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外国語教授法の概説書・研究書ガイド - (2009/03/12 (木) 15:38:40) の最新版との変更点

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<div><span style="color:#ffff00;"><span style="font-size:24px;"><font color="#FFFF00">外国語教授法の概説書・研究書ガイド</font></span></span></div> <p>(中国語教授法に関するブックガイド その(2) )</p> <p> </p> <div> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> ここでは、外国語教授法理論に関する、概説書および研究書を紹介します。入門書を読み終えて、本格的に勉強を進める際の参考になると思います。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> </div> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(1)吉島茂・境一三 『ドイツ語教授法──科学的基盤作りと実践に向けての課題』 三修社 2003年9月</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 中国語(あるいはいわゆる第二外国語)の教授法に興味のある人は、まずはこの本を読むことから始めましょう。どちらかといえば、理論的な話よりもむしろ授業における実践に重きを置いているので、極めてわかりやすく、かつ実用的です。</font></span></p> <p> </p> <p>  問題点としては、肝心のコミュニケーション能力に関する説明が、いささかわかりにくいことがあげられます。ほかの文献で補強した方がいいと思います(もっとも、私の頭が悪いだけかも知れませんが……)。</p> <p> </p> <p>  あと、専門用語のかなりの部分がドイツ語で書かれており、私のようなドイツ語未経験者にとっては、所々記述がわかりにくい部分もあります。ドイツ語教授法の本なので、当然の話なんですけどね。</p> <p> </p> <p> 仕方がないので、巻末の索引や独和辞典を活用して読みましょう。(っていうか、誰か早く中国語を題材にして、こういう本を書いて欲しいです)</p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> なお、中国語教育を専門にしている私の知人は、この本を実際の授業の虎の巻として使っているそうです。<br /></font></span> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:2009年3月に、<font color="#00FFFF">胡玉華 『中国語教育とコミュニケーション能力の育成─「わかる」中国語から「できる」中国語へ』(東方書店 2009年03月)</font>が出版される予定です。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> この本は、ひょっとしたら中国語教育の世界において<font color="#00FFFF">(1)</font>に相当する初めての本になるかも知れません。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 著者が胡玉華先生ですので、おそらく教授法理論としては主にコミュニカティブ・アプローチ基づき、理論的な話のみならず具体的な方法論にまで言及しているものと推測(期待)しています。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 雑誌<font color="#00FFFF">『東方』(東方書店 第336号 2009年2月)</font>に、古川裕先生の書評が載っていますので、あわせて参照してください。</font></span></font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 唯一私が危惧しているのは、この本が、「1、日本における外国語教育にヨーロッパのコミュニケーションの概念を直接的に援用することに対して、さほど検討がなされていないのではないか」、「2、それゆえ、内容がコミュニカティブ・アプローチに傾きすぎているのではないか」、ということです。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> しかし、まだ未読の段階でこのようなことを言うのは、非礼きわまりない行為です。いまはただ、とにかく出版されるのを楽しみに待ちたいと思います。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 一読したら、早速このサイトでもご紹介します。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(2)田崎清忠ほか 『現代英語教授法総覧』 大修館書店 1995/12</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3">  英語教授法の諸理論および方法論について、簡潔にまとめられています。良書だとは思いますが、ただし<font color="#00FFFF">(1)</font>に比べれば、あくまでまとめることに終始しており、実践的な部分(具体例など)がいささか乏しいように感じます。</font></span></p> <p> </p> <p>   そうは言っても、外国語教授法について体系的にまとめられた概説的文献は、日本語で読めるものがあまり多くないだけに、この本が貴重であることは、間違いないでしょう。