テイルズ オブ レジェンディア

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テイルズ オブ レジェンディア - (2006/12/18 (月) 06:03:48) のソース

<p>
<strong>テイルズオブレジェンディア<br></strong>&gt;&gt;18-199・336~337,&gt;&gt;要約スレ1-441~442,&gt;&gt;18-400・410,&gt;&gt;22-168~171・175・243~250</p>
<hr>
199 テイルズオブレジェンディア
sage2005/09/04(日)05:19:04ID:Yj0fh1ZX<br>
TOLは章ごとに書くことになると思うから、分担して出来るかも分からんね。<br>

まずはプロローグまでの背景だけ。
<p><br>
かつて世界の全ては海だった。<br>
原住民――のちに"水の民"と呼ばれる人々は、滄我、すなわち海の意思を何よりも尊重し、その意思のままに行動していた。<br>

そして滄我を声を聴くことのできる者をメルネスと敬していた。<br>

ある時、星の彼方から一隻の巨大な船がこの世界に降り、それに同船していた人――のちに"陸の民"と呼ばれる人々は海を埋め立て陸を作り、我が物顔で世界に住みついた。<br>

反旗を翻したメルネスは陸の民を排除しようと試みるが失敗に終わり、ついには住家を追い立てられることとなる。<br>

――それから数千年の月日が流れた。</p>
<p>
主人公セネル・クーリッジはクルザンド王統国独立師団の兵士でヴァーツラフ・ボラドの部下だった。<br>

当時12歳だったセネルだが、それ相応の実績をもち、メルネスの末裔ことシャーリィ・フェンネスの誘拐に任務をまかされ、1人水の民の隠れ里に潜伏していた。<br>

しかし、里に住むステラ・テルメスと恋に落ち、そして使命を忘れ、里に暮らすようになる。<br>

里に暮らすようになって数年が経過した頃、セネルが里の外に出たところをかつての兵士たちに見つけられ、そして軍を率いて里が襲われた。<br>

セネルの過去を知っているステラは決してセネルを責めずに、自分が囮になっている間、妹のシャーリィを連れて逃げるように頼む。<br>

セネルはシャーリィを連れて逃げ出し、守れなかったステラの分だけシャーリィを守り続けることを決意する。</p>
<p>&lt;ここから本編&gt;<br>
セネルとシャーリィは兄妹を装い、ヴァーツラフ軍や他の勢力から逃げる生活を続けていた。<br>

ある日、再び危機が迫っていることを感じ取ったセネルは、海水や潮風が苦手なシャーリィだが、海に連れ出すことを決める。<br>

船は嵐や津波にさいなまれ漂流し、海の上をさまよっていた。<br>

進路閉ざされたその時、目の前に一筋の光の柱が現れ、それはまるで二人を導くかのように遺跡船への道を示した――。</p>
<p><br>
336 レジェンディア◇l1l6Ur354A
sage2005/09/14(水)09:47:38ID:Qzayzgrw<br>
遺跡船にたどり着く主人公セネルと義妹シャーリー<br>
伝承にある輝く人「メルネス」とわかり盗賊モーゼスに妹攫われる<br>

保安官ウィルと騎士クロエと盗賊退治に行くが赤い鎧の帝国が襲撃<br>

妹は黒い翼の男に攫われ追いかける。盗掘屋のノーマ加入<br>

妹を助けたら用なしとばかりに2人で旅立つセネルだが帝国にやられる。<br>

シャーリーは本当に遺跡船起動のキーであるメルネスだった。</p>
<p>
ウィルとクロエは帝国の動きを探ろうと情報屋ジェイと接触しようとする<br>

手がかりがないセネルとノーマは2人の後をつける(自分勝手なので省かれた<br>

色々あってジェイの協力を取り付けシャーリー奪還作戦を行うが<br>

そこにモーゼス率いる盗賊団がお礼参りにあらわれ混戦になる。<br>

結局作戦は失敗に終わる。遺跡戦にはシャーリーの姉ステラが取り込まれていた</p>
<p>
メルネスを崇める水の民が現れ協力体制に、遺跡船の住民は神聖王国軍だった<br>

全面戦争になるが兵器ソウガ砲が発射されてしまう。2射目はステラが命がけで止めた<br>

帝国は倒したがステラ死亡。<br>
シャーリー>セネルが好き。セネルとステラは相思相愛</p>
<p><br>
337 レジェンディア◇l1l6Ur354A
sage2005/09/14(水)10:03:34ID:Qzayzgrw<br>
シャーリーはメルネスとして水の民と共に暮らすことになる<br>

セネルはステラの墓の前でダメダメ男になっていた。<br>
黒い翼の男ことメルネス親衛隊長と一緒に帝国残党狩りに出発したところ罠にかかる<br>

一方、メルネス覚醒の儀式を行うシャーリーの前に神聖王国の一部将校が襲撃<br>

親友を殺されたシャーリーはメルネスとして覚醒する。<br>
海の意思ソウガと同化し陸の民抹殺を宣言するシャーリー。水の民パワーアップ<br>

一方、セネルたちは爪術が一切使用不能となり撤退する。<br>

困った所に全員の頭にテレパシーが届き地下世界にいけるようになる。<br>

そこで過去の映像を見る。空から異星人襲来>遺跡船起動、陸地の半分消滅<br>

地下世界に存在する穏やかな海の意思「静のソウガ」の力を借りてメルネスの玉座へ<br>

セネルの言葉に思いとどまろうとするシャーリーだが<br>
セネルが帝国からメルネス捕縛の任を受けていた兵士であった事実が明らかになってしまう<br>

しかも姉は全てを知っていたことを知りシャーリーぶち切れ<br>

さらに異星人は水の民ではなく陸の民の方で遺跡船は現地住民の命を使いテラフォーミング<br>

つまり陸地生成を行っていたことが明らかに(だから海の意思猛りのソウガが怒っていた<br>

もう一回説得に向かう。親衛隊長はメルネスを守るセネルに役目を取られたと嫉妬していただけ<br>

色々あって説得成功。実体化したソウガもぶちのめす<br>
セネルとシャーリーも仲直りできた。良かったね。本編終わり</p>
<p><br></p>
<hr>
<dl>
<dt><a href="menu:441">441</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF"
size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/09/14(水) 07:13:37
ID:3DByGPFb</font></dt>
<dd>
なんかやたらと評判の良い、テイルズオブレジェンディアのキャラクタークエストの<br>

