<p><strong>ウィザードリィ1 狂王の試練場、ウィザードリィ4 ワードナの逆襲</strong></p> <p>part23-370~373(2011年4月 wiki直接編集で変更・追記)<br /><br /> </p> <hr /><p> <シナリオ1 狂王の試練場><br /> とある王国に、トレボーという名の王が君臨していた。<br /> トレボーの強さの秘密は、彼の持つ神秘の魔除け(アミュレット)にあった。これを所持している限り、トレボーは超人的な力を発揮できる。そのためトレボー軍は常勝不敗、各国はトレボーを「狂王」と呼び恐れていたのであった。<br /> しかし、ある時、トレボーは大事なアミュレットを魔術師ワードナによって盗み出されてしまう。ワードナは都市の隣に作った巨大迷宮に身を潜め、召喚した魔物たちで守りを固めた。怒り狂ったトレボーは軍隊を派遣するも返り討ちにあったため、今度は国中から冒険者たちを募り、「アミュレットを奪還した者には褒章を与える」とのお触れを出した。<br /> かくして、とあるパーティ(プレイヤー)の手でワードナは倒され、アミュレットは取り戻される。<br /><br /> ※以上が初代“狂王の試練場”の公式ストーリー。<br /> シナリオ4「ワードナの逆襲」はこの続編となり、プレイヤーがワードナとなって地下から地上を目指すという、シリーズ異色の作品である。<br /><br /> <シナリオ4 ワードナの逆襲><br /> 冒険者の手によってワードナは倒され、アミュレットは無事トレボーの元に戻った。しかし、強大な魔力を持つワードナの肉体は死にはしても滅びることはなかったため、<br /> トレボーはワードナの地下迷宮を魔除けの力で改修し、その最深部に遺体を安置、封印した。そして自分の死後も厳重な監視を続けさせることを命じた。<br /> それから長い年月の過ぎた後、邪悪な魔術師はついに復活の時を迎えたのである。<br /> 「フッフッフッフ、墓守りの諸君、復讐とアミュレットを求め、わしは今ここに蘇った!」<br /><br /> 地下十階、遺体安置場所から蘇ったワードナは、地上に向けて進撃を開始する。<br /> 魔方陣から呼び出した魔物どもを手駒に、恨み重なる冒険者たちを蹴散らして迷宮を登るワードナ。難解な謎解きや多数の即死トラップを突破し(ワードナより先にプレイヤーの心が折れそうになる)、しつこく後を追ってくるトレボーの亡霊(追いつかれるとゲームオーバー)から逃げ回り、製作者のふざけたメッセージ(「マシュマロはちゃんと串に刺したかい??」)の数々に耐え、遂に地上に到達。そしてアミュレットを持つ神像「カドルト神」に対面する(「カドルト」はシリーズおなじみの蘇生魔法。突然「ザオリクの神」とかが出てくるようなものだ)。<br /><br /> 「虫けらめ! このちんけなお宝がほしいのか?これにどれほどの力が秘められているかも、その真の目的も何一つとして知らぬくせに。ほぅれ! 受け取るがよい!」<br /> カドルト神の巨大な手からアミュレットを受け取るワードナ。<br /> 「それを持って行きたいのなら、このわしを倒さねばならぬぞ! 答えてもらおう。おまえは神か?」<br /> 「そうとも!」<br /> 「ならば、神の如く死ぬがよい!」<br /> アミュレットを賭け、カドルト神との最終決戦が始まる<br /> (文章の描写のみで、実際の戦闘にはならない)。<br /> この後、それまでの行動や持ち物によってエンディングが分岐する。<br /><br /> (エンディング1:この場合はカドルト神に会う前にゲームが終了)<br /> すっかり善人になったワードナに対し、人々はアミュレットを諦めることを条件にこの王になることを勧める。<br /> ワードナはこの申し出を受け、国民に愛される王として国を統治するのだった。<br /><br /> <strong>「だが、何か忘れていないだろうか…?」<br /></strong><br /> (エンディング2)<br /> カドルト神との戦いに勝ち、神像は粉々に砕けた。しかしその直後に体が動かなくなる。気がつけば自分の姿が神像に変わっていた。<br /> もはや指一本たりとも動かせないが、皮肉にも「アミュレットを手に神となって崇拝される」という目的は達せられたのだ。