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    <title>メニュー</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/2.html</link>
    <description>
      メニュー
-[[トップページ]]
-[[メニュー]]
----
&amp;italic(){.hack//新妻悶絶vol.1}
&amp;small(){[[vol.1①Bathroom]]}
&amp;small(){[[vol.1②Recollection]]}
&amp;small(){[[vol.1③Bedroom]]}
&amp;small(){[[vol.1④Breakfast]]}
&amp;small(){[[vol.1⑤Gift]]}
&amp;small(){[[vol.1⑥Kitchen]]}
----
&amp;italic(){.hack//処女凌辱vol.2}
&amp;small(){[[vol.2①Preview]]}
&amp;small(){[[vol.2②Promise]]}
&amp;small(){[[vol.2③Failure]]}
&amp;small(){[[vol.2④Rachel]]}
&amp;small(){[[vol.2⑤Lost virgin]]}
&amp;small(){[[vol.2⑥Doggy style]]}
&amp;small(){[[vol.2⑦Girls talk]]}
&amp;small(){[[vol.2⑧Natsume]]}
&amp;small(){[[vol.2⑨Despair]]}
----
&amp;italic(){.hack//関係拡大vol.3}
&amp;small(){[[vol.3-1①Role play]]}
&amp;small(){[[vol.3-1②Winner]]}
&amp;small(){[[vol.3-1③Wedding model]]}
&amp;small(){[[vol.3-1④Stop-out]]}
&amp;small(){[[vol.3-1⑤Nakadashi]]}
&amp;small(){}
&amp;small(){[[vol.3-2①Gardenia]]}
&amp;small(){[[vol.3-2②Blood]]}
&amp;small(){[[vol.3-2③Encounter]]}
&amp;small(){[[vol.3-2④Chiharu-1]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑤Chiharu-2]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑥Chiharu-3]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑦Library]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑧Akira&#039;s view]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑨Tennis match]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑩Extreme taste]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑪Conflict]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑫Temptation]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑬Lotion play]]}
&amp;small(){[[vol.3-2⑭Premature lolita]]}
&amp;small(){}
&amp;small(){[[vol.3-3①AI buster]]}
&amp;small(){[[vol.3-3②Yokohama]]}
&amp;small(){[[vol.3-3③Fingertechnic]]}
&amp;small(){[[vol.3-3④Samen shower]]}
&amp;small(){[[vol.3-3⑤Ecstasy]]}
&amp;small(){[[vol.3-3⑥Entanglement]]}
&amp;small(){[[vol.3-3⑦Captured]]}
&amp;small(){[[vol.3-3⑧Depth]]}
&amp;small(){[[vol.3-3⑨Liminality]]}
----
&amp;italic(){.hack//Missing Ring　vol.4}
&amp;small(){[[vol.4①Declaration]]}
&amp;small(){[[vol.4②Compensation]]}
&amp;small(){[[vol.4③Catastrophe]]}
&amp;small(){[[vol.4⑤The Eve]]}
&amp;small(){[[vol.4⑥Return]]}
----
[[ガールズアンドパンツァー　エロパロSS　第一章]]
[[ガールズアンドパンツァー　エロパロSS　第二章]]
[[ガールズアンドパンツァー　エロパロSS　最終章]]
合計：&amp;counter()
今日：&amp;counter(today)
昨日：&amp;counter(yesterday)
トップページの合計：&amp;counter(total, page=トップページ)    </description>
    <dc:date>2025-05-17T22:51:24+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/54.html">
    <title>トップページ</title>
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    <description>
      ＊18Rの鷹SSまとめサイト

ここは「18Rの鷹」が執筆したSSをまとめたサイトです。
21歳未満および精神年齢21歳未満の入室はお断りします。

**CONTENTS
・.hack//新妻悶絶　vol.1
・.hack//処女陵辱　vol.2
・.hack//関係拡大　vol.3
・.hack//Missing Ring　vol.4

・[[ガールズアンドパンツァー　エロパロSS]]　第一章
・ガールズアンドパンツァー　エロパロSS　第二章
・ガールズアンドパンツァー　エロパロSS　最終章
----
***コメント
#comment()    </description>
    <dc:date>2025-05-17T22:49:17+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/57.html">
    <title>ガールズアンドパンツァー　エロパロSS　最終章</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/57.html</link>
    <description>
      SS

すずらんは白く汚れる
最終章「蹂躙戦」


53
宇津木優季です！

「大洗女子学園の勝利！」

　蝶野教官のアナウンスが頭の中で何度もリフレインしてます！
　優勝しました！　先輩たちやチームメイトのみんなと離れなくてよくなりました。
　大洗に帰ってきて凱旋パレード。戦車に箱乗りして手を振るなんて初めて！　うれしくて楽しくて時間があっという間に過ぎていきました。

　えっ、なんで日記の続き書いてるんだって？　たしかに夏の冒険はおしまいにするって書きました。
　うふふ、実はですね～。きゃっ恥ずかしぃ。続きがあるんですよぉ。
　……ほんとに恥ずかしかったんで、できれば書きたくないし読んでほしくないんです。だって、ほんっとに恥ずかしかったんだもん。
　それでも！　一度始めたことはちゃんとしないとダメでしょ？　だから優季のお話、最後までお付き合いくださいね。


54
　大会が終わって大洗に帰ってきた翌日です。この日は優勝記念で特別にお休み！　って夏休み中ですよねぇ。チームメイトのみんなは決勝戦を見にきていた家族が祝勝会を開いてくれるってことで、それぞれ別々のところに向かいました。
　優季？　ついこないだ帰省したばかりだし、な～んにもなしです。みんな「一緒にくる？」って誘ってくれたけど断りました。優季、人見知りだしぃ。ほんとは、だれかを選ぶと４人は断ることになるでしょ。だからぜ～んぶ断りました。
　一人でのんびり、するつもりだったんですけど。夜、眠ろうとしたらいろんなことがフラッシュバックして──。

──ヤークトティーガー、前へ

──ちょっとぉ、１２８ミリ、超怖いんだけどぉ

──目指せ、重戦車キラー

　怖かったんですよ、Ｍ３の操縦席の小さな窓から見えた１２８ミリ砲。なんとか相討ちにできたけどＭ３は横転。あ、優季にけがはありませんでした。車体の右側が下だったから、かりなちゃんと主にあゆみがクッションになってくれました。アザひとつなく体はきれいです。
　それとですね……思い出しちゃったんです。別のヤークトティーガーを。


55
　今朝は寝汗をかいて起きました。クーラーはかけていたのに。
　朝ごはん食べても、もやもやが晴れません。いてもたってもいられず停泊中の学園艦を下船して街に出ることにしました。
　着ているのは制服です。下着は洗濯したて。バッグに着替えを詰めて部屋を出ました。
　お店を見てまわっても気持ちはどこか上の空。もう正直に言います。
「あのジンジンするのが忘れられなくて」
　巨大なものに貫かれ、かき回され、痛いのとは違うけど快感とは呼べない感覚を長時間味わわされた最初のお客さん。ヤークトティーガーさん。
　あの人にとって優季はただの性欲処理をするだけの女のコだったのかもしれません。それでももう一度会って、今のもやもやがなんなのか知りたかった。なぜだか会えばわかる気がしていました。
　幸いというか、おしまいと決めた後にアプリのアンインストールを忘れていました。だけど、そんなに都合よく会えるのだろうか？　と疑問がよぎります。
（ダメなら、ほかの人から連絡が入ったら、無視してあきらめる）と心に決めて、２か月前と同じカフェに入りました。
　アイスティを半分ほど飲んでアプリを立ち上げます。胸がドキドキいってる。送信をタップ。
　！　息を吐いた瞬間、着信です。


56
「やあ」
　たった二文字。でも、文字入力する時間を惜しんで返信してくれたと思うと心臓の鼓動が速くなりました。
「１５分後、前と同じ」
　震える指で入力し、すぐに送信。残ったアイスティを飲み干し会計をすませて店を出ました。心なしか速足になってる。
　角を曲がると小走りで向かってくる男の人が見えました。軽く会釈。合流して無言でラブホテルに入りました。
　男の人が部屋を選び、出てきたキーを手にエスコートしてくれます。
（どんな部屋かわかってるみたい。ひょっとしたら全部の部屋を使ったこと、あるのかな？）
　ドアを開けた男の人が優季を先に部屋に入れました。オートロックの音が大きく聞こえます。ソファの奥にふすまが見えました。
（和室？　でもソファあるし……）
　首を傾げて頬に指をあてます。
「制服なんだね」
「うん」
「着替えは持ってる？」
「うん」
　隣り合ってソファに座ります。
「いいんですか？　同じ女のコと二度は」
　そこまで口にしたところで男の人が
「うさぎちゃんとね、キスがしたかった」
　前回、初見を理由にキスを断りました。きょうは２回目。


57
　もう一度会いたい、そう思ってしまったのは、こういうことをさらりと言ってくれるからなんだと、なんとなく思いました。
　簡単に他人のこと、信用しちゃいけないのはわかってます。もしかして、優季ってだまされやすいのかも……。それとも、エム……なのかなあ？
「その前にっと」
　男の人がサイフを取り出し
「いち、にぃ、さん……じゅう…」
　いったん指が止まりましたが
「じゅういち、じゅうに」
　ここまで数えて差し出されました。制服代込みということですね。受け取るとさらに数えだします。
「いち、にぃ、さん……じゅう。いい？」
　優季のことをじっと見て聞いてきました。意味はもちろんわかっています。
「せいり、あさってからだから」
　うれしそうに手渡してきた男の人は再びサイフから２枚つまみ上げ
「それと……うさぎ、ってゆーのもかわいいんだけどさ。これで名前、教えてもらえないかな」
　ちょっと逡巡したけど、少しだけ変えて告げました。
「……ゆーき」
「うん！　かわいくていい名前だ」
　満足そうに２枚くれました。全部でにじゅうよんです。大金です。
「あの……だいじょうぶですか？　こんなに」
「また会えると思ってガンバったんだよ。いろいろガマンしてためたのさ」
「ありがとうございます」
　ペコリと頭を下げました。


58
　でも、こんなにいただいちゃうと別のことが気になります。それは、想像もできないようないやらしい行為をされちゃうんじゃないかってこと。うつむいてしまいましたが、男の人は明るく
「きょう、時間は？」
　と聞いてきます。
「６時まで」
「フリータイムいっぱいか。いいね」
　なにをされるんだろう？　ますます不安が募ります。
「あの……おてやわらかにおねがいします」
「うけたまわり！」
　元気に答えられ（やっぱり……激しくされちゃうのかな）と心配になりました。ここまできたら覚悟を決めるしかないんですけどね。
「じゃあ、先にシャワー、行っておいで」
「あ、はい」
　ふすまの横を通り、やたら広い洗面所で気持ちを落ち着けようと歯を磨きました。その前がバスルーム。ガラス張りではなくてホっとする。
　制服、下着を脱いでカゴに入れ、裸になってバスルームに入りました。なぜか海で使うようなエアマットが壁に立てかけてあり首をかしげます。
　シャワーで汗を洗い流しボディソープを使って体のすみずみまできれいにします。とくにアソコは入念に。
　濡れた体をバスタオルでふいて、下着はつけずに制服を着ました。


59
　男の人は少し長めのシャワータイム。ドキドキしながらソファに座って待ちます。バスルームのドアが開く音がしました。間があって
「お待たせ」
　バスタオルを腰に巻いて男の人が戻ってきました。照明を少しだけ暗くして隣に座りました。バスタオルは大きく持ち上げられています。
　男の人の右手が優季のあごに当てられ、くいっと持ち上げられました。
　キス。熱いキス。唇が重なっただけで身もだえてしまいます。
　上の唇、下の唇と男の人の唇にはさまれ愛撫されます。男の人は強弱をつけてはさんできます。唇が生きもののように動いて快感を呼び起こします。
「ぅん……ぁぁ……んん」
　声がもれちゃう。唇が吸われます。気持ちいい。
「んん～……あぁ……ぅぅん」
　舌が愛撫に加わりました。唇に新たな快感が走ります。あぁ、キスはエッチの入り口なんだなぁと思い知ります。
　少しずつ舌が口内に侵入してきました。口はふさがれ声が出せません。その代わり体がビクっと反応し続け、握った手に力が入ります。
　口内をまさぐる男の人の舌を迎えるように、おずおずと舌を伸ばします。男の人は喜々として舌を絡めてきました。同時にきつく抱きしめられます。
　優季の口の中でねっとりと舌同士が動いています。男の人は唇をすぼめ優季の口内であふれそうな唾液を吸い取りました。


60
　長い長いキスがいったん終わり唇が離れました。唾液がアーチを作っています。いつの間にか優季の腕は男の人の首に回っていました。
　男の人が優季の体をソファに寝かせます。
「あぁ……あぁ……」
　吐息に熱を帯びているのがわかります。男の人は真上からじっと優季の目を見つめ
「かわいいよ。キスできてうれしい」
　目をつぶり言葉をかみしめます。再び唇が重なります。愛撫の強度が上がり強く吸われます。舌の動きも大胆です。
　制服の上から胸への愛撫も加えられています。下側から優しく揉み上げられ手のひらが乳首との摩擦を楽しんでる。刺激で乳首は硬くなっていきます。
「んんん…ぅぅん…んっ！　ん────っ！」
　頭を振るとキスが解かれました。
「あぁっ！　　あんっ！　ぃいっ！」
　ひとしきりあえぐと再びキス。唇が吸われます。
「あぁ…あぁ…あふ」
　男の人の舌が優季の唇をいやらしく這い回っています。
「あぁん…あぁ…あぁ…あぁ～ん」
　ぞくぞくっとした感じが背中を走り声が大きくなってしまいました。いつの間にか制服がたくし上げられ、じかに胸が揉まれています。乳首をちょんちょんと指ではさまれ、あえいじゃいます。
「あふっ！　あんっ！　あんっ！　あ────っ」
　男の人の頭が優季の胸に移っていきます。


61
　左の胸が口唇で、右の胸は手のひらで愛され楽しまれています。乳首を吸われると頭の中を電気が走ったような快感に襲われました。
「あっ！　あんっ！　あぁっ！　あぅん！」
　お腹の奥が熱くなっています。男の人の右手が胸から離れました。お腹を滑りアソコに覆いかぶさります。手のひらの熱、それだけで体がピクっと反応しました。
　割れ目を指がなぞりました。あごが上がり身もだえます。
「んんっ！　あひぃぃ」
「すごく濡れてるよ？」
　うれしそうに男の人が耳元でささやきます。
「やぁ」
　恥ずかしい。男の人はディープなキスを求め、舌を絡めてきました。直後にクリトリスに刺激が──。
「んんっ！　ん────っ！　んっんっん────っ！」
　キスされていなかったら、どれほど大きな声であえいでいたでしょう。２本指でいじりまわされている感触です。撫でられ、はさまれ、こねられ……、どの動きでも快感が襲ってきます。
　声が出せず背中が跳ね上がります。
「ぅう、う────っ！」


62
「あぅっ！　あっ！　いいっ！　きもち…いいっ！　ああっ！　あんっ！」
　キスが終わり、自分でもびっくりするほど大きな声が出続けます。
　前のとき、指を入れられて怖がったことを覚えているのでしょう、愛撫はクリトリスに集中しています。女のコを悦ばすことも大好きみたいです。
　連続してこすり上げられ、しびれるような快感が体を走り抜けていきました。
「いいっ！　いい…のぉっ！　あぁあぁあぁっ！」
　両方の太ももをきつく閉じて体がピンと伸び上がります。意識が遠のいていきました。
　なのに男の人の指は動き続けています。
「ぁぁ…だめ…もぉ…」
　息も絶え絶えですが太ももにだけ力が入っています。男の人はうれしそうに
「困った足だ。こうしちゃおう」
　優季の左足を持ち上げソファの背もたれにかけました。
「ぃゃ…はずかしぃ」
　無防備になったアソコに再び指が触れてきます。割れ目からにじんでくるヌルヌルした液を補充した指でクリトリスが攻撃にさらされます。すぐに頭の中に電光が走りました。
「ん……あっ！　ああっ！　あふぅ！　んあっ！」
　この感覚が「イく」ってことなのかな？　だとしたら優季はもう何度イかされたのでしょう。


63
　だんだん頭がはっきりしてきて急に恥ずかしくなり両手で顔を覆います。
「気持ちよかった？」
　と男の人が聞いてきます。
「……うん」
「それじゃあ」
　そう言いかけたところで男の人は優季を抱き上げました。
（……ベッドでエッチするんだ）と思い浮かびました。
　優季を抱えたまま器用にふすまを開きベッドルームに入りました。部屋は薄明るくてベッドの枕があるほうにアンドンが置いてあります。
（なんか…いやらしい雰囲気）そう思えました。
　ベッドはとても低く、これが和室らしさを漂わせています。
　男の人が優季をベッドに降ろしました。
「？」
　寝かす、ではなく座らせたんです。正座ではなくペタン座りの格好。
　男の人は優季の制服からスカーフを抜き取りました。それで優季の両手を結びます。
「こわい」
　そう訴えると
「ああ。手を広げてごらん」
　言われたとおりにするとスカーフはするりとほどけました。
「かた結びだよ。プレイのスパイスさ」
　優しい口調で言うと男の人は唇を重ねてきました。


64
　キスはさっきとちょっぴり違ってます。唇に唾液を擦り付けるようにしてきました。唾液が垂れてしまうじゃないかと思えるほど唇が濡らされます。
　おもむろに男の人が立ち上がり言い放ちました。
「口でしてもらうよ」
　してほしい、でも、してくれる？　でもありません。命令ではないものの断ることを許さない口調です。それに──なかば自らが望んだ逢瀬なのです。さらにいえば、けして少なくない額で買われた身。拒否などできようはずもありません。
　男の人が左手を優季の頭に乗せました。右手は凶棒を握って優季の口の高さに角度を合わせ、一歩前に進みます。高さがぴったりなのは、きっとこのプレイをするために和室の部屋を選んだということなのでしょう。
　唇が熱を感じた次の瞬間。
「んっ！　んぐぅ」
　巨大なマズルブレーキが唇に当てられ押し入ってきました。唾液で濡れた優季の唇はやすやすと凶棒の侵入を許します。
「んっんっんっん────っ！」
　抵抗しようと手を上げますが
（あれっ？　スカーフが……ほどけない！）
　凶棒は優季の唇を押し広げていき、奥へ向かって口内を犯します。
　口が限界まで広げられた次の瞬間、少しだけ唇がすぼまりました。
　マズルブレーキがすべて口内に収まり「くびれ」に達したようです。
「いいよ。気持ちいい」
　そう言って男の人はさらに奥へ押し込んできます。
「んぐっ！」
　えずきそうになってようやく凶棒の進撃が止まりました。
「ここまでね」


65
　男の人はそうつぶやくと腰を前後に動かし始めました。
　くぽっ、くぽっ、くぽっ、ぐぽっ、くぽっ……
　いやらしい音が優季の口から発せられています。
「んっ、んっ、んっ、んぐっ、んっ」
　くぐもって聞こえる優季の声もまたいやらしい響きです。　
　男の人は一定のリズムで腰を動かしています。マズルブレーキのくびれで優季の唇がめくれるところまで引いて、えずくぎりぎりまで押し入れてきます。
「ゆーきちゃん。あっち見てごらん」
　男の人が右手で優季の右側を指さします。横目で見るとそこには──。
「ん──っ！　んんっ！」
　姿見がありました。映っているのは、太い肉棒で口を凌辱されている黒髪の（美）少女の横顔です。すぐに目を逸らしました。上目遣いで男の人をにらみ
「んんんっ！（ひどい！）」
　と抗議しますが、男の人はまったく意に介してくれません。リズミカルに優季の口を犯し続け、いやらしい音を響かせます。
　くわえさせられて、どれだけの時間がたったでしょう。唾液と凶棒から出てくる汁で口と凶棒の間にあるスペースがいっぱいになり、いまにもあふれそうです。
「んぅ～ん～んん～」
　うめくと男の人は動くのを止めてくれました。
「苦しいの？」
　聞かれて、小さくしか動かせないけど頭を上下しました。


66
　凶棒が引き抜かれ優季の口がやっと解放されました。でも口の中は粘っこい液体でいっぱいです。どうしようと思っていたら
「はい、吐き出して」
　と、男の人がいつの間にか持ってきていたタオルを差し出してきました。下を向いて半透明の液体をたくさん吐き出しました。口の周りを男の人が拭いてくれます。
（あぁ、やっと終わりになるのかな）というのは甘い考えでした。
　はぁはぁと息をしている優季に男の人が無慈悲に言い放ちます。
「続き、して」
　マズルブレーキが口の中に入ってきます。でも先っぽだけです。
「舌を使ってなめて」
　男の人が冷たく（感じる言い方で）命じました。言うことを聞くしかありません。一生懸命、舌を動かしました。
「じょうずだよ。ぎこちない動きが、うん、いいね」
　男の人は興奮して息を荒げています。すぐに腰の前後運動を再開しました。
　ぐっ、ぐっ、ぐぽっ、ぐぽっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐぽっ
　明らかに動きが速くなっています。限界点では急ブレーキをかけて侵攻を止めてきます。優季はもう声が出せません。しばらく抜き差ししていた男の人がとんでもないことを聞いてきました。
「ゆーきちゃん、口に出されたこと、ある？」
「！　ん～ん～ん～」
　できる限り頭を横に振ります。実はウソ。あるんです、出されたこと。別れた彼のをくわえて暴発されちゃった経験があります。……暴発してばっかりだったな、あの人。
　苦い（味の話ではないですよ！）思い出はともかく、拒否です。体をよじって全身で「いや！」とアピールします。


67
　でも、男の人は優季の口に出す気満々なのです。
「どんなことにも初めてはあるんだよ」
　それは最終章第４話のミカさんのセリフだよぉ。
「ゆーきちゃんの初めてをいただけるなんてうれしいなぁ」
　ああ……口内射精は決まりみたいです。
　前のとき、バスルームで見た大量の白濁液が流れ出る光景がフラッシュバックします。あんなのムリ！　窒息しちゃう！
　男の人は元気いっぱいに腰を振り、「その時」に向かってラストスパートをかけます。
「ああ、いい！　いいよ！　もうちょっとだからね、ああ、気持ちいい！」
　ずっと左手で優季の頭を押さえていた男の人が右手も頭にかけました。両手で押さえられ逃げることはもはや不可能です。頭をつかむ指に力が込もってきました。
「いくよ！　出すよ！　ゆーき！　ゆーき！　ゆーきっ！」
　ひときわ強く押し止めた凶棒の先から熱～い液体のかたまりが優季の口の中に「ドンっ！」と撃ち込まれました。思わずぎゅっと目をつむります。
「んっ！」
　男の人は３度腰を往復させ、力強く突き出してから急停止。勢いよく第２弾を発射します。
　優季の口内は唾液、ガマン汁に大量の精液が加わり急激に体積を増やして頬をふくらませます。さらに３発目を射出して男の人はようやく動きが止めました。
　

68
　欲望を吐き出した凶棒がようやく優季の口から出ていきました。男の人はすぐにしゃがんで優季の頭が下を向かないよう、あごに手をかけます。
「こぼしちゃダメだよ」
　そう言って優季のふくらんだほっぺたをフニフニと指で押します。
「ん────っ！」
　にらんで抗議です。男の人は口内発射の快感の余韻に浸っているようで優季の文句は黙殺されました。
「ずっとガマンしてたから、すっごく濃いのがい～っぱい出たよ」
　満足そうに言ってきます。
「んん～ん、ぅんんんぅんんんん～」
（そんなの、くちにださないでよぉ）
　不満をぶつけたら伝わったようです。男の人が優季を抱き上げて歩きだし、洗面台の前で降ろしました。前かがみになった優季のあごに手をあてて
「一度に出しちゃダメだよ。ゆっくり出して、よ～く見せてね」
　そんなこと言ったって、早く口の中のドロドロを吐き出したい！
「はい」
　ついに許しが下されました。口を開きます。白濁というより濃い白の液体のかたまりが落ちていきます。
「ゆっくり、ゆっくりね」
　男の人が念を押します。早く全部出しちゃいたいのに……仕方なく口をすぼめます。細くなった白い流れが洗面台に落ちていきます。粘度が強すぎて速く流れ落ちてくれません。ところどころ半透明になっていて泡立っているのがいやらしいです。
「あ～エロい。ピンク色の唇に白い精液（ザーメン）……う～ん、エロい！」
　鏡に映った優季の苦しげな顔をながめながら男の人は愉悦の表情を浮かべています。


69
　長い時間がかかってやっと口の中からドロリとした液体がなくなりました。でも、舌とかほっぺたの内側にこびりついているようで気持ちがわるい。
　男の人は優季の両手を縛っていたスカーフをほどき
「蝶結びになってたよ」
　ですって！　どおりで手を広げてもほどけないわけです。ぜったいわざとやったに決まってます！
「う～～」
　不満でうなります。男の人はコップに水を入れ渡してきました。
　受け取って水を口に入れすぐ吐き出します。３回繰り返して自分でコップに水を入れます。今度はくちゅくちゅと口内をすすぎました。これも３回。また水を注いで次は上を向き３回うがいをします。
　はぁはぁと呼吸していると足の甲にぱさっとなにかが落ちてくるのを感じました。下を向くとスカートだったんですよ！
「えっ？」
　なんで、と疑問を声にした時には優季のウエストに男の人の指がくい込んでいました。
「えっ！　ええっ！？」
　なにが起こっているんでしょう？　状況に認識が追いつきません。
「足、開いて」
「いやっ」
「しようがない」
　男の人の膝が優季の足の間に割り込んでぐいーと広げていきます。
「だめっ！　いやぁ」


70
　優季のアソコに男の人のアレが、凶棒が押し当てられました。すぐに入ってきます。
「いやっ、いやぁ！」
　男の人が膝を伸ばし凶棒が優季に侵入してきます。ソファの前戯で濡れていたし、フェラ（優季、エッチな用語はちゃんと知ってます！）でいやらしい気持ちになってまた濡れちゃってたんです。それに、凶棒には精液や優季の唾液が潤滑剤としてこびりついています。
「あぁ…だめぇ」
　男の人は凶棒をすっかり優季の中に収め
「１回出したくらいじゃ治まらないんだ。それに──」
「う～～、なによぉ」
「ゆーきのあんなエロい顔、見せられたらガマンできないよ！」
　だれが優季にそんな顔させたのよぉ！
「ひどいぃぃぃ」
　優季の不平なんて軽く無視されて出し入れが始まります。気持ちとはうらはらに体は敏感に反応します。
「あぁっあぁっあぁっ…あんっ！」
　ジンジンする、あの感覚です。初めてのときも今も、痛くはないんです。ただ、大きすぎる感じで怖いんです。
「きつい……ゆーきのお××こ、ほんとにすごいよ」
　ゆっくりと、それでいて力強く、大きなストロークで凶棒を抜き差しする男の人。
「あぁ…いや…だめ……だめぇ……あっ！　あんっ！　あ──っ！」
　男の人の左手が優季から離れました。と、優季の太ももがつかまれ、ぐいーっと持ち上げられていきます。
「えぇっ！？　そんな……いやっ…いやぁっ！」


71
　優季の左膝が洗面台に乗せられました。
「こんな……こんな…かっこう……いやぁ…はずかしぃ」
　男の人は興奮を隠さず凶棒を激しく往復させてきます。
「制服のジェイケーをバックで犯すのは……」
　罪深い、ですよね。ところが男の人が発したのは
「最高だぜ！」
　なんてことを言うんでしょう。どうして男ってバック、後背位が好きなのかしら？　それとも大会２回戦のサンダースや準決勝のプラウダのときのＭ３みたいに、長砲身に後ろから撃破される運命なのでしょうか。
　グラインドされて声が出ちゃいます。
「あっ！　あぐっ！　んあっ！　あぁだめぇ……だめぇ！」
　体を支えているのは右足だけです。「四本足の馬でも躓く」んですよ、立ってられません。
「ゆるして……ゆるしてぇ」
　もはや悲鳴です。さすがに男の人は優季の左足を降ろしました。
「あぁ……」
　唐突に凶棒が引き抜かれ脱力してしまいました。だけど、これでおしまいのわけがない。だって男の人はまだ２発目を出していないのだから。
 男の人は後ろから優季を抱え上げ、対面になるようにして洗面台に座らせました。
「バンザイして」
　男の人は制服を脱がせにかかります。優季を全裸にして膝の裏をつかみ両足を広げながら持ち上げました。そして凶棒を再び割れ目にねじ込んできます。
　眼下に見えるのは優季の中に埋没していく凶棒です。表面をぬめらせた姿はなんともまがまがしく見えます。
「あぁっ！　あぁ──っ」
　奥に侵攻してくる感覚に声が大きくなっていきます。男の人は
「入れるときに味わえる狭さ、きつさ、たまんないっ！　いいよ、とっても」


72
　ぐいぐいと凶棒を押し入れてはマズルブレーキのくびれで優季の中に強烈な刺激を加えてきます。男の人は中腰なので動きに制限があるようで、ストロークは１０センチくらいです。
「んっ！　あうっ！　あんっ！」
　なにか、これまでとは違う感じが優季に襲ってきました。凶棒の太さに慣れてきたのでしょうか、それとも優季の中がこの刺激を快感だと認識したのでしょうか。
「あっ！　あっ！　あっ！　あっ、あっ、あっ！　あっあっあっ！　ああああ──っ！」
　声でおわかりいただけますか？　男の人の動きが速くなっていきます。
「この体位だと、深く突き入れられないなぁ」
　男の人は不満をもらします。優季は最高に気持ちよくなる手前くらいで、このまま続けられたら恐らく「中でいく」という感覚に目覚めさせられたことでしょう。
　だけど今は『優季の感覚＜男の人の快感』なのです。
「ぼくの首に腕を回してごらん」
　言葉に従い、しがみつきます。
「ぃしょっと」
　男の人は優季の太ももをかかえて、かけ声と同時に立ち上がりました。その瞬間、頭のてっぺんまで電光が駆け抜けました。
「！　んぐぅぅぅ！　ぅぐぅっ！」
　自分の体重のせいで奥の奥まで凶棒が入ってきて串刺し状態です。あまりの衝撃にうめいてしまいます。


73
　エキベンという用語は知っていました。でも、なんで今のこれが駅弁スタイルなの？　駅弁って売店で買うものでしょうに。
　腕に力を込め、よじ登ろうとあがきます。
「意外と力あるんだね」
　男の人に感心されますが、それどころではありません。７５ミリ砲弾の装填で鍛えた腕力を発揮させるのは今しかない！
「んん～！」
　うなり声をあげ刺激から逃れようとする優季の努力は、男の人が腰を動かしたことでいともたやすく打ち破られてしまいます。
「あっ！　あぅ～」
　男の人が優季を上下に揺さぶり始めました。軽々と持ち上げては落とし、これ以上ないくらい深くに突き入れます。
「あっ！　あぁっ！　だめっ！　こわれるっ！　こわれちゃぅっ！」
　優季を落下させるのに合わせ男の人が腰を突き上げます。
「んあっ！　あっ！　だめぇぇっ！　しぬぅ……しんじゃぅぅぅっ！」
　何度も何度も繰り返される荒々しい行為は、とても快感とは呼べない刺激です。頭の中がマヒしています。
「あぁ……だめ……ゆる…して……ゆるしてぇ」
　かすれた声で懇願します。すると男の人は動きを抑え気味にして優季の耳元でささやきました。
「限界？」
　頭を上下に振って
「もお…だめぇ」
　白旗がヒュパっと音を立てて上がります。


74
「それじゃ、ね」
　男の人が降伏条件を提示します。
「中に出してくださいって、お願いして」
　こんなかわいいコになんてことを言わせようとするんでしょうか！　カチューシャさんよりヒドいです。
「いやぁ」
「ほら」
　男の人は優季を上下に大きく動かします。
「あぁっ！　あぁっ！　だめぇ」
「言ってごらん」
「……うぅ……出し、て……」
「どこに？」
「いや……いやぁ」
　また上下に激しく揺さぶられます。逃れる道はひとつだけです。
「あっ！　だめ…だめぇっ！　……なかに……なかにだしてぇ」
「仕方ないなあ。ゆーきの中にいっぱい出してあげるよ」
　そう言って男の人は駅弁スタイルのままバスルームまで歩いていきました。
　ドアを開けてバスルームに入った瞬間、前のときのこと、立ちバックでフィニッシュされたことが思い浮かびました。
「立ってらんないよぉ」
「ん？　ああ、だいじょうぶ。正常位で出すからね」
　男の人は壁に立てかけられていたエアマットを足を使って横にしました。位置を直して、優季の背中をエアマットに着地させます。
　

75
　上半身を起こした男の人は両手で優季の胸をもみしだきます。
「ああ気持ちいい。たっぷり楽しんで、い～っぱい出すからね」
　男の人は膝を折り、両手で優季のウエストをつかんで引き上げました。凶棒が優季をえぐり始めます。
「あっ！　あぐっ！　ひっ！　あひっ！　あっ！　ひぃ！　あぁっ！」
　突かれるたび、引かれるたび、あえぎ声が変化します。男の人はまだまだ出す気がないようです。
「あぁ…あぁ…あんっ！　あ────っ！　あ────っ！」
　しばらく出し入れしてから男の人が優季に覆いかぶさってきました。それから優季の足を自分の腰に巻き付けようとします。
「あぁ……こんな…かっこ……はした…ないぃ」
　いやがるけど足を戻す力が入りません。男の人はぐりぐりと腰を動かし優季をかき回しながら、きつく抱きしめてきました。
「いいっ！　気持ちいいっ！　いくよ、ゆーきの中に出すよっ！」
「あっ！　あぁぁ……」
　強く突き入れ押し付けたところで放たれたようです。おなかの奥が熱くなり、ふくらんだ感じがしました。
　２度……、３度でしょうか短く突き入れられ、そのたび出されます。男の人の動きがようやく止まりました。
「ふぅ。よかった…よかったよ。まるで奥に吸い取られるような感覚、何度出してもゆーきの道具は最高だよ」
　言葉はうれしくないけど、長～いエッチが終わってホっとしてます。
「あぁ……はぁぁぁ」
　大きく息を吸い込み、吐き出しました。


