス技なんてバックドロップ位しか知らへんで…よし、やったる。<br />
俺は体がなまらないように、エビぞりしながらゲームやって鍛えてたんや。喰らえー!」<br />
バックドロップをモロにうけたイノコMAXをフォールすると、<br />
3カウントをとって勝利することができた。<br />
「あーりーの!あーりーの!」<br />
観客も白熱した試合に大喜びだった。<br />
<br />
試合後、改めてイノコMAXに事件について聞いてみると、<br />
試合時とは違いおとなしく素直に事件について教えてくれた。<br />
管が、酒井刑事とゲームについて話をしていたようだ。<br />
これで酒井刑事が怪しいことがさらに分かったのだが、<br />
管のその後の行動についての情報は無く、管の足取りが途絶えてしまった。<br />
しょんぼりしながら外へ出ると、いつのまにかいた浦川が話しかけてきた。<br />
「地下プロレスを見てたら有野さんがリングに上がってて、びっくりしましたよ!」<br />
「うわっ、見られてたの?試合の時はアツくなれたけど、<br />
今になって改めて試合見られてたとか言われると、なんか恥ずかしいわ~」<br />
「って、それどころじゃありません。社長と会える準備が整ったんですよ。<br />
社長の所有する保養所へ来てください!」<br />
<br />
社長と会って管について話をすると、<br />
管は昔は地方のライバルハードの会社の工場で働いていたが、<br />
CX工業がその工場を買収しゲーコン用の仕事をさせたそうだ。<br />
そのうちその工場の仕事が無くなり、その工場は潰れてしまった。<br />
そういったことから管はCX工業を恨んでいるのかも知れない、と教えてくれた。<br />
その昔の工場だが、管の部屋にあった写真に工場の名前が書かれていたので、<br />
保養所にあったCX工業の資料から工場の買収について調べると、<br />
その工場の住所が分かったので電車で言ってみることにした。<br />
<br />
田舎の駅へ着くと、暇そうな駅員さんが切符を回収しながら<br />
「そういえば少し前にも君たちのような作業服を着た人が来たね」<br />
と言った。やはり管は最近ここに来たのだろうか?<br />
交番へ寄って工場の場所を教えてもらうついでに聞き込みをすると、<br />
昔そこの工場で働いてた管を見かけたと言ってきた。やはり管が来ていたようだ。<br />
管は既に死んでいる工場長のお墓に立ち寄ったと言うことなので、二人も行ってみた。<br />
<br />
工場長のお墓には、管の名刺があった。<br />
その名刺の裏には「ラブ&ゲームの一員として、あなたの思いを継ぎます。<br />
安心して休んでください」という管の今は亡き工場長へのメッセージと、<br />
「にくにく おやさい」という謎の言葉が。<br />
管はやはりラブ&ゲーム教の信者であり、<br />
工場を潰された社長の仇を討つべく暗躍してたのか、と改めて落ち込む二人。<br />
 </dd>
<dt>342 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 00:34:34.76
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>廃工場の入り口は8ケタの数字のロックがかかってたが、<br />
先ほどの「にくにくおやさい」のヒントを元に「29290831」と入れると開いた。<br />
廃工場に入ると、放置された機械の中に、操作することで開けられそうな箱型の機械があった。<br />
これを開けてみようと、機械に張ってあった操作マニュアルを読む二人。<br />
まずは、レバーを厳密に90度直角に倒すらしいのだが、<br />
90度の直角を正確に測るにはどうすればいいのだろうか?<br />
その方法を考えている有野課長に、主人公は特命課の名刺を差し出した。<br />
「わたくし、こういうもので…って、いまさら自己紹介しあってどうすんねん。<br />
いや、まてよ、名刺のカドは90度直角やないか」<br />
名刺の角を目安に90度直角にレバーを倒した後、次の操作について読んでみると、<br />
なぜか交番の自転車のペダルを回すようにと書いてあった。<br />
仕方ないので交番にペダルを回しに行く二人。<br />
「あんたら、なにしとるんですか?」<br />
「いや、必要な事なんですわ、ホンマすいません!」<br />
二人はお巡りさんの視線に耐えながらペダルを回して廃工場へ戻り、<br />
最後の操作をして箱型の機械を開けた。<br />
<br />
箱の中には、ラブ&ゲーム教の信者の衣装であるフードとマント、<br />
そして次回のラブ&ゲーム教の集会の予定が書かれた紙があった。<br />
二人は、手に入れた衣装を着て信者に紛れこんで<br />
集会に参加し偵察する事にした。<br />
<br />
集会はCX工業の近くの港から出る船に乗って行ける小さな島で行われた。<br />
そこでは、多くのラブ&ゲーム教信者が見守る中で教祖らしき人物が<br />
ハンマーでゲームハードやゲームソフトを叩き壊すという<br />
ゲームファンにとってあまりに冒涜的な儀式が行われていた。<br />