ウィル編とノーマ編をお願いします。<br>
<br>
<a name="a442"></a></dd>
<dt><a href="menu:442">442</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF"
size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/09/14(水) 10:13:04
ID:5HwWteXC</font></dt>
<dd><a href="http://jumpres/read.cgi/gamerpg/1082540928/441"></a><a href=
"http://jumpres/441">&gt;&gt;441</a><br>
<ノーマ編><br>
師匠の師匠であるザマラン(目見えない)にそんな物あるはずないと馬鹿にされながらも<br>

エバーライト(願いを叶える宝石)探索を続けるノーマだが、いくら遺跡を巡っても空振りな上<br>

油断していたところをトラップにひっかかった事からもう続けても無駄なのではと自身をなくす。<br>

そこをザマランにやっぱり無駄だったじゃないかと言われ、ムキになって<br>

(おそらくそうなると分かってわざと煽ってる)最後の探索候補の遺跡に向かう。<br>

その後実体化した心の闇と戦ったりしつつ、遺跡の隠し部屋でエバーライトと師匠の遺言を発見。<br>

ザマランをその部屋に連れて行きエバーライトの力で目を治す。<br>

ザマランが目を開けると、部屋の壁に師匠と(後から書き足した)ノーマの勝利宣言がありましたとさ。<br>

<br>
<br>
微妙に長くなったな…いっそ「宝石見つけた」の一言で済ませたほうがよかったか。<br>

てなわけで<ウィル編>は大幅短縮してみる。<br>
<br>
ウィルが新しく発見した花につけたという名前は今は亡き妻と共に考えた娘の名前と同じだった。<br>

<br>
<hr>
400 テイルズオブレジェンディア
1章◆l1l6Ur354Asage2005/09/18(日) 15:39:06 ID:mlVuQIkI<br>
爪術(そうじゅつ)と呼ばれる特殊な技を使いこなす主人公セネルは妹シャーリィと小船で海上にいた<br>

船上で謎の魔物に襲われるセネル。何とか撃退したが<br>
大きな光の柱を上げている島が急に目の前に現れて、船は翻弄され2人気を失った<br>

場面は変わり、先ほどの謎の魔物を操っていた謎の黒い翼の男が映り「ついに来たか・・・」と話す<br>

海岸で意識を取り戻したセネル。海水が苦手なシャーリィは弱っていた。其処に現れたウィルに川か湖はないかと聞く<br>

湖の場所を教えたウィルは湖の底に沈んでいるシャーリィの髪が輝くのを見た<br>

其処へ謎の黒い翼の男が飛んで現れシャーリィを連れ去ろうとするが、セネルと2人が睨み合ってる隙に赤髪の男が現れ<br>

此れが噂のメルネスかと叫びシャーリィを攫って行く。謎の黒い翼の男も飛んで後を追う<br>

ウィルに因ると此処は遺跡船と言い、煌髪人呼ばれる人達の元創王国と言う古代文明の栄えた場所であり<br>

先ほどの赤髪の男は島でも有名な山賊モーゼスと言う奴だと教えられる<br>

街へ付いた2人。山賊のアジトを教えろと言うセネルだったが、ウィルは少し用事があるので噴水広場で待つよう言い去っていく<br>

噴水広場に着くと変な子供にはめられ、フェロモン・ボンバーズと呼ばれる連中に絡まれる<br>

セネルは騒動を起こした犯人とみなされウィルによって捕らえられる<br>

ミュゼットさんと言うおばさんの口添えで何とか釈放されウィルと2人でシャーリィを助けに行く事になる<br>

途中騎士クロエと合流しモーゼスを懲らしめることが出来た一行だったが、其処へ謎の赤い鎧の軍団が襲撃<br>

その隙にシャーリィは黒い翼の男に攫われ追いかける。水晶の森という場所でトレジャーハンターのノーマも加わる<br>

秘密の地下通路で追いついた一行、その時地震が起こり柱が崩れシャーリィの上に<br>

庇う黒い翼の男、傷を負った男はひとまず預けると言い去っていく<br>

来た道はふさがれて閉まったので先に進む一行、そこでラッコのような容姿をしたモフモフ族と出会う<br>

魔物に襲われながらも何とか外に出られ皆で喜んでいる隙にシャーリィを連れて2人で旅立つセネル<br>

その先には赤い鎧の軍団が待ち伏せており、なすすべも無くやられシャーリィは奪われセネルは崖から突き落とされる</dd>
<dd><br>
<p><br>
410 テイルズオブレジェンディア
2章◆l1l6Ur354Asage2005/09/19(月) 14:12:17 ID:vaXNBwbU<br>
落ちて行ったセネルの体は光に包まれゆっくりと地面に降りていった<br>

その場所で出会ったハリエットという少女を連れて灯台の街へ向かったセネル<br>

取り合えずウィルの家へ向かった所、ウィルの姿を見てハリエットは何処かへ行ってしまった<br>

赤い鎧の軍団はクロエの祖国と戦争状態にもあるクルザンド王国の第3王子ヴァーツラフの軍だと解る<br>

シャーリィを助ける算段を相談しているウィルとクロエ、俺も一緒にと言うセネルだったが<br>

2人に冷たくあしらわれ、同行を拒否されてしまう<br>
しかし自分の探しているお宝に似ているシャーリィのブローチを報酬にと言う条件でノーマと行動を共にするセネル<br>