76
　体を起こした男の人がゆっくりと凶棒を引き抜きました。優季はぼーっとして起き上がることができません。それでもアソコから熱いものが流れ出てくるのがわかりました。優季の足の間に座り込んだ男の人は
「濃いのがいっぱい出たよ」
　満足そうに笑みを浮かべ立ち上がりました。優季は目を閉じたまま意識が元に戻るのを待ちます。
「しっぱいしておちこんで～げんきだしてぇきにしない～♪」
　シャワーの音とともに男の人の歌声が耳に入ってきます。なにかのアニメのエンディングテーマでしょうか？　少し調子はずれで、おかしさに笑みがこぼれ目が開きました。
　左膝を折って上半身を起こします。アソコから白い液体がトポトポと流れ出しました。股間に目をやるとエアマットに白いたまりが広がってるのが見えます。
（また、いっぱい出されちゃった……）
　ぼんやりと思い浮かんだところで
「はい、シャワー」
　と男の人がお湯が出ているシャワーを渡してきました。受け取って目の前の液体にお湯をぶつけ、排水口まで追いやります。それから膝立ちしてしつこく流れ出てくる白濁液を洗い流しました。
　男の人がそこにいることは無視してアソコにシャワーを当てます。ヌルヌルした感触がなくなったところで肩からお湯を浴びました。
「汗ダラダラ～」
　ずいぶん汗をかいていました。

77
「シャワー、いいかな？」
　泡まみれになっていた男の人がシャワーを催促してきました。手渡して代わりにボディソープを受け取ります。
　男の人は体の泡を流し終え湯舟につかりました。
「あ&quot;～、ぎぼぢいい～」
　上を向き目を閉じて気持ちよさそう。最初のシャワーのときに時間がちょっぴりかかったのは湯舟のお湯を張るためだったようです。それと、汗をいっぱいかいたのも湯気のせいですね。
　優季は体を洗い終え泡を流します。
「ゆーきちゃんも入りなよ。後半戦にそなえて回復しといたほうがいい」
　あぁ、やっぱりここまでは前半戦なのね。体、もつかしら？
「うん」
　男の人があがり交代で湯舟に入ります。たしかに気持ちいい。疲れが抜けていく気がします。と、顔に冷気を感じました。
　男の人はシャワーを股間に浴びせています。
「水？」
「あぁ。この工場は冷やすとよく働くんだ」
「こうじょう？」
「そう。せいしこうじょう」
「？　いと？　かみ？　ん～……せいし……精子！　う&quot;～、ばかっ！」
「はっはっは、あ～、ゆーきちゃんにばかっていわれた～、はっはっは」
　男の人は楽しそうにバスルームから出ていきました。


78
「も～」
　しょーもないことを言われ顔までお湯につかりブクブクと息を吐きます。
　熱くなってきたので退散です。エアコンの効いたところに早くいかなきゃ。
　バスローブを羽織ってソファでくつろいでいた男の人が冷蔵庫の扉を開け
「なに飲む？」
　と聞いてきます。
「お水ください」
「はい」
　ペットボトルのふたを開けて渡してくれました。キンキンに冷えたミネラルウオーターを一気飲み。男の人はというと、紙のパッケージを開けています。小さなビンを取り出しキャップをひねって飲んでいます。
「なんですか？　それ」
「精力増強剤」
「え～、ほんとに効くんですか？」
「効くと信じて飲めば効く！　そういうもんさ」
「ふぅ～ん」
「それよりも」
　身構えてしまいます。男の人は笑んで
「いや、まだよ。……あっと、これ着といて」
　と優季にバスローブを差し出しました。素直に着て
「それより、なんですか？」
　さっきの続きを聞いてみると
「休憩が一番だよ。だから３０分仮眠とるね」
　そう言ってアラームをセットしてソファで横になり目を閉じました。


79
「ベッドで寝ればいいのに」
　優季がそう言うと、男の人は片目を開き
「ベッドは眠るとこじゃないでしょ？」
　なに言ってんの、っていう感じで答えました。真意はわかります。
（ベッドは楽しむところ、なのね）　
　せっかくひいた汗がまた出てきました。

　うとうとしていたらアラームの音が響きました。男の人はパっと目を開けて立ち上がり、バスローブを放り投げてバスルームのほうに向かっていきます。
　ドアが開け閉めされ、またドアを開ける音。それからシャワーの音が聞こえました。どうやらトイレだったようです。
　戻ってきた男の人は腰にバスタオルを巻いた姿です。バスタオルは……盛り上がっていません。
　男の人は優季のバスローブを脱がしバスタオルも取り去りました。抱き上げられベッドルームへ。広いベッドの真ん中に寝かされ、男の人が覆いかぶさってきました。
「あの！」
「どうしたの？」
「あの……やさしくして、ください」
「うん」
「それと」
「なに？」
「きもちよく……して」
「うけたまわり」


80
　唇が重なり舌が吸われます。ねっとりと舌が絡み合い唾液の交換。顔の向きを変え唇、舌で優季をどんどん高めていきます。
「んん……ぅん……ん」
　くぐもったあえぎ声が静かな部屋にいやらしく響きます。胸が揉まれ乳首を撫でられると
「ぅんっ！　ん！　んん～っ！」
　切ないあえぎは閉じ込められたまま。ようやく唇が解放されると
「あぁっ！　あんっ！　あふっ！」
　気持ちよさで大きな声が出ちゃいました。男の人の唇は優季の首筋から胸へと移動し、ソフトタッチで攻めてきます。
　くすぐったいのと（性的に）気持ちいいの境目のような愛撫です。
「ん…ぅん……あんっ！　あっ！　あぁっ！」
　優季の反応を確かめているのでしょう、あえぎ声が大きくなるにつれ愛撫の強度が上がっていきます。
「感じる？」
　男の人が聞いてきます。
「ん……ぅん……かんじる……もっとぉ」
　男の人は手のひらを優季の胸に残したままずり下がりました。両足の間に男の人の頭が見えます。
「あぁ……」
　期待に声がもれてしまいました。濡れているのがわかります。
「んあっ！」
　舌が、唇が、優季のアソコをもてあそび始めました。
　

81
「あぁっ！　あぁっ！　いいっ！　あんっ！　あぁんっ！　あぅっ！」
　頭の中を電光が駆け巡ります。めくるめく、というの？　快感で何かがにじみ出ていく感覚です。
「すごく濡れてるよ」
　口唇による愛撫を中断した男の人がうれしそうに告げます。
「あぁっ！　もっと……もっとぉ」
　続きをせがんでしまう、はしたない優季です。男の人はしっかり応えてくれます。
「ん────っ！　あぅうううっ！　あふぅ！　ああっ！」
　一番敏感なところ、クリトリスが重点的に攻められています。なぶられ、つつかれ、吸われて、快感は天井知らずです。
「あっ！　あっあっあっ！　あぁっ！　あ────っ！」
　びくびくと体が震え意識が飛びました。
「……ぁふ……ぁぁ……」
　ぼんやりしていると体がふわりと浮きました。エクスタシーで、ではありません。言葉そのままです。
「きゃ」
　小さく声をもらしました。優季は男の人の上に乗っています。
「きゃっ！」
　目の焦点が合って今度は悲鳴です。目の前に横たわっているのは……凶棒。裏側の縫い目？　がとってもおぞましい。
　シックスナイン──もちろん、初めて。


82
　この体勢ということは、優季のアソコは男の人の顔の上です。気が付いた刹那、愛撫という名の攻撃が再開されました。
「あぅっ！　あっ！　あんっ！　あぁ────っ！」
　あえぎ声をあげながら足を閉じようともがきますが許されるはずがありません。さっきよりも大きく広げられてしまいました。
「あぁっ！　あぁっ！　あぁぁぁっ！　あんっ！」
　クリトリスへの絶え間ない口撃で上半身が跳ね上がります。また……イってしまいました。
「んんっ！　あぅぅっ！」
　ふっと力が抜け男の人にもたれかかると、ようやくアソコへの愛撫がやみました。
「あぁ……はぁぁ……あぁ……はぁはぁ」
　体のすべてで呼吸します。下半身はまるで自分のじゃないみたい。
「ゆーきもなめて」
　男の人が言い放ちました。顔を上げ焦点の定まらない目で凶棒をみつめます。右手で握り持ち上げて口を近づけていきます。
「舌、出して。ペロペロって」
　言われるがまま舌を凶棒に押し付けました。
「そう。なめまわして」
　懸命に顔を動かしていると握っていた凶棒がひと回り大きくなり固くなったようです。
「ああ……」
　声が出てしまいました。
「くわえて」
　次なる命令です。


83
　口を大きく開きます。唇をなめて湿らせました。
「んぐ……んん……ん～ぅん」
　巨大なマズルブレーキが優季の口内に収まりました。大きすぎて鼻で呼吸するしかありません。それなのに
「出し入れしてごらん」
　ひどすぎぃ！　苦しいのもあって涙がにじみます。
「ん……んぐ……んっ！　んっ！　んっ！」
　優季、がんばります。
「いいよぉ、その表情。ゆーき、かわいいよ」
　横に視線をやると、そこには姿見が。
「んん～っ！」
　抗議します。すると優季の頭に男の人の手がかかりました。押さえられて身動きが取れません。男の人の腰が上下します。
「んっんっん──っ！　ん──っ！」
　苦しくて目をぎゅっと閉じました。しばらく優季の口を犯し続けた男の人は満足したのか、やっと動きを止めてくれました。
「よかったよ。気持ちよくしてあげるね」
　再びクリトリスへの口撃が始まりました。くわえさせられたままですよ！
「んっ！　んぐぅ……ん──っ！　んぁあぁあっ！」
　口から凶棒をこぼしたと同時に大きな声が部屋に響きます。
「あぁぁぁっ！　あんっ！　あんっ！　あぁっ！　あぁっ！　あっ！」
　あっという間に絶頂に達してしまいました。力が抜け意識が飛びます。


84
　頭にもやがかかっています。雲の上を赤ちゃんのようにハイハイしてる感じ。ん？　ハイハイ？　よつんばいです！
「え？」
　顔を上げると自分と目が合いました。姿見です。
「足は広げてあげるからね。ひじで体、支えて。顔は下げちゃダメだよ」
　男の人が優季の耳もとでささやきます。
「あぁっ！」
　入ってきました。感触を楽しむようにゆっくり侵攻してきます。
「あうぅっ！　あっあっあっ！　あぁっ！」
「顔、上げて。かわいい顔、ちゃんと見せて」
　男の人の右手が優季の頭を持ち上げます。なにも見たくありません。目をつぶります。
　凶棒は奥の奥まで入ってきません。一時停止してゆるゆると後退していきます。
「ぅあぁっ！　ひぃぃっ！　んあぁぁっ！」
　速度が遅いぶん中をかき出す動きが長く持続します。刺激が強すぎます。今度は突き入れられます。引くときよりも速いです。
「あっ！　あぁぁぁっ！　あぅっ！」
　速く遅く、速く遅く……どちらの動きも性的な感覚、快感を呼びます。
「これが好きなんだろ？」
　男の人の声が後ろの高いところから降ってきました。答える代わりに
「あっ！　あぁっ！　ひぁっ！　あっ！　ん──っ！　あぁっ！」
　あえぎまくります。

85
　ずいぶん長い時間攻め続けられ、こらえられず前のめりにくずれました。右の頬がシーツに着きます。男の人の動きは止まりません。
「あぁっ！　あぁぁっ！　あぁ──っ！　あぁっ！」
　突然、男の人が動きを止めました。あごを引いてのぞき込むと男の人の右手がアソコに伸びてきました。次の瞬間、電光が走りました。
「んあ──っ！」
　クリトリスがいじられています。優季の声を合図に出し入れが再開されました。しかも一番奥まで突き入れてきます。
「あぁぁっ！　あ────っ！　あ────っ！」
　おかしくなりそうです。男の人は指をこねまわしながら
「おぉっ！　しまるっ！　すごい」
　心の底からうれしそうに言います。
「あぁ……だめ……もぉ」
　優季は涙声です。なのに
「やさしいタイム、終わり！」
　と一方的に宣言。膝を使って優季の両足を目いっぱい広げ、両手はウエストをがっちりつかんで持ち上げるように力を入れました。
　パン……パン…パン…パン…パンパンパン
　下腹部を優季のお尻に激しくぶつけます。あえぎ声はもう、ここに記すのがはばかられるほどの、自分のものとは思えないケモノのような絶叫です。


86
　気を失っていました。男の人の荒い息遣いが遠くに聞こえます。優季のまぶたは重くなってしまい開くことを拒んでいます。
　心臓の鼓動とともにジンジンとしびれているアソコには凶棒が入ったまま。ふと体の左側がシーツに着いていることに気づきました。右足は男の人の肩に乗せられています。
「……ぁぁ……んあっ！」
　真横から突き入れられます。松葉崩し、です。よく知ってるでしょ？　じゃなくて、未知の刺激が、強烈な刺激が脳天に電光を走らせます。
「あぁっ！　ひぃっ！　あひぃっ！　あぁぁぁっ！」
　視界には姿見です。優季の痴態が映っています。アソコを犯す凶棒もはっきり見えますが、もちろんすぐに目を閉じました。
「ちゃんと見なくていいの？　ゆーきのかっこ、すごくエロいよ」
　言われなくてもわかってる！　
「ぃやぁっ！」
　あえぎ過ぎてかすれた声で叫びます。でも、いやらしくグラインドしてかき回すように動く凶棒が優季をあえがせます。
「あぅっ！　あ────っ！　あっあっあっ！　あぁぁぁっ！」
　男の人は右手を遊ばせては起きません。クリトリスをタッチしぐりぐりと指で愛撫を加えてきます。
「んっ！　んあっ！　あひぃぃぃっ！」
　シーツを力いっぱい握りながらイきました。


87
　男の人が優季の頬に手のひらを当てています。いつのまにか正常位に移行していました。
「もぉ……だめぇ……ゆるして……くださぃ」
　真上にある男の人の顔に向かって懇願します。うなずいてくれました。
　両手の指を絡めてきた男の人は優季をしっかり固定して腰を動かします。ゆっくり、ゆっくり。だんだん速く、そして大きく。
「んっ！　んっ！　んあぁっ！　あんっ！　あんっ！　あぁんっ！」
　すっかり中での気持ちよさが身に付いてしまいました。最初はあんなに恐ろしかったのに……。
「あぁっ！　ぃぃっ！　いいのぉ！」
　奥まで突き入れられ、大きく引くときの刺激にメロメロです。優季はすっかりみだらなオンナにされてしまったようです。
「あぁっ！　も…っ…とぉ……もっとっ！」
　あごが上がり開きっぱなしの口からはあえぎ声とよだれが垂れ流されます。
　男の人は指を開放し優季の両足を肩にかつぎ上げ、体重を一点にかけてきました。
「んぁぁあぁっ！　おく……おくが……あつぃぃっ！　あぁぁあぁっ！」
　さんざんに優季を犯した男の人がつぶやきます。
「そろそろ」
　М字開脚の正常位とした男の人は、左手で優季のウエストをがっちりとつかみ、右手は優季の胸を揉みしだきます。凶棒は最大戦速で出し入れが繰り返されています。
「あぁ────っ！　あっあっあっ！　あぁぁぁぁっ！　んぐぅっ！」
　終わりを迎えます。


88
「ゆーきの……ゆーきの顔にかけるぞっ！」
　男の人が凶棒を引き抜き、優季の体にまたがるように動きました。
「ぃや」
　意味を理解することはできないけど反射的に拒否の言葉が口をつきました。
「出すぞっ！」
　高揚した声が耳に飛び込んできたのと同時に顔を左に倒します。
「出るっ！」
　右の頬に熱いかたまりが着弾しました。すごい衝撃です。熱い液体が眉間にまでかかりました。
「あぁ」
　顔を振って右に倒します。その瞬間、むきだしになった左頬に着弾。十字砲火を浴びたかっこうです。
「うぅ」
　うめく優季の顔を真っすぐにした男の人は口に凶棒を押し入れてきました。小刻みに動いて２回射精。そして動きの止まった凶棒の先からドロリとした熱い液体が優季の舌上に流し込まれました。凶棒をしごいて最後の１滴まであますことなく出しつくしたのです。
「ふぅ。よかったよ、ゆーきちゃん」
　満足げな男の人の言葉が遠くに聞こえます。
　全身から力が抜け落ち、顔が倒れ込みます。半開きの口からドロドロの液体が流れ落ちて頬にかけられた精液と合流、ゆっくりとシーツを汚していきました。

　　　　　　─────────　完　────────    </description>
    <dc:date>2025-05-17T22:47:42+09:00</dc:date>
    <utime>1747489662</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/56.html">
    <title>ガールズアンドパンツァー　エロパロSS　第二章</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/56.html</link>
    <description>
      SS

すずらんは白く汚れる
第二章「各個撃破」


㉛
宇津木優季です！

　大会は２回戦も勝利しました！　次はいよいよ準決勝。こっちももちろんガンバります！　でも、せっかくの高校生活、遊びたいし楽しみたい！
　それで！　チームメイトと海に行く計画を立てました。それなのに……。

　今日は寄港してせっかく陸に上がれたのに。チームメイトと海水浴を楽しんでる……はずだったのに！
　寝坊して中学のスクール水着を持ってきちゃった……のは、まあいーんだけれど（ホントはよくないよ！）。みんなテンション爆上がりで、はしゃぎ過ぎて、お昼前に６人中３人が熱中症って……泣　現地解散ですよ。練習がない日は貴重なのにぃ。

　なので、例のコトをいたしたく思います。きょうはどんな人と会えるかな？
　ハンバーガーショップで腹ごしらえして、アイスティーでのどを潤して。久しぶりにアプリを開きます。

…………こない…………

　なにをしてもダメな日はあるものです。３０分ほど経過して、あきらめて帰ろうと思いアプリを落とそうとしたら。
　きました！　待ち合わせ場所で６回もやりとりしたのにはヘンな予感がしたけど。とにかく向かいます。


㉜
　ひと目見て
「あっ、オタクの人だ」
　と思った。アニメだかマンガだかのキャラがド～ンとプリントされたＴシャツに短パン、ビーチサンダル。
（ま、いいでしょ。べつに出会いを求めてるわけじゃないしぃ）
「こんにちは」
「……ども」
「……えっと、入ります？」
「……ん」
　うわ～、なんかたいへんそう。

　　　　　　　　　　☆　　　　　　　　　　☆

　うん。たいへんだった。プレイは……なんといいますか、う～ん。あとでお話ししますけど……。
　とにかく会話ゼロ。いや、おしゃべりしたいわけではないですけど。

〇月△日　２人目のお客さん　１時間
戦果じゅうに
ん～っと、文房具みたいな名前の……ホチキスね、印象は。
１０センチくらい？　短いぶんズングリしてた。

　エッチはなし、でした。あ、男の人は最後までいきましたよ。


㉝
　受け取った１０枚を入れるためバッグを机に置いたんですよ。きょうは海なので透明のビニールのバッグだったんです。コンビニ袋に丸めて入れてたのに見つかっちゃった、スク水が。
　帰ったら捨てるつもりだったから、着るのは構わないんですけどね。
「それ、着てほしいんだけど……」
「えっと、それじゃあ、に、で」
「えぇ！？　にぃ？　高いなぁ、サイフ空っぽになっちゃうぅ」
「やめときます？」
「でも着てほしいし」
「どーします？」
「う～ん」
　……出てくるまで５分ですよ。笑顔を保つのって苦痛ぅ。
　それでですね、バスルームですよ。シャワー浴びてたらスク水を手に入ってくるんです。思わず前を隠して「きゃっ」と声をあげちゃった。
「さあ着て」
「ここで？」
「うん」
　しかたないから濡れた体にスク水着て。その人は椅子に座って体にボディソープ泡立てだしたんです、無言で。
　ちょっと怖くなったんですけど……。
「流しますね～」
　返事なし。手がヒザに置かれたのでシャワーをかけました。


㉞
　ひととおり男の人にシャワーをかけたら立ち上がりました。で、
「ここも」
　と前を指さして言うんです。ソレは仮性包茎？　ってゆーの？　先っぽが半分くらい隠れてた。細長い樽みたいなかたち。別れた彼やこないだのヤークトさんとは全然ちがう。
　長さは１０センチくらいかな。それでも
「わぁ！」
　と驚くフリ。そしたら照れくさそうに
「えへ」
　と笑ってソレを突き出してきました。片ヒザついて左手でシャワー、右手でソレを握りゆっくりストローク。なんかプレイが始まってた。スク水にもお湯かかってるし、ベッドでは脱ぐのかなぁ。
　なんて思ってたら、ですよ！　スク水の左肩をずり下げられて胸が露わに。なんか恥ずかしくて顔が赤くなるのがわかった。うつむいたままソレをきれいにしてお湯かけて。
「それ」
　って男の人が指さすほうを見るとボトルが。ラベルにはローションってあって「あぁ、これ使えってことね」と理解して自分の手にポンプしたんです。
「こっちにも」
　と男の人が右手をパーにしてさし出すから１回ポンプすると、優季の胸に塗りつけてもんできました。
「ぅうん」
　力加減が微妙に強い。けど声は出します。出たのではなく出したんです。演技ですよ。


㉟
　気をよくしたのか強くもまれました。上目づかいで
「やさしくして」
　とお願い。素直に従ってくれたお礼に
「あん、あぁん」
　あえぎます。それから両手の平にローションをぬって男の人の主砲を握りゆっくりソフトにこすりました。もちろん無反応です。ちょっと硬くなって反り上がったかな、って程度。
　５分、いや３分、う～ん２分くらいかな？　いきなり！
「で、で、出るぅ」
　白い液が胸に発射されました。第２射は右の胸、スク水にかけられました。
「きゃっ」
　こんなに早く出されたのと体にかけられたのに驚いちゃった。
　男の人は「ふぅふぅ」と息を荒げ椅子に座り込んでしまいました。
「気持ちよかったですかぁ？」
　笑顔（引きつってたかも）で聞くけど、やっぱり反応がな～い。それはいいとして、とにかくスク水脱いで洗いたい～！　
　男の人はシャワーを手にすると自分の体にお湯をかけて、さっさと出ていってしまいました。
　ドアが閉まったと同時にスク水を脱ぎましたよ。ボディソープで体を洗い泡まみれになったままスク水をごしごし洗濯。それからお湯を浴びてバスルームを出ました。


㊱
　まだ時間はあるし２回戦はベッドかな。バスタオルを巻いて戻ると！
　なんと男の人は着替えていて帰り支度をすませてました。えっと、あれでよかったの？　最初がヤークトさんだったから、てっきり男の人って何回もできるもんだと思ってた。
　帰りぎわ、ホテル代を「ワリカンになんない？」とか言われたけど、そこは笑顔で「よろしくお願いしますぅ」で押し切った。ったく！　アプリにはちゃんと「ホ別」ってなってるでしょーに！

　そんなわけで1時間前にいたハンバーガーショップに戻ってきました。ひょーし抜けするくらいラクでいいんですけどね。確かめたいこと、あったんだけどなぁ。
　もう一度、アプリを立ち上げます。今度はすぐにレスポンスがありました。待ち合わせの連絡もスムーズ！　きっといい人ね。
　……えっ……と。また……オタクの人でした……。
　それで……なめられました。あ、バカにされる、ではなくて、舌でベロベロとです。全身、首から下ですが、くまなく。正直、気持ち悪かったです。
　キスはお断りしました。口内炎なんで～とウソついて。
「うぇぇ」とか「ひぇぇ」とかヘンな声が出てヒヤヒヤしました。ご機嫌そこねたら怖いじゃないですか。
　でも、なんでか喜んでましたけどね。

〇月△日　３人目のお客さん　１時間
戦果じゅう
マニアックな……となるとセンチネルＡＣⅠかな。
１０センチ　本人がそう言ってた。実は９センチ、だと思う。

　本番？　しましたよ。入れられちゃいました。もちろんゴムは付けてもらいましたよ。５分、いや３分、う～ん２分くらいかな？　あれ？　前の人と同じ文だ（苦笑）。


㊲
「せまっ！　きっつ！　あぁダメ！　締めないでぇ」
　優季の中に入ってきた途端、のけ反って大きな声で言ってました。
　それを聞いてホっとしたんです。この間１２８ミリ砲でさんざん攻められたんで心配だったの。もしかしたら広がっちゃてて元に戻らなくなってたらどうしようって。でも、半分くらいの太さの男の人でも「狭い」って感じてくれたんです。
　うれしくなってサービスで感じてるふうの声を出したら、すごい勢いで動いて１分くらいで終わっちゃいました。２回戦あるのかなぁと思ったけど、シャワー浴びたら帰り支度してました。やっぱりヤークトさんがおかしいのよ。
　帰りぎわ、またまたホテル代がどーだとか言いだされて気分が台無しです。なんで「ホ別」が目に入らないのかなぁ（怒）。

　ホテルを出て小走りで退散。いくつか角を右に左に曲がって後ろを確認します。つけられてはいませんでした。ひと安心。ＡＴＭに立ち寄って入金、それから甘いものが食べたくてクレープ屋さんへ。
　まだ陽は高いまま。氷がたくさん入ったコーラがおいしい。クレープを食べ終えひと息つきます。アプリで入金記録を見てニッコリ。もうちょっとほしいかな？
　だけど準決勝があるし宿題もしなくちゃだし。チームのみんなと遊ぶのもリベンジしたいし。ほんと女子高生は忙しい！
　準決勝、負ければ遊ぶ時間はできるかもしれないけど、やっぱり勝ちたい！　先輩たちに助けられてばかりの１年生チームだけど、少しは役に立ちたいし勝利に貢献したいなぁ。優季、ガンバる！
　
　
㊳
　みなさんにご報告があります！
　準決勝、勝ちました！　いよいよ決勝戦です！

　と、その前に。準決勝が終わって大洗に帰ってきたタイミングで帰省です。優季はすぐそこなんですけどね。１泊２日だったけど、久しぶりに実家で羽を伸ばしてリフレッシュできました。
　学園艦に戻る朝、ちょっと早起きして恐らく最後になる夏の冒険にゴー！
　勝手知ったる地元です。顔見知りに会わないよう注意、注意。奥まったところにある古びた喫茶店で行動開始です。ここはおいしい紅茶が飲めて、それになんといってもラブホまで歩いて行けます。実は別れた彼と一度入ったことがあるんです。
　３０分ほどゆったりまったりしてアプリをオン。あとは待つだけ。
　連絡がきたのは１５分くらいたってから。場所を指定して喫茶店のお会計をすませ、帽子をかぶりサングラスをかけて向かいます。
　３０歳くらいかな？　ワイシャツ姿だけどネクタイはしていない。キャリーバッグを横に置いてハンカチで額の汗をぬぐっていた。
「よろしくお願いします」
　あいさつすると
「こちらこそ」
　と笑顔で返してくれた。キャリーバッグを引いてラブホテルの入り口に向かう男の人についていく。


㊴
　部屋に入ると「へぇ」と言いながらあちこち見ている男の人。
「ラブホなんてずいぶんきてないけど、豪華になってるんだなあ」
　と感想をもらしている。
「久しぶり、なんですか？」
　聞いてみる。
「１５年はきてないなあ。結婚しちゃうとくる必要ないから」
「ラブラブですね。いーんですか？　遊んでも」
「いいの！　ケンタイキだし。仕事が忙しくて今回の出張前にもケンカしちゃったし」
「あ～ワルい人だぁ」
　すねてるみたいな大人の男の人がおかしくて軽口を投げかけてみます。
「たまには、ね。結婚してからは奥さんひと筋だよ」
「へぇ～」
「中学生、抱くのなんて２０年ぶりだし」
「中学生じゃないですよ！　ちゃんとオトナです。……って中学生としたことあるんですか？」
「あ～、ま～、その話はいいよ」
「え～、興味ある！」
「ん～。高校１年のときに付き合ってた彼女、あっいまの奥さんなんだけど。弟がいてさ、その彼女の相談に乗ってたらゴニョゴニョ……」
　話を聞きながら冷たい視線を送る。
「ひどいなぁ。ウワキものぉ」
「あ～だから言いたくなかったんだよなぁ」


㊵
　頭を抱える男の人は気を取り直したように
「そ、そ、それより！　はい、これ」
　と銀行の封筒に入ったじゅうを出してきた。
「ありがとうございま～す。銀行とかでバレちゃいません？」
「これはヒミツの口座なの」
「ホントにワルいダンナさんですねぇ」
「うん。だからワルいこと、させてもらうよ？」
　男の人の顔が近づいてくる。とっさに手でガードしてしまうと
「あ～、キスはダメ？　もしかして彼氏いるのかな」
　うまい言い訳が向こうからやってきました。
「そうなんです」
　うつむいて申し訳なさそうに話すと
「しかたない。そのぶん楽しませてもらうよ」
「……はい」
「シャワー、先に浴びてきていいかな？　早く汗、流したいんだよね」
「あ、どーぞ。ごゆっくり」
「すぐすますよぉ」
　ニッコリ笑って男の人はバスタオルを首にかけ立ち上がった。
（キスは……強く言ってくれればＯＫしちゃったかも。やさしそうだし）
　１０分ほどで男の人は戻ってきた。腰に巻いたバスタオルはこんもりとしています。見るとはなしに見てしまい顔が赤くなる。気取られないように
「それじゃあシャワー、いってきます」
　と告げ、そそくさとバスルームに向かいました。
（ヤークトさんほどじゃないにしても大きかったような……）


㊶
「お待たせしました」
　ベッドの横まで歩いたところで男の人は軽々と優季を抱き上げる。
「すごい筋肉ですね」
　優季が感嘆の声で言うと
「奥さんが体育会系でね、筋トレに付き合ってたから。それに、すごいのは筋肉だけじゃないかもよ」
　ニヤっとして男の人はピンと敷いてあるシーツに優季をそっと寝かせた。それからテーブルとバスルームの照明を落とし、ベッドルームの明かりを暗くした。
「これくらいの明るさでいい？　恥ずかしくない？」
　思いがけない気遣いがうれしい。体から力が抜ける。バスタオルが解かれ耳元で
「きれいな体だね」
　そうささやかれました。男の人は耳から首にかけて唇をはわせてきます。
「ぅん……くすぐったい」
　小さい声で訴えます。男の人はマイペースだ。したいことをします。
「……ぁ……あっ」
　唇と手のひらで左右の胸のふくらみを愛撫されると吐息がもれました。触り方はあくまでソフト。もむのも吸うのもやさしい。
「……ぁ…あ…あ…あっ…あん…」
　徐々に感度を上げていくような慣れた口技と指使いが優季の体をぴくっぴくっと反応させます。


㊷
（張りがあって、みずみずしくて、吸い付いてくるような感触。若いコの肌はやっぱりいい）
　手のひらと唇で優季を楽しんだ男の人は、次は舌を硬くして優季の乳首をつついたり唇ではさんでもてあそびます。
「あぁ、あぁ、ぁぁああ……あんっ！」
　両方の乳首を交互にねぶられあえいじゃいます。
　男の人の右手が腹部を撫で、そのまま通り過ぎて太ももをくいと持ち上げ広げてきました。
「ああっ！」
　内ももを滑った男の人の手のひらがアソコにかぶさり、軽い力で指が開け閉めされます。
「あぁん」
　吐息は熱を帯びています。男の人の中指が割れ目に沈み、ゆっくりと動かされました。
「んん…ん…ぁ…あんっ！　あぁ～」
「濡れてるね。気持ちいい？」
　男の人の投げかけに
「あぁっ！　ぃぃ…ぁあぁぁ」
　あえぎが答えです。男の人の指はたっぷり愛液をまといクリトリスをまさぐります。経験のなせるわざか、感じるポイントを迷わずに撫で上げ優季の声を大きくしていきました。
「あっ！　あっあっあっ！　あぁぁ、あ────っ、だめ、だめぇ！」
　単調な動きで強弱もついていないけど、快感が途切れることなく優季に襲いかかっています。
　無意識に太ももをきつく閉じました。でも指の動きは変わりません。じきに優季の体は反り返りました。
「んんん……んあっ！　あふっ！　あぅっ！　あっぁっ！　ああっ！」


㊸
　絶頂に達したと判断した男の人がようやく指の動きを止めました。優季は意識が飛んでしまったようです。
「ぁぁ……はぁ、あぁ、あぁ、あぁ」
　呼吸は乱れたままでしたが休ませてはもらえません。
「！　ぃやっ！　あっ！　だめぇぇ」
　優季の中に指が入ってきました。
「おおっ！　なんてキツいんだ！　すごい……。これは入れるのが楽しみだ」
　男の人がうれしそうです。
「あぁっ！　だめっ！　うごかさないでぇ」
　男の人の手首をつかみますが、やめてくれるはずはありません。指が回し入れられ出し入れされます。
「あぅううっ！　ひぃぃぃ……あぁんっ！　ぃやぁ」
（どうやらクリトリスではイケるみたいだけど、中は怖いのかな？）
　男の人は指を抜いてくれました。すると男の人の顔が優季のアソコに近づいてきます。
「はずかしぃよぉ」
　大きく広げられた両足の間に男の人の頭が見えます。敏感になっているクリトリスを唇と舌が愛撫を始めます。
「あぁぁぁああぁっ！　あぅぅん……ひぃっ！　あひっ！　ひぃぃぃ」
　舌先でつつかれたり、ぺろぺろと根元から先端に向かってなめ上げられたり、舌全体を使って包み込むように愛撫したり。舌技を駆使され優季はもうメロメロです。
「あっあっあっ！　あんっ！　だめっ！　だめだめだめぇ！　んあっ！」
　また上り詰めました。


㊹
　男の人は体を起こし口元を腕でぬぐっています。
「あぁ……あぁ……あぁ……」
　優季は快感の余韻に浸っています。うすく目を開けると男の人がバスタオルを外したところでした。
「！　おおき、い」
　１５センチを超えて太さもかなりあるものがそそり立っています。マズルブレーキは隆々とふくらみ、おまけに日本刀のように凛々しく反っています。
「どう？」
　そんなこと聞かれても答えられません。それにまだ意識がはっきりしていないんです。
　男の人は優季の横に座り直し４センチ四方ほどの袋を手にしました。
「コンドーム、つけてくれる？」
「え、やったこと、ない」
「そーなんだ。じゃあ教えてあげる」
　男の人は優季の体を起こし自分は横になりました。それから袋を破って中身を取り出し優季に手渡します。
「先っぽの飛び出たとこね。そこをつまんで」
　言われたとおりにします。
「じゃあ、コイツを握って上に向けて。先っちょにある穴にね、つまんだところを当てて。そう。で、丸まっているのをくるくるって」
　ぎこちない手つきでしたがコンドームをつけ終えました。これは初めての経験です。
「おおきい。……それにあつい」
　消え入りそうな声でつぶやきます。
「上に乗って自分のアソコに入れてごらん」
「えぇ！？　……できるかなぁ」
「さあ」


