ASD20XX.08.06.11:54:08
~各主要都市~
世界各地で増殖する
デュエリアン。
対するC・Pは,街を,国を,そして地球を守るために決闘い続ける。
ライトニング「この街のデュエリアンはだいぶ減ってきましたね」
ライトレイ「あぁ,そろそろ他の街の援護に向かうか」
~三沢研究所~
三沢博士とディヴァインは,デュエリアンが決闘で敗れた際に取り除かれる「石」の調査をしていた。
ディヴァイン「この石の成分解析の結果,地球上のモノではないのは明らかです」
三沢「やはりモモジリの言っていたことは本当だったのだな」
モモジリ「モモー♪」
デュエリアンと決闘した人間の体内にはA細胞が埋め込まれ,およそ3日の時間をかけてAストーンに変異する。
A細胞が
Aストーンに変異したとき,人間はデュエリアンへと姿を変える。
デュエリアンを人間に戻す方法は今のところ決闘で負かすことが確認されている。
(どうやら他にも方法はあるようだが,その方法は特別な力を持った者にしかできないようだ)
ディヴァイン「C・Pの彼らにこのスーツを提供できたのは大きかったですね」
三沢「あぁ偶然とはいえ必然だ。私たちの研究がどんな形であろうと役に立っているのだから」
彼らの研究は本来別の目的を持っていた。
しかしこの異常事態に際して,その研究はC・Pをデュエリアンにならないようにする手段となった。
特殊なスーツを身に着けることで,デュエリアンとの戦闘があってもA細胞は成長しない。
ゆえにC・Pの面々は自らがデュエリアンになることなく,デュエリアンの浄化を行うことができるのだ。
ディヴァイン「もう少し時間がかかりますが,スーツの量産が可能となります。そうすれば・・・」
三沢「ところでこんな時に十六夜君はどこにいったのでしょう?」
ASD20XX.08.08.11:58:25
戦いはなおも続く。
しかしC・Pの活躍によってデュエリアンは確実にその数を減らしていた。
~ルクソ地方~
ライトニング「この街にもデュエリアンの反応はありませんね」
スコープから目を離し,砂漠の街を見渡す。
ライトレイ「最近なかなか見かけないな。ついにすべて浄化できたのかもな」
モゴラ大陸「かの国」に設置された地球連邦治安維持局には,各都市からの同様の報告が相次いだ。
超官「いや…これからです」
そう,レクスの言葉はあたっていた。
数こそ減っていたものの,C・Pとの戦闘に勝利しその姿を【完全体】へと変化させたデュエリアンが数体いたのだ。
そして人知れず,デュエリアン【完全体】は眠るようにうずくまり,しだいに硬化を始める。
~ミストラルシティ~
ネオ「
カレンくんがいないとなかなかはかどらないな…」
彼は今,無人の廃墟街と化したミストラルシティにいた。
デュエリアンの発生場所がここミストラルシティを拠点として始まっていたことに気付いたからだ。
時期は・・・ちょうど3ON3大会が開催されたころだと突き止める。
ネオ「大会参加者の中にA細胞の感染媒体者いたのではないでしょうか」
ネオ「デュエリスト・データ(D2)の照合をしてみましょう」
大規模な大会に参加すれば,多くの決闘者と接触できる。
その決闘者が他の決闘者と接触すれば,感染は指数関数的に増加していく。
最初の感染媒体者を割り出すことができれば,この事件の犯人ともいえる決闘者を特定することができると,ネオは考えたのだ。
ネオ「とはいえ…」
大会中は莫大な決闘が行われていた。
その中から最初の感染媒体者を探すというのは途方もないことだった。
ネオ「こういうことはカレンくんが得意なのに…どうしていないんンだ!!」
カレンは今,C・Pの一員として決闘している。猫の手は貸せない。
ネオ「こういうことは簡単に考えればいいんだ。優勝チームはそれだけ多くの決闘をこなしているからね」
ネオがチームメサイアのD2を参照してみると,奇妙なことが判明した。
●チーム登録データ●
ボルケーノ
本名:ボルク=ウェスタン
出身国:かの国
ラメイル
本名:キノ=イーストン
出身国:申告ナシ
ネオ「3人チームのはずなのに登録上は2人チームとして処理されている。誰だこんなずさんな管理をしていたのは!」
カレンがいたらこう言っていただろう。あなたの気まぐれで大会開催前後はばたばたしていたんです,と。
ネオ「・・・あやしい。怪しすぎる。チームメサイアの割れていないリーダーの・・・アポロニウスが特に怪しい」
ASD20XX.08.10.15:00:00
~テヘぺロ共和国近郊~
C・P86号【モブ】「へけっこのスーツを着ていればデュエリアンがいても大丈夫なのだ」
C・P9の活躍によって多くのデュエリアンが浄化され,かつ三沢博士の対デュエリアンスーツが量産化されたこともあり,各都市に派遣される監視役は再度募集されたC・Pに任されていた。
とはいえ,デュエリアンはここしばらく発見されていない。
C・P86号「特にやることがないのだ。暇なのだ」
ザッザッ・・・
C・P86号「なにか音が聞こえてくる気がするのだ。でもきっと気のせいなのだ」ブルブル
そこに現れたのは大量のデュエリアンであった。
集団の先頭にはデュエリアン【異星体】が4体,石化状態から変化しまさに
エーリアンといえる姿に代わっていた。
その前には・・・首元に水晶を下げる3人の人間が・・・
ボルケーノ「【異星体】までいったのは4体か…少ないんンでないっすか?」
ラメイル「私たちを加えれば7人ですから,十分数です」
アポロニウス「さて,諸君にお知らせだ。前方に見えるのは・・・」
C・P86号「なんて数なのだ。でも頑張って戦うのだ」
ところが 瞬 殺 ! !
