英雄伝説III 白き魔女

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英雄伝説III 白き魔女 - (2012/06/21 (木) 10:29:43) のソース

<p><strong>英雄伝説III 白き魔女</strong><br />
&gt;&gt;10-370・394~397・399・406・409~412・424~429・433~437・439~450</p>
<hr size="2" width="100%" /><p> </p>
<dl><dt><a><font color="#000000">370</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/25
21:54:21ID:u8ofgrUH</font></dt>
<dd>英雄伝説III 白き魔女<br /><br />
・ゲーム解説。<br />
ガガーブ・トリロジーと呼ばれるFalcomの「謳うRPG英雄伝説三部作」の先陣を飾るゲーム<br />
であり、最後をかざるゲームでもある。発売順は、通例通り、<br />
英雄伝説III→英雄伝説IV→英雄伝説Vであるが、時間軸は<br />
英雄伝説IV(937年)→英雄伝説V(942~943)→英雄伝説III(992)と流れている。<br />
IIIはVの五十年後の世界である。()の数字は年号。暦はガガーブ暦という。<br /><br />
・世界観解説<br />
かつて世界は一つだった。だが、千年以上前に中央部に走ったガガーブという巨大な亀裂が<br />
大陸を三つに分け、以後、分かたれた大陸はエル・フィルディン(西)、ティラスイール(東)、<br />
ヴェルトルーナ(南)という別個の世界として歴史を刻むことになる。陸づたいに抜けようとすると、<br />
大蛇の背骨と呼ばれる長大な山脈とガガーブの渓谷にはばまれ、海路を取れば、未熟な技術で<br />
造られた船体が荒波に保たず海の藻屑と化す。<br />
各々の世界で、あまたの冒険者が世界の果てを見ようとガガーブを越えることを<br />
夢見たが、ガガーブを越える者は937年まで現れることがなかった。なお、<br />
何故ガガーブが生まれたのか、何故世界は三つに別れてしまったのか、それらの詳細は<br />
英雄伝説Vで語られる。<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">394</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/27
16:56:27ID:Gr3Xu6ad</font></dt>
<dd>そもそもゲーム自体がライトノベルなのじゃ。<br /><br />
・白き魔女の舞台ティラスイール。<br />
ガガーブの東に広がる世界。フォルティア、メナート、チャノム、オルドス、ウドル、フェエンテ、<br />
アンビッシュ、キドナの8つの国からなる。西に広がるエル・フィルディンや南に位置するヴェルトルーナに<br />
比べると格段に文明の発達が遅れている地方だが、エル・フィルディンやヴェルトルーナと違い争いごとの<br />
少ない平和な世界である。<br />
詳しいことは公式サイトのゲーム紹介でも見てやがれ→<a href="http://www.falcom.co.jp/ed3_win/index.html"><font color="#000000">ttp://www.falcom.co.jp/ed3_win/index.html</font></a><br /><br />
・チャッペルとカンド<br />
ティラスイールにおける魔法大系。チャッペルはチャペルの名から連想されるとおり、回復と援護を<br />
司り、杖を精神集中の助けとする。攻撃魔法は二つのみで、うち一つは攻撃を受けた際の反撃時に<br />
しか使えない。カンドはロッドを精神集中の助けとする攻撃系の魔法で、自然物の操作から、<br />
果ては時間すら停止させる。本来、チャッペルとカンドは一つの魔法として存在したが、五十年程前<br />
オルドスの地に大聖堂を建てたオルテガという男によって、力の調和を保つことを名目に二つに分けられた。<br />
なお、チャッペルとカンドの両系統の魔法を極めるには天才的な才能を必要とするらしい。<br /><br />
・大魔導師オルテガ<br />
越えた者は無しと呼ばれるガガーブの壮大亀裂を転移魔法の力によって踏破した唯一の男。<br />
全ての魔法を操り、エル・フィルディン、ヴェルトルーナに異界の魔導師としてその名を残している。<br /><br /><a name="a395"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">395</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/27
17:37:27ID:Gr3Xu6ad</font></dt>
<dd>・巡礼の旅<br />
ラグピック村に伝わる成人の儀式。14歳になった少年と少女の二人が、銀の短剣を持って各地にある<br />
シャリネと呼ばれる祠を訪れるもの。古にある魔女の巡礼を模したと言われる。かつては世界中で少年少女の<br />
成人の儀式としてもてはやされたが、<br />
最後に魔女の巡礼を行った白き魔女の悪評が広がるとともに廃れ、<br />
今ではラグピック以外にその風習を残す村はない。<br /><br />
・白き魔女<br />
異界よりティラスイールを訪れた最後の魔女。ティラスイール各地のシャリネを渡り歩くと同時に<br />
その地に様々な予言を警告として残した。彼女の出生の謎は『英雄伝説V 海の檻詩』のなかで明かされている。<br />
その巡礼の旅は人々の迫害にあう危険なものだったと言われる。ガガーブ暦972年、ティラスイールより<br />
その姿を消す。<br /><br />
・シャリネ<br />
異界より訪れた魔女が魔法の力で築いた社。奥に安置された魔女の鏡とよばれる魔法機械は、<br />
銀の短剣を引き金として、過去現在未来の事象をヴィジョンとして映し出す。<br /><br />
序章 小さな巡礼者<br /><br />
物語はフォルティアの片田舎、ラグピック村と呼ばれる小村から始まる。<br />
巡礼の旅に出かける前日、父親に狩人の息子なんだから自分の門出を祝う料理の獲物くらい自分で<br />
捕まえてこいと言われた少年ジュリオは、西の原に大イノシシを捕まえに行く。<br />
西の原では、薬草を取りに来ていた幼なじみのクリスが大イノシシに襲われそうになっていた。<br />
身を挺して助けたジュリオは見事大イノシシを仕留める。<br /><br />
・旅立ちの朝<br />
旅立ち前に村の長老が銀色の短剣を二人組の盗賊に盗まれそうになるが、村外れに住む<br />
ラップ爺さんのおかげで取り返す。改めて長老の祝いの言葉を拝聴した後、ラップ爺さんから杖を<br />
受け取ったクリスは、ジュリオとともにディーネのシャリネに出発する。<br /><br />
今更主役の紹介なんていらないよな……<br /><br /><a name="a396"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">396</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/27
17:43:59ID:Gr3Xu6ad</font></dt>
<dd> ・ディーネのシャリネ(水)<br />
魔法の鏡を見るが、映し出されたのは伝え聞いた美しい風景ではなく、暗雲が立ち込め山が陸地を<br />
襲う不吉な光景だった。不安がるジュリオとクリスの二人に<br />
シャリネの長老は、「よ~く考えよ~」と言うだけでなんの助けにもならない。この後、二人は<br />
ラグーナから船でメナートに渡り、ネガル島をめざす。そこに、テグラのシャリネがあるのだ。<br /><br /><br /><br /><a name="a397"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">397</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/27
18:01:11ID:Gr3Xu6ad</font></dt>
<dd>・銀の短剣<br />
巡礼の旅人の証。これを持った14歳の少年少女は、巡礼の旅の間、無料で宿を利用、無料で船に<br />
乗船させてもらえ、通行手形無しで関所を通過できる。まさに至れり尽くせりの便利な代物。<br />
原型は英雄伝説Vのあるアイテム。<br /><br />
・フォルティア ラグーナ<br />
船着場に到着した船を前にしてジュリオが興奮しているとクリスの姿が見えなくなっている。クリスの姿を求めて<br />
町中の人に話を聞くと、船着場のキップ売り場の側にある隊長から脱走兵が町に隠れているという話を聞かされる。<br />
一通り町の人に話を聞いた後に酒場のテナーという人物から、クリスが武器屋の主人と話しているのを見た人がいるという情報を入手。<br />
武器屋の主人に案内された裏の家では、クリスが脱走兵の看病をしていた。事情を聞いたジュリオが店で買ってきた薬を飲ませると、<br />
脱走兵は回復する。宰相のレバスが出す怪しい命令に従うのが嫌で軍を脱走したらしい。。<br />
ほとぼりが醒めるまでここに引きこもるという兵士に見送られた後、ジュリオはクリスに誘われて、<br />
彼女の伯父であるハックに会いに行く。白き魔女の研究者として知られるハックは、この手の学者にありがちな<br />
経済観念ゼロの貧乏神。会いに来た二人の目前で、借金取りゴッチに追いかけられたハックは<br />
窓から飛び出して逃げて行った。<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">399</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/27
18:11:41ID:Gr3Xu6ad</font></dt>
<dd>フォルティア 鷹の爪号<br />
船長曰く、巡礼の旅人は客ではないから、働くように言われる。ジュリオは掃除、クリスは料理と洗濯が仕事だ。<br />
まずは、船室の掃除からだ。全ての船室をまわって掃除をしてボスレイのところに戻ると、今日の仕事は終了だから食事をして休んでくれと言われる。<br />