㊺
　ゆっくりと男の人にまたがります。屹立した肉棒に恐る恐る手を添えアソコに導こうとしました。
「ん、んん、うまく、できない」
　優季は身長１４５センチです。１５センチ超の主砲は大きすぎです。
「むり、かも」
「あぁ、いいよ。ごめんね、無理言って」
　男の人は優季を寝かせて覆いかぶさってきました。
「入れるよ」
　優季の足を大きく広げた男の人がマズルブレーキを押し当ててきました。
「あっ！　あぁっ！」
　じわじわと優季のアソコを広げながら入ってきます。。
「あっ！　いやっ！　おっきいっ！　おおきいっ！　だめぇっ！　ああっ！」
　顔を左右に振りながら悲痛な声をあげます。もう、かなり深く入れられている感覚です。
「おぉっ、きつい。なんてせまいんだ。こんなの初めてだ。深く入れるほど締めつけられるぅ」
　根元まで押しこんだ男の人が腰をぐりぐりと押しつけてきます。
「あぁっ！　だめぇっ！　あっ！　あぁっ！」
　ピストン運動が始まりました。
「あっ！　んぐっ！　んっ！　あぅ！　んんっ！　ぁひ！」
　まるでスポーツをしているようにパワフルでエネルギッシュな動きで優季を攻めたてています。しかも出し入れの速度や深さ、ストロークを変化させられるのだからたまりません。


㊻
「ぁぅっ！　あぁ、あぁ、あぁぁぁ、んっ！　あっ！　あぁっ！」
　男の人のダイナミックな腰使いにベッドをきしんでいます。と、動きが止まりました。
「足、閉じて」
「はぁはぁ……ん」
　男の人は優季の体に腕を回し、抱き合うかたちで回転。優季を上にしました。
「体、起こして」
　男の人の胸のあたりに手をついて言うとおりにします。自分の体重で深く入ってきてしまい大きな声が。
「あっ！　あぅっ！　あんっ！　あぁっ！」
　男の人は両手を伸ばして優季の胸をつかみ、もみしだきます。
「動いてみて」
　この要求には応えられません。
「お、っ、き、くて……うごけなぃぃ」
「じゃあ、突き上げてあげよう」
　冷静に言った男の人が腰を上下させます。
「ああっ！　ああっ！　あ────っ！　だめだめだめっ！　だめぇぇぇ！」
　体を起こしていられません。倒れかかると、男の人は優季の体を抱きしめて肉棒を大きく出し入れしてきました。
「ああ────っ！　あ────っ！　あぐぅ…ひぎぃぃ…だ…め…ぇ」
　ベッドが地震かと思えるほど揺れています。もう限界です。すると突然静かになりました。
「ぷはぁ────っ」
　呼吸を止めて優季を攻めたてていた男の人も限界だったようです。


㊼
「はっ！　はっ！　はっ！　はっ！　はぁあああ。ほんと、さいこーだよ」
　男の人が荒く呼吸をしながら歓喜の声をあげています。優季はぐったりです。
（あんまりいじめちゃかわいそうかな。それほど経験が多いってわけでもなさそうだし。かわいらしい女のコの気持ちいいおま○こをあじわえたから、よしとしよう）
　男の人は優季から肉棒を引き抜きました。。

（華奢なコだなぁ。無駄な脂はいっさいついてないし肌はつやつやして張りがある。背中から小さなお尻につながるラインがキュートにくびれていて、うん、とってもエロい。それに、なんといってもキツく締めつけてくるアソコだよ！　バックで射精したらどんなに気持ちいいことか）
　興奮を抑えて優季のウエストに手をかけ持ち上げる。

「よつんばいになって」
　素直にその格好になるのは羞恥心がじゃまをします。
「はずかしぃよぉ」
　男の人は有無を言わせずぐいと引き上げ、優季の細く白い２本の足の間に自分の両膝を割り込ませました。
「あぁ……だめぇ」
「バック、好きなんだよね」
　左右の膝を使って優季の両足はめいっぱい広げられました。
「入れるよ」
「あぁっ！　いやっ！」
　優季の声を無視して１５センチ超の肉棒が入ってきました。情け容赦なく最奥まで一気に入れられます。


㊽
　優季のウエストをしっかり押さえた男の人がピストン運動を開始。優季はまくらに顔を埋め、伸ばした右手でシーツを力いっぱいつかみます。
「あぅっ！　ひっ！　ひぃっ！　あぐっ！　あっ！　あひっ！　ぅぐっ！」
　突き入れられるたび、引き抜かれるたび、悲鳴にも似た声が口から出ていきます。

 さっきまでは向き合った体位でのセックスであり、反り返った肉棒の向きが１８０度違う。感じ方の違いがわかるほど優季にセックスの経験はない。しかし、体が異なる刺激を感じ取っていた。さらに後背位の恥ずかしさも手伝って、声のトーンとボリュームが先ほどより高く大きくなっていた。
　パンパンパン……とリズミカルに腰をぶつけ卑猥な音をベッドルームに響かせる男の人。ギシギシ鳴るベッドの音もいやらしい。
「あぁ、あぁ、あぁ、ひぃぃ、あふ、あぅ、あっあっあっあっ、あぁぁぁ」
　声を出し疲れたのか、かき回されるのに疲れたのか、声に張りがなくなってきた。
　男の人は最高の快楽である射精の瞬間に向けて行為に没頭している。
（握られてるみたいに絞めつけてくる。なんて気持ちいいんだ。このコに生でぶちまけられるヤツに嫉妬するよ。ああ、たまらん！）
　興奮と運動量で息が荒くなってきた男の人がついに最後通告。
「そろそろ……。このままバックで出すぞ！」
　優季をつかむ手に一段と力が込められ
「いくっ！　ああっ出るっ！」
　おびただしい量の精液がコンドームに放たれる。同時に優季の意識が飛んだ。
　

㊾
「気持ちよかったぁ……さいこー！」
　歓喜の声をもらす男の人。
「ふぅ────っ」
　大きく息を吐いた男の人はゆっくりと肉棒を優季から引き抜く。肉棒が跳ね上がりコンドームにたまった多量の精液の重みで先端が垂れ下がった。
「いっぱい出たなぁ」
　目を細め満足げにつぶやく。ウエストから手が離された優季はスローモーションのようにベッドへ崩れ落ちた。
　男の人は肉棒からコンドームを外し、しばってゴム箱に入れた。それから肉棒と優季を交互に見て
「シャワー行くか」
　そうつぶやき、優季にふとんをかけて立ち上がる。

（なにか……聞こえる……セミが鳴いてる……）
　それがシャワーの音だとわかるまでどれくらいの時がたったでしょう。ゆるゆると目を開けますが頭の中はぼんやりとしています。
（すごかった……ヘンになっちゃうかと思ったぁ）
　意識と感覚が徐々に戻ってきました。
「あっつ」
　と声をあげ、ふとんを払いのけます。
（ふとん、かけていってくれたんだ）
　優しさになごみます。体を起こそうとしたとき
「きゃっ、つめたい！」
　太ももとお尻に濡れたシーツが触れ思わず声が出ました。


㊿
　ちょうど男の人がバスルームから出てきて
「どーしたの？」
　と聞いてくる。
「汗かいてたみたい。シーツが……」
「えっ？」
　きょとんとする男の人。エアコンはかなり効いている。男の人ははっとしてしどろもどろになり
「あ、あぁ、汗……うん、汗だ。激しく、その、しちゃったから」
　ヘンなの……と思った瞬間、優季はベッドに目を向け顔が真っ赤になりました。濡れている部分は──、さっきまでその上で繰り広げられていたのは──！
　自分のアソコからあふれ出た液体なの！？　額から汗が噴き出します。
「シャワー、いってくる！」
　バスタオルをひっつかみ、その部分にふとんをかぶせて急いでバスルームに向かいました。男の人は見ないふりです。
「やだ、もお！」
　頭からシャワーを浴びながら嘆きます。全身を洗ってようやく落ち着きました。
　シャワーを止めバスタオルで体を拭いて戻ると男の人が聞いてくる。
「なにか飲む？」
「水を」
「はい」
　男の人はキャップを開けてミネラルウオーターのペットボトルを手渡してくれました。
「どうも」
　軽く頭を下げ半分ほどをのどに流し込みました。男の人は缶ビールのプルトップを引き上げごくごくと音をたてています。
「ぷはーっ　んまい！」


51
　一気に飲み終えた男の人は缶を握りつぶし
「ふぅ。ごめん、そこのごみ箱に捨てといて」
　と手を伸ばして優季につぶした缶を渡してきました。足元にあったゴミ箱に缶を入れようすると、そこにはあるものが。使い終わったコンドームです。白濁液がたっぷり入っているのが見えました。
（すごいいっぱい。別れた彼が見せてくれたのより３倍は入ってる……）
「さ、着替えて帰ろうか」
　と言って男の人はバスタオルを腰から外しました。優季の視線に気づいて
「ん？　なに」
「ふしぎだな、って」
「なにが？」
「あんなに大きかったのが、小さくフニャフニャになってる」
「ははは。出しちゃうとこんなものだよ。また大きくなるには数時間はインタバルがいるね、若いときならともかく」
「ふぅ～ん」
　優季も下着をつけ帰り支度を始めます。
「出よう。きょうは会えてよかったよ。ありがとう」
　と男の人。優季は上目遣いでいたずらっぽく
「ウワキはだめですよ～」
「えっ！？　あ、ああ。そーだね。駅で奥さんにお土産買って帰るよ。若くてかわいいコと楽しんだ罪滅ぼしに」
「さようなら」
　ラブホテルを出て笑顔で手を振って別れました。


52
　学園艦に帰還。海風は心地よいけど夏の太陽は容赦なく照りつけてきます。いつものアイスクリーム屋さんで帽子とサングラスを外して、ようやく肩の力が抜けました。席についてノートを取り出し記録します。

〇月△日　４人目のお客さん　２時間
戦果じゅう
たくましくて強かったから……Ｔ３４／８５かな。
サイズは１６センチってとこね。優季には大きすぎる気がしたなぁ。

　ここまでの合計がごじゅうよん。もう十分よね。夏の冒険はおしまい。
　早く新しい彼を見つけなくちゃ。フツーのデートして映画観たり遊園地行ったりしたいなぁ。アルバイトもしてみたい。ウエイトレスとかいいよね。かわいい制服着たい。

　大会の決勝戦は１０日後です。絶対、絶対、ぜぇ～ったい廃校になんかさせない！　なにができるかわからないけどガンバろう。みんなの未来のために。    </description>
    <dc:date>2025-05-17T22:46:36+09:00</dc:date>
    <utime>1747489596</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/55.html">
    <title>ガールズアンドパンツァー　エロパロSS　第一章</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/55.html</link>
    <description>
      SS

すずらんは白く汚れる
第一章「電撃戦」


①
宇津木優季です！

　高校生活初めての夏休み、優季の「とあること」を書いていきます！
　宿題じゃないですよ。青春の記録です。
　そっちの名前は「うさぎ」。うさぎは平仮名。カタカナは混同しちゃいますから。
　なにを書くのかって？　それは！ 今は秘密です！

　あっ、そーだ。優季のこと知らない人のために自己紹介をします。
　大洗女子学園の１年生。身長は１４５センチ。
　バストは控えめ笑　成長する予定！
　ウエストは細い。男の人だと両手を回すと指が届いちゃうかも？
　ヒップは小ぶり。キュートだよ！
　非処女。

　出場している大会は初戦を突破！　１回戦は試合数が多くて次の試合まで時間があるから、その期間で最初の１ページを書けるかな？

それでは！　楽しみにしててね！


②
　学園艦はなんでもあります。でも、そういうことをする施設はありません。そういうこと、って？　もお～わかってるくせにぃ。
　なので、港に寄った時、陸に上がれる機会はチャンスです。
　きょうは久しぶりの上陸。どんな出会いがあるのか、不安半分で胸が高鳴ります。いよいよです。
　そういう建物……ラブホテルが建ち並ぶところの近くにあるカフェで作戦開始。アプリを立ち上げて入力っと。
　あとは待つだけ。
　！　５分もしないでメッセージの着信音が鳴りました。
「近くにいます。お相手できますか？」
　すぐ返信。
「では15分後に。待ち合わせはわかりやすい場所を知ってますか？」
　送り終えたら返信がきました。
「ホテル〇〇の前で。白い建物はそこだけだからわかると思う」
「わかりました」と返しアプリの機能を停止。カフェを出ます。

　白いラブホテルの前、男の人が立っています。近づくと驚いたような顔で
「うさぎちゃん？」と聞いてきました。
「はい」と答えると右手を握りしめています。
「？」
　男の人は「入ろう」と言って、私の腰に手をまわし入り口にエスコート。
なんか慣れてるなあ。
　ドキドキする間もなく、うす暗くてヒンヤリしたエントランスに。
　部屋を選ぶパネルは２つ３つ明かりが消えてる。こんな昼間にお盛んね。なんて。優季もか。
　男の人が選んだ部屋に向かいます。


③
　部屋に入って椅子にかけます。
「こんなにかわいいコがきてくれるなんて思ってなかったよ。ノーと言われないうちに入っちゃえって」
「うふふ。あー、それじゃあまず」
「わかってるよ。いち、に、さん……はい、じゅうね」
「ありがとうございます」
「渡してから言うのもあれだけど、ほんとうにいいの？」
「なにがですか」
「めちゃかわいいし、外で見たときは中学生かと」
「え～、オトナですよぉ。あ、もし捕まっちゃうとしたらやめます？」
　男の人は顔をぶんぶんと横に振り「まさか」と言いました。
　トートバックからコレ用に百均で買ったビニールバッグを出して、いただいたものをしまいます。
「あれ？　バッグに入ってるのって、もしかして制服？」
　クリーニングに出そうと思って入れてたんだった。うなずくと
「２枚追加するからさ、それ着てもらえないかな」
「えぇ！？　どーしよっかな」
「頼むよ。好きなんだ、制服」
「しようがないなぁ」
　２枚はおいしいし。
「いいですよ」
「やった！　お願いついでにシャワー浴びたら着てほしいな」
「はい」
「下着はつけないでね」
「……」
「いいでしょ？」
　顔が赤くなってる。でも、２枚もらっちゃったし。
「……はい」
　どうにか返事を絞り出しました。


④
「シャワー行っておいで。一緒に入るかい？」
　すっかり余裕の男の人。
「じゃあ、お先に」
「ゆっくり鑑賞させてもらうよ」
　言ってる意味がわからず首をかしげると、男の人はベッドの後ろを指さします。
　ガラスの向こうにバスルームが見えます。とゆうことは──まる見えです！
「え～～！」
「さあ早く。うさぎちゃんを見せてほしいな」
　落ち着いた口調で告げられ、覚悟を決めなきゃいけなくなりました。バスタオルを抱えてバスルームに向かい服を脱ぎます。夏だからあっという間に全裸です。前を隠し、かがんでお湯を出しました。
（後ろを向いてもお尻が見えちゃうし、う～）

──これから、もっと恥ずかしいことをいっぱいされるのに。かわいい優季ちゃん。

　男の人の視線をなるべく意識しないようにして手早くシャワーを浴びました。もちろんアソコはしっかり洗います。
　シャワーを止めてバスルームから出ると、男の人がバスタオルを手渡してくれました。
「ありがとう」
「どういたしまして。かわいいね、なにもかも」
　かわいいと言われて、また顔が赤くなります。
「じゃ、ちょっと待っててね」
　入れ替わりに男の人はバスルームに入っていきました。腰に巻いたバスタオルが大きく前に張り出しています。


⑤
　男の人がバスルームに入りました。もちろん全裸です。ある一点に視線がクギ付けになり息を飲みました。
「お……おおきい」
　男の人はこちらが見ているのを知ってか知らずか、平然とシャワーを浴び始めました。ボディソープを手のひらにポンプして巨大なモノをしごくように洗っています。
　別れた彼のとは全然ちがいます。長さも太さも。あんな大きいの、優季に入るのかしら？
　彼が言ってた。
「優季ちゃんのアソコ、狭すぎ！　きつい！」
　だって。
　体が、アソコが、熱くなっていくような気がします。いや、気のせいじゃないかも。呼吸が速くなってきました。一度、ソレから目を逸らして深呼吸。
（大丈夫！　きっと大丈夫。赤ちゃん産むよりは小さい。だから大丈夫）
　ふと履修している課目を思い出してしまいました。
（なんかで見た黒森峰だったっけ、大きな戦車がいたような……あっそうだ、ヤークトティーガー！　１２８ミリ砲だよね……あんな感じ）
　カチャと音がしてバスルームとベッドルームを仕切るドアが開いた。
「うさぎちゃ～ん、せいふくー」
　男の人が笑みながら片手を口のところに持ってきて呼びかけてきます。
「いっけない。いま着ます」
　体に巻いていたバスタオルを外し制服を着ました。下着なしだからヘンな感じです。バスタオルをたたんでソファに置くと
「いいね、きちんとしてるコは好きだよ」
　いつの間にかそばに立っていた男の人が言い、ベッドに腰かけました。
「おいで」
　男の人の前に足を運びます。


⑥
「かわいいよ、うさぎちゃん。キスしていい？」
「初見の人とは……」
「そっかぁ、残念。もう少し前にきて」
　一歩進むと男の人は制服の裾から左手を差し入れてきました。手のひらで包み込むようにしてフニフニともまれます。
「……っ」
　声が出そうになる。指が乳首をちょんと押しました。
「はぅっ…」
「敏感だね。楽しみだ」
　男の人の右手がスカートをたくし上げお尻を撫でてきました。
　恥ずかしくって体が熱くなっていきます。
　男の人は生肌の感触を確かめるように優季のお尻を撫でまわし、たまに少し力を込めて弾力を味わっています。
　左手が制服の下を横滑りし、もう片方の胸に移動してきました。いきなり乳首を軽くつままれます。
「あぁっ！」
　優季、陥落です。体の力がふっと抜けました。２本の指で乳首がこりこりといじられています。
「あん……はぁあ……あっ！　あぁ」
「感じやすいんだね」
　太ももの内側が撫でられています。手の甲がアソコに軽く触れました。ピクっとしちゃいます。男の人はスカートから右手を引き抜いて優季の目の前に持ってきました。
「わかる？　うさぎちゃんのアソコ、染み出してるよ」
「ぇぇ…ぃゃ…」


⑦
　いろんなところをこんなふうにねちこく愛撫されたことなんてありません。
　キスして、おっぱい揉まれて、乳首を吸われて、アソコをいじられて。それから挿入。動いて、上下を入れ替えて、もう一度寝かされて、激しく動いて、おしまい。
　そんなセックスしかしたことないです。
「あっ……あんっ！　あっ！　あぁっ」
(こんなエッチ、知らない)
　体のすべてが性感帯にされていくような前戯で、優季はどんどん感じてしまいます。
　制服をまくり上げ胸があらわにすると、男の人は器用に制服を折り込んでずり落ちないように留めました。
「いい色だ。大きさもカタチもいい」
　小さいのを気にしていたけど……褒められて、ちょっとうれしくなりました。
　次はスカートです。ホックが外されファスナーが下ろされました。ストンと床に落ち、無防備なアソコが明かりに照らされます。
「生えてないんだね。処理したの？」
　ふるふると頭を横に振ります。
「おおっ！　天然ものかあ！」
　男の人はうれしそう。
（天然って……、魚じゃないんだから）
「少し足、広げて」
　恥ずかしいけど言われたとおりにします。
　男の人の両手が太もも、お尻をめまぐるしく撫でまわていきます。内ももは手のひらも手の甲も使って快感を呼び起こします。


⑧
　ついに割れ目に指が触れました。びくっと反応します。
「あぁぁっ」
　男の人にかかりそうな吐息に熱を帯びているのが恥ずかしい。
　割れ目に沿って指が動きます。優しい指使いですが、ソコは敏感なところです。あえぎ声が漏れちゃいます
「あぁっ！　はぅっ！　あぁっ！　あぁぁっ！」
　いちばん敏感なところ、クリトリスに到達した指が愛撫を加えてきます。
　足が震えて立っていられそうにありません。クリトリスをいじる男の人の腕を両手でつかんでしまいました。
「肩に手を置いて。もっと気持ちよくしてあげる」
　言われたとおりにします。男の人は指を割れ目に沈めました。直後、クリトリスに濡れた指の感触が伝わります。優季から染み出た液をすくいとり、上に下に右に左に、右回り左回りと指技を駆使してクリトリスを攻めたてます。
「あんっ！　あっ！　あっあっ！　あんっ！　だめぇっ！　あっ！」
　感じすぎて体をまっすぐにしていられません。男の人の肩に置いた自分の右手に額が付きました。男の人はショートボブの黒髪を嗅ぎ
「いいにおいだ。声もかわいい。ほんと、うさぎちゃんに会えてよかったよ」
　五感で優季のことを楽しんでいます。視覚、聴覚、嗅覚、触覚。味覚は……これから？
　優季のアソコをびしょびしょにした指がようやく離れました。男の人は濡れた指をバスタオルで拭いて、自分の腰からするりとほどきました。
　優季は快感から解放され息が弾んでいます。薄く目を開けると


⑨
　目の前で天を衝く凶棒が怒張していました。まじまじと見てしまいます。
　長さは２０センチを超え、太さはところによっては直径５センチを超えてそう。息を飲む。
「すごい……」
「さわってごらん」
　おずおずと右手を伸ばしますが、あと少しのところで手が止まります。ためらってしまい手を握りしめてしまいます。
「さあ」
　促され手を開いて握ります。
「熱い……すごく…すごく硬い」
「両手で」
　両手で握っても出ている部分がはるかに多いです。
「指が回せない……」
　ひゃくにじゅうはちみりほう。怖いくらい。
「上のほう撫でて」
　上のほう。ヤークトティーガーにはないマズルブレーキ。赤黒くテラテラと鈍く光る亀頭。カサが大きく広がり外周は太い幹よりさらに大きい。反り返った形状はなんともまがまがしい。
　左手は砲身を握ったまま、マズルブレーキの砲口に右手を覆いかぶせます。
(なんで、すなおに言うこと聞いてるんだろう？)
 催眠術にかけられたような気持ちになります。視線が動かせません。
「なにか出てくる……。ヌルヌルしてる」
「ガマン汁だよ。うさぎちゃんと遊びたくて早くしろって急かしてる」


⑩
　ねばねばしたガマン汁が手のひらにくっつきます。その手でマズルブレーキをゆっくりと撫でまわします。
「気持ちいいよ、うさぎちゃん」
　男の人は優季の手に自分の右手を重ね、しごく動きを催促します。マズルブレーキから砲身にかけてストローク。
「うん、じょうず」
　そう満足げに言うと
「そろそろ」
　男の人は優季の手のひらをバスタオルで拭って立ち上がりました。
　優季を軽々とお姫さまだっこして広いベッドの真ん中に寝かせました。純白のシーツがピンと張られ上掛けは下のほうにたたんで置かれています。
　右側に横座りした男の人は優季の両手を頭の上に持ち上げ、両の手首を押さえました。
「やさしくして」
　か細い声で伝えます。
「まかせろ」
　なにを？　と思う間もなく男の人が愛撫を開始しました。右の山……丘のふもとに舌が当てられます。左の丘には右手があてられ左右同時に攻勢をかけてきます。


⑪
「あっ！　あんっ！　あぁん！」
　左右の乳房をねぶられ、もまれます。這いまわる舌はふもとから折り返しながら頂上に向かいます。つん、つんと舌先が乳首をつつきました。
「あぅっ！　あんっ！」
　大きな声が出ちゃいました。優季の乳首はちりちりして硬くなっているのがわかります。男の人はそれを喜ぶように舌を動かしてきます。
　左の丘は下からもみ上げられ指が柔肌の感触と弾力を楽しんでいます。男の人は身を乗り出して左の乳首の攻略に移ってきました。
　いきなり吸われ優季の体がビクっとします。
「あ──────っ！　あんっ！　ぃぃ…いいっ！」
　男の人は優季の両腕を押さえていた左手を右の乳房に移してもみ始めました。上半身を起こし指、手のひら、舌、唇を総動員して左右の乳房を愛撫します。
「ああぁぁぁん！　あぁっ！」
（胸だけで……こんなに感じちゃうなんて……うぅ、恥ずかしぃ）
　声が出っぱなしです。
　体を起こした男の人は攻略目標を下げてきました。
（脂がほとんどついてなくないし、ほっそりしてるなぁ。未成熟の体は大好物だよっ！　お尻は大きくないのに引き締まっているから、ちゃんとくびれがあるし。バックで攻めたときのながめが楽しみだ）
　男の人はお腹からおへそ、脇腹と広範囲になめまわし、ときには軽く吸ってきます。
（……くすぐったぃ）
　優季の反応がうすいとみるや、男の人はアソコへ攻め込んできました。


⑫
　優季の左足首がつかんで持ち上げられました。アソコが丸見えにされます。
「いやぁ、恥ずかしぃよぉ」
　しかも優季の足の間に体をすべり込ませ、左右の足を大きく広げるんです。
「だめぇぇっ！」
　優季は両手を前に突き出し抵抗します。でも男の人の力にはかないません。膝裏を押し上げられМ字開脚のポーズをとらされました。それまでも十分に恥ずかしかったけど、秘所をさらすのはさすがにハードルが高すぎです。
「いやぁ、だめぇっ！　はずかしぃったらぁ」
　優季のお願いは男の人にとって興奮剤でしかないようです。アソコを見てうれしそうに「ひゅ～」と口笛を吹きました。
「おねがぃぃ、みないでぇ」
　両手の甲を重ねてアソコの前に防衛線を築きます。
　男の人は優季の羞恥心をあおるようにゆっくりと顔を近づけてきます。手にフゥっと軽く息をかけられます。
「あぁ」
　ほんの少しの刺激なのに体に力が入ってしまいます。きっと、これからされるであろう「恥ずかしいこと」に身構えたのでしょう。
　優季の手に男の人の唇が触れてきました。まるで、隠されたところをこうするんだよといわんばかりになめまわされます。
「ぅぅ……あぁ」
　防衛線の突破は時間の問題です。


⑬
　唇と舌で攻める男の人。なかなかどかされない優季の手がついにつかまれました。カーテンを開くように両手が排除されます。とうとうアソコが露わになってしまいました。
「はずかしぃよぉ！　みちゃだめぇ！」
　もちろん、やめてくれるはずもありません。ならばと両太ももを閉じて男の人の顔をはさみます。男の人はうれしそうに
「ダメだよ、うさぎちゃん」
　膝裏をつかまれ、さっきよりも大きく広げられてしまいました。もう優季は手で隠すことをあきらめ、これからされることに不安半分、シーツをぎゅっとつかみます。
（それほどぷっくりしていないアソコがかわいいなぁ。愛液がにじみだして濡れてるのがエロいよ）
　優季のアソコをじっくり観察していた男の人は、クリトリスに攻略ポイントを定めたようです。顔を横にして割れ目に上下の唇を合わせ、無防備になったクリトリスをねぶり始めました。
「あ────────っ！　あっ！　あぁあぁあぁあぁあぁ─────っ！」
　強烈な刺激です。顔を振り上半身がのけ反ります。あえぎ声のトーンが上がりました。
　くちゅ、くちゅ、ぴちゃ……。淫靡な音が耳に入ってきます。
「いやぁ……だめぇ……やめ……」
　快感の波が次々に襲ってきます。


⑭
　アソコへの愛撫にピクっ、ピクン、ビクっと体が震えます。男の人の舌はアソコの左右を攻めてきました。上から下、下から上となめ続けています。
「あぁぁ……あ～んっ！　ヘンに……なっちゃ…うぅ…」
　あえぎ疲れて力が抜けてしまいました。それでも男の人は愛撫をやめてくれません。

　優季は「いく」というのがよくわかっていません。経験が少ないからでしょうか。別れた彼との行為ではキスも愛撫も気持ちよかった。挿入は３回目には痛さがなくなり「ヘンな感じ」になったことはありました。その先に進めなかったのは、彼が射精してしまったから、なのでしょうか。
　自分の彼女を満足させられない気後れが理由だったのかはわからないが、とにかく彼は優季から離れていった。

　今、優季はものすごい勢いで「開発」されているようです。

　舌が優季の中に入ってこようと伸ばされて、体が大きく反応します。
「あぅっ！　……う…あぁあぁあぁあっ！　だめぇ、いれちゃ、だめぇっ！」
　優季のお願いを無視して舌がいっぱいに突き出され奥へと入ってきます。
　ところが、しばらくしても動きがありません。男の人が舌をひっこめます。
「すごい締めつけだ。舌が動かせない」
　そうつぶやきました。


⑮
　それならと、男の人は指を挿入してきました。
「あっ！　ぃやっ！　やぁっ！　だめぇ！」
　優季が懸命に拒絶してるというのに、男の人はお構いなしに指を入れてきます。
「うぅ……なんて狭いんだ。……締まる、締めつけてくる。……すごいな」
　指が抜き差しされます。
「あぁっ！　だめっ！　動かしちゃいやっ！　だめぇっ！」
　必死のお願いはやっぱりきいてもらえません。
　深く入れた指をまわすように動かされます。
「あっ！　そんなっ！　だめっ！　いやぁっ！」

　なんでなのか自分でもよくわからないのですが、挿入におびえがあるんです。入れられちゃえば、あきらめるというか、受け入れるんですが。

　指を引き抜いた男の人はすごくまじめな顔をして話しかけてきました。
「ねえ、うさぎちゃん」
　優季は呼吸が乱れていて返事ができません。視線を送ると男の人がとんでもないことを言ってきました。
「病気はない。血液検査の結果も見せる。だから、さ」
「え？」
「じゅう追加するから、エヌエヌさせて」
「えぬえ……」
　口に出してはっとしました。
　そう求められることはアプリをインストールしたときに考えました。もちろん答えは「ノー」と決めていた、はずでした。
　これまで経験したことのない愛撫でまともな思考ができなくなっていたのかもしれません。顔を右に倒した優季の口から小さく返事がこぼれ落ちました。


⑯
「せいり、あしたからだから」

　別れた彼に「つけないで入れたい。出す前につけるからさ」と懇願され、暴発されてしまった経験がありました。そのときも生理前だったので優季はあまり深刻になりませんでした。でも、慌てた彼はどこからかアフターピルを手に入れてきたっけ。
　それはトートバックに入っています。あ、生理前なのは本当ですよ。

　それよりなにより「じゅう」の誘惑にはあらがえませんでした。

「入れるよ」
　優季の承諾を得た男の人は喜々として体を起こし、ずいと膝を進めました。最大仰角でいきり立つ凶棒を最適な侵入角度へ導くべく前傾姿勢を取り、それでも足りずに右手で押し下げます。
　カサがさらに広がりまがまがしさを増したマズルブレーキを優季のアソコに押し当ててきました。ぐりぐりと動かし、ぬるぬるした汁をアソコに塗りつけます。
「んっ！……ぅぅん」
　凶棒がアソコを撫でる感触に吐息がもれちゃいます。ピンと張っていたシーツはさんざん身をよじらされたため乱れていて、「その時」にそなえる優季には握りやすくなっていました。
「力、抜いて」
　男の人に「その時」がきたことを告げられましが力を抜くなんてムリっ！　シーツをぎゅっと握ってしまいます。
　男の人は優季が息を吐いた瞬間、マズルブレーキをアソコに割り込ませました。
「あっ！　あぁっ！　あぁぁぁっ！」


⑰
　マズルブレーキがゆっくりと優季に入ってきます。
「あぁあぁあぁっ、おおきすぎっ！　むりぃいい！」
　アソコが広げられていきます。優季の声はほとんど悲鳴です。男の人は聞こえないふりで、凶棒がどんどん入ってきます。
「あうっ！　あうぅっ！　あふぅっ！　あぅうううっ！　ひ……いぃぃ」
　縦深突破されて優季の表情がゆがみます。男の人は前進あるのみといった様相で腰を前へ前へと進め、凶棒を奥へ奥へと入れてきました。
「ああっ！　だめ……だめぇっ！　おっきぃ……おっきぃよぉぉ」
　男の人が動きを止めました。

（ほんとに、なんて締め付けだ……。全体が強く握られてるようだ。こんな気持ちよさは味わったことないぞ）
　優季にナマで挿入したこと、思った以上にアソコがきついことに男の人の興奮度が爆上がりだ。それに、さんざん抜き差しし、かきまわしたあとには……中出しの快楽に思いをはせると息が荒くなっていく。

「すごいぞ、うさぎちゃん。ほら」
　男の人は優季の腰を左手で持ち上げ、右手で優季の頭を持ち上げて「その部分」が見えるようにしました。
「やぁっ！」
「もう半分以上、入ったぞ」
（えぇ！？　……これでまだ半分？）
「あぁっ……もう……むりぃ！　あぁぁ……むりぃ」
　優季をベッドに降ろした男の人は両足首をつかみ大開脚させます。そうして凶棒のすべてを優季に入れようとする動きを再開しました。


⑱
「ひぃぃっ！　ひぎぃ！　いやっ！　いやぁっ！」
　体をよじりなんとか逃げようとします。だけど許されるはずはなく優季の両足は男の人の肩にかつがれてしまいました。ウエストは横からガシっとつかまれています。
　男の人は体重をかけて凶棒を押し入れてきました。ずぶずぶと音が聞こえてきそうです。
「あひぃぃいっ！　いやぁっ！　ひぃぃ！　だめだめだめっ！　あぅううう」
　ついに凶棒のすべてをアソコに収めた男の人は、優季の足をМ字にして股間に体重を乗せてきます。
「ゔぅぅぅっ！　ひぎぃっ！　あぁぁぁっ！」
　歯をくいしばって耐える優季をながめる男の人は満足そうに
「えらいぞ、うさぎちゃん。ぜんぶ入ったよ」
　そう言いながら息を整えています。
（やばい、やばい、やばい。よすぎる。このきつさに慣れないとやばい）
「はぁはぁ、はぁ、はぁあ、あぁ、あぁ」
　動きが止まり優季もなんとか息が戻りそうです。アソコはジンジンとしびれています。ほどなくして男の人が
「動く、よ？」
　宣言して腰を引きました。優季が少し下にずれます。
「あれ？　なんだ？」
　戸惑う男の人は一度突き入れて、また腰を引こうとしました。しかし、しっかりアソコにつかまれた凶棒は出てきません。
「う、動けない……。うさぎちゃんのがきつすぎるんだ」
「う、う、うごかなくて、いい、ですぅ」
　切実なお願いです。なのに