アポロニウス「弱い,弱すぎるぞ。やはり我々に匹敵する力を持った者はそういないのです」
C・P10号以降は一般人から広く募集された。
そのため決闘力は大したことがないのだが,いや彼らメサイア勢が強すぎるのだ。
メサイア「この街でおわりだよ。あとは母船が来るのを待つだけだ」
~モゴラ大陸「かの国」~
各都市から避難してきた人間の避難コミュニティは自然要塞である「かの国」に設置された。
超官「各員持ち場に着け。コミュニティ内での発生を抑制せよ」
避難コミュニティの中でもデュエリアンとなるものが現れ始めたことで,番号の若いC・P達は対応に追われていた。
デュエリアン【イワオ】「ワイオオオオオオオ」
十也「俺が相手だ!!」
イワオ「ほえ?」
C・Pでないものがデュエリアンと決闘すると感染する。つまり・・・
デュエリアン【十也】「トウヤヤヤヤヤヤヤヤ」
遊馬「大丈夫か十也兄ちゃん」
十也「はっオレは何をしていたんだ!!」
デュエリアン【悪魔】「デビビビビビ」
十也「俺が相手だ!!」
デュエリアン【十也】「トウヤヤヤヤヤヤヤ」
遊馬「またかよ!!」
そんなこんなでコミュニティ内のデュエリアンの浄化が確認されるまでにしばらく時間がかかった。
そして…ついに…
地球外生命体の母船が飛来する。
母船は,あろう事かモゴラ大陸に宇宙間エレベータ塔「Aタワー」をのばし地上と接触した。
イスに乗って飛んできたメサイア勢は,デュエリアンを塔の入り口に配備し,他塔内へと入っていく。
避難コミュニティは外出が禁じられ厳戒態勢が敷かれていた。
このまま地球外生命体の母船のそばにいていいものなのか・・・暴動が起きかねない状況でもある。
超官「ご安心を。我々C・Pに任せてください」
C・P9は入り口にたむろしていたデュエリアンを浄化し,塔への入り口にたどりつく。
ライト兄弟「行くぜっ!!」
26「俺たちも行くか」
MM「契約を果たしにな」
十六夜「・・・」
Aタワーは今,荒れ狂う戦闘領域へと変貌するのであった!!
~三沢博士の考察~
三沢「スーツの量産も間に合ったし,デュエリアンの出現をスコープに表示する機能も完成した」
モモジリ「すごいモモー♪」
三沢「地球外生命体の目的は,人間をエーリアンへと変貌させることなのだろうか」
三沢「チームメサイアはそのために放たれた刺客では?」
モモジリ「モモー♪」
三沢「ともあれデュエリアンを人間に戻すことができているんだ。彼ら主人公に任せることにしよう」
モモジリ「三沢は戦わないのモモー?」
三沢「Aタワーでの戦闘は激しい。俺が行って力になれるかどうか・・・」
モモジリ「モモー・・・」
三沢「そういえばデュエリアン【完全体】が石化した姿が,お前たち
使い魔の石化したのと似ていたようなんだが,なにかあるのか?」
モモジリ「モモー♪」
三沢「・・・もしかして何か隠してるんじゃないのか,モモジリ?」
モモジリ「そ…そんなことないですよ,何言ってるんですか全く…」
三沢「・・・お前普通に話すことができるんだな」
モモジリ「・・・・・・・・・・モモー♪」
最終更新:2012年09月23日 22:35