「あいつら、なんて事を…」<br />
有野課長は怒りを抑えつつ儀式を見終える。<br />
「もうすぐ最終計画が始まる!次回の儀式の時こそ我々の悲願が成就する時なのだ!」<br />
教祖が最後にそう宣言し、集会は終わった。<br />
その時教祖は海岸に行ってボートに乗るわけでもなく、<br />
そのまま消え去った事に二人は違和感を覚えた。<br />
<br />
集会が終わった後、信者達が帰ろうとしているので<br />
その中に管がいないかと探してみる事にした。<br />
だが当然、信者達はフードにマントという個人を特定しにくい衣装なので<br />
探すのは困難で、二人は管を探すのを断念しようとしていたが、<br />
運良く見つけることができた。<br />
近くにいた信者が「ふう、暑かった」と言いながらフードを取ると<br />
なんとその信者が管だったのだ。<br />
そこで有野課長は「管さん、管さんじゃないですか」と話しかける。<br />
すると管は驚いてボートで逃げようとした。<br />
そこで二人もボートで追いかけて、<br />
前編でバイクを追いかけたのと同じようにボールを投げてボートを止めようとすると、<br />
ボートもバイクと同様に爆発してしまった。<br />
だが幸い管は気絶しただけで大した怪我は無いようで、<br />
病院に入れて治療してもらう事にした。<br />
 </dd>
<dt>343 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 01:08:20.63
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>今回の事を社長に報告すると、<br />
管がこの事件に関わっていた事を落胆しつつも、事件の解決した事を喜ぶ。<br />
「そんな君達にご褒美だ。ついにサンプルが完成したバンダムさんの大作ゲーム、<br />
ファイナルクエスチョン3をプレイさせてあげよう!」<br />
「それって、テストプレイという仕事やないですか…」<br />
文句を言いつつも有野課長はゲーコンのあるゲーム部屋へ行き、<br />
ファイナルクエスチョン3のソフトをゲーコンに差し込むと電源を入れた。<br />
「でも、なんだかんだ言って人気ゲームを一足お先にプレイできるのは嬉しいなあ。<br />
おお、始まったで!大作ゲームなだけあって綺麗な画面や!」<br />
そう言いながらオープニングを見ていると、<br />
いきなり画面が、水色の背景に白い英文だけという<br />
パソコンに深刻なエラーとかが出た時のような画面に変わる。<br />
そして画面には、こう書かれていた。<br />
『WELCOME TO LOVE&GAME WORLD』<br />
慌てた有野課長は電源を入れ直すが、再び画面が出てくるだけ。<br />
さらには、他のゲームソフトを入れて電源を入れても、その画面しか出てこない。<br />
つまり、ゲーコン自体が壊され、二度とゲームが出来ないようになってしまったのだ。<br />
「まさか教祖の言っていた最終計画ってこれの事なんか!?<br />
大作ゲームだからみんな買ってプレイするはずや。<br />
その結果、みんなのゲーコンが壊れてしまう…そんな事になったら大変や!<br />
それこそ、ゲームコンピューター最後の日やないか!」<br />
<br />
とりあえず、正常なソフトを改めて生産するのにゲームの予備のデータが必要なので<br />
インディーズゼロという開発元の会社に行くと、社長はゲーセンに行ってるというので<br />
ゲーセンへ行って社長に話をして、予備のデータを受け取る事にした。<br />
だが、予備のデータは盗まれていた。多分、ラブ&ゲーム教の仕業だろう。<br />
<br />
そんな時、管が目を覚ましたと聞いたので病院に行き、話を聞く事にした。<br />
『ラブ&ゲーム』とは元々は、以前に管が働いていた工場の従業員が作った<br />
ゲーム愛好サークルの名であって、他人に危害を加えるような団体では無かった。<br />
だが、最近になって同じ名前の怪しい集団が目立ってきたので、<br />
管は独自で調査をしていたということだ。<br />
つまり管はCX興業を裏切っていた訳では無かった。<br />
そして、ラブ&ゲーム教の教祖の正体も既に分かっている事も教えてくれた。<br />
愛好サークルとしての『ラブ&ゲーム』の会員の<br />
一人を除いた全員と今でも連絡を取っており、<br />
それら全員に怪しい動きは無い事が分かっているらしい。<br />
唯一連絡が取れない、工場長の息子がラブ&ゲーム教の教祖と思われるが、<br />
今では名を変えてるだろうからどこにいるか分からないそうだ。<br />
ちなみに、フードを取った管に話しかけた時に管が逃げた理由は、<br />
二人がフードをかぶったまま話しかけられたからだった。<br />
管からすれば、集会に侵入してその様子を見て帰ろうとした際に、<br />
フードをかぶった、信者と思われる人間に話しかけられたのだ。<br />
慌てて逃げるのも無理はない。<br />
 </dd>
<dt>344 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 01:09:07.45
