アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女

「アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女 - (2020/02/23 (日) 22:03:52) のソース

<p><strong>アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女</strong></p>
<p>・世界観と専門用語説明、キャラクター紹介、ストーリー途中まで:part21-381~386・422~430</p>
<p>・シュレリアの仮想世界の話:part21-92</p>
<p>・part43-409~411,part46-428~431,443~457</p>
<hr />
<dl>
<dt><a>381</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ 基礎用語
◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/20(月) 16:31:03
ID:hZ1or/Ny</font></dt>
<dd>アルトネリコ始めます<br />
<br />
世界観と専門用語<br />
<br />
 この世界は「ソル・シエール」と呼ばれ<br />
 一本の塔とそれを囲むようにある浮遊大陸しか存在しないと言われている<br />
 かつて人々は大地に住んでいたが、過去の破滅により塔へ登り、雲の上に住むようになった<br />
 大陸の下には「死の雲海」と呼ばれる雲がどこまでも広がり、大地の様子は窺い知れない<br />
 閉鎖された環境の中、古代文明の遺産と言われる天を貫く巨大な塔「アルトネリコ」の機能により<br />
 気候の維持や詩魔法の使用といった恩恵を受けながら人々が生活している<br />
<br />
エレミア三謳神(さんおうしん)<br />
<br />
 かつて世界が破滅に陥りかけた時に人々を救ったとされる3女神<br />
<br />
詩魔法(うたまほう)<br />
<br />
 「ヒュムノス」とも呼ばれる、この世界の魔法<br />
 その歌詞は独特の文字と文法を持っている<br />
 詩魔法を詠唱することを「謳う(うたう)」といい、詩魔法を習得することを「紡ぐ」という<br />
<br />
レーヴァテイル(RT)<br />
<br />
 この世界に存在する希少種で詩魔法を使用する事が出来る<br />
 RTは女性しか産まれない<br />
 RTの区分としてβ純血種と第三世代があり、<br />
 この世界に残っているRTはほぼ全てが第三世代である<br />
 β純血種は生粋のRTであり、長い寿命を持ち、若い外見のまま老いる事は無いが<br />
 人間との混血でる第三世代RTは寿命が短く、何もしないで居ると20年も生きられない<br />
 第三世代は定期的に「延命剤」とよばれる物を摂取する事で人間と同じ寿命を得られる<br />
<br />
複合企業『天覇(てんぱ)』とエレミア三謳神光臨を望む『エル・エレミア教会』<br />
<br />
 塔のテクノロジーを解析して人々の生活に役立てようとする企業『天覇』<br />
 エレミア三謳神の光臨を目的とし、人々を幸福へ導こうとする団体『エル・エレミア教会』<br />
 現在、延命剤を製造できるのはこの二つの団体のみなので<br />
 多くのRTは必然的にこのどちらかの勢力に所属する事になる<br />
<br />
ウイルス<br />
<br />
 使徒の祭壇と呼ばれる場所から発生する本来は存在しえないもの<br />
 この世界の至る所に発生しており、人々に危害を加える<br />
<br />
エレミアの使徒<br />
<br />
 塔の上層部に位置する「プラティナ」という街に住み、塔のメンテナンス、機能維持活動<br />
 使徒の祭壇から発生するウイルスの駆除等を行う人々<br />
 その中でも塔の管理者シュレリアを護衛する者は「エレミアの騎士」と呼ばれる<br />
<br />
コスモスフィア<br />
<br />
 RTの精神世界のこと<br />
 RTのパートナーは、主に詩魔法を紡ぐためにコスモスフィアに進入する<br />
 この行為を「ダイブ」と呼ぶ<br />
 RTがパートナーに心を開いているほど、より深い深層意識へと進入可能になる<br />
 コスモスフィア内では現実世界では起こり得ない出来事が次々と起こり<br />
 それが新しい詩魔法を紡ぐきっかけにもなる<br />
<br />
グラスメルク<br />
<br />
 この世界の調合のこと<br />
 「グラスノ結晶」と呼ばれるガラスのようなものを主材料に使う<br />
 アトリエシリーズでお馴染みの調合とは違い、決して失敗することが無い<br />
 グラスメルクが得意な人、または生業にしている人を「メルク」と呼ぶ<br />
<br />
テル族<br />
<br />
 ハーフドラゴンのような外見を持つ種族<br />
 塔の中ほどの「イム・フェーナ」という街に住んでいる<br />
 「フェーナ門」を護っており、人々が塔に登らないよう監視している<br />
<br />
<a id="a382" name="a382"></a></dd>
<dt><a>382</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ とりあえずパーティーキャラ ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/20(月)
16:32:19 ID:hZ1or/Ny</font></dt>
<dd>ライナー・バルセルド<br />
 男女関係には全くといっていいほど鈍感だが責任感が強い主人公<br />
 塔の管理者であるシュレリアを護衛する『エレミアの騎士』<br />
 プラティナの総帥である父から政治の道を薦められているが興味無し<br />
<br />
オリカ・ネストミール <br />
 ヒロインの一人。元は明るく優しい性格だったらしいが<br />
 過去のトラウマにより無口で沈みがちになってしまっている<br />
 第三世代RTだが、RTとしての能力は低くS~Dまであるランク中最低のクラスD<br />
<br />
ミシャ(彌紗)・アルトセルク・リューン<br />
 ヒロインの一人。外見はかなり幼いように見える。<br />
 ライナーの事を昔から知っているらしいが、当のライナーはその事を覚えて居ない<br />
 β純血種と呼ばれるRTでもあり、ある使命を背負う。<br />
<br />
シュレリア <br />
 塔の管理者<br />
 冷静沈着な人柄でライナーが尊敬する人物<br />
 普段は鎧のような装甲に身を包んでいる為、素顔は謎である<br />
<br />
アヤタネ・ミチタカ(絢胤 箕嵩)<br />
 ライナーの同期で友人でもあるエレミアの騎士<br />
 温厚な性格で趣味は料理<br />
<br />
ジャック・ハミルトン<br />
 自称さすらいのガンナー、左腕が機械化している<br />
 素性不明の女好き<br />
<br />
ラードルフ・シュナイゼン<br />
 エル・エレミア教会の神官戦士<br />
 総司と呼ばれる高い地位にある人 <br />
<br />
クルシェ・エレンディア<br />
 ソル・シエールでもかなり下部に存在する人工浮遊島「ほたる横丁」に住む女性エンジニア<br />
 ミシャの喧嘩友達でもある<br />
<br />
<a id="a383" name="a383"></a></dd>
<dt><a>383</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ プロローグ
◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/20(月) 16:33:30
ID:hZ1or/Ny</font></dt>
<dd>プロローグ<br />
<br />
遥か昔。刻の歯車すらも、刻んだ櫛を忘れるほど遠い昔-<br />
世界は二度、滅んでいた。<br />
一度は人の手によって…<br />
一度は作られし生命の手で…<br />
二度目の滅びの時。<br />
世界はこの世に新たな生命(いのち)を産み落とすことになる。<br />
『招かれざるいのち』ウイルス生命体。<br />
塔によってプログラムされたこれらの『いのち』は、<br />
情報データとして塔内に潜み-<br />
そして現実世界に具現化して度々人々を襲った。<br />
ウイルスに怯え、襲撃を恐れる日々。<br />
しかし、そんな中、人々に一筋の光が降り注ぐ。<br />
謳いの聖女『レーヴァテイル』と、伝説の宝珠『ヒュムネクリスタル』の出現。<br />
聖女はクリスタルの力を使い、ウイルスの力を弱めていく。<br />
そして遂には、『母なるウイルス』と呼ばれるものの封印に成功したのだ。<br />
束の間の平和と取り戻す世界。<br />
聖女とその仲間たちは、ウイルスの再来を阻止するために塔に町を作った。<br />
天空都市プラティナ。そこは英雄の末裔『エレミアの使徒』たちの住まう町。<br />
平和になったかに見えた世界。<br />
しかし、刻は変わり始めていた。人々の知らないところで-<br />
<br />
<br />
<a id="a384" name="a384"></a></dd>
<dt><a>384</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ 導入部1
◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/20(月) 16:34:10
ID:hZ1or/Ny</font></dt>
<dd>A.D.3770<br />
『天空都市プラティナ』<br />
<br />
 突如としてプラティナの中枢、大聖堂に震動が響き渡る<br />
プラティナの総帥であるレアードの元に<br />
『使徒の祭壇』からウイルスが展開しているという報告が入る<br />
今まで発生したどのデータにも該当しない、未知のウイルスが発生したのだ<br />
通常のウイルスではありえないほどの揺れに疑問を抱くレアードの元に<br />
彼の息子、エレミアの騎士でもあるライナー(主人公)が駆けつける<br />
ライナーは父から全く未知のウイルスが出現した事を伝えられると<br />
それでこそ暴れがいがあると張り切った様子で、早速出現地点へ向かおうとする。<br />
レアード総帥はそれを引き止め<br />
「誰がお前が倒しに行けと命令した!勝手な行動を取るな!」と一喝する<br />
ライナーはそんな事を言っていたらプラティナの町がやられてしまうと反論するが<br />
エレミアの騎士はマスターであるシュレリアの指示を受け、行動するのが使命だと諭す<br />
押し黙るライナー。<br />
 そこに塔の管理者であるシュレリアが現われ<br />
レアード総帥から現状の報告を受け取り、すぐに『使徒の祭壇』へ調査に向かう事を決断する<br />
シュレリアはライナーに同行の指示を、レアード総帥には町の対応を任せ現場へ向かう。<br />
それに続いて外へ出ようとするライナーに対し、レアードは<br />
「お前が行った所で大した役にも立たんだろうが、足手まといにだけはなるな」と一言<br />
それに対し足手まといになどならないと言い返してライナーは去っていった。<br />
ライナーの姿が見えなくなった後、レアードは一人呟く、「いつまで子供気分で剣を振り回しているつもりだ…」と<br />
<br />
<br />
<a id="a385" name="a385"></a></dd>
<dt><a>385</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ 導入部2
◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/20(月) 16:34:49
ID:hZ1or/Ny</font></dt>
<dd> シュレリア、そして同僚のアヤタネと共に使徒の祭壇に到着したライナーは<br />
そこに現われた見たことも無い姿をしているウイルスを見て驚く<br />
使徒の祭壇とは一体何なのだと疑問を口にするライナーに対し<br />
シュレリアは無駄口を叩いている暇は無いと、即戦闘体勢を指示し、ウイルスとの戦闘に突入する<br />
シュレリアがウイルスの解析を試みるが、1000年以上生きている彼女でさえも遭遇した事が無いタイプの物である事が判明<br />
何が起こるかわからないので様子を見ながら通常通りの戦闘を指示<br />
戦闘開始直後は通常の攻撃でダメージを与えられたが、次第にウイルスが透明化していき一切の攻撃が通用しなくなる<br />
この状態にシュレリアは何か思い当たる節があるようだ<br />
ウイルスからの一方的な攻撃を受けるだけの状態に、戦闘の継続が困難であると判断したシュレリアは<br />
ライナーとアヤタネに撤退を指示する、ライナーは反対するが、アヤタネは指示に従うのが賢明だと同意<br />
尚食い下がり、有効な手段が見出せない状況であるにも関わらずウイルスを倒すべきだと主張するライナー<br />
シュレリアはそれに対し、ここで自分達が倒れたら、誰がこの地を護るのか<br />
気持ちは解るが冷静に状況を判断する事も騎士にとって大切な事だと諭し、撤退を命令する。<br />
不満は残る様子だが命令を下された以上ライナーは従うしかなかった。<br />
<br />
 使徒の祭壇から撤退した直後、再び震動が襲う<br />
ウイルスの影響によりプラティナの都市機能が完全に停止したようだ<br />
シュレリアは緊急対策会議を開く為に、早急にプラティナへ帰還すると言い、<br />