⑲
「そうはいかないよ」
　体を起こした男の人は優季のウエストを両手でがっちり押さえます。そうして力ずくで凶棒をずるずると後進させていきました。
「ひぁぁぁあぁあぁあぁあぁあ」
　これまでとは違うあえぎ声。後退を止めた凶棒が再び奥まで突き入れられます。
「あっ！　ああっ！　あうぅぅ」　
　今度はさらに大きく後進。開いたカサが優季の中を刺激します。
「ひぁぁぁあ────────っ！」「ああっ！」「ひぃいいいぃぃぃ」「んあっ！」
　凶棒が往復するたび優季があえぎ声が変化します。
（よし。なんとか慣れてきたぞ）
　男の人はストロークを少しずつ変えています。
　ぐっ、ぐっ、ぐっと５センチほど抜き差しするストローク。
　ぐぃーと引き抜きズンと大きく突き込むストローク。
　さらに大きく引き奥まで押し入れる、ゆっくり大きなストローク。
　抜き差しの速度をいろいろ変化させ、動かしやすさや快感の度合いを比べています。
　男の人のそんな思惑が優季にわかるはずもありません。でも刺激に体が応えてアソコは愛液を絶え間なくにじませているのです。そのため摩擦係数が減り往復運動は自在になっていきました。


⑳
「あっあっあっ！　あんっ！　あっあっ！　あああああぁ！」
　あえぎ声がハスキーになっています。ずいぶん長い時間、凶棒にかき回され声が枯れてきました。

　一方、男のマグマだまりは熱くたぎり、精液が「早く放出しろ！」と要求を強めていた。
（うぅ出したい、このコの中にいっぱい出したい！）
　あれこれ試したが結局、最高の快感を得るには「速く大きく出し入れする」が結論だった。

　男の人が言葉に力を込めます。
「出すぞ！　うさぎちゃんの中に出すぞ」
　最後通告です。出し入れのスピードは最大戦速です。
「あっ！　あぁっ！　あぁ────っ！」
　あまりに激しくて優季は男の人の動きを止めようと両手を伸ばします。もちろん「出す」と宣言した男の人は腰の動きを緩めません。むしろさらに加速していきます。
「あぁぁぁぁっ！　あぁぁぁぁっ！　や、め……あっあっあっ、あうっ」
　優季をえぐり続ける男の人は歯をくいしばっています。
（いい！　いい！　もう限界！　出す出す出すったら出す！）
　腰を激しく動かしながら優季の膝裏をつかんで両足を閉じさせました。
「おお、きつくなった！　すごい」
　超速ピストン運動でクライマックスを迎えます。
「出るっ！」
　限界まで深く突き入れた凶棒が爆ぜました。
　
　
㉑
「んあっ！」
　大量の精液が高速で発射されます。擬音なら「ドンっ！」という発砲音でしょうか。優季の奥に衝撃が走りました。まさに１２８ミリ砲です。
「んん──っ！」
　男の人は凶棒を大きく後退させ再び突き入れながら第２射を放ちます。勢いはさっきと変わりません。
（精液が吸い込まれていく！　なんだ、これは？　こんなに気持ちのいい射精は初めてだ）
「あぁ、いい！」
　男の人は声を出して第３射、第４射を放出し最深部まで凶棒を押し込んで動きを止めました。
「はぁぁ、はぁぁ、はあぁぁぁぁ、はぁぁ」
　男の人は肩を大きくゆすって息を吸い吐いています。優季はというと意識が飛んでしまっています。
「あぁ……おなかが……あつ…い」
　目を閉じたまま言葉がこぼれました。男の人はまだ荒く呼吸しています。
「はぁ……はぁ……はぁ～～、あ～よかったぁ～」
　満足げな男の人。しばらくしてようやく息が戻り
「ねぇ、うさぎちゃん。このままバスルーム行くよ」
　優季はまだ元どおりとはいえません。なにを言われたのか、わかりませんでした。
「え？」
　聞き返すと男の人は
「あ～、い～っぱい出しちゃったからさあ。ここでこぼすとシーツが、さ。びちゃびちゃになっちゃう。だからバスルームで出さないと」
　そんな答えようもないことを言われ、優季はプイと横を向きました。


㉒
「じゃあ、だっこするから」
　男の人は手早く制服を脱がせました。その拍子に優季の髪が乱れて顔にかかります。
（事後の雰囲気が増してエロいなぁ）
　男の人がにんまりしています。それから優季の左足をつかみ、自分の体を越して両足をそろえ横向きにしました。
「ひあぁぁぁっ！」
　アソコの中で凶棒が90度回されるという動きに声が出てしまいます。
「敏感だね」　
　男の人はうれしそうに言い優季を抱き上げました。
「うっ！　あっ！　うっ！」
　男の人が歩を進めるごとに、アソコに振動が伝わってきて声がもれ出ます。すぐにバスルームに着き男の人はドアを開けました。
「シャワーのそばに、っと」
　男の人はベッドルームとの仕切りになっているガラスの前で優季を立たせました。
「はぁ～」
　ようやく終わりね、と思うと安堵の息がもれました。
「足、開いて。肩幅くらいね」
　男の人は優季のウエストを両手でつかみ、ゆっくりと凶棒を引き抜き始めます。
「ひあぁぁぁ」
　優季が声を上げると男の人の握力が強まりました。
「それじゃあ、うさぎちゃん……」


㉓
　再び凶棒が突き上げられたではありませんか！
「２回戦、いくよ！」
「え？　えぇっ！　やっ！　いやぁ！」
　優季の悲鳴がバスルームに反響します。男の人は膝を使って上下運動を始めました。
「あっ！　ひっ！　あぅっ！　あぁ！　ひぃ！　あっあっあっ！」
　身長差があるから男の人はガニ股になっており、無理な体勢とあってぎこちなくゆっくりな動きです。
　しかし優季にはかえって刺激が強いのです。バスルームに響くあえぎ声は自分のものとは思えないほどなまめかしくて羞恥心をかきたてます。
「あっ…あっ……あん！　んっ！　あひっ…あっ……ぁひぃぃ」
　優季のかかとが床に着くことはありません。絶えず突き上げられます。

　男の人は優季の背中からおしりにかけてをじっくり堪能。
（華奢なコだなぁ。肌はきれいですべすべだし。若いコってなんていいんだ）
　視線を下げると出入りを繰り返す凶棒が。激しい往復運動で一発目の精液がにじみ出ていてエロさに拍車をかけている。

（うぅ、なんていやらしい）
　男の人の動きが強く速くなりました。
「あぁっ！　だめっ！　だめぇ～！」
　ガラスに両手のひらを押し付けて苦悶の声をあげます。


㉔
（小ぶりで引き締まった、いいお尻だなあ。ますます性欲を湧き出してくるよ。腰を打ち付けるたびに波打ってはすぐに元に戻る弾力にあふれた小尻は好みにぴったりだ）
　男の人は優季に、行為に夢中だ。激しく凶棒を出し入れして優季を攻めたてる。

（１回出してるのに、もう高まってきたよ。やばすぎ！　気を逸らさなきゃまずい。でも快感を保つため速度は落とせないし。なにか別のことを考えるんだ！　え…っと、足の筋肉がつらいよな。こんな運動、なんていったっけ？　スクラッチ？　スラローム？　ちがう、スミルノフ？　えぇい全然違う！　えっとえっと、スクワット！　それだぁ～）

　膝の屈伸運動が腰をしゃくり上げるような動きに変わりました。１０センチほどの短いストロークで優季をかき回します。
（息を整えるつもりだったのに、この動きはすごい快感だぁ）
　優季も感じ方が違って、あえいじゃいます。
「あぅ！　ぁう！　あんっ！　んあっ！　あ────っ！」
　声がさらに大きくなりました。
「もぉ……もぉだめぇっ！　ゆるしてぇぇ」
　膝ががくっとくずれ太ももが閉じてＸ脚の状態になりました。
（あぁっ締めつけが、強くなって……ダメだぁ、出るぅ）
「出すぞ！」
　鼻息荒く宣言した男の人が凶棒をめいっぱい突き入れました。
「あぁぁっ！　あ──っ！」
　つま先が浮きそうになるほど突き上げられ、のけ反って体はびくびくと震えます。

　精液で満たされていた優季の中に新たな白濁汁が放たれた。噴出量も勢いも一発目と遜色ない。さらに２回大きく突き入れて射精し、ようやく終わりを迎えた。


㉕
　二人とも肩を上下に揺らし口を大きく開けて荒い呼吸音をバスルームに響かせています。
「なんて……なんて出し心地なんだ！？　２発目だというのにハンパない気持ちよさだよ」
　激しく呼吸しながら男の人が感嘆の言葉をもらします。
「あぁ…あぁ…あぁ…あ…ぁ」
　優季は口を半開きにして吐息をこぼします。
「じゃあ、抜くよ」
　男の人は優季のウエストを握っていた手に少し力を加え、凶棒をずるりと引き抜きました。凶棒はべっとりと白濁液にまみれていました。
　優季のアソコからしずくというには大きな白濁液のかたまりが一直線に落下していきます。
「あぁぁ…あぁぁ……」
　自分の股間から床に伸びる白くて太い液体の滝が視界に飛び込んできました。
「あぁ…たくさん……出て…くる…」
　放心して見たままの言葉がもれます。
　いつの間にか男の人は優季から離れシャワーを操作してお湯を出していました。
　優季はへたり込んで腰を浮かした姿勢でペタン座りします。自分の股間をじっと見て
「まだ出てくる……」
　バスルームの床にはいかにも粘度の高そうな白いたまりが面積と体積を増やしていきました。


㉖
「はい」
　男の人が椅子とお湯の出ているシャワーを差し出してくれました。
　優季はぼーっとしていて視線は焦点が定まりません。呼びかけられてもすぐに反応できないんです。
　無言でシャワーを受け取り、目の前にある白濁液にお湯を浴びせます。粘りけの強い液ですが水圧には勝てません。未練がましく床に張り付いていたけど、ゆるゆると流れだし排水溝に消えていきました。
　それを見とどけてから、床に座ったまま腰を浮かせて股間にシャワーを浴びせます。指で割れ目を広げての洗浄です。ぬるりとした感触がなくなるまで洗い、それから肩、胸とシャワーをかけていきました。
「はぁぁぁぁあ～」
　深く息を吐き出したら、ようやく意識がはっきりしてきました。目もしっかり見えてます。
　視界の横から男の人がボディソープのボトルを手渡してきました。
「シャワー、使うよ」
　見ると男の人の下半身は石鹸の泡にまみれにしています。
　シャワーを譲った優季は右手に液体石鹸を２度ポンプして泡立て股間を入念に洗います。
「背中、流そうか？」
　と男の人。優季は手で胸を隠し
「いいです！」
　きっぱり拒否です。
「あれ？　警戒されてる？」
「だって」


㉗
「ははっ、こんな短時間で３回は無理だよ」
「でも、まだ大きい」
　疑いの視線を投げかけます。男の人は苦笑しつつ頭をかき
「そんなに早く小さくなんないんだよ、こいつは。それにほら」
　シャワーで泡を流した凶棒を示し仰角が俯角になっているのを見せてきました。
「やだっ！　もお！」
　頬を赤らめプイと横を向きます。
「ふふ、あんなにいやらしいこと、いっぱいしたのに」
「知らないっ！」
「ははは、かわいいなあ。あんまりかわいかったんで抜かずの２発なんて初めてしちゃったよ。だからすっからかん」
「うぅ恥ずかしいぃ」
「ほんと。かわいい」
　男の人はシャワーを自分の体に浴びせながら満足そうに笑みを浮かべていました。
　なにを言っても軽くあしらわれてしまいます。椅子に座り直し体を洗うことに専念しようと決めました。ボディソープを手のひらで泡立てて首筋、肩、胸、お腹を泡でいっぱいにしました。
「お先に。ゆっくりでいいからね」
　そう言い残して男の人はシャワーを元の位置にかけバスルームを出ていきました。
「はぁ～～～」
　残された優季は大きく息をついて体のすみずみまできれいにします。


㉘
　しばらく顔にシャワーを当て、それから泡を流して最後にもう一度、股間にシャワーのお湯をかけました。
　お湯を止めシャワーヘッドを元の位置に戻し椅子を端に寄せてバスルームを出ます。足元にカゴが置かれ真新しいバスタオルが入っていました。どうやらこのてのホテルにはなん枚かタオルが用意されているみたい。
　バスタオルを手に取り濡れた体を拭いて巻き付けてベッドルームに戻りました。
「うさぎちゃん、なに飲む？」
　冷蔵庫に手をかけた男の人が聞いてきます。
「エナドリ！」
　即答すると男の人は細長い缶を取り出しプルトップを開けて手渡してくれました。
「ふぅ～」
　一気に飲み干したらペットボトルの水を渡されました。半分ほどをごくごくと飲みます。のどが渇ききって体が水分を欲していたんだなあと実感しました。
「どうも」
　あれだけ性欲をぶつけられると素直にありがとうと言えません。男の人を見るとすでに着替えをすませていました。どうやら３回戦はないようでホっとします。
　バスタオルを巻いたままパンティを履き、バスタオルをほどいてブラを着けました。あとはワンピースを着れば帰り支度は完了です。それから制服をたたんでバッグに入れ、使用後のタオルをたたんでソファに置きました。
「きちんとしたコは好きだよ」
　また言われました。


㉙
　ミニテーブルをはさんで椅子に腰かけ、バッグから携帯電話を取り出し時間を見ます。２時間あまりが経過していました。
「もうこんな時間。早く戻らなきゃ」
　ちょっと焦ります。フリですけどね。
　男の人は落ち着いていて
「いち、に、さん……はい、じゅうね」
　トントンとそろえ優季に手渡してきました。
　ぺこりと頭を下げます。どうにも、ありがとうが言えません。
「それじゃあ帰ろうか」
「はい」
　立ち上がった男の人は唐突に手を振り
「うさぎちゃん、元気でね」
　振り向かずにそう言いました。
　なぜ急にそんなこと言うんだろうと思い、きょとんとしていると
「同じ女のコと２度遊ばないことにしてるんだ」
「はあ」
　ドアを開けラブホの出口に向かって歩いてるとき、
「うさぎちゃんはきた道、帰るよね？　じゃ反対側に行くよ」
　気遣いのできる人だなぁと感心してしまいます。プレイのときはあんなに自分勝手で傍若無人なのに。全然ちがう。
　出口に差しかかると男の人は通りの右と左を見て「だれもいないよ」を意味するＯＫサインを指でつくり、それからひらひらと手を振って去っていきました。


㉚
　うつむいて小走りでラブホから離れます。角を曲がったところでひと安心。顔を上げると太陽がギラついています。
「うぇ～、暑い～、アイス食べよっ」
　７４アイスクリームに行く前にＡＴＭに立ち寄って本日の稼ぎを入金します。額の汗を拭きながらカップのアイスをオーダーして席に座りました。疲れのせいと想像していた以上の稼ぎがあったのでトリプルで頼んじゃいました。
 ひと口食べて目を細め頬に手を当て
「ん～、おいしー」
　冷たさと甘さに笑みがこぼれます。それからアプリで残高を確認してにんまりしてしまいました。
　夢中でアイスをほおばり食べ終えてひと息つきます。バッグからノートを取り出して本日の記録を書き込みます。

〇月△日　最初のお客さん　２時間
戦果にじゅうに
ヤークトティーガー　１２８ミリ砲！　スゴかった！
ＮＮ＋Ｎ２　壊されちゃうんじゃないかって思った
Ｈが気持ちいいって思える日はくるのかな？

　ペンを走らせ書き終えてノートを閉じバッグの底にしのばせます。
　大会は２回戦かぁ、あんまり自由時間は取れないのかなぁ。せっかくの夏休み、チームのみんなと海に行ったりして遊びたいなぁ。
　あくびがでたところで「帰ろっ」と声に出し家路に就きました。    </description>
    <dc:date>2025-05-17T22:28:55+09:00</dc:date>
    <utime>1747488535</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/17.html">
    <title>vol.2⑦Girls talk</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/17.html</link>
    <description>
      ＊vol.2⑦Girls talk

　始業式の日は、お昼前に学校から帰れる。部活もきょうは休みだ。さっさと帰り支度をすませ、自転車置き場へと急ぐ。しかし、気持ちとはうらはらに思うように速く歩けない。まだ、きのうの痛みが股間に残っているからだ。
　３年生になって進路別にクラス替えされ、仲良し４人組はバラバラになった。なんとか彼女たちより先に帰りたかったのだが…。自転車置き場に行くと、そこには獲物を待ち構えていたハンターが３人。翔子、美穂、理沙だ。
「あ～きらっ。ご飯、食べにいこ」
「あちゃ～。捕まっちゃったか…」
「晶良ぁ。きょうは逃がさないわよぉ。まったくぅ、せっかくケータイ鳴らしてるのに、ことごとく無視してくれちゃってぇ」
　美穂が頬を膨らまして言ってくる。事情を知っている翔子は横を向いて笑いをかみ殺している。
「ん～。しようがないか…。はいはい。どこへでも行きますよ」
「それではっ！　じ～っくり話が聞けるとこ。翔子ぉ、いい？」
　理沙が元気に仕切っている。
「いいよ。ウチでピザ頼んで食べよっか」
「グーっ！」
　理沙と美穂が親指を立てて、アタシにウインクしてくる。
「はぁ～。あんま、話したくないんだけどなぁ」
「そう言われちゃうと…、よけいに聞きたくなるよねぇ？」
　理沙が２人に同意を求める。
「もっちろん！」
「あー、あー、もうっ！　わかった、わかりました」
　そう答えはしたものの、頭の中では『詳しくなんか話せるもんか』と考えている。翔子がこっちを見て含み笑いをしているのが気になるが…。
　４人で翔子の家のほうに歩きだす。アタシはすぐに遅れてしまう。
「晶良ぁ、どーしたのよ？　いつもなら速すぎるくらいなのに」
「えっ？　あっ、なんでもない…」
　美穂が振り返って聞く声に、あまりうまく反応できない。
「ふ～ん。どっか痛いの？」
「いや、あの、うん、べつに、だいじょおぶ、だよ？」
　しどろもどろに答える。


「痛いんでしょ？　ど・こ・か・が」
　翔子のきつい一言。勘付く２人。
「ははぁ～、痛いんだぁ。…ってことは…、きのうなの？」
　まだ外だと言うのに、美穂が遠慮なしに聞いてくる。
「美穂の声、おっきすぎ！　その話は後で」
「後で、ね。うん。後で、じっくり聞かせてもらいましょう」
　翔子の家に着いたとき、アタシはみんなから50ｍも遅れていた。
　翔子の部屋に上がり込み、まずピザを注文。すぐに翔子は缶ビールを冷蔵庫から取ってきた。
「またビールなのぉ？」
　酔っぱらってしまうと、言わなくてもいいことまで話してしまいそうで、思わず不満が口をつく。
「なんなら、缶チューハイもあるよ？　晶良」
（さっきの含み笑いはこれか…。&quot;自白剤&quot;の効き目、よくわかってるってわけね…）
「ん～っ、お酒、嫌いっ！」
「え～っ!?　晶良はイケるクチだと思うんだけどなぁ」
「んなことはないっ」
「まあまあ、とりあえず乾杯といきますか。みんな、無事に３年生になれたことだし」
　理沙の言うことも、まあ、もっともだ。
「そうね」
　と言って缶ビールを手にする。
（アタシがあんま飲まなきゃいいだけよね）
「じゃあ！」
　と理沙が音頭を取る。すぐに３人が声をそろえて、
「晶良っ。ロストヴァージン、おめでとーっ！　カンパ～イっ」
　まだ一口も飲んでいないのに、アタシの顔は真っ赤になっている。
「う～。そんなこと言われたら、恥ずかしいぃぃぃぃっ！」
「まあ、飲んで。飲めば落ち着くよ」
　やさしい言い方で勧める翔子。ついビールをあおってしまう。


　その話に持ち込みたくて、うずうずしながら目を輝かせている３人。
　そこにピザが到着。ほっとひと息だが、黙って食べるなんて女子高生には無理。必死に話題をそらせようとするものだから、ピザの味なんてまるでわからない。
「あ～っ、お腹いっぱい」
　最後の一片をかたずけた美穂が、お腹をさすりながら言う。
「翔子ぉ、缶チューハイ、ちょーだぁい」
　理沙がねだる。
「いいよ。４本ね」
「あ、アタシはまだ残ってるから」
　これ以上飲まされたら、たまらない。しかし、勘の鋭い翔子はアタシの缶ビールを持つと、
「あんまり残ってないじゃない、晶良」
　そう言って、台所に向かってしまった。翔子が戻ってくると、美穂が口火を切る。
「さあ、デザートにしますか。あっ、メインディッシュはこっちか」
　すかさず理沙が引き継ぐ。
「で、晶良ぁ。彼、やさしくしてくれた？」
　…微妙な質問だ。答えないでいるわけにもいかないか。
「うん。まあ」
「ひゅ～ぅ。いいですなぁ。やさしい年下の彼氏かぁ」
　理沙がひやかす。
「１度目は失敗…しちゃったんだよね」
　それとなく翔子が経過を話し、さらに美穂が話をつなぐ。
「あ～。それでケータイ、無視したのね」
「うん。まあ」
「それで、２度目がきのうで、そんでもって、うまくいった、と」
「うん。まあ」
　生返事でごまかそうとしていると、翔子が、
「最初の日ときのう、彼氏はずいぶん違ってた？」
　と聞いてくる。


（そう言われてみると、ずいぶん余裕ができてたかな、アイツ。ずっとアタシのこと考えてた、って言ってくれたっけ）
「晶良。どうなの？」
「えっ、あっ、うん。最初のときは、すごく焦ってたみたいだったけど、きのうは…大人になってた、っていうか、うん、余裕があった、かな」
「へぇ～。意外と、どこかでお勉強してきてたりして」
　からかうように翔子が言う。
「ま、まさか」
「冗談だけどね。そんなにお小遣いないだろうし、中学生プラスアルファじゃ、風俗には行けないだろうしね」
「そうだよね」
　なぜか安心する。ほんの少しでも疑って、アイツに申し訳ない気持ちになる。
「ねぇ、晶良ぁ。痛くなかった？　実はさぁ、私も春休みにナンパされちゃって…」
　と理沙が話してくる。自分の体験を聞いてほしくて仕方ないみたいだ。
「あ～ら、理沙。ロストヴァージン、おめでとー」
　話題をそらすには今しかない。アタシは逆襲に転じようと試みる。
「相手は大学生で、けっこう遊んでそうだったんだ。でも、も～、無理矢理って感じ。体が真っ二つにされるかと思ったよぉ」
「うん、わかる、それ。すっごく痛かったぁ」
　思わず答えている。これでは逆襲も何もあったものじゃない。
「でしょ～。私なんか、大流血。それ見てビビって、最後までイケなかったんだよぉ、そいつ」
「理沙ぁ。そいつ、よっぽどヘタだったんじゃないのぉ」
　美穂がつっこむ。よかった、話題の中心はアタシじゃなくなった。
「そーかもねぇ。ホテル入ってから、15分もたってなかったんだぁ」
（15分!?　そーいえば、時間なんか気にしなかったけど、もっともっと長かった気がする…）
「あ～ぁ、理沙ったらぁ。いっくら晶良に先越されるのが嫌だったからって、相手くらい選べよぉ」
　と美穂。
「ほんとに…。前戯もろくにできない男は失格！」
　タバコに火をつけた翔子の目がマジになっている。
「…アイツは…、やさしかったな…。でも…痛かった」
　きのうのことを思い出して、つぶやいていた。


「ねぇ、晶良。彼のモノ、見た？　どれくらいあった？」
　翔子の問いに、バスルームでの出来事が頭に浮かんでくる。顔に熱が帯びてボーっとしてきた。無意識に口をカパっと開ける。
「ぉぇぅぁぃ…」
　彼をくわえたときを思い出しながら、『これくらい』と答えてしまっていた。しばしの沈黙の後、
「晶良…」
「あきら…」
「アキラ…」
　みんなのあきれたような声で、ようやく我に帰る。
「…ぅえっ…!?　あっ！　ひぃぇ～っ、アタシ、何やってんだろぉ」
　火がつくんじゃないか…いや、爆発するんじゃないかってほど真っ赤になる。頬杖をついた翔子は下を向いて頭をかいてる。理沙は頭をテーブルにつけたまま悶絶してる。後ろにブッ倒れているのは美穂だ。
「ま…ったく…」
「はしたない…」
「娘…ねぇ…」
　３人で１つの文をつないで、それから声をそろえて、
「初体験で、そこまでするかぁ～」
　と言って、大きくため息をついた。アタシはひたすら小さくなっている。言い訳がましく、
「…だって、アイツが、してほしいって言うんだもん…」
　と小声で絞り出す。
「だからって…しないって、フツー」
「晶良って…見かけによらず…」
「淫乱、なんだぁ…」
　３人の視線が痛い。
「そ、そ、そんなことないっ！　アイツが、アイツが…、悪いのはアイツっ！」
　反論するが、これではまるで子供だ。言い訳にもなっていない。
「やさしくて、やらしい、年下の彼氏、ね」
　翔子が『やらしい』を強調して言う。アタシは黙ってうつむくしかない。


（やっぱり、お酒は魔物だ。もう、絶対に飲むもんか）
　ほとんど二日酔いの愚痴だ。もちろん、そう思って酒をやめた人間はいない…。
　静寂、というか空々しい空気が流れたが、それは長続きしなかった。翔子が、
「それにしても、晶良の彼氏、いいモノ持ってるみたいね」
「うんうん。そんなの入れられたら、血が出てすごかったんじゃない？　晶良」
　美穂が真顔でうなずいて、聞いてくる。
「血は出なかったんだ」
　アタシの答えに理沙が驚く。
「え～っ!?　うっそぉ。なんでよ～」
　経験者の美穂が、代わりに正解を言う。
「入れる前に、た～っぷり、かわいがってもらえたみたいね、晶良？」
「いや、まあ、そう、…なのかな、って、知らないっ」
　そのとき突然、翔子が真剣な眼差しをしてアタシを正面から見て言った。
「晶良っ。お願い。彼氏、１回、貸してっ！」
「え～っ。そんなこと…、ダメぇぇっ」
　うろたえる。美穂がくすくす笑いながら、
「な～に、翔子ぉ、欲求不満なわけ～？」
「いや～、そういうわけじゃないと思うけど…」
　口ごもる翔子に、すかさず美穂が
「思うけど、何よ？」
「だって、美穂。若くて、元気で、やさしくて、やらしくて、立派なモノ持ってて、エッチが上手なんだよ？」
「うん」
「興味、あるじゃない。１度くらい、そんな人としてみたいじゃない」
（いつもの冷静な翔子とは別人みたい。やっぱ、お酒って怖い）
「う～ん。私はテクニックとか大きさより、まずは愛かなぁ」
　美穂らしくない発言。これもお酒のせいか!?


「それは、私だってそうよ、もちろん。でも、満足させてもらえないのって…寂しいんだもん」
　伏し目がちに話す翔子。
「へぇ～。祐士って、もしかして淡白？」
　美穂がくわえタバコで聞く。２人の話が続く。
「ん～、スケベ。なんだけど、小さくて、早い。しばらくやってないと、前戯で出しちゃうし」
「何、それぇ。パンツの中で暴発ですかぁ」
「私の…口の中」
「うわっ」
「口でされるの、好きみたい…。それで、私が飲まないと悲しそうな顔するんだ」
「あれ、まっずいよね～」
「大嫌い。でも、嫌われたくないから…」
　アタシと理沙は黙って聞いている。というか、何もしゃべれない。
（口の中に出されるって…なにそれ？　飲むって何なの？　あの白い液のこと？）
　アタシの頭の中は、理解しがたいことばかりで大混乱だ。と、美穂がアタシに話を振ってくる。
「晶良は、まさか、そこまでしてないよね？」
「もちろん！」
　頭を縦にブンブンと振る。そんな会話など耳に入っていないかのように、翔子がひとり言のようにつぶやく。
「私にあきちゃったのかなぁ」
　ふぅっとタメ息をつく翔子に、アタシたち３人は
「そ、そんなこと、あるわけないよ」
　口をそろえて必死になだめる。翔子はいまにも泣きだしそうだ、と思ったら、
「ん～、いけない、いけない。晶良を酔わすつもりだったのに、私が酔っ払って、どーするのよ」
　と顔を振る翔子。ハラハラしていたアタシたちは、なんだかバカみたいだ。
「もぉ～、翔子ぉ、ビックリしたじゃんよ～」
　理沙が不満を漏らすが、その表情はほっとしている。気持ちはアタシも美穂も、たぶん同じだ。
「ごめん、ごめん。でも、やっぱり、女の幸せって、愛とサイズとテクニック、よね？」
「知らないっつーの！」
　４人で大笑い。


　場が和んだところで、アタシは気になっていたことを聞いてみようと思った。
「ねぇ、翔子、美穂。なんで、あんな痛いこと、できるの？」
　顔を見合わす２人。ニコっと笑みを浮かべて、
「晶良。あんな気持ちのいいこと、もうしないとか言わないよね？」
「そーそー。痛いのは初めの何回かだけ。そのうち、すんごい快感が襲ってくるのよぉ」
　２人にそう言われても、にわかに信じられない。あの痛みの感覚、忘れていない。
「ウソ…」
「ウソじゃないって」
「ホントのことだよぉ」
　それでも半信半疑だ。すると理沙が口をはさむ。
「ねぇねぇ、何回くらいすれば気持ちよくなるのかなぁ」
　美穂が目を閉じて記憶をたどり、
「そーねぇ、私は５回目か６回目、だったと思う」
「それまでずっと、あんな痛い思いするの？」
　理沙とアタシ、ユニゾンで聞き返す。
「痛みはだんだんと小さくなってったよ」
「へぇ～、そーなんだぁ」
　ちょっと安心する。今度は翔子が、
「理沙はともかく、晶良は前戯で気持ちよくなったでしょ？」
　と聞いてくる。
「うん…。アタシは別に入れられなくても、それだけでも、よかった…」
「ダメよ。それじゃあ、彼氏が満足しないでしょ」
「う～ん、そーなのかなぁ。わかんない」
「そうよ。それに、２人が気持ちよくならなきゃ、する意味がないでしょ」
「そうかもしれないけど…」
「大丈夫。痛くなくなる回数は個人差あると思うけど、女の体のほうが快感はすごいって話だよ」
（ううむ。そー言われても、こればっかりはよくわからないなぁ。また、するしかないか…）


　晶良にとって居心地の悪いような、なんともいえない時間はようやく終わったようだった。ところが、さらに具合の悪い展開になろうとは──。
　それぞれ家に帰るため、酔い覚ましにジュースやお茶を飲んでいると、美穂がこちらをじっと見つめて、
「それにしても、晶良。どこで見つけてきたのよ？」
「えっ、何を？」
「彼氏」
　ぶっきらぼうに答える美穂。翔子も理沙も、再び目が輝きだしている。
「そーそー。あまりにも自然に付き合いだしたから、聞きそびれちゃったのよねぇ」
　と理沙。翔子は、
「私は、てっきり告られた先輩にＯＫしたのかと思ってたのよ。それが、年下って言うからビックリ」
「え～っ、先輩に告られたのぉ、晶良。だれなのよ？」
（あちゃー。翔子ったら、余計なことを。美穂と理沙は知らなくていいのにぃ）
　猫じゃらしに飛びかかろうとする子猫みたいに、目をらんらんと光らせる２人。
「ねぇねぇ、だれなのよぉ」
　２人、にじり寄ってくる。アタシは助けを求めるように翔子に視線を向ける。しようがないなぁ、という感じで翔子が口を開いた。
「ほら、文化祭でライブやった…、え～と、なんて人だっけ、晶良」
（うわっ、こっちに振るなよぉ）
「あー…っと、えー…っと。…萩谷先輩」
「え────っ!?」
　驚きの声をあげる美穂、理沙。
「あのカッコいい先輩にぃ？　晶良もやるなあ～」
「でも、断っちゃったんだよねぇ。ほんと、もったいない」
　と翔子。それを聞いた美穂と理沙がまたも、
「え────っ!?」
　と大きな声をあげた。


　ひとしきり萩谷先輩の話で盛り上がった３人は、早く帰りたいと願うばかりのアタシを再び&quot;料理&quot;し始めようとしていた。
「で？　どこで捕まえたの？」
「晶良。きょうは逃がさないわよ」
「そーそー。白状なさい」
（げっ。ここまで隠しとおしてきたっていうのに…）
　形勢は圧倒的に不利だ。シャラポワ相手にマッチポイントでサーブを受けるくらい敗色濃厚。何が嫌だって、みんなに内緒でネットゲームをプレイしていたことがバレるのはバツが悪い。いくら意識不明になった弟を救出するために始めたからって、いまさら言いたくない。
（翔子にバレそうになったときだって、ごまかしたんだ）
　そんな晶良の思惑など、３人にはお構いなしだ。
「あ～きらっ。言わないと家に帰さないぞぉ」
（それは困る…。まあ、いまさらゲームしてたって言っても、みんな許してくれるよね）
「…えっと。実は、その…」
　言おうと思っても、行きつ戻りつする晶良の気持ち。３人はじっと黙って耳に全神経を集中している。
「…ネット、なんだ」
　言えた。しかし、ザ・ワールドをプレイしていなかった理沙が、とんでもない勘違いを口にする。
「え～っ!?　晶良、出会い系なんか、やってたのぉ」
「ちっが～う！　ネットゲーム！」
　ついに言ってしまった。
「ネットゲームって…ザ・ワールド？」
　美穂が聞いてくる。
「うん」
「やっぱり」
　と翔子。美穂が反応する。
「翔子。やっぱりって、どーいうこと？」