1日目終了。<br />
今日のジュリオの仕事は甲板の掃除だ。掃除を終わったジュリオは、もっと仕事がしたいという。<br />
船長に手頃な仕事がないか聞いてくれと言うことで船長を探す。話を聞きながら船倉に降りていくと、もういなくなった後だ。ウロウロしていると甲板に出て<br />
行くのを見たと聞き、船首に行くと船長がいて、船首の見張りの仕事を頼まれる。<br />
船首にいて動かずにじっとしているとクリスがやってきて、マストに登り洗濯物を取り込んでいく。その後も動かずにいると、客であるロジャー&amp;テスがやってくる。<br />
船長室に一緒に行って事情を聞くと、ロビーでくつろいでいるときにテスのコートがなくなり、船室においてあった懐中時計もなくなったらしい。<br />
ガートンに船首の見張りにつくように言ってくれと言われてガートンに伝言に行く。船長室に戻ると紛失した件について調査をして欲しいと依頼される。<br />
クリスのところに行って説明をすると、巡礼の旅人として調査しようという事になる。<br />
船室をまわると、ヘストンという客も金のブローチがなくなったと言う。船倉に行くとボスレイが魚臭いと行って下に調べに言っている最中に、<br />
密航者ハック伯父さんが登場する。ボスレイが戻ってきて一緒に船長室に行くと、ハックは6番船室に幽閉される事になる。<br />
船長室に泥棒の手配書があり、船室から出てこない2人組の男女が怪しいということになり、船長とブルトの4人で2人組のところに行く。<br />
この二人組が冒頭で銀の短剣を盗もうとした二人組の盗賊である。名を男の方はグースといい、女の方はシャーラという。<br />
2人組みは船酔いがひどいということで、船長室に船酔いを取りに行くように船長に命じられる。船長室に行くが、船酔いの薬はない。<br />
今度は船倉に取りに行ってくれと言われて、取りに行く。ネズミを倒して薬を入手して上に上がると、みんな眠ってしまっている。<br />
船首に行って推理を行う。<br />
・犯人の目的→お客の持ち物を盗むこと。<br />
・犯人は何を盗んだか→コートと時計<br />
・どうやってみんなを眠らせたか→紅茶に睡眠薬を混ぜた<br />
・ズバリ犯人は→お金持ちのへストンさんという推論が成り立つ。<br />
ヘストンを追いかけて行くと、船酔いから回復したグースとシャーラがヘストンから荷物を奪い返し、ヘストンは海の中へ逃亡する。<br />
今度はグースとシャーラの二人が荷物を奪って逃走を図る。長い追いかけっこの結果、ふと我に返った四人は誰も船を操縦していないことに気がつく。<br />
操縦をできる人間はいないかと聞くが、誰も出来ない。ハックならできるかもしれないとクリスが言い出したことで幽閉されたハックを連れてくる。 <br />
ハックの指示で船の帆を操作して、めでたく無事にメナートに到着することができた四人。<br />
眠りから目を覚ました船長にお礼として100ピア貰い、みんなと別れる。<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">406</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/29
00:20:48ID:M+iLkV3E</font></dt>
<dd>メナート ニーリ<br /><br />
ジュリオが川を眺めていると、子供に激突されて銀の短剣を川に落としてしまう。<br />
すると街の人が手分けして川を探してくれる。<br />
アルデに向かって出発<br /><br />
メナート アルデ<br /><br />
流氷に乗ってきたアザラシが村の回りの海に住みついていて、ネガルまで行く船が出せないらしい。チッタへの道も、崖崩れで通れない。<br />
仕方ないので、崖崩れのところに行ってみると、ミゲルという老人が足をくじいて倒れていた。<br />
爺さんからアルデ村から息子のトバイを呼んできてくれと頼まれて、その通りにすると、。<br />
ミゲルがトバイに命令してジュリオたちをネガル島まで送ってもらえることになる。<br />
船着場にはアザラシが眠っていた。アザラシを起こさないようにこっちに来い、とトバイに言われるが、<br />
その声の大きさにアザラシが目を覚ましてしまう。<br />
コマって宿屋に行くと行商人からアザラシのエサを貰える。また船着場に行き、アザラシのエサを海に投げて<br />
アザラシが食べている間に船に乗る。これでやっとネガル島へ出発<br />
タラッタ号の中を散策して甲板の上に出ると、ネガル島の沖合を巨大なコブのようなものが、南に向けて移動している。<br /><br />
あれがガルガと呼ばれる大海獣。その全長は50ミロは軽く超えるらしい。<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">409</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/29
00:40:34ID:M+iLkV3E</font></dt>
<dd>第1章 テグラの宝石<br /><br />
テグラに到着した二人。ガルガに襲われて街は壊滅状態になっている。<br />
シャリネ(地)もガルガに襲われたようだが、魔女の鏡だけは大丈夫だったようだ。魔女の鏡を見るが、<br />
またもや不吉な光景を見てしまう。次はアンビッシュにある炎のシャリネ、イグニスである。。<br /><br />
港への帰り道、ケビンという老人に頼まれて、泥炭の沼に沈む宝石を三つ取ってくるよう頼まれる。<br />
ケビンじいさんの所に宝石を持っていくと、お礼に100ピアと真紅の炎を1つ貰う。その後、トバイの<br />
船でメナートに戻る。<br /><br />
・泥炭の沼に沈む宝石<br />
真紅の炎という。泥炭(最下級の炭)の沼のなかで膨らむ性質を持った奇妙な石。<br />
また、一定以上の大きさに育った真紅の炎は、少しの衝撃で爆発する爆弾と化し<br />
魔力、物質を粉々に破壊する危険物になりかわる。なお、魔力をぶつけると、急激に膨張する。<br />
その色彩から宝石として珍重され、芋すら育つことのない貧土に住まうテグラの人間は、<br />
この石を売ることでなんとか食いつないでいる。この石の育て方をテグラの住人に教えたのは<br />
白き魔女。<br /><br /><a name="a410"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">410</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/29
00:47:44ID:M+iLkV3E</font></dt>
<dd>メナート<br /><br />
がけ崩れがまだ直っていないということで、トバイはその先の岬まで船で<br />
送ってくれた。次の目的地であるイグニスのシャリネを向かうには、まずチッタという<br />
町へ行かなければならない。<br />
チッタでは海を見ながら、一人の男がたそがれている。腹が減っているらしいので船で貰った麦を<br />
あげると上手そうに食べ始めた。男のの名前はアルフというらしい。<br />
その後、町を出てネルバに行こうとするとが、ガルガで危険だと兵が通してくれない。<br />
困っていると、相談に乗ってくれたアルフが兵士と話をつけてくれる。<br />
何故かアルフと一緒にネルバへ向かうことに。<br /><br />
ネルバもガルガに襲われて、町も城も壊滅状態になっていた。<br />
一人の老人がジュリオ達に白き魔女の予言を教えてくれる。<br />
「災いの山は海からあらわれ都をガレキと化す」。アルフはその言葉がアンビッシュにも残っているという。<br />
ネルバがこうして予言通りにガルガに破壊されたということは、アンビッシュも危ない。<br />
アンビッシュに急いで向かうジュリオ達。<br /><br /><a name="a411"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">411</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/29
00:57:24ID:M+iLkV3E</font></dt>
<dd>メナート <br /><br />
トパーズ海岸でローディという青年と出会う。ローディはテグラのケビン老人の孫。ある日、<br />
漁のさなかでガルガに襲われた彼は、そのときに父親を亡くし、以後網を捨てて剣を持ち、ガルガへの<br />
復讐のために生きるようになってしまった。<br />
彼はアンビッシュのボルトでガルガを迎え撃とうと思っているらしい。<br />
その根拠は魔女の予言にあった。、テグラで「大地が実りを忘れしとき、山は海を越え人々のなげきが<br />
こだまする」と予言した白き魔女は、ネルバとアンビッシュでは「災いの山は海からあらわれ都はガレキと化す」<br />
と予言したのだ。折しも、今年はテグラもメナートも突然の寒波に農作物の大半をやられ、凶作の年となっていた。<br />
恐ろしいことに二十年も前に残された白き魔女予言は、現在起きている全ての事象を言い当てていた。<br />
復讐に燃えるローディは彼らと一緒に行くのを渋るが、持ち前の強引さでジュリオとクリスの二人が<br />
強制的にパーティーに加える。<br /><br /><br /><a name="a412"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">412</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/29
01:09:03ID:M+iLkV3E</font></dt>
<dd>メナート テュエール<br /><br />
船着場の漁師から、ガルガがロップ島で眠っているのを見たと話を聞ける。その様子は、まるでクッションに<br />
うつぶせになって寝ているクジラのようだったらしい。<br />
ローディの話では、ガルガは一度眠ると、何日も眠りつづけるらしい。今のうちに先回りして、<br />
ガルガより早くボルトに着くのが良いのだが、ガルガを恐れて誰も船を出さないため陸路で行くしかない。<br />
ローディがボルトで魔女に一夜の宿を貸し、面倒を見た老婆がいると聞いたことから、話を聞きに行くことになる。<br />
彼女の口から白き魔女の名が分かる。魔女は決して本当の名前を明かさないものらしいが、この老婆にだけは言ったようだ。<br />