3人はプラティナへの帰路を急ぐ。<br />
だが道中で先程戦闘したウイルスに追いつかれるシュレリア達<br />
アヤタネが自分がここに残りウイルスを食い止めると言い<br />
シュレリアとライナーを強引に隔壁の外へ吹き飛ばす<br />
残ったアヤタネの身を案じるライナーに、シュレリアは再び急いでプラティナへ戻る事を伝える<br />
アヤタネを見捨てるかのような言葉に反論するライナーに、辛い事だがここに居ても何も進展は無い事い<br />
町へ戻り対策を練る事が、結果的にアヤタネを救う事になるのだと諭す<br />
 再び帰路に付く二人の目の前に、先程アヤタネが食い止めていたはずのウイルスが現われ、いきなり攻撃を仕掛けてきた<br />
間一髪でかわして退避するも、食い止めていたアヤタネはやられたのだと思い、ライナーは怒りに震える<br />
 そんな中でも冷静に状況を確認するシュレリアに対し<br />
シュレリア様はアヤタネの事を何とも思ってないのかと怒りをぶつけるライナーだが<br />
管理者である自分は個人的な感情で動く事は許されないと答えられる。<br />
<br />
<a id="a386" name="a386"></a></dd>
<dt><a>386</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ 導入部3
◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/20(月) 16:36:31
ID:hZ1or/Ny</font></dt>
<dd> 押し黙るライナーに、シュレリアは今から話す事を落ち着いて聞くようにと話す<br />
あのウイルスはエネルギー体となって塔内を自由に移動できる能力がある為、通常の物理攻撃や魔法が全く意味をなさないが<br />
一つだけ有効な方法があり、伝説の『ヒュムネクリスタル・パージャ』を使えば対抗する事が可能であると<br />
だが、そのクリスタルはプラティナの町には無く、<br />
この町から数千ストン(※1ストン:約3m)下にある浮遊大陸『ホルスの翼』のどこかにあると言われているとの事<br />
通常はホルスの翼に降りる事や飛空艇の使用は禁止されているが<br />
今回は非常事態につき、特例として許可するので『パージャ』を探し出して来るようにとライナーに依頼する。<br />
ライナーは承諾するが、シュレリア様はどうするのかと訪ねると<br />
自分は塔の管理者であり、ウイルスが暴れている以上ここを離れられないと話す<br />
シュレリア一人置いてはいけないとライナーは言うが、シュレリアは一刻の猶予も成らないと彼を説得する<br />
飛空艇の場所へとライナーを案内したシュレリアは『パージャ』の立体図面が記憶されたブローチを渡し<br />
プラティナの命運をライナーへと託す<br />
ライナーは絶対に『パージャ』を持ち帰る事を誓い、飛空艇を飛び立たせた<br />
<br />
 飛空艇でプラティナから脱出した直後、ライナーに災難が襲い掛かる<br />
プラティナの上空に広がるプラストラインに住むと言われるドラゴンが飛空艇を攻撃してきたのだ<br />
なす術も無くまともに攻撃を喰らった飛空艇はそのまま墜落していきどこかの森へと落下していく…<br />
 その飛空艇が墜落していく様を偶然目撃する少女が居た、飛空艇が墜落した場所へと駆け寄って行く<br />
<br />
<br />
とりあえず今回はここまで以下続く<br />
 </dd>
<dt><a>422</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ phase1
ヴィオラ森~カルル村 ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/22(水) 06:19:50
ID:7jW79AOH</font></dt>
<dd><a href="http://jumpres/386">&gt;&gt;386</a>の続き行きます<br />
<br />
 地面に激突し、煙を上げる飛空艇の周りには人だかりができていた<br />
墜落現場の調査にやってきたエル・エレミア教会の騎士達だ<br />
一通り調査を終えた責任者と見える男が「オリカはどうした?」と同僚らしき人物の名を口にする<br />
先程まで同行していたのだが、姿が見えないようだ。<br />
「どこへ行ったんだ、全く…」と<br />
<br />
 一方、飛空艇から離れた場所でライナーが倒れていた<br />
墜落の衝撃で飛空艇から投げ出され、傷を負い気絶しているようだ。<br />
そのライナーに近寄る少女、少女は気絶しているライナーに回復魔法を使う<br />
彼が目を覚ましそうになるとその場から逃げるように去っていった…<br />
目を覚ましたライナーは見知らぬ場所で目を覚ました事に一瞬戸惑いを見せるが<br />
すぐに現状を確認し、飛空艇が墜落した事を思い出す。<br />
プラティナでの出来事を思い返し、改めてパージャを持ち帰る事を決意するライナー。<br />
とりあえずは墜落した飛空艇を探す事にする。<br />
その場を動こうと、数歩歩いた先にふとハンカチが落ちているのに気付く<br />
うっすらと女の子に介抱された覚えがあるので、<br />
その人の落し物だろうと、とりあえずそのハンカチを拾う。<br />
<br />
 その頃、飛空艇墜落現場では先程の騎士達の所へライナーを介抱した少女が現われる<br />
ここで責任者の名がラードルフ、少女の名がオリカである事が判明する<br />
ラードルフはオリカが無事で見つかった事に安堵し、墜落現場の調査で特に発見も無かったので<br />
一度近くの村に戻る事にし、部下達にパートナーのRTを労ってやるよう告げる。<br />
その場を去っていく部下達。<br />
 ラードルフも村へ戻ろうとした時に、オリカが彼を呼び止め<br />
自分にはいつになったらパートナーが出来るのか?と問う<br />
それは司祭殿が決める事なので自分には何とも言えないが<br />
じきに任命してもらえるから心配するなと答えるラードルフ<br />
自分にパートナーが付かないのは、能力が低いからだと自分を責めるオリカに対し<br />
司祭殿には何か考えがあるからなのだと慰め、ラードルフ達も村へ戻って行った。<br />
<br />
<a id="a423" name="a423"></a></dd>
<dt><a>423</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ phase1
ヴィオラ森~カルル村 ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/22(水) 06:20:30
ID:7jW79AOH</font></dt>
<dd> ラードルフ達がその場を去った直後、ライナーが墜落現場へ現われる<br />
墜落して煙を上げる飛空艇を見て、これではパージャを見つけても戻れないと絶望する<br />
どうすればいいのかと途方に暮れていると、背後から男の声がした<br />
緑のマントの男はライナーを教会関係者と勘違いしているようだったが<br />
ライナーがそれを否定するなり憎まれ口を叩きながら、換金目的で飛空艇のパーツを盗もうとする<br />
ライナーが必死に止めようとする声も聞かずにパーツに手をかけると、<br />
その素材が特殊な事に気付き、何か思い当たる事があったようでしばらく考え込むが<br />
これは自分が乗ってきた物だから触るなと言うライナーの言葉を信用できずに<br />
男はお前が居ると集中できないから帰ると言って去っていった<br />
男の厚かましい行動に対して憤りを感じるライナーだったが<br />
飛空艇の修理が出来る訳も無く、とにかく近くに町か村が無いか探してみる事にした<br />
<br />
 森を抜けると近くにカルルという村があった<br />
ライナーはとりあえず村の広場に行ってみる事にした<br />
そこで青い鎧を着た男がパートナーらしきRTに罵声を浴びせ、暴力を振るっている場面に遭遇する<br />
それを見ていた村人は、そのRTが魔物から村の子供を助けていたので合流に遅れたと弁護するが<br />
青鎧の男はこの村からは大した金を貰ってないのに余計な事をするなとRTを殴りつける<br />
倒れ込むRT<br />
我慢できない行為にライナーが飛び入ろうとした瞬間、<br />
ラードルフが部下を引き連れて現われ、青鎧の男と対峙した<br />
ラードルフが教会の人間だと解ると、教会の野郎が天覇のやり方に口出しするなと抵抗するが<br />
ラードルフは教会も天覇も関係無い、今すぐ暴力を止めるか成敗されるか選べと告げ<br />
部下達は男の周りを取り囲んだ<br />
ラードルフの迫力に怖気づいた青鎧の男はRTを引きつれその場から逃げていった…<br />
<br />
 これだから天覇という企業は好きになれないと溢すラードルフ<br />
部下達も最近の天覇は目に余るものがあると口にする<br />
特にRTに対する扱いが酷いものらしい<br />
その後に現われたオリカに教会に居る限りはこんな扱いはしないから安心しろと言うラードルフ<br />
 オリカの姿を見て、先程介抱してもらったのはこの娘に間違いないと確信したライナーは<br />
彼女に声をかけ、拾ったハンカチを返そうとし、名を名乗るが<br />
オリカはこのハンカチが自分の物では無い、あなた誰?と言う<br />
ラードルフから知り合いでは無いのか?と確認されるが、知らない人だと告げ広場を去っていった。<br />
あの娘で間違い無いはずなのに、どうなっているんだと思うライナーだったが<br />
まあいいや、と最優先事項であるクリスタル、そして飛空艇の事をどうにかしようと思考を切り替え<br />
情報収集の為に村の中を歩いてみる事にした<br />
<br />
<br />
<a id="a424" name="a424"></a></dd>
<dt><a>424</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ phase1
ヴィオラ森~カルル村 ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/22(水) 06:21:10
ID:7jW79AOH</font></dt>
<dd> 村の雑貨屋へ立ち寄った際、店主に自分が乗ってきた飛空艇が墜落した事を話すと<br />
店主は急いでヴィオラ森へ戻ったほうが良いとライナーに告げる<br />
どうやら村の人々がその飛空艇を天覇に売り飛ばして金にしようとしているらしい<br />
話を聞いたライナーは急いでヴィオラ森へ戻る事にした<br />
<br />
 墜落現場に駆けつけたライナーは、飛空艇に群がる村人を見るなり止めに入る<br />
自分の物だから止めてくれと話し、村長から名を聞かれ名乗る<br />
村長はこの飛空艇が自分の物であるなら証拠を出せ、証拠が無いならこれは村の所有物だと<br />
天覇に売却して、村の治安を良くする為に利用すると話す<br />
カルル村は天覇と契約して魔物から村の治安を護ってもらっているが<br />
村の財政事情が厳しく、資金調達がままならないらしい。<br />
 そこに先程から姿を見せていた緑のマントを着た男が口を挟む<br />
それで人のモノ売り飛ばして金を稼ぐのか?と<br />
村の所有物である証拠も無いと言う男に対し<br />
村長は村の敷地にあり、所有者が確定できないなら村の物だと反論する<br />
どうしてもこの飛空艇が無いと困る事になるとライナーが懇願すると<br />
村長は、ならば天覇の代わりにあんたが魔物を倒してくれと言う<br />
『青い獣』と呼ばれる魔物が出没し、村に被害を与えているらしい<br />
本来は天覇にやってもらう所なのだが<br />
天覇に納める上納金が満足に払えずに十分な警備をしてもらえないとの事だ<br />
ライナーは魔物を倒す事を条件に、飛空艇を返してもらう約束をする<br />
<br />
<a id="a425" name="a425"></a></dd>
<dt><a>425</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ phase1
カルル村~チェロ森 ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/22(水) 06:22:21
ID:7jW79AOH</font></dt>
<dd> 緑マントの男からさきほどのやり取りについて突っ込みを入れられるライナー<br />
男はジャックと名を名乗り、トレジャーハンターとして各地を旅をしていると言う<br />
ライナーが評判の良くない天覇について疑問を抱き質問すると<br />
RTをこき使って人々から金を巻き上げ治安を守る悪徳企業で<br />
RTに対する扱いが酷い事で特に有名だと答える<br />
RTを粗雑に扱う事が信じられない思いのライナーに対し<br />
プラティナではそんな事はありえないからな…、と言うジャック<br />
まだ話してないのに何故自分がプラティナから来たと知ってるのかと驚き、迫り寄るライナー。<br />
ジャックは一瞬動揺するが、何かを隠すようにライナーの質問をはぐらかした。<br />
そんな事気にしてないで青い獣を倒しに行こうと言い、ライナーと同行する事になった。<br />
<br />
 ジャックの提案でまずは村で準備と整える為、宿屋へ向かう<br />
どうしてそんなに親切にしてくれるのかとジャックに問うライナー<br />
青い獣が出現するチェロ森が『ネモの町』への通り道で<br />
ネモに行けなくなったからだと答えるジャック<br />
チェロ森の場所を確認し、ライナー達は獣討伐へ向かう<br />
<br />
 チェロ森の中を進み、青い獣と遭遇するライナー達<br />