ノーマによると2人は情報を求める為不可視のジェイと言う情報屋に連絡を取ったらしい<br>

町の人に行方を聞くと2人は内海港へ向かったと言う。内海港で隠れて2人の様子を伺っていたセネルとノーマだったが<br>

クロエとウィルに近寄り誰かに伝言を頼まれたという少年を見てはセネルは驚いた。以前はめられた例の少年だったのだ<br>

少年は船を持っていて自分は操縦出来ると言い、ウィルやクロエを乗せて去っていった<br>

2人の行き先は内海港の対岸だと知った2人だったが。船を如何しようと悩んでる2人に港の人が船を貸してあげると言って来る<br>

ウィル達の乗った船になんとか追いついたセネル達だったが、少年に煽られ船で速さ勝負をしていると船が故障してしまう<br>

船を修理してなんとか動かせるようにしていた時船室からハリエットが現れた<br>

この船はハリエットが金を出し、港の人にセネル達に貸すよう言わせたものだった<br>

対岸に到着し辺りを彷徨っていた3人だったが以前会ったモフモフ族の兄弟と出会い、近くにあるという村へ向かうことに<br>

その頃シャーリィは檻の中で自分と同じ水の民であるフェニモールと言う少女に出会った<br>

彼女の家族や仲間は陸の民に皆殺しにされたと言い、陸の民を憎んでいた<br>

シャーリィがずっと陸の民と一緒に暮らし、兄と慕っている事を知り怒るフェニモール<br>

村でウィルたちに追いついたセネル。そこで少年は自分が不可視のジェイだと名乗った<br>

又ハリエットはウィルの実の娘だと言うことが判明する。ウィルは国外追放のみであり母親はウィルがいない間にもう亡くなってしまったのだと<br>

ウィルを責めるハリエット、あなたなんか父親じゃないと言い去っていく。取り合えずモフモフ族に面倒を頼むことに<br>

ハリエットを守ってくれた礼と言うことで同行を許されるセネル<br>

モフモフ族の口添えもありジェイがシャーリィ救出の作戦を考える<br>

護送されているシャーリィ助け出す為の作戦を決行しようとしていた所モーゼス達が現れ先に攻撃を仕掛けていった<br>

作戦に邪魔は入ったが何とか予定通り毛細水道の中にシャーリィを逃がすことに成功した一行だったが<br>

フェニモールがこちらに来ることと拒んでる隙に敵の幹部トリプルカイツの一人メラニィによって水に流され分断されてしまう<br>

メラニィたちに追われていたシャーリィだったが、其処に黒い翼の男が現れ先の隠し部屋に隠れるように言う<br>

後から深い傷を負いながら現れた男はワルターと名乗り、シャーリィこそ何千年も水の民が待ち望んでいたメルネスであり<br>

自分はメルネスを守る為にいるのだと言った。その時敵の足音が聞こえてきた<br>

何とかシャーリィの居場所が解り向かった一行だったが其処にシャーリィの姿は無かった<br>

フェニモールと自分達を助ける為傷ついたワルターを助ける為囮になったのだ<br>

ワルターの傷を癒し、自分達を助けるセネルに「何故こんな事をするの?」と聞くフェニモール<br>

「シャーリィがきっとそれを望んでいるから」と答えるセネル。それを聞き陸の民は未だ嫌いだがあなた達は信じられるかもと言うフェニモール<br>

傷が癒えるとワルターはフェニモールと連れ何処かへ飛び去っていった<br>

ヴァーツラフが気に入らないと言う理由でモーゼスも仲間となり一緒に後を追っていくのだった</p>
<p><br></p>
<br>
<p><br>
168 テイルズオブレジェンディア sage
2006/04/02(日)23:34:43ID:FBaPYq9d<br>
上の&gt;&gt;156は偽者ですよ</p>
<p>ではモーゼスが仲間になったところから。</p>
<p>
※メルネスとは→海と意思を通わせることができる巫女っぽい人。特別な存在。<br>

 滄我→海の意思っぽいもの。<br>
 水の民→シャーリィを始めとした、水の中でも生活できる人たち<br>

 陸の民→セネルたち一般ピープル<br>
 爪術→滄我の恩恵を受けて発動する力。<br>
 大沈下→大津波を起こして陸地を沈めるという災害<br>
 陸の民と水の民の仲は険悪です。</p>
<p>第三章 運命の再会<br>
シャーリィを助けに行くため、ジェイの力を借りて雪花の遺跡へ向かうセネルたち。<br>

そのころシャーリィは、遺跡の中で意外な人物との再会をしていた。<br>

なんとか敵の目を盗んで遺跡に侵入したセネル達は、ある部屋に到達した。<br>

そこでは水の中で女性が囚われていた。シャーリィは彼女を(姉)と呼び、セネルは(ステラ)と叫んだ。<br>

セネルたちはヴァーツラフに戦いを挑むも返り討ちにあい、さらに、シャーリィに遺跡船に眠る兵器の封印を解かせるための人質にされる。<br>

が、シャーリィが封印を解いたのと同時に殺されかける。その瞬間セネルを光(テルクエスと言います。羽の形をしています。)が包み、<br>

彼と仲間たちを出口へと導いた。逃げるセネル達をトリプルカイツが追いかける。<br>

その時、烈斬のスティングルがクロエの探していた男だと判明する。<br>

セネル達を危機一髪助けたのは、水の民をまとめていたマウリッツだった。</p>
<p>第四章 動乱の大地 <br>
マウリッツはウィル・・もといウィルの後ろ盾である源聖レクサリア皇国との同盟話を持ちかける。<br>

水の民はメルネス―シャーリィ―を助けるため。レクサリアはヴァーツラフに兵器を使用させないため。同盟は結ばれ、戦いは始まった。<br>

途中で仲間になったジェイを伴い、ヴァーツラフの元へ向かうセネル。だが、時は遅く、<br>

水の民(シャーリィとステラ)の命をエネルギーとして発射される滄我砲は撃たれてしまった。<br>

ヴァーツラフの祖国、クルザンド王統国が現在戦争を続けている、ガドリア(クロエの祖国)にそびえる山を一瞬で消し去り、その威力を見せ付けた。<br>

ヴァーツラフの元へたどり着くセネル。そこで、ステラが遺跡船の動力源として使用されていたこと。セネルを度々助けた光が、ステラの意思によるものであることが分かる。<br>

ヴァーツラフを倒すも、二度目の発射がされてしまう滄我砲。<br>

その瞬間、発射された砲弾を包み込むかのように発せられるステラのテルクエス。<br>

砲弾は海に叩きつけられ、クロエの祖国は守られた。だがその代償として、ステラの命は失われた。</p>
<p><br>
169 テイルズオブレジェンディア sage
2006/04/02(日)23:37:52ID:FBaPYq9d<br>
第5章 覚醒<br>
一時の平和が訪れた遺跡船。セネルはステラの死をひきずっていた。シャーリィはメルネスとしての使命を果たしたいと、水の民の里へ去っていった。<br>