ゲルド。それが白き魔女の名前。更に老婆の口から、災いの山(ガルガ)に対処する方法が聞ける。<br />
「災いの山は止めることはできない。人々に唯一できるのは、灯りの道を指し示すこと」<br />
炎を並べてガルガを誘導できると解釈したアルフとローディ。これならば、ガルガが上陸する場所をボルトからそらすことができる。<br />
アルフがノルディック王を説得し、炎の道を作るのに必要な物を揃えてもらうとしようと言うが、はたしてメナートのノルディック王に<br />
謁見することはできなかった。すると、アルフが衛兵隊長に話をつけ中に入っていく。城門から出てきた<br />
アルフが、ノルディック王はボルトの沿岸を覆うだけの松明を用意すると承諾したという。<br />
資材を集めるのに3日、船を港に呼ぶので4日、さらにボルトまで海路を2日。<br />
それまでにガルガが動けば全てが終わる。時間との勝負が始まる。こうして、<br />
ボルトに行く前に宿屋で一行が休むなか、モリスンという男がアルフを迎えにくる。<br />
三人から黙って去っていく際、アルフは自分の指輪をはずしてテーブルに置いてから行くのだった。<br /><br />
メナート 双竜谷の関所<br />
ボルトへ向かうジュリオ、ローディ、クリスの三名。<br />
関所の前では、一人の老人が門番ともめていた。チャノムのダイスという街に行き、ギャンブルをやりたいらしいが、<br />
孫の門番が通行を許してくれないようだ。<br />
爺さんは、勝手なことにこの人たちと一緒に行くとい言い張り、強引に旅の仲間になってしまう。<br />
ダイスまでで良いということでしかたなく了承する三人だった。<br /><br />
一章終わり。<br /><br /></dd>
<dd><br /><a name="a424"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">424</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/30
00:22:31ID:EIvpOC4C</font></dt>
<dd>チャノム ダイス<br />
強引に同行してきたジジイの名前はルーレという。彼は町に入ると、さっさとカジノに行ってしまう。<br />
後からカジノに行くとルーレじいさんがボロ儲けしている。話し掛けるが、耳に入らないようだ。<br />
アンビッシュにはまだ行けない。仕方なく南のダーツへ。<br /><br />
チャノム ダーツ<br />
この村の住人には気力というものがない。隣のダイスと比較して悲観ばかりしてスネている。<br />
最初はダイスにも負けないくらい豊かな村にしようと努力したが、これだけ差をつけられてしまうと、<br />
負け犬根性が身についてしまってどうにもならないらしい。<br />
村長が、キタラ弾きのトロバが来た時は、一瞬だけ明るくなる。<br />
その時にみんなに、もう一度がんばるように言ってみようというのでトロバがくるのを待っている三人。<br />
いくら待っても来ないので、ダイスに戻ることになってしまった。<br /><br />
チャノム 毒沼地帯<br />
ダイスに戻る途中、キタラ弾きのトロバに会う。魔獣に襲われて、キタラを川に落としてしまい、見つからないというので一緒に探すことになる。<br />
そしてダーツへ。<br />
トロバが演奏する前に、村長が演説をする。今までワシらは隣のダイスと比べていじけてばかりいたが、それではだめだ!。<br />
トロバの演奏を聞いてみんなで勢いをつけて生まれ変わろうじゃないか!<br />
こうしてトロバが演奏をはじめる。しかし、ここでキタラの弦が切れてしまう。<br />
盛り上がっていた村人のやる気も、弦が切れたのと同時に消し飛んでしまう。<br />
代わりの弦はないのかと聞くと、村のはずれのクロワ婆さんの所にあるという。<br />
キタラをばあさんが直すまでの間、巡礼の旅人であるジュリオとクリスの二人に彼女が白き魔女の話をしてくれる。<br />
二十年近く前に人々から迫害を受けるゲルドをクロワはかくまった。「何故迫害されてまで旅を続けるのか?」というクロワの問いに、、<br />
ゲルドは「避けられること避けられないことがある」と答えたらしい。<br />
直ったキタラでトロバが演奏をはじめると、みんなが集まってきて演奏を楽しみ、またみんなでがんばろうということになる。<br /><br />
チャノム ダイス<br />
ルーレじいさんを見にカジノに行く。ディーラーとルーレットをするが、だまされて身包み剥がされてしまう。<br />
ルーレじいさんが間に入ってくれて宿屋で待っていろと言うので、待っていると所持品を取り返してきてくれる。<br />
交換条件に官邸のバロンに会いに行くのに一緒に行ってほしいといわれる。<br />
バロンの話では、ルーレじいさんはカジノで儲かった金を全てつぎ込んでスラムの人々を助けようとしている。<br />
その金でレンズ豆の種をバロンに仕入れさせて、カジノで儲けた金でそれを買っているという。<br />
レンズ豆の種を持ってダーツまで付き合ってほしいといわれて一緒に行く。<br />
最後の別れの時、バランはルーレを「トーマス」と呼び、ルーレはバロンを「ラモン」と呼ぶ。<br />
トーマスの名に何故ジュリオが反応したかは、ファルコム公式サイトでキャプテン・トーマス<br />
を調べればわかる。<br /><br /><br /><a name="a425"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">425</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/30
00:34:03ID:EIvpOC4C</font></dt>
<dd>・キャプテン・トーマス<br />
ガガーブの西、エル・フィルディンの出身。<br />
『英雄伝説IV 朱紅い雫』では白亜の帆船プラネテスI世号、『英雄伝説V』では<br />
白亜の巨大戦艦プラネテスII二世号を操り登場する海の英雄。<br />
英雄伝説IIIでは70歳のしわくちゃの老人の姿で登場し、プレイヤーに時の流れの残酷さを<br />
味あわせてくれる。その武勇譚は大魔導師オルテガの故事と並んでティラスイール中の子供の<br />
憧れの的である。今はティラスイールのテュエールという街の一軒家に一人住む。棚にある航海日誌と<br />
ラム酒から当時の名残を感じ取るのは難しい。<br /><br />
・ラモン<br />
トーマスのライバルだった海賊王。黒い帆船黒竜号で全ての海を荒らし回った。<br />
今は何故かティラスイールの片田舎にバロンという名前でひっこんでいる。<br /><br /><br /><a name="a426"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">426</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/30
01:02:54ID:EIvpOC4C</font></dt>
<dd>~ ダイスは豊かになる。 <br />
しかしダーツは名前さえも忘れさられるだろう。<br />
そして、その貧富の差が毒沼を生む。<br />
心は自然の大地や草木にも影響するものだ  ~<br /><br />
白き魔女 ゲルド<br /><br />
アンビッシュ ドッタの砦<br /><br />
ガルガがいるので危ないということで、通してもらえない。三都橋のところで会ったバッシンに、<br />
東の門番は気が短いから何度も話し掛けると、怒って追いかけてくるから出口がガラ空きになると<br />
教えてもらう。<br /><br />
アンビッシュ エルザ海岸<br /><br />
またもや門番がいて中に入れてくれない。アルフが置いていった指輪を見せると・・・。<br />
旅人を装った盗賊と間違えられて捕まってしまう。ボルトにある本部に連行されることになる。<br /><br />
アンビッシュ ボルト<br />
そこにはアルフがいた。何と、アルフはアンビッシュの王様だった。<br />
おなかがすいていて動けなかったところを介抱してあげたおっさんが、王様とは世の中分からない者だ。<br />
ガルガはまだロップ島にいるが、そろそろ目を覚ましてもいい頃で、いつ海を渡って来ても不思議ではないという。決戦は近い。<br />
ここは、私たちに任せて君たちは巡礼の旅を続けるように言われてしまうが、戦いに参加しないで見ているだけならいいだろうと頼み、一応了承される。<br />
本営を歩き回るジュリオとクリスは、カンドマスター・マギサと出会う。彼女は幼少時に白き魔女と出会い、<br />
魔法の才能を見いだされた女性である。<br /><br />
とうとう作戦会議が始まった。<br />
作戦その1:ガルガがボルトに迫ったら、漁火をたき、それによってガルガの進路を誘導する。<br />
ゲルドの予言に、灯りの道を作り、道を示せとある。この解釈があっていればボルトへの直撃は防げる。<br />
作戦その2:東の谷に誘導したガルガに対し、カンドマスター・マギサの力を借りて退路を遮断する。<br />
作戦その3:谷に閉じ込めたガルガをさらにネットにより動きを止め、一斉攻撃を与える。<br /><br />
作戦開始と同時にガルガが動き出す。ジュリオとクリスを残してみんな東の谷に行ってしまうが、<br />
こんなところで待っていられるかと血のたぎる二人は谷に行く。<br />
ガルガは海岸までは来ているが、海から上がってくる気配がない。<br />
ジュリオをおとりに使う鬼畜作戦をクリスが立案。採用される。<br />
海に入ってジュリオが騒ぐと、すぐにガルガが迫ってくる。<br />
マギサの魔力が大地に亀裂を起こし、長大な隆起を呼ぶ。前後の岩壁に退路を断たれたガルガの動きが止まる。作戦は成功した。<br />
すかさずネットを張って兵士が襲い掛かるが、堅い皮膚の前に全ての攻撃が跳ね返されてしまう。<br />
ジュリオとクリスも戦いに加わることになるが、一足先に口元にたどり着いたローディが投げた真紅の炎<br />
がガルガの口の中に炸裂する。固唾を呑んで見守るジュリオ達の前に、ガルガの口の中から奇怪な生き物が<br />
這い出てきた。全魔力を使い果たした息も絶え絶えになったマギサが最後の力を振り絞って警告を飛ばす。<br />
寄生獣バラー。ガルガの体内に潜みガルガを操ったこの事件の張本人。<br />