早速倒そうとライナーが獣を攻撃するが、全く攻撃が効かない事に驚く<br />
どうりで村の連中が困ってるわけだとジャック<br />
ジャックの全く効果が無い訳では無いが殆どダメージを与えられないようだ<br />
ジャックは一時撤退した方がいいと判断すると、同時に魔物も逃げて行った…<br />
剣が効かないのに追いかけようとするライナーを引きとめ<br />
ジャックは一度村に戻って作戦を立てようと言う<br />
<br />
<a id="a426" name="a426"></a></dd>
<dt><a>426</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ phase1
カルル村~チェロ森 ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/22(水) 06:22:51
ID:7jW79AOH</font></dt>
<dd> カルル村に戻り、対策を練る二人<br />
ジャックの推測では、青い獣には物理的な攻撃は効果が無く<br />
銃が多少は効いていた事から、炎の攻撃は有効かもしれないと言う<br />
爆弾、銃、火の玉等なら対処できるかもしれないが<br />
ライナーはその手の物は持っていないのでそれは望めない<br />
だけど、気合を入れて殴れば倒せるんじゃないか?と言うライナー<br />
お前バカか!さっきからそれは無理だと言ってるだろ?と突っ込むジャック<br />
やってみなけりゃ解らないと反論するライナーだが<br />
さっきやっただろと更に突っ込むジャック。<br />
お前が役に立たないと一人で行動するのと変わらないのでそういうのは止めてくれと言うが<br />
更に気合を入れて殴ればと力説するライナーにジャックは愛想を尽かし、出て行こうとする<br />
…聞いてる話だともうちょっと頭いいヤツのハズなんだが…と呟くジャック<br />
ひょっとして誰かから自分の話を聞いてるのか?と聞くライナーの質問に<br />
ジャックはまた動揺しながらはぐらかす<br />
とにかく飛空艇が必要なので力づくが駄目なら力になれる方法を教えてくれと言うライナーに<br />
ジャックは『グラスメルク』という極めれば何でも作成できる技術の事を伝える<br />
これで爆弾でも作れば何とかなるだろうと<br />
だが、ジャックもライナーも『グラスメルク』のやり方自体は知らなかった<br />
<br />
 偶然話しを立ち聞きしていた宿屋の人から<br />
高名なグラスメルクの師匠がこの村に滞在していると聞き早速会いに行こうとする二人<br />
グラスメルクの師匠、ポチョマーの住まいへ向かう<br />
ポチョマーの孫娘をジャックがナンパしている間に、<br />
ライナーはグラスメルクの方法を伝授してもらう<br />
グラスメルクとは、レシピカードを参考にして別々の物を組み合わせる事で<br />
全く新しい物を製作する技法の事である<br />
ライナーはグラスメルクで炎攻撃アイテム『メッソー』を作成、<br />
これで青い獣へダメージが与えられるはずだ。<br />
ポチョマーから免許皆伝認定されたライナー<br />
一方、ジャックのナンパは失敗に終ったようだ<br />
 <br />
 再びチェロ森へ向かい、青い獣との再戦に挑む<br />
ジャックの予想通りにメッソーは効果覿面、2発ほどの使用で青い獣を駆除する事ができた<br />
早速ヴィオラ森の墜落現場へ戻り、村長に青い獣討伐の報告をすると<br />
約束どおりに飛空艇の所有権がライナーへ戻される<br />
村長からお礼の言葉と共に、昔の天覇は庶民の為の企業だった事が話される<br />
お礼として何か協力できる事があれば力になると言われ、<br />
飛空艇の修理ができないか聞いてみるライナーだが、この村にはそのような技術者は居ないとの事<br />
『空港都市ネモ』へ行けばそれが可能な人が居るかもしれないと言われ、ネモを目指す事に<br />
動かない飛空艇の管理は修理できるまでの間、村の人達がやってくれる事になった。<br />
<br />
<a id="a427" name="a427"></a></dd>
<dt><a>427</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ phase1
チェロ森~空港都市ネモ ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/22(水) 06:24:04
ID:7jW79AOH</font></dt>
<dd> 青い獣が居なくなったチェロ森の中を進み、空港都市ネモへ向かうライナー&ジャック<br />
森の中で夜が近づいてきたので、一旦キャンプを張る事にする。<br />
周囲がすっかり暗くなって焚き火を囲む二人<br />
ジャックにずいぶん助けられた礼を言うライナーに<br />
ライナーが急ぐ理由を尋ねるジャック<br />
ライナーは世話になったジャックに今までの事情を話す<br />
ジャックはライナーは『エレミアの使徒』である事やホルスの翼では見かけない技術に驚く<br />
クリスタルが手に入っても飛空艇が直らなかった場合どうするかというジャックに<br />
塔を登ってプラティナへ帰れないかと聞くライナー<br />
不可能では無いが、途中に『テル族』が作った巨大な門があり<br />
まず通してもらえないので難しいという結論に<br />
とにかくパージャを見つけよう、とライナー<br />
その件はジャックも解らないのでネモで情報を集めるしかない<br />
最後に何かライナーに質問しかけるジャックだが、何でも無いと話を切り上げる<br />
ライナーが寝た後、一人ジャックは考え事をしていた<br />
やはり彼はライナーの事を誰かから聞いているらしい<br />
…待ってろよ、ミシャ。そう彼は最後に呟いた<br />
<br />
 眠りに付いたライナーは過去の夢を見ていた<br />
エレミアの騎士の試験結果が発表された頃の夢だ<br />
父であるレアード総帥がライナーを故意に不合格にしていたのだ<br />
父に対し怒りの抗議を行うライナー<br />
シュレリアはライナーは合格基準をクリアしていると彼を擁護する<br />
強引に自分の後を継がせ、政治の道を勧めようとするレアードに激しく反発するライナー。<br />
このようなやり方で人の心は動かない、<br />
自分の力でエレミアの騎士になったライナーを評価してやってくれと言うシュレリアの言葉に折れ<br />
レアードはライナーの騎士合格を認めるが、最後にいつかは政治家になれと釘を刺した。<br />
 <br />
 目を覚ましたライナーを夢の内容を思い出し、<br />
シュレリアとアヤタネがどうなったか再び心配になるが、気を取り直してネモに向かう事にした<br />
ジャックから、街に着いたらエレミアの使徒である事は隠しておくように忠告される<br />
こちらの世界ではエレミアの使徒は神のような存在で<br />
下手をすると何に利用されるか解らないからな、と<br />
<br />
<a id="a428" name="a428"></a></dd>
<dt><a>428</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ phase1
チェロ森~空港都市ネモ ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/22(水) 06:25:06
ID:7jW79AOH</font></dt>
<dd> ネモの街に到着した二人、土地勘が無いライナーはジャックの案内でネモの町を周る<br />
ジャックオススメのデートスポット等紹介してもらった後、商店街へ行くと何やら騒動が<br />
本来人を襲わないはずの塔のガーディアン(ロボットみたいなもの)が人々を襲っていたのだ<br />
教会騎士達が応戦しているが、歯が立たないようだ<br />
そこにオリカも居合わせていた、ガーディアンがオリカを目標にした瞬間<br />
ライナー達はオリカを助けに入り、ガーディアンとの戦闘が開始される<br />
戦闘中、ハーモニクス(RTと他の戦闘要員の心の共鳴により戦闘力が上昇する現象)が発生し<br />
オリカがRTであると気付くライナー<br />
協力を願うが自分には何もできないと言うオリカに指示を出しながら戦う<br />
<br />
 経験した事が無い力を得て戸惑うオリカと共に、ガーディアンを撃退したライナーとジャック<br />
だが、普通の人間ではありえない戦い方をしたため、戦闘を目撃した人々から<br />
あれはエレミアの使徒に違いないと噂されるようになってしまう<br />
いきなりバレバレな状況になった事に頭を抱えるジャック<br />
ライナーはあまり気にした様子も無く、オリカに礼を言うが<br />
オリカはあなたの足を引っ張ったかもしれないと言い<br />
普段の自分なら苦労しただろうけど、君のお陰で勝てたんだと励ますライナー<br />
そこにラードルフが現われ、街の危険を排除してくれたライナーとジャックへ礼を言い<br />
ライナーに会わせたい人が居るとエル・エレミア教会へ招待される事になる<br />
ラードルフ達は一足先に教会へ戻り、オリカは無言で共に帰っていった<br />
ライナー達が商店街から立ち去った後、<br />
何か善からぬ思惑がありそうな謎の男が彼等の姿を見つめていた<br />
<br />
 エル・エレミア教会へ到着したライナーとジャックを<br />
ラードルフが教会の最高幹部であるファルス司祭へ面会させようとしていたが<br />
生憎不在で、翌日に帰ってくる予定との事だった<br />
宿を用意するので、また明日来てくれないかとラードルフ。<br />
ラードルフはオリカにライナー達を宿まで案内するように伝える。<br />
商店街を歩くライナー・ジャック・オリカ<br />
だが三人に言葉は無く、無言のままである<br />
耐えかねたジャックが空気が重くねーか?と発言すると<br />
ライナーは特に何も感じていなかった様で否定<br />
オリカは気分を悪くさせたようだから一人で先に宿に向かって待っていると告げ、走り去る<br />
オリカが去った後、安堵の息を吐くジャック<br />
ジャックがあんな事言うからだろというライナーに<br />
ああいう雰囲気は本当に駄目なんだよと一言<br />
とりあえず二人で街を周る事に<br />
<br />
<a id="a429" name="a429"></a></dd>
<dt><a>429</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ phase1
チェロ森~空港都市ネモ ◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/22(水) 06:26:19
ID:7jW79AOH</font></dt>
<dd> 宿に戻って待っているオリカに話しかける<br />
オリカは手配を済ませて用件を伝えただけで帰ろうとする<br />
ライナーは声をかけようとするががオリカから無愛想な反応を返されて<br />
思うように話せないままオリカは帰ってしまった<br />
ジャックから「ああいうのが好みなのか?」と冷やかされるライナー<br />
真に受けて「まぁ、どっちかといえば…」と答え、ロリコン扱いされる<br />
逆にジャックの好みはどうなんだと質問するライナーに<br />
グラマーな美女だと、ジャックが熱弁を振るい始めた矢先、<br />
宿にジャック好みそうな金髪でグラマーな女性が入ってきた<br />
ああいうのが良いんだ!と盛り上がるジャックに対し<br />
俺はちょっと苦手だと答えるも無視されるライナー<br />
一人盛り上がるジャックは、その美女が向かっていった酒場へライナーを誘う<br />
ジャックに付き合って酒場に向かうと、早速ジャックは歯が浮く台詞で口説き始めるが<br />
軽く受け流されているようだ、女性の名はクレアといい、この酒場の主人だそうだ<br />
ジャックとクレアが話しをしていると、酒場にいかつい男が入ってきた<br />
商店街でライナー達を見ていた謎の男だ<br />
彼がライナー達に声をかける、彼の姿を見たジャックは見覚えがあるらしく固まった様子だ<br />
ライナーに話があるという男はここでは話せない内容だと、外に出るように言う<br />
クレアも彼に見覚えがあるようだ<br />
ジャックから気をつけるよう忠告を受け、ライナーは彼の後に続く<br />
<br />
 ライナーが宿を出た後、クレアが男が誰であったかを思い出す<br />
彼の名は天覇ナンバー2、ボルド・レードだとジャックが言う<br />
ジャックにはボルドを個人的に気に入らない事情があるようだ<br />
<br />
 公園に呼び出されたライナーはお互い名乗った後<br />
ボルドから教会へ行くのだったら死んでもらうと言われ、ライナーはどういうことかと問うが<br />
ボルドはそのように命じられていると答えるが<br />
ここでお前を殺すには惜しい力だと言い、天覇に付き自分の部下にならないかと提案するが<br />
天覇のRTに対する虐待を目の当たりにしたライナーは<br />
RTを人と思って居ないような人間とは手を組まないとそれを一蹴する<br />
ボルドはライナーの台詞に対し「RTは詩を謳う道具に過ぎん、使い古したら新しい物を使えばいい」と言い放つ<br />
ボルドの態度に激昂したライナーは再度部下になれと言うボルドの言葉を跳ね除ける<br />
話が決別した所で、ボルド達がライナーに襲い掛かって来た<br />
多勢に無勢で圧倒的に不利な状況のライナーは太刀打ち出来るはずもなく、<br />
あえなく敗北してしまう…倒れ込むライナー。<br />
この状況でもまだ息がある事に驚いたボルドは、やはり殺すには惜しい素材だと言い<br />
部下にライナーを気絶させてどこかへ連れて行くように指示するのだった…<br />