水の民の里では、シャーリィがメルネスとして完全に覚醒するための儀式の準備が進んでいた。<br>

シャーリィがメルネスとして完全に覚醒するため、彼女が思いを寄せるセネル殺害をワルターに命じるマウリッツ。<br>

祭壇で覚醒の儀式が行われている時現れたのは、ガドリアの兵士たちだった。<br>

滄我砲により、危うく国を滅ぼされかけた彼らは、水の民に対する恐怖心を増大させていた。<br>

女子供も容赦なく斬り捨てる兵士たち。シャーリィを庇う様に立ちふさがったのは、<br>

彼女の初めての友人となったフェニモールだった。<br>
兵士に斬られたフェニモールを抱きかかえ泣き叫ぶシャーリィを助けるものはいなかった。<br>

それどころかマウリッツは、フェニモールの死がシャーリィをメルネスとして覚醒するきっかけになると考え、わざと事態を放置する。<br>

セネル達が祭壇に辿り着いた時、そこには金色だった髪の毛が青く光り輝くシャーリィの姿があった。<br>

海の意思、それは陸の民を滅ぼすことであった。<br>
メルネスとなったシャーリィはセネル達から爪術を奪い、殺そうとする。<br>

が、突然吹雪が吹き荒れ、セネル達は姿を消した。<br>
大沈下を起こし、陸の民を消滅させるための装置、光跡翼を発動させるため、シャーリイ達水の民は蜃気楼の宮殿へと向かった。<br>

セネル達を助けた爪術ではない力を認識できたのは、ヴァーツラフと戦う前に訪れた洞窟で出会った<br>

記憶喪失の女性、グリューネだけであった。その吹雪の力は、グリューネを主(あるじ)とよび、<br>

種を残して消えていった。</p>
<br>
<p><br>
170 テイルズオブレジェンディア sage
2006/04/02(日)23:38:57ID:FBaPYq9d<br>
第六章 打ち捨てられた地で<br>
セネルたちが街へ戻ると、灯台に地下へと続く通路が現れていた。<br>

陸の民と水の民の遺恨と真実を知るために、何かに呼ばれるように地下へと向かうセネルたち。<br>

そこには穏やかな海と陸地が存在する場所が存在した。そこでは、シャーリィ(というか滄我)に奪われたはずの爪術が使用できた。そこで、陸の民と水の民の古くから続く争いの歴史を何者かに見せられる。<br>

ジェイが導き出した答えは(この場所には地上に存在する滄我とは別の、もう一つの滄我が存在する)というものであった。<br>

それに呼応するかのように輝きだす海。セネルたちがそれぞれの意思表示をすると同時に、<br>

それぞれの爪が強い光を発した。新たな力の存在を感じる仲間達。<br>

だが、ただ一人爪が光を発しない者がいた。それはセネルだった。<br>

戸惑うメンバーを尻目に、悲嘆にくれるセネルと彼を叱咤するクロエ。セネルはクロエに自分の過去を打ち明ける。<br>

それは、彼が昔ヴァーツラフの軍に所属していたこと、シャーリィの故郷が滅ぼされたのは、<br>

スパイとして送り込まれたセネルが原因だったこと。思いの丈を打ち明けたその瞬間、<br>

セネルの爪が強い光を発した。</p>
<p><br>
171 テイルズオブレジェンディア sage
2006/04/02(日)23:40:32ID:FBaPYq9d<br>
第七章 輝ける青<br>
蜃気楼の宮殿で光跡翼発動の準備を進める水の民。だが、光跡翼は一向に発動しない。<br>

マウリッツは、シャーリィが滄我との同調を拒んでいるのが原因だと考える。<br>

その原因はやはりセネルに対する想いだと気付いた彼は、セネル達がシャーリィの元へ辿り着いた時を狙い、<br>

セネルの過去を、捕虜にしていたヴァーツラフ軍の残党に喋らせる。<br>

シャーリィの悲しみと共に発動する光跡翼。彼女は光跡翼へと姿を消した。<br>

後を追うセネル。メルネスの護衛を使命とするワルターと退け、シャーリィの元へ辿り着くセネル。<br>

傷だらけになりながらセネルはシャーリィの側へ立った。そして、彼女を抱きしめ、<br>

ただ一言「信じている」と伝えた。セネルを抱きしめ返すシャーリィ。<br>

滄我との意識の分離をしたシャーリィの後ろに立っていたのはマウリッツであった。<br>

シャーリィがやらないのなら、自分がやると、滄我と意識を同調させるマウリッツ。<br>

だが、彼には滄我の意識を支えきれなかった。<br>
暴走するマウリッツをなんとか止めたセネルたちの目の前には、穏やかな海が広がっていた。<br>

力を使いすぎ、意識を失ったセネルは足を踏み外し海へと落下した。<br>

海に吸い込まれていくセネルの目に映ったのは、シャーリィの姿だった。抱き合う二人を中心に輝きだす海。<br>

地上へ泳いでいくセネルと手をつなぎながら、彼を信じている、とシャーリィは呟いた。</p>
<p>メインストーリー終了。</p>
<p>キャラクタークエストは次回書きます。</p>
<br>
<br>
<p><br>
175 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/03(月)05:41:38ID:/X6E66hu<br>
レジェンディアの人乙<br>
なんか、レジェンディアスレ見てると、キャラクエをクリア後のオマケと思っている人が多いみたいね<br>

内容的には本編と同じくらい、第二部と思ってもらっていいボリュームなんだけれど</p>
<p>
あまりストーリーと関係ない設定部分について補完してみる<br>

(キャラクエや、その他の項目で説明しようとしてたならゴメン)<br>

・烈斬のスティングルと、クロエ(第三章~第四章)<br>
 ガドリア国の騎士の家に生まれたクロエ<br>
 烈斬のスティングルを、両親の仇として追っている<br>
 第四章で対決しクロエが勝つが、やる事があるとスティングルは逃げ去った</p>
<p>・フェニモール(第三章~第五章)<br>
 ヴァーツラフに捕まっておりシャーリィと牢でであった少女<br>