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>これで教祖の素性が分かったが、盗まれた予備のデータの行方は不明なまま。<br />
既に破壊されてしまったのではと主人公は焦るが、<br />
有野課長は、『次の儀式の時に悲願が成就する』という教祖のセリフから考えると<br />
次回の儀式で壊す予定で、それまでは壊されないはずだと推理する。<br />
次回の集会に乗り込みたい所だが、日時は分かっているが場所が分からない。<br />
そこで有野課長は、今回の特命課の捜査のスタート地点から考えなおしてみた。<br />
「七不思議を追って行ったら、ラブ&ゲーム教にたどり着いた。<br />
ということは、次の集会の場所も七不思議を調べて行ったら分かるんちゃうか?<br />
最後の七不思議は、『CX興業の地下深くから謎の物音がする』というもの…<br />
もしかしてCX興業の地下深くが次回の集会の場所やろか?<br />
しかし、どうやって行くんやろ?<br />
…そういえば、前回の島での集会が終わった後、教祖は船に乗らずに消え去った。<br />
つまり、島には地下への入り口があるんや。そこからCX興業の地下に行けるはずや!」<br />
強引な推理ではあるが、他に手がかりが無い以上それに賭けるしかない。<br />
<br />
再び島に行くと、祭壇があったあたりに地下への入り口があった。<br />
中に入り、地下通路を進んでいく二人。<br />
途中で壁が行く手を遮っていたが、<br />
何故か有野課長が「なんでやねん!」とツッコミを入れると壊れた。<br />
そしてとうとうCX興業の地下と思われる開けた場所にたどり着く。<br />
<br />
大勢のラブ&ゲーム教信者が熱狂している中、<br />
教祖の手で今まさに、予備のデータが壊されようとしていた。<br />
二人は急いで舞台に上がり教祖に詰め寄る。<br />
二人は、お前の正体は分かっていると教祖に言い放ち、その名を告げた。<br />
その正体は、印刷所にいた岐部という男。<br />
岐部は、ゲーコンのソフトや周辺危機を作るCX興業に<br />
ライバルハード関連の仕事をしていた父の工場を買収された後<br />
仕事が無くなると工場を潰された事もあり、<br />
ライバルハードを崇め、ゲーコンを敵視していた事を告白した。<br />
<br />
有野課長はそんな岐部に<br />
「一つのハードだけを贔屓したら、それがつまらなくなった時にどうするんや!?<br />
ハード同士は切磋琢磨して互いを高めあう物ちゃうんか!?」<br />
と説得をする。<br />
岐部はそれを聞き反省したようで<br />
「俺はなんて事を!大作ゲームを潰してしまうなんて!」<br />
と涙する。だが有野課長は、<br />
「予備のデータがここにあるから、また生産できるはずや!<br />
今からでも、なんとしても発売日に間に合わせる!<br />
ラブ&ゲーム教の信者にも手伝ってもらうで!」<br />
と高らかに宣言する。教祖が説得されたのを見た信者達も、その言葉に従った。<br />
その信者の中には、死んだと思わせるような消え方をした中内や井上や阿部もいた。<br />
彼らは生きていたのだ。<br />
 </dd>
<dt>345 :<a href="mailto:sage"><b>課長は名探偵</b></a>:2012/06/23(土) 01:10:09.25
ID:/EqdyUm10</dt>
<dd>こうしてファイナルクエスチョン3は無事発売され、<br />
七不思議やラブ&ゲーム教の騒動も収まった。<br />
「ファイナルクエスチョン3を売ってる時の信者の顔、嬉しそうやったな。<br />
やはりあいつらも、ゲームが好きな事には違い無かったわけや。<br />
ただ、思いの方向性の違いから変な方向に向かってしまっただけやったんや」<br />
そう話をしてると管が、休憩時間はもう終わってるから働けと怒る。<br />
「もうこんな時間か。じゃ、ゲームを待つみんなのために働きますか!」<br />
いい笑顔で仕事を始める有野課長だった。<br />
<br />
以上です。今ではゲハとかいって<br />
ネット上の一部でゲームハードや開発元会社に関する煽り合いが繰り広げられてますが、、<br />
そういった背景から作られたシナリオなのかもしれません。<br />
<br />
(補足)<br />
読み返してみると東島刑事と酒井刑事がどうなったか不明なままですが、<br />
覚えてない上に、攻略サイトを見ても書いてないので本文中では書いていません。<br />
確か、島での集会かCX興業の地下での集会のどちらかで<br />
酒井刑事が信者の一員に混じっているのを東島刑事に発見され捕まったと思います。<br />
また、岐部が教祖だと分かった理由も、ゲームの途中でヒントがいくつか出ていて<br />
それらを合わせると岐部だと納得できたのですが、それも覚えてないので省いています。<br />
不完全ですいません。<br />
<br />
<br />
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 </dd>
</dl>