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ファイナルバトルロワイアル(6) - (2008/09/11 (木) 15:34:25) の最新版との変更点

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*&color(red){ファイナルバトルロワイアル(6)} 地球圏衛星軌道上に浮かぶ金色の宇宙要塞。 その名はGGGオービットベースという。 いまや銀河にその活動の場を移す地球人類にとって、そして交流を持つ異星の者達にとっての地球の玄関ともいえる。 ここから数多の船が広大な宇宙へと飛び立って行く。 もしくは長い航海を終えて蒼く美しいこの星に着いた者が、ようやくここで羽根を休めることができる。 それを管轄するのが宇宙開発公団の総裁、大河幸太郎である。 だが現在、彼がいるのはいつものメインオーダールームではない。 オービットベースの中でも小さな、ありふれた空き部屋。 小規模な会議などでしか使われない、何の変哲も無い飾り気の無い空間だった。 質疎な椅子と机にその身を預けて、なにやら大量の資料と格闘している。 かつて黄金の獅子と呼ばれる由縁となった、その金髪をかきむしりながらさらに資料を漁る。 「まいったな……昔ならこういったしがらみも無かったのだが」 苦々しい呟きが無個性な部屋の天井に消えていく。 大河はもう一度、先日この衛星軌道上で起こったトラブルについて思い返す。 報告書によれば、何の予兆も無い突然のことだったという。 レーダーが衛星軌道上に次元歪曲現象を感知。 その後、オービットベースでは直ちにGGGメンバーによる調査隊を編成。 エヴォリューダー獅子王凱が率いる勇者ロボたちが現場へ急行した。 だが彼らがたどり着いたときには、すでに全てが終わった後だったという。 何らかの戦闘行為、またはそれに準ずる出来事があったことは、遠くから見えた爆光から判断して間違いないらしい。 そこには何らかの金属でできた無数のデブリが漂っていた。 もちろん回収して現在スタッフが調べているが、少なくとも現在の地球圏で出回っているような材質ではないという。 異星人の技術すら取り入れて発展する現在の地球でそんなものが存在するなど、どう考えても尋常ではない。 そしてもう一つ。 生存者が一人いたということだ。 何らかの機動兵器らしきもののコックピットで意識を失っていたらしく、現在はこの基地の集中治療室で眠っている。 どうやら怪我はしているが命に別状はないとのこと。 だが生身で宇宙空間に飛び出せる凱を初めとするGGG調査隊が迅速な救助を行わなければ、取り返しのつかないことになっていたらしい。 その生存者はノーマルスーツすら着ていなかったのだ。 まさかどこぞの赤い彗星ではあるまいし、一体どういう理由でそのようなことになったのかも気になる。 生存者が目覚めてから話を聞くのが手っ取り早いのだろうが、その前に調べられるものは調べておかねばなるまい。 目を覚ましても、こちらに素直に全てを話してくれるとは限らないのだから。 何よりの手がかりは生存者が乗っていた機動兵器らしき物体だ。 らしき、というのは損傷がひどくて判別が不可能だったためらしい。 とはいえ、回収は成功。これからそれ自体を調査するのには問題はない。 だがその前に少々余計な手間がかかっているというのが現状だ。 この地球圏は過去に異星人からの侵略を受け、そして更には異世界からの来訪者までやってきたという歴史がある。 その混乱によって起こった銀河規模の大戦は、大きな犠牲を伴いながらも、何とか終結した。 その際に異星人や異世界の技術が地球に流入し、それがこの星の急速な発展を促したのだ。 問題はここから。 その技術を独占しようとする勢力が地球連邦内に存在するということだ。 かつての歴史における食料や、胡椒、黄金などもそうだが、どんな時代になっても何かを独占し、それによって利益を得ようとする人間は後を絶たないらしい。 彼らによってプロテクトがかけられたおかげで、今回の生存者が乗っていた機動兵器についてのデータを、過去の資料と照らし合わせることすら一苦労だ。 だが大河はこのままおとなしく引き下がる性分ではない。 かつての大戦における戦友ともいえる人間が現在、連邦の情報部に在籍している。 おかげでこっそり便宜を図ってもらったのだが。 戦時中ならばともかく、平和になって気心の知れたスタッフ以外の人員も配属されたGGGで、そうやって集めた資料を堂々と見ることは流石にまずい。 よって大河は現在、長官ほどの地位にありながら、こんな小さな部屋で調べものをしているという次第である。   「あった……これだ!」 手に取った一つの資料と、そこに写った機動兵器の写真。 回収された機動兵器の残骸と照らし合わせて確信する。 その名は―――― 【開発コード DC−AM00 グランゾン】 &color(red){【フォルカ・アルバーク  死亡】 }    ◇   ◇   ◇ ――クックックッ……。 ――――ハッハッハッハッハッハッハッ……。 ――――アーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!! &color(yellow){【木原マサキ  生還】} 【木原マサキ 搭乗機体:なし パイロット状態:意識不明。ただし命に別状はなし 第一&最終行動方針:??? 備考:グランゾンのブラックボックスを解析(特異点についてはまだ把握していません)。    現在位置はサルファED後の世界、オービットベース内です】 &color(yellow){【スパロボキャラバトルロワイアル  END】 }