<br />
<br />
 
<hr /></dd>
<dt><a>92</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">アルトネリコ
◆l1l6Ur354A</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/05(日) 09:56:39
ID:6YQXL/Va</font></dt>
<dd>塔之下学園に通うごく普通の学生頼奈は、偶然にもシンガーエンジェル・シュレリアの正体を知ってしまう。<br />
彼女のパートナーとなりウィルスを操るミュール団と戦う2人。<br />
しかし、敵の策略によりシュレリアは敵に捕まってしまう。<br />
実はシュレリアはウィルス生命体で開発者のミシャが組織を抜け出すときに連れ出していたのだ。<br />
ウィルス製造器を破壊し、シュレリアを救出した頼奈。<br />
事件は解決したかに思えたが、シュレリアに残された時間はわずかだと分かる。<br />
2人は最後に結婚式を行おうとするが、そこにミュール団首領のクレアが復讐に現れる。<br />
シュレリアは最後の力を振り絞り、クレアと共に消え去った。<br />
<br />
彼女を捜し求め町を彷徨う頼奈だったが、やがて彼女の死を受け入れる。<br />
ミシャが持ってきたシュレリアのデータディスクも、それは彼女ではないと受け取らず<br />
シュレリアが守ったこの世界で生き続けることを誓うのだった。<br />
 </dd>
<dt><a>107</a><font size="+0"><strong><a href="mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></strong></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2006/02/05(日) 21:02:34
ID:UT0r0kja</font></dt>
<dd><a href="http://jumpres/92">&gt;&gt;92</a><br />
完全にスルーされててワロスwww<br />
まぁ、間違っては無い罠<br />
 
<hr /></dd>
<dt>409 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/01/23(金)
12:37:12 ID:K2MfEJ+60</dt>
<dd> 雲より高く、天上まで伸びる塔、アルトネリコ。<br />
 その上部に位置する天空都市プラティナを、新型のウイルス(特殊なモンスター)が襲う。<br />
 『管理者』シュレリア。彼女を守護する『エレミアの騎士』、ライナーとアヤタネ。<br />
 三人はウイルスに立ち向かうが、攻撃を無効化され、退却する。<br />
 追撃を防ぐため、足止め役になるアヤタネ。その死を想像し、ライナーは慟哭する。一方、冷静に策を練るシュレリア。<br />
「シュレリア様は、アヤタネのことは何とも思わないのか!」<br />
「私は管理者ですから…。個人的な感情で動くことは許されません」<br />
 あくまで管理者の立場を遵守するシュレリアは、ライナーにヒュムネクリスタル『パージャ』の探索を命じる。<br />
 ウイルスの攻撃無効化を解除する『パージャ』は、交流の絶たれた浮遊大陸、ホルスの翼にあるという。<br />
 ライナーは飛空艇でホルスの翼に向かうが、魔物に襲われ不時着する。<br />
 そこへ教会所属のレーヴァテイル、オリカが現われ、ライナーの治療をして去る。<br />
 目覚めたライナーは大破した飛空艇を見つけ、プラティナに帰る手段を失ったと気付く。<br />
 ひとまず人里を探し、ライナーはカルル村を訪れる。そこでレーヴァテイルに暴力を振るう、『天覇』の社員を見る。<br />
「エル・エレミア教会総司、ラードルフだ」<br />
 そう名乗った白鎧の男、ラードルフと仲間達が天覇の社員を止める。その中にオリカの姿を見つけ、ライナーは話しかける。<br />
「あなた誰?」<br />
 冷たく言い、オリカは去る。<br />
 飛空艇の所有権を主張するカルル村。魔物の退治を条件に飛空艇を譲る、と持ちかける。<br />
 片腕を機械化した旅人、ジャックの協力でライナーは魔物を倒す。飛空艇の管理を約束する村長。<br />
 飛空艇の修理とパージャの情報を求め、ライナーは空港都市ネモへ戻るジャックに付いてゆく。<br />
 なぜかライナーがプラティナ出身だと知っているジャック。<br />
「ライナー・バルセルト…か。生きていると、いろんな事があるモンだぜ」<br />
 ネモに着いた二人は、塔のガーディアンに襲われるオリカを助ける。<br />
 ラードルフは、オリカを助けた礼に二人の宿を手配する。<br />
 その夜、ある男がライナーの前に現われる。天覇の№2、ボルド・レード。<br />
 ライナーの殺害を命じられているが、自分の部下になれば助けてやる、とボルドは話す。<br />
「レーヴァテイルなど、しょせんは詩を謳う道具に過ぎん」<br />
 真逆の考え……レーヴァテイルは大切なパートナーと考えるライナーだが、強大なボルドの力の前に倒れ、天覇の研究施設に監禁される。<br />
 </dd>
<dt>410 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/01/23(金)
12:38:23 ID:K2MfEJ+60</dt>
<dd> そこに現われるレーヴァテイルの少女、ミシャ。ライナー自身は忘れているが、ミシャは昔の知り合いらしい。<br />
 ともかく、二人は施設を脱出する。途中、ライナーはミシャが天覇にいた理由を尋ねた。<br />
「それは…大切なモノを天覇に奪われて…それを探してるの」<br />
 爆発音。音の発生源には、暴れる作業機械に対峙する少女の姿があった。<br />
 ライナー達のいる『ほたる横丁』。天覇の作り出した浮遊島の動力部で、作業機械は暴れていた。<br />
 墜落を避ける為、三人で協力して作業機械を鎮圧する。少女は天覇の警備から逃げ、姿を消してしまう。<br />
 二人は猫飴売りのスピカからほたる横丁の脱出ルートを教えられるが、道を阻む壁を壊すために新たな詩魔法が必要になる。<br />
 通常、レーヴァテイルが詩魔法を紡ぐには、コスモスフィアにパートナーがダイブしなければならない。<br />
 他人を自分の心に入れる、親密な仲が前提にある行為。多少の行き違いはあったが、二人は無事初ダイブを済ませる。<br />
 壁を抜けた先には道幅の狭いパイプラインがあり、眼下には死の雲海が広がる。<br />
 ライナーの手を握り、ゆっくりと進むミシャ。パイプラインを抜けた二人は、モンスターに苦戦を強いられる、さっきの少女を見つける。<br />
「…もしかして…ルーク…?」<br />
 駆け寄るライナーに朦朧とした視線を向け、少女は別の誰かの姿を重ねる。<br />
 無事モンスターを倒した三人。ライナーは少女、クルシェが滞空岸壁に向かうと知り、同じ方角なら、と共に進む。<br />
 三人は、エレミアの騎士であるライナーの権限を使い、塔内を通り抜けて滞空岸壁へ到着する。<br />
 直後、ガーディアンに追われ、目の前に着陸する飛空艇。ライナーはラードルフと偶然の再会を果たし、ガーディアンを倒す。<br />
 クルシェが飛空艇専門の技師だと知ったライナーは、飛空艇の診断を頼み、ネモで落ち合う約束を交わす。<br />
 教会の飛空艇に乗るライナーとミシャ。「生まれた時からある使命を持っていて、その為にプラティナを引っ越した」とミシャは語る。<br />
 突然の揺れ。天覇の飛空艇が衝突する。手近にいたオリカを人質に取り、ミシャの身柄を要求するボルド。<br />
 オリカを助けるため、ミシャは自らの足でボルドの手に戻る。約束を反故にし、ボルドはオリカを突き落とす。<br />
 ライナーはオリカの手を捕むが、力尽きる。落下する二人。その先にはクルシェの飛空艇があった。<br />
 今度はクルシェの飛空艇が操縦不能になり、「たかのつめあと」という離れ小島へ墜落してしまう。島を探索すると、エレミア三謳神の遺跡が見つかる。<br />
 興奮気味のオリカは、教会の崇拝する神であるティリア、エオリア、フレリアという実在した三柱の神について、熱っぽく語る。<br />
 翌日、救助に来た教会の飛空艇に乗り、一行はネモの街へ到着する。ライナーは、酒場で働く女店主のクレアとオリカが同郷であり、その故郷が戦火で廃墟と化したことを知る。<br />

 ライナー達は教会の最高権力者、ファルス司祭からパージャが「謳う丘」にあると教えられる。さらにファルス司祭はオリカとラードルフに助力を命じる。 <br />
 </dd>
<dt>411 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/01/23(金)
12:47:18 ID:K2MfEJ+60</dt>
<dd> 以上です。<br />
 用語解説は前に途中まで書いた人が密にしてくれてるので、省きました。<br />
 </dd>
<dt>428 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/03(月) 03:44:26 ID:HIaXlT9c0</dt>
<dd>既出な「part43-409~411」の続きです。<br />
<br />
 </dd>
<dt>429 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/03(月) 03:48:56 ID:HIaXlT9c0</dt>
<dd>謳う丘に行くことをクレアに告げると、クレアはライナーに「ユーテリア」という素材を取ってきてくれるように頼んだ。<br />
カルル村の近くにある謳う丘。そこにはガーディアンがいた。ガーディアンを倒しその装甲の一部であるユーテリアを手に入れた。<br />
さらに奥に進むと、雲海の上に突き出した今にも崩れそうな足場の上にパージャを発見した。<br />
ラードルフが止めるのも聞かず、ライナーはジャンプを駆使して、パージャを手に入れた。<br />
そのとき、足場が崩れた。ライナーは落ちそうになったが片手でつかまった。<br />
危ないと思ったとき、オリカは即興で詩を紡いで謳った。ライナーの体がわずかに浮き上がる。<br />
だが、オリカの力は足りず、再び落ちそうになる。そこへジャックが颯爽と現れ、ライナーを助けた。<br />
オリカがダイブもせず、即興で詩を紡いだことをラードルフは驚いている。<br />
ラードルフも昔はパートナーのレーヴァテイルがいて、彼女は一度だけラードルフのために即興で詩を紡いだという。<br />
きっと、オリカが心の底からライナーを助けたいと想ったので、詩を紡いだのだろうとのこと。<br />
<br />
ネモに帰ってクレアにユーテリアを渡すと、今度はグラスメルクで糸を作ってほしいとの依頼。<br />
ユーテリアで糸を作りクレアに渡すと、クレアは壊れたリュートにそれを張った。<br />
クレアはリュートを弾きながら謳った。ヒュムノスではなく、普通の歌詞の詩だ。<br />
この世界では詩=魔法であり、普通の詩は忘れ去られて久しい。<br />
実はクレアは元レーヴァテイルだったが嫌になったので逃げ出したのだという。<br />
(魔法を使わなければ延命剤の必要もないらしい)<br />
魔法でない普通の詩を、普通の人に聞かせてあげたかったと、クレアは語る。<br />
<br />
翌日、クルシェが情報を持ってきた。<br />
塔の中ほどより少し上に「彩音(いおん)回廊」という所がある。その周りには7枚の「六角板」が浮いているが、<br />
その1枚が森の中に落下したとのこと。<br />
その森には天覇の研究所があり、どうやらその上に六角板が落ちたらしい。<br />
ライナーたちは六角板に様子を見に行った。そこへ妙齢の女性がボルドとミシャを従えてやってきた。<br />
妙齢の女性は亜耶乃(あやの)という天覇の社長だ。<br />
ミシャは天覇に所属するレーヴァテイルなのだと改めて認識する。<br />
ボルドと戦闘になりそうになるが、亜耶乃はボルドを制止し、ミシャと共に去っていった。<br />
<br />
 </dd>
<dt>430 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/03(月) 03:51:16 ID:HIaXlT9c0</dt>
<dd>「俺、もうこれ以上待てない。塔を登る」<br />
塔を登る決意を固めたライナー。エル・エレミア教会へ行ってファルス司祭に会い、<br />
パージャの探索に協力してくれた教会に対して、いつか必ず戻ってきて恩返しすると告げる。<br />
まずネモから近いシルヴァプレートという場所から出発し、しばらく塔の外側を登っていくと、ボルドが待っていた。<br />
背後にミシャを従えている。<br />
ライナーたちは天覇の卑怯なやり方について非難すると、ボルドは答えた。<br />
「そんなことはどうでもいいこと。ミュールさえ復活しちまえば、天覇とか教会とか面倒臭ぇモンは無くなるからな」<br />
ライナーはミュールという言葉に聞き覚えがあったような気がしたが、思い出せない。<br />
「ここで貴様と決着をつけてやる」<br />
ボルドとの戦闘になる。ボルドの命令により、ミシャが謳い始めた。<br />
ボルドが敗北したが、ミシャは謳うのをやめない。<br />
「もういいだろ、ミシャ。早く魔法を発動させてこいつらを倒せ」<br />
「ねぇ、ボルド、レーヴァテイルってそんなにバカじゃないのよ。さよなら!」<br />
ミシャはボルドに向かって魔法を発動させた。辺りは眩い光に包まれ、その光が消えると、ボルドの姿は消えていた。<br />
ミシャは天覇に従う振りをして、ボルドを倒すチャンスを狙っていたらしい。<br />