 (ヴァーツラフ軍は水の民を人間と見ておらず人体実験してたりする)<br>

 メルネスの役割を果たさず、憎むべき陸の民と一緒にいるシャーリィを罵っていたが、<br>

 セネル達を見ているうちに、陸の民にも良い奴がいると態度を改め、シャーリィの友達にもなった<br>

 海の民は二つ名を持つ、フェニモールはシャーリィにそれを教える、その意味は希望<br>

 しかし・・・</p>
<p>・争いの歴史(第六章)<br>
 遥か昔、戦争によって故郷を追われた民がいた<br>
 彼らは新たな地を見つけるが、そこにいた先住民と争いを始める</p>
<p>
 故郷とは宇宙のどっかの星、脱出に使った宇宙船は今は古代船と呼ばれる<br>

 陸の民と呼ばれた侵略者は、自分達が住みやすいように、<br>

 水の民の命を使って陸地を作る光跡翼を開発、争いの歴史が始まる</p>
<p>
 これに対し先住民である水の民は、同族の命を吸ってエネルギーに変える兵器を逆に使い、<br>

 陸地を水没させようとするも、全てを沈没させることは適わず、後のメルネスに託したのだった</p>
<p>・ステラとセネルとシャーリィ<br>
 孤児だったセネルは、ヴァーツラフ軍で暗殺者として育てられる<br>

 初めての任務メルネス暗殺に出向くも、そこでの穏やかな暮らしに任務を忘れる<br>

 ステラとは仲がよく、水舞の儀式をいつかしてねとも言われている<br>

 (海で女性を男性が追いかける儀式、早い話がプロポーズ、祝福された二人を中心に海が輝くという)</p>
<p>
 ある日シャーリィが病気になり、救うために外の世界に出る<br>

 ところがヴァーツラフ軍は、諦めていなかった<br>
 これが原因で村は襲われ、ステラは逃がすために残る(セネルがスパイとも知っていたが妹を任せた)</p>
<p>
 それからの逃亡の日々、怯えるシャーリィにセネルは家族として接し、お兄ちゃんとも呼ばれるようになる<br>

 セネルに淡い恋心を持つシャーリィだが、セネルが想っているのは姉のステラ</p>
<p>
 五章においてフェニモールの後押しもありセネルにその心を伝えようとするが、<br>

 セネルはそれを遮って、死んだ姉と共に生きることを宣言してしまうわけで・・・</p>
<p>・四章と五章の間<br>
 時間経過がある二つの間には、声付きの曲が流れたりして、<br>

 てっきり本編のエンディングだと、当初は思ったもんだ</p>
<p>&gt;&gt;174<br>
少なくともココまでは悪くないよ、よく言われるのはキャラクエから<br>

・・・キャラ的には</p>
<p>
演出的には、物凄いツンデレや六章からクロエをヒロインとして見てしまう気持ちが強いわけで・・・<br>

せめてシャーリィとの回想とかあれば、まだヒロインと認識できた物を、ステラとの回想メインだし<br>

レジェンディアは、なまじ特徴的で魅力的な女性キャラが多いだけになぁ</p>
<br>
<br>
<p><br>
243 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/12(水)17:21:14ID:YWKfjL0p<br>
TOLキャラクエ。&gt;168で投下予告出てたけど、自分も丁度書いてたので落としていきます。</p>
<p>【序奏】<br>
無事シャーリィを取り戻し、保安官として灯台の町で生活するセネル。ある日シャーリィと出かけた先で、<br>

凶暴化+一度死んでも復活する魔物に遭遇。嫌な予感をおぼえつつ、そのことをウィルに報告する。<br>

同じころ、大陸に戻っていたクロエが遺跡船に再びやってくる。道中、どう見ても怪しい男とすれ違ったり<br>

魔物に襲われていた父娘を助けたりする。父オルコットは薬剤師ながら剣の達人。娘エルザはクロエを姉のように慕うようになる。<br>

以前の顔ぶれにシャーリィを加え、町の裏の滝に向かった一行は黒い霧から見たことのない魔物が生まれるのを見る。<br>

グリューネは黒い霧を知っているらしいが、いまだ記憶は戻らない。</p>
<p>【ウィル編 約束の花】<br>
自分を恨む娘との関係に悩むウィルのもとに、一人の赤ん坊が預けられる。その両親が心中するつもりだと知った一行は<br>

若夫婦を追う。「夫婦は一緒にいるだけで幸せだ」夫婦を説得するウィルの優しさを目の当たりにしたハリエットは、<br>

仲直りのきっかけに珍しい魔物を捕まえに行くが、魔物から彼女を庇ってシャーリィが負傷。<br>

ウィルのための行動を頭ごなしにに叱られたハリエットは、以前にも増して頑なになってしまう。<br>

「あいつはハティのことが嫌いなんだ!あんな奴知らない、ハティに父親なんていない!」<br>

再び娘と疎遠になってしまったウィルは、妻とよく過ごした花畑に向かい、花が枯れつつあることを知る。<br>

一方ハリエットは、ウィル宅の一室が自分のための子供部屋になっていることを知り、父の本心に気付く。<br>

自分たちはすれ違っているだけなのだと。<br>
花が枯れた原因である水の異常を探るべく、毛細水道へ向かったウィルたちの前に、黒い霧に冒され腐った水と、<br>

霧に包まれた謎の人物が立ちふさがる。絶望に身を委ねよ、という誘惑に屈しかけるウィルだが、<br>

妻との約束を果たすという信念を胸にこれを振り払い、自分の心の闇と戦闘。これを撃破。<br>

ウィル夫妻が過ごした花畑で、ウィルとハリエットが寄り添い、ハリエットの母アメリアのことを語り合ううちに<br>

花畑の花が輝きだした。この花の名前は何?と尋ねるハリエットに、ウィルは聞いて泣くなよ、と答える。<br>

この花は昔、ウィル夫妻が見つけ、名づけた花だった。<br>
――もし、私がいなくなっても先生はこの花を守ってください。約束してください。<br>

――ねえ、先生。花の名前……考えてきた? せーの、で一緒に言お?<br>

ハリエット。<br>
夫婦が守ろうとした花と、愛する娘の名前は同じだった。それを知って泣き出すハリエット。</p>
<p>
和解した親子がウィルの家に着いたとき、ハリエット一人が家の中に駆け込む。すぐにドアが開き……<br>