真紅の炎の邪気を払う爆発に絶えかねて姿を現したのだ。<br /><br />
魔獣を倒したために正気に戻ったガルガは岩の壁を楽々壊して去っていった。「ガルガが本気だったら<br />
私たち勝てなかったわね」見送るクリスはそう述懐した。<br />
しかし、ガルガに寄生していた寄生獣バゼラーを召喚したのはだれなのか? ともあれ、<br />
寝る間も惜しんでガルガを追い続けたローディは魔獣との戦闘後、倒れてしまいしばらく絶対安静で体を動かしてはならないことになった。<br />
ジュリオとクリスは別れを惜しみながら2人で出発する。次の目的地は、炎のシャリネ、イグニス。<br /><br /><br /><a name="a427"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">427</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/30
01:18:09ID:EIvpOC4C</font></dt>
<dd>第3章三都橋の幻影 (第二章はボルト決戦というのだが書いたっけ?)<br /><br />
アンビッシュ イグニス(炎)<br />
険しい大蛇の背骨を乗り越えて二人はシャリネにたどり着いた。二人ともずいぶんと強くなった。<br />
ラグピック村の面々は、こんな巡礼の旅を乗り越えた面々ばかり。実は恐ろしい強者ばかりなのではないだろうか?<br />
ま、そんなことはどうでもいいか。<br />
溶岩のたぎる部屋で魔女の鏡を起動させた二人が見た者は、燃えるような黒い星とその前に立つ<br />
男。一体この映像は何を意味しているのか。<br /><br />
アンビッシュ アンデラ・城下町<br /><br />
街の人に話を聞くと、ジュリオとクリスを迎えるために、明日、料理コンテストが行われるらしい。<br /><br />
アンビッシュ アンデラ城<br />
アルフ・モリスンと話をする。<br />
ローディの具合は、医者に見せたところ、静養すれば心配はない。<br />
マギサは一度に魔法の力を使いすぎたために、症状がだいぶ重い。<br />
マギサはモリスンと同様にカンド魔法の使い手なのでチャッペル魔法は使えない。<br />
チャッペル魔法なら自己回復も容易だが、カンド魔法の使い手の我々では施す手段がない。<br />
ローディのような怪我であれば治療方法はいくらでもあるが、マギサの場合は、<br />
抜け出た魔法エネルギーを補充しなければならないらしい。<br />
マギサを慕うクリスがチャッペル魔法を使ってマギサを回復させる。<br />
ローディの様子を見に行くと、復讐はやめたという彼の言葉を聞ける。<br />
ガルガ自身は本来おとなしい動物だし、今度のことだって本当に悪いのは、ガルガに住み着いた<br />
魔獣だった。父親が殺されたのも、もしかすると今回のようにガルガが魔獣に操られたせいかもしれない。<br />
復讐のために生きるのは命の無駄使いだとアルフに言われて考え直したらしい。<br />
これからの人生の目標はメナートの官廷剣士になることだと言う。<br /><br />
西の部屋に寝室が用意されているということだったので、そこに行って休もうとするが、<br />
豪華すぎて落ち着かない。アルフに言いに行くと、宿酒場のドミンゴのところに行って休むように<br />
言われる。その頃、兵士と侍女に化けたグースとシャーラが、明日の料理コンテストの最中に城から、財宝を<br />
奪う作戦を練っていた。<br />
翌朝、エトスじいさんがローディ用の薬をくれる。宿酒場を出ようとすると、<br />
ジョルノ料理長が迎えに来てくれる。城に着き、ローディに薬を渡しに行くと、クリスに料理コンテストに参加しないのか?と<br />
ローディが余計なことを聞く。やる気を刺激されたクリスがジョルノのところに行き、コンテストに参加したいと伝えると、<br />
了承されてしまう。城にある材料は、ご飯とキャベツ・岩塩・オリーブ油だけ。足りないものはクリスが下ごしらえをしている間にジュリオが調達してくることになる。<br /><br />
・クリス<br />
料理がへたくそ<br /><br /><a name="a428"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">428</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/30
01:25:08ID:EIvpOC4C</font></dt>
<dd> 準優勝・優勝の発表の後に、賞状と記念品の贈呈があるが、ジョルノが忘れてきたことに気が付く。<br />
ジュリオが取りに行こうとして部屋を出ると、グースとシャーラを見つけて捕物劇となる。<br /><br />
城の入口で2人を追い詰める。なお、グースは地下倉庫に置いてあったガラクタとクリスが<br />
料理に使った残りの材料を盗んでいた。しかし、その袋を落とした瞬間、中身ががらくたであることが発覚。<br />
怒ったシャーラはコンビは解消と言って出て行ってしまう。<br />
こうして、シフールのシャリネに出発することになるが、ジュリオ達に恩義があるということで、<br />
オルドスまでモリスンが同行してくれることになる。<br /><br />
アンビッシュ ドッタの砦<br /><br />
ラグピック村の緑の高原で会った、シノンと再会する。恩人であるラップじいさんに会ってきたらしい。<br />
そのとき、ラップという名を聞いたモリスンが大魔導師オルテガの話をしてくれる。オルテガの<br />
俗性はミッシェル・ド・ラップ・ヘブン。ただ1人魔女の島に渡った伝説の大魔導師ということだ。<br />
魔女の島とは、ティラスイールの内海に浮かぶと言われている魔女たちが住むという島で、<br />
そこが魔法が生まれた場所とされているという。<br /><br />
チャノム 三都橋<br /><br />
橋を渡っていると、モリスンがクリスに何か感じないかと聞く。チャッペル魔法の使い手なら、<br />
通常とは違う気配をわかるかと思ったのだいう。クリスも何となく不気味な雰囲気を感じるらしい。<br />
そのとき、後ろから歩いてきた老人とすれ違うが、ジュリオ達とすれ違うと男はいきなり消えてしまう。<br />
門番に聞くと、そんなジジイは通っていないという。<br /><br />
ウドル 風谷の関所<br /><br />
通常は、入国手続きの書類を自分で作らないといけないらしいが、ジュリオ達は巡礼者ということで、<br />
係員が代わりに作ってくれる。待合室で待っているように言われるので、待合室に行くと、<br />
グースが係員ナンパをしているが、ふられてしまう。係員が書類を持ってきてくれて、<br />
西側から出ようしたところでグースが門番ともめている姿を目撃。先に行った連れ(シャーラ)が<br />
通行証を持っていってしまって、書類が作れないそうだ。仕方がないのでグースを同行させることになる。<br /><br /><br /><a name="a429"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">429</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/11/30
01:33:40ID:EIvpOC4C</font></dt>
<dd> ミッシェル・ド・ラップ・ヘブン<br />
英雄伝説IV、英雄伝説Vに登場する大魔導師オルテガの若き日の姿。三界(<br />
ティラスイール、エル・フィルディン、ヴェルトルーナ)に敵無しと言われた強力な魔法使い。<br />
今は魔力の枯れた、ただの爺さんである。<br /><br />
・魔女の島<br />
異界に繋がる場所のある孤島。英雄伝説Vの舞台ヴェルトルーナにも同じ魔女の島があり、<br />
ある一定の音波に反応して異界とこちらの空間の間に狭間の道をつくっている。<br />
ラップはVの主人公とともに、そこから異界に入った。<br /><br />
・キャプテン・トーマス<br />
本名 R(ロナルド)・トーマス<br /><a name="a430"></a><br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">433</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/01
22:04:51ID:0ae+Muu/</font></dt>
<dd>第4章 聖獣の住む森<br /><br />
ウドル シフール<br /><br />
シャリネに行こうとするが、用があるなら賢者を連れてきて、許可が出ていることを証明しろと番をしている男に言われる。<br />
街の中に、賢者はいないのでシフール城へ。<br /><br />
ウドル シフール城<br /><br />
一回城の中に入り、一通り話しを聞いた後に、外に出てくると、賢者が座って待っている。<br />
話をして、シフールの門番のところに一緒に行く。<br /><br />
ウドル シフール・シャリネ<br /><br />
グースとモリスンは、シャリネに用はないと言うことで、宿屋で待っていることになる。シャリネにつくと、<br />
突然シャリネは街から離れているから、お前たちを待ち伏せするにはおあつらえ向きの<br />
場所だったと賢者が言いだす。この男は賢者ではなかったのだ。<br />
この男は幻術使いカジムという名で三都橋ですれ違った男だ。<br />
おまえたちは我々のガルガ計画を阻止した。身をもって償ってもう。と言い、戦闘になる。<br />
ギルバセラーは倒すこことができるが、カジムには一撃でやられてしまう。<br />
グースが様子を見に来てくれて助かることができる。<br /><br />
ウドル シフール<br /><br />
モリスンはカジムを知っていた。<br />
幻術使いカジムは魔法を操る腕を買われ、悪しき者たちの片棒を担ぐことを生業としている者だという。<br />
ガルガに魔獣を寄生させたのはこの男なのだろうか?<br />
本物の賢者がどこかに捕まっているはずだということで、城を探す。一番右奥の部屋に幽閉されている。<br />
シャリネに賢者と一緒に行く。またもやカジムの声が・・・<br />
一応確認によってみたが、生きているとは思いませんでしたよ、と言い戦闘になる。<br />