「晶良、みんなにザ・ワールドやめなよ、って言ってたじゃない？　何かあるんじゃないかって思ってたんだ」
　勘のいい翔子だけに、ごまかしきれてはいなかった。
（それでも、あのときは黙っていてくれたんだ。翔子、ありがと）
「晶良の弟、文和くんが意識不明になったのとザ・ワールド、関係あったんでしょ？」
　翔子に問われるが、時間がたった今でもはっきり答えたくなかった。
「えっ、まあ、そんなこともあったかな」
　とお茶を濁す。
「まあ、無理に言うことないわ。文和くんも元気になったみたいだし」
「そーそー。とりあえず、彼氏のことよ」
（あ～も～、美穂、しつこい！）
「晶良の職業（クラス）はなんだったの？」
　翔子に聞かれる。いきなり彼の話から入らないあたり、さすがに付き合いが長いだけのことはある。
「ん～、重剣士」
「あー、それ、ピッタシ（笑）」
　美穂に茶化される。翔子はニコっとして質問を続ける。
「で、ＰＣ名は？」
「えっと、…ブラックローズ」
「ふ～ん。ブラックローズ、どっかで聞いたことある気が…。ザ・ワールドで出会ったことあるっけ？」
「いや、ないよ」
「そっか。じゃあ、気のせいかな。でさぁ、彼氏は？　彼氏のＰＣ名は何？」
「カイト」
「！　カイトォ～!?」
　翔子と美穂が驚きの声をあげる。しまった、と思ったが、もう遅い。
（あっちゃ～。アイツ、ザ・ワールドじゃ有名人だった…）
「勇者カイトが晶良の彼氏なのぉ」
　美穂の声が裏返ってる。と、何かを思い出そうと考え込んでいた翔子が、
「ブラックローズ！　思い出した！　勇者カイトとブラックローズって」
　美穂も気付いたみたいで、２人そろって、
「ドットハッカーズ！」


　ザ・ワールドのＢＢＳで、一時『．ｈａｃｋｅｒｓ』が大いに話題に上ったが、晶良にはそれがどうしても自分たちのことだとは感じられなかった。まるで他人ごと、だった。
「そんなふうに言う人もいたみたいだけど、アタシは別に…」
　なんと言っていいかわからず口ごもる。
「それに、アタシはもうインしてないし。アイツも受験前はほとんどインしてないはずよ」
「なるほどねぇ。伝説のパーティーがこんなに身近にいたなんて…」
「ビックリしたぁ」
　だれにも想像しえない出会いだったのだ。
「ゲームの勇者がリアルでもいい人でよかったね」
　そう言う美穂に、翔子も理沙も笑顔でうなずいた。
　外はすっかり暗くなっていた。美穂と理沙、３人で翔子の家を後にする。帰りがけに翔子が
「晶良。今度、ザ・ワールドで勇者カイトを紹介してね」
　と片目をつぶって言い、美穂も同調して
「うん。ことしはうちらが受験だけど、たまの息抜きにザ・ワールドも悪くはないわねぇ」
「う～ん、アカウント使用料は払ってるけど、しばらくプレイしてないから、まっすぐ歩けないかも」
「な～に言ってんのよ、伝説のパーティー、ドットハッカーズのブラックローズが」
　美穂につっこまれても、アタシはただ『はははっ』と空虚に笑うのみ。リアルでアイツに会ったあの日、自分の中でザ・ワールドにピリオドを打ったように感じていたからだった。
「ＰＣよりもリアルに夢中、か」
　美穂はそう言って、タメ息をついた。別れ際に理沙が突然、
「よーしっ、私もザ・ワールドで素敵な彼氏、みつけるぞぉ～」
　と右手を上げて宣言する。これには、美穂と顔を見合わせ苦笑するしかない。
　家に帰って部屋に入り、理沙の言葉に懐かしさを感じていた。
（そういえば、あんな感じのコ、ザ・ワールドにもいたっけ。…あのコ、元気かなぁ）
　それは、晶良の知らないところで炸裂する、まさに地雷だった──。    </description>
    <dc:date>2011-11-19T18:50:52+09:00</dc:date>
    <utime>1321696252</utime>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/53.html">
    <title>vol.4⑥Return</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/53.html</link>
    <description>
      ＊vol.4⑥Return

　クリスマス・イヴのディナー。高層ビルのレストランで夜景を見ながら『君の瞳に乾杯』なんて、高校生の身ではできるはずもない。といって、そこらのラーメン屋では味気なさすぎだ。 
　ぼくたちは順番待ちの列に30分並んで洋食レストランに入った。ぼくはハンバーグステーキのディナーセットとカルボナーラ・スパゲティを、晶良はオムライスのセットを食べた。 
　食後のコーヒーを飲んでいると、頬杖をついた晶良が話しかけてくる。 
「ことしはいろいろあったなぁ」 
「そーだね」 
「去年はアンタが受験で、デートどころじゃなかったもんね」 
「うん。あっ、晶良さん、受験勉強は？」 
　その話には触れるな、そう言われると予測する。が、 
「自分なりにね、しっかりやってるから、きっと大丈夫だと思う。人知は尽くしたから、あとは天命を待つわ」 
　表情に自信がにじんでいる。 
「さすが。やっぱり晶良さんはすごいや」 
「へへへ。まっかせなさ～い、って言いたいところだけど、ほんとはね…」 
　晶良は紅茶を口に運んでから、つぶやくように言った。 
「自信なんてない、よ。でもね、自分を信じなければ、ほかに頼れるものなんてないでしょ」 
　それはそうだと思うが、自分には決定的に自信が欠けていた。 
　思えば、ザ・ワールドで&quot;黄昏&quot;の謎を追っていたときも自信なんてなかった。ただ、とりあえずいいと思えることからやっていただけだ。そうすることでしか前に進めなかったから。 
　結果として、すべてがうまくいった。解決の決め手となったのは腕輪だった。 
　その腕輪は最終局面を前に、クビアという強敵と引き換えにして失われた。それでも最後の敵、コルベニクを倒すことができた。 
　腕輪に代わるものがあったかと問われれば、否と答えるしかない。しかし、腕輪がなくなったからといって、あきらめるわけにはいかなかった。やるしかなかった。 
　あきらめない気持ち。前向きな気持ち。失敗を恐れない気持ち。それがいかに大事か、思い知ったはずだった。 
　いま、再び腕輪を失って、ぼくはうろたえていた。 
　目の前にいる晶良は微笑んでいるというのに、ぼくの心はネガティブな影に支配されようとしていた。そのとき、晶良がぼくの目を射抜くように見つめていった。 


「アタシさ、笑ってるアンタが好き。アンタの笑顔を見てると、なんか安心するんだ。だから──」 
　いまのぼくにできるのは引きつったつくり笑いが精いっぱいだ。 
「もっと自信を持ってほしい」 
　悩みの核心をずばりと突かれ、ぼくはテーブルのコーヒーカップに目を落とした。そこに答えはなかった。当たり前だが…。 
「そりゃぁさ、自信過剰なのはダメだけど。頼りないのはもっといやだな」 
「うん…」 
（わかってるよっ、わっかってる…けど） 
　晶良に授かった自信は、その晶良の存在の大きさゆえに揺らいでいた。 
「アンタ…」 
　晶良の声に影がさした。 
「アンタ、なんか変だよ。ん～、こないだのウチの高校の文化祭のときから」 
　心当たりは、大ありだった。なつめとの密会を目撃した翔子に脅され、言われるままに関係を持ってしまった。そして腕輪の喪失──。 
　晶良という恋人がいる。そのことからくる自信が呼び込んだ悪夢だった。 
　自信を持つことで悪い結果を生んでしまったいま、再びぼくに自信は戻るのだろうか。 
　恐る恐る顔を上げ、晶良を見た。そこにはいつものやさしい晶良がいた。しかし、期待とはうらはらに晶良の言葉は冷たいものだった。 
「だぁーかぁらっ。そんな捨てられた子犬みたいな目で見るなっつーのっ！」 
「ご、ごめん」 
　うろたえるぼくを突き放すように晶良は言う。 
「アタシはね。我慢するのやめたの。そんだけ」 
「晶良さん…」 
　ぼくはどうしたらいいんだろう？ 
「ねぇ。アタシたちって恋人同士、だよね？　アタシ、思ったんだ。なんでも言い合えるのが恋人同士なんだなって。うん。文和と千春ちゃんを見てたら、そー思った」 
「ぼくは…。…そーだね。ぼく、言いたいことがあっても我慢してた…かも」 
「ん～？　なに、アンタ。アタシに対してなにか我慢してるってぇのぉ!?」 
「げっ…。い、いや、べ、べつに、その…」 
　じたばたするぼくを見て、晶良はとてもおかしそうだ。 


「あ～ぁ、せめてあのときの半分でも自分に素直になればいいのに…」 
「えっ!?　晶良さん、いま、なんて？　あのとき、って？」 
　口を滑らせた晶良が我に返って頬を染める。 
（ま、まさか、セックスのときって意味なんだろうか？） 
「アタシってば…。い、いくら恋人同士だって、言っていいこととそーでないことってあるよね」 
　まして人前では、そのとおり。目だけ動かして周囲をうかがっていた晶良だが、だれにも聞かれた様子はなく、ほっと息をついた。 
（やっぱり。…でも、セックスしてるときは自分に素直、ってゆーか、なんの迷いもためらいもない…気がするなぁ、ぼくって） 
　晶良の言うとおりだと思ったら、もやもやが晴れていく気がした。いろいろなことを経験して、成長したのはセックスだけ。中身は子供のままだ。だが、いまはその事実を受け入れられる。 
（まだ高校１年生だもんね、ぼく。そんなにすぐに大人になれるわけない。ゆっくりと歩いていこう。そう、晶良さんと） 
　晶良の失言のおかげで（あとで、あれはぼくがあまりにも暗かったからワザと言ったのっ！　と強調されたが…）、ぼくは暗黒のネガティブ・ゾーンから脱けだせた。 
「ありがとう」 
「なにがよ？」 
「いろいろ」 
「そお」 
　これからも自信たっぷりというわけにはいかないだろう。普通にしていられること、それが大事なのではないかと考えた。 
「やっと、アンタらしい目に戻ったね」 
　晶良がうれしそうに言う。 
「晶良さん。これからもよろしく」 
「急にどうしたの、あらたまっちゃって。ふふふ。うん。こちらこそ、よろしくね」 
　ほんとうにうれしそうな晶良の笑顔。これまでしてきたことを悔いつつ、自分の胸の奥底に死ぬまでしまっておこうと決意した。 
「ほかに好きな人ができたのかって思ってた」 
　晶良が真顔になって言う。 
「そんなこと！　あるわけないよ。ぼくには晶良さんしか見えないよ」 
「こらっ、声、大きいって」 
　今度は何人かがこちらを見てくすくす笑っている。ぼくたちは真っ赤になった顔を下に向けて、そそくさと席を立った。 


　外はもう真っ暗、いや街並を彩るイルミネーションがまぶしいほどの存在感を放つようになっていた。空気は冷たかったが、つないだ手から伝わる晶良の体温が心まで温めてくれるかのようだ。 
「立ち直りが早いのって、アンタのいーところ、だね」 
「えっ、そんなことないよ。ぼくって結構引きずるほうだよ」 
「ふぅ～ん。そうは見えないけど、アタシに気ぃ使ってたりする？」 
「う～ん。まぁね。晶良さんに心配かけたくないし」 
　どこに向かうでもなく夜の街を歩いていた。ずっと晶良と一緒にいたかった。その気持ちは晶良も同じだと思えた。 
「あんまり無理しないよーにね。アタシってば、いっつもだれかの心配してるみたいだしぃ」 
　冗談めかして言ってくる晶良の心づかいが身に染みる。 
「ありがとう。晶良さんにはほんとに感謝してる」 
「あっ、だめだめ、シリアスは。ねっ、ずっと笑っていて」 
「それじゃあ、変な人みたいじゃん(笑)」 
　やっと軽口をたたけるようになった。晶良もうれしそうだ。 
「ねっ、何に悩んでたかは聞かないけど…。さっきは、なんで立ち直れたの？」 
　不安を隠すように、わざと明るく聞いてくる晶良。ぼくは前を向いて答える。 
「晶良さんのおかげ、だよ」 
「もぉ。はぐらかさないで。ちゃんと答えて」 
　今回はごまかせそうにない。照れくさくて答えにくいんだけど…。 
「自信…」 
「そっかっ。自信、持てたんだ、自分に」 
「いや…」 
「えっ!?　違うの？」 
　晶良の手に力が込められる。受験勉強漬けでテニスラケットはしばらく握ってないはずなのに、ぼくの指が軋んだ。痛みをこらえて話す。 
「まあ。自信は…あんまり持てそうにない、かな」 
「ふぅ～ん。ま、しょーがないか。そこがアンタのいいとこ、かもね」 
　晶良のほうに顔を向ける。満面の笑顔が迎えてくれる。ぼくは歩みを止め、冷えた空気を胸いっぱいに吸い込んで、晶良に向き直った。そして答える。 
「わかったんだ。何かを見たくなければ、目を開けばいいって──」 


「意思の力で、ただ意思の力だけで、ぼくは自分を押さえつけようとしてたんだ。でも、それは、怖くてしようがなくて、不安でしようがなくて、寂しくてしようがないからだったんだ…」 
　言葉が震えながらこぼれ出てくる。自分の弱さを恋人に見せるのはつらかった。でも、晶良なら、きっと受け止めてくれると信じてもいた。 
「アタシは、ここにいる」 
　ぼくの目をしっかり見すえて晶良が言いきった。やさしい眼差しながら力強さがあった。 
「うん」 
「だから、ね。これからも一緒に歩いていこ、ずっと」 
　うれしかった。涙がこぼれそうになり慌てて上を向いた。 
「あっ、あれ…」 
　かすんだ視界に光の波が飛び込んできた。 
「ん～、なに？」 
　ぼくの視線を追って晶良も顔を上げた。 
「わぁ…」 
　いくつもの超高層ビルに『クリスマスツリー』が浮かび上がっていた。光のページェントだ。 
　そして、雪が舞い降りてきた。 
「ホワイトクリスマス！　すてき」 
「メリークリスマス、晶良さん」 
　心はじんわりと温まっていく。でも、雪が舞うだけに寒さが染みてきた。 
「う～、さむ。ねぇ、晶良さん。あったかいもの、飲まない？」 
「アタシ、ココアがいいなぁ」 
　角にあった自動販売機が目に入り、ぼくたちはそこで缶のココアを買って飲んだ。一口飲んだところで晶良が、 
「あ、そーだ。出がけにこれ届いたんだけど、アンタのところにもきた？」 
　思いだしたように聞いてくる。 
「なに？」 
　晶良がバッグから封筒をひっぱり出す。のぞき込むと『東京プリンセス・ホテル』のマークとロゴの入った封筒が目に入った。 
「なにが入ってるの？」 
　そう聞くぼくに晶良は、 
「まだ開けてないんだ。ちょっと待って」 
　言うなりビリビリと封筒を破って中のものを取り出した。 


　まず出てきたのは１枚のＣＤだった。それから定形サイズの封筒が１通。その中には便箋にしたためられたお礼状と、さらに小さい封筒が入っていた。 
「ん～。なになに。…えっと」 

──速水晶良様 
そのせつはお世話になりました。 
おかげで弊社のブライダル・コーナーは大変な好評をたまわっております。 
（正直、ビックリするほどの人気です！） 
あのとき、撮影させていただいたときに頼まれました写真データ、そして作品をお送りさせていただきます。時間がかかりましたことをお詫びします。でも、そのぶん腕によりをかけました。 
きっと、ご満足いただける仕上がりになっていると自負しております。 
なお、同封させていただいたのは、弊社のささやかな御礼です。 
ご笑納いただければ幸いです。 
（待ってるからね！） 

　ＣＤはいま、ここで見られない。でも、ぼくには思いだしたくない記憶として、東京プリンセス・ホテルのポスターがあった。 
「待ってるからね！　って…どーゆう意味だろう…」 
　晶良は便箋をじっとにらみつけ考え込んでいる。 
「ねぇ、晶良さん。小さい封筒にはなにが入ってるの？」 
「ん～。ちょっと待ってて」 
　閉じられていなかった封筒を開けて晶良が取り出したのは、 
「ん…っと。『結婚式披露宴（60名様）半額券』だって…」 
「えーっ。それって、いくらになるんだろう」 
「わかんない。けど、かなり高額よね」 
「そーだね。あっ、それじゃあ、待ってるから、って、ぼくたちのこと？」 
　晶良が驚いたように顔を上げる。 
「これ、アタシの名前が入ってる。ほら、ここ。『速水晶良』って…」 
「ほんとだ。金券ショップとかにはもっていけないね」 
「んなこたぁしないけど。それより、これと同じもの、きっとあんたのところにもきてると思うんだ」 
　はっとする。 
「じゃあ、もし、将来ぼくと晶良さんが結婚したら、披露宴はタダでできちゃうってこと？」 
「わぁ～っ」 
　晶良は目をきらきらと輝かせている。 


　結婚なんて考えたこともない。ずっと先のことだとしか思えない。それが、いきなり現実的なものとなって飛び込んできたのだ。こんなサプライズはこれまで経験したことがなかった。 
　ボー然としていたぼくの横で、うつむいた晶良のつぶやきが聞こえた。 
「…待ってる。アタシも待ってる」 
「えっ!?」 
「なるべく早くね」 
「う、ん」 
　照れくさい。結婚は意識したけれど、それが現実のものとなるのはまだまだずーっと先の話だ。法律的には最低でもあと２年は待たなければならない。 
　照れ隠しに口を滑らせる。 
「でもさ、この半額券、別々に使ってもいいんだよね？」 
　晶良がぼくよりいいひとを見つけたとき、そうなるだろうという悲観的な考えを言ったつもりだった。ところが、 
「なに言ってんのっ。アンタ。アタシ以外の女とこの半額券、使うつもりぃ？」 
　あまりの剣幕にたじろぐ。 
「い、いや、そんなつもりはこれっぽっちもないけど…」 
「けど？　けど、なによぉ」 
　目が釣り上がっている。怖い。 
「ぼくよりいい男はいっぱいいるし。ぼくじゃ晶良さんにふさわしく」 
　ない、は言えなかった。晶良がぼくの言葉を制して言う。 
「アタシにはアンタが一番いい男なのっ。それがわからないから情けなくなるんだってば」 
　うれしかった。自分で思い悩んでいたのでは絶対に出ない答えが思いがけなく得られたのだ。 
「うん。ありがとー」 
「それにね。ふさわしくないって思ってんなら、ふさわしい男になってよね」 
　晶良も照れくさくなったのだろう、プイと横を向いてしまう。 
「ごめん。ぼく、頑張る」 
　ちらちらと横目でぼくの様子をうかがっていた晶良は、頑張るという言葉にようやく満足したようで、 
「ん。しっかりしてくんなきゃだめだぞ。世界の勇者さん」 
「もう勇者じゃないよ。でも、もし勇者になれるとしたら、晶良さんだけの勇者になるよ」 
　じっとぼくを見つめていた晶良になにか言われるかと思ったが、晶良はくるりと背を向け、 
「いこっ！」 
　と言って、ぼくの手をとって歩きだした。 


「早くＣＤ、見たいなぁ」 
　スキップでもしそうなほど明るい晶良。 
「晶良さんのウエディングドレス姿、きれいだったぁ」 
　目を閉じて思いだす。 
「なんか、恥ずかしくなってきたぁ。アンタは見ちゃだめっ」 
「えーっ!?　ひどいぃ。ぼくだって見たいよ。でも、自分の写真は照れくさいなぁ」 
　駅へ向かってふわふわと歩いていたぼくたちは、 
「ちゅいっすっ！」 
　という大きな声に思わず足を止めた。 
　さっきも見たストリート・ライヴがいままた始まろうとしていた。雪が舞うなか、先ほどよりも露出度を大幅アップしたサンタクロース姿のレイチェルが、少ないギャラリーに笑顔を振りまいていた。 
「少し…見ていっても、いいかなぁ？」 
　晶良は早く帰りたそうだったが、すぐに笑顔でぼくの手をとってほとんど最前列にまで進んだ。 
「この先、すっごく有名になったりして」 
　晶良は片目をつぶって話しかけてきた。 
「ははは」 
　乾いた笑いがぼくの口からこぼれる。そのとき、ステージに足を引きずった相方が登場。先ほどくらったレイチェルの上段まわし蹴りのダメージが残っているのは明らかだ。 
「ちぃ～すっ」 
　という掛け声も全然ハリがない。ボケ役のはずのレイチェルがつっこむ。 
「どないしたんや？」 
「お、おう。いや実はな、知的なしゃべくり漫才がウリのオレに向かってドツキ漫才を仕掛けた女がいてな…」 
「ほぉ～。さよか」 
　うまくボケてるじゃないか、と思ったそのとき。レイチェルと目が合った。 
「…なんや。ずいぶんいい顔になったやないか」 
　ニッコリと笑んで話すレイチェル。 
「いい顔って…、あのなぁ。オマエの蹴りのせいで男前が台無しじゃ」 
　話がうまくつながっている。レイチェルはぼくと手をつないでいる晶良に一瞥をくれ、 
「やっぱり相方がいいと、男はしっかりするもんやねぇ」 
　自分で言って自分でうんうんと納得している。 


　きっと、いつもとペースが違うからなのだろう、相方が戸惑っているのがよくわかった。とはいえ、そんなことがわかるのはぼくひとり。少ない観衆は…ウケていた！ 
「ったりまえだろっ！　オマエがうまくボケられんから、オレが身を挺してだな、ドツかれてやったんだってば。…ほんとに、わかっとるんかい」 
　一度つかんだウケの波を離すまいと相方がさらなるツッコミをブチかましていく。 
　レイチェルは、というと──。 
「パートナーちゅうのは運命のひとや。せいぜい大事にせな、あかんよ」 
　お構いなしだ。 
（ありがとー、レイチェル。ぼくと晶良さんを祝福してくれてるんだね） 
　主導権を奪われたままの相方は開き直ったようにバク転を決め、ファイティングポーズをとった。 
「っしゃあぁぁ。そんなら最後まで付き合ってやろーじゃないかっ。ドツキ漫才のスタートだっ！」 
　さらに盛り上がるギャラリー。笑い声につられた人が足を止め、観客の輪はかなり大きくなっていた。どんな展開になるのか、ドキドキしてきた。ところが、 
「あかんっ。あかんのや」 
　踏み込んだ相方がずっこける。観客はまた爆笑。 
「な、な、な、なんでだぁぁぁ」 
　そっと右手を自分のお腹にあてたレイチェルは、その手に視線を落としてつぶやいた。 
「赤ちゃんが、おるんや」 
「えぇっ？　え────っ！」 
　驚いて変なポーズをとる相方。予想し得ない展開に観客もどよめいている。 
「オ、オ、オレの…、オレの子供か？」 
　相方は漫才そっちのけでレイチェルに問いかける。それを聞いたレイチェルが怒声を響かせ、回し蹴りを放った。 
「どアホーっ！　ったりまえやろぉ。アンタの子ぉや！」 
　不意を衝かれたわりには見事な十文字受けで蹴りを受け止めた相方が、上ずった声でさらに質問を浴びせる。 
「オ、オ、オマエ。だって、春先にコーコーセーを食った、とかって自慢してたじゃないかぁぁぁ」 
「だからアンタはアホやっちゅーねん。あたしが浮気で妊娠するなんてヘマするわけないやろっ。それになぁ…、春にヤって妊娠しとったら、いまごろはこーやろぉ」 
　お腹のところで大きな山を撫でるように手を動かしたレイチェルが、 
「ハっ！」 
　気合一閃。いきなり踵落としを繰り出した。クリーンヒット。 
「ぐえっ」 
　カエルが踏み潰されたようなうめきをもらし相方は崩れ落ちた。 


　観客たちは笑っていいのか戸惑っている。それは晶良もぼくも同じだった。 
（これって…、もう漫才じゃなくなってるよね。どーなっちゃうんだろー？） 
　レイチェルは相方を抱き起こし、背中に膝を立てて活を入れた。 
「うぐぅ」 
　うめくようにして息を吹き返した相方がのろのろと立ち上がるのを待って、レイチェルが静かに告げた。 
「アンタの子ぉや。…な。納得したら、言うこと、あるやろ」 
「あぁ」 
　姿勢を正した相方がレイチェルの両肩に手を置き、まっすぐに目を見つめて言った。 
「愛してるぜ。これから、オレたちは夫婦ドツキ漫才で再出発だ。なぁ、け、け、結婚…しよう！」 
　とんでもないオチだと思った。あっ気にとられていた観客のなかから、ぽつりぽつりと拍手が鳴りだし、それはすぐに耳が痛くなるほど大きくなった。 
「いいぞぉーっ！」 
　この寒さのなかで、なぜかアロハシャツを着たオジさんが両手を口にあてて声援を送っている。それにつられてまた万雷の拍手が鳴り響いた。 
「よぉ…言うてくれた…なぁ。あたし、うれしいわ」 
　相方はレイチェルの肩を抱き寄せ、ぼくらの頭上の遥か先を指差し、言いきった。 
「さあ！　オレたちの新居に行こうな」 
「あんたぁ」 
　目から星を飛ばすレイチェル。彼女にちらりと視線を送り相方が決めゼリフを放つ。 
「あの先の公園の、ダンボールハウ…ぐぇっ！」 
　レイチェルの肘打ちが相方の水月の急所をとらえていた。前のめりに倒れた相方の頭のまわりを星と月が回っていた。 
「お亡くなりや…。ほんまに、しょーもない。こりゃ苦労しそうやわぁ。ふぅ」 
　レイチェルは肩に相方をかついで舞台のソデに下がっていった。ぼくも晶良も、それに観客たちも、あっけにとられていた。 
「終わったんだよね、これ。ね、いこっか？」 
　晶良に袖を引っ張られ、 
「あ、うん。そーだね」 
　ぼくたちは駅に向かって歩きだした。 


　しばらく歩くと、道の端にアクセサリーを売っている露店が見えた。 
（あそこって、前に千春にペンダントを買ってあげた…） 
「ちょっと見ていこうか？」 
　ぼくの提案に晶良は素直に同意した。 
「アクセって、あんまり興味なかったな～」 
「なかった、ってことは、いまはあるの、興味？」 
「うん。ちょっと気になりだしたかな。でも、受験勉強の&quot;代償行為&quot;なのかな」 
　はにかむ晶良がかわいい。 
（なんにしても、晶良さんがきれいになるのは、ぼくもうれしいよ） 
　これから化粧を覚え、おしゃれになって、どんどん美しくなっていくであろう恋人を想う。 
「指輪かぁ」 
　晶良のつぶやきで現実に引き戻される。慌てて指輪が並べられている台に視線を移動した。 
　ある指輪に釘付けになった。手を伸ばしてその指輪を取り、目の前にもってきて凝視する。 
「似てる…」 
「ん～。なになに。なにに似てるって？」 
　晶良が真剣に指輪に見入るぼくを不思議そうに見ながら聞いてくる。 
「腕輪…。ザ・ワールドの腕輪のデザインによく似てるんだ、これ」 
　晶良に指輪を手渡す。晶良は目の高さに指輪をもっていってじっと見て言った。 
「へぇ、そーなんだぁ。光ってたりしてたんでカイトの腕にあるのはわかったけど、アタシたちには見ることができなかったんだよね、腕輪。ふ～ん。こーゆーのだったんだぁ」 
　きらきら輝く晶良の瞳を見て、ぼくは決めた。 
「どうかな？　これをクリスマスプレゼントにしたいんだけど。だめかな」 
「だめなんてことない。アタシもこれがいい」 
　店のお兄さんが怪しい日本語でサイズはＯＫか？　と聞いてくる。すると、晶良が左手をぼくに突きつけた。 
「え…っと。どの指に？」 
「決まってるでしょ」 
　戸惑うぼくに、じれったそうに言う晶良。困る。 
（と、言われても…） 
　晶良は無言で薬指を動かし、たまにする命令口調で言った。 
「この指！」 
　ぼくだって知ってる。女性が左手の薬指にする指輪の意味。 


　店のお兄さんが突然歌いだす。 
「パパパパ～ン、パパパパ～ン、パパパパ～ン、パ～ン、パーパ、パパ～パパッ、パンパ～パ、パ、パッ」 
　結婚行進曲だ。ぼくと晶良は同時にお兄さんをにらみつけた。顔から火が出そうだ。お兄さんは知らんぷりをして結婚行進曲の続きを口笛で吹きながら背中を向けてしまった。 
　指輪に視線を戻した晶良がはっきりと言う。 
「アタシ…、これ、ほしい！」 
「うん。わかった。あのぉ、これ、ください」 
　お兄さんは顔中で笑い、サンキューを連発して金額をぼくに告げた。それから、指輪に２人の名前を入れるか？　と聞いてくる。 
「あ、お願いします」 
　と晶良。お兄さんは紙切れをぼくに渡し２人の名前を書かせた。それから慣れた手つきで指輪の裏側にアルファベットで２人の名前を刻んだ。 
　指輪をお兄さんから受け取った晶良は大事そうにバッグの奥にしまい、 
「あのぉ。これと同じものをもう一つ、ほしいんですが…。ありますか？」 
　さらなる売り上げに満面笑みのお兄さん。ちょっと待てとポーズで晶良に伝え、後ろに置いていたバッグから同じデザインの指輪を取り出した。 
　晶良は、サイズＯＫ？　という質問に首を振り、 
「これはペンダントにしてほしいんですが、できますか？」 
　とリクエストする。晶良の希望を理解したお兄さんは右手の親指を突き立て、胸をドンとたたいて指輪をペンダントに改造する作業にかかった。 
　３分もかからずに細かいチェーンがつけられた。しかも２人の名前も入っている。晶良はお金を払ってペンダントを受け取ると、ぼくを促してお店から離れた。 
　駅のすぐそばまで無言で歩いていた晶良が急に立ち止まる。とうせんぼするようにぼくの正面に立ち、かったばかりのペンダントを差し出す。 
「はい。アタシからのクリスマスプレゼント」 
「ありがとう、晶良さん。すっごくうれしいよ」 
「アウラがくれた腕輪には負けるけどね」 
「そんなことないよ」 
「いつもつけてなくてもいいから。でも、あたしと会うときは絶対つけること」 
「うん。わかった」 
　ペンダントを首にかける。晶良はニッコリと笑み、 
「似合ってるよ」 
　と、はにかんだ声で言ってくれた。 


　あの腕輪にそっくりの、いまはペンダント[[トップ]]になった指輪を見ながら、ぼくは思う。 
　ぼくにとって腕輪は、子供から大人への通過儀礼だったのだ、と。 
　そして、ぼくは指輪に誓う。 
（いつかきっと晶良さんにふさわしい男になってプロポーズするんだ） 
　雪はいつの間にか降るのをやめていた。そのぶん空気は冷たくなったようだったが、不思議と寒さは感じない。むしろ心の底から温かさが湧き上がってくるようだ。 
　ふと視線を感じて顔を上げる。晶良がじっとぼくのことを見つめていた。 
「あ、ごめん。ちょっと考えごと、してた」 
「うん」 
　なにも聞かず、ただ微笑んでいる晶良。少し間を置いて、いかにも照れくさそうに消え入りそうな声でつぶやく。 
「あのね。もう一つ、プレゼントあるんだ」 
「え、なに、かな？」 
　それは、一生続くプレゼント。 
「アタシのことね、これからは、さん付けしなくていいよ。晶良って…呼んでいいよ」 
　うれしくって、ドキドキして、すぐに反応できなかった。目を閉じて深呼吸を一度。再び見開いた目には期待に瞳を輝かしている晶良が飛び込んできた。 
　これから、ずっと、そう呼ぶことになるだろう。お正月に晶良の家に行ったとき、そう呼べるかはちょっと自信がないけれど…。 
　もう一度、深呼吸。 
　街中に、いや世界に響け、と思った。 
　心の中で『愛してる』とつぶやいてから、ぼくは叫んだ。 


「晶良っ！」 





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜完＞     </description>
    <dc:date>2011-10-03T16:36:19+09:00</dc:date>
    <utime>1317627379</utime>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/52.html">
    <title>vol.4⑤The Eve</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/52.html</link>
    <description>
      ＊vol.4⑤The Eve

　久しぶりに晶良と歩く新宿の街は、いつもと比べて浮かれた空気が流れていた。それもそのはず、きょうはクリスマス・イヴ。 
　風はなかったが空は雲に覆われ、ホワイトクリスマスを予感させた。それによる期待感からか、街の雰囲気をやけに陽気にもしていた。 
「アンタ、風邪ひいて寝込んでたのぉ？　どおりで３日もメールに返事がなかったわけだ」 
（こういう言い方はしたくはないが…）セックスフレンドのなつめと千春に別れを宣告された日。ぼくは体調を崩してしまった。 
　晶良と会いたい気持ちはあったが、それ以上に弱りきった自分の姿をさらしたくなかった。 
　だから、火曜日（寝込んでから４日めだ）にようやくパソコンを立ち上げて晶良からメールがきていても、風邪をひいたと本当のことを書いて返信することができなかった。 
「で、もぉいいの？　体…」 
　心配そうな顔でぼくの顔をのぞきこむ晶良。恋人の仕草というより、弟を案じる姉だ。そんな晶良をしばらくぶりに感じて、ぼくはくすりと小さく笑う。 
「ん～。なによぉ。人がせっかく心配してあげてるのに～」 
　照れているのだろう、頬が赤くなっている。 
「ごめん、ごめん。お姉さま」 
　茶化して言うと、晶良は 
「すっかり元気になったのはよ～くわかったわ」 
　あきれたように言った。 
「でもさぁ、メールしてくれれば、お見舞いに行ってあげたのに」 
　少し残念そうに言う晶良。考えてみれば、自分の家に晶良を招いたことはなかった。なんとなく照れくさいのと、大学受験を控える晶良に配慮しているせいだった。 
「いや、お風呂にも入れなかったし。それに…」 
「それに、なによ？　お父さまとお母さまにはアタシのこと、話してるんでしょ？」 
　晶良は不満そうだ。 
「あ、うん。家に連れてきなさいって、いつも言われてるんだけどさ」 
「だけど、なによ？」 
　せっかちなうえに、ぼくが答えにくそうにすると詰問調になるのは最近わかってきた。 
「愛するひとには、自分の情けないカッコは見せたくなかったんだ」 
「んもお、バカなんだから。愛してるからこそ、そーゆーときに役に立ちたいものなんだってば」 
　まあ、晶良の言うことのほうが正論ではあるんだけれども。男心だって複雑だ。 


