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    <title>東からのぼる太陽。</title>
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      **序文。

　最初に鳥の話をする必要がある。


　両手に収まる大きさに、クチバシから尾羽まで灰色尽くめの居姿。いまいち華やかさに欠けるその鳥は彼の庭におちていた。
　高い空に吹く風に乗り損ねたか、それとも羽を休めているところを獣にでも襲われたか。
　いずれにせよ飛ぶ力を無くしているそれを、何かの縁だと保護して、しばらく過ごした。
　さして広くはない部屋。
　飼育にはあまり適してなさそうな部屋ではあるが、飛べない鳥には十分な空間だったろう。

　飼うにあたって助言を仰いだ人間に渡り鳥だと教えられた。けれど、すぐには納得できなかった。
　確かにこの季節になると毎年、ぽつりぽつりと小さな点のようにみえる鳥の如きモノが矢尻の形の編隊でもって空の底のような群青の高みを横切って行く。
　その悠然とした姿と、部屋の隅で縮こまる柔らかい石のようなこの姿とがいまいち繋がらなかった。
　あの高さで、あの小ささなのだ。
　手の届く間近にいるのだから、もっと大きく見えて然るべきではないのか。
　それほどに小さく頼りなく思えていたその印象は、羽根を広げたときに一変する。
　きつく結ばれた毛玉がほどけるように体積を広げ、折り畳まれていた羽根がほぐれてひろがる。
　体躯に比べて、あまりに長大な羽根。
　窓からの光を遮り、部屋を一瞬暗闇に落とし込むほどのシルエット。

　その長さや大きさを具体的に表現しようとしても、印象は漠として、いまいち言葉には出来ない。
　羽根を広げたその姿は、その一度に見たきりで、二度目はなかったからだ。

　折れた翼は癒え、試すように伸ばした羽根で空を打ち、そのまま窓へ、その奥にある空へ真っ直ぐに吸い込まれて。
　やはり、とても小さな点となって消えていった。

　鳥に、未練や愛着、もしくは恩返しを期待するなんて馬鹿げている。
　渡り鳥なのだからとっとと旅立たねば迷鳥としてそのまま生涯を終えることにもなる。
　唐突に終わった生活に拍子の抜けた落胆は覚えたけれど。
　あまりどうという感想も抱かなかった。
　物事が道理に従い当然という結末に落ち着いた満足と、それにともなう微かな失望。安堵の中の小さな落胆。
　それだけである。
　あるけれど。
　羽根を広げたそのシルエットだけは驚きもあって強く印象に残り、その後に度々思い出すことになる。
　でも、思い出したところで。
　それはいまいち明瞭でない曖昧な感情が心の内に薄いにごりを与えるだけで。
　どんな気持ちになれば良いのかわかなくて。
　ぼんやりした顔と頭で、鳥の行方と同じ方角を眺めてみたりする。


　で。それからそれほどの月日は経過していない同じ街の話。

　
　けっこう活況。なかなか雑踏。
　市場である。
　庇の下で商う者。いかにも露天然とした屋台やら、地べたの敷布に商品を並べる者など。
　長方形に伸びる街の中心をつらぬく大通りの両脇にそれら雑多な様態の店が並び、もちろん中心には人々が絶えず往来している。
　お祭りというわけでもなく、年に何度かという定期市でもない単なる常設市だけれども、それでもこの混雑てことはそれなりに栄えている街のようだ。
　交通の要所――とはちょっと言い難いその街は、それでも大きな森を迂回できる位置にあり、急ぎの旅でさえなければ休養地点として折良く立ち寄れる地点にある。
　というか、そもそも。旅を常態としている者どもが世の過半を占めているこの世界において、「急ぎの旅」なんて明確な目的を持って旅をしている奴はけっこう珍しく、だからこその活況といえる。
　と、いえるのだけど。
　世の機微を知るモノは、これに「今のところは」と付け足したがるかも知れない。
　そんな連中にご高説を伺えば、この世界はごくゆっくりとした具合にではあるけれども着実に「アダヒトの世」になりつつあると予測を垂れてくれる。

　アダヒトとはタビビトの対義である。語意としてはつまり、旅に生きず、ひとところに住み続ける人々の事を指す。
　元々はニンゲンという種族を指した言葉だった。それがなぜ定住者全体を指す語に変わったか――を説明するよりも先に、ニンゲンについて話をさせて貰った方が理解は早いはず。　
　ニンゲンってのは、サルをひ弱にしたような連中だ。

　いまいち、パッとしない連中ではあった。
　この世界という舞台に登場したはいいけれど、力は強くなく足も速くなく身を守る毛皮もないので環境変化に弱く平常温暖な気候でしか暮らせず寿命もさして長くはない。多少の器用さこそ持ち合わせてはいたけど、それでどうかできるでもない。
　生存競争の落ちこぼれ容易く組分けられそうな種族であっというまに淘汰されそうだったけれども、この世に生まれ落ちたからにはどうにか生き延びねばならない。しかし他種族と比較してハンデだらけな生態に選べるような生き方なぞ限られていたので、結局は「なるべく目立たないように」「こそこそと」「ニンゲンどうし寄り集まって暮らす」という選択しか出来なかった。
　惨めではある。
　けれども、目立たず過ごすことに成功したのか、それとも世界全体からとるに足らぬ種族と断じられたかは知らないけれど、彼らは着々と繁殖を続けて、その結果に流動性を乏しくしてますます一所でじっと暮らすような生態を育んでいった。
　地に根を張るでもあるまいに。一カ所に留まり続けるなんて食料が枯渇した場合やら捕食者に目を付けられた場合やらを考えるとずいぶんリスキーな生態のように思えるけれど、しかし事実として彼らは「子孫を遺さず息絶える」という種族的危険の回避に成功し、集団自衛や集団狩猟なんて方法を発見し、外敵を阻むための集落を築き、農耕や牧畜を発明し、自ら作った垣根の中で生まれそこから出でることなく死ぬという文化を作り上げた。