カジムを倒すことはできたが、死に際にクリスとグースに呪いをかける。今は体に体調の変化は<br />
ないようだが、カジムは一体どんな呪いをかけたのか・・・<br /><br />
魔女の鏡<br />
森の中に銀髪の女性が立っているのが見える。水牛みたいな動物も見える。<br />
これらの映像は何を意味するのか。<br /><br />
オルドスへ<br /><br /><br /><a name="a434"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">434</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/01
22:08:52ID:0ae+Muu/</font></dt>
<dd>ウドル グレイス山地<br /><br />
オルドスが近づくにつれて、クリスとグースの具合が悪くなっていく。これはまさかカジムの呪いのせいでは・・・<br />
どうやら、カジムの最後の呪いは、オルドスに近づくほど悪化する体を蝕む病だったらしい。<br />
カジムの目的はジュリオ達をオルドスに行かせないように妨害することだった。<br />
ジュリオ達がオルドスに着くと、カジムの雇い主には都合が悪いのだろう。<br />
ここでシフールに引き返したらカジムの目論見どおりの展開になってしまう。<br />
オルドスにはチャッペル魔法を使う名医がいるということで、シフールには戻らずにオルドスに向かう<br />
ことにする。<br /><br />
ウドル 町区画<br /><br />
オルドスに入ろうとすると、クリスとグースの顔色が悪いということで入国手続きを門番が代りに<br />
やってくれる。呪いばらいならフィーロ先生に診てもらうといいと教えてもらい、ジュリオが先生を<br />
探しにいく。フィーロ先生の病院は西にある、縦に長細い建物だ。<br /><br />
フィーロ先生に会い、宿屋に一緒に来てもらう。<br />
クリスとグースにかかっている呪いはとても強力で、先生の力で直せるかどうかはわからないと言う。<br />
とりあえずやってみようということでやってみるが、うまくいかない。<br />
バレンという人の家に、こんな症状の呪いの解き方が書かれた本があったから、それをもって来てくれ<br />
ということでジュリオがバレンの家に行き、本を借りてくる。<br />
本によると、通常の呪いばらいが通じないほどの強力な呪いがかけられている場合、<br />
特製の秘薬をもちい、解除する方法がある。<br />
現在では、秘薬の調合方法を受け継いでいる者は、フュエンテ国の調薬師リズのみとされている。<br />
というわけで、ジュリオが一人でリズのところへ行くことになる。<br /><br />
フュエンテ 北ヒーツ街道<br /><br />
シャーラを見つける。癇癪を起こしてグースを置いてきてしまった事を気にしているようだ。<br />
シフールのシャリネでカジムに呪いをかけられた事を教えると、リズのところに一緒にいってくれること<br />
になる。<br /><br />
フュエンテ リズの家<br /><br />
リズに事情を説明する。呪いを解く秘薬の調合方法は知っているが、問題はそのための材料が<br />
揃えられるかどうかだ。町や村で売っている物や森に生えている草ならともかく、秘薬をつくるためには、<br />
特別なものが必要なのだ。その秘薬とは・・・聖獣アルグレスの角だ。フュエンテのアルグレスは<br />
絶滅したけど、深い森が残っているウドルなら、まだアルグレスがいるかもしれない。<br />
噂だが、ウドルには迷いの森があると聞いたことがある。アルグレスが今もいるとしたらそこだろう。<br />
リズの一人娘フィリーが戻ってくる。彼らの話を聞いたフィリーが協力を申し出る。<br />
フィリーは若いが、調薬の知識をしっかりマスターしているから、見つかりさえすればオルドスで調薬が<br />
できる。フィリーが仲間になる。ハイゼンによってリズの薬を届けてから、ウドルへ向けて出発。<br /><br />
フュエンテ 北ヒーツ街道<br /><br />
山賊に襲われるが、シャーラの立ち回りで山賊たちは逃げていく。<br /><br /><a name="a435"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">435</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/01
22:14:24ID:0ae+Muu/</font></dt>
<dd>ウドル シフール<br /><br />
賢者に迷いの森の事を聞くと、こんな詩があると教えてくれる。「迷いの森はシフールの風を受けてこずえをゆらす」これはかつて、<br />
白き魔女が歌った詩だそうだ。シフールの風が吹き込む森を探してはどうでしょうかということで、森を探す。<br /><br />
ウドル 静寂の森<br /><br />
シフールから森をまっすぐ東に進むと、関所に行ってしまうので(実際に関所にいくことはできないが)静寂の森の中をうろついて迷いの森を<br />
探すことになる。シフールから迷いの森に入って、上に進みながらいくとトネリコに行くことができる。<br /><br />
ウドル トネリコ<br /><br />
ここにはラグーナで助けた脱走兵士の2人組がいる。パッドに事情を説明すると、村長が力になってくれるかも知れないということで取り次いでもらう。<br />
村長のところに行き、事情を説明すると、森の入口に案内される。<br /><br />
ウドル 迷いの森<br /><br />
まずは、石碑を見つける。石碑に触るたびに、表の世界と裏の世界が入れ替わるので裏の世界の状態で、ウロウロしていれば<br />
アルグレスを見つけることができる。要するに、最初に一回だけ石碑に触ってその後は石碑には触らなければ良い。<br />
アルグレスを見つけると、アルグレスは立ち去ろうとするが、フィリーが話し掛ける。森にもあなたにも決して危害は加えない。<br />
角を少し分けてくれと言うと、アルグレスはどうぞと言わんばかりに頭を下げる。フィリーが少しだけ削りとる。お礼を言うと、<br />
アルグレスは森の奥に去っていく。<br /><br />
森から出てきて村長と話をする。<br />
森の結界はかつて、白き魔女ゲルドが、森と森に住む獣たちを守るために作ったもので、20年前、この地を訪れたゲルドは、<br />
消えていく自然や絶滅していく獣たちを憂い、ここに村を作り、森を見守るように言った。それがトネリコの村の始まりだ。<br />
ここで映像の謎が解ける。あの時の銀髪の女性がゲルドだったのだ。<br />
カジムの呪いに苦しむクリスやグースを救うために、一路オルドスへと急ぐ。<br /><br /><a name="a436"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">436</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/01
22:24:35ID:0ae+Muu/</font></dt>
<dd>オルドス 大聖堂<br /><br />
4つのシャリネを巡ってきた者でなければ、大聖堂に入ることはできない。4つのシャリネを巡ってきた者ならば<br />
わかるはずだということで、5つの問いを出される。<br /><br />
・シャリネが司るものは水、地、火、風、空。ディーネのシャリネでは何を司っている?→「水」<br />
・テグラのシャリネでは何を司っている?→「地」<br />
・イグニスのシャリネでは何を司っている?→「火」<br />
・シフールのシャリネでは何を司っている?→「風」<br />
・魔法の鏡は真実のみを映し出す?→「いいえ」<br /><br /><br /><a name="a437"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">437</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/01
22:26:28ID:0ae+Muu/</font></dt>
<dd> 神官レゾンの話<br />
昔は、チャッペルとカンドという魔法の区別もなく、元来はは2つの境界などない力だった。だが、それでは力の<br />
調和が保てなくなる恐れも予測される。自らも大魔導師であったオルドスの初代大神官オルテガはそう考えた。<br />
世の力の全ては、相反する2つの存在によってバランスが保たれているのだ。ひとつが全てを持ち合わせれば、<br />
確かに力は万能になる。だが、比べるべきものが存在しない。過ちを正すすべがない。もしも万能の力を手にした<br />
ものにオゴリが生まれれば、その者は力を使い、世界の調和を乱すかもしれない。<br />
オルテガはそのことを危惧し、それまでに存在した魔法をチャッペルとカンドの2つに分けた。<br />
闇と光があるように、月と太陽があるように。万物の法則にかなう調和を魔法にも求めたのだ。<br />
これがチャッペルとカンド、2つの魔法の成り立ちである。<br /><br />
大神官のところへ。<br />
真実を司る神官フォルトが「まろうどの賛歌」をパイプオルガンで弾いてねぎらってくれる。<br />
塔の頂上で大神官はジュリオ達の事を待っていたと言う。鏡を見て、何が見えたか教えてほしいと言う。<br />
ジュリオ達なら、今必要としているメッセージを受け取ることができるはずだ。大神官は毎日ここで鏡を見ている。<br />
しかしそれが半年ほど前から、魔法の鏡は不吉な映像を映し始めた。渦巻く闇、ガルガの襲撃、そして星々を飲み込む<br />
邪悪な妖気を放つ黒衣の男・・・。あきらかに、これから起こる大規模な災いの予兆に違いない。<br />
ジュリオ達はここの魔法の鏡から、それまでに見た4つの鏡の総合的な答えを得ることができる。<br /><br />
魔女の鏡を見る。<br />
ジュリオ達には映像だではなく、音?言葉が聞こえる。「ラ・ウ・ア・ル」と。<br />
兵士がたくさん集まっていて、フォルティアの紋章も見えた。どこかの天井に光る玉を見上げている男も見えた。<br /><br />
魔女の鏡で見たことを大神官に話す。<br />
ラウアールの波が動き始めているほどの事態だったとは・・・。ラウアールの波とは、ひとつの文明が滅ぶときに<br />
その大地を覆い尽くすと言われる破滅への波。つまり、ラウアールの波が流れるということは、<br />