</p> <p> </p> <p> また、まとめに終始しているだけに、逆にいえば教職課程の中国語教科教育法の講義のテキストなどには、使いやすいんじゃないでしょうか。</p> <p> </p> <p> 各理論・方法論の紹介の末尾には、かなり詳細な参考文献の一覧が附されているので、その点も役立つと思います。</p> <p> </p> <p> 私が教科教育法を担当するとしたら、現段階では<font color="#00FFFF">(1)</font>とこの本を教科書に指定することでしょう。</p> <p> </p> <p> さらに言えば、<font color="#00FFFF">(1)</font>は前述のように、ドイツ語に対する一定以上の理解があることを前提としていますので、ドイツ語未経験のものにとっては、わかりにくい部分があります。</p> <p> </p> <p>  その点、この本は英語を例としているので、その意味ではこちらのほうが取っつきやすいかも知れません。(っていうか、誰か早く中国語を題材にして……以下同文)</p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:聞いた話ですが、この本は、外国語教育を専攻する学部生が大学院(修士課程)を受ける際、受験勉強用教科書・参考書としてよく使用されるそうです。なるほど、そういう用途にも適しているでしょうね。納得です。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(3)名柄迪ほか 『外国語教育理論の史的発展と日本語教育』 アルク 1989年12月</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> <font color="#00FFFF">(2)</font>と同じく、外国語教授法の理論を網羅的に紹介した本です。<font color="#00FFFF">(2)</font>に比べて紹介されている理論は少なめですが、そのぶん一つ一つの理論についての説明は、より詳しくなっています。</font></span></p> <p> </p> <p> 中国語教科教育法の教科書としては、<font color="#00FFFF">(2)</font>よりもよりふさわしいのではないでしょうか。日本語教育を例としているので、取っつきやすいですし。</p> <p> </p> <p> すでに絶版になっているようなのが、残念ですね。再版されれば、私だったら<font color="#00FFFF">(2)</font>のかわりにこちらを教科教育法の教科書に指定してもいいかと思うんですが。</p> <p> </p> <p>  もっとも、この本にも問題点がないわけではありません。やや古い本なので、最近注目されているCALL教育やe-Learningなどの理論にいっさい言及されていないのです。</p> <p> </p> <p> まあ、そうは言っても、やはりかなりの良書だと思いますけどね。ぜひ、増補改訂版を出してほしいですね。</p> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(4)JACET SLA研究会 『文献からみる第二言語習得研究』 開拓社 2005年07月</font></span></p> <p> </p> <p> コメントはもう少し待ってね……。</p> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(5)劉珣 『対外漢語教育学引論』 北京語言大学出版社 2000年1月</font></span></p> <p> </p> <p>  詳しいコメントはまた今度書きますが、お願いだからどなたかこの本、早く日本語に全訳して出版して欲しいです。 いや、もちろん私がいずれ翻訳してもいいんですけど……。出版助成さえいただけるなら……。</p> <p> </p> <p> </p> </div> <div><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(6)Marianne Celce-Murcia,<em>'''Teaching English as a second or foreign language</em>''' ,Boston, Mass. : Newbury House, c1991</font></span></div> <div> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 英文書ですが、英語教育の世界では定番ともいうべき本です。日本や海外の大学院の授業で、テキストとして使われているそうです。 </font></span></p> </div> <div> <p> </p> <p> <span style="font-size:14px;"><font size="3"> 特に第1章第1節の<em><font color="#FFFF00">“Language Teaching Approaches : An Overview”</font></em>は、様々な英語教育法が歴史軸に沿って簡潔にまとめられていて、門外漢にとってはとても役に立ちます。この部分だけで結構ですから、お願いだからどなたかこの本全訳して欲しいです。</font></span></p> </div> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:<font color="#FFFF00">別ページ</font>の<font color="#00FFFF">CEF(</font><font color="#00FFFF">『外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠』)</font>のところで、<font color="#FF9900">「英語教育の世界では、第二言語としての英語教育(TESL)と、外国語としての英語教育(TEFL)とは、異なる概念であるという認識もある」</font>という疑問を補足で示しましたが、<font color="#00FFFF">(6)</font>のタイトルにも、そうした認識が伺えると思います。