　誤解の無きよう注釈を加えれば、ニンゲン以外にも集落を作る種族はもちろん居た。居たけれども、ニンゲンほど大きくも立派な集落を作る種族なんて他にいなかった。
　つまりそれほどニンゲンがひ弱な生き物だったってことなんだけど。

　規模の増大によって集落はやがて「街」と呼ぶに相応しくなり、そうとなればいい加減「目立たずこそこそ暮らす」なんてことも不可能になって、だからいつ頃かのある日、他種族の大多数がふと気付くのだ。
　なんか、旅路の途中にちょくちょくと、サルみたいな種族が群れて暮らしてる。と。
　旅に暮らすそれら大多数の他種族は、いつのまにやらで出来上がってたそれら「街」を奇異の目で眺め、それらを指して適当な呼称でもって言う。
　旅路の途中にある集落。旅と旅との半ばにじっとして動かない人々。中間に居る人たち。あいだの人。

　それがアダヒト。

　つまり、旅暮らし中心な他種族の主観から出来上がった言葉なのだな。だから自ずとそれはニンゲンのみを指す言葉だったのだけど、ニンゲンが快適に生存できるよう最適化された「街」というシステムは、種族は違えど共通点の多い他種族にもなかなか便利なものだったようで、そのうちにこれら街を一時の休息や物々交換による必需品の補充という形で利用するようになり始め、アダヒトもそうした旅人が作る物資や情報の流れを定住しながらにも得ることが出来るようになって。持ちつ持たれつの関係が折良く出来上がった。
　世界にその存在を認められたも同然である。
　そうなれば街はますます発展していく。日陰者でしかなかった連中が作り上げたそのシステムは、規模と機能と利点とを増加させて世界に不可欠な要素となり、放浪しか生きる方法を知らなかった他種族連中に「定住」という生き方を示すこととなり、示された種族の中の一部連中はそれに従い集落の中で生きて産んで死ぬことを選んで。
　一言にアダヒトといっても、その言葉の中にニンゲン以外の種族が多く含まれるようになり、その意味を「旅をせずに生きている人たち」くらいの内容に変えて。
　今に至る。

　これらを踏まえて。
　識者は語るのだ。
　街ってのはつまり、そこで産まれて生きて死ぬことの出来るシステムである。外に出なくても。これを少し飛躍して語れば、街とは世界の中に出来た小さな世界だといえる。
　この小さな世界は膨張を続け、やがて今の世界とそっくり入れ替わるであろう。と。


　という話はあるけれど。
　そんなことを意識しているのは極少数。余談として脇に置いておこう。
　ともあれ、現時点の世の中は、放浪する人々の歩調に合わせて運行されている。

　なので、この街の、その市を構成し流れて行くのも主にニンゲンならざる人々である。　
　目立つ中では頭抜けて規格外な身長の巨人、苔生す甲羅で人垣を押しやり押しやり進む亀人、影が服着て一人歩きしてるような真っ黒けも居れば鼻面の長く伸びた獣人もいる。そこの露天で呼び子をしている者は鹿の如きはえたツノに商品を色々とぶら下げているし、余り目立たない連中も、子細に観察すればまぶたが下から上に動いたり、舌の先が二股に割れていたり、靴でなくひづめでもって地に立っていたり等々。
　根気よく探せばキミのお眼鏡に適う美女だってきっと見付かるだろう。
　個人的なオススメは、ほれ、そこの少女である。

　頭にこびとを乗っけたその娘だ。

　小柄な体躯とほぼ同サイズかそれ以上のリュックに隠れてちょいと確認はし辛いけれど、空に向かって真っ直ぐのびる獣じみた耳、両方のこめかみに白い花をあしらい、正面に回れば如何にも少女然としたまつげに縁取られた大きな目玉が生真面目な面持ちで商品を物色しつつゆっくりと市場を巡っている。
　見れば旅装もずいぶんとくたびれていて、自然と漂うその旅慣れた風情が、こう、まだ未成熟な外見とのミスマッチを誘いイイじゃないですか。
　しかし――遍歴の異国連中が持ち寄る商品は色彩も様々。ウィンドウショッピングも楽しかろうはずだけど、その表情がかすかに愁いを帯びてみえるのは何が故だろう。
　ともあれ、端から端までを順に巡っている視線がぴたりととある店の奥に吊してある香草にとまり、ついでに足もぴたりと止まる。
　さても。
　その姿に気が付いたのはそのお店の主人であろう恰幅が素敵なご婦人だ。多少なりとも商いの心得を持つ店番ならば店先に足を止めた旅人を眺めるのみでは済ますまい。なのでもちろんそのご婦人も売り口上を少女へ向けて発すべく口を開きかけるけども――ちょっと止まる。
　少女の真剣な面持ちに少し気圧されて。
　そしてそのまなざしが値札に注がれていることに気が付いて。
　なるほど。
　彼女の表情にかかる愁いは懐具合から発生しているようだ。
「すいません」
　不意に響く声音。発生源はもちろん少女の口である。
　売り口上を準備していたご婦人の口は半開きのままで、切っ先を完璧に制された形になる。愛想をつくろう暇もなく、更に少女が続けて言う。香草をびしりと指して。

