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漢和辞典案内 - (2008/02/08 (金) 12:48:24) の最新版との変更点

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<div class="main"> <div><span style="color: yellow"><span style= "font-size: 24px">漢和辞典案内</span></span></div> <br> <br> <div> <p><span style="color: cyan"><span style= "font-size: 18px">(1)『大漢和辞典』(全12巻・索引1巻)諸橋轍次(大修館書店 '60)/'86修訂版</span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> 収録語彙52万語を誇る、我が国最大の漢和辞典です。</font><a title="中中辞典(古代漢語)案内 (1m)" href= "http://www39.atwiki.jp/suyama/pages/25.html"><font color="#996241" size= "3">『漢語大詞典』</font></a><font size= "3">が出版されるまでは、最もよく引かれていた古漢語の辞書であった事は間違いありません。</font></span></p> </div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> というより、大げさにいえばこのような大部の漢和辞典を出版できたことを我々日本人は誇りに思ってもいいくらいだと思います。その意味で、出版社である大修館書店が日中両国における中国文化研究に対して果たした貢献の大きさは、計り知れないものがあります。</font></span></div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> しかしその偉大なる『大漢和』も、収録語彙こそ『大詞典』よりも多いものの、残念ながらいまとなっては語釈の古臭さは隠しようがありません。もっと正確に言えば、あれは語釈ではなく、ただの訓詁にすぎません。すべてがそうというわけではありませんが、特に字義の説明にそういう部分がかなり多くあり、それがこの辞書のわかりにくさにつながっていると思います。</font></span></div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> さらに、引用にも多くの間違いを指摘されています。また、収録語彙も経(儒家)・子(儒家以外の諸子百家)の文献からの出典に偏っており、特に口語語彙はほとんど収録されていないと言ってよいでしょう。</font></span></div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> 『大詞典』がある現在では、こちらの方を主として用いるべきであり、『大漢和』はあくまで補助的に使用する方がよいだろうというのが、私の意見です(これはあくまで、中国語ができる人に限っての話です)。</font></span></div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> ただし、人名・地名・書名・官職名などの固有名詞については、『大漢和』の方が『大詞典』よりも遥かに詳しいので、こう言った事を調べるには依然として有用です。</font></span></div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> なお、(1)を引く時は必ず修訂版を使用するよう注意してください。間違いがかなり訂正されていますので。</font></span></div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span style="color: cyan"><span style= "font-size: 18px">(2)『大漢和辞典語彙索引』東洋学研究所(大修館書店 '90)</span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> (1)の語彙索引です。(1)の熟語(出典のない和語・現代漢語を除く)を現代仮名遣いの五十音順に配列し、あわせて収録頁も掲載しています。(1)の熟語は原則として五十音順配列なのですが、旧仮名遣いが用いられているので、少々引きにくく感じます。そこで熟語を調べる際は、(2)を併用すれば検索の手間がかなり省けるでしょう。</font></span></p> </div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span style="color: cyan"><span style= "font-size: 18px">(3)『大漢和辞典補巻』鎌田正・米山寅太郎(大修館書店 '00)</span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> (1)の増補をしたものです。『大漢和』ではあまり重視されていなかった、六朝以降の詩文・史書、日本漢詩文(特に五山文学)等の語彙を、重点的に補っています。特に、唐宋詩文の語彙は大幅に増補されているようです。(1)と併用すべきですね。巻末には、増補分の語彙索引を附しています。</font></span></p> </div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span style="color: cyan"><span style= "font-size: 18px">(4)『広漢和辞典』(全3巻)諸橋轍次他(大修館書店 '81)</span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> (1)をもとにして一般向けに改編したものです。(1)に比べると収録語彙数は大幅に削減されています(ただし、(1)にない語彙を収録もしています)が、(1)の間違いは多く訂正されているし、表記・構成・語釈なども現代風に分かり易く直されています。漢字の音も、(1)が『集韻』によるのに対し、こちらは『広韻』によっているので、信頼に値します。引用文には、返り点だけでなく送りがなも振られているので便利です(実はここにこの辞書の最大の価値があるのではないかと、私は思っています)。