「ミシャ、ありがとう。辛かっただろ」<br />
改めてミシャが仲間になった。ミシャはジャックの機械化された腕を見て驚く。<br />
「アル兄ぃ、その体、どうしたの」<br />
ジャックもミシャを見て驚いている。<br />
「ミシャ、お前、昔からぜんぜん成長してないじゃないか…」<br />
ミシャはついこの間までアル兄ぃ好みのダイナマイトボディだったと抗弁した。<br />
どうやら二人は昔からの知り合いらしい。<br />
<br />
さらにしばらく進むと、テル族が住む街「イム・フェーナ」に着いた。フェーナ門は固く閉ざされている。<br />
とりあえずテル族の長、フラウトに面会する。<br />
「お前、アルモニカか」<br />
ジャックの本名はアルモニカといって、実はテル族だったということが判明する。<br />
「星詠(ほしよみ)ミシャ、只今帰りました」<br />
フラウトも体の小さいミシャを見て驚いている。<br />
「ミシャなのか?その体はいったい…。それよりも、まずはともあれクロニクルキーを謳ってくれ」<br />
「ごめんなさい。クロニクルキーを失くしてしまいました。今のあたしは謳えません」<br />
ミシャの答えにがっかりするフラウト。そこへローブを来た少女がどこからともなく現れた。<br />
「オババ様!」<br />
「オババはやめて。私はタスティエーラよ」<br />
ライナーはパージャを一刻も早くプラティナに持ち帰りたいことを彼女に話す。<br />
タスティエーラは、フェーナ門を通って塔を登り続けてもプラティナには行けないと言う。<br />
途中に「氷の瞳」というものがあり、そこで塔は物理的に切れているのだ。<br />
だが、とても危険だが上に行く方法はある。「サーキュラの洗礼」という儀式を行うことだ。<br />
要は異次元を通ってワープする方法らしい。<br />
「俺、やります」<br />
タスティエーラはライナーの決意を聞くと、<br />
儀式に必要な「相転換サーキュリア」という道具の作り方を教えてくれた。<br />
<br />
 </dd>
<dt>431 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/03(月) 03:52:12 ID:HIaXlT9c0</dt>
<dd>相転換サーキュリアの材料となる「ユーラストリノ」なるレアアイテムを採取しにいくことに。<br />
ジャックがユーラストリノはイム・フェーナの寺院にあるという。<br />
寺院の中の小部屋でジャックはふいに立ち止まる。<br />
そこはロストテクノロジーの物品がいろいろと収めてある倉庫だった。<br />
そこでジャックは思い出話を始める。<br />
昔、人間が大挙してイム・フェーナに攻め込んできたことがあった。<br />
ジャックは倉庫にある武器を使おうと、フラウトに提案した。<br />
だがフラウトは、掟に反することはできないと却下した。<br />
そもそもテル族がフェーナ門を閉ざしているのは「エレミアの誓約書」に従っているからだった。<br />
エレミアの誓約書とは、二度と世界が滅ぶことのないように遵守しなければならない掟だった。<br />
ジャックは保守的なテル族が嫌になったので、イム・フェーナを飛び出したのだった。<br />
<br />
相転換サーキュリアをグラスメルクで作り、フェーナ門を通ってしばらく塔を上り、<br />
タスティエーラの待つ氷の瞳の手前に行く。<br />
相転換サーキュリアは使い捨てだ。つまり一度上に行ったら戻ることはできない。<br />
それに、無事に上に行ける保証は無い。<br />
ライナーはみんなに上に行く意志を確認したあと、タスティエーラの開いた次元の扉の中に入った。<br />
気がつくと氷の瞳の上にいた。どうやら無事なようだ。<br />
<br />
急いでプラティナに向かい、ライナーの父であるレアード総帥に会う。<br />
「遅い、遅すぎるわ。シュレリア様が何故お前などに任せたのか全く理解できん」<br />
「やっとの思いでクリスタルを持って来たと思ったら…このクソおやじ!」<br />
いつものように親子喧嘩が始まりそうになるが今はそんな場合ではない。<br />
レアードはライナーに、クリスタルを使ってレーヴァテイルにヒュムノスをダウンロードしろと指示する。<br />
(ここでオリカかミシャかどちらか選ぶことになります。<br />
以後「ヒロイン」と書かれている場合はミシャとオリカのどちらか選んだ方だと思ってください)<br />
ヒロインにダウンロードの儀式をすると、ヒロインはヒュムノス・パージャが謳えるようになる。<br />
プラティナのすぐ下に「使徒の祭壇」という場所がある。<br />
そこでシュレリアとアヤタネがウイルスと戦っているとのこと。<br />
使徒の祭壇に駆けつけ、ヒロインはパージャを謳い、ライナーたちはウイルスを倒した。<br />
ウイルスは消える間際、女性の声でこう言った。<br />
「人間にレーヴァテイルは助けられない。我はレーヴァテイルの本当の守護者」<br />
<br />
PHASE-1 終了<br />
<br />
PHASE-2に続く。<br />
 </dd>
<dt>443 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:15:15 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>PHASE-2 開始<br />
<br />
プラティナの大聖堂にて。シュレリアの元に呼び集められたライナーたち。<br />
「下の世界に行って、いろいろと分かることもあったし、もっと下の世界と交流したらいいと思うんだ」<br />
ライナーの意見にうなずくシュレリア。<br />
「たしかにプラティナが少々閉鎖的なのは事実です。<br />
我々はもう少しホルスの民を信頼してもいいかもしれません」<br />
シュレリアは塔の内部にある、氷の瞳の上と下とを繋ぐ転送装置の封印を解くことを決めた。<br />
これでオリカたちは下に帰ることが出来る。<br />
「さて、ウイルス駆除の件、ご苦労様でした。ですが、根本的な問題は解決には至っていません。<br />
ウイルスの母体を、詩によって封印しなければなりません」<br />
ミシャがクロニクルキーを謳うことで、ウイルスは封印されるのだ。<br />
だが今はクロニクルキーは失われている。<br />
「そこで、クロニクルキーを捜すために捜索隊を派遣することにしました」<br />
ミシャとジャックとクルシェは捜索隊に参加するという。<br />
オリカとラードルフは教会に帰るらしい。<br />
教会といえば、ライナーはファルス司祭に恩返しすると約束していたことを思い出した。<br />
<br />
(ここでオリカと一緒に教会に行くか、ミシャと一緒に捜索隊に参加するかを選びます。<br />
ここで選ばなかった女の子とのエンディングは見れません。)<br />
<br />
オリカ編 開始<br />
<br />
オリカとラードルフと一緒に行くことを決めたライナー。<br />
転送装置を通って塔を下り、ホルスの翼に戻る。<br />
ネモの街は騒然としていた。嵐のせいでほたる横丁へ行く飛空艇が出ないとのことだ。<br />
それで暴動が起こりそうな気配なのだという。<br />
教会に行ってファルス司祭に会う。街では暴動が起きかけているが、<br />
教会は今、三謳神光臨ミッションで忙しいので救済措置などは取らないとのこと。<br />
「三謳神が復活すれば、民衆の暴動などすぐに抑えられます。それまでの辛抱です」<br />
「司祭様、あなたの考えは間違っている…」<br />
ラードルフは抗議したがファルス司祭は聞こうとしない。<br />
<br />
 </dd>
<dt>444 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:17:14 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>ライナーたちだけで暴動をなんとかしようということになった。<br />
飛空艇が飛ばない原因である嵐。今までは天候が悪いことなど滅多に無かった。<br />
それは何故かというと、塔には彩音回廊というものがあって、それが気候を調節しているからだ。<br />
彩音回廊といえば、最近その一部である六角板が落ちてきたではないか。<br />
とにかく彩音回廊を調査してみようということになり、ライナーたちは塔を登った。<br />
彩音回廊に着いたところで、シュレリアに命じられて来たというアヤタネと行動を共にすることになった。<br />
アヤタネが言うには、彩音回廊を調節すれば天候は元に戻るとのこと。<br />
彩音回廊の周りに浮いている六角板は一枚欠けたためバランスが不安定になっているので、位置を調整する。<br />
最後にレーヴァテイルであるオリカが彩音回廊の真ん中の装置に入って調整を行う。<br />
上手くいきそうなところで、オリカが苦しみだし、ウイルスが出現した。<br />
「まずい、オリカがウイルスに取り込まれる」<br />
「仕方が無いな。ライナーのためだからね」<br />
アヤタネが進み出てウイルスに手をかざす。<br />
「低レベルなウイルスめ…消えろ!」<br />
アヤタネが命令すると、ウイルスは消えた。<br />
「アヤタネ、君は一体?」<br />
「僕は単なるシュレリア様のファンですよ。いやだなぁ」<br />
アヤタネは笑ってごまかした。<br />
<br />
彩音回廊からネモに戻る。どうやら嵐はおさまったようだ。<br />
オリカは体調不良とのことなので、宿屋に寝かせる。<br />
その夜、下の酒場でクレアとライナーが話しているところへ、オリカが起きてきた。<br />
「あたしのせいでみんなに迷惑かけて…」<br />
「オリカ…別にオリカのせいじゃ…」<br />
「もう嫌、どうしてあたしばっかり…」<br />
自分を責め続けるオリカにクレアは言う。<br />
「そうやって甘えるのはやめて、自立したら?」<br />
「お姉ちゃんみたいな優等生にあたしの気持ちはわからないよ!」<br />
そう叫ぶとオリカは倒れてしまった。クレアはオリカの額に手を当てる。<br />
「すごい熱…。これってもしかして、タトゥリスタ病じゃない?」<br />
タトゥリスタ病とはレーヴァテイル特有の病気で、延命剤が足りなくなってしまうと発症する。<br />
そして、放っておくと死ぬ。<br />
延命剤といえばこの前教会に行ったとき入れてもらったばかりなのに。<br />
ダイブしてみれば原因がわかるかも知れないとクレアは言うので、ライナーはオリカをダイブ屋に運んでダイブする。<br />
オリカのコスモスフィアでは、金髪の女性が優しく微笑んでいた。<br />
「私はエレミア三謳神の一柱、地母神ティリア。オリカは私の遠い子孫であり、転生体でもあるのです。<br />
彩音回廊での事件がきっかけで、私はオリカの心に戻ることが出来ました。<br />
ライナー、聞いてください。今この世界は緩やかに滅びへと向かっています。<br />
我々三謳神はそのことを憂えています。そして、今こそ光臨のときであると決断いたしました。<br />
このことを皆に伝えていただきたいのです。<br />
ヒュムネクリスタル「リンカ」。その詩と共に私は降り立ちます。<br />
私は一旦オリカから出ます。次にお会いするのはオリカがリンカを謳うときです」<br />
オリカの熱の原因はティリア神がオリカの中にいたかららしい。<br />
<br />
 </dd>
<dt>445 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:20:31 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>原因は取り除かれたが、足りなくなった延命剤は補給しなければならない。<br />
教会へ行こうとするライナーをオリカは止める。<br />
「待って…。ライナーに延命剤、入れてほしい」<br />
ライナーとオリカは見晴らしのいい公園に来た。<br />
ライナーは延命剤を手にする。延命剤とは大きな結晶だった。<br />
「こんな大きいの、入るのか…?」<br />
「大丈夫だよ。ちょっと痛いけど」<br />
「俺、初めてだから上手く出来るかどうかわからないけど、優しくするから」<br />
レーヴァテイルは体のどこかに、インストールポイントという延命剤を入れるための入り口を持っている。<br />
オリカのインストールポイントは首筋のあたりにある。だからライナーは後ろを向かせようとしたが、<br />
オリカは正面を向いてライナーに抱きついた。<br />
「この形で、背中に押し込んで…」<br />
先端を入り口に押し当てると、オリカの中にゆっくりと入っていく。<br />
オリカは喘ぎ声を漏らした。<br />
「…全部入ったよ」<br />
「ありがとう。もう少し、このままでいさせて…」<br />
「こんな苦しいことが3ヶ月おきにあるのか」<br />
「仕方ないよ。そうしないと生きていけないんだから。でも今日はライナーに入れてもらえて幸せだった。<br />
ねえ、次の時もライナーに入れてほしいなぁ…」<br />
<br />
ライナーたちは教会に行って、ファルス司祭に、オリカの中のティリアから聞いた話を伝えた。<br />
「なんということでしょう。こんな奇跡が実現するとは」<br />
すぐに「たかのつめあと」にあるエレミア神殿に向かうことになった。 <br />
神殿の奥でヒュムネクリスタル・リンカを見つけた。<br />
これでオリカはティリア神をその身に光臨させることが出来る。<br />
力が弱く、ランクの低い自分が成すことなど叶わないと思っていた三謳神光臨ミッション。<br />
それが可能になったオリカは心から喜んだ。<br />
「あたし、生きててよかった。本当によかったよ…」<br />