「あの商品が高価すぎるので安くしてください」

　モノの見事なド直球。
　受け取り損ねたご婦人は反応に窮して少し固まる。
　少女は自身の速球の威力に頓着せず、返答を待ち値札を指差したまま奥方の顔を真っ直ぐに見ている。
　お互い硬直。妙な間。

　それをもぞもぞ動きでもって破ったのは、少女の頭にのっかるこびとである。

「……これこれ。くじら」
　大さじ一杯分を計るのに丁度よさげなてのひらで、少女の――くじらという名であるらしい少女の、ひたいをぺちぺち叩く。
「その言は何かと適当でない。これら立ち並べられたる品物の、それらいちいちに付せられた値札の、そこに書き込まれたる数値はあまねく主人の肉体を伴わぬ労働のたまものぞ。一口に値段というても、需要と供給を天秤にかけ、当世の流行をはかり、現在の財源や在庫の調整や常連客への奉仕などなど世をうねる不可視の事象を見抜きしてできうる限り勘案せねば決して出でぬ数値じゃ。いわば経験と洞察によって彫琢された玉石がこそこれら値であるのみならず、民草の営みを支える基礎たる要素である。これなるは世界を構成するモノの最小単位の一つであり、往来を行く人々を誘う化粧であり、ときには圧政に抗する剣となる。ただの対価の案ではない。それを画きたるはただの黒墨でなく主人の汗と血と心得よ。安易な否定はそれら心性への冒涜となりうるぞ」
　と。唐突に始まったご高説に
「ははあ……」
　少女と、お店のおばさんも一緒に相づちを打つ。
　おばさんの方はまあなにやらわからぬ心地でもってついた感嘆を、あえて言葉にすれば「何を大げさな」だったろうけども。くじらの方は素で感じ入るところがあったらしい。ちょうど手に届く位置にあったカボチャの値札（おつとめ価格）を両手に取り、しみじみと眺めて、なにやら感じ入ったのかため息をついて。つとおばさんの目を見。
「ご無礼を謝罪すべきですか」
「いやいやいやそんなとんでもない」慌てて頭を振るご婦人。
「もういくらか付言するなれば――」
　そんなやりとりはおいといて。こびとの高説はまだ続きがあるらしい。
「値引きの交渉に臨む第一声として「高価すぎる」はやや前衛的に過ぎるかの。警戒心を抱かせては上策とはいえまい。それでなくとも旅装のやつばらが店番に声を掛ける由縁なぞ値切りをおいてそうあるまいし。そうじゃろう奥方？」
「え？　ああはいはい。そうですねえ」
「そうなんですか」
「……そうねえ」
　奥方。同意を求められて、念押しに訊ねられてちょっと考えてみれば。まあそうなのだ。
　その由縁を訊ねるよう真っ直ぐ向けられる少女の瞳に促されれば、口八丁でおべっかを使うよりも率直かつ有り体に答えてやりたくなる。
「足を止めて頂けるのはありがたいんだけど、旅人さんは一見さんが多いからねえ。通り過ぎるだけで戻ってこない人も多いし。お得意さんになってくれて、二度三度とウチで買い物をしてくれるならそのうちに負けた以上のお金が戻ってくるでしょ？　だから例えば、口約束でもいいから、この街に来る度にウチへ寄ってくれるって約束をしてくれれば多少は勉強してあげられたりね」
　くじら、ふんふんと頷く。
「約束スか」
「そうね。あと、商人はみんなお金持ちに弱いの。お金を使ってくれれば使ってくれるほど嬉しいけど、でも持ってないとそもそも使えないでしょ？　そういう意味じゃあ、最初っから値切りに入ると財布の中身を見透かされちゃって良い印象にはならないかも知れないわねえ」
「なるほど。勉強になるっス」
　笑うご婦人。眉根を寄せて、愛嬌のある思案顔になる少女。
「お得意さまになれないのなら、口約束とお財布の中身……」
　うん。と一つ頷いて。
「じゃあさっそく実践を」
「いやいや。もう手遅れじゃろ」と。頭上からツッコミが入る。「それに値段の交渉で不可欠たるは市場価格の熟知じゃろう。その点でいえばお主の欲するその香草はもはやこれ以上の値引きは望めまい」
「そうなんですか？」
「うむ。今の値ですでに相場を大きく下回っておる。生薬とすれば血の流れを正常にし、煎じれば肉の臭みを爽やかに取り去りと用途の広く珍重される薬草じゃがこの付近では採取の適わぬうえに海路も望めぬこの街での入手経路はこの先の森と山とを越えた先と限定されておる。よって棚に並ぶことさえ希である故に、この値段は破格と呼んで相違あるまい」
「あら。『お目付』の方からそういって貰えると心強いわねえ。少なくともこの街じゃあ一番安くしたつもりですからね」ご婦人、ふくよかに笑って「他のお店で探してこの街の端から端まで歩いても、結局はこのお店に戻ってくることになると思うわよ？」
「そうなんですか……」
　くじらは素直に落胆する。
　気落ちする子供が目の前にあっては、むしろ手をさしのべずにいる方が難しい。
「あらあら。がっかりされたまんま旅を続けられちゃウチの名が心配だわ。ほら、旅人さんなら入り用な物も多いでしょ？　何か言ってご覧なさいな。勉強できる物ならしてあげるから」
「そうですか？　それじゃあ」
　と。店の棚を子細に見るため巡らせた頭が、右にー、左にーと、動いて。……あれ？　と傾げられる。
「やっぱり、お塩がないんですね」
　おっとっと。ご婦人、痛いところを突かれたと顔を歪ませる。
「やっぱり、とな？」
「お塩が安かったら補充しておこうと思ってずっと探してたんですけど。あっちからここまでのどのお店にもなかったス」
「そうなのよねえ……」ご婦人。腕を組んでうなる。「お客さんが必要としてるならウチで使う分だろうとお店に並べたいくらいなのだけど、ウチの台所にもないのよねえ……他のお店に相談しても、どこも入荷できてないっていうし。まるで流通から抑えられてるみたい」
　一つため息をついて、思案顔でこびとの顔をみる。
「こういうのも、『目付方』に相談していいんですかね？」
「さて」
　顔を向けられたこびとも、同じく思案顔になる。