</font></span></p> </div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span style="color: cyan"><span style="font-size: 18px">(5)『漢和大辞典』藤堂明保(学習研究社 '78)</span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> (5)は、一冊本の大型漢和辞典としては、最も有用と思われます。巻末の付録も良質です。「SUPER日本語大辞典」や「大辞スパ」といったタイトルで、CD-ROM版も発売されていますが、CD-ROM版にはこの辞書で最も有用な記載の一つである「古訓(旧時の日本において通行していた訓読みのことをいいます。特に現在の訓読み(定訓)と異なっているものを指す事が多いです)」が全て省略されていますので、その点で書籍版に比べ価値がかなり落ちます。</font></span></p> </div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span style="color: cyan"><span style="font-size: 18px">(6)『字通』白川静(平凡社 '96)</span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> (6)も一冊本の大型辞典です。工具書としてはやや使いにくいところもありますが、著書(最近お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします)の専門である漢字の語源の解説や古訓の記載に独特なものがあり、興味深く読むことができます。それ以外にも、熟語の用例に書き下し文を採用したり、親字を五十音順に配列したりするなど、特徴のある辞書です。</font></span></p> </div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> 特に親字の五十音順配列については、新しい試みでもあり、また、使ってみると従来の部首順配列に比べて便利な場合がほとんどですので、高く評価したいと思います。考えてみれば、親字の部首順配列は『説文解字』以来の伝統であったわけですが、現在の日本においては、もはやあまり積極的な意味はないのではないかと思います。</font></span></div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> ただし、例文に書下しのみを収録し、原文を載せないのは、やはり問題であろうと思います。書下しは、あくまで日本語訳(しかも現在のほとんどの日本人にとっては、中途半端な日本語訳)にしかすぎませんから。極論すれば、英和辞典の例文に日本語訳しか載っていなかったら、その辞典の価値は半分以下になってしまうというのと、同じことであろうと思います。その意味で、著者の見識を疑わざるを得ません。</font></span></div> <br> <div><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> なおこの辞典にはCD-ROM版もあります。こちらは(5)のCD-ROM版と異なり、古訓も収録しています。その点はきわめて有用です。</font></span></div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span style="color: cyan"><span style= "font-size: 18px">(7)『新字源』小川環樹,西田太一郎,赤塚忠(角川書店 '68)/'94改訂版</span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> (7)は小型辞典としては最も定評があるもので、信頼が置けます。特に巻末についている助字と同訓異義字(訓読みが同じだが意味が異なることば。「見」と「観」などがその例)が素晴らしく、中国語ができない人(従って『漢語大詞典』などを利用して助字や同訓異義字のニュアンスを知ることができない人)にとっては、バイブルともなりうるものでしょう。高校の先生(別に大学の先生でもいいですが…)に「漢和辞典を何か一冊買いなさい」と言われたら、、真っ先にこれを買うべきです。</font></span></p> </div> <br> <div> <p><span style="font-size: 14px"><font size= "3"> ただ残念なのは、この辞書を収録している電子辞典が現時点(2005年8月)では一つもないということです。「だから電子辞典は使うな!」と言いたくもなりますが、「軽くて持ち運びが容易」、「検索が簡単」、「複数の辞書をいっぺんに使える」などという電子辞典のメリットは、書籍の辞書にはかえがたいものがあるのも事実です。仕方がありませんので、電子辞典を使う人は、角川の『漢字源』が収録されている機種を買いましょう。これなら、まだなんとか漢文読解の役に立てることが可能です。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> </div> </div> <!-- ad -->
<div class="main"> <div><span style="color:#ffff00;"><span style="font-size:24px;">漢和辞典案内</span></span></div> <br /><br /><div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(1)『大漢和辞典』(全12巻・索引1巻)諸橋轍次(大修館書店 '60)/'86修訂版</font></span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 収録語彙52万語を誇る、我が国最大の漢和辞典です。</font><a title="中中辞典(古代漢語)案内 (1m)" href="http://www39.atwiki.jp/suyama/pages/25.html"><font color="#996241" size="3">『漢語大詞典』</font></a><font size="3">が出版されるまでは、最もよく引かれていた古漢語の辞書であった事は間違いありません。</font></span></p> </div> <br /><div><span style="font-size:14px;"><font size="3"> というより、大げさにいえばこのような大部の漢和辞典を出版できたことを、我々日本人は誇りに思ってもいいくらいだと思います。