<br /><br /> <strong>「だが、何か忘れていないだろうか…?」</strong><br /><br /> (エンディング3)<br /> カドルト神を倒したワードナを人々が取り囲み、新たな神として崇めはじめる。<br /> ワードナは豪華な神殿に住み、莫大な富と権力を手中に収めるのであった…。<br /><br /> <strong>「だが、何か忘れていないだろうか…?」<br /></strong><br /> (エンディング4)<br /> カドルト神から生命力を吸い取り、巨大な神と化すワードナ。司祭たちはみなその足元にひれ伏す。<br /> 数年後、世界を血と破壊の下に支配したワードナは、他の次元にまでも魔手を伸ばさんとするのだった。<br /><br /> <strong>「だが、何か忘れていないだろうか…?」</strong><br /><br /> (エンディング5:真のエンディング)<br /> 倒されたカドルト神から煙が上がり、頭部から慌てて人が這い出してくる。神は造り物だったのだ。<br /> そしてワードナは悟る。アミュレットが示すのは善でも悪でもなくただ混沌であり、作った者の手に返すことこそがふさわしいのだと。執着から解放され、喜びの表情で歩き出すワードナ。<br /> <br /><strong> 「だが、何か忘れていないだろうか…?」<br /></strong> いや、そんなことはない。今や運命は自分と共にあるのだ。<br /><br /> (以下、真のエンディングクリア後のメッセージ。原文まま)<br /> ところで、何か忘れてるんじゃないかい?<br /> 冗談! 冗談! これで全部だ。<br /> どうやって終了したかは誰にもしゃべっちゃいけないよ!<br /> 話しちゃうとせっかくの愉しみがなくなっちゃうからね!<br /> これで、本当にこのゲームはおしまい!!<br /> ホント。ウソじゃないってば! もう全部おしまい。<br /> <br /> <strong>また後でな(ニヤリ)</strong><br /><br /> (エンディング6:魔女ソーンとの結婚エンディング)<br /> ワードナは地下迷宮の中である魔女(ババァ)に出会うのだが、その魔女が気になる言葉を言い残していた。<br /> 「すべてのお宝を集め終えたらまたおいで。いい物をあげるよ…」<br /> その言葉通り全てのお宝を集めた(=アイテム図鑑を全部埋めた)ワードナが魔女に会うと、魔女はピチピチギャルに姿を変えた!<br /> 「私は魔女ソーン。あなたのような凄い力を持った殿方を探しておりましたの。ぜひ私と結婚してください!」<br /> 「え、いや、あの、わしは、その…」<br /> と言うが早いか、辺りは突然結婚式場に様変わり。ソーンもワードナもいつの間にかウェディングドレスに衣替えしており、ワードナの困惑をよそに結婚式が始まるのであった…。<br /> <br /> <strong>「だが、何か忘れていないだろうか…?」</strong><br /> と思ったけど、まあいっか。奥さん美人だし。<br /><br /> ※このエンディングはアレンジ移植「ニューエイジオブリルガミン」で追加されたものです。ソーンはシナリオ5「災渦の中心」のラスボスなのですが、上記アレンジ版に友情出演してます。エンディングの後は周回プレイが始まるのですが、このエンディングを見た後はソーンを味方モンスターとして召喚できるようになります。結構強いです。<br /><br /> 以上がウィザードリィシナリオ1と4のストーリー。<br /> 最低限の骨組みしかないので、良く言えば「想像力をかきたてられるため、自分で設定を補完できる」、悪く言えば「ツッコミ所が多くて大雑把」となります。そのため、メーカーが正式に版権を取得して移植した作品(ここで書いたシナリオ1と4に限らず、さらに小説とかTRPG等も)でも、細かい設定が結構変わっています。 <br /> また、シナリオ4は従来作とゲーム性が大きく変わっており、あまりにも理不尽な難易度と、突然冷蔵庫やらスペインの宗教裁判官やらが出てくる不条理な展開も相まって、ファンの間でも評価の分かれる作品です。ただ、哲学的とも取れるそのオチが一部で高い評価を得ていたりもします。個人的には好き。<br /><br /> <br /><br /> </p>