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <p><font color="#00FFFF" size="4">(7)村野井仁 『第二言語習得研究から見た効果的な英語学習法・指導法』 大修館書店 2006年4月</font></p> <p> </p> <p><font color="#00FFFF" size="4">(8)木村宗男ほか 『日本語教授法』 桜楓社 1989年05月</font><br />  </p> <p> </p> <p><font color="#00FFFF" size="4">(9)縫部義憲 『日本語教師のための外国語教育学』 風間書房 2001年<br /></font> </p> <p> コメントはもう少し待ってね……。 </p> <div> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> </div>
<div><span style="color:rgb(255,255,0);"><span style="font-size:24px;"><font color="#FFFF00">外国語教授法(アプローチ、メソッド)の概説書・研究書ガイド</font></span></span></div> <p>(中国語教授法に関するブックガイド その(2) )</p> <p> </p> <div> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> ここでは、外国語の教授法(アプローチやメソッド)の理論に関する概説書および研究書を紹介します。入門書を読み終えて、本格的に勉強を進める際の参考になると思います。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> </div> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(1)吉島茂・境一三 『ドイツ語教授法──科学的基盤作りと実践に向けての課題』 三修社 2003年9月</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 中国語(あるいはいわゆる第二外国語)の教授法に興味のある人は、まずはこの本を読むことから始めましょう。どちらかといえば、理論的な話よりもむしろ授業における実践に重きを置いているので、極めてわかりやすく、かつ実用的です。</font></span></p> <p> </p> <p>  問題点としては、肝心のコミュニケーション能力に関する説明が、いささかわかりにくいことがあげられます。ほかの文献で補強した方がいいと思います(もっとも、私の頭が悪いだけかも知れませんが……)。</p> <p> </p> <p>  あと、専門用語のかなりの部分がドイツ語で書かれています。ドイツ語教授法の本なので、当然といえば当然の話なんですが、私のようなドイツ語未経験者にとっては、所々記述がわかりにくい部分もあります。</p> <p> </p> <p> 仕方がないので、巻末の索引や独和辞典を活用して読みましょう。(っていうか、誰か早く中国語を題材にして、こういう本を書いて欲しいです)</p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> なお、中国語教育を専門にしている私の知人は、この本を実際の授業の虎の巻として使っているそうです。<br /></font></span> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:2009年3月に、<font color="#00FFFF">胡玉華 『中国語教育とコミュニケーション能力の育成─「わかる」中国語から「できる」中国語へ』(東方書店 2009年03月)</font>が出版されました。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> この本は、ひょっとしたら中国語教育の世界において<font color="#00FFFF">(1)</font>に相当する初めての本になるかも知れません。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 著者が胡玉華先生ですので、教授法理論としては主にコミュニカティブ・アプローチに基づき、理論的な話のみならず具体的な方法論()にまで言及していると思われます。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 雑誌<font color="#00FFFF">『東方』(東方書店 第336号 2009年2月)</font>に、古川裕先生の書評が載っていますので、あわせて参照してください。</font></span></font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 唯一私が危惧しているのは、この本が、「1、日本における外国語教育にヨーロッパのコミュニケーションの概念を直接的に援用することに対して、さほど検討がなされていないのではないか」、「2、それゆえ、内容がコミュニカティブ・アプローチに傾きすぎているのではないか」、ということです。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> しかし、まだ未読の段階でこのようなことを言うのは、非礼きわまりない行為です。いまはただ、とにかく出版されるのを楽しみに待ちたいと思います。</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900"> 一読したら、早速このサイトでもご紹介します。