*&color(red){ファイナルバトルロワイアル(6)} 地球圏衛星軌道上に浮かぶ金色の宇宙要塞。 その名はGGGオービットベースという。 いまや銀河にその活動の場を移す地球人類にとって、そして交流を持つ異星の者達にとっての地球の玄関ともいえる。 ここから数多の船が広大な宇宙へと飛び立って行く。 もしくは長い航海を終えて蒼く美しいこの星に着いた者が、ようやくここで羽根を休めることができる。 それを管轄するのが宇宙開発公団の総裁、大河幸太郎である。 だが現在、彼がいるのはいつものメインオーダールームではない。 オービットベースの中でも小さな、ありふれた空き部屋。 小規模な会議などでしか使われない、何の変哲も無い飾り気の無い空間だった。 質疎な椅子と机にその身を預けて、なにやら大量の資料と格闘している。 かつて黄金の獅子と呼ばれる由縁となった、その金髪をかきむしりながらさらに資料を漁る。 「まいったな……昔ならこういったしがらみも無かったのだが」 苦々しい呟きが無個性な部屋の天井に消えていく。 大河はもう一度、先日この衛星軌道上で起こったトラブルについて思い返す。 報告書によれば、何の予兆も無い突然のことだったという。 レーダーが衛星軌道上に次元歪曲現象を感知。 その後、オービットベースでは直ちにGGGメンバーによる調査隊を編成。 エヴォリューダー獅子王凱が率いる勇者ロボたちが現場へ急行した。 だが彼らがたどり着いたときには、すでに全てが終わった後だったという。 何らかの戦闘行為、またはそれに準ずる出来事があったことは、遠くから見えた爆光から判断して間違いないらしい。 そこには何らかの金属でできた無数のデブリが漂っていた。 もちろん回収して現在スタッフが調べているが、少なくとも現在の地球圏で出回っているような材質ではないという。 異星人の技術すら取り入れて発展する現在の地球でそんなものが存在するなど、どう考えても尋常ではない。 そしてもう一つ。 生存者が一人いたということだ。 何らかの機動兵器らしきもののコックピットで意識を失っていたらしく、現在はこの基地の集中治療室で眠っている。 どうやら怪我はしているが命に別状はないとのこと。 だが生身で宇宙空間に飛び出せる凱を初めとするGGG調査隊が迅速な救助を行わなければ、取り返しのつかないことになっていたらしい。 その生存者はノーマルスーツすら着ていなかったのだ。 まさかどこぞの赤い彗星ではあるまいし、一体どういう理由でそのようなことになったのかも気になる。 生存者が目覚めてから話を聞くのが手っ取り早いのだろうが、その前に調べられるものは調べておかねばなるまい。 目を覚ましても、こちらに素直に全てを話してくれるとは限らないのだから。 何よりの手がかりは生存者が乗っていた機動兵器らしき物体だ。 らしき、というのは損傷がひどくて判別が不可能だったためらしい。 とはいえ、回収は成功。これからそれ自体を調査するのには問題はない。 だがその前に少々余計な手間がかかっているというのが現状だ。 この地球圏は過去に異星人からの侵略を受け、そして更には異世界からの来訪者までやってきたという歴史がある。 その混乱によって起こった銀河規模の大戦は、大きな犠牲を伴いながらも、何とか終結した。 その際に異星人や異世界の技術が地球に流入し、それがこの星の急速な発展を促したのだ。 問題はここから。 その技術を独占しようとする勢力が地球連邦内に存在するということだ。 かつての歴史における食料や、胡椒、黄金などもそうだが、どんな時代になっても何かを独占し、それによって利益を得ようとする人間は後を絶たないらしい。 彼らによってプロテクトがかけられたおかげで、今回の生存者が乗っていた機動兵器についてのデータを、過去の資料と照らし合わせることすら一苦労だ。 だが大河はこのままおとなしく引き下がる性分ではない。 かつての大戦における戦友ともいえる人間が現在、連邦の情報部に在籍している。 おかげでこっそり便宜を図ってもらったのだが。 戦時中ならばともかく、平和になって気心の知れたスタッフ以外の人員も配属されたGGGで、そうやって集めた資料を堂々と見ることは流石にまずい。 よって大河は現在、長官ほどの地位にありながら、こんな小さな部屋で調べものをしているという次第である。   「あった……これだ!」 手に取った一つの資料と、そこに写った機動兵器の写真。 回収された残骸のものと照らし合わせて確信する。 その名は―――― 【開発コード DC−AM00 グランゾン】 &color(red){【フォルカ・アルバーク  死亡】 }    ◇   ◇   ◇ ――クックックッ……。 ――――ハッハッハッハッハッハッハッ……。 ――――アーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!! &color(yellow){【木原マサキ  生還】} 【木原マサキ 搭乗機体:なし パイロット状態:意識不明。ただし命に別状はなし 第一&最終行動方針:??? 備考:グランゾンのブラックボックスを解析(特異点についてはまだ把握していません)。    現在位置はサルファED後の世界、オービットベース内です】 &color(yellow){【スパロボキャラバトルロワイアル  END】 } ---- |前回|最終話「ファイナルバトルロワイアル」|次回| |第260話「[[時を越えて]]」|投下順| エピローグ「[[shine]]」| |第260話「[[時を越えて]]」|時系列順| エピローグ「[[shine]]」| ----  

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