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スキジャナイ - (2016/08/23 (火) 17:19:46) の編集履歴(バックアップ)


 

「わたしずっと、貴方の事が好きだった」
「…ごめんね、わたしのせいで、苦しめたね」
「気付いてる。わたしを包むあたたかくしい暗闇にも、兄の愛にも、呪いにも」

「わたしは生きるよ、さいごまで」


スキジャナイ/陣内 紗矢(じんない さや)
性別:女
年齢:17歳(高校三年)
身長:157cm
体重:43kg
誕生日:3/24
一人称:わたし
二人称:貴方、きみ、~さん
    あんた(好感度低めの相手に)

彼女について
女子高生。数年にわたり初恋の少女を忘れられずにいたが、やがて全てを受け入れる。
大人しい性格でクラスではあまり目立たないが、友達はきちんといて孤立しているわけではない。
好き嫌いがはっきりしており、思ったことはきちんと言う。基本的に年上(に見える相手)には敬語を使うが、それ以外にはタメ口。敬語がいいと言われればそうする。最近近所の子供たちに異様に懐かれて少し戸惑っている。

幼い頃は表情が乏しく、やけに落ち着いたいわゆる「子供らしくない子供」だった。中学に入り少しずつ表情が豊かになったが、卒業後から笑顔が消え、泣いてばかりになった。しかし、時間の経過、様々な人たちと出会ったことで、再び少しずつ笑うようになった。現在は普通の少女が笑うように、笑顔を見せるようになった。

幽霊や妖怪が見え、それにより悩んだ時期もあったが、現在ではほとんどのものに折り合いをつけうまく生活している。それでもどうしようもないものたちへの対処の仕方を学ぶため、叔父の仕事を手伝っている。

家族構成について
もともとは両親と双子の弟の四人家族。両親はともに死亡、弟は全寮制の学校に通っているため現在は一人暮らし。
曰く。他の親族の霊は時たま見かけることもあるが、父と母の霊は一切見かけないらしい。
叔父が一人いる。一緒には住んでいないものの、仲は良好。

初恋と『あの子』について
私立中学に入学するがいじめに遭い、本人は気にしていなかったが(父親の死によって過保護になっていた母親の強い薦めがあり)二年の初めに公立中学に転校。
転校した先でもターゲットにされかけるが、当時クラスの中心だった鈴村優(後述)の一言でターゲットから外れる。その後は少々浮き気味ではあるものの、クラスに馴染んでいった。夏休みが始まる少し前、鈴村に誘われて時々授業を抜け出し、屋上に行くようになる。沢山話をして、同じ時間を過ごすうち、少しずつ感情が豊かになり、いつしか鈴村に恋心を抱くようになった。
三年になり、クラスが離れても授業を抜け出すのは相変わらずで、屋上での二人だけの時間を楽しみにしていた。
三年の終わり、他の学校より少し遅い卒業式の日、偶然にも彼女の誕生日に、鈴村は屋上から飛び降りた。遺書などは見つかっておらず、理由は未だわかっていない。

鈴村優
スキジャナイと同学年の女子生徒。
思ったことをハッキリと言う性格。成績は普通だが頭の回転が早い。考え方が非常に大人びており常にクラスの中心にいる。

口調について
【普段】
「…目が覚めた?おはよう」
「こら、もう帰る時間でしょうが。この辺は暗くなったら危ないんだから」
「ね、笑って。わたし、貴方の笑った顔が好きなの」
「好き。そばに居てほしい。それだけじゃ、だめ?」


【不機嫌・好感度低め】
「…なに、わたしに何か用?今忙しいのだけれど」
「あのねえ、それさっきも答えたわ。いい加減覚えて」
「はぁ?あんた一体何を聞いてたの?」
「あーもう邪魔なのよあんたたち!痛い目見たくなかったらとっとと消えなさい!」


【敬語・目上の相手】
「お久しぶりですね。それとも初めまして、の方がいいんでしょうか?ああ、いえ、なんでもないんです、ふふ」
「父を亡くしたのは幼い頃のことでしたから…実のところ、あまり覚えていないのです。悲しかったのかどうかさえも」
「お初にお目にかかります、榊原家16代目当主、紗矢と申します。尤も、まだまだ見習いの身ですけれども、ふふ。どうか暫くの間、この地に入ることをおゆるしくださいな」
「あの人はわたしの憧れなんです。…内緒ですよ?」