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <div> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(2)田崎清忠ほか 『現代英語教授法総覧』 大修館書店 1995/12</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3">  英語教授法の諸理論および方法論について、簡潔にまとめられています。良書だとは思いますが、ただし<font color="#00FFFF">(1)</font>に比べれば、あくまでまとめることに終始しており、実践的な部分(具体例など)がいささか乏しいように感じます。</font></span></p> <p> </p> <p>   そうは言っても、外国語教授法について体系的にまとめられた概説的文献は、日本語で読めるものがあまり多くないだけに、この本が貴重であることは、間違いないでしょう。</p> <p> </p> <p> また、まとめに終始しているだけに、逆にいえば教職課程の中国語教科教育法の講義のテキストなどには、使いやすいんじゃないでしょうか。</p> <p> </p> <p> 各理論・方法論の紹介の末尾には、かなり詳細な参考文献の一覧が附されているので、その点も役立つと思います。</p> <p> </p> <p> 私が教科教育法を担当するとしたら、現段階では<font color="#00FFFF">(1)</font>とこの本を教科書に指定することでしょう。</p> <p> </p> <p> さらに言えば、<font color="#00FFFF">(1)</font>は前述のように、ドイツ語に対する一定以上の理解があることを前提としていますので、ドイツ語未経験のものにとっては、わかりにくい部分があります。</p> <p> </p> <p>  その点、この本は英語を例としているので、その意味ではこちらのほうが取っつきやすいかも知れません。(っていうか、誰か早く中国語を題材にして……以下同文)</p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:聞いた話ですが、この本は、外国語教育を専攻する学部生が大学院(修士課程)を受ける際、受験勉強用教科書・参考書としてよく使用されるそうです。なるほど、そういう用途にも適しているでしょうね。納得です。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(3)名柄迪ほか 『外国語教育理論の史的発展と日本語教育』 アルク 1989年12月</font></span></p> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> <font color="#00FFFF">(2)</font>と同じく、外国語教授法の理論を網羅的に紹介した本です。<font color="#00FFFF">(2)</font>に比べて紹介されている理論は少なめですが、そのぶん一つ一つの理論についての説明は、より詳しくなっています。</font></span></p> <p> </p> <p> 中国語教科教育法の教科書としては、<font color="#00FFFF">(2)</font>よりもよりふさわしいのではないでしょうか。日本語教育を例としているので、取っつきやすいですし。</p> <p> </p> <p> すでに絶版になっているようなのが、残念ですね。再版されれば、私だったら<font color="#00FFFF">(2)</font>のかわりにこちらを教科教育法の教科書に指定してもいいかと思うんですが。</p> <p> </p> <p>  もっとも、この本にも問題点がないわけではありません。やや古い本なので、最近注目されているCALL教育やe-Learningなどの理論にいっさい言及されていないのです。</p> <p> </p> <p> まあ、そうは言っても、やはりかなりの良書だと思いますけどね。ぜひ、増補改訂版を出してほしいですね。</p> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(4)JACET SLA研究会 『文献からみる第二言語習得研究』 開拓社 2005年07月</font></span></p> <p> </p> <p> コメントはもう少し待ってね……。</p> <p> </p> <p> </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(5)鎌田修ほか</font></span><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4"> 『日本語教授法ワークショップ 増補版』 凡人社 2007年05月</font></span></p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(6)鎌田修ほか</font></span><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4"> 『日本語教授法ワークショップ DVD』 凡人社 2006年10月</font></span></p> <p> </p> <p> この本とDVDでは、オーディオ・リンガル・メソッド、GDM(Graded Direct Method、段階的直接教授法)、トータル・フィジカル・レスポンス、サジェストペディア、ナチュラル・アプローチ、コミュニカティブ・アプローチなど、11種類の外国語教授法理論について解説されています。<br />  </p> <p>  さらに素晴らしいのは、それら11種類の教授法理論に基づいた実際の日本語教育の授業風景を再現していることです。特にDVDでは、実際の授業の様子を映像で見ることができるのです。</p> <p> </p> <p>  教師が外国語教授法理論や第二言語習得理論を学習する上で、困難がいくつかあると思います。