「で、きょうはどこに行くの？　アルバイトも休んでたんでしょ。きょうはアタシにプレゼントを買わなきゃならないし、ね(笑)。アタシが出すから映画でも見にいこっか？」 
　屈託のない笑顔を見ていると不安になる。 
（晶良さんには、ぼくなんかよりももっとふさわしい男性がいるんじゃないか…） 
　そんなネガティブな考えが頭をよぎる。晶良が返事を催促するように言ってくる。 
「映画。どーするの？　見にいくの、嫌なの？」 
「あ、うん。そーいえば、あの監督の新作アニメ、見たかったんだ」 
　ぼくだって普通の高校生。アニメも好きだし、スポーツだって見るのは好きだ。できれば恋人と同じ趣味だといいんだけれども。 
「えぇ～。アニメぇ!?　ラブロマンスがいいなんていわないけどさぁ、アクション映画とかにしようよぉ」 
　あからさまに不満そうな口調の晶良に押されて、 
「うん。晶良さんが見たいのにしよう」 
　素直に従ったのに、晶良はさらに不満を深めた表情をする。 
「？　どーしたの？　ぼく、なんかした？」 
「べっつにぃ。いいんだけどさ。アンタ、もっと自己主張したほうがいいよ」 
「あ、うん。でも…」 
　性格的にできそうにない。 
「あたしのほうが２つ上だけどさ、引っ張っていってほしいときもあるんだ」 
　視線を落として、ひとり言のようにつぶやく晶良。 
（やっぱり晶良さん、ぼくじゃものたりないんだろうな） 
　またネガティブな思考に支配される。会話が途切れたことに気づいた晶良はハっとして、 
「あ、ごめんっ。気にしないで。アタシ、そのままのアンタが好きだから…」 
　無理に笑顔をつくっているのがわかる。いや、そう考えてしまう。 
「ぼくが悪いんだ。優柔不断だし…。晶良さんにふさわしくないよね、ぼくなんか」 
　言葉が進むにつれ、ふてくされた口調になっていってしまう。 
（ほんとはこんなことが言いたいんじゃないのに…） 
　そう思った瞬間、目の前に晶良がまわり、ぼくの歩みを止めた。 
「アンタっ、怒るよ!?　本気でそんなこと言ってんの。あんまり情けないこと言ってると」 
　まくしたてる晶良。ぼくは別れを告げられるのではないかと狼狽し、怖くて晶良を見ることができなかった。 
「ご、ごめん。ぼく、晶良さんに嫌われたくない。ごめん」 
　目をつぶって謝ることしかできない。 
「もーっ！　いい加減にしなさいよね！　ホント、イラつく！」 
　すがるような目で晶良を見る。てっきり怒りに満ちた表情をしていると思った晶良は、静かで穏やかに微笑んでいた。 


「アンタだから、いままでやってこれたんだよ？　完全な人間なんていない。とくにアタシはあれもダメ、これもダメ。アンタだって不満があると思う] 
「そ、そんなことないよ！」 
　ムキになって否定するぼくに、晶良はゆるゆると顔を横に振り、 
「いまは気がつかないだけかもしれないし、わざと目をそらしているのかもしれない。でもね、我慢するってことは、健康によくないでしょ？　心にも体にも」 
「うん」 
　晶良の言ってることはなんとなく理解できた。付き合いはじめたばかりの彼女とつまらないことで別れてしまったクラスメイトのことを思いだした。 
「だからね。アタシ、我慢しないことにしたんだ。なんでも言いあえるのがホントの恋人ってものじゃない？」 
（確かに晶良さんの言うとおりだと思うけど…、８対２くらいの割合でいっぱい文句言われそう） 
　８対２どころではなく、少し不満をもらすと倍になって返ってくることになるとは、このとき知るよしもなかった…。 
　なにはともあれ、仲直り。ぼくたちは手をつないで歩きだした。 
「ねぇ、晶良さん。さっき、ぼくが情けないことばかり言ってると、どうするって言おうとしたの？」 
　気になっていたことを恐る恐る聞いてみる。 
「え？　な、なんだっけ」 
　とぼける晶良。 
「晶良さん、最後まで言わなかったから気になってるんだ。別れる、っていう気だった？」 
「バ、バカ。別れるなんて言うわけないでしょ」 
　晶良は顔を赤らめて否定する。 
「じゃあ、なんて言おうとしたの？」 
「んもぉ、しつこいなぁ。いいじゃん。気にしない気にしない」 
「そんなふうに言われると、よけい気になっちゃうよ」 
　ため息をつく晶良を見ていたら、かわいそうになってきた。 
（あんまり追い込んじゃまずいかな） 
　そう思ったが、晶良はもじもじしながら、いかにも話しづらそうに、ぼそぼそと口を開いた。 
「あのさ…、んっとね…」 
「うん」 
　ごくりとつばを飲み込んで晶良の次の言葉を待った。 


　さまざまな雑音、騒音が入り乱れる新宿の雑踏。耳に全神経を集中させていなければ聞き取れないほど小さな声で、晶良が途切れ途切れに言う。 
「…させて、…あげない、…から、…なんて」 
「はい～？」 
　思わず顔を晶良に向けて聞き返したが、耳まで真っ赤にした晶良はもうしゃべらなかった。 
（させてあげないって…、セックスのこと？　だよね。う～ん、別れるよりつらいかも…って、そんなわけないじゃん） 
　自分でボケて自分でつっこんでいる。 
（バカだ…。い、いや、そ、そんなことよりも！　しばらくしてなかったから、晶良さんも…ごくっ） 
　握った手に力が入ってしまう。 
「痛いってば、そんなに強く握っちゃ」 
　晶良に抗議され我に返った。 
「あ、ご、ごめん」 
　そうこうしているうちにシネマコンプレックスの前まできた。 
「ん～。次の上映は…、満員ですぅ？　ダメじゃん」 
　こういうときこそイニシアチブをとったほうがいい。 
「その次の上映を見よう。指定席の前売りチケット買っておけばいいんじゃないかな」 
「うん。そーだね。ちょっと待ってて。アタシ、買ってくる」 
　即断したぼくに満足げに笑んで、晶良は小走りでチケットを買いにいった。ほどなくして戻ってきた晶良がうれしそうに言う。 
「キャンセルがあって、隣り合わせの席が取れたよ」 
「へぇ。よかった」 
「だよね。隣で見なかったら意味ないもんね。ね、どこで時間つぶそっか？」 
　今度は即答すると、ちとまずい。 
（ホテル！　とは、いいにくい…けど、晶良さんのこと、抱きたい） 
「歩こっか」 
　晶良にうながされ手をつないで歩きだす。行き先を決めている感じではない。 
　少し歩いたところで人だかりができているのが目に入った。 
「あそこでなんかやってるみたい。なに、やってるのかな？」 
　歩くスピードを少し上げて、人だかりの後ろにとりつき、つま先立ちをしてのぞき込んだ。 


「ちゅい～っす！」 
　いきなり元気な女性の声が響いた。 
（この声、この言い方…、まさか） 
　続いて、 
「どぉもぉ～」 
　カン高い男の声がした。どうやら漫才かなにかの路上ライブをやっているようだ。 
「面白そう、かな。ちょっと見てこーか？」 
　晶良が目を輝かして言ってくる。異論はない。いや、声の主を確かめたかった。 
　深々と頭を下げた男と女のコンビは、まじめな調子で『枕』をふってくる。観衆の反応、イマイチ。 
（つかみは…うまくいってるとはとてもいえない…。とゆーより、面白くないよぉ～） 
　晶良も反応に困っている様子だ。 
「よーし、ほんじゃそろそろいってみようか!?」 
　話が進むにつれ、観衆が一人、また一人、輪から離れていく。ぼくたちは押し出されるように少しずつ前にいき、つま先立ちしなくても見られるようになるのに時間はかからなかった。 
　ひたすら自分たちのネタを繰り出すコンビだが、周囲から聞こえてくるのは、笑いといっても失笑もしくは苦笑のみだった。 
　なんといってもボケとツッコミという漫才の基本が守られていないのが致命的だ。いや、そんなものをブッとばすパワーがあれば問題ないのだが、それもない。 
　ここ『笑うトコ』という場面ではことごとくボケとボケの応酬が繰り返され、惨憺たるライブとなってしまっていた。 
　袖を引っ張られ、かがんで晶良に顔を近づけると、 
「いこっか」 
　とうながされるが、立ち去りがたい気持ちを抑えられない。 
「もうちょっと」 
　片目をつぶりお願いする。晶良はしかたないなぁといった表情を浮かべ、舞台に視線を戻してくれた。 
　そのとき、舞台の上の女性を目が合った。厚い化粧をしているが間違いない。 
（やっぱり、レイチェルだ） 
　忘れられるはずがない。『初めて』の女性。懐かしさとともに複雑な思いが頭をよぎった。 
（編集長を目指したほうがいいよ、レイチェル。漫才は…、サムいよ） 
　そのときの位置はぼくとレイチェルが向き合い、その中間50㎝ほど右にずれて相方の男性の背中が見えていた。 


　レイチェルの射抜くような視線は微動だにしない。ぼくは身じろぎもできなかった。 
「なんやぁ、シケたツラしくさってぇ！」 
　それまでのフニャけた漫才の口調とはガラリ一変した女性の声が響く。それがぼくに向けられているのは明らかだ。 
　いきなりやってきた緊張感に観衆が再び舞台に集中した。 
（こんな展開、あり!?） 
　金縛りに遭ったように動けない。視線すらもずらせない。 
　困っているのはぼくだけではなかった。相方の男の人も困り果てた様子で、ボケるどころかツッコミすら放てないでいる。 
「せぇっかくオトコにしてやったちゅーのに、なんっつぅなっさけないツラしとんのや」 
「アホぉ。オレは生まれたときから男だっつーの」 
　レイチェルの言葉はぼくに向けられている。だけど、それをわかっているのは２人だけだ。 
　ボケることもできず必死に対応しようとする相方。 
「じゃかましいわ！」 
　上段まわし蹴り一閃。見事なノックアウトキック。相方は一撃でリング…いや舞台に沈んだ。 
　なぜか大ウケの観衆に背を向けたレイチェルは、 
「しまいや、ボケっ！」 
　と捨てゼリフを残して引っ込んでしまった。ボー然とするぼくに晶良が話しかけている。 
「なんか、よくわかんなかったけど、最後は笑えたね。あーゆーの、ドツキ漫才っていうのかな」 
　舞台ではまだ相方の男がのびていた。それを見て晶良がまた笑う。 
「本気でやってるんだねぇ。笑いをとるためにカラダ張るって、なんかすごいね」 
　晶良に合わせて笑いたかったが、顔が引きつっている。 
（あれ…、さっきの…、やっぱ、ぼくに言ってるんだよね、絶対） 
「どしたの？」 
　敏感にぼくの変調を察知して聞いてくる晶良。 
「あ、いや、なんでもないよ。うん、なんでもない…」 
「そっか」 
　追求されずホっとする。次の出しものはないようだ。その場にいるわけにもいかない。 


「いこう」 
　晶良の手をとって歩きだすが、あてがあるわけではなかった。いまはその場を離れたかった。考える時間と場所がほしかった。 
　でも、デートの最中にそんなことは無理。一緒にいる晶良に気を使わないわけにはいかない。いまできること。つとめて明るく振る舞うこと。 
「ね。どこかいきたいとこある？　ぼくは晶良さんへのクリスマスプレゼントを買いにいきたいな」 
　かなり頑張ってつくった笑顔を向けて話を振るが、晶良が乗り気でないのがわかる。 
「どおしたの？　晶良さん」 
　心配になって聞いてみる。我ながら心細げな声だ。晶良は少し考え、それから言う。 
「アタシ…。アンタと２人きりになりたい。プレゼントはうれしいけど、あとでもいいよね…」 
「うん…」 
　映画が始まるまで時間は、ある。考えごとは映画館でしよう、そう決めた。 
「いこう」 
　目的地が決まったいま、ぼくはそれに向かって突き進む。 
　ホテルが建ち並ぶ街の一画にきて、なにかがいつもと違う気がした。 
「あれ？」 
　立ち止まり&quot;異変&quot;の正体を探ろうとする。 
「どしたの？」 
　怪訝そうに聞いてくる晶良。周囲は体をぴったりと寄せて歩くカップルばかりで、ぼくたちのことを気にしているのは一人もいない。 
「あの…『満』って、なんだろう」 
　ホテルの入り口には赤く『満』の文字が光っている。よく見ると、その上には『空』の文字が暗くなったいるのがわかった。 
「満室、ってことかな。『空』は空室あり、ってことか」 
　晶良にではなく、自分に向かってつぶやく。 
「なんか、どこもいっぱいみたいだね」 
　あきれたように、不満そうにいう晶良。 
「と、とにかく、いつものとこにいってみよう」 
　再び歩きだし、もう５回もきている（晶良とは１度しかきていないが…）ホテルを目指す。 
「あっ、『空』って出てる。やった！」 
　小躍りしたい気分だ。声を弾ませると、 
「そんなに、はしゃがないの」 
　顔を真っ赤にした晶良にたしなめられた。 


　入り口をくぐり中に入る。部屋を選ぶパネルを見上げて絶句した。１つしか明かりがついていなかったからだ。 
「なんか、すごい、ね」 
　そう言いながら晶良がボタンを押した。選択の余地がないからできたのだろう。 
　４階の部屋だった。入ったことはない。 
（全部屋コンプリート・キャンペーンとかあればいいのに） 
　などとバカなことを考える。それがあったとして、浮気の証拠をさらけだすだけなのに。 
　エレベーターの中、いつもと違って手をつないでいるだけ。２人とも気持ちを高めていこうとするかのように、なにもしゃべらない。たがいの息遣いが興奮を誘っている。 
　部屋に入ってからも焦らない。コートを掛けてからソファに並んで座る。それから、じっと見つめあう。視線を絡めるだけで室温が上がった、気がした。 
　どちらともなく顔を近づけていった。荒くなった息が顔を撫でていく。２人の距離がようやくなくなった。 
　唇が重なると同時に抱きしめあう。腕に晶良を感じ、体にも晶良を感じた。 
　舌がゆっくりと絡みあう。 
　いつもと違う。これまでのキスは相手を屈服させるかのごとく、だった。相手の思考を奪い、力が抜けるのを待って肉体をむさぼるためのような、そんなキスをしていた。 
「愛してる。晶良さん、愛してる」 
「あぁ…、うれしぃ。アタシも…、好きだよ。愛してる」 
　もっとしていたい、というタイミングで唇を離し、愛をささやく。瞳を潤ませた晶良が漏らすせつなそうな声が、どうしようもなくぼくを昂ぶらせた。 
　セーターを脱がす。静電気がパチパチと音をたてて、晶良の髪を乱した。手ぐしをいれようとする晶良の仕草が色っぽい。 
　シャツのボタンを外す。晶良はされるがまま。シャツを脱がし、背中に手をまわしてブラのホックを解除する。 
　されるがままでは恥ずかしかったのだろう、晶良は自分でブラを取り去った。腕を上げて胸を隠そうとするが、その動きより速く、ぼくは顔を近づける。 
「あぁ、あぁ…、あぁん」 
　乳首を口に含んで舌でころがすと、晶良は顔を下げ吐息を漏らした。ぼくの口の中では乳首が次第に大きくなっていく。 
「ん…、んあぁっ、あっ！」 
　左手がやわらかなふくらみをさすり、撫で、揉む。晶良の声が上ずってくる。 


　晶良の右のおっぱいを舌が愛撫する。こちらはいきなり乳首を攻めるのではなく、麓から迂回するように嘗め上げていった。 
　右手は大きくなった左の乳首をつまんで、さらに硬さを加えさせていく。 
「あぁ～、あぁ…ぁ…あっ！　あんっ！」 
　唇がついに乳首を挟んだとき、晶良はびくっと体を震わし、一際大きな声をあげた。 
　両の乳首がこれ以上ないほど硬くしこったのを舌と指で感じとり、ぼくは次の段階に移行する決意をした。 
　そっと体を離し、晶良の&quot;熱&quot;が下がらないように素早く服を脱いだ。パンツ１枚になる。 
「晶良さん、ベッドにいこう」 
「ぅん」 
　迎えるように上体をかがめると、晶良はのろのろと腕をぼくの首にまわしてきた。 
　軽々と抱き上げる。すぐにはベッドに向かわず、その場で熱のこもったキスをする。晶良が腕に力を込めるが苦しさは感じない。むしろ、もっと強く締めあげてほしかった。晶良を感じさせてほしかった。 
　舌を深々と晶良の口内に差し入れたまま、ぼくはベッドへと歩みだす。 
　舞い落ちる羽根のように、晶良をベッドに降ろす。間接照明の薄明かりで肢体をじっくり観察したかったが、晶良は離してくれない。キスに没頭している。 
　舌を絡め互いの唾液を混ぜあう。と、ぼくの舌が強く吸われ、晶良の腕からふっと力が抜けた。 
　絡みあった舌がほどけ、ぼくは顔をあげてキスを解いた。 
「あ…ぁ、あぁ…、は…ぁぁ、はぁ、はぁぁ…」 
　軽い酸欠だろうか。そういえばぼくも少し苦しい。目を閉じて深く息を吸い込み、大きく吐き出す。 
「ふぅぅぅぅ…、…はぁぁぁあ…」 
　目を開けると、泣いているんじゃないかと思えるほど目を潤ませた晶良と視線が絡みあった。 
「愛してるよ」 
　満足そうに目を閉じ微笑む晶良。目の端から本当に涙がこぼれた。 
「…うん」 
　晶良がコクンとうなずいた。ぼくは顔を下げていき、晶良の左右のまぶたに５秒ずつ口づけをした。 
　続いて頬に唇を落とす。唇を少し開き、そこから顔をのぞかせた舌先が少しずつ移動する。 
「はっ！　はぁぁん」 
　すぐそこで聞こえる晶良の喘ぎは熱を帯びている。ぼくの興奮を引き上げる声が発せられた艶やかな唇が、次のターゲットだ。 


　晶良の薄い上唇を自分の唇で強弱をつけて挟み、舌先でつつき、そして嘗める。 
「んっ！　ん～、はぁぁぅ」 
　めくり上げるように舌を使い、上唇の裏側や歯茎を舌で愛撫する。くぐもった晶良の喘ぎが、これはこれで悩ましい。 
　上に比べてぽってりと柔らかな下の唇も楽しむ。ただ重ねているだけで気持ちのいい晶良の唇を思う存分味わった。 
　チュっと音をたててキスをして、唇は終わりだよと告げる。次は耳だ。 
　はぁっと熱い息を吹きかける。 
「はっ！　…はぁぁぁ…」 
　びくっとして目をぎゅっと閉じる晶良。耳たぶに歯を当て甘がみすると、 
「ぅうんっ！　あんっ！　あ…あぁ…」 
　思った以上の反応だ。 
「あいしてる」 
　息で撫でるようにささやく。 
「んあっ！　あ──っ！」 
　もう一度。 
「愛してるよ、晶良」 
　さん付けはしらける気がして、後で怒られてもいいやと言ってみる。 
「あっ…、ふぅ」 
　晶良から力が抜け落ちていった。じっと動かない晶良の首筋を唇と舌を駆使して愛撫する。反応がないのは少し寂しいが、晶良の肌を十分に堪能できるのはうれしい。 
　右手が晶良を求めている。その求めに応じて、おっぱいに運んでやる。喜々として揉み始めるぼくの右の掌。ぼくの右手の指。弾力あふれる柔肌に指がくい込む感触がたまらない。 
　少し乱暴だったか、意識を取り戻した晶良がうめく。 
「う…ぅうん、あんっ…、あぁ、も…っと」 
「えっ？」 
「あぁ、もっと！　もっと強くっ！」 
　戸惑いながらも晶良の要求を聞き入れ、おっぱいが変形するほど強く揉みしだく。 
「あぁ、いいっ！　いいのぉっ！」 


　すべすべの肌にじんわりと汗と浮かび、きらきらと輝いている。 
　晶良の体を隅々まで味わうぼくの舌は歓喜に打ち震えている。指と掌は弾力に喜び感触を堪能する。 
「んあ──っ！」 
　ついにぼくの唇が乳首に到達。軽く歯を当てた瞬間、晶良は大きくのけぞり声をあげた。 
「あっ…、あっあっあっ、あぁっ、んあ──っ！」 
　硬くしこった乳首を包み込むように舌を動かすと敏感に晶良が反応する。強く吸うと感極まったあえぎがこぼれる。その声がぼくに自信をもたらしてくれる。 
　無駄な脂肪などいっさいついていないお腹を嘗めまわし、おへそを中心に円を描くようにキスの雨を降らす。 
「あふっ、あっあっあっ…あ──っ、あぁんっ」 
　ここでぼくは&quot;順番&quot;を変更。体をずり下げ、晶良の足を攻めることにする。 
　姫にかしずくようにうやうやしく足首をもち、甲に音をたててキスをする。そのまま唇を押し付けて痕が残るほど吸う。 
「あ…、あぁ～」 
　体に感じる快感より気持ちが満足していくのがわかるような晶良の声。 
　ぼくの唇と舌は足首からふくらはぎ、膝を経て内腿に到達。ここまでと違った柔らかな感触が官能中枢を大いに刺激する。舌を大きく伸ばしペロペロと嘗めると、晶良の声が大きくなった。 
「あぁっ！　あ…あぁぁっ！　あんっ！　あ～んっ！」 
　晶良の両足を大きく広げる。&quot;目的地&quot;はすぐそこだ。でもぼくは焦らない。いや、晶良を焦らす。 
　右足も同じように、足首から愛撫する。 
「あ～んっ」 
　少しじれったそうな晶良だが、どこをどうしてほしいかを口にはしない。そんな恥じらいがますますぼくを興奮させていく。 
　晶良の両足の間に体を割り込ませ、晶良の秘所を下から上へ一気に嘗め上げる。 
「ひあっ！」 
　晶良の体がのけぞるが、ぼくの両手がくびれたウエストにしっかりくい込み、動きを制限していた。 
　あそこにチュっとキスをしてから顔を上げる。 
　右手がウエストから外され次の使命を待っている。人差し指を立てて割れ目に押し当てた。 
（熱い） 
「あ───っ、あぁっ、あ───っ！」 
　晶良の声に後押しされて、指が熱い蜜壷に埋没していく。 


（晶良さん、すごく濡れてる） 
　中の熱さ、こぼれ出てきそうなほどあふれている愛液に驚く。人指し指はするりと入っていくが、途中で締めつけの強さに気がついた。 
　潤滑がよすぎて、そのことがなかなかわからなかったが、指２本を入れることが不可能と思えるほどだった。 
（こんな狭いところに、ぼくの、入っちゃうんだ…） 
　いまさらながら女体の神秘に感嘆する。 
　いやらしい行為に夢中になっている間、晶良はあえぎっぱなしだった。 
「んあっ！　んあぁっ！　あ～んっ！　あんっ！　あっ！　あ───っ！」 
　指に加えて口が攻撃参加する。 
　染み出てくる愛液を嘗めとり、クリトリスをチロチロと舌先で撫でていく。 
「んくっ！　やっ！　だめっ！　あっ！　い…いいっ！」 
　別人のような晶良のあえぎが壁に、天井に反響する。 
　いますぐ挿入したい気持ちと、前戯をもっと楽しみたい気持ちが葛藤していた。ぼくは怒張しきったムスコに、 
（もうちょっと待ってろ） 
　と命じ、後者を選択した。 
　膣を指でかきまわしながら、左手が晶良の足首をつかみ、体を裏返していく。 
「ん…あっ!?」 
　予想していなかった行為に晶良が戸惑っている。 
「うつ伏せになって。晶良さん」 
「えっ!?　そ、そん…な…、やぁ、だめぇ」 
　指の出し入れの速度を少し速めると、晶良はあっさり陥落した。力が抜け落ちたのがわかった。 
「あ～ん、やぁ」 
　丸くてかわいいお尻の間にぼくの指が見え隠れする。晶良の足の間に膝を割り込ませ、さらに左手で太腿の後ろを押していく。動かしやすくなった人指し指にひねりを加え、いままでよりも深く挿入。 
「んあっ！　あっ！　ひっ！」 
　晶良は両手でシーツをぎゅっと握り、羞恥と快感に耐えている。 
　大人の女のなめらかさはないが、弾けんばかりの肌に目を奪われる。 
　指は入れたまま晶良に覆いかぶさるようにのしかかる。首筋から肩にかけて唇でついばみ、舌を這わせ、我慢できずに歯をたてた。 
「あぁ～、あふぅ、あっあっ、あーっ」 
　背骨に沿って嘗め下げると、晶良の声が１オクターブ高くなった。 


　晶良のお尻にキスしながら、ぼくはどうしようか迷っていた。 
（このまま四つん這いにはなってくれないよね、晶良さん。指を抜かないとお尻を持ち上げられないし…。う～ん） 
　悩んだ末、指を抜くことにする。名残惜しいので、思いきり奥まで挿入して、かきまわすように動かしてから一気に抜いた。 
「あっ！　はぁぁぁっ」 
　残念そうというより、ほっとした感じの晶良の吐息。しかし、ぼくは休む暇など与えない。 
「んあっ!?　えっ？　やだっ、恥ずかしぃぃ」 
　晶良のウエストをつかんだ右手に力が込められ、晶良のお腹をシーツから引き剥がし始めた。秘所が丸見えになっていく。晶良は抵抗するが、それを許すことはできない。 
　両膝で晶良の足を大きく広げ、左手も動員して一気にお尻を突き出させた。 
「やっ！　やだってばっ。ばかっ！　はずかしぃよぉぉ」 
　真っ赤になった晶良の頬をなるべく見ないようにして、ぼくは顔を下げた。 
「だっめぇぇっ！　だめっ！　やぁっ！」 
　あそこにキスをして、舌で割れ目をまさぐる。 
「あんっ！　…や…ぁ…、ひっ！　あっ！」 
　活発に動く舌がもたらす快感が羞恥を凌駕していく。 
　もう一度、人指し指を入れる。あふれ出る愛液に濡れた指の腹でクリトリスを強くこする。 
「ひぃ───っ！　あっ…あ────っ！」 
　入れたかった。熱い秘所に雄々しく猛ったムスコを突き立てたかった。もう我慢の限界だ。 
　舌と唇での愛撫を続けながら、ぼくはムスコにスキンを被せていく。 
　数秒後、白くて丸くてかわいくて、そして欲情をそそる晶良のお尻を眼下に見すえていた。ムスコに目をやりスキンがちゃんと装着されているかを確認。準備はＯＫだ。 
「あぁ、あぁ、あぁぁ」 
　挿入の期待を晶良の息に感じる。左手で晶良のウエストをつかみ、天を衝くように勃起したムスコを右手で握って押し下げ晶良のあそこにあてがう。 
「いれるよ、晶良さん」 
　言い終らないうちに腰を前ににじり出した。 
「はっ…あぁ───っ！　あ───っ！」 
　亀頭が沈み、ゆるゆると幹が埋まっていった。 


（あ…熱い…、すごく熱い、晶良さんの中） 
　１ミリも余さずムスコのすべてを晶良に埋没させた。ぼくは晶良の感触を味わうためにじっと動かなかった。 
「あっ、あぁっ、あんっ！　あぁっ、あ…あっ」 
　ビクビクと脈打つムスコが晶良に声をあげさせる。久しぶりに入った晶良の中に慣れてきたこともあり、 
「動くよ」 
　と、ぼくは宣言する。返事はない。 
　腰を引くと、ムスコが空気に触れる。両手でつかんだウエストを引き寄せると同時に腰を思いきり前に突き出した。 
「あ──────っ！」 
　晶良の絶叫が響いた。シーツが引っ張られる。 
　ぼくは徐々にスピードを上げて晶良を攻めたてていった。ムスコが熱い蜜壺を喜々として往復する。ぐずぐずに濡れていても、押し入れるとき、引いてくるときの抵抗感は格別なものがあった。 
「あぁ、いいっ！　晶良さん、いいよっ」 
　腰を前後に激しく揺すっていると、あまりの快感に声がもれてしまう。それは晶良も同じだった。 
「あっ！　あひっ！　あっあっあっ…あ───っ！　あっ！　んあ────っ！」 
　指１本だけでもきつきつだったのに、やすやすとムスコを呑み込み受け入れている晶良のあそこ。ぐちゅぐちゅという&quot;悲鳴&quot;をあげさせつつ、ぼくは感動していた。 
（おんなって…すごいっ。なんか、うまくいえないけど…すごいっ！） 
　どうすれば空気なんか入るんだろう。時折聞こえる 
「ぐぼっ、ぐぽぉっ…びぃ、ぶびぃ」 
　という音がひどくいやらしい。その音がもれるたびに発せられる晶良の羞恥にあふれたあえぎが、また興奮を引き上げる。ムスコの硬度を引き上げる。 
「ぅあぁっ！　やっ！　やぁっ！　…あっ、あんっ、…ぃやっ、あんっ、あ──っ！」 
　若さのすべてを直線的な動きにぶつける…が限界はすぐにきた。射精をこらえられなくなったわけではない。息があがっていた。奥の奥まで突き入れ小休止することにした。 
「はぁ、はぁ、はぁぁ、はぁーっ、はぁ、はぁぁあ」 
　肩で息をする２人。落ち着いたところで、ぼくは前かがみになって晶良の耳元でささやく。 
「愛してる。愛してるよ、晶良さん」 
「あぁ…、アタシも。アタシもよ」 
　振り返ろうとする晶良のほうに顔を寄せ唇を求めた。 


　右手でおっぱいをまさぐる。 
「ぅうん…、んっ、んあっ、あ～んっ」 
　乳首を人指し指と親指でつまむと、晶良の目がぎゅっと閉じられる。その反応を楽しむが、せっかく絡めた晶良のかわいい舌が引っ込んでしまう。 
　唇を離し、腰の動きを再開する。今度は少し腰を回転させるようにして出し入れする。ウエストをつかんでいた左手も離し、左右のおっぱいを揉みしだいた。 
「あんっ！　あっ、あぁんっ、あんっ、あ～んっ」 
　ほんとうにかわいい声だ、と思う。少しかすれてきているのも艶っぽさを含んで、実にそそる声になっていた。 
　体位を変えたいと思った。後背位は好きだけど、晶良の顔を見ながら交わりたかった。 
　晶良のおっぱいを解放し、お尻に手を置いてムスコをぐぃーっと引き抜く。 
　ビンっと音をたてそうな勢いでこぼれ出てきたムスコは晶良の愛液でてらてらと光り、最大仰角で反り返って自分のお腹にくっつきそうだった。 
「あぁんっ」 
　背後から晶良をやさしく抱き、ベッドに寝かせる。手を握り指を絡ませ見つめ合う。先に言葉を発したのは晶良。 
「愛してるよ」 
「ぼくも。晶良さん、好きだ。愛してる」 
　満足そうに目を閉じた晶良が再び目を見開いて言う。 
「きて」 
　晶良の両足の間に入り、両手で体を支える。真上から晶良を見下ろす。その瞳に吸い込まれそうだと思った。 
　もぞもぞと腰を動かし、亀頭の先端で晶良の秘裂を探る。すぐにわかった。いったん動きを止め、それからムスコが再び晶良の中に入っていった。 
「んっ！　…あ…あぁ…、あっ！　あぁっ！」 
　晶良が顔を横に向け、目を閉じてムスコの侵入に耐えている。晶良の手はぼくの腕をつかみ、完全にムスコが自分の中に収まったのち、ぼくの首にまわされた。 
　晶良の手がぼくを引き寄せていく。ぼくたちの体は密着し、おたがいの体温と鼓動を共有した。 
「あぁぁ、好き。アンタ…だいすきっ！」 
　くっついた頬と頬。晶良の喜びの声が振動とともに伝わる。 
「愛してる。愛してる。愛してる。愛してるよ、晶良さん」 
　それ以外に何を言えばいいのだろう。ぼくの頭にはその言葉しか浮かばない。 


　シーツにつま先立ちする感じで、ムスコを晶良の秘所に送り込み、そして引いてくる。浅く浅く、そして一気に深く、を繰り返す。奥まで突き入れると、晶良の腕がぼくの首をきつく絞めた。 
「あっ、はっ、あんっ！　はっ、はぁっ、あ～んっ！　んっ、んあっ、あ──っ！」 
　晶良の腕をほどき真横に広げてシーツに押しつける。上体を起こして晶良の顔に見入った。 
（かわいい。ほんとにかわいい。離したくない。離さないっ） 
　ストロークが大きくなっていく。浅くでは我慢できなくなっていた。大きく腰を前に出し、欲望のすべてを晶良の股間にぶつけた。 
「あ──っ、あ──っ、あ──っ」 
　晶良のあえぎが単調になってきたのを察知し、ぼくはより深い挿入を求めて晶良の足を持ち上げるように広げていった。 
　少し晶良のお尻が浮き上がるところで固定し、激しい前後運動を再開。下を向くと結合部が見えた。 
　晶良の肉色のあそこにヌラヌラと光るムスコが出たり入ったりしている。 
　全体重をかけて息子を押しつけ、ねじ込むように腰を動かす。 
「んぐぅっ、あひっ、あ──っ、んあ──っ！」 
　顔をのけぞらせ悲鳴にも似た声をあげ続ける晶良。左右の手はなにかつかむものを探してシーツの上を滑っている。 
　晶良の足を両肩にかつぐ。 
　ぬちゅっ、にちゃっ、ぐちゅっ…。晶良のあそこがいやらしい音を奏でる。どんどん興奮していくのがわかった。 
　ぱん、ぱん、ぱんという音がリズミカルに壁や天井に反響する。 
「ひっ、ひあっ、んあっ、あぐっ、んっ！　んあっ！　ひぃっ！」 
　千変万化する晶良のあえぎもなまめかしい。 
　いくらコンドームをしていて感覚が鈍化しているといっても、久しぶりに味わう晶良とのセックスは強烈な刺激だ。 
　もう体位を変えようという気にはならない。最後のときに向けて、ぼくはよりいっそうのスピードアップを腰に、ムスコに命じた。 
　体を起こしてのピストン運動はムスコに角度がついて痛いほどだ。晶良の足を離し、上体を下げて体を密着させた。 
「あぁ…、はぁ…、はぁぁ…、はぅ…、あ…あぁ…」 
　晶良の顔を間近に見ながら、息が落ち着くのを待つ。 


