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トーンテクニック - (2007/07/12 (木) 12:07:05) のソース

*トーンテクニック
漫画で気づかないところで役に立っている縁の下の力持ち。
それがトーンです。
どういったものかと言うと、漫画では表現できない薄い色をトーンを貼ることによってできる透明なシール。
しかしただ貼ればいいというわけではなく、トーンを活用するにあたって重要(覚えてれば得する)なテクニックがあります。



**ぼかし
よくあるのが灰色から徐々に白へと変わるもの。
漫画を見ればよく目にするかと思います。
これは、トーン自体に色の変化がある(いわばグラデーション)ものをそのまま貼っている時と、
トーンをある作業でぼかしている時があります。
一般に灰~黒へと変化するものはトーン自体にグラデーションがある場合が多いですが(下記参照)、灰~白(無地)へと変わるものは、カッターを使って表現しています。

トーンは表面に点々が描かれているもので、この点は削ることにより薄くしたり消したりすることができます。
カッターの刃を使って形を切り取り貼ったら、カッターでガリガリ削りましょう。
力の入れ具合、薄くする方向をキチッと確かめ、トーンが破れないよう慎重に削りましょう。
案外力を入れないと薄くならないので注意が必要です。
少し刃を立ててやればやりやすいかと思います。
刃全体を使い、ガリガリガリガリ・・・・レッツ削り!


**重ね効果
トーンには固定の模様(羽や花)があり、そのまま貼ればOKみたいなものもありますが、
微妙な暗さを表現するには、この「重ね効果」が役に立ちます。
簡単に言えば、トーンを重ねて貼って暗くするということです。
上に記した灰~黒へと変化する効果も、この方法を使えば実現可能です(最初からグラデーションがあるトーンを使ったほうが早いですが・・・)。

いつもどおりにトーンを貼ったら、その上にまたいつものように貼ればよいのですが・・・・ここが一番の厄介なところなんです。
トーンはいわゆる点同士が等間隔で並んでいるシール。
その上から新たなトーンを貼ると、目が痛くなりそうな模様が浮かび上がってくる現象が生じるのです。
これを防ぐには、2枚目を貼る前に何度も確かめながら回転させたり、位置をずらしてみたりしてみないといけません。
「ここだ!」と思ったら貼り、下に貼ったトーンと同じように切りましょう(初めに2枚貼っておいて、一気に切るのもOK)。
これで少し暗くなったトーンの出来上がり。

灰~黒へと変化させる場合は、上のトーン一枚を削っていけばOK。
すこし厚くなっていますので剥がれやすいです。注意!


**重ね効果(模様)
上に記したトーンとトーンを重ねた際に生じる模様をおうようしたもの。
わざと模様を生じさせたまま貼る方法です。
これも漫画家の方々は使いますが、そうそう使う機会はありません。
「なんかさみしいなぁ」なんて思ったら使ってみる・・・・という感じ。



このようにトーンは表現次第で様々な効果が得られます。
使えるようになれば一層面白くなりますので、是非一度試してみては?



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