「お帰りなさい。パパ」</p>
<p><br>
244 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/12(水)17:22:13ID:YWKfjL0p<br>
【ノーマ編 夢の行方】<br>
ノーマは今も、願いをかなえる秘宝エバーライトを探していた。<br>

喧嘩ばかりする家族に愛想を尽かし、家出した彼女を拾ってくれたのは彼女の「ししょ~」だった。<br>

赤の他人の自分に爪術の素養を見出し、上級学校にまで通わせてくれた。なにより底抜けに明るく前向きな師匠の姿に、<br>

荒れていたノーマの心も癒されていた。だから彼が探し続けたエバーライトを見つけたいと思うようになった。<br>

行方不明になった師匠スヴェンの墓の前で、エバーライト発見を誓う彼女の前に、スヴェンの師匠ザマランが現れ<br>

エバーライトなど存在しないと切り捨てる。<br>
ムキになったノーマは人食い遺跡へ向かうが、トラップにかかっただけだった。<br>

気を取り直し、氷のモニュメントに向かうノーマだったがトラップ解除に失敗し負傷。毒に冒され瀕死の重傷を負う。<br>

オルコットの薬で一命を取り留めたものの、心身ともに疲れ果てたノーマはエバーライト探索をやめたいと言い出す。<br>

ノーマの部屋から見つかったきわめて正確な古刻語の解読ノートを突きつけられても、自嘲するだけだった。<br>

古刻語ならシャーリィに解読してもらえばすぐにわかるけど、もし絶望的な結果だったらと思うと怖くて聞けなかった、と。<br>

ししょ~はもういない。一人で信じることに疲れた、と愚痴るノーマだったが、<br>

「スヴェンは決して諦めない男じゃった。お前はあいつの何を受け継いだ」<br>

とザマランに揶揄され、根が単純なノーマはムキになったついでにやる気を取り戻す。<br>

彼も昔はスヴェンやノーマのようだった。研究中の事故で失明してから臆病になっていたのだと、ザマランは笑った。<br>

いまだ体力の戻らない体を引きずって水晶の森へ向かうノーマ。まだ多少の不安はあるものの<br>

もしここにエバーライトがなくても、また俺たちと探せばいいじゃないか、とセネルに勇気付けられる。<br>

隠し通路の先で、ノーマの体から黒い霧が立ちのぼる。彼女の絶望を増大させていたのは霧の仕業だった。<br>

もう迷わない。ノーマは自分の心の闇を撃破。エバーライトの鎮座する最深部で、壁と床に刻まれた古刻語を発見する。<br>

「ノーマ、胸を張れ! 前を見ろ!」<br>
ししょ~はここに来たんだ、と彼女の目から涙がこぼれる。</p>
<p>
水晶の森の最深部にザマランがつれて来られ、ノーマはエバーライトに祈った。ザマランの視力が戻るようにと。<br>

光の戻った彼の目に、壁に刻まれた文字が目に入る。スヴェンが残したものだった。<br>

「エバーライトはここにあり! ザマミロ師匠!」<br>
どうだざまみろ、とスヴェンの弟子が誇らしげに笑っていた。</p>
<p><br>
245 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/12(水)17:23:02ID:YWKfjL0p<br>
【間奏】<br>
灯台の町にテューラという少女が訪ねてくる。<br>
フェニモールと瓜二つの彼女は、陸の民と親しげにしているシャーリィを罵り、去っていった。<br>

(シャーリィは水の民の代表として親善大使の役割を与えられており、灯台の町で水の民との連絡役をしている。<br>

灯台の町には源聖レクサリア皇国の聖皇がおり、その家に住まわせてもらっている模様)<br>

その後水の民の長マウリッツに招かれ、水の民の里を訪れる一行。<br>

滄我は陸の民を受け入れようとしている。水の民はその意思に従って陸の民と共存するつもりだとマウリッツは語った。<br>

と、いきなりテューラが乱入し、陸の民を散々に罵り、シャーリィを裏切り者と言い、<br>

自分がメルネスだったら陸の民なんか皆殺しにしてやると言い捨てて走り去っていく。怒りをあらわにする仲間を止めて<br>

シャーリィはテューラを追った。途中フェニモールの墓の前で、シャーリィは改めて共存の難しさをかみ締めるが、<br>

フェニモールだって陸の民を受け入れてくれた、と考え気を取り直す。<br>

テューラが魔物に襲われているのを発見し、撃破する一行だが。テューラの負の感情は消えなかった。<br>

魔物への恐怖と、陸の民への憎しみから黒い霧に取り込まれる彼女に駆け寄り、怖がらないで、と抱きしめるシャーリィ。<br>

テューラも落ち着きを取り戻し、一件落着。<br>
今はあなたを許すことはできない、あなたという人を見極める時間が欲しいと照れたように言うテューラに、<br>

シャーリィは今はそれでいい、ありがとう、と微笑むのだった。<br>

陸の民と灯台の町へ帰って行くシャーリィを見、彼女は新しい時代のメルネスかもしれない、と言うマウリッツ。<br>

そうかもしれませんね。テューラもつぶやいた。</p>
<p><br>
246 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/12(水)17:23:31ID:YWKfjL0p<br>
【クロエ編 帰りたい場所】<br>
家族が殺害されたときの悪夢から目を覚ましたクロエの元に、エルザが駆け込んできた。<br>