「あっ、ぅんっ、ぁんっ、い…ぃいっ、はぁっ、あっ！」 
　晶良の息が荒くなくなったのを見てとり、ぼくはゆっくりと腰を動かす。晶良がぼくの背中に腕をまわしてくる。 
「ね…ぇ…、あっ…、あっあっあっ…、キ…キス…、あっ、し…て…」 
　声を出し続けたせいだろう、晶良の唇は乾いてた。外がカサカサで中は柔らか。シュークリームが食べたいな、と思った。 
　動かなくてもムスコには快感が与えられている。晶良の中にいるだけで満足だった。でも、だからといって、射精までいかないわけでは、もちろんない。 
（あぁ…出したい。晶良さんの中で…中であってそうではないけれど…。出したい） 
　そっと唇を離し、ぼくは晶良の目を見つめた。晶良はぼくがどうしたいのかを察してコクンとうなずいてくれた。 
　両肘で体重を支え、ムスコの出し入れを再開する。最初は小さくゆっくりと。 
「はっ！　あっ、いいっ！　んっ…、んあっ！」 
　かわいい顔が快楽にゆがみ、かわいい唇からあられもないあえぎ声が吐き出されていく。 
　腰の動きは大きく速くなっていく。抜け落ちそうなところまで引き、突き破らんばかりに奥まで侵入する。ムスコが、亀頭が快感に打ち震えだしているのが自覚できた。 
「んあっ！　んあぁっ！　あぁ───っ！」 
　晶良の絶叫が頭をくらくらさせる。背中にくい込む晶良の爪の痛みが、少しだけ射精の時間を遅らせた。しかし、それもつかの間、反り返るような２次曲線を描いて快感は限界を突破した。 
「あっ！　いくっ！　いくよっ」 
「んあ────っ！　あ────────っ！」 
「いくっ！　晶良っ！　あきらぁぁあっ！」 
「──────────っ！」 
　深く深く挿入したまま、ぼくは何度も射精した。 
　真っ白な世界が広がっていく。 
　目を閉じて晶良の肩のあたりに頭を落とした。 
「はぁはぁはぁ、はぁ、はぁぁ、…はぁ、…はぁぁぁ、ふぅ、はぁ」 
「ん…」 
　晶良は気を失ってしまっていた。息が普通に戻って、ぼくはやけに重く感じる頭を持ち上げ、眠っているような晶良の顔をずっと見つめていた。 


「ビーっ」 
　無粋な音色のブザーが鳴り明かりが落とされた。 
　心地よい疲労感と満足感に浸りながら、シネマコンプレックスのシートに座っていた。隣の席に目をやると、瞳を輝かしてスクリーンに見入っている晶良がいる。 
　時間ぎりぎり、ダッシュで駆け込んだため、ほっとする間もなく上映時間となった。それでも手にはコーラとポップコーン。やっぱり映画にはこれよね、と晶良に言われ大慌てで買った。 
　あとで晶良と話すときに困らない程度に映画を鑑賞。あらすじと手に汗握るポイント、笑うトコはしっかり押さえて、ぼくは考えをめぐらせていた。 
（さっき、なんでレイチェルはあんなに怒っていたんだろう？） 
　答えは浮かばない。いや、答えの選択肢すら思いつかなかった。もう一度、レイチェルの言葉を思いだす。 
（せぇっかくオトコにしてやったちゅーのに、なんっつぅなっさけないツラしとんのや…だったよね） 
　レイチェルには感謝していた。初めてが彼女でよかったとすら思えた。未熟な自分をやさしく導いて男にしてくれた。自信を与えてくれた。 
　はっとした。 
（…じ、しん？　自信？　…そうか！） 
　正解かどうかはわからない。でも、トンネルの先に光が見えた、気がした。 
　恋人との別れに怯え、現状を守ることばかり考えていた。それは、けっして好ましい結果を生みだしはしないのに。 
（そおか！　…でも…） 
　ふたたび答えの出ない悩みに包まれる。 
　人の感情はもともとネガティブにできている、という。そのほうが生存に有利だから、だ。ポジティブに考えようとするといつも裏切られる、からだ。 
　だから、こう考える。考えてしまう。 
（ぼく…、自信なんか、ないよ） 
　考えれば考えるほど深みにはまっていった。なんで晶良が自分の恋人でいてくれているのか、それこそが疑問だ。 
──疑問ではない。それこそが答えなのだった。自分と晶良が恋人であること。これで十分なのに。 
（晶良さんはかわいくて、素敵で、チャーミングで、気持ちよくて…。ぼくには、もったいないよね） 
　映画のクライマックスシーンはうわの空になってしまった。     </description>
    <dc:date>2011-10-03T16:34:10+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/51.html">
    <title>vol.4③Catastrophe</title>
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    <description>
      ＊vol.4③Catastrophe

　別れ話をきりだす。この、絶対にしなければならない命題を前に、ぼくは無力だった。いや、根性なしの、意気地なしの、ことなかれ主義者の、弱虫だった。 
（ザ・ワールドの勇者が聞いてあきれる…） 
　自嘲気味な言葉が頭に浮かんで、そのままいついてしまう。 
　パソコンを立ち上げメーラーを開いたまではよかったが、送信先に「大黒なつめ」を選べないまま30分が過ぎていた。 
「はぁ～ぁ」 
　あまりの情けなさに大きなため息がもれる。ケータイでメールなら、と考えたがやっぱりだめ。さらに15分を無駄にしただけだった。 
　あきらめてベッドに体を投げだす。 
（このままで、いいわけ…、ないよね） 
　それは、わかっている。でも、 
（なつめ…、素直に「はい、わかりました」なんて言ってくれるわけ、ないよね） 
　ため息ももう品切れだ。 
（泣かれちゃう、だろうな。なつめの悲しむ顔、できれば見たくない…。それでも、言わなきゃ） 
　言わなければ前には進めない。でも、一歩が踏み出せない。 
「あぁ、もぉ！」 
　天井に向かって悪態をついた。 
　そのとき。 
　ほっぽらかしていたパソコンから「ぽ～ん」と気の抜けたようなメール着信音が鳴った。 
（だれだろう？） 
　ドアの上にある時計を見ると、日付けが変わろうとしている時間だった。 
　まだ高校１年生。夜更かしなど、めったにできない。しない、のではなく、できないのだ。睡魔の誘惑は晶良のそれよりも強烈だ。もっとも、晶良のほうから誘惑されたことはなかったが…。 
　おまけにきょうは日曜日。起きたら新しい週が始まっている。いつもだったら、いつにもまして早寝している日ではあった。 
　睡魔が寄ってこないほど悩んでいたのかと、時計を見て思う。 
（いまきたメール見て、早く寝なきゃ） 
　足を上げ反動をつけて起き上がる。マウスを操作し、メーラーをクリックして…、ぼくは固まった。 
　送信者は──、 


　なつめ、だった。 
　心臓が凍りついて鼓動を止めるんじゃないかと思うほどドキっとした。 

件名：ごめんなさい！ 

──あの…、わたしから、連絡はしないって、言ったけど。 
──ごめんなさい。 
──最初で最後。だから、許してください。 
──大事なお話があります。会えないでしょうか？ 
──次の土曜日。お願いです。 

（…） 
　頭に言葉が浮かんでこない。３度、読み返したが、なにも考えられない。 
（と、とりあえず…、返信…、しとかなきゃ、だよね） 
　あれほど思い悩んでいたのがバカみたいな展開だ。なつめの用件がどんなものかは知る由もないが、自分からメールするのと返信するのとでは天と地ほども差があった。 

件名：Ｒｅごめんなさい 

──おっけぇ。いいよ。土曜日だね。 
──どこで待ち合わせしようか？ 
──なつめにまかせるよ。 

　別れ話をしようとしている男が送る文面ではないな。送信してから読み返して、そう思った。 
　なつめからのメールはすぐにきた。 

件名：午後２時に 

──東京プリンセスホテルのロビーで待っています。 

　簡潔な、必要事項だけを記したメールだった。いつものように、文面から会えることを喜ぶ感じが微塵もない。得体の知れない不安がのしかかり、ますます眠れそうにない。 
　了解を伝えるメールを返して、ぼくはパソコンと部屋の明かりの電源を落としベッドにもぐりこんだ。 


　土曜日。 
（２時に待ち合わせ、ってことは…、昼ご飯は食べてこいってことだよね。あのなつめが食事を用意してこない状況…。大事な話…。う～ん、胸騒ぎがするぅ） 
　ネガティブな考えばかりしていたのでは気が滅入ってしようがない。頭を２度３度振って、楽しかったころの思い出に浸ることにした。 
（東京プリンセスホテルかぁ。あれは夏休みに入ったばっかり、だったよね。三十郎さんがサウスダコタから来日して…。ミストラル…黒川さん母子と、晶良さんと、屋形船で花火を見たんだ） 
　自然と顔がほこんでくる。いい精神状態になったところで、母親に昼ご飯ができたと告げられた。 
　夕べの残りのおでんと茶飯をお腹いっぱい食べ、部屋でひと休みしてから家を出た。 
　ＪＲに乗り浜松町で下りて東京タワーを目標に歩く。目的の東京プリンセスホテルまでの道、風は耳が引きちぎれそうなほど寒い。 
　ずっと前にあった他所の事故のせいで回転ドアは使えないから（それなのに遺跡のように残ってはいたが）、自動ドアを通って暖房のよく効いたホテルに入った。 
　ロビーには小さななつめがぽつんと座っていた。思い詰めたように一点を見つめ、色白な顔が蒼白になっているように思えた。 
「な…」 
　呼びかけようとしたとき、なつめが自分のほうにゆっくりと顔を向けた。ぞくりとした。 
「やあ」 
　つとめて明るく言おうとしたが、声は引きつって上ずってもいた。 
　なつめの笑顔も無理してるっぽかった。それを隠すようにペコリとお辞儀をして、妙に早口で言ってきた。 
「きょ、きょうは、ご、ごめんなさいっ」 
　少し不安になる。 
（どんな話をされるんだろう…） 
　汗が額に浮かんできているのは暖房のせいではない。 
「い、いや。いいよ。ぼくもさ、そろそろなつめに会いたいと思ってたんだ」 
　いろいろな意味を含んだ都合のいい言い方だ、と思った。 
（この期に及んで、なつめを抱くことさえ考えているぼくって…） 
　ごまかすように言葉を絞り出す。 
「あ、なんか飲む？　そこのラウンジに行こっか？」 
「はい」 
　なつめはいつものように素直に従う。でも、普段とはまったく違う固さが感じられ、それがぼくに伝染してくる。ぎくしゃくと歩いてラウンジの椅子に座るまで、とてつもなく長い時間に感じられた。 


　オーダーしたコーヒーと紅茶が運ばれても、沈黙はしばらく続いた。 
「あの…、きょうは…」 
　おずおずと話しだすなつめ。それをさえぎるようにして口をはさんだ。 
「いいよ。いいんだ。だから、ごめんって言わないで」 
　謝らなければならないのは自分だ。そう思いながら、なつめの話を聞こうとしてじっと目を見つめた。 
「…わたし、もう自信がなくなって…しまいました」 
　なつめは目をそらし、ティーカップをスプーンでかき回し続ける。ぼくはなにも言えず、なつめの言葉を待った。 
「つらいんです」 
　顔を上げるなつめ。涙で目がいっぱいになっている。 
「う…ん」 
　あいまいに返事をする。なつめの頬にひと筋、涙がつたった。 
「あなたのこと、好きです。たまにしか会えないけど、あなたにやさしくされると、わたし…、死んでもいいって思えるほど、幸せ…でした」 
　過去形で言われたことに、ぼくは気づけなかった。 
「あなたの１番じゃなくてもいい、ずっとそう考えてました。…でも、つらいのっ」 
　感情を無理に抑えて話しているのだろう、そのせいで涙があふれている。 
　なつめはハンカチを出して涙を拭い、たかぶった気持ちが落ち着くのを待っているようだ。ぼくには沈黙を破る勇気はなかった。目をそらさずにいることだけが、ぼくにできることだった。 
「…きょう、わたしは、自分の気持ちを確かめたかった」 
「うん」 
　ようやく声が出せた。 
「あなたに会って、あなたの笑顔を見れば…、つらい気持ちに負けない…かも…しれない…って」 
　またなつめの目から涙がこぼれた。 
（なつめから別れようって…言われるの!?） 
　願ってもない展開なのだが、ぼくは複雑な思いに駆られていた。 
（なんか…、ヤだな。ぼくが嫌われるなんて、ヤだな） 
　なんでも欲しがり、自分のものは手放したくない。子供だ。少なくとも大人ではない。いや、ガキだ。 
「カイトさん…？」 
　ぼくから発せられたであろう負のオーラを感じとったなつめが不安そうにつぶやいた。 


　何か言わなきゃ。焦ったぼくは感情に支配されたまま話し始めてしまった。 
「なつめさぁ。こないだ話してた大学院生のほうがよくなったんじゃないの？」 
　しまったっ！　と思ったときは遅かった。言葉を出したことで興奮し、怒りの感情を増幅してしまった。心に魔が棲みついていた。 
　言葉の刃は止まらない。相手を切り刻み、深く傷つける。 
「もお、さ。やっちゃったの？　その彼と」 
「そ、そんな…」 
「どーせ、ぼくはガキだよ。いまも…こんな…、情け…ない」 
　ガキだと自覚して、それを口に出した瞬間、はっとして我に返ることができた。しかし、出ていった言葉を戻すことはできない。 
「ごめんっ！　なんてこと言っちゃったんだろ!?　ごめん…」 
　なつめはふるふると頭を振り、 
「いいんです。カイトさんも…つらいんだなって思えたから、わたし、少し楽になりました」 
　小さく寂しく笑った。心に突き刺さるような悲しい笑いだった。 
「…それに…、大学院生のあのひとのこと…、嫌いになれないのも事実」 
「会ったの？　…あ、い、いや、べつに、こんなこと…、ぼくに聞く権利、ないよね。ごめん」 
　ぼくのみっともない言い訳など気にもとめず、なつめから答えが返ってくる。 
「はい。会いました。２度、会いました。でも、あのひと…、手も握ってこないんです」 
（そんな童貞野郎に、ぼくはなつめをとられちゃうの？　負けちゃうの？） 
　もちろん、こんなこと言う権利もなければ思う資格もない。バカを通り越して情けなかったが、理屈じゃなかった。 
「…」 
　言葉が出なかった。怒鳴りそうになったが、何かわからない気持ちがそれを押しとどめた。 
　目の前になつめのふっきれたような笑顔があった。 
「わたし、だめですね。弱虫のまま。全然、変われなかった」 
「そんなこと、ないと思うよ」 
　弱々しく否定したぼくに、なつめはうれしそうな笑みを返した。 
「出ましょう」 
　なつめが立ち上がる。 
　結論は？　関係継続にしろ、別れるにしろ、答えは先送りなのだろうか。ぼくは席を立てずにいた。 
「ここは、わたしが払いますね。さ、いきましょう」 
「あ、うん。ありがとう。ごちそうさま」 
　支払いをするなつめの後ろで、ぼくはただつっ立ったままだった。 


　ラウンジの前。ぼくは立ちつくすなつめの背中を見ていた。なつめが何かを話す気配はない。歩きだす気配もない。 
　ぼくは目を閉じて思う、考える。 
（終わりにしなくちゃ。きょう、終わりにしなければ、きっとだめだ） 
　自分が優柔不断だったゆえに招いた事態だ。 
（男だろ！　しっかりしろっ） 
　おのれを叱咤し、目を開けてなつめの背中に呼びかける。 
「なつめ。ぼくの話を聞いてほしい」 
「はい」 
　いやと言って泣かれるかもしれないと思っていたが、そうはならなかった。意外にもなつめは素直に返事をしてくれた。 
　ほっとして目を閉じたぼくに、なつめの決意が降り注ぐ。 
「…その前に」 
「な、なに？」 
　ゆっくりとぼくのほうに向き直ったなつめは、感情をすべて消し去った顔で言った。 
「わたしを抱いてください」 
「！」 
　絶句した。硬直した。絶体絶命のぼくになつめが追い討ちをかける。 
「部屋をとってあるの」 
「…だ、だめ、だよ」 
　途切れ途切れではあったが、やっと言葉が口から出せた。でも、なつめは聞いてくれない。ぼくにとどめの一撃をくらわす。 
「最後。もう、おしまいにします。だから、抱いて」 
　ほんとうにおしまいになるのだろうか。疑問が渦巻く。 
　なつめを抱きたくない、とはいえない。性欲が昂ぶる。 
　ほんの数秒で覚悟を決めた。いや、欲望に負けた。 
「わかったよ。いこう」 
　なつめの肩に手をかけ歩きだした。なつめは体をぼくにあずけ、ぴったりと寄り添う。ぼくのなかで疑念が大きくなっていく。 
（ほんとうに、ほんとうに終わりにできるのかな!?　この関係…） 
　でも、もう後戻りはできない。 


　チェックインするためフロントの前まできたところで、緊張からか急に便意が襲ってきてトイレに行きたくなる。 
「な、なつめ。ちょっと、ごめん。トイレ」 
「あ、はい。こっちにありました」 
　なつめはぼくの手を引いてトイレに連れて行ってくれた。 
「ここで待っています」 
　限界に近かったぼくは、ありがとうも言えず、笑顔を向けることもできないまま、トイレの個室に駆け込んだ。 
「ふぅ～っ」 
　用をすませ、ハンカチをくわえながら入念に手を洗う。 
「おまた…せ」 
　トイレから出たぼくの目に入ったのは、身じろぎもせずに壁を見上げているなつめの背中だった。 
「なつめ？」 
　ぼくの呼びかけも聞こえていないようだ。 
「なつめ」 
　もう一度、呼びかける。ようやくなつめが振り向く。 
「これ…、カイトさん、ですよね」 
「えっ？」 
　なつめの後ろにある壁に慌てて目をやる。若いカップルが幸せそうな笑顔を浮かべて見つめあっている結婚式のポスター、だった。 
「？」 
　わからなかった。目を凝らして見ているうちに、やっと気がついた。 
「あっ、あ、あ…」 
　砂嵐三十郎が来日して、彼に会うため夏休みにここにきたときのことだ。晶良と２人で急きょモデルを頼まれ、撮影されたことを思いだした。 
（…でも、自分が見ても、これがぼくだってなかなかわからなかったのに） 
　撮影用に化粧していたのと、ポスターにする際に画像データを加工したのだろう、どう見たって別人にしか思えなかった。 
（それなのに、なつめ、これがぼくだってわかったんだ） 
　その事実がぼくを黙らせる。 


「カイトさんと…、相手の女性が、ブラックローズさん」 
「…」 
　肯定も否定もできなかった。なにも言えなかった。 
「かなわない。わたしなんか、じゃ、かないっこ…ない」 
　悲しい笑みを浮かべて言うなつめ。その頬を涙がこぼれ落ちていく。ぼくは言葉を失ったままだ。 
　泣いてはいるが、なつめの表情はふっきれたように晴れやかで、瞳には力が感じられた。 
　なつめは目を閉じて大きく息を吸い込み、ゆっくりとした穏やかな口調で告げた。 
「…やめました。あなたとは、もう会うこともやめました」 
　ぼくの脳は考えるということを放棄してしまったようだ。なつめの言葉を受け止める。 
「なつめ。これまで、ごめん」 
「そんな。わたし、あなたのこと、ほんとうに好きでした。だから、後悔なんてしていません」 
「…ごめん」 
　それ以外に言葉が出てこない。 
「わたし、幸せでした。あなたのことは絶対に忘れない」 
「ありがとう、って言っていいのかな」 
「はい。カイトさん、幸せになってくださいね、絶対」 
　そう言って、なつめは後ろに顔を向け、もう一度ポスターを見た。それから、ぼくのほうに顔を戻し、 
「だいじょうぶ、ですよね。こんなに素敵なカップルですもの」 
　にっこりと笑んで、自分に言い聞かせるように言った。そして、 
「わたしも幸せになるぞぉ、なんて。えへへ、これではゲームのなつめと同じですね」 
　涙のあとの残る頬がほんのり朱に染まる。それを見て心底ほっとした。 
（ハッピーエンド、とはいえないけど、よかったんだよね、これで） 
「それじゃあ、帰ろうか」 
　最後のエスコート。ところが、なつめはその場を動こうとしない。 
「どうしたの？」 
「わたしは残ります。あと２時間したら、彼がくるんです。わたし…、きょう、あのひとに抱かれるつもりです」 
「そっか。いい結果になるといいね」 
「はいっ！　絶対に幸せになりますっ。その…、カイトさんたちに負けないように」 
「じゃあ、ぼくは帰るね。いままで、その、あの、ありがとう！」 
　頭が床のカーペットにつくんじゃないかというくらい深々とお辞儀をした。 
「わたしのほうこそ、ありがとうございました」 
　なつめも負けずに深いお辞儀を返した。 


　笑顔をつくって右手を上げながら出口に向かおうと体を反転させる。もう一度、ポスターを見た。そこに写っているのは間違いなく自分なのだが、別人に思えてしかたなかった。 
　歩きだして、ぼくは思う。 
（なつめにとっては、あの写真のほうが実像だったのかもしれない。あるいはゲームのカイトが実像。いま、ここにいるぼくは虚像。だから、ポスターを見て、すぐにぼくだとわかったんじゃないのか） 
　自動ドアをくぐると、寒風がぼくを迎えてくれた。思わず首をすくめる。マフラーを忘れたことを激しく後悔した。 
　空はどんよりと暗い雲に覆われ、まるで自分のいまの気持ちを表しているかのようだ。 
「う～、寒いぃ。雪でも降るんじゃないか」 
　口をついて出る言葉もどこか愚痴っぽい。背中を丸めて歩く惨めな姿は、これがザ・ワールドの伝説の勇者のリアルだとは、だれにも信じられないだろう。 
　逃げ込むようにＪＲの浜松町駅に入る。ホームに上がると寒風が顔に突き刺さる。駅の入り口をくぐったことで、いったん気を抜いたのが風の冷たさをさらに強く感じさせた。 
　ホームに滑り込んできた電車が身を切るような風を運んできた。たまらず乗ってしまう。反対側のドアにもたれていると、電車の暖房が体にしみてきて身も心も弛緩していくのがわかった。 
　涙が床に落ちた。 
　いくつの駅を通り越しただろう。そのなかに自分の降りる駅があったかもしれないが、どうでもよかった。 
　別れがこんなに悲しいものだとは想像できなかった。 
（自分が望んだ結果なのに…。どおして…、こんなに…、つらいんだろう） 
　さらに駅が過ぎていった。涙はもう枯れ果ててしまったようで、床にできた涙のたまりもすっかり乾いていた。 
　30分以上はたっただろう。ある駅で人がいっせいに降り、また多くの人が乗り込んできた。また数駅が過ぎていく。そこでは大勢が降りたが、乗ってきたのは少数だった。 
　他の人と体が触れなくなってホっとする。うつむいてため息をついたぼくの横で、聞き覚えのある声がした。 
「おにいちゃん？　おにいちゃんじゃない？」 
　千春だった。 
「やあ。カズくんとデートの帰りかな」 
　無理に笑顔をつくって話しかけた。 


「うん！　わたしはそうだけど…、おにいちゃん、なんか元気ないね」 
　アイデンティティだった腕輪を封印され、なつめに別れを告げられた事実が頭に浮かび上がってくる。 
「まぁね。いろいろあるんだよ、ぼくにだってさ」 
　力のない声で言ったら、またため息がもれた。 
「そっかぁ」 
　ぼくのことなど、あまり気にしていない様子の千春。 
（きっと文和くんとラブラブデートを楽しんだろうな） 
　などと考え、またまたため息。千春は大きな目でじっとぼくを見つめている。何か話さなきゃ、と焦って、 
「と、ところでさ、いま、どのへん、なのかな」 
　乗っている電車の現在位置を把握していないなんてかなり変だ。しかし、千春は 
「新宿を出たとこ、だよ」 
　と普通に答えてくれた。 
（新宿か…。やっぱり乗り過ごしちゃった） 
　続けてため息をついた。さすがに千春もおかしいと思ったのか、 
「どーしたの？　きょうのおにいちゃん、なんか変」 
　心配そうな目をして聞いてくる。 
「あ、あぁ、ちょっと、その、元気ない、かな」 
「まぁ…」 
「千春さぁ。ぼくのこと、なぐさめてくれる？」 
　自暴自棄、やけくそ。 
　ところが。 
「うん！　いいよ。次の駅で降りよ？　ね、おにいちゃん」 
　ニッコリと愛らしい笑みを満面に浮かべ、千春はぼくの誘いを受け入れた。 
　ほどなく電車は駅に滑り込んだ。停止するとき、かなり乱暴なブレーキ操作をされて乗客がよろけたが、千春は両足を踏ん張ってこらえ、ぼくにすがってくるようなことはなかった。 
　電車から降りる。千春はぼくと手をつなごうともせず、距離をとって歩いていく。 
（友達と会うかもしれないとか…、きっと、そうだよね。なぐさめてくれるって、言ってくれたし…） 
　階段を下りたところで、千春は立ち止まり言った。 
「ここ」 
「？　えっ？」 


　ファストフードのお店だった。千春はぼくの手をとって入り口に向かっていく。振り返って、 
「きょうはね、ちはるがおごってあげる！　おにいちゃん、なに食べてもいーよ」 
「え…、あ、うん」 
　屈託のない千春に従うしかできない。 
「ストロベリーシェイクとぉ…、ん～、おにいちゃんはぁ？」 
　カウンターで注文する千春がぼくに聞いてくる。 
（千春の体…とは言えないし…） 
　バカなことが頭をよぎる。 
「ダブルチーズバーガーのセット、コーヒーで。それと、エビカツバーガーも」 
　食べものの名前を口にしたら、急にお腹がすいてきた。 
（人間って、悲しくてつらくても、腹の減る生きものなんだなぁ） 
　妙なことに感心している。 
「お待たせしましたぁ～」 
　舌っ足らずの声の女のコがトレイに注文したものを乗せて告げる。千春がポーチからサイフを出し支払いをすませた。 
　向かい合わせの席に座って、ぼくは小声で千春に話しかける。 
「ほんとにいいの？　お金。ぼく、出そっか？」 
「いーの。おにいちゃんにはいろいろお世話になったから。お礼」 
「うん。じゃあ、遠慮なくごちそうになるよ」 
「それに、デートすると文和がぜ～んぶ出してくれるから」 
　食べる前からごちそうさまだ。邪気のない千春の笑顔を見ていたら、ぼくの煩悩も消えていた。 
「きょうのデートは楽しかったみたいだね」 
　おにいちゃんの口ぶりがやっとできた。 
「うん！　文和、２回目なのに、すっごくじょうずになったんだよ」 
「ぶっ」 
　飲みかけたコーヒーを吹いてしまう。 
「もぉ～、なにやってんの、おにいちゃん」 
　ナプキンで口元を拭いてくれる千春はまるで母親のようだ。 
（女のコって、母性本能があるんだなぁ） 
　などと感心したが、すぐに記憶が巻き戻される。 


「に、２度目、って？」 
「あっ、言っちゃったぁ」 
　ぺろっと舌を出し、頬を赤くする千春。それでも話したくてしようがないといった感じで、 
「高校受験が終わるまで待てなかったんだぁ。えへ」 
「って、ゆーことは…」 
　待ってましたとばかりに千春が話しだす。 
「しちゃったっ。晶良お姉さんに文和がどっか行ってなさいって家から追いだされた日」 
（その日って…、ぼくが晶良さんちに行った日!?　だよね） 
　きょうはつくづく絶句してしまうことの多い日だ。間抜けそうに口を開けたままのぼくを無視して、千春は自分の体験談を話し続ける。 
「文和とね、新宿のホテルに入ったの。あ、もちろん、おにいちゃんと入った部屋とは別よ」 
（ぼくは…なぐさめてもらえるんじゃ…なかったの？） 
　喜々として話す千春の笑顔を眺めながらエビカツバーガーにかぶりつく。 
「エレベーターの中、文和、しっかりと抱きしめてくれた。すっごく男らしかった」 
　うっとりと目を潤ませて甘い思い出に浸る千春。 
「ベッドではねぇ…、あぁ～思いだしちゃうっ。すっごくやさしくって、時間もたっぷりかけてねぇ、いっぱい愛してくれたんだぁ」 
「…そぉ…」 
　それだけ口にするのが精いっぱい。 
「あんなに感じたの、初めて！」 
　声が大きくなっていく千春に目くばせをする。気づいた千春は首をすくめ、小さく舌を出した。 
（あの、ピンク色のかわいい舌は、もう文和くんだけのもの…） 
　捨て鉢になって千春の幼い肉体に欲望をぶつけようとしたぼくの浅はかな考えは、もののみごとに打ち砕かれたみたいだ。 
　なぐさめてもらうどころではない。早く千春と別れて、この場から逃げだしたかった。 
　しかし、千春の話は終わらない。席を立つきっかけを見出せないまま、ぼくは甘い話を延々聞き続けるしかなかった。 
「…でねぇ、その日は、よんかい、しちゃったんだ」 
　顔を近づけて小声で言う千春。 
（す、すごい。ぼくだって１日４回なんてしたことない…） 
　急にものすごく年をとった気がしてきた。 


「じょうずとかぁ、へたとかぁ、関係ないんだなぁって思った。やっぱり、大好きな人と結ばれるってことが大切だったんだなって、よぉくわかったんだ」 
　まじまじと千春の顔を見る。ずいぶんと大人びた表情になっていた。 
「よかったね。千春を見ていたら、ぼくもなんだか元気になってきたよ」 
「よかったぁ。元気のないおにいちゃん…、ん～ん、ちはる、もうおにいちゃんって呼ばない。カイトさんが元気になってくれて、ほんとによかった」 
「ありがとう。きょうはごちそうさま」 
「ん～ん、いいの。カイトさん、これまでいろいろありがとうございました」 
　礼儀正しい千春。これまでの小悪魔の表情や態度など、これっぽっちも感じさせない。ぼくはホっとするとともに、一抹の寂しさを感じていた。 
（ラブホテルでの奔放な千春は、もう文和くんだけのものか…） 
　千春とはそこで別れ、逆方向の電車に乗り直して帰路についた。 
　お腹はいっぱいになったが、胸にぽっかり穴が開いたみたいな気分だった。 
　家に着くと疲れがどっと襲ってきた。少し熱っぽい。自分の部屋に入りベッドにもぐりこむ。 
（これでよかったんだ…よね？） 
　肉体関係のあった２人の女性との別れを、まさか１日で味わうなんて想像だにしなかった。 
（一番いい結果になったはずなのに…。なんだろう、この気持ち） 
　涙がこぼれた。 
（悲しい、よ。つらい、よ） 
　再び思う。別れとはこれほど自分にダメージを与えるものなのかと。 
（もしも晶良さんと別れることになったら…。いやだっ！　そんなこと、絶対にいやだっ） 
　考えたくもないことが頭をよぎる。頭を左右にブンブンと振ったが、頭痛が増しただけだった。 
　ぼくは自分に誓いを立てる。 
（もう、絶対に、浮気なんてしない。するもんか） 
　バレなければいい、などと考えていたこともあった。つくづくバカだと思う。 
（晶良さん、会いたい。会いたいよ） 
　メールしようと思ったが体が動かない。どうやら風邪をひいたようだ。 
　その夜は一晩中、悪夢にうなされた。 
　翌日から３日間も寝込んでしまい、その週は高校に通うことができなかった。     </description>
    <dc:date>2011-10-03T16:31:48+09:00</dc:date>
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    <title>vol.4②Compensation</title>
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      ＊vol.4②Compensation

「いったい、あのあと、どーなったのよ？」 
　神罰が下されてから、どのくらいの時間がたっていたのだろう。 
　スクリーンセイバーが規則的に描く模様を見るとはなしに眺めていたら、先にザ・ワールドから追い出されていた晶良からケータイに連絡が入った。 
「あぁ、うん…。まぁ、なにも…」 
「なんにもなかったわけ、ないでしょ！　あれから何度もログインしよーとしたのに、ぜんっぜん無理。ようやくザ・ワールドにつながったと思ったら、アカウント停止だって！　なによ、それ」 
　息吸ってないんじゃないかって勢いでまくしたてる晶良。まだ話し足りないみたいで、ふぅーっと大きく息を吸い込んだあと、 
「アンタっ、アタシがログアウトさせられてから、なにやったのよ。アウラを怒らすようなこと、なにかしたんじゃないのぉ？」 
　大きな声で核心を突いてきた。 
　でも、ぼくは…。 
　晶良の声が遠くに聞こえていた。それにもまして、考えることがひどく面倒だった。 
　晶良の問いに答えられない。考えが全然まとまらなかったせいもあるが、正直にすべてを話す勇気がなかった。 
「あ、うん…。べつに…そんなことは、してない…と思う」 
　ボソボソと歯切れ悪く答えるぼくに、晶良は業を煮やして、 
「あ&quot;～、ホント、イラつくっ。アンタねぇ、今夜はゆっくり寝て、あした、ちゃんと答えなさいよっ。じゃあね、おやすみ」 
　返事をする間も与えず、晶良はケータイを切ってしまった。 
　パソコンを落とし、ベッドに横になる。なぜだか、ひどく疲れていた。気力、体力ともエンプティな感じだ。 
（腕輪がなくなればフツーの男。腕輪が消えて勇者は死んだ） 
　同じ言葉を２度繰り返したところで眠りに落ちていった。 