この世界が滅ぶということだ。<br />
しかし、ラウアールの波は異界の魔法を知る者でなければ召喚することはできないはず・・・。<br />
まして、この世界では、ラウアールの存在はオルドスでも一部のものしか知らない。<br />
異界の魔法使いがどこかにまぎれているというのか。そして、引き金となる国がフォルティア。<br />
もしや、フォルティアのルドルフ王の身に、何かが起こっているのかもしれない。<br /><br />
でも、魔法の鏡は真実を映し出すとは決まっていない。このまま放っておくとラウアールの波がくるという<br />
予言だろうから、ルード城に行ってみよう。とはりきりだすジュリオ。<br /><br />
5つの魔法の鏡と白き魔女ゲルドはどうつながっているのか大神官に聞く。<br />
大神官も20年ほど前にゲルドにあったことがあると言う。ゲルドは断片的な予言を人々に与えたが<br />
ラウアールの波については口をつぐんでいた。<br />
ゲルドは、恐らくこのままではラウアールの波が現れ、世界が破滅の危機に直面することを予見していたのだろう。<br /><br />
モリスン・フィリーのところに戻る<br />
モリスンにラウアールの波の事を告げると、やさしさから同行すると言いかねないので、モリスンには黙っていることにする。<br />
モリスンはアルフのところへ戻っていく。<br /><br />
フォルティアルード城に向けて出発<br /><br />
第5章へ<br /><br /></dd>
<dt><a><font color="#000000">439</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
00:58:38ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>・真実を司る神官フォルト<br />
英雄伝説Vの主人公の五十年後の姿。彼が弾く曲が、Vで主人公達が探し求めたメロディーでもある。<br /><br />
・ラウアールの波<br />
元を質せば人の悪意の塊。千年以上前、この世界を作り上げた二柱の神が互いに戦った。結果として争いは<br />
相打ちで終わるが、神々の支配から抜け出した『青の民』と呼ばれる民族は、共鳴魔法と呼ばれる魔法を作り上げ、<br />
ヴェルトルーナとティラスイールのギドナ砂漠、エル・フィルディンの一部に一大文明を築く。共鳴魔法とは、<br />
音波の制御によって確立した魔法大系。極めた者なら、歌声で発動させることも可能。ガガーブ歴以前、<br />
青の民たちは共鳴魔法により、一大文明を築いたが、使用する度に害周波が蓄積されることに気がつき、<br />
魔法文明との決別を決断する。害周波とは、人間が放出する濁気(負の想念)。<br />
これが蓄積されると、呪われた場が広がり精神レベルで空間を汚染する。何もせず、人が生きているだけでも<br />
微量ながら放出しているものだが、破壊の感情による共鳴魔法を使用すると、一層増幅して放出される。<br />
青の民は共鳴魔法の使用を禁止するが、時遅く害周波の塊は空を覆う程までに成長した。<br />
青の民はビオラリュームと呼ばれる兵器と、『害周波』から抽出した一部のエネルギーを使用し、<br />
『害周波』の塊を異界に転送させるが。そのとき抽出した害周波のエネルギーが制御を失い、異界に送った害周波と<br />
共振して大断層ガガーブが生まれる。<br />
これにより、大地はティラスイール、エル・フィルディン、ヴェルトルーナの3世界に分断される。<br />
「害周波」監視のため、「青の民」の一部が異界に移住。共に移住した「害周波」の塊は「異界の月」と命名される。<br />
抽出した一部のエネルギー(闇の太陽)はヴェルトルーナのセルバートに封印され、残った青の民の一族が<br />
それの監視についた。これ以降、『青の民』は歴史の表面から姿を消す。ヴェルトルーナ各地に先祖からの<br />
役割を担った少数の人々が住むのみとなる。<br /><br />
・二柱の神々の争い<br />
ティラスイールでは巨人タナトーシスと大蛇サーペントの争いとして残る。大蛇の背骨と呼ばれる長大な山脈は、<br />
そのときの争いの名残である。神々の争いの決着は、英雄伝説IVで明らかになる。<br /><br /><a name="a440"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">440</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
01:04:58ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>第5章 わかたれた湖<br /><br />
フュエンテ ホルク<br /><br />
ホルクに入ると、道がすべて封鎖されていて、どこにも行くことができない。<br />
フュエンテは北部と南部に分かれている。北部は兄のエネトン王がハイゼンで治め、南部は弟のキャラック王が<br />
このホルクで治めている。2人は双子の兄弟で、生まれた時にケンカしないように、亡くなった女王が<br />
土地を分けたのだ。<br />
少し前に、怪しげな旅人が現れ、王様の屋敷に入っていったが、それからホルクの様子がおかしくなりだしたらしい。<br />
城内に入ったジュリオ、クリス、フィリーの三人はキャラック王から事の真相を知る。<br />
ひと月ほど前、ベラートという旅人が屋敷を訪れて、北のハイゼンの兄が、自分の領土を拡大するために、<br />
このホルクを狙っていると王に告げる。ベラートに言われるまま、攻め込まれた時のために準備をはじめてしまい、<br />
南北街道のルピナス湖のほとりに砦を作ってしまったのだが、最近ベラートを怪しいと感じて砦の建築を中止<br />
しようと持ちかけたが、ベラートはすっかり軍師きどりで、王様が臆病風に吹かれて気が変わらないようにと、<br />
王妃を人質同様に砦に連れて行ってしまったそうだ。<br />
砦の建築を中止したら、ベラートが王妃に何をするかわからない。<br />
まずは、ハイゼンに戦う気持ちがないことを伝えてほしいと頼まれて、北フュエンテにジュリオたちが行くことになる。<br /><br /><br /><br /><a name="a441"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">441</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
01:15:18ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>フュエンテ ハイゼン城<br /><br />
キャラック王の親書を渡すことで、エネトン王もキャラックがハイゼンを狙っていないと知って安心する。<br />
どうやって国民を安心させるか王妃も交えて悩む中、決が下された。<br />
クリスとジュリオが砦に忍び込み、王妃を助け出す。その間にフィリーが、急いでホルクに戻ってキャラック王に連絡を取り、<br />
砦の南側の外でそっと待っていてもらうように取りはからう。そして、エネトン王にも同じように砦の北側で<br />
待機してもらう。王妃を救出したら、ジュリオとクリスの合図で2人の王様に登場してもらいその場で握手をかわして<br />
両国民を安心させるという手はずになる。<br /><br />
フュエンテ ホルクの砦<br /><br />
見張りを山賊が出た作戦を使って騙して砦の中に入る。<br />
武器庫の武器をクリスの魔法で全て燃やしてから王妃の救出に向かう。<br />
ベラートの部屋でカギを入手してから牢に向かう。<br />
牢屋からカーリー王妃を助け出そうとしたところで戻ってきたベラートに二人は捕まってしまう。<br />
そこへ、グースとシャーラが物を盗みに、山賊をつれて砦にやってくるが、<br />
山賊の1人が兵士に見つかって大騒ぎになる。めげない二人だが、すでにクリスが武器を燃やしていたので<br />
盗る物は何もない。<br /><br />
大騒ぎに乗じて王妃を連れて逃げ出そうとするが、またしてもベラートに見つかり王妃を奪われてしまう。<br />
見張り台のところで、2人を見つける。<br />
やはり、ベラートの目的は、砦を完成させて、南部の名代としてハイゼンに攻め込むことだったようだ。<br />
人質を取られてどうしようもない二人だったが、運良く協力してくれたグースが、ベラートに石を投げつけて、<br />
王妃を助けてくれる。気が付いたゲラートは、捨てゼリフを吐いてどこかへ消えてしまう。<br />
こうして、合図とともに王様たちがやってきて二人で堅い握手。<br />
捕まってしまうかもしれないと考えたグースとシャーラは逃げていった。<br /><br /><br /><a name="a442"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">442</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
01:22:23ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>第6章 動きだす予言<br /><br />
ギドナ バラカ<br /><br />
町に入った途端、爆発に巻き込まれた二人は、気が付くと牢屋に囚われていた。<br />
クリスを爆発事故の張本人砂漠の黒豹と間違えた兵士によってクリスは連れて行かれてしまう。<br />
クリスは同じ牢に放り込まれたバダットという青年に、砂漠の黒豹について話を聞く。<br />
砂漠の黒豹とは、最近出没するようになった過激なテロリストで、何を盗むというわけではないが、<br />
金持ちの家に忍び込んでは警告状を残して去るらしい。警告に従わない金持ちには、今回のように家を<br />
爆弾で粉々に爆発するそうだ。<br />
この牢屋は闘技場の地下で、主のバラカという男は、罪人を戦わせて見せ物にしているらしい。<br />
バダットとジュリオはお互いが戦うことになるように仕向けて、その最中に隙を見つけて逃げるという作戦を立てる。<br /><br />
2人は戦いながら脱走のことを考えるが、出口に兵士が立っていて逃げ道がない。<br />
進退窮まった二人を助けるかのように、何者かが爆弾を投げ込み、見張りの兵を気絶させてしまう。<br />