父オルコットが薬草を取りに行ったきり戻らない、と慌てる彼女をなだめて仲間に収集をかける。<br>

しかし、エルザは一人で父の後を追う。行き先はヴァーツラフ軍の隠し砦だった。<br>

病弱なエルザを案じ、町に戻るよう諭すクロエだが父が心配だというエルザに押し切られ、彼女とともに砦の奥へ。<br>

オルコットは建物の奥を勝手知ったる様子で、何かを探していた。ふとしたことで彼の腕に刺青を発見し、愕然とするクロエ。<br>

尊敬するに値する人物であり、自分を慕ってくれるエルザの父である彼が敵だったことに悩む彼女だったが、<br>

エルザが体調を崩したことを知り、オルコットと手分けして薬の材料を探すことになる。<br>

忘れようと努力するが、彼女の負の感情はすでに黒い霧に蝕まれつつあった。<br>

病弱な娘を救うためにクロエの両親を害したスティングル=オルコットの残した手紙を読み、<br>

改めて憎悪を滾らせるクロエ。仲間の制止や、エルザへの思いやりもかなぐり捨てて彼を討つ決意をする。<br>

それに気付いたセネルは彼女を止めようとし、戦闘の末に彼女を抑える。<br>

しかし隙を突いたクロエの剣がセネルの体を貫き、倒れた彼を尻目にクロエは去っていった。<br>

一命を取り留めたセネルと一行はクロエを追う。迷いの森では、オルコットとクロエが対峙していた。<br>

黒い霧に包まれたクロエの戦闘力はすさまじく、オルコットはあっという間に追い詰められる。<br>

そのときエルザが間に入り、お父さんを殺さないで、と剣に手を伸ばす。<br>

「剣を取るなら、お前でも容赦はしない」冷たく言い放ったクロエだが、それがかつてスティングルに言われたことだと<br>

気付き愕然とする。今オルコットを殺せば、エルザは自分と同じように悲しみ、自分と同じ憎しみに苦しむのだ。<br>

葛藤の末に自分を取り戻し、黒い霧から生まれた心の闇を撃破する。<br>

黒い霧は、かつての自分の姿だった。両親を殺され、家を取り潰され、何もできなかった自分そのものだった。<br>

オルコット親子と仲間がが町に帰った後、残ったクロエはセネルに今の自分はここにいるべきなのかと心中を打ち明ける。<br>

雨の降り始める中どうしていいのかわからず、セネルの背中にもたれかかり静かに涙を流すクロエ。<br>

「あの時と同じ、でも、雨でよかった……」</p>
<p>
灯台の町に戻ったクロエは、遺跡船を出て行くつもりだと皆に打ち明けた。仲間は止めようとするが、彼女の決意は固い。<br>

シャーリィが歩み出て彼女の頬を叩く。今出て行っても辛いだけだ、気持ちに整理がつくまでここにいるべきだという<br>

言葉にクロエの心は動かされ、しばらくここにいようと考えるのだった。<br>

これからもよろしく頼む。そう言った彼女の心は晴れやかだった。</p>
<p><br>
247 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/12(水)17:24:04ID:YWKfjL0p<br>
【モーゼス編 決意の咆哮】<br>
仲間との待ち合わせ場所で二人きりになったシャーリィとクロエは、ぎこちなく話し始める。<br>

クロエは自分を思いとどまらせてくれたシャーリィに感謝し、シャーリィはセネルと対等のクロエが羨ましかったと打ち明けた。<br>

セネルを挟んでぎこちない仲だった二人に友情が生まれた瞬間だった。</p>
<p>
灯台の町では、住人が魔物に襲われる事件が多発しており、モーゼスの相棒のギートにその疑いがかかる。<br>

普段臆病なギートだが、もともとは凶暴なグランドガルフである。その上、魔獣使いの連れている魔獣は必ず野生化する。<br>

野生化した魔獣と魔獣使いは殺し合い、どちらかが死ぬ決まりだった。<br>

ともかくギートの疑いを晴らすべくモーゼスたちは魔物退治に出かける。しかしそこで倒した魔物は襲撃の犯人ではなく、<br>

襲撃事件は増える一方だった。再び別の魔物の本拠地に乗り込んだ先で、魔物を率いていたのは紛れもなくギートだった。<br>

逃走したギートが、かつてモーゼスと共に過ごした場所である山賊のアジトにいると知り、決着をつけに行くモーゼス。<br>

モーゼスの部屋では、狂犬ギートとギートから噴出した黒い霧から生まれたダークモーゼスがいた。<br>

「こんなときでもワイのことを思ってくれとるんじゃのう」少し嬉しそうなモーゼスだった。<br>

霧から解放され、もとの大人しいグランドガルフに戻ったギート。しかしいつか野生化し、殺しあうのかとモーゼスは悩む。<br>

そんな彼に、仲間たちはギートが灯台の地下、「静の大地」で暮らせばいいと提案するのだった。</p>
<p>
別れのときモーゼスはギートのたてがみをひと房切り取り、自分の髪の毛で作ったお守りをギートに預ける。<br>

「寂しかったらワイのことを思い出せ! 辛かったらワイのことを思い出せ! 命ある限りギートはワイの家族じゃ!」<br>

振り向かずに歩いていくモーゼスの後ろで、ギートが主人の言葉に応えるかのように吼えていた。</p>
<p><br>
248 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/12(水)17:24:52ID:YWKfjL0p<br>
【ジェイ編 守るもの、守られるもの】<br>
仲良くピクニックする一行の中で、いまだにどこか馴染めないでいるジェイ。<br>

キュッポ、ピッポ、ポッポのモフモフ三兄弟に促されても、仲間の輪に入ることを躊躇うのだった。<br>

星祭――葉っぱに願いごとを書いて川に流すと願いがかなう。(うろ覚え)にも参加せず、立ち去ってしまう。</p>
<p>
ジェイは孤児で、ソロンという忍者に拾われて育てられた。優しさのかけらもない育て方、虐待に近い訓練を受けて<br>

