ADHD

「ADHD」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ADHD - (2012/03/08 (木) 14:14:42) のソース

=ADHD =
注意欠陥・多動性障害(ちゅういけっかん・たどうせいしょうがい、英語: AD/HD: Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)は多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害もしくは行動障害。

== 概要 ==
注意欠陥・多動性障害は多動性、不注意、衝動性などの症状を特徴とする[[発達障害]]の一つと言われているが、[[精神障害の診断と統計の手引き|DSM-IV-TR]]では行動障害に分類されている。じっとしている等の社会的ルールが増加する、小学校入学前後に発見される場合が多い。一般に遺伝的原因があるとされる<ref name = "集中できない子供たち"/>が、他に適当な診断名がなく同様の症状を示す場合を含む。<!--'''編集ありがとうございます。本文に反映する前にノートで米詳しく話し合いませんか。辞典に載っている参考文献を検討する、他の論文を複数引用する等が必要かと思います。'''2004年の精神保健福祉用語辞典では、後天性の軽い脳障害や遺伝的要因が原因として示唆されている。 -->なお「注意欠陥・多動性障害」はDSM-IV-TRによる正式名である (AD/HD: Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)。

注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている<!--<ref>[http://www.pendulum.org/related/related_add_barkley.html Dr. Barkley's ADHD Seminar Notes at Pendulum]</ref>氏の自著ではなく他の人がまとめたものなので、出典とするには誤解のない記述にかえられたい。-->、様々な情報をまとめることが苦手などの特徴がある。日常生活に大きな支障をもたらすが適切な治療と環境を整えることによって症状を緩和することも可能である。脳障害の側面が強いとされ、しつけや本人の努力だけで症状などに対処するのは困難であることが多い。診断は、多くの精神疾患と同様に問診等で行われ、ADHDに特化した生物学的マーカーや心理アセスメントは開発中であり、一般的でない。ADHDの医学的なあり方に疑問を持つ専門家も多く、アメリカでは[[ADHDに関する論争]][[:en:Attention-deficit hyperactivity disorder controversies|(英語版へのリンク)]]が盛んである。DSM-IV-TRでは症状に従い、以下の3種に下位分類がされる。

* 多動性・衝動性優勢型
* 混合型
* 不注意優勢型 ([[注意欠陥障害|ADD]]: Attention-Deficit Disorder)

一般にADHDとして扱われる[[注意欠陥障害|ADD]]は、多動性が少ない不注意優勢型である場合が多い。子供では[[疾病及び関連保健問題の国際統計分類|ICD-10]]による'''多動性障害'''(たどうせいしょうがい、Hyperkinetic Disorders F90)の診断名がひんぱんに適用される。学童期までの発症率は1 - 6%で男子の方が女子よりも高い<ref name="mugishima54">[[#麦島|麦島 (2006)]]、p.54</ref>。
しかし、女子の場合は多動が目立たない不注意優勢型に分類されることが多く、発見が遅れがちである。よって、認知される人数が少ないことが推測され、実際の発症率の男女差はもっと小さいとする説もある。
== 学校生活への影響 ==
学習面においては、計算などの単純作業において障害が原因で健常児と比較してミスが多くなる傾向がある。
学習機能面以外の問題として、ADHD児は授業中に立ち歩く、他の生徒とずっとおしゃべりをし続けるなど、教諭や他の生徒にとって迷惑な存在になるケースも多い。またノートを取る、宿題する、提出物を出すなどは「退屈」であるためADHDの児童が苦手とする傾向がある(あるいは好きな教科しかしない)。これは、生徒に対する評価に「授業態度」が決して少なくない割合を占める日本の教育現場においては、本人にとっても困難な状況であるといえる。たとえ知能が高くても学業に結びつかない[[浮きこぼれ]]の原因になり、授業態度が悪いと内申書で低い評価しか与えられない。
==参考文献 ==
ダニエル・エイメン、『「わかっているのにできない」脳』。