　ちなんで。先ほどから何度かでた『お目付』『目付方』とは、主に市場流通価格や通貨の両替など適正価格を判断・監視すべく国王に雇われている役職のことである。アダヒトの世界では今や旅人の流通がこそ国を支える資本となっているわけで、故に、彼らを騙し法外な値段で必需品を売りつけたり、通貨を不正なレートで両替したり等の、旅人の足を遠ざけるような犯罪は抑止できるだけ抑止せねばならない。ついでには、旅人の多くは彼らアダヒトよりは屈強かつ強靱な連中なので、旅人同士で徒党を組めば、国そのものとまでは言わずとも街の一つや二つは潰されかねなかったりする。ので、下手に不和を煽って腕力沙汰になるよりかは音便な旅人でいてもらう必要があるのである。
　それら問題を防止するため、監視と報告とを請け負っているのが『目付方』である。
　この役職は、基本的にそこのこびと連中が主として任に付いている。
　それが何故こびとなのか。は、またそのうちの機会に解説するとして。

　で。
「どこぞの商店が塩を一手に集め独利を得ている、という話ではないのじゃろ？　それなればむしろ報告の役目を負うべく定めがあるが」
「そういう話じゃあないんですよねえ」
　うーんん……。というご婦人のうなりが、なんとなく波長を変える。悩みの内容が切り替わったのかな、と、くじらは観察するがどうやら正解だったらしい。ご婦人、何やら打ち明け事をするべく決心したな気色になって。
「まだ噂話ですから、あまり悪く受け取って欲しくはないんですが……」
　と、内緒話に顔を寄せてくる奥さん。
「ふむふむ」
　と、それを受け耳を寄せるこびと。
　が、頭上に居るので気を利かせて前屈みになるくじら。
　の、背中をどついて駆け抜ける誰か。
　どしん。とぶつかられたくじら、わっとっととバランスを崩しかけて危うく踏みとどまるけれども、その頭上のこびとはたまらず転がり落ち量り売り用に口を開けたまんまの小麦粉袋の中に落下。白い煙がぼすり。
「きゃああオキナ様オキナ様」と悲鳴をあげて見事に埋まったこびとを掘り起こすべく小麦粉に手を突っ込んだのと同時に、野太い声が響く。
「こォの野郎！　泥棒だーッ！！」
　辺り一帯の人々が思わずすくみ上がる大音声。静止した世界の中で動いているのは、慌てて小麦粉を掘るくじらと、離れた路地裏に走り入る影と、それを追いかけてきた牛面の大男である。
「そっちの路地に逃げ込んだよ！」
　無事救出されたこびと、ご婦人が指さすのを確認し一跳びで少女の頭上に戻り（小麦粉が舞い、）凛々しい声を発する。
「くじら！」
　それを受けたくじらは、その意味をはかりかねて数瞬の間の後。
「あ。はい。うぃっス」
　背負ったリュックをどさりと脱ぎ捨てつつ押さえつけられていた鞠のような弾み方でもって駆け出し、追う牛面を軽く抜き去り盗人の逃げ込んだ路地へ飛び込む。
　日はまだ西寄りに近くあり、路地には隙間なく影が落ち空ばかりが明るい。そのやや遠くにある盗人の背中が見る間に近付く。
　追われているのに気が付いた盗人、あたりに積まれた生活臭漂うタルだの木箱だのを行きすがりながら蹴り倒すが、くじらは難なく木箱を踏み越えタルを乗り越え散乱した果物は踏みつぶしちゃもったいないから一気に跳躍して跳び越えてと素晴らしい身体能力でもって距離を詰める。が。
　路地裏に現れた十字路を、盗人が右折して視界から消えた。
「うえ」
　呟くくじら。厄介である。右折された先にさらに十字路T字路なりがあったとしたら、下手をするとどちらに逃げられたかわからなくなる。これへの対抗策はもっと急いで追いすがるのみ――と思ったら。
「くじら！」
　再び頭上から声がかかると同時に、こびとが眼前にぴょんと飛ぶ。走りながら両手のひらで受け止めたくじらを省みて、決然と目を合わせる。
　目と目の間に、バチリと走る電光。以心伝心、アイコンタクト。苦楽を共にした物同士だからこその意志疎通。
　言葉を交わす間さえももどかしく、瞬時に無言のままにこびとの意を汲んだくじらはその目をスッと細めて。
　一言。
「いやっス」
「えええい、ワシのことは構わぬから！」
　手のひらの上でもどかしく地団駄を踏むこびとに、ああもうはいわかったっスよと返事をして。急制動。空を睨んで――もとい右手の屋根を睨んで、こびとを握った右手をオーバースローにぐるりと二回転。
「てりゃっ」
　控えめな気合いと共にこびとを放りあげる。とはいってもそう高い家屋ではない。すたんと無事両足で板葺きの屋根の上に着地したこびとはそのまま駆けて屋根から乗り出し盗人の姿を発見。狙いを澄まし迷わずホイと飛び降り、見事に盗人の頭上に落下。がしりとしがみつくと共に体にまだ残っていた小麦粉が折良く舞い上がり煙幕となって、何が起きたのやら慌てふためく盗人の眉間を「ほいっ」と掌底で打ってだめ押し。
　盗人、たまらず背中から倒れ落ち、放りだされたこびとを丁度よく追いついてきたくじらが「オキナ様！」と叫びつつダイビングキャッチ。見事に抱き留めて、そのまま仰向けに倒れた盗人の腹の上に落下。    </description>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/22.html">
    <title>覚書の登場人物</title>
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    <description>
      **オキナ。/信天翁。
　こびと。
　歩行神とか語り部とか翁草とか呼ばれてる種族。菌類から進化したと推定される。