そのうちの一つは、書物などを通じて理論を理解することの難しさです。こうした理論は、特に最初のうちは非常に取っつきにくく感じる場合があるからです。</p> <p> </p> <p>  しかし、たとえ理論について理解することができても、それを実際の授業に導入・反映する際には、また別の難しさが存在します。どの世界でもそうだと思いますが、理論と実践(あるいは現実)とは、どうしても乖離してしまうからです。</p> <p> </p> <p> そうした理論と実践・現実との狭間で困っている方にぜひお勧めしたいのが、この本とDVDです。</p> <p> </p> <p> 紹介されているのは日本語の授業ですが、中国語教育にも必ずや役立つと思います。</p> <p><br />  </p> <p><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(7)劉珣 『対外漢語教育学引論』 北京語言大学出版社 2000年01月</font></span></p> <p> </p> <p>  詳しいコメントはまた今度書きますが、お願いだからどなたかこの本、早く日本語に全訳して出版して欲しいです。 いや、もちろん私がいずれ翻訳してもいいんですけど……。出版助成さえいただけるなら……。</p> <p> </p> <p> </p> </div> <div><span style="font-size:16px;"><font color="#00FFFF" size="4">(8)Marianne Celce-Murcia,<em>'''Teaching English as a second or foreign language</em>''' ,Boston, Mass. : Newbury House, c1991</font></span></div> <div> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font size="3"> 英文書ですが、英語教育の世界では定番ともいうべき本です。日本や海外の大学院の授業で、テキストとして使われているそうです。 </font></span></p> </div> <div> <p> </p> <p> <span style="font-size:14px;"><font size="3"> 特に第1章第1節の<em><font color="#FFFF00">“Language Teaching Approaches : An Overview”</font></em>は、様々な英語教育法が歴史軸に沿って簡潔にまとめられていて、門外漢にとってはとても役に立ちます。この部分だけで結構ですから、お願いだからどなたかこの本全訳して欲しいです。</font></span></p> </div> <p> </p> <p><span style="font-size:14px;"><font color="#FF9900">※補足:<a href="http://www39.atwiki.jp/suyama/pages/62.html"><font color="#FFFF00">別ページ</font></a>の<font color="#00FFFF">CEFR(</font><font color="#00FFFF">『外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠』)</font>のところで、<font color="#FF9900">「英語教育の世界では、第二言語としての英語教育(TESL)と、外国語としての英語教育(TEFL)とは、異なる概念であるという認識もある」</font>という疑問を補足で示しましたが、<font color="#00FFFF">(6)</font>のタイトルにも、そうした認識が伺えると思います。</font></span></p> <p> </p> <p> </p> <p><font color="#00FFFF" size="4">(9)和泉伸一 『「フォーカス・オン・フォーム」を取り入れた新しい英語教育』 大修館書店 2009年10月<br /></font></p> <p> </p> <p> 「フォーカス・オン・フォーム(FonF)」に関する概説書です。</p> <p> </p> <p> FonFは、1990年代以降、特に英語教育(とりわけ学校英語教育)の世界で注目されているアプローチです。</p> <p> </p> <p>  コミュニカティブ・アプローチがコミュニケーション能力を重視するあまり、文法や語彙、音声などの形式(フォーム)をあまりに軽視してしまったことに対する反省として、提唱された考え方です。</p> <p> </p> <p>  人によって定義が曖昧な部分がありますが、基本的にはコミュニケーション能力を重視しつつも、一方でもう少し形式を重視しようという、折衷的なアプローチと言えるかと思います。</p> <p> </p> <p> </p> <p><font color="#00FFFF" size="4">(10)村野井仁 『第二言語習得研究から見た効果的な英語学習法・指導法』 大修館書店 2006年04月</font></p> <p> </p> <p><font color="#00FFFF" size="4">(11)木村宗男ほか 『日本語教授法』 桜楓社 1989年05月</font><br /><br /><font color="#00FFFF" size="4">(12)縫部義憲 『日本語教師のための外国語教育学』 風間書房 2001年<br /></font></p> <p> </p> <p> </p> <p> コメントはもう少し待ってね……。 </p> <div> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> <p> </p> </div>

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