　翌日。目が覚めてから日曜日だということを思い出した。 
　起き上がる気持ちが湧いてこない。活力がゼロになってしまったのだろうか。もう一度、目を閉じることにしたが、今度は眠れない。 
　なにも考えまいとするものの、夕べのことが頭に浮かんでくる。 
（喪失感…ってゆーのかな。ザ・ワールドあってのぼくだったもんなぁ） 
　昼近くまでベッドで過ごし、母親の怒声でようやく起きだす決心がついた。歯を磨き顔を洗っても、まだぼんやりしている。 
「あんた、きょうは冴えない顔してるわねぇ。年上の彼女にフラれちゃった？」 
　ぼそぼそとトーストを食べていると、母親があきれ顔で言ってくる。はっとして顔をブンブン振って否定する。 
「そ、そんなことないよっ！　ちょっと疲れてるだけだって」 
　とはいえ、自分の変調はよくわかっていた。冴えない顔なのは寝起きだからだろう、と軽く考えていたが、食後に鏡をのぞいてガク然とした。 
（うわっ、ひっどい顔だぁ。なんか…ヤスヒコに誘われてザ・ワールドを始める前の顔だ） 
　２年前、黄昏事件。オルカがスケィスのデータドレインによって倒れ、ヤスヒコが意識不明となって入院。そして、ぼく…カイトはアウラから黄昏の腕輪を託され、事件の解決を目指した。 
　大きなうねりに巻き込まれる前、ぼくは目立たない平凡な中学生だった。いじめられたりはしなかったが、頼りにされることもなかった。いるのかいないのかわからない、空気のような存在だった。 
（腕輪を手に入れてから、ずいぶん変わったよね、ぼく） 
　ザ・ワールドに割く時間は少なくなかったが、成績は落ちることはなく、むしろ上昇した。積極性が出たというか、クラスメイトとも話す機会が増えるなど生活は一変したものだ。 
　２年前のクリスマス、&quot;薄明&quot;を迎えたときからは、いわゆる&quot;モテ期&quot;に入ったかのようだった。 
「はぁ～ぁ」 
　思い出に浸っていてもしようがないことに気づき、大きなため息をもらす。 
　と、ケータイが着信を知らせる電子音を奏でている。 
「はい。あ、晶良さん。おはよ」 
「おはよー。ご気分はいかがですか？　ん？」 
　冗談めかして聞いてくる晶良。用件を切り出される前に、ぼくは話しだす。 
「正直、気分は良くないんだ。夕べ、アウラに腕輪を取り上げられちゃったからかな」 
「そっか。勇者さん卒業だね」 
　なぜ、そうなったのかを聞かない晶良。ほっとするよりも恐怖が先にたつ。 


　少し悩んでから話を再開する。 
「無期限でアカウント停止、だって。晶良さん、ブラックローズもそう？」 
　アウラは２人に罰を下したのだが、あらためて本人に聞いてみる。 
「そうよ。きょうもログインしようとしてみたけどダメだった。メーラーは生きてるんだけどね」 
　アカウント使用料の割引はあるのかなぁ、などと考えてしまう。頭を左右に振り、気を取り直して呼びかける。 
「あ、晶良さん…」 
「スト～ップっ！」 
「えっ、えぇ？」 
　言い訳も聞いてもらえず、このまま別れを告げられたら…どうしよう？　うろたえる。 
「きのうも言ったけど、アタシ、浮気とか二股とかって大嫌い。だから、自分が好きになった人は、そんなことしないって信じてる」 
「…うん」 
「いい？　信じてるから、ね」 
「うん」 
　涙が出そうになった。少し間を置いて晶良が話し始めた。 
「ザ・ワールド…、腕輪…。いろんなことがあったね。アタシは感謝してるよ。つらいこともあったけどさ。でも、アンタと会えたから…」 
「晶良さん…」 
「２度目はないからね」 
　強い口調の涙声、だった。ぼくはケータイを耳に当てたまま深々と頭を下げる。 
「はい。ぼくが愛してるのは晶良さんだけ。これまでも、これからも」 
「ほんっとに…バカ…なんだか…ら」 
　晶良のすすり泣く声が聞こえてくる。頭を上げられない。しばらく沈黙が続き、ようやく晶良が鼻をすすってから話しだした。 
「ザ・ワールドの勇者に代わりはいても、アタシにはアンタしかいないんだかんね。そこ、よ～く認識しといてよね」 
「ぼくもそうだよ。カイトとブラックローズは、ドットハッカーズは、永遠に不滅だよ」 
「そんなこと言ってぇ。パーティー組んだ女性ＰＣ、いっぱいいたよね？」 
　やきもちを焼いてくれるのは、ある意味うれしいけれども。いま、この状況では過去の過ちを責められているようで、なにも言えなくなってしまう。 


「あ、そうだ。来週の土曜日なんだけど。ウチ、こない？」 
　唐突にきりだされ、レスポンスできなかった。少し間が開いたが 
「う～ん。ちょっと待って」 
　と考えるふりをして、手帳を取り出しスケジュールをチェック。 
「日曜日はアルバイト入れちゃったけど、土曜日はだいじょぶだよ」 
「よかったぁ」 
　本当にうれしそうな晶良の声が耳にしみいる。 
「ぼくもうれしいよ。文化祭以来だよね、会うの」 
「うん。そうだね」 
「晶良さんの家におじゃまするなら、なにか買っていったほうがいいよね。し、翔子さんとこのケーキがいいかな？」 
　脅されたとはいえセックスをしてしまった相手の名前、それも晶良の親友の名前を口にするのはかなりためらわれたが、つっかえながらもなんとか言えた。 
「あ、翔子ね、もうあの店でバイトしてないんだ。それに、気を使わなくてもいいよ」 
「え？」 
　てっきり年下のぼくにお金も気も使わせないように言ってると思った。しかし、 
「実はね、その日、ウチ、だれもいないんだ」 
「え？　えぇっ？」 
　晶良の言ってる意味がよくわからない。 
「お父さんとお母さんは？」 
　声をうわずらせて聞いてみる。 
「お父さんはね、みなとみらいで会議なんだ。お酒、飲んでくるだろうから、帰りは遅いと思うの」 
　晶良が明るい声で答えた。 
「ふぅ～ん。そーなんだ」 
　この前、晶良の家で初めて会ったお父さんの人のよさそうな笑顔が思い浮かんだ。 
「うん。でね、お母さんは幸太を連れて町内会の日帰り旅行なの」 
「文和くんは？」 
「あ、文和の予定、聞いとくの忘れてた。でも、いいや。千春ちゃんと受験勉強でもしてこいって追い出すから」 
　けらけらと笑いながら話す晶良。 
（ひどいお姉さんだ…） 
　心の中でため息をついて弟くんに同情する。…が、２人きりになれるのは、やはりうれしい。 


「で、晶良さん？　何時くらいにおじゃますればいいのかな？」 
　できれば昼食は外で食べたい。そう思いながら、そう口には出さず、聞いてみた。晶良が聞き返してくる。 
「お昼ごはんはどーする？　どーしたい？」 
　言葉に詰まる。 
（ここは…、晶良さんの料理が食べたい、って言うべき？　いや、それは自殺行為…） 
「ねぇ、どーしよっか」 
　せっかちな性格の晶良らしく、もう一度聞き返すその声には多少のいらだちが感じられた。 
「うん。晶良さんの家までの道順、覚えてるか自信ないや。だから、駅まで迎えにきてほしいなぁ。ねぇ、晶良さん。駅の近くでなにか食べようよ」 
　つとめて明るく言う。 
「スーパーで食材買ってぇ、アタシが料理しよっか？　で、アンタ、なにか食べたいものある？」 
　晶良の楽しげな口調で、ぼくは気がついた。 
（晶良さん、ぼくを困らせようとしてるな） 
「ぁ、あ、あぁ、それもいいけど。アルバイトの給料日のすぐあとだから、ぼくがごちそうするよ」 
　うそにならず、晶良を怒らせない、ぎりぎりの返答だ。 
「ふぅ～ん。ま、アタシもあんとき、お弁当つくってから料理なんてしてないし。そんじゃあ、ごちそうになっちゃうぞ」 
　ほっと安堵の息を漏らして、 
「うん！　晶良さんの手料理はまた今度、食べさせて。お願い」 
「ふふん。んなチョーシいいこと言ってぇ。アンタ、お正月はウチにあいさつにきなさいよ。ことしはアタシもおせち料理つくんの、手伝う約束したんだから」 
「えっ？　お母さん、そんなむぼぅ…、んん、げほっ、い、いや、その」 
　思わず口を滑らしかけて言葉を詰まらせる。 
「うんにゃ。お父さんだよ、おせちつくんの。体育教師なんて冬休みは料理と大掃除くらいしか役に立たないもんねぇ。で、アタシに速水家秘伝の味を伝授するって張りきってる」 
（お母さんも料理上手そうなのに…。料理の腕って遺伝じゃないよね、やっぱり） 
　極端な味付けの晶良のお弁当を思い出し、急に喉が乾いてきた。 
「お正月かぁ。なんか、ずっと先のことみたい」 
　晶良にではなく自分に話していた。どんな気持ちで新年を迎えるのか、不安が渦巻いていた。 


　約束の土曜日。いつものように、少し早めに待ち合わせの駅に着く。晶良の姿はまだない。 
　風は身を切るように冷たく、冬の到来をあらためて実感させられる。ダウンジャケットのポケットに両手を突っ込み、肩をすくめていると、 
「おまたせ」 
　寒さを吹き飛ばしてしまいそうな笑顔を見せて、晶良が小走りで目の前に現れた。 
　その顔を見たら、しみじみうれしくなって言葉が出てこない。 
「？　どしたぁ」 
「うん。やっぱり晶良さんはかわいいな、って」 
「ばか。でも、うれしいな。アンタに『かわいい』って言われるの」 
　晶良の頬が少し赤くなった。 
「これから、いっぱい言うよ。それと、あと、きれいだ、って」 
　ますます顔を赤らめた晶良は下を向いてしまった。少しして気を取り直したように顔を上げ、 
「ごはん、食べにいこ。あったかいものがいいよね」 
　手袋をした手でぼくの腕をつかんで言った。 
「そーだね。きょうはほんと寒いや」 
「おそば屋さんでいいかな。すぐそこなんだけど」 
「うん。行こう」 
　ぼくと晶良は手をつないで歩きだす。おそば屋さんの暖簾をくぐると、お昼の少し前だったからか、すぐに席に座ることができた。 
　おしながきに目をとおし、壁に張ってある写真を見て注文を決める。ぼくは鍋焼きうどんとカツ丼のそれぞれ単品を、晶良は鍋焼きうどんと炊き込みご飯のセットを頼んだ。 
「あつ、あつ、ずっ、ずずっ、あふ、おいひい」 
「ん、ん、ずっずーっ、あっつぅ、はふ、はふぅ、んま」 
　２人、汗をしたたらせながら頬張る、すする、食べる。 
「ふぅー、あぁ、おなかいっぱい」 
「おいしかったぁ。ごちそうさま」 
　ハンカチで汗を拭いながらお茶をすする。 
　お勘定をすませ、外に出る。冷たい風が心地よく感じられるほど、体の芯まで温まっていた。晶良と手をつなぎ歩きだす。 


「もしかすると…、晶良さんも腕輪の力に惑わされてるだけなのかも…」 
「んもぉ～っ！　バカっ。アタシはちゃんとアンタのこと、見て決めたんだかんねっ」 
　晶良の手に握力が込められる。それをゆるめ、まっすぐ前を見ながら晶良が話を続ける。 
「そりゃあ、さ。ザ・ワールドのアンタはさ、カッコよかったよ、すっごく」 
「ロール…してたって、考えなかった？」 
　顔をのぞきこむように身をかがめて聞いてみる。晶良は視線をくれない。まっすぐ前を見据えている。 
「考えなくはなかったけど…。ずっと一緒だったアタシには、なんとなくわかった」 
　しっかりした口調で話す晶良。ドキドキしながら聞き返す。 
「わかった？　ぼくが？」 
「うん。そう。アンタはいいひとだって。アタシの…、その…、あの…」 
　歯切れ悪く口ごもる晶良。 
「なに？」 
「アタシの、ね。運命のひとだって。確信は…ちょっとだけあったかな」 
　そういって晶良はようやく笑顔をぼくに向けてくれた。 
　晶良と話してはいたが、迷うことなく速水家に向かって歩けた。足は行き先を記憶していた。 
「そこ曲がって、んと、あと少しだね、晶良さん」 
「なんだ。しっかり覚えてるじゃない、道順」 
「あは。晶良さんに迎えにきてほしかったんだ。今度は一人でこれそうだよ」 
　ぼくの言葉に晶良が笑顔を向けたところで、速水家の前に到着した。 
「たっだいま～」 
　元気よく玄関を開ける晶良。 
「えっ、晶良さん、だれか家にいるの？」 
「ん～、いないわよ、だれも」 
　なんとなく胸をなでおろす。 
「おじゃましまぁす」 
　ぼくも元気に言って家にあがった。晶良に先導されて２階に上がる。晶良の部屋に入りドアを閉めるなり、ぼくは晶良を抱きしめ唇を求めた。 
「んもぉ、せっかちなんだからぁ」 
　言葉とはうらはらに晶良が背伸びして唇を重ねてきた。 
　久しぶりのキス。コートも脱がずに互いに唇をむさぼり、舌を絡め、唾液を吸いあった。 


　どのくらいキスを続けていただろう。晶良の目が現実に戻り、手でぼくの胸を押してくる。まだまだキスしていたかったが、晶良の口内をかき回していた舌を後退させ唇を離す。 
「暖房、つけるから…ちょっと待ってて、ね」 
　申し訳なさそうにあごを引き上目遣いでささやくように言う晶良。上気した頬とぼくの唾液で濡れた唇が悩ましい。 
　ぼくは離れようとする晶良の腕をつかんだままでいた。 
「どおしたの？」 
　晶良はだだをこねる幼子を諭すような目をして、やさしくぼくに聞いてくる。 
「愛してる」 
「うん。アタシも。アタシも愛してるよ」 
　いかにも切羽詰まった言い方をしたぼくに対し、晶良はあくまでやさしくこたえてくれる。 
「もっと…、もっとキスしていたい」 
「うん。いいよ。でもね、寒いよ？　暖房つけてから。ね」 
「…ぃゃだ…」 
　永遠に別れなくてはいけなくなる、どうしてだか、そんな不安に駆られていた。 
　晶良は少し困った顔に小さく笑みを浮かべ、黙って背伸びをして唇を重ねてくれた。再び長いキス。ぼくは晶良の華奢な体を、ベージュのダッフルコートの上からきつく抱きしめた。 
　しばらくして落ち着いたぼくは、ようやく唇を離すことができた。 
「好きだよ…」 
　解放された晶良の口から、ぼくが望んでいた言葉がこぼれ落ちる。 
「ぼくも。ぼくも晶良さんが大好き。愛してる」 
　晶良はにっこりと満面の笑みを見せ、 
「暖房、入れるから、ね。ちょっと待っててね」 
　もう大丈夫だった。晶良が離れても不安が襲ってくることはなかった。晶良に気付かれないよう、そっと息を吐いた。 
　ピっ、ピピっ。晶良が暖房のリモコンを操作する。すぐに晶良はぼくの胸に戻ってきてくれた。 
「ねぇ…」 
　今度は晶良に唇を求められる。喜んでキスをした。背後でブィ～ンと音がして首筋に風を感じた。それはやがて温かな空気となり２人を包んでいった。 
　キスを中断し、ぼくは晶良のコートを脱がす。それから自分のダウンジャケットを脱ぎ捨てた。焦っていたのか片方の袖が裏返っている。 


　晶良はかがんでダウンジャケットを拾いあげると、丁寧に袖を元に戻す。 
「おっきな子供なんだから」 
　とがめるではなく、うれしそうに言って世話を焼く。それから自分のコートとともにハンガーにかけてクローゼットに入れた。見るとはなしに中をのぞく。 
（晶良さん、おしゃれには興味がなかったって言ってたけど、そこそこ持ってるじゃない） 
　自分と付き合いだしてから、晶良のなかの「女」が目を覚ましたのだということまでは、思いが及ばなかった。 
　ザ・ワールドと出合ってぼくは変わった。そして、晶良と出会ってまた変わることができた。でも、それは「体」だけだった。内面は高校１年生に少しだけ毛が生えたくらいのもの、だった。 
　変わったのは晶良も同じだった。しかし、その変化は微妙に違っていた。男女の差もあった。２歳という年齢差ももちろんあった。 
　思えばこの１年、大人への階段を駆け足で上ってきた。しかし、やることをやれば大人になれるわけではない。心が、精神が伴っていなければ、大人になったなどとはいえない。自明のことだ。
　いま、自分がいるのは、晶良の部屋。家族はだれもいない。２人きりだ。 
「晶良さん、愛してる」 
　晶良を抱き寄せ圧力をかける。ベッドに押し倒す。 
「だ、だめっ。や、だ」 
　恥ずかしいのだろう、抵抗は形だけ、だと思った。 
「だ…めぇ…、だめだったらぁ」 
　拒絶の言葉を吐く口をふさぐ。唇を硬くし、あくまでぼくを拒む晶良。 
（な、なんで？　どうして？） 
　激しく動揺する。動揺がぼくを獰猛にする。理性が失われていく。 
　晶良の両手首をつかみベッドに押し付ける。顔を下降させる。横を向く晶良に、わけのわからない感情が湧き出てくる。 
「なんで？　なんでだめ？　ぼくが…きらい？」 
　涙が晶良の頬に落ちる。 
　力の抜けたぼくの手から逃れ、晶良がぼくの顔に手を伸ばす。そっとぼくの頬に掌をあて、ささやきかけてくる晶良。 
「自分の都合ばかり押し付けるのは子供、よ。もっと、ね。大人になりなさい」 
「え？　あ、うん」 
　返事はしたものの、晶良の言ってる意味がわからない。 


「きょうは、ね。だめなの。ここまで」 
　晶良がきっぱりと言う。目に宿る力に気圧され、ぼくは体を起こした。 
「ぼくのこと…、嫌い…になった？」 
　眼下の晶良がかすんで見える。うすぼんやりとする視界のなかで、晶良の笑顔だけがやけにはっきり見えた。 
「ん～ん。大好きよ。だけどね。きょうはできないの」 
　晶良の言ってる意味がわからなかった。沈黙するぼくに、晶良はその理由を話してくれる。 
「オンナのコの日、なんだ。だから、だめなの」 
　はっとした。相手のことをおもんぱかれなかった自分に恥じ入る。 
「あ、あの、その、ごめんっ！」 
　慌てて体を起こし晶良から逃げるように離れる。晶良はゆっくりと起き上がり、ぼくの顔を両手で挟んでじっと目を見つめてくる。 
「キスして。いっぱい。アタシはそれだけで幸せだよ」 
　目を閉じた晶良の顔が近づいて、すぐに距離はゼロになった。 
　どれくらいキスしていただろう。夢中。まさに夢の中にいるみたいだった。部屋はすっかり暖房がきいて暖まっていた。 
　顔を上げて晶良の顔に見惚れていると、唐突に晶良に聞かれる。 
「そんなにしたいの？」 
　怒りではない、恐れでもない、あきれているわけもない、そんな微妙な表情の晶良。返答に窮する。 
「え？　いや…、あの、その…。でも、なんで？」 
「だってさ。アタシの太腿にさ、硬くて大きいモノが当たってるんだけど…」 
　視線を外して恥ずかしそうに言う晶良。 
「い、いや、その…。あ、あんまり、晶良さんがかわいいから…」 
　できないとわかっていても、そんなにききわけのいいムスコではない。それに、そのことをどう説明しても、女のコの理解を得られるはずもない。 
　晶良が体を起こそうとする。ぼくは慌てて晶良から離れ、ベッドに座り直した。晶良はぼくの胸に顔を埋ずめて、じっとしたままだ。 
「!?」 
　と、息子に快感が走る。 
「あ、晶良さん!?」 


　晶良がズボンの上からムスコを撫でているではないか。ぼくは晶良の名前を呼んだきり絶句した。 
「出したい？　男のコって…、出さないとつらいよね？」 
　晶良は顔を上げず、まるでムスコに語りかけるかのように聞いてくる。 
「い、いや、そんな！」 
　激しく狼狽したが、ぼくはすぐに欲望に素直になった。 
「…うん」 
「しかたないなぁ…」 
　あきらめをまじえていながら明るさをにじませて晶良はつぶやいた。 
「してあげる」 
　ゆっくりと晶良がぼくに顔を向ける。目が潤んでいて実に艶っぽい。ごくりとつばを飲み込んだ。 
　晶良はぼくのセーターをたくし上げ、ベルトを解いていく。ファスナーを下ろして、 
「腰、上げて」 
　ベッドに手をついて腰を浮かす。されるがままだ。息が荒くなっていくのが自分でもわかった。 
「寒くない？」 
　脱がしたズボンを椅子にかけ、晶良が聞いてくる。 
「うん。全然…。あ、暑い、くらい」 
　予期せぬ状況にとんでもなく興奮している。声が上滑りする。 
　晶良がパンツに手をかけ脱がそうとするが、いきり立ったムスコがじゃまをしてうまくできない。もどかしそうに晶良はパンツに手を突っ込み、ムスコを握ってパンツを引き下ろそうとする。 
「あっ…、あぁ…」 
　晶良に握られ、さらに亀頭にパンツがこすれた快感が脳天に突き上げてきて、思わず情けない声が漏れてしまう。 
　よく考えずとも、立ち上がって自分でパンツを脱げばいいのだが、冷静にいられる局面ではない。 
　なんとか右足を動かしてパンツから抜く。左ひざのあたりでぶら下がっているパンツが、なんか間抜けだ。 
「ほんとに…おっきぃ」 
　晶良の言葉が熱い息にまじってムスコにかかる。これからされる行為にたいする期待に震えるように、ムスコが晶良の掌のなかで脈打っている。 
「あぁ、晶良さん…」 
　両手を後ろにまわしベッドにつく。すべてを晶良にまかせる体勢をとった。 


　晶良はぼくの右横で床にひざまずいている。 
「どうすれば…いいのかな？」 
　ひとり言のようにつぶやく晶良。が、ぼくが何か言う前に、晶良はムスコをじっと凝視しながら右手をかなり速く上下させた。 
「あっ！　いいっ！　あぁ～」 
　顔をのけぞらせ喘ぎ声を上げる。 
「気持ち…いい？」 
　晶良が顔を上げ潤んだ瞳を向けて聞いてくる。右手は動かし続けている。 
「うん！　いい、いいよっ、晶良さん。あぁっ、あっ！」 
　息をするのが速く、そして荒くなってきたのがわかる。 
「ねぇ…、なんか、出てきたよ。…透きとおってる」 
　晶良はムスコを左手に握り替え、鈴口から滴る先走り汁を右手の指ですくった。 
「ねばねばしてる」 
　ぎこちなく左手を上下させながら、右手の人指し指と親指の間にかかった透明なアーチを不思議そうに見つめている。 
「口で…、晶良さんの口で、してほしい」 
　こらえきれずに、ぼくは晶良にリクエストする。晶良は少しだけぼくを見ると、そっと顔を下げていった。 
「あぅっ！」 
　しびれるような快感が走った。晶良のかわいい唇に挟まれたムスコが歓喜に震えている。 
「んっ、んんっ、ん～」 
　晶良のくぐもった吐息がさらにぼくを刺激する。晶良はさらに口内深くにムスコを飲み込んでいった。 
「あ…、あぁ…、いい、すっごく、気持ちいいっ」 
　突き上げるように腰が浮いてしまう。体が勝手に動く。ムスコの先端が晶良の喉に到達した。 
「んぐ」 
　うめいて顔をもち上げ、ムスコを口からこぼす晶良。 
「苦しいよ…、動かないで、ね」 
　嫌がられて、ここでおしまいになったら…、なんて思ったが、晶良の目はやさしかった。 
「うん」 
　続きを最後までしてもらいたいから素直に返事する。 


　再び晶良が口を大きく開いてムスコをくわえる。目を閉じてゆっくりと顔を上下してくれる。上下の唇がカリを通過するたび、強烈な快感が走りぬける。 
　晶良の痴態が見たい、と思った。体を起こし、ムスコを口にふくんだ晶良の顔をじっと見る。きっと、血走った目をしてるんだろうな、そんな考えが頭に浮かんだが一瞬で消えていった。 
「ぃゃ…、恥ずかしぃ、見ちゃいや、だめぇ」 
　ぼくの視線に気づいた晶良が頬をさらに赤らめ言ってくる。でも、その懇願には応じられない。 
「続けて、お願い」 
　晶良の頼みを無視して、ぼくは晶良の顔を見つめたまま言った。目に抗議の色は見えたが、晶良はムスコをくわえてくれた。心地よい上下動が再開される。 
　ぼくは我慢できなくなっていた。いや、精を放出したくなったのではない。晶良に触れたかった。晶良の体をまさぐりたかった。 
「ぅぅん…んー」 
　右手を伸ばして晶良の胸を服の上から揉む。晶良は逃れようと身をよじった。 
　ぼくの腰は小刻みに上げ下ろしされ、晶良がムスコを口から出さないようにする。だめと言われたって、もうやめられそうにない。 
「ん！　んん、ぅん～、ぅん、ぅぐぅ」 
　器用に晶良の着ているシャツのボタンを外し、素肌に手を這わす。うまくブラジャーをかわして直接かわいい胸を揉むことに成功する。ムスコに口を支配された晶良はうめくのみだ。 
　晶良はぼくの手の攻撃から逃れようとして体をずらす。ぼくの両足の間にすっぽりと収まり、抗議の色を強めた目でぼくをにらんだ。 
「…」 
　首をすくめるぼく。何か言えるはずもなく、言える言葉など持ちあわせていない。ただ快感に、晶良の口による愛撫に、身をまかせていたかった。 
　そんなぼくの欲望の強さにあきらめた様子の晶良は、行為に没頭してくれた。右手を幹に添え、頭を上下してムスコに刺激を与え続けてくれる。 
「はっ、はぅ…、あぁ…、いいっ。晶良さん、いいよ、気持ちいいっ」 
　と、晶良がいきなりムスコを口から出してしまう。晶良は左手で自分の口を拭い、呼吸を整えるようにじっとして動かない。 
「ちょっと、待っててね」 
　と言う晶良に素直に従う。 


「ねぇ、どお？」 
　ムスコを右手で握りなおし、大きくストロークさせて、晶良が聞いてくる。 
　最初、晶良が何を聞きたいのか、わからなかった。でも、すぐに理解した。 
「うん。もう、すぐ。すぐに出る、よ」 
　ぼくの答えににっこりと微笑んだ晶良が手の動きを速める。 
「あぅっ！　あっ、いいっ！　出、出そうっ」 
　晶良に出してもらえるなんて夢を見ているみたいだった。自分でする自慰に比べて、いや比べものにならないくらい強い快感が津波のように襲ってくる。 
　ムスコが臨界点まであと少しと迫ったとき、晶良の頭がすっと下がるのが見えた。 
「？」 
　あまりの気持ちよさに、まともに目を開けていられなかったぼくだったが、視界の片隅に晶良の動きが見えた。すぐにムスコが感覚の変化をとらえ、さらなる大波がぼくを飲み込んだ。 
「！」 
　晶良が再びムスコをくわえ、かわいい唇で挟んで大きく速く上下させている。 
　晶良の唾液で濡れたムスコ、晶良の唇、それらが目に入った瞬間、ぼくは弾けた。 
「あぁっ！　いくっ！　晶良っ、あぁっ…、出る、出る、出…るぅっ！」 
　生まれて初めて、口の中に大量の精液を出された晶良は、反射的に逃れようとして頭を上にずらす。 
　しかし、晶良の頭はあるところで止まった。いや、ぼくの両手ががっちりと晶良の頭を押さえ、晶良を逃さなかった。最後の一滴まで愛しいひとの口の中に放出したいという男の本能だった。 
　腰まで突き上げ、何度も精液を噴出させた。 
　ようやく欲望を出しきり、ぼくはへなへなとベッドに腰を沈めた。 
「はぁ、はぁ、あぁ…、はぁぁぁ、はぁ、あぁ」 
　いやいやをするように頭を振る晶良に気づく。慌てて頭を押さえていた手をぱっと離すと、晶良はゆっくりと頭を上げていった。鈍く光ったムスコが晶良の口からこぼれ出る。 
「ありがとう、晶良さん」 
　まだ荒い息を抑えつけ、ぼくは心の底から言った。 
　晶良はぼくの言葉にうなずくが、表情はなんともいえないものだった。どうしていいのかわからないというか、困ったような顔をしていた。 
　数秒後、晶良はすっと目を閉じて少し上を向くと、口の中のものをこくりと飲み下した。 
「晶良さん…」 


　愛しいひとの予期しなかった行動に戸惑ってしまう。 
　晶良は少し白濁した液を端からこぼした口を開き 
「う&quot;～、ま&quot;す&quot;い&quot;ぃぃ…」 
　本当にまずそうに言った。それから晶良は口を右手で押さえ 
「ちょっと、ごめん」 
　わざわざ断って、小走りに部屋から出て行った。少し離れたところから、晶良がうがいする音が聞こえてきた。それから歯を磨く音…、それもかなり大きな音が聞こえる。 
（あれ飲むのって…、そーとー気持ち悪いんだろうな） 
　しばらくして晶良が戻ってきた。ぼくはなにを言っていいのかわからず押し黙っていた。 
「よかった…かな？　アンタ、満足した？」 
　すっかり元どおりになっている晶良が、ちょっぴり不思議だった。 
「あ、うん。あの…、晶良さん…」 
「ん？　なに？」 
「愛してる」 
「ん」 
　ぼくの言葉を聞いて満足そうに微笑む晶良。聖母のような笑みだと思った。 
　晶良はぼくの隣に落っこちるように腰をおろし、バウンドが収まるとぼくの目を見すえて言う。 
「なんで、あんなことできたのか、自分でも不思議」 
「うん」 
「やっぱり、アンタのことが好きなんだなって、歯を磨きながら思ってた」 
「晶良さん…」 
「ん」 
　晶良はぼくに言わせたい言葉があるのだろう。じっと待っている。 
「愛してる。すごく愛してる。本当に愛してる。これまでも、これからも」 
　晶良は満足したのか、すごく魅力的な笑顔をぼくに向けてくれた。そうして、 
「アタシも。愛してるよ、カイト」 
　ものすごく久しぶりに名前を呼ばれた。「アンタ」以外の言葉で呼ばれるのっていつ以来だろう。 
「アタシね、世界の…ザ・ワールドの偶然に感謝してる。アンタと出会えてよかったって、心の底から思ってる」 
「ぼくも。ぼくも晶良さんと出会えて、その、すっごく幸せ」 
「腕輪所持者がカイトでよかった。最初に声をかけたのがカイトでよかった。最後までともにした仲間が…恋人がカイトでよかった」 
　晶良は涙をこぼし声を詰まらせながら言ってくれた。 
　あまりにも非日常的な行為をしたせいだろうか。２人とも興奮しているというか、妙に感情が表に出ていた。 


　しばらくしてから、ぼくは気になっていたことを確かめようとして口を開いた。晶良も落ち着いたようだった。 
「晶良さん。聞いていい？」 
「ん？　なに、かな？」 
　邪気のない大きな目で見つめられる。思わず恥ずかしくなって顔をそむけ口ごもる。 
「なによぉ？」 
　晶良が顔を寄せるようにして身を乗り出し聞いてくる。 
「うん…。あのさ、あの…、どうして、さ…、その、最後…ぼくが出したときなんだけど、なんで…どうして口で…してくれたの？」 
　手でイかされても、ぼくはものすごく満足しただろう。元気よく飛び散る精液で満足を表せただろう。でも、晶良は口で受け止めてくれた。あまつさえ飲んでくれた。 
（あんなにぼくのこと、好きだって言ってたなつめだって飲めなかったのに…） 
　晶良は恥ずかしがったりせずに、ぼくの問いを受け止めている。そして、小首をかしげて考えてから答えてくれた。 
「う～ん…。あのまま出しちゃったら、服、汚しちゃうって思ったから。…それに…」 
「それに？　なに？」 
　答えを急かすように聞き返すぼく。晶良は目を閉じて再び考え込む。少し間を置いてから目を見開いてきっぱりと言った。 
「アンタのこと…、愛してるから。だから…愛してるなら飲める。そう思ったんだ」 
「あ、ありがとお」 
　晶良の言葉に涙が出そうになるほど感激した。その気持ちは言葉では言い表せない。ぼくは行動で示そうと唇を晶良に寄せた。晶良も顔を上げ迎え入れてくれた。 
　長く濃厚なキスを終え、晶良が話し始める。 
「あれ…、子供のもと、なんだよね」 
　子供のもと、か。確かに晶良の言うとおりだ。ぼくは軽く頭を下げる。 
「うん。晶良さんの子供かぁ、きっとかわいいんだろうな」 
　遠くを見つめてつぶやくと、 
「アンタに似たら、やんちゃ坊主か、お転婆娘だね」 
　晶良が楽しげに笑って茶化す。 
「え～っ!?　お転婆さんは母親似だよぉ」 
　知らず知らずのうちに、２人は将来について語り合っている。それも、ともに手をとって同じ人生を歩くのが規定路線であるかのように…。 
（晶良さんと結婚して、子供を授かるなんて、まるで夢物語だ） 
　およそ現実感のない話なのに、２人ともあしたのデートをどうするかみたいな調子で話していた。それに気づいて、ぼくは急に言葉を失ってしまった。照れくさくて晶良を直視できず目をそらす。 


　ぼくの態度の変化を見てとって、晶良も自分たちが何を話しているかに気がついたようで、 
「ずっと…、ずっと一緒にいれたらいいね」 
　うつむいて、ひとり言みたいにつぶやいた。 
「そーだね。ぼくはずっと晶良さんと一緒にいるからね。ずっと、いつまでも」 
「それ…って、さ。プロポーズ、だよね？」 
　息を飲み込んだついでに唾まで吸い込んでしまい、 
「げっ、げほ、げほっ」 
　せきこんでしまう。 
（プ、プ、プ、プロポーズ!?　ま、まあ、いつかはしたいけど…、考えてなかったぁ） 
　晶良が背中をさすってくれる。 
「もぉ～。そんなにびっくりすることないでしょ。ジョーダンよ、冗談」 
　顔を真っ赤にして早口で晶良が言う。続けて、 
「高校１年生に求婚されても、ちっとも現実味がないわ」 
　照れ隠しなのだろう、ぷいと横を向いてだれにともなく話している。 
　ようやく落ち着いたぼくは、 
「でも、いつか…。いつかきっと」 
　晶良の横顔に向かって語りかける。晶良は顔を向けてくれない。 
「な、なによ？　いつか、どーするの？」 
　晶良の声はそっけなく、言い方は突き放すようだったが、期待がにじんでいた。それにこたえようとして勇気をふるい言葉をつなぐ。 
「晶良さんにふさわしい男になって、そのときは…」 
「うん。なに？」 
　晶良が姿勢を正して、ぼくのほうに向き直り、ぼくの次の言葉を待っている。 
「その、いつになるか、わかんないけど。でも、いつか、絶対…」 
　照れくさくって、恥ずかしくって、なかなか言いたいことが口にできない。晶良が焦れてきているのはわかったが、言えないものは言えない。 
「なによ！　男のコでしょ、はっきりなさい！」 
　ついに命令が下った。ぼくは深呼吸をしてから意を決し、 
「晶良さんをもらいにくるよ、ここに」 
　返事はなかった。代わりに唇がふさがれ、ぼくの頬を晶良の熱い涙がつたうのがわかった。     </description>
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