その隙を見て2人は闘技場から逃げ出す。外へ出ると見知らぬ女性が逃げる手引きをしてかくまってくれた。<br /><br /><br /><br /><a name="a443"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">443</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
01:29:55ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>クリスの行方を追ってギドナのギドネルへ。色々あって、クリスを買い取った豪商ウルギットの<br />
館に入り、真紅の炎を餌にクリスを返して貰おうとするが、運悪くウルギットの腰巾着カンダタに<br />
正体がばれてしまい、牢屋の中に放り込まれる。<br /><br />
牢屋に放り込まれた二人を、砂漠の黒豹が爆弾で壁を壊してジュリオ達を助けてくれる。<br />
砂漠の黒表の正体はナジェだった。ナジェという名は役人を欺くための仮の名前で、本当の名前はテスラという。<br />
彼女の協力で無事クリスを助けることに成功したジュリオだが、怒ったウルギットとカンダタが魔獣の姿に<br />
変身。この二人と戦うことになるが、元が弱かったらしくあっけなく勝ててしまう。<br />
ウルギットとカンダタが狂った原因がフォルティアの占星術師レバスの仕業であると判明。<br />
「赤い瞳を持つものが現れしとき、悪しき計画は動き始める」という白き魔女の予言が真実味を帯びてきた。<br /><br /><br /><a name="a444"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">444</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
01:39:24ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>ギドナ ディルト関所<br />
戦いを挑んできたベラートを倒して関所に入ったバダット、ステラ、クリス、ジュリオの四人。<br />
兵士の密談を立ち聞きしているのを見つかって牢に入れられてしまう。<br />
雑居房に入れられた四人は、そこでハックと再会する。<br />
ハックはジュリオたちをここで待っていたと言う。<br />
偶然にも、この先のアロザで白き魔女の消息に関する有効な手がかりを得ることができたと語るハックが明かした内容。<br />
それは、白き魔女はティラスイールをぐるりと一周して、最終的にフォルティアに来ていたということだった。<br />
アロザには白き魔女と親しかったフォルティアの宮廷剣士デュルゼルが住んでいた。<br />
ハックはその人物の娘であるジョアンナから、白き魔女の最後の予言を聞いていた。<br />
『表情のない兵士たちが、国境を越えるとき、呪縛に囚われた王は、もはや力を失い、海も山も、<br />
やがてはすべて死に絶える。異界の女と、星を操る男に、災いの波は引き寄せられるだろう。』<br /><br />
ハックが抜け道を橋のすぐそばまで掘ってあるから、それを使って脱出することになる。抜け道を進むと、<br />
橋ではなく馬小屋に出てしまう。馬で兵士を驚かせて、逃げようとするがハックが馬に蹴られてはじきと飛ばされ<br />
その挙句に兵士に追い詰められてしまう。バダットがクリスとジュリオとステラを先に渡し、ハックの救出に向かう。<br />
救出は成功したが、バダットがハックを連れて渡らないうちに橋があがってしまう。<br />
川に飛び込み兵士から逃れた二人と後で再会することを約束してジュリオ達はアロザに向かう。<br /><br />
兵舎の窓から見える兵士の顔に感情の色は見受けられない。<br /><br /><br /><a name="a445"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">445</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
01:46:13ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>第7章 巡礼者の軌跡<br /><br />
フォルティアのアロザでジョアンナと合流した三人は、デュルゼルの幽閉されたドルフェスの塔<br />
に向かう。ドルフェスの塔は警戒が厳重で、このままでは入り込むことができない。<br />
街の北側にいるアリスという女の子の協力で、ドルフェスの塔へ入ることに成功する。<br />
そのころ、ハックとバダットの二人は、海を泳ぎながら塔へと向かっていた。<br /><br />
フォルティア ドルフェスの塔<br /><br />
既に先約が入ったらしく、最上階のかぎを2人組の男に奪われた兵士が部屋に閉じこめられていた。<br />
バダットとハックのことだ。少し先で彼らと合流した後、塔の最上階でデュルゼルと対面する。<br />
ジョアンナにジュリオとクリスを、おじいさんが待ち望んでいた人たちだといって紹介されたデュルゼルは、<br />
「まだ役目が残っている」と槍を手にして立ち上がる。<br />
追っ手を、バダットとハックとジョアンナが食い止めていてくれる間に、ジュリオたちは塔を脱出。<br />
大人数では人目につくということで二手に分かれ、後で落ち合うことにする。<br /><br /><br /><a name="a446"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">446</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
02:23:20ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>フォルティア ゲルドの丘<br /><br />
20年前に数々の予言を残し、その消息は様として知れなかった<br />
白き魔女・ゲルド。彼女は死んでいた。しかも、20年前に。18歳の若さで。<br />
墓碑を前に打ちひしがれるハックとジュリオ達にデュルゼルの口から真実が語られる(長いので省く)。<br />
全てはフォルティア王ルドルフが、静養に赴いたドルフェスの浜辺で海岸に漂着したイザベルという女と出会ったことから始まった。<br />
白き魔女がティラスイールに姿を現す二年前の事だった。一目見てイザベルの美しさに惹かれたルドルフ王は、彼女を<br />
王室に招き王妃とする。王妃はその半年後、レバスという男を天文学者として城に招く。<br />
時を置いてゲルドが異界よりティラスイールに来訪。同族のたくらみを阻止すべく彼女は予言という形で、<br />
この世界の救済手段を残すが、彼女を待っていたのは同胞レバスの冷たい剣閃だった。<br /><br />
迫り来るラウアールの波を退けるには、ルード城の天儀室にあるレバスが儀式に使う天球儀を破壊しなければならない。<br />
天球儀が媒介となり災いの波をこの世界に引き寄せているのだ。天球儀は女王、イザベルの力で結界に守られているが、<br />
5つのシャリネの力を得た銀の短剣ならばその結界を破ることができる。実際に巡礼をしてきた者のみがシャリネの魔法の力を使うことが出来る。<br />
異界に存在するラウアールの波は嘆きの想念によって引き寄せられる。戦争は異界からラウアールの波を呼ぶための撒き餌なのだ。<br /><br />
「ゲルドは死んだが、この丘にはまだ、ゲルドの力が生きている。その力を短剣で引き出すのだ。」<br />
と語るデュルゼルに従い、ラップじいさんからもらった杖を墓標の前におき、シャリネでするように銀の短剣を置く。<br />
剣と杖は輝きを取り戻り、ラップのかけた封印が解けた杖はゲルドの杖となり、墓碑の前で錆びついていた剣は昔の輝きを取り戻す。<br /><br />
敵はルード城。<br />
世界を滅ぼすと言うラウアールの波について調べるために、<br />
ハック、バダット、ジョアンナは砂漠の国ギドナへ。<br />
この世界最古の遺跡の残る地へ旅立つ。<br />
ジュリオ、クリス、ステラ、デュルゼルはラウアールの波を呼ぶ占星術師レバスと<br />
異界の女王イザベルのいるルード城へ。<br /><br />
・イザベル<br />
異界の女王。異界の月により危機に瀕した異界を救うため、彼女はこちらの世界を破滅させる道を<br />
選択する。偶然を装い海岸に流れ着いた彼女は、フォルティアのルドルフ王をその美貌で籠絡し、<br />
やがては魔法の力で操り人形にしてしまう。<br /><br />
・レバス<br />
イザベルに仕える異界の宰相。ゲルドを殺した男。<br /><br />
・異界の月<br />
異界に転送された害周波が異界で球形状の形をとったもの。千年を経て少しずつ成長し、異界の大地を削り取っていった。<br /><br />
・さびた剣<br />
英雄伝説IVで神の力を宿した神剣エリュシオンのこと。レアメタル(希少金属)で創られた名剣。<br />
今は神の力もないが、その切れ味は健在。エスペランサーと言う。<br /><br />
・ゲルド<br />
異界の元女王候補。女王にはイザベルが選ばれ、彼女は命を取られそうになるが、英雄伝説Vのキーパーソンとなる<br />
レオーネ・フレデリック・リヒターという音楽家に救われ、異界の月の影響をもっとも受ける危険な場所、『常夜の地』で育つ。<br />
ガガーブ暦972年、同胞の手にかかりティラスイールで死亡。魂を杖の中に託す。<br /><br /><a name="a447"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">447</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
02:40:17ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>フォルティア ルード城<br /><br />
城内に潜入したクリス達の前に、学者先生から伝言を預かったとグースとシャーラ率いる山賊段がやってくる。<br />
成長した天球儀を破壊するには、その表皮を全て取り除かなくてはならないらしい。<br /><br />
天球儀へ向かうジュリオ達の前にカジムが現れる。シフールのシャリネで倒したはずだったが、レバスの力で蘇ったようだ。<br />
