**ナラズモ ***場所 位置はザルツ地方内・漆黒の砂漠近辺。 一番近くで大きい都市がアルドレア。 漆黒の砂漠も物騒な特質だが、そこに挑む冒険者の訪れる町である。 アルドレアへは徒歩3日、ルキスラへは徒歩4日半ほどである。 ***建物 町の中心より東南にずれた場所にナラズモ唯一の冒険者の宿『吹き抜ける砂塵亭』が存在する。 町の中心には役所があり、それに併設するように中規模サイズの図書館が建てられている。 町の外周部にライダーギルド有り。広大な土地をそのままギルドの土地として使っており、ギルドで育成されている騎獣が自然に近い環境でのびのびとしている。 ***詳細 人口約2000人の街。 小さな守りの剣があり、剣の欠片は吹き抜ける砂塵亭のダンテが回収・管理を行っている。 かつては貴族「デスペラード家」が統治していた領土だった。 デスペラード家が消失してからは代わりの者が『町長』として町の代表となっている。 現在では「デスペラード家」が貴族だった事を知っている者はナラズモでも少ない。 ---- 没ネタ ***歴史 元々は漆黒の砂漠へ挑む者(デスペラード家先祖)たちが作った簡易の逗留地点。 その内、商人が挑戦者相手に商売を始め流通が出来た。 漆黒の砂漠入り口付近に潜んでいた蛮族を一掃したことから、デスペラード家先祖は伯爵の地位と共に、その逗留地点一辺を正式な領地として認められることとなった。 初代デスペラード家『ナラズモート・デスペラード』からナラズモと呼ばれる。 場所がアルドレア・ロシレッタ間の街道付近にあったこともあり、アルドレアとロシレッタを行き来する人々の宿泊地として足を休める場所となった。 元々は漆黒の砂漠へ挑むために作られた町だったため、正式な『冒険者』はおらず、当時のナラズモには冒険者の宿は存在しなかった。 そのため、商人が道中の安全を確保する際は、アルドレアにて冒険者を確保するしかなかった。 しかし、三代目デスペラードである『アリギエーロ・デスペラード』はナラズモに初の冒険者の宿を作った。 それが今日まで残る『吹き抜ける砂塵亭』である。 近年、蛮族の侵攻が激化した際、屈強な兵団をもつことで知られるバーレスを回避するため漆黒の砂漠を抜けてきた蛮族らの襲撃が多発。 一時ナラズモは壊滅の事態にまで陥ったが、砂塵亭が出来た為に一時増加していた冒険者達の激しい攻防により最悪の事態は免れた。 砂塵亭が無ければナラズモは滅ぼされ、蛮族の侵攻は更に悪化していただろうと言われている。 そして迎えるデスペラード家の没落。 跡継ぎである『ドゥランテ・デスペラード』が行方不明となり、生死不明のまま三代目デスペラード、アリギエーロは亡くなった。 領主であるデスペラード家が潰えてしまったが、更にその上であるルキスラ帝国にある事件が起こっており、ナラズモは放置された。 仕方なくナラズモから代表者が選出され、現在は町長という形で町の代表が出来たのだった。 なお、アリギエーロを看取った一人の冒険者がデスペラードを名乗り、砂塵亭を受け継いだのだが、アリギエーロとの関係は不明である。