<br />
ファルス司祭の元にヒュムネクリスタルを持ち帰る。<br />
司祭は次に、儀式に必要な「エレミアの聖杯」というアイテムを取りに行ってほしいとライナーに依頼した。<br />
オリカは儀式の準備があるとかいうので教会に置いていくことになった。<br />
「ついに時は満ちた。聖地に向かうのです」<br />
司祭の号令により教会の軍勢は、プラティナ目指して塔を登っていった。<br />
<br />
聖杯を取りに行くために謳う丘に行ったライナー、ラードルフ、アヤタネの三人。<br />
だが聖杯などは見つからず、代わりに教会の手の者に襲撃された。罠だったのだ。<br />
教会に帰ってきてみると誰もいない。ファルス司祭はオリカを連れて塔を登っていったらしい。<br />
ライナーたちも塔を登る。<br />
<br />
 </dd>
<dt>446 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:22:36 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>プラティナは教会の者たちに襲撃されていた。<br />
そして、使徒の祭壇にはオリカとファルス司祭がいた。<br />
オリカは祭壇の中央部の円筒形のシールドの中に入れられていた。<br />
「さあ、その魂を神に捧げるときです」<br />
司祭はオリカに呼びかけた。オリカはリンカを謳う。<br />
そのときライナーたちが駆けつけてきた。<br />
ライナーはオリカを助けようとしたがシールドは破れなかった。<br />
「無駄です。そのシールドは破れません。オリカはもうすぐ、この世を去ります。<br />
そして、ミュールとして新たな生を享けるのです」<br />
オリカのコスモスフィアにいたティリア神は偽者で、あれは実はウイルスだったのだ。<br />
ファルス司祭も善良な人間などではない。ミュール復活を企み暗躍していたのだった。<br />
ライナーは諦めずにシールドを突破しようとする。<br />
「オリカ、死ぬな!俺がオリカを護ってみせる。だからオリカ、俺と一緒にここから出よう」<br />
ついにシールドを破る。ライナーはオリカを抱きかかえる。<br />
「オリカ、苦しかったろ?もうこれからは一人で苦しまなくてもいいんだ。<br />
こうやって、オリカのそばにいるから」<br />
「ライナー、あったかいね。こんなあったかいの、生まれて初めてだよ。幸せ…」<br />
ホッとしたのも束の間。オリカの様子がおかしくなる。<br />
「ライナー、あたし、もうダメ、逃げて!!」<br />
ライナーはオリカに弾き飛ばされた。<br />
「ついに来ました、ミュールの力!」<br />
オリカにミュールが取り憑き、言った。<br />
「感じる…。風のにおい、混沌の音。この世にまた足を着くときが来たのね」<br />
もうダメかと思ったとき、ミシャの謳うクロニクルキーが聞こえてきた。<br />
オリカに取り憑いたミュールは消えた。<br />
しかしファルス司祭がウイルスに汚染され、モンスター化してライナーに襲い掛かってきたが倒す。<br />
死に際にファルス司祭はこう言った。<br />
「よく聞くがよい。ミュールの力は文明の力、衰退する世界に歯止めをかけるもの。<br />
お前たちはその希望を打ち砕いた。この世界とともに滅びるがよい」<br />
<br />
オリカ編 終了<br />
<br />
 </dd>
<dt>447 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:23:53 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>ミシャ編 開始<br />
<br />
ミシャ、ジャック、クルシェと共にミシャの詩を探すことにしたライナー。<br />
転送装置で氷の瞳を超え、イム・フェーナに降りる。<br />
タスティエーラが話があるというので、クレセントクロニクルへ行く。<br />
「これがクレセントクロニクル。塔に巣食うウイルスを封印するための祭壇」<br />
クレセントクロニクルとはイム・フェーナの近くにある施設だ。<br />
丸いドーム状の部屋で、天井やら壁に無数のパイプが配してある。<br />
そこから詩が伝わって、塔全体に詩が響くという仕組みらしい。<br />
ここで「リューンの系譜」に連なる者、つまりミシャが謳い続けることで、ウイルスは封じられる。<br />
タスティエーラは語った。<br />
昔、人とレーヴァテイルとの間で戦争があった。ミュールはレーヴァテイルのリーダーだった。<br />
ミュールは浮遊大陸の半分を落とし、最悪の被害をもたらした。<br />
「そのミュールを封印したのがこの私。その本体は、このクレセントクロニクルよ」<br />
タスティエーラは、クレセントクロニクルに封じられたテル族の巫女の魂だった。<br />
クロニクルキーが謳われていない今、ミュールは外に出ようともがいている。<br />
タスティエーラの力で抑えてはいるが、それは時間の問題だ。<br />
「このままではクレセントクロニクルは崩壊してしまいます。<br />
一刻も早くクロニクルキーを取り戻してください」<br />
<br />
ホルスの翼まで降りてきたが、どこを探したものか途方に暮れる。<br />
「そうだ、ボルドがミュールがどうのって言ってなかったか?」<br />
ミシャがボルドを裏切ったとき、ボルドは確かにミュールが復活してしまえばとか何とか言っていた。<br />
やはり天覇が怪しいということになり、早速本社があるほたる横丁に向かおうとしたが、<br />
嵐のせいで船が出ないという。<br />
「早く、ほたる横丁に行かないと…」<br />
焦るライナーをミシャがたしなめる。<br />
「ちょっと焦り過ぎじゃない?焦っても仕方ないときってあると思う。<br />
そういうときは、遊んじゃえばいいのよ」<br />
ライナーとミシャはデートすることになった。ネモ中を遊びまわった。<br />
「こんなに遊んだの久しぶり。でも、これが最後かもね。ねえ、ライナー。<br />
本当のこと言うとね、あたし、謳いたくない。詩なんか見つからなければいいと思ってる。<br />
あたしだって普通の女の子と同じ。本当は遊んだりおいしいもの食べたりしたいの。<br />
でも、もう、吹っ切れたから大丈夫」<br />
「そんな…。俺はミシャに何もしてやれないのか」<br />
「バカね。ライナーはもう十分過ぎるくらい色々してもらってるわよ。ありがとう」<br />
<br />
ジャックからもたらされた情報によると、塔からほたる横丁まで細い足場を通って行けるらしい。<br />
高所恐怖症のミシャには少々辛い道のりだったが、ほたる横丁に行くことができた。<br />
そこから天覇の研究所へ。前にミシャに助けてもらったときにもあったが、<br />
ミシャが近付くのを嫌がる扉がある。やはりその扉の向こうが怪しい。<br />
クルシェが言うには、その扉のロック機構に、<br />
レーヴァテイルが嫌がる導力を使用しているのではないかとのこと。<br />
その扉をどうにかするには、導力を切ればいい。<br />
警備員を蹴散らして制御室に入り、機械を操作しようと思ったが、<br />
導力を切るには「パワーシリンダー」という部品が必要らしい。<br />
パワーシリンダーは研究所内には無さそうなので、一旦ほたる横丁に戻ると、嵐はおさまっていた。<br />
<br />
 </dd>
<dt>448 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:47:22 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>六角板が落ちた天覇の施設、あそこに行けばパワーシリンダーが手に入るかも知れない。<br />
だが今から戻ってパワーシリンダーを取ってくるよりは、<br />
ミシャを置いて扉の向こうを探索したほうがいいのではないかとライナーは考えた。<br />
そんなライナーにミシャは怒りをあらわにする。<br />
「ライナーは何であたしの想いを汲んでくれないの?あたしはライナーと離れたくないの!<br />
もういい、あたしが一人でパワーシリンダーを取ってくる!」<br />
ミシャは宿屋を飛び出した。<br />
ライナーたちも追いかけたが、ミシャは一足先に飛空挺に乗って行ってしまったようだ。<br />
「ねえ、ライナー、ミシャちゃんと何かあったの?」<br />
クルシェに聞かれて、ライナーはミシャとのことを話した。<br />
「そうなんだ。でもわかるな、ミシャちゃんの気持ち。<br />
それに、待ってるだけっていうのも、結構辛いよ。何にも出来ないんだから」<br />
<br />
ライナーたちは六角板へ行き、ミシャを発見した。<br />
「ミシャ…無事でよかった」<br />
「ライナー、ごめんなさい。あたし、ライナーの気持ち、ぜんぜん考えてなかった」<br />
「俺の方こそ済まない」<br />
ミシャはパワーシリンダーを手に入れていた。<br />
研究所の制御室へ行ってパワーシリンダーを使い導力を切り、怪しい扉の奥へ。<br />
何か重要な機密を隠しているような部屋の前まで来たとき、ミシャが立ち止まった。<br />
「ライナー、あたしやっぱり帰る。詩を取り戻すのが怖い。<br />
あたしがあたしじゃなくなっても、ライナーはあたしのこと好きでいてくれる?<br />
本当のあたしは、こんなにぺったんこじゃないよ?それでもいい?」<br />
「大丈夫だ。体が変わっても、ミシャはミシャだ。だから、安心していいよ」<br />
「ありがとう。少し落ち着いた」<br />
「行けるか?」<br />
「うん。ライナーとならどこへでも」<br />
<br />
部屋の中には大きな水槽が並んだ装置があり、その水槽の中にはヒュムネクリスタルがあった。<br />
「ようこそ諸君、俺の研究工房へ」<br />
部下を引き連れてボルドがやってきた。<br />
「生きていやがったのか」<br />
驚くライナーたち。ボルドは語る。あのヒュムネクリスタルは、<br />
ミシャから無理やり奪ったクロニクルキーだということ。<br />
ボルドは「次世代レーヴァテイル」を開発しようとしており、<br />
その手始めとしてレーヴァテイルから詩を奪う実験をしていたとのことだ。<br />
「次世代レーヴァテイルだと?そんなのただの人形じゃないか」<br />
そこへ亜耶乃がやってきた。<br />
「余の建物で余の居ない間に随分な状況になっておるな、ボルド。<br />
死んだはずのお前が何故ここにいる。そしてこの施設はなんだ。図面には無かったはず。<br />
さらに!六角板で発見されたこの文書…レーヴァテイルによる人体実験を行うとは、<br />
貴様、禁忌を犯したな!」<br />
社長の叱責にも顔色を変えないボルド。<br />
「亜耶乃さんよ、あんたには随分世話になったな。でも、気付いたときにはいっつも<br />
遅すぎるモンだ。ついに復活するぜ、ミュールさんがよ!」<br />
ボルドは証拠隠滅とばかりに装置を破壊しようとするが、ライナーは体を張って止めた。<br />
ボルドは逃げてしまった。<br />
<br />
 </dd>
<dt>449 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:49:32 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>「ライナー殿、済まなかった。知らなかったとはいえ、我が部下の仕出かしたこと。<br />
せめてもの罪滅ぼしというわけではないが、ミュールとやらの件、全面的に協力しよう」<br />
亜耶乃は謝罪した。天覇という企業は本当はそんなに悪徳ではないようだ。悪いのはボルドだ。<br />
「だったら、ミシャの体をもとに戻してください」<br />
クルシェが装置を調べた。ダイブシステムと似ているということだった。<br />
「これならなんとかできるかも」<br />
ライナーとミシャは水槽に入った。ダイブしたときの感覚が体を駆け抜けた。<br />
ミシャはクロニクルキーを取り戻し、そして、大人の体へと変貌した。<br />
「見ないうちに綺麗になってたんだな」<br />
ジャックは素直に褒めた。<br />
「アル兄ぃ…。エヘヘ、ありがとう」<br />
みんなはライナーの言葉を待ったが、ライナーは驚いた様子もない。<br />
「俺、コスモスフィアで今のミシャの姿見てるし、今さら…なぁ」<br />
ミシャは亜耶乃の前へ。<br />
「社長、私…ごめんなさい」<br />
ミシャは天覇を逃げ出したことを謝罪した。<br />
「ミシャ、美しくなったな。さあ、早く行くがよい」<br />
<br />
ネモへ戻った。教会の者が大挙して塔を登っていったという噂を聞いた。<br />
ライナーたちも塔を登る。クレセントクロニクルの前でボルドが立ちふさがった。<br />
今度こそボルドを倒す。<br />
「私は大丈夫。ミシャ、早く謳って」<br />
タスティエーラが苦しそうにしていた。<br />
クレセントクロニクルに入る前、ミシャは振り向いた。<br />
「ライナー、今までいろいろありがとう。今から私は星詠に戻ります。<br />
世界中の人たちに幸せを紡ぐために」<br />
「ミシャ、ゴメンな。俺、結局ミシャに何もしてやれなくて。<br />
またここに来るよ。毎日とはいかなくても、何度も何度も。<br />
ミシャが謳い続けてて話せなくても、聞くことは出来るだろ?いろんな話を聞かせてやるよ」<br />
ミシャはクレセントクロニクルに入って、謳った。<br />
<br />
ミシャ編 終了<br />
<br />
ライナーたちはプラティナに向かった。<br />
教会に襲撃されていたプラティナだったが、エレミアの騎士たちが追い返していたらしい。<br />