忍者としての確かな力を身につけたのだった。遺跡船での任務中、危機に陥ったソロンはジェイを囮にして逃走。<br>

取り残されたジェイはモフモフ三兄弟に助けられ、それ以来家族として暮らしてきたのだった。<br>

仲間たちに馴染むことができないのは、忍者という汚れ役として働いていたことが負い目となっているから。<br>

そんな時、遺跡船に忍者が潜入したという知らせが届き、ジェイはソロンと再会し動揺するのだった。<br>

ジェイは忍者の本拠地を襲撃することを提案し、皆はそれに賛同する。しかしそれはモフモフ族を人質に取られた<br>

ジェイが苦しんだ末に仕掛けた罠だった。雪花の遺跡の最深部でシャーリィはジェイに連れ去られてしまう。<br>

蜃気楼の宮殿のソロンのもとへシャーリィを連れて行き、約束どおりモフモフ族に危害を加えないで欲しいと<br>

懇願するジェイだったが、ソロンはそれを一蹴する。殴られたジェイの懐から星祭の葉が落ち、<br>

ソロンは嘲笑いながらそれをシャーリィに見せ付けた。葉っぱには家族が欲しいと書いてあった。<br>

「家族を欲しいと思って何が可笑しいんだ、何が可笑しいんだよ!」<br>

泣きながら抗議するジェイを、忍は人ですらない、お前にはそんな資格はないと痛めつけるソロンのもとに、<br>

家族を助けに来たキュ!とモフモフ三兄弟が現れ、ジェイとシャーリィを解放する。<br>

後ろ髪を惹かれる思いで帰還し、シャーリィに勇気付けられながら<br>

皆に助けを求めるジェイ。弟をいじめる奴は兄ちゃんが許さんわ、とモーゼスは快諾する。仲間も皆同じ思いだった。<br>

モフモフと忍者が転がる中を駆け抜け、<br>
(ちなみにモフモフは戦い疲れて眠り、忍者は死にかけor気絶。モフモフテラツヨス)<br>

三兄弟がソロンとの戦いで劣勢に追い込まれている場面に遭遇する。ソロンは黒い霧に冒されており、<br>

そのため戦闘力が強化されていたのだ。おそらく性格は元から悪かったとおもわれ。<br>

ソロンと、ジェイの心の闇ダークジェイを撃破し、仲間――家族のもとへ帰って来たジェイ。ソロンにとられた<br>

本当の親にもらった鈴も取り戻し、モフモフも皆無事でした。めでたしめでたし。</p>
<p><br>
249 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/12(水)17:26:53ID:YWKfjL0p<br>
【グリューネ編 誕生】<br>
未だに記憶の戻らないグリューネは、黒い霧から現れた謎の人物に会えば記憶が戻ると直感し、<br>

一行はかつてヴァーツラフと戦った艦橋へ向かった。そこで、謎の人物と会ったグリューネの記憶の一部が甦る。<br>

その人物がシュヴァルツという名であること、自分は彼女を倒さねばならないということ。<br>

グリューネは皆に幸せに生きるよう願う内容の手紙を残し、町を後にする。シャーリィは滄我にグリューネの行き先を<br>

教えてもらうことを提案する。滄我に告げられた光跡翼へ向かう一行。<br>

そしてシュヴァルツとの戦闘の中でグリューネは記憶を取り戻す。性格も一転、厳しいものになる。<br>

自分は時の紡ぎ手(いわゆる神様)、そしてシュヴァルツは虚ろなる導き手(ぶっちゃけ破壊神)であること。<br>

シュヴァルツを追ってこの世界に追り立ったものの、能力だけでなく記憶まで封じていたこと。力を取り戻すのが遅れたせいで<br>

力こそ足りないが、これは自分だけて決着をつけると告げる。当然セネルたちは協力するといって聞かなかった。<br>

以前猛りの滄我に奪われた爪術を取り戻し、今もっている静の滄我の爪術を合わせ、パワーアップを試みる。<br>

そんなこんなで、上空に時の揺り籠(ラスダン)出現。<br>
死闘を覚悟し、決戦前夜、皆はそれぞれに散っていった。<br>

ジェイは家族であるモフモフ三兄弟を守るため、モーゼスはギートの家族として恥ずかしくない男であるため、<br>

ノーマは二人の師匠に力づけられ、クロエはエルザが幸せに生きられるように、<br>

ウィルは娘ハリエットのために戻ってこようと決心する。<br>

シャーリィはフェニモールの墓の前で祈っていた。ここにあなたを歓迎する人はいないのに、とテューラは冷淡に言い捨てるが、<br>

ただならぬ雰囲気を感じとって、シャーリィの手を取る。<br>

「誠名って知っていますか?姉さんは祝福、私は希望。このふたつがあれば大丈夫。だから、絶対に戻ってきてください」<br>

セネルはステラの墓の前で、これからのために戦うと決意を新たにするのだった。</p>
<p><br>
250 名無しさん@お腹いっぱい。 sage
2006/04/12(水)17:28:25ID:YWKfjL0p</p>
<p>
時の揺り籠に乗り込み、シュヴァルツと対峙する一行。<br>
シュヴァルツは人の負の感情を力の糧にしている。そのため負の感情そのものである黒い霧を操り、<br>

人々の負の感情を煽っていたのだった。黒い霧で世界を包み、シュヴァルツは一層力を増す。<br>

しかしセネルたちは諦めない。<br>
滄我は世界中の人間に勇気を持つよう語りかけ、爪術を与えた。その輝きに力づけられ、世界のあちこちで心の闇が倒されていく。<br>

セネルたちも勢いに乗り、人の恐怖を得られなくなって弱体化したシュヴァルツを撃破。<br>

喜ぶ一行だが、消えつつあるグリューネの姿を見て愕然とする。自分はシュヴァルツと同一の存在だから、<br>

彼女が消えた今、ここに留まることはできないと淡々と告げるグリューネ。<br>

ノーマやジェイはこんなのは嫌だ、となおも食い下がる。<br>

「グー姉さんはそれでいいの?グー姉さんの気持ちはどうなの?」<br>

その言葉にグリューネは振り向き、仲間の一人一人にありがとうを言っていく。<br>

それは時の紡ぎ手としてではなく、いつものほんわかグー姉さんだった。<br>

子供が親から巣立つように、人も神から巣立たなくてはならない。<br>

だからせめて、まだ未熟なこの星のために贈り物をしたいと告げる。<br>

グリューネが記憶を失いながらも生み出し、旅の途中、各地に植えた種から精霊が生まれる。<br>

これからは彼らがこの星を守ってくれるだろう。<br>
それを見届けたグリューネはいつものように優しく微笑み、空へと帰って行った。</p>
<p>――この世界に降り立って、本当に良かった……<br>
出会えたのが皆で、本当に良かった……<br>
わたくしは消えてしまうけど、皆と過ごした時間は決して消えないから……<br>

皆の中に……お姉さんはいつも居るから……<br>
皆、思い出をありがとう……、笑顔を、ありがとう……未来は……皆のものよ……</p>
<p>――いってらっしゃい――</p>
<p>FIN</p>
<p><br></p>
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