その意味で、出版社である大修館書店が日中両国における中国文化研究に対して果たした貢献の大きさは、計り知れないものがあります。</font></span></div> <br /><div><span style="font-size:14px;"><font size="3"> しかしその偉大なる『大漢和』も、収録語彙こそ『大詞典』よりも多いものの、残念ながらいまとなっては語釈の古臭さは隠しようがありません。もっと正確に言えば、あれは語釈ではなく、ただの訓詁にすぎません。すべてがそうというわけではありませんが、特に字義の説明にそういう部分がかなり多くあり、それがこの辞書のわかりにくさにつながっていると思います。</font></span></div> <br /><div><span style="font-size:14px;"><font size="3"> さらに、出典にも多くの間違いを指摘されています(特に後半部分に多いと言われます)。また、収録語彙も経(儒家)・子(儒家以外の諸子百家)の文献からの出典に偏っており、特に口語語彙はほとんど収録されていないと言ってよいでしょう。</font></span></div> <br /><div> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 以上のように、『大漢和』には問題があることも事実です。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 『大詞典』がある現在では、こちらの方を主として用いるべきであり、『大漢和』はあくまで補助的に使用する方がよいだろうというのが、私の意見です(これはあくまで、中国語ができる人に限っての話です)。</font></span></p> </div> <br /><div><span style="font-size:14px;"><font size="3"> ただし、人名・地名・書名・官職名などの固有名詞については、『大漢和』の方が『大詞典』よりも遥かに詳しいので、こう言った事を調べるには依然として有用です。</font></span></div> <br /><div><span style="font-size:14px;"><font size="3"> なお、<font color="#00FFFF">(1)</font>を引く時は必ず修訂版を使用するよう注意してください。間違いがかなり訂正されていますので。</font></span></div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(2)『大漢和辞典語彙索引』東洋学研究所(大修館書店 '90)</font></span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> (1)の語彙索引です。(1)の熟語(出典のない和語・現代漢語を除く)を現代仮名遣いの五十音順に配列し、あわせて収録頁も掲載しています。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> (1)の熟語は原則として五十音順配列なのですが、旧仮名遣いが用いられているので、少々引きにくく感じます。熟語を調べる際は、(2)を併用すれば検索の手間がかなり省けるでしょう。</font></span></p> </div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(3)『大漢和辞典補巻』鎌田正・米山寅太郎(大修館書店 '00)</font></span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> (1)の増補をしたものです。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> (1)ではあまり重視されていなかった、六朝以降の詩文・史書、日本漢詩文(特に五山文学)等の語彙を、重点的に補っています。</font></span><span style="font-size:14px;"><font size="3">特に、唐宋詩文の語彙は大幅に増補されているようです。(1)と併用すべきですね。巻末には、増補分の語彙索引を附しています。</font></span></p> </div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(4)『広漢和辞典』(全3巻)諸橋轍次他(大修館書店 '81)</font></span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> (1)をもとにして一般向けに改編したものです。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> (1)に比べると収録語彙数は大幅に削減されています(ただし、(1)にない語彙を収録もしています)が、(1)の間違いは多く訂正されているし、表記・構成・語釈なども現代風に分かり易く直されています。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 漢字の音も、(1)が『集韻』によるのに対し、こちらは『広韻』によっているので、信頼に値します。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 引用文には、返り点だけでなく送りがなも振られているので便利です(実はここにこの辞書の最大の価値があるのではないかと、私は思っています)。</font></span></p> </div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(5)『漢和大辞典』藤堂明保(学習研究社 '78)</font></span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> (5)は、一冊本の大型漢和辞典としては、最も有用と思われます。巻末の付録も良質です。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"><font color="#FFFF00"> 「SUPER日本語大辞典」</font>や<font color="#FFFF00">「大辞スパ」</font>といったタイトルで、CD-ROM版も発売されています。しかし、CD-ROM版には以下に記す二つの問題があるので、あまりお勧めはできません。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 一つは、この辞書で最も有用な記載の一つである「古訓」が、全て省略されていることです。