アンプなどから来た電気信号を、振動に変えて発音する機材。SP、ラッパ、スピーカ。(以下、スピーカーと記す)
スピーカーにはコンデンサ型、ダイナミック型などなどたくさんの種類がある。今回は代表的なダイナミック型のスピーカの構造を解説する。
基本構造はダイナミック型マイクロフォン?と同じで細い金属線を筒状の紙などの軽量の不導体に規則正しく巻いて作ったボイスコイルを、円筒状の永久磁石にかぶせ、接触しないように配置する。この状態で、ボイスコイルに電流を流すとボイスコイルにモーメント(力)が働く。このボイスコイルに、振動板を付けることにより、空気を振動させて、人間の耳に聞こえる音を発生させる。
スピーカーには、人間の可聴域(おおよそ20~20000Hz)を一つのスピーカーユニットで可能な限りカバーできるように設計された「フルレンジスピーカー」と、可聴域をいくつかに分けて、その周波数域を専用に振動させる目的で設計された、「スーパーウーファー」(超低音用)、「ウーファー」(低音用)、「スコーカー」(中音用)、「ツイーター」(高音用)、「スーパーツイーター」(超高音用)などがある。
スピーカーで音が結構変わるので、ハイクラスのものを買う人が多い。値段はハイクラスになると1000万円にもなるが、それだけのものを使うとなると、それなりの音響技術が必要となり、また、手入れが大変である。
アンプからスピーカーに接続するのが一般的。比較的安価なスピーカーはアンプが内蔵しているものが多い。フォーンプラグやピンプラグなどを利用して接続するのもあるが、ハイクラスのものだとXLRキャノンプラグ同士を接続するコードやスピーカーコードという専用のコードを使わないといけない。ハイクラスのスピーカーの場合はこのスピーカーコードも高いものを使う。また、接点部分には半田ごてを使って鉛を溶かし込んであげるのが一般的。
- JBL
- BOSE
- ダイアトーン(昔はこれが一番いいといわれた)
- アバンギャルド(執筆者の愛用)
- ONKYO(執筆者の愛用)
- YAMAHA
- TANNOY
- SONY
放送研究部ではSONY製の比較的小さめのスピーカーを練習時に使う。何かの発表会の時にはYAMAHA製のスピーカ(10万円程度)通称御柱様の比較的縦長なスピーカーを使う。この御柱様はフルレンジスピーカーである。(フルレンジスピーカーは上項目の「構造」を参照のこと。)