「苦しくないよ。それがわたしの、この血を継ぐ者の宿命、だから」


【五年後】



「さようなら。きみの未来が、どうか光溢れるものでありますように」
「そうだね、誰も貴方を許さない。……でも、誰も貴方を恨んでなんかいないんだよ」


年齢:22歳
身長:160cm
体重:45kg
一人称:わたし、私(わたくし)
二人称:貴方、きみ、~さん

「彼女」について
大学卒業後、伸ばしていた髪を切り、叔父の後を継ぎ祓い屋となる。平凡に毎日を過ごす一方で、一門の長として修行の日々を送っている。素質だけなら歴代最強と言われた叔父を遥かに凌いでいるが、経験不足から危険な目に遭うことも少なくない。しかし、数年前の彼女からは想像もつかないほど明るく、そして強くなった。

泣き虫で、ひ弱で、初恋に囚われていた時間も、呪われ、死ぬことが許されず、怯えきっていた時間も、笑顔が増え、友達ができ、毎日を幸せに生きていた時間も、全てを知って、受け入れて、そうして前に進んでいく。

もう、後ろは振り返らない。


口調について
【普段】
「守るよ、命に代えても。わたしはみんなが、みんなに出会えたこの場所が、貴方がいるこの場所が、大好きだから」
「わたしね、進むことにしたよ。貴方の言うとおり」
「帰ろう。みんなが待ってる」


【敬語】
「隠れていてください。どうか、ここを出ないで。これから起こることは全て泡沫の夢にすぎません。全てが終わったら、忘れて家に帰り、ゆっくり眠るのです。いいですね?」
「貴方には私が付いていますから、ご安心くださいな」
先代は健在ですよ、ええ」

「さあ、立って。ここにいてはずっと悲しいままでしょう?一緒に行きましょう」




製作者:EL(twitter:EL_sk_)
使用制限:過度なネタ利用はお控え下さい。それ以外でしたら過去、現在問わずご自由にどうぞ。

好き要素:成長/赤リボン/サイドテール/色白/ゆるいくせ毛/妹/姉/双子/一人称わたし/平行世界/よく笑う/まっすぐ/受容/全知/祓い屋/決して越えられない存在がいる天才/高圧的な口調/敬語///醒めない夢

「だからどうか、 を、忘れないで」

22歳のとある冬の日、彼女のせいで歪んでしまった
世界を閉じ、全てを一人で背負い、
永遠に彷徨い続ける運命を選んだ。

「こんなにも揺らぎ、霞んでしまった世界を、わたしは愛せないから」

経過報告:彼女とその世界について

//1

10/28
状態は良好。
感情の部分的な欠如が見られるが、日常生活には異常無し。

2/4
外部からの急な干渉により拒絶反応が起こる模様。
霊や妖をひきつけやすく、意識の混乱、人格の変化等が見られる。

//2
兄弟の存在、両親の変化

4/1
感情の発現が見られる。
殺しても死なない。また、その度に痛覚が鈍っていき、赤以外の色の認識が困難になる
花々に囲まれている様子。まるでずっと棺桶の中にいるよう。

7/27
笑顔が増える。以前より幾何か感情表現が豊かになった。

//3
外部への認識、干渉、許容。

10/15
意識の大幅な変化が見られる。状態の改善。

3/22
束の間の幸福。
一つの終着、孤独と忘却。

全ては、生まれてくるときに死んだ双子の片割れのために、彼女の兄と両親の無意識によって作られた、長い長い夢の世界である。
本当の世界では彼女は既に死亡しており、双子の弟、叔父も存在しなかった。存在したのは双子の姉とその兄、両親。

ただし、彼女の外部への認識、干渉者の存在、彼女の世界における兄の存在により、均衡は揺らいでしまった。これによって両者の世界全体の変化が生じ、彼女の世界が現実となった。世界を元に戻すため、彼女は最後の旅に出る。


「だから、わたしは行くよ、ひとりでも。この命が尽き果てるまで」

主な時間の流れ(ここにおける父親、母親、兄、弟とは彼女の世界におけるものである)
死亡→世界の発生→
誕生、兄の呪いを受ける→小学校入学→父親死亡→中学校入学→初恋、感情の発現
→初恋相手の死亡、感情の欠落→高校入学→母親死亡→弟転校→世界の均衡が揺らぐ→①、②、③へ分岐


①→霊、妖をひきつけるようになる→意識の混乱、人格の変化

②→条件付きの不死となる→痛覚が鈍化、色覚が低下→以前に比べ感情が豊かに

①、②共通→世界の変化に気付かないまま高校を卒業。呪いは解け、幸せになれる。

③→全てを知る→意識の大幅な変化→全てを一人で背負い永い眠りにつく

「さよなら、  」

それでも、彼女は赦されない