　彼ら種族は意識の一部を電波だか何だかで同種族の連中と共有してて、記憶も同様に共有しあう。
　なので知識豊富。世界中に同胞を配置して、この世の全てをそのネットワークで包むのが種族全体の悲願。
　大抵はその知識を無償で提供してくれるので何かと重宝される、その一方で、
　彼らはその能力を応用し、知的生物の意識を部分的に乗っ取ることが出来る。
　こびとである彼らは、ネットワークを拡散させるための手段はそうした意識的寄生を行った後に
「無理やり散歩したい気分にさせて、それにただ乗りをして移動する」という乱暴なものなので、
　重宝される一方で、定住者からは敬して遠ざけられてもいる。


**くじら。/グラジオラス。
　少女。
　花嫁とか添花とか呼ばれてる種族。種子植物から進化したと推定される。

　種族全体で「理想の相手との婚姻が至上の幸福」という価値観を強く抱き、
　その為に旅芸人一座めいた流浪の旅をしている。
　彼女らの価値観では、婿を見付けるまでの生涯は全て花嫁修業であるらしい。
　そしてめでたく理想の異性を見付けられたなら、一座から離れ誠心誠意尽くして過ごす。

　様々な種族・生体が溢れている中でも最も優れた種とみられており、
　どのような異種族とも交配可能という生物学的優位性と、麗しい見目に反してやたらと強靱な肉体とを持つ。    </description>
    <dc:date>2010-04-01T12:40:57+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/2.html">
    <title>メニュー</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/2.html</link>
    <description>
      **メニュー
-[[トップページ]]
-[[いつもの。]]
-[[web 拍手おへんじ。]]
-[[今後のよてい。]]
-[[掲示壁。]]


----

**世界樹まとめ。
#region(close,世界樹の迷宮１)
-[[登場人物&gt;エトリアの冒険者たち]]
-[[序盤&gt;エトリアの序盤]]
-[[中盤&gt;エトリアの中盤]]
#endregion
#region(close,世界樹の迷宮２)
-[[登場人物&gt;ハイラガードの冒険者たち]]
-[[序盤&gt;ラガードの序盤]]
-[[中盤&gt;ラガードの中盤]]
#endregion
#region(close,世界樹の迷宮３)
-[[登場人物&gt;アーモロードの冒険者たち]]
-[[第一層&gt;アーモロードの序盤]]
-[[第二層&gt;アーモロードの中盤]]
#endregion


----
**信天翁覚書。
-[[登場人物。&gt;覚書の登場人物]]
-[[東からのぼる太陽。]]

----

**リンク
-[[つぶやき。&gt;&gt;http://twitter.com/tehihi]]
-[[@wikiご利用ガイド&gt;&gt;http://atwiki.jp/guide/]]

// リンクを張るには &quot;[&quot; 2つで文字列を括ります。
// &quot;&gt;&quot; の左側に文字、右側にURLを記述するとリンクになります


**更新履歴
#recent(20)

&amp;link_editmenu(text=ここを編集)    </description>
    <dc:date>2010-04-01T12:19:50+09:00</dc:date>
    <utime>1270091990</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/21.html">
    <title>アーモロードの冒険者たち</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/21.html</link>
    <description>
      **フェージン。
　ファーマー。金髪碧眼の青年。

　父と二人で質素な農場を経営していたが、父の他界により経営が困難になり農場を売却。
　身の振り方を決めあぐねている最中にクムオーンと知り合い、迷宮に旅立つこととなる。

　父が幾度となく繰り返していた「お前の母さんは人魚だったんだよ」という言葉のせいか、
　海に不思議な執着がある。母親とはまだ幼い頃に死別しているので、面影らしい面影も思い出せないのだけれど。

　クムオーンの誘いに乗った根底には、そんな思いもあったのだろう。


**ハロウィン。
　ビーストキング。黒髪に褐色の肌。痩せぎすの少女。

　フェージンの農場の側に住み着いていた野生児。
　彼女から家畜を守るため、夜を徹して見張りを続けるフェージンと丁々発止の勝負を重ねるが、
　何かと大らかなフェージンの父に懐柔される形で、半ば彼らの家族の一員として過ごし始める。
　名付けも父によるもの。