大聖堂行き、レアード総帥とシュレリアの話を聞く。<br />
ファルス司祭は本名はカイエルといって、昔プラティナでロストテクノロジーの研究をしていたらしい。<br />
カイエルは力を欲していた。そしてミュールのことを知り、復活を目論んでいたのだ。<br />
シュレリアは少し休みますと言って出て行った。その場はそれでお開きになった。<br />
リンカーネイションという塔のてっぺんに佇むシュレリア。そこへアヤタネがやってくる。<br />
「こんなところに来るなど…あなた、一体何者ですか」<br />
アヤタネは怪しげな方法でシュレリアを気絶させる。<br />
<br />
 </dd>
<dt>450 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:50:13 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>再びライナーたちの前に姿を現したシュレリアだったが、様子がおかしい。<br />
「この世界はこれより、大規模な方向転換を行います。<br />
劣悪なる人類の根絶と、それに代わるレーヴァテイルによる理想郷の創造…。<br />
これより、レアードを重要機密保持者としてプリズムガーデンに監禁します」<br />
シュレリアはレアードを連れて行ってしまった。<br />
それに、使徒の祭壇から大量のウイルスが出現しているとの情報が入った。<br />
どうやらミシャが謳ってないようだった。ライナーたちはクレセントクロニクルへ急行した。<br />
ミシャはクレセントクロニクルの前で呆然としていた。<br />
「突然シュレリア様が来て、追い出されたの。あなたはもう謳う必要が無い、って」<br />
<br />
「俺はこれからどうすればいいんだ。シュレリア様も、親父も…。<br />
アヤタネまでいなくなって…」<br />
レアードが監禁されているというプリズムガーデンは、ブラストラインの更に上だ。<br />
ブラストラインとは、塔の周りに割れたCDのかけらみたいなものが無数に浮いている場所。<br />
プラティナのすぐ上だが、そこを超えるには、飛空艇が必要だ。<br />
仮に飛空艇があっても越えることは困難だった。だが、ライナーは宣言した。<br />
「みんな、聞いてくれ。俺は飛空艇でブラストラインを越える」<br />
ホルスの翼の森の中に墜落している飛空艇を直すことになった。<br />
まず必要な人員を集める。ラードルフが教会の者を、クルシェが亜耶乃と天覇社員を、<br />
そしてジャックがテル族のみんなを連れてきた。<br />
クルシェが指揮を執り、グラスメルクで必要な部品を作る。<br />
ライナーとヒロインもレアアイテムを取ってきて、部品を作る。とうとう飛空艇は修復された。<br />
ライナーたちは飛空艇に乗り込み、飛び立った。<br />
それを見送りながら、亜耶乃が感慨深げに言った。<br />
「テル族と人間と、教会と天覇と、エレミアの使徒とホルスの民。<br />
この世界の全種族が共同で作り上げたものなど見たことも無い。<br />
この世界はようやく一つになろうとしているのだ」<br />
<br />
飛空艇はブラストラインにやってきた。と、飛竜が襲い掛かってきた。<br />
ブラストラインの悪魔と呼ばれている、最初に飛空艇が墜落する原因になった飛竜だ。<br />
だが今のライナーは一人じゃない。みんなで協力して飛竜をたおす。<br />
ついにブラストラインを越えた。そこから徒歩で塔を登り、プリズムガーデンへ。<br />
そこにはアヤタネが待っていた。<br />
「アヤタネ、一緒に行こう」<br />
そう言うライナーをアヤタネは笑った。<br />
「まだ気付かないのか。僕はミュールにプログラムされた、ウイルス生命体。<br />
とにかく、これ以上登らないことだ。お互いの幸せのためにね」<br />
アヤタネの忠告を無視してライナーたちは塔を登り、レアードが監禁されている部屋に来た。<br />
「親父、大丈夫か」<br />
「ああ、かろうじてな。それより、お前たちに伝えなければならんことがある。<br />
シュレリア様はミュールに取り込まれてしまった。<br />
私を連れ去った理由はおそらく、私がシュレリア様とミュールを分離させる方法を知っているからだ」<br />
シュレリアとミュールを分離させるには、<br />
塔の頭脳であるS.P.U.にあるFFTディバイダというものが必要とのこと。<br />
FFTディバイダを手に入れ、さらに上を目指す。<br />
<br />
 </dd>
<dt>451 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:51:00 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>「悪いけどこれ以上は行かせられないよ」<br />
待ち伏せていたアヤタネは刀を抜いた。<br />
「俺はシュレリア様を助けに行くんだ。道を空けてくれ」<br />
「それは出来ない」<br />
「仕方ない。済まない、アヤタネ。行くぞ…!」<br />
ライナーはアヤタネを倒す。<br />
「僕としたことが、君に討たれるとは…」<br />
さらに上に上り、シュレリアの待つ塔の頂上、リンカーネイションへ。<br />
「ついにここまで来たのね、呪われた種族たちよ」<br />
シュレリアはミュールの声で言った。<br />
「お前たちの最期はもうすぐそこまで来ている。ウイルスたちによってこの世界は初期化される」<br />
「やめろ!そんなこと」<br />
「争いのない世界、レーヴァテリアの創造、レーヴァテイルだけの平穏な世の中、<br />
そのために人間を根絶やしにします」<br />
「平和な世界を創りたいと思う気持ちは、俺たちだって同じだ。<br />
なぁ、ミュール、もうこれ以上争うのはやめにしないか」<br />
「お前は本当に争いの無い世界を創れると思っているのか?<br />
そのために、いついかなるときでも命を張ることができるのか?<br />
お前にそれだけの決意があるのか!<br />
お前たちには不可能だ。過去の歴史がそれを証明している。<br />
何があろうとも、人間に対する憎しみが消えることはない」<br />
「そうか、わかった。それなら俺も容赦はしない。お前をここで倒す!」<br />
<br />
FFTディバイダを使い、ミュールをシュレリアから分離させる。<br />
「ライナー、どうしてここに?」<br />
シュレリアが元に戻った。<br />
「おのれ人間、この世界ごと根絶やしにしてやる!」<br />
ミュールを倒すが、すぐに復活する。<br />
「私は死なない。なぜなら、私は塔、塔は私。<br />
私は少し人間を甘く見すぎたようね。もう手加減はしない。この世界を初期化する!!」<br />
絶望するライナーたちにシュレリアは言う。<br />
「ライナー、大丈夫。私がここに居ます。この塔の管理者は私。<br />
ライナー、あなたはこの世界が好きですか」<br />
「はい」<br />
「そう、良かった。ライナーなら必ず、豊かな世界を紡ぎだせます。<br />
ライナー、本当に立派に成長しましたね。私の想いの総て、ライナーに託します」<br />
シュレリアは謳った。ミュールは苦しみだす。<br />
「この詩は…サスペンド!そんな、信じられない。あなたも一緒に死んでしまうのよ」<br />
「それでも私はこの世界を救いたいの!!」<br />
ミュールの姿が消えた。と同時に、シュレリアは倒れた。<br />
白い鎧の下から出てきた姿は、まだ幼い少女のようだった。<br />
「シュレリア様…死んじゃったの?」<br />
「あれ?…だめ、ぜんぜん謳えない」<br />
ミシャとオリカは詩が謳えなくなっていた。<br />
<br />
 </dd>
<dt>452 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 07:51:46 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>倒れたシュレリアとレアードを連れてプラティナへと戻る。<br />
シュレリアが謳ったサスペンドという詩は、塔の機能を停止させる詩だという。<br />
ウイルスであるミュールも塔が停止しては活動できない。<br />
詩魔法はもともと塔の力を引き出して使うものだ。だから詩魔法も機能しなくなった。<br />
「新しい時代の幕開け、塔の時代は終わりを告げる…か」<br />
ヒロインはプラティナに残ってライナーと一緒にいると言う。<br />
他の仲間は下の世界に帰った。<br />
「こうして俺たちの旅は終わった。何も怯えることのない、真の平和が。<br />
そう…真の平和が――」<br />
(ここで選択肢。<br />
>これからヒロインとめいっぱい幸せになろう⇒ヒロインとエンディング。<br />
>本当にこれでよかったのだろうか⇒まだまだ続くよ)<br />
<br />
PHASE-2 終了<br />
<br />
<br />
PHASE-3 開始<br />
<br />
ライナーはヒロインに自分の気持ちを話す。<br />
「周りを見ればみんな幸せそうにしている。だけど、俺はどうしてもあれが最善だとは思えない。<br />
あの時、俺たちはシュレリア様を助けに行ったんだよ。だけど、助けられなかったんだ」<br />
次に大聖堂にいるレアードへ。<br />
「親父、シュレリア様ってもう生き返らないのか?」<br />
レアードは、シュレリアはスリープ状態にあるという。だから塔の機能を復活させれば、<br />
シュレリアも生き返る。でもそれは同時にミュールの復活も意味する。<br />
「散歩でもせぬか」<br />
珍しいこともあるもんだと思いつつ、ライナーはレアードについていった。<br />
二人は使徒の祭壇へ。<br />
「ライナーよ、カイエルという男のことを覚えているか?<br />
そのカイエルがシュレリア様復活の鍵を握っているのだ」<br />
昔、シュレリア、レアード、カイエルの三人は三賢者と呼ばれていた。<br />
三賢者は一つのヒュムネクリスタルを管理していた。それはリ・ネイションという、<br />
塔を再起動させる詩が封じられたクリスタルだった。<br />
だがそのヒュムネクリスタルはカイエルが下の世界に逃げるときに奪われてしまった。<br />
カイエルは下の世界のどこかにヒュムネクリスタルを隠しているに違いない。<br />
<br />
ライナーはヒロインと共に下の世界に旅立ち、散り散りになった仲間を集めることに。<br />
オリカはラードルフと共に教会に。ミシャはジャックと共に旅の途中。<br />
クルシェはほたる横丁へ帰り、天覇の技師として迎え入れられたらしい。<br />
ライナーはみんなに、シュレリアを助けたいと訴えたが、断られた。<br />
だがオリカとラードルフだけは協力してくれることになった。<br />
ラードルフは、カイエルが使っていた教会書庫に何かあるのではないか、と言うので、<br />
書庫を探索することになった。<br />
書庫にはカイエルの日記があった。カイエルはボルドと通じ合っていたらしいことがわかった。<br />
書庫の一番奥でヒュムネクリスタル「リ・ネイション」を見つけた。<br />
その後、一度は断ったミシャとジャックがライナーに合流した。<br />
<br />
 </dd>
<dt>453 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 09:31:33 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>イム・フェーナに行き、タスティエーラにシュレリアを助けたいと話した。<br />
「ミュールはシュレリア以上に能力の高いレーヴァテイル。<br />
ミュールは今、クレセントクロニクルの下で眠り続けています。<br />
塔の機能が復活すれば、ミュールも目覚める…」<br />
塔の機能が回復した瞬間には、ミシャはクレセントクロニクルで謳っていた方がいいとタスティエーラは言う。<br />
突然ミシャが部屋を飛び出して行ってしまった。ライナーは後を追う。<br />
「ライナー、私、嫌だよ。何で私は謳い続けなければいけないの?」<br />
「…何でだろう。ミシャが謳うと、ミシャが苦しむ。ミュールも苦しむ。<br />
クロニクルキーって、誰を幸せにするための詩なんだろう…」<br />
答えは出ない。<br />
ミシャをクレセントクロニクルに残し、ライナーたちは塔を登る。途中でクルシェが合流する。<br />
<br />
眠ったままのシュレリアを連れてリンカーネイションへ。<br />
「それじゃ、オリカ、頼む」<br />
オリカがリ・ネイションを謳うと、シュレリアは目覚めた。<br />
何が起こったのか悟ったシュレリアはライナーを責めた。ライナーは反論する。<br />
「でも、一番この世界を愛している人が、こんな結末で終わって…。<br />
俺はそんなの我慢できなかったんです。<br />
どうして、何かを幸せにするためには、何かが犠牲になるんですか。<br />
あの、考えたんですけど、みんなが幸せになる方法って無いのかな。<br />
俺、その答えを探したい」<br />
「ライナー、よく言ってくれました。私で出来ることなら、遠慮なく言って下さい」<br />
シュレリアはライナーたちと共に戦うことになった。<br />
<br />
クレセントクロニクルにて、謳っているミシャの前にアヤタネが現れる。<br />
「とてもいい詩だな。僕の心の奥まで染み入るようだ」<br />
アヤタネはクレセントクロニクルを占拠した。そこへライナーが駆けつける。<br />
「アヤタネ、お前、生きてたんだな。生きていて、うれしいよ」<br />
かつての仲間に笑顔を向けるライナー。<br />