横合いから加勢に入ったローディがカジムとの戦いを引き受けてくれる。<br /><br />
足場の悪い所で敵に待ち伏せされ不利になったジュリオ達の前に、アルフが現れる。<br />
オルドスの大神官のところに行き、ラウアールの波のことを聞いたアルフはモリスンには内緒で加勢に来たらしい。<br /><br />
今度は狭い通路で挟み撃ちにあったクリス達をモリスンの放つ火の玉が救う。<br />
オルドスで別れた時の様子が、白々しかったので、アルフに報告した後、王に内緒でここへ向かってきたと言うことだ。<br /><br />
天儀室。<br />
後ろから押し寄せる魔物の兵士からグース達が楯となってかばってくれる。<br /><br />
部屋に入っていくと、レバスが待っている。レバスは言う。<br />
無数の想念を吸収した天球儀は今や物体でありながら生命を得て、最高潮にまで成長した。遅かったな。もはや、私が手を加える必要もない。<br />
儀式はすべて終了した。あとはラウアールの波が、この世界に現れるのを待つだけだ。<br />
どうしてこんなことをするの?と問いかけるジュリオにレバスは答える。<br />
お前たちが異界と呼んでいる我々の世界を救うためだ。魔女の海に浮かぶ魔女の島。お前たちはそう考えているようだが、現実には少し違う。<br />
そこに島などなく、あるのは空間の「ひずみ」なのだ。その場所で2つの世界はつながり、この世界と異界との往来を唯一可能なものとしているのだ。<br />
異界にもこの世界と同じように人間が生き、人々の営みがある。その人々の営みが、ラウアールの波によって崩壊しようとしているのだ。<br />
そのことに気がついたのは、いまから30年ほど前のことだ。我々の世界の人間は『異界の月」の影響で、生まれながらにして魔法を扱えた。<br />
だが、それが仇になった。魔法を扱うさい、消化しきれなかった負の想念が、長年に渡って空間に蓄積され、手のつけられない怪物となったのだ。<br />
それがラウアールの波だ。<br /><br />
自分の世界を救うために、他の世界を滅ぼしてもよいと言うのか?というデュルゼルの問いにレバスは答える。<br />
我々の世界でも様様な意見が出たよ。一部の者はこの世界に来て、それが果たして許される行為なのか自分の足で歩き、この世界を巡るものもいた。<br />
それが、魔女の巡礼だ。中には、白き魔女と呼ばれたゲルドのように、この世界の者が嘆きの想念を生み出さないようにと助言を残して旅をした者もいる。<br />
しかし、我々の結論はもう出ていた。ラウアールの波をこの世界へ追い出し、自らの世界のみを救うという道に。<br /><br />
ステラが言う。「天球儀に嘆きの想念を閉じ込めたのは、ラウアールの波が生まれた時と同じ状況をつくり、この世界に誘導する為だったのね。」と。<br />
そういうことだ。ラウアールの波は、自分を育んできた嘆きの想念の波長を好む。この世界のほうが我々の世界よりも嘆きの想念を多く持てば、<br />
間違いなく、波はこの世界に打ち寄せる。その為にも、我々は非情にならねばならなかった。我々の世界の者が心に持つ嘆きの想念を捨てない限り、この作戦は成立しなかったのだ。<br /><br />
レバスとの戦いが始まる。異形へと変化して戦いを挑むレバスだったが、彼に勝ち目はなかった。<br /><br /><br /><a name="a448"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">448</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
03:02:35ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>天球儀を破壊することになる。ステラが爆弾で破壊することを試みる。しかし、爆弾では破壊することができない。そこへ、ローディ、アルフ、モリスンが<br />
やってくる。爆弾で破壊できないということを説明すると、モリスンが言う。成長した天球儀の周囲は精神的な力により庇護されている。<br />
物理的にも精神的にもそのどちらにも影響を及ぼす真紅の炎があれば…と。<br />
真紅の炎の爆発は、精神的にも浄化作用があると言われている。<br />
ジュリオたちの持つ真紅の炎を出すが、小さすぎるようだ。モリスンの提案で、魔法の力で真紅の炎を大きくすることにする。<br />
クリスとステラも手伝って魔法の力で大きくすることに成功する。ステラから炎を受け取ったグースが天球儀めがけて投げつける。<br />
命中した真紅の炎は、天球儀の皮膚を根こそぎ吹き飛ばした。丸裸となった天球儀にジュリオの投げた銀の短剣が突き刺さる。<br />
天球儀はまっぷたつにわれ、中から嘆きの想念の元にされたフォルティアの兵士の魂とルドルフ王の魂が飛び出していった。<br />
だが、ラウアールの波を呼ぶ力は止まらない。一人残ったイザベル王妃が波を呼び寄せているのだ。<br />
イザベル王妃を捜しに天儀室から出たジュリオ達の後ろで部屋の出入り口が崩れ落ちる。<br />
シャーラと山賊達に瓦礫を片づけるのを任せて、ジュリオ、クリス、ステラ、デュルゼルの四人は王妃のいる屋上に向かう。<br /><br />
澄んだ瞳をしているのね。もしもあなた方のような人ばかりだったら……。残念です。<br />
もう誰にも止められません。私たちの世界に代わり、この世界が終末の時を迎えるのです。<br />
しかし、あなた方が私を倒せば、術はその瞬間に解かれ引き寄せる力もなくなります。でも、だからと言って、災いから逃れられるか<br />
どうかは私にもわかりません。ラウアールの波が止まる可能性があるというだけのことです。私にも、育った世界の運命がかかっています。<br />
これまでのような戦いでは済みませんよ。<br /><br />
屋上で四人を待ち受けた王妃はそう語るとレバスを超える異形の姿となって四人に戦いを挑む。<br />
彼女が従える二人の魔人と無数の使い魔を退けて四人は王妃に止めを刺す。元の姿に戻った彼女にジュリオが問いかける。<br />
「……誰にでも、罪はあります。今は、…せめてこの世界が救われることを祈りましょう…」<br /><br />
イザベルを倒すが、ラウアールの波は止まらない。世界が黒一色に染まる中、クリスの手にしたゲルドの杖が輝きだす。<br />
意志を持つかのように宙に浮かんだ杖は、白く輝く霊体と化したゲルドの手に握られていた。<br />
瞬き一つほどの間で、ラウアールの波は消え去った。<br />
想念から生まれた怪物を無に返す手段は、自らの霊体と共に結びつき、最後の存在である魂を自分の手で消滅させるより他はない。<br />
ゲルドは、ラウアールの波と同化して共に消えた。もう魂すら残らない。<br />
「世界がお前に一体何をしてくれたと言うのだ」と悲嘆にくれるデュルゼルを、クリスが慰める。<br />
「異界とか、世界を分けて考えちゃ駄目なのよ。どちらか片方の世界を犠牲にして自分たちだけの世界が助かるなんて、<br />
間違っていたのよ。 」<br /><br />
玉座に帰ったジュリオ達とデュルゼルに、正気を取り戻したルドルフ王はこう語った。<br />
「騙されたと知った今でも、わたしは、優しかったイザベルの姿しか思い出せないのだ。」<br /><br /><br /><a name="a449"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">449</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
03:11:22ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd>エピローグ<br /><br />
馬車に乗ってラグピック村に凱旋するジュリオは、デュルゼルから手渡された手紙を読む。<br />
一方、ジュリオからエスペランサーを受け取ったデュルゼルは、ローディと剣の試合をする。<br />
デュルゼルの手紙には、デュルゼルがオルテガからエスペランサーを譲り受けたときの事、<br />
ゲルドが死んだ後、杖にこめられた力を封印し、墓で杖が本来の力を取り戻すよう仕掛けを施したのは<br />
オルテガであることが書いてあった。オルテガはそれらに全ての魔力を使い切り、魔法の力を失ったとも。<br /><br />
試合は佳境に進み、ローディの逆風に切り上げる太刀を受け止めたデュルゼルのエスペランサーは、<br />
刀身を半ばから断ち斬られてしまった。<br />
「その剣はエスペランサー、希望というんだろう。希望は折れちまったのかい?」<br />
剣を納めてそう言うローディに、デュルゼルは笑って答える。<br />
「希望はなくならんさ。さしずめ、今の俺にとっての希望は、お前ということだな」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><a name="a450"></a></dd>
<dt><a><font color="#000000">450</font></a><strong><a href="mailto:sage"><font color="#000000">白き魔女</font></a></strong><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/02
03:14:25ID:ppdDfGuW</font></dt>
<dd> ラグピック村に帰った二人を、村人が総出で出迎えてくれる。<br />
トロバまでやって来てキタラを弾き鳴らす。<br />
やがて、ラップじいさんの姿に気づいた二人は輪を抜け出してラップ爺さんのところに行く。<br /><br />
どうしてそんなにすごい人だってことをみんなに黙ってるの?という二人の質問にラップはこう答える。<br /><br />
これからは、修行を積んだ魔法使いが悪い竜を倒したり、腕っぷしの強い剣士が、剣一本で国王になるような時代じゃない。<br />
それで事が収まるような単純な世の中ではなくなりつつあるのじゃよ。これからは一人一人が自分の持つ才能を<br />
役立て、それぞれの暮らす場所でみんなのためになるよう頑張る。そうでなくてはいけないのじゃ。<br />
そのためには伝説の英雄などというものは邪魔なだけじゃ。これからは、大地に根をおろした力こそが<br />
必要なのじゃよ。ゲルドの心のようにな。<br /><br />
ときにガガーブ暦992年<br />
ティラスイールに新世紀の足音が聞こえ始める、冬のことだった</dd>
</dl>