　フェージンに付いてくる形で農場を去る。
　

**クムオーン。
　パイレーツ。赤毛に眼帯。無精ひげの男性。

　海の上で産まれて、海の上で生きてきた生粋の船乗り。
　愉快な海賊暮らしを続けていたが、近年の急激な魔物の増加により海賊も荒み、
　略奪に手段を選ばなくなってきた辺りで嫌気が差し、所属していた海賊団から出奔。
　しかしその最中に難破し、なんとか辿り着いた陸地にてフェージンと知り合う。

　恩義を感じ、尊敬していた海賊が一人いた。
　それがフェージンの父であると知り、あのおっさんの血が流れているのなら絶対に船乗りに向いているはずだと、
　熱心にフェージンを口説き落とす。


**ベロニカ。
　バリスタ。白髪に日に焼けた肌の少女。

　人嫌いの気味がある一方で、砲撃が大好きな娘。
　その技術も確かで、好きなだけ砲撃の研究が出来るとの理由で船団の護衛官として生計を立てるが、
　海賊による襲撃を打ち負かせず拉致される。

　幸いにもクムオーンとともに脱出に成功。そのままギルドの一員に加入する。
　海に対して取り立てて思い入れがあるわけではないが、船上から眺める星空が好きで、
　砲撃好きと組み合わさって、自分の弾をいつか月にまで届かせたいとかいう願望を持っている。


**あるは。
　プリンセス。紫色に豪奢な髪をした少女。

　エトリアとラガード、二つの世界樹を踏破している少女。
　ラガードの世界樹を踏破の後しばらく、公女の側仕えとして過ごすがふらふらとまた旅に出た。
　
　アーモロードに向かう船上から、何が興味を引いたのかフェージンらにいつのまにかついて回る。

　姫さまめいた格好は側仕えとして過ごしていた衣服そのまんまだから。
　相変わらず滅多に喋らないので、周りから勝手に姫扱いを受けている。
　不思議な声の力は相変わらずで、それに加えてルバーブのそれを見よう見まねに修得した剣技も備える。    </description>
    <dc:date>2010-04-01T04:54:56+09:00</dc:date>
    <utime>1270065296</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/20.html">
    <title>ハイラガードの冒険者たち</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/20.html</link>
    <description>
      **ルバーブ。
　ドクトルマグス。金髪に赤い衣の女性。

　楽天的な放浪者。喜怒哀楽を全て笑顔で表現できるという変な特技を持っている。
　基本的に善人ではあるけれど人を食った性格の持ち主でもあり、
　世渡り上手な割に無用な厄介事を呼び寄せたりする。

　別段目的もなく、世の中をふらふらうろうろと放浪して回ってる。
　ハイ・ラガードの庭園はそりゃあ見事な美しさだと聞いていたので観光に足を伸ばしてきた。

　が、件の庭園は迷宮が発見されて以来、ギルドを通じ公国に申請し許可を得なければ立ち入り不可能。
　少々面倒ではあるけれども素直に登録。したまでは良かったけれど、
　全くの偶然に、エトリアの世界樹を踏破した連中と同じギルド名で登録してしまった。

　そこから勘違いが発生。勇者の到来と祭りあげられて、
　とっとと誤解を解けばいいものを調子に乗ってそこに乗っかってしまった。

　結果として、勇者の名を騙りながら迷宮の最奥を目指さねばならなくなった。


**グリム。
　ガンナー。緑色の外套を着込んだ茶髪の男性。

　真面目というよりかは頑固。公衆道徳と倫理観念に生きる人。
　それの所為で、背負わなくてもいい苦労を自ら被ってしまう苦労人でもある。

　エトリアの世界樹を制覇した一人のアクルフィアは、後に自らの体験をまとめ書物として頒布した。
　それが一部で評判を呼び、同じように迷宮の発見されたハイ・ラガードではちょっとした流行になっていた。
　グリムはそれの熱心な読者の一人で、だから、ルバーブが偽物であると気付けた。

　それを暴き糾弾するためにルバーブに近づいたが、
「正体が分かってるなら話は早い。偽物だとばれちゃうのが怖くて仲間を増やせないでいたんだけど、
　人助けだと思って手伝ってくれない？」なんぞと逆にギルドに誘われてしまう。

　その厚かましさに絶句するけれど、たしかに、
　あの迷宮は女手一つ（と幼女）だけで踏破できるほど生易しいものではないだろう。
　協力の申し出を断れば、見殺すことになるのだろうか。

　そう考えてしまうと、断ることが出来なくなってしまった。


**あるは。
　カースメーカー。半裸を黒衣で包んだ少女。

　エトリアを踏破した一人。だけど、周りはそれに気付けていない様子。
　偽物の中に本物が混ざっているという形。

　エトリアから出でて放浪の果てに辿り着いたラガードにて、かつて所属していたギルドの名前を聞いた。
　なので、それを発したルバーブにくっつくが、
　旅立つ際の荷物として持参したエトリアの王冠がルバーブに着せられた誤解を助長する形となる。

　彼女を本物だと知らないルバーブは「身寄りのない少女を迷宮探索に巻き込んでしまった」と思い込み、
　切実に助力を求めることになる。
　そこにのこのことグリムがやってきたという形。

　声に込められた不思議な力は未だ健在。
　最近は、味方を助けるよりも敵の動きを封じる方に興味を覚えているらしい。
　頑是無さはいくらか影をひそめている。


**トラヴィア。
　パラディン。褐色の肌と桃色の髪と重厚な鎧の女性。

　オトナの色香漂う元娼婦さん。
　貴族と身分違いの大恋愛を演じるがそれに破れ、娼婦を辞めた。

　娼婦としての人気は高く、仕事を辞めても当分は暮らせていただろうけど、
　執政院より公布された迷宮探索の案件のうち、踏破が適ったあかつきには貴族の身分を授ける。
　という部分に関心を覚え、迷宮に臨むこととした。