「アヤタネがウイルスなのが事実でも、一緒に戦った時間は消えない」<br />
「ライナー、君は本当に罪深い奴だな。君がもっと薄情だったら、僕もここまで苦しまなかっただろうに。<br />
だが、僕はミュールの子。僕はこれから、自分の使命を全うしに行く。<br />
僕はこれから母さんのためにたくさんのカルマを背負いに行くんだ。<br />
母さんが安心して住める世界を創るために…」<br />
アヤタネは消えた。部屋の中央にぼんやりとミュールの姿が見え、声が聞こえる。<br />
今は逃げるしかない。ミシャはライナーと共に行くことになった。<br />
クレセントクロニクルはタスティエーラの力で封鎖された。<br />
ライナーにタスティエーラは言う。<br />
「ミュールを助けたかったら、質問に答えなさい。争いが起こる、最も簡単な、そして最も重要な原因は何?<br />
その答えが分かったとき、もう一度ここへ来なさい」<br />
<br />
 </dd>
<dt>454 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 09:33:40 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>タスティエーラの質問に対する答え探しの旅が始まった。<br />
まず敵を知れということで、ミュールについて調べることに。<br />
六角板の最深部で気になる書類を見つける。ボルドが言っていた次世代レーヴァテイルに関する書類。<br />
表紙には『レーヴァテイル・MULEプロジェクト』と書かれていた。<br />
そのプロジェクトとは、レーヴァテイルを他人の言いなりになるように改造することを目的とするものだった。<br />
ミシャからクロニクルキーを奪ったのもその研究の一環だった。<br />
シュレリアは語った。<br />
「この研究は過去にミュールに施されたものと非常に近い状態を生み出します。<br />
ミュールは自分の意志を持たぬよう、人の言いなりになるように生み出されました。<br />
最初の頃はそれで上手くいきました。<br />
ですが、ミュールはコスモスフィアの成長と共に徐々に感情が芽生え、<br />
次第に人間に反発するようになったのだと考えられます」<br />
「それじゃ、ミュールが人を襲う原因は、人にあるということじゃないか」<br />
「残念ながら…」<br />
<br />
アヤタネがプラズマベルというところにいるという情報を得たので、行ってみることに。<br />
プラズマベルとは、ホルスの翼の少し下にある塔内の施設で、ホルスの翼を浮かせる役割を担っている。<br />
昔はプラズマベルは二つあったが、一つは昔ミュールが壊し、もう一つの大陸は落とされた。<br />
もしかしたらアヤタネは大陸落としを企んでいるのではないだろうかとライナーは考えた。<br />
クレセントクロニクルでのカルマを背負う云々の言葉が気にかかる。<br />
プラズマベルに向かって塔内を降りていく。しばらく進んで休憩になったとき、ライナーはみんなに言った。<br />
「俺、いろいろ考えたんだけど、ミュール、何とかして助けること、出来ないかな。<br />
ミュールってのは、この世界を壊そうとしている、単なる破壊者だと思ってた。<br />
だけど、それは違う。ミュールはこの世界を壊そうとしているわけじゃない。<br />
人間を憎んでいるだけなんだ。自分たちにとって不利益な相手を消す、それだけじゃ<br />
今までとぜんぜん変わらないよ。俺さ、今まで相手のことをよく知らずに戦ってた。<br />
でも、相手の気持ちが分かっていれば、もしかしたら戦わずに済む道があったかも知れない。<br />
タスティエーラが言っていた、争いが起きる一番の原因が何なのか、俺はその答えを<br />
行動で示してやろうと思う。ミュールもアヤタネも、俺たちと一緒に暮らせる世界を目指すんだ」<br />
仲間たちは賛同の意を表した。<br />
<br />
アヤタネはプラズマベルにいた。ライナーがアヤタネを説得する。<br />
「アヤタネ、ホルスの翼を落として何がしたいんだ?」<br />
「別に何も。母さんに命令されただけだ。僕と母さんが幸せに暮らせる世界が創れればそれでいい」<br />
「それなら俺と同じだ。俺もミュールが幸せに暮らせる世界を創りたい。<br />
ミュールも、俺たちも、この世界に住む人々みんなが幸せに暮らせる世界を。<br />
アヤタネ、分かってくれよ。俺は決してミュールを倒そうと思ってるわけじゃない。<br />
ミュールは人間を憎んでいた人間もひどいことをしていたって分かったんだ。<br />
ミュールとだってきっと分かり合えると信じてる。<br />
だから、ホルスの翼を落とそうなんて考えるのはやめてくれ」<br />
ライナーの熱意にアヤタネは折れ、仲間になることになった。<br />
「ふふふ。僕としたことが…。僕も君の考えに賭けてみたくなったのかな。<br />
ライナー、母さん…ミュールは今、怒りに心を支配されてしまっている。<br />
だが、過去に一度だけ、人間のために詩を紡いだことがあるんだ。<br />
それを謳ってあげてくれ」<br />
<br />
 </dd>
<dt>455 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 09:35:09 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>かつてミュールが人間の言いなりになっていたときに閉じ込められていた場所、シルヴァホルン。<br />
シルヴァホルンはクレセントクロニクルの周囲に巡らされた巨大なラッパ状の施設だった。<br />
そこに、その詩、ヒュムネクリスタル「ハーモニウス」があった。<br />
「これが、母さんが初めて紡いだ詩だよ」<br />
ミシャが進み出て言った。<br />
「私、そのクリスタル、ダウンロードしたい。ダメかな?<br />
私、ずっとミュールを閉じ込めてきた。だから、私が謳ってあげたいの」<br />
ミシャの希望通りに、ハーモニウスをダウンロードする。<br />
「ミュールって、すごく繊細な、純粋な詩を紡ぐんだね」<br />
<br />
ライナーたちはタスティエーラの元へ向かった。もう答えは出ている。<br />
「それじゃもう一度質問するわね。争いが起こる、最も簡単な、そして最も重要な原因は何?」<br />
「それは、相手のことを知ろうとしないことだ。相手が何を想い、何を望むのか。<br />
それを知ろうとしないから、争いが起こる。<br />
理由が分からなければ、相手は自分にとって災厄でしかないから。<br />
だけど、相手のことが理解できれば、いくらでも解決方法が見つけられるはずだ」<br />
ライナーの答えにタスティエーラは満足げにうなずいた。<br />
「面白い答えね。私はその答え、好きよ」<br />
「タスティエーラ、俺、ミュールを助ける。ミュールの憎しみを、少しでも和らげてあげたい」<br />
「分かったわ。今のあなたなら、きっと過去の悲劇を繰り返すことは無いでしょう。<br />
クレセントクロニクルの扉を開放します。そしてあなたにこの世界を託します」<br />
<br />
部屋の中央にミュールはいた。だが姿がはっきりとしない。<br />
「ミュール、今抱いている想いを俺に見せてくれ。正直な想いを…」<br />
ライナーがそう呼びかけると、ミュールはどす黒い憎悪をあたりに振りまいた。<br />
「これだけの憎しみを今まで抱えていたんだな。ミュール、この詩が聞こえるか?」<br />
ミシャがハーモニウスを謳う。<br />
「俺たちは、君との共存を望んでいるんだ。だから、殻を打ち破って、本当の姿を見せてくれ」<br />
ライナーたちはミュールの殻を破った。黒髪を長く伸ばした、小さな少女のような姿が現れる。<br />
「ミュール…。こんなあどけない少女だったのか…」<br />
「人間…去れ…!!」<br />
ミュールはライナーを拒絶しようとする。<br />
「俺は、君に危害は加えない。これからはこの世界で、俺たちと一緒に暮らそう」<br />
「信じられない。そんなこと、今さら…」<br />
ライナーはミュールに近付く。<br />
「ミュール、今まで辛かっただろ。ごめんな」<br />
ライナーの想いがミュールに通じた。ミュールは即興で詩を紡いで、謳った。<br />
リグ・ヴェーダという詩。人間のために紡いだ詩だった。<br />
「この詩は…。すごく、心地いい…」<br />
<br />
外に出るとタスティエーラが苦しそうにしていた。<br />
ミュールを封じ込めるのに最後の力を使い切ってしまい、<br />
クレセントクロニクルの崩壊と共にタスティエーラも消えてしまう運命らしい。<br />
「ライナー、そろそろお別れの時ね。最後にいい物を見せてもらったわ。ありがとう」<br />
<br />
 </dd>
<dt>456 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 09:39:04 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>ライナーたちはプラティナに戻り、本当の平和を満喫していた。<br />
「提案があるのですが…」<br />
シュレリアがみんなの前で言う。<br />
「皆さんで一曲、詩を紡いでみませんか。それをヒュムネクリスタルにするのです」<br />
ヒュムネクリスタルというのは結構簡単に作れるものらしい。<br />
「これからみんなで生きていこうという想いを詩に込めるのです」<br />
ライナーたちは親しい人たちの想いを聞いて回ることになった。まずレアードのところへ。<br />
「親父の想いを教えてくれよ」<br />
「私の想いはな、ライナー、お前がずっと無病息災で生きていけることだ」<br />
今まで顔を合わせると喧嘩ばかりだったのに…と照れるライナー。<br />
「ま、まあ、親父もせいぜい長生きしろよ」<br />
次にイム・フェーナのフラウトの元へ。<br />
「私の想いか…。それは、この世界に一つの掟が無くとも、平和に暮らせることだ。<br />
掟は必要悪だ。だがしかし、最近、掟も時代によって臨機応変に対応する必要があると思い始めた」<br />
フラウトはジャックに向き直って言う。<br />
「お前にいて欲しい、アルモニカ。今まで済まなかった」<br />
「俺にはやり残したことがあるんだ。それが終わるまでは帰れない」<br />
「分かった。達者で暮らせよ」<br />
次にネモの宿屋へ。<br />
「クレアお姉ちゃん、今日はお願いがあってきたんだ」<br />
「ふーん。私の想いねえ…。みんなが純粋に詩を紡げる時代が来るといいわね。<br />
魔法の力じゃなく、詩そのものに感動して、楽しめる世界。<br />
あとはね、オリカと昔のように遊んだり買い物したりお出かけしたり出来るとうれしいな」<br />
最後に天覇本社へ。<br />
「今日は社長にお願いがあって来たんです」<br />
「私の想いであるか…。世の中安定が一番。無病息災家内安全。亭主元気で留守がいい。<br />
良いか、どんなときでもな、一番大切なのは、身の回りの幸せを喜ぶことだ。<br />
どんな小さなことでも、それが積もれば大きな幸せとなるであろう」<br />
亜耶乃は豪快に笑った。<br />
<br />
「いろんな人の想い、集まったな」<br />
「済みません、僕、もう一人想いを紡いで欲しい人がいるんですけど…」<br />
アヤタネがいそいそと出て行った。<br />
「やっと見つけましたよ、母さん」<br />
最後の最後にミュールの想いを込めて、ヒュムネクリスタル「ファンタスマゴリア」は完成した。<br />
シュレリア、ミシャ、オリカの三人はリンカーネイションに上った。<br />
「なんだか、ワクワクするね」<br />
「はい、新しい時代の始まりです。この詩が、雲海を越えて、世界の隅々まで届きますように」<br />
三人はファンタスマゴリアを謳った。<br />
<br />
(その後、オリカはカルル村に引っ込んで大好きなオルゴールを作る職人になる。<br />
ミシャはクルシェやジャックと共に旅に出る。<br />
ここで選択肢<br />
>オリカと一緒にカルル村へ行く(PHASE-2でオリカを選んだ場合のみ)⇒オリカエンド<br />
>ミシャと一緒に旅に出る(PHASE-2でミシャを選んだ場合のみ)⇒ミシャエンド<br />
>シュレリアと一緒にプラティナに残る(シュレリアの好感度が高い場合のみ)⇒シュレリアエンド)<br />
<br />
おしまい。<br />
 </dd>
<dt>457 :<a href="mailto:sage"><strong>アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女</strong></a>:2009/08/06(木) 09:45:17 ID:xfMetmE30</dt>
<dd>おまけ<br />
塔概略図<br />
<br />
リンカーネイション<br />
┃<br />
プリズムガーデン<br />
┃<br />
┃<br />
┃<br />
ブラストライン<br />
┃<br />
プラティナ<br />
使徒の祭壇<br />
┃<br />
<br />
氷の瞳(←上下と繋がってない)<br />
<br />
┃<br />
彩音回廊<br />
シルヴァホルン<br />
クレセントクロニクル<br />
イム・フェーナ<br />
┃<br />
┃<br />
シルヴァプレート<br />
┃<br />
ホルスの翼<br />
プラズマベル<br />
┃<br />
たかのつめあと<br />
┃     ほたる横丁(←浮いてる)<br />
雲海<br />
┃<br />
┃<br />
┃<br />
地面?<br />
 </dd>
</dl>