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:「古訓(こくん)」とは、旧時の日本において通行していた訓読みのことをいいます。特に現在の訓読み(定訓)と異なっているものを指す事が多いです。</font></span></font></span></p> </div> <p> </p> <p>  もう一点は、音韻に関する記載です。書籍版には、漢字の現代音(現代漢語の発音)のみならず、「上古音」、「中古音」、「近世音」をIPA(International Phonetic Alphabet 国際音声記号)で表記してあります。これもまた、大変有用なのですが、CD-ROM版では削除されています。</p> <p> </p> <p>  以上のように、この辞書は特に訓読や音韻についての記載が大変優れているのですが、CD-ROM版では、この部分が大幅に省略されています。この点で、CD-ROM版は書籍版に比べ、価値がかなり落ちます。</p> <p> </p> <p> 確かに、検索についてはCD-ROM版の方が高機能ですし便利なのですが……。少なくとも、書籍版と併用するべきでしょう。</p> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(6)『字通』白川静(平凡社 '96)</font></span></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> (6)も一冊本の大型辞典です。工具書としてはやや使いにくいところもありますが、著書(最近お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします)の専門である漢字の語源の解説や古訓の記載に独特なものがあり、興味深く読むことができます。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> それ以外にも、熟語の用例に書き下し文を採用したり、親字を五十音順に配列したりするなど、特徴のある辞書です。</font></span></p> </div> <br /><div> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 特に親字の五十音順配列については、新しい試みでもあり、また、使ってみると従来の部首順配列に比べて便利な場合がほとんどですので、高く評価したいと思います。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 考えてみれば、親字の部首順配列は『説文解字』以来の伝統であったわけですが、現在の日本においては、もはやあまり積極的な意味はないのではないかと思います。</font></span></p> </div> <br /><div><span style="font-size:14px;"><font size="3"> ただし、例文に書下しのみを収録し、原文を載せないのは、やはり問題であろうと思います。書下しは、あくまで日本語訳(しかも現在のほとんどの日本人にとっては、中途半端な日本語訳)にしかすぎませんから。極論すれば、英和辞典の例文に日本語訳しか載っていなかったら、その辞典の価値は半分以下になってしまうというのと、同じことであろうと思います。</font></span></div> <br /><div><span style="font-size:14px;"><font size="3"> なおこの辞典にはCD-ROM版もあります。こちらは(5)のCD-ROM版と異なり、古訓も収録しています。その点はきわめて有用です。</font></span></div> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span><span style="font-size:18px;"><font color="#00FFFF">(7)『新字源』小川環樹,西田太一郎,赤塚忠(角川書店 '68)/'94改訂版</font></span></span></p> <p> </p> <p> (7)は小型辞典としては最も定評があるもので、信頼が置けます。</p> <p> </p> <p>  特に巻末についている助字と同訓異義字(訓読みが同じだが意味が異なることば。「見」と「観」などがその例)が素晴らしく、中国語ができない人(従って『漢語大詞典』などを利用して助字や同訓異義字のニュアンスを知ることができない人)にとっては、バイブルともなりうるものでしょう。</p> <p> </p> <p> 高校の先生(別に大学の先生でもいいですが…)に「漢和辞典を何か一冊買いなさい」と言われたら、真っ先にこれを買うべきです。</p> </div> <br /><div> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> ただ残念なのは、この辞書を収録している電子辞典が現時点(2008年2月)では一つもないということです。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 「だから電子辞典は使うな!」と言いたくもなりますが、「軽くて持ち運びが容易」、「検索が簡単」、「複数の辞書をいっぺんに使える」などという電子辞典のメリットは、書籍の辞書にはかえがたいものがあるのも事実です。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 仕方がありませんので、電子辞典を使う人は、角川の<font color="#FFFF00">『漢字源』</font>(できれば、JIS第4水準表示に対応している<font color="#FFFF00">「改訂新版」</font>の方)か、大修館の<font color="#FFFF00">『新漢語林』</font>が収録されている機種を買いましょう。両者とも、漢文読解に必要な語彙や語釈がそれなりに載っていますから、まだなんとか漢文読解の役に立てることが可能です。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:ちなみに、電子辞書版の<font color="#FFFF00">角川『改訂新版 漢字源』(JIS第4水準表示第4水準対応)</font>には親字13,112字、熟語約48,000語が、<font color="#FFFF00">大修館『新漢語林』</font>には親字約14,313字、熟語約50,000語が収録されています。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> </div> </div>

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