　破れた恋に未練をある素振りは見せないし、貴族の身分を得てどうするのかと周りが訊ねてもはぐらかすし、
　なかなか本心は覗かせないあたりは娼婦さんのサガでしょうか。

　ギルドへの加入は本人の希望。
　元々読書家だったので、ルバーブが偽物だと気付いていたけれど、それなのにギルドに入ってきた理由は
「ルバーブもあるはもグリムも、みんな可愛かったから」だの
「偽物の勇者ってかっこいいじゃない？　オペラみたいで」だの
「みんな余所者でしょ？　だからかえって参加しやすかったの」だのと訊かれる度にコロコロ変わる。
　パラディンなのは、手持ちの資金で一番立派な装備を買った結果らしいけど、それもまた訊く度に言うことが変わる。


**ニザ。
　ダークハンター。青髪にレザージャケットの鞭使い男性。

　借金魔。
　親の代からの借金に加えて、娼婦の身請けだのなんだのと色々と抱え込んだ挙げ句、
　タチの悪い金貸しに捕まって身の危険を覚えたので逃亡暮らし。

　たまたま立ち聞く形でルバーブ達が偽物であると知り、
　魔が差した結果に強請るつもりで接近するけど、放浪暮らしな偽物風情に用意できる金銭はたかが知れている。
「ごめん。無い袖は振れない」の一言に意気消沈するけども、
「迷宮探索なら当面の日銭には困らないし、うまいこと踏破できれば一攫千金の一発逆転だよ。
　良かったら、一緒に行く？」なんぞと逆に勧誘を受ける。
　同じ逃げるなら地の果てでも空の上でも一緒か。と、ホイホイ付いていくことになる。

　借金と踏み倒しを重ねてはいるけれど、自分のために金を用立てた経験はないという間抜けさん。
　金銭感覚や善と悪の区別にあやしいところはあるけれどもそれなりに善人ではあるようだ。


**ミシェル。
　クマ。にしか見えないオオカミ。

「信頼の首輪」を入手後、せっかくなので使ってみようと迷宮にて野獣を探した一行の前に現れたのは、ずんぐりのっそりとしたクマだった。
　おいおいおいこれクマにも効くのかよ大丈夫かよと総毛立つ一行の目前で、
　そのクマの放った鳴き声は見た目に反して朗々と美しく響く、紛れもないオオカミの遠吠えだった。

　二足歩行だし、どうやら太りすぎでクマにしか見えないだけのオオカミであるらしい。
　ついでに、その体型による挙動ののろさが原因で集団からドロップアウトしてしまったらしく、
　餌を与えたらあっさりと懐いて、これまたクマにしか見えない尻尾を嬉しそうに振る。

　ギルドの一員と言うよりも愛玩動物として定着した感があるが、特にあるはに懐いていた。    </description>
    <dc:date>2010-04-01T04:53:40+09:00</dc:date>
    <utime>1270065220</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/19.html">
    <title>エトリアの中盤</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/19.html</link>
    <description>
      **あるは、獣の大弓に目を輝かせる。

　アクルフィアが良い品物ねと褒めちぎっていたのに影響されたか、
　焦点の店先でそれを抱いて動かなくなる。自分も欲しい、と。
　じゃあ買い与えようとした一向に、唯一大反対したのはもちろんアクルフィアである。

「アンタ達、正気！？　今日という日ほどアンタたちの常識を疑った日はなかったわ！
　この弓の威力は迷宮で散々目にしてきたでしょ！？　それなのに子どもの手に持たせようとするなんて！
　それに、この子に武器なんてそれこそバカになんとかじゃない！　間違えた！　なんとかに刃物じゃない！」

　んー。と、パーティ一同沈黙した上で。最初に切り出したのはココノエ。

「仰ることはわかります。倫理的に危うい面があるのは確かです。
　ですが、我々が日常として歩んでいるのはあの迷宮の中です。あそこでは各位が自衛の手段を求められますし、
　そして何より、あるはを迷宮にまで連れ歩いているのは他ならぬ私たちです。
　ですから、自衛手段を講じた彼女の、その手助けをすることは我々の監督責任のうちに数えられるのではないでしょうか」

　次に、キマ。

「みんなが気絶しちゃって、あるはだけが目を覚ましてる時のこととかを考えてもねえ」と、ココノエの言葉に頷いて。
「それとさ。私なんか錬金術しか能がないからすごい実感するんだけど、芸は身を助けるってホントだよね。まだずーっと先の話だとは思うけど、例えばこの先、迷宮を最後まで進み終えたりなんだりしてみんな解散するときになってさ、その後のあるはの身の振り方まで考えてみると、歌なり弓なり、特技があるかどうかで大分違ってくると思う」

　ついでに、らとれい。

「（誤って）こっちに（矢が）飛んできても、避けれると思う」

　ともあれアクルフィアはうめき声をあげる。
　キマとらとれいは、旅暮らしという形で身を危険にさらし続けてきた。
　ココノエは、武家育ちと言うことで武器を手にすることに抵抗がない。
　こいつらと私とでは価値観が違うし、常識も違うのだ。
　しかし、迷宮を支配する常識は、こいつらの方の常識に近い。

「……解ったわよ。ただ、一つだけ訊かせて欲しいんだけど」
　非常に苦々しい顔で。
「弓の扱いは誰が教えるのよ」
　もちろん、その答えは解っているレンジャーのアクルフィア。    </description>
    <dc:date>2010-04-01T02:27:16+09:00</dc:date>
    <utime>1270056436</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/18.html">
    <title>エトリアの序盤</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/18.html</link>
    <description>
      **パラディンのココノエを主人公として物語を始めた。

　武門の家のただ一人の子。ただし、ココノエは女として産まれ、それ故に家に尽くせず生きてきた。
　それなりに武芸に長じ、一子として相応しい礼儀作法も身につけはしたが、男子でなければ家名を長らえさせることは出来ない。
　だから、家長が養子を迎え入れた時は素直に家督を譲ったし、まるで他所に放り出されるように組まれた嫁ぎ先にも唯々諾々と従った。

　夫は、さしたる名のない古き国の執政官。
　エトリアという国は、あらゆる外交から手を遠ざけた、深く古い森に閉じこもるようにして歴史を連ねている国だ。
　夫もそのような人柄だった。
　まだ若い時分に妻を亡くし、子もないままに寡夫を続けてきた。
　静かな婚礼の儀を済ませた初夜、彼はココノエに対してまず謝罪をしたのだ。

「――すまなかった。
　この縁組みは親類のほぼ独断によるものだ。血脈を絶やしてはならないと彼らはいうが、こんな偏狭の貴族の血だ。
　まだ若い君のような女性の自由を代償にしてまで執着をするようなものとは思えない。君は、形式上は私の妻だ。しかし形式以上のものではない。
　この地から離れることはもはや困難だが、それでも、どうにか自由に暮らして欲しい」

　懺悔に近いその言葉に、ココノエはたぶん、本人も気付かない程度に少しだけ、しかし確かに傷付いたのだと思う。
　――ここでも私は不要なのだろうか。
　広さの割に、質素な寝室だった。不自然なほどに装飾品のないその室内に、婚礼の直前まで先妻の肖像画でもあったのだろうかと、ふと思う。
　邪推だろうか。その邪推が的を射ていたとしても、不快には感じない。むしろ彼の愛の深い人柄を好意的に感じた。
　返事として、言う。

「それでも、私はあなたの妻となるために来ました」

　その返答に、夫は微かに目を瞠り、俯いて、また「すまなかった」と謝罪をした。


**それでも、妻として過ごした時間はごく短かった。

　一月にも満たなかったぐらい。その旦那さんはどうやら持病を抱えていたらしく、あっさりと病魔に屈してしまった。
　新妻・幼妻という言葉はあるけれど、新未亡人て言葉は聞かないよな。
　馴れない土地の、あまり裕福でもない貴族の名前だけ取り残されたココノエは、執政院に入るわけにも行かず、
　それなりに考えた結果として迷宮の探索を志願した。亡き夫の職務が迷宮の管理官だったので、形としてはそれを受け継ぐ形になる。
　迷宮で魔物から得られる資源を糧にすれば、生活に困ることもないだろう。
　武具の取り扱いも心得ているし、新未亡人が取る行動としては突飛に映るかも知れないけれど、それなりに合理的な選択ではあったのだった。


**最初に、キマとらとれいとに出会ったのだろう。

　シリカ商店にて武具を見繕っていたところに、キマが人懐っこく話しかけてきたのだろう。

「初心者さんなら、とりあえず盾にお金をかけた方がいいよ？　鎧にお金を掛けちゃいがちだけど、
　盾なら受け流すことができるしから見た目ほど防御に力がいらないんだ。その点で鎧は受け止めるばっかりで打ち身が多くなっちゃうし、
　重いし熱いし蒸れるしで着てるだけで体力使っちゃうからね」とかなんとか。

「なんだったら、私とらとれいと一緒に行く？　それだったら右手は手ぶらでいいよ。私らが武器の代わりになってあげるから」
　聞き方次第では不遜に聞こえる物言いではあったが、それ以上の気楽さがそんな気配を吹き払い、
　そしてその気軽さがかえって旅慣れた重厚な気配を思わせて、返答を誘った。
「わかりました。頼りにします。連れて行ってください」
「うん。連れてってあげる」
　と、歯をみせて笑う。


**次に、アクルフィア。

　書物による叡智の共有を志す協会。略して「書智協会」だけど、これは「書痴」とひっかけてあるに違いがない。

　アクルフィアは、その協会員として招かれた立場にあった。
　世界樹の探索から得られた知識の照合と編纂のためである。
　それが成った暁には、エトリアに図書館を建造し、それの所蔵図書として協会所有の書物を分譲、というか分売して、
　それの儲けでもって活動資金を得る。という目論見だったのだけど、エトリアの執政院はどこか分裂気味でだった。
　迷宮をあくまで資源調達目的とするか、その謎を暴くべく注力するかの基本姿勢さえままならないし、
　そんななので当然、世界樹の探索はほぼ冒険者任せ。彼らは日銭を稼ぐべく訪れる無頼の徒であるので、
　あらゆる意味で貴重な標本・資料が多く介在する世界樹の探索を任せるのは気が気でない。

　執政院の煮え切らない態度に不満を抱き、それが蓄積されてった結果、元よりあんまし気の長い方じゃあないアクルフィアは、
　こうなったら自分が世界樹探索の先導となろうと一念発起。
　手早く実績を積み重ね、世界樹探索についての行政に発言権を得さえすればこっちのものだ。と、鼻息あらく有志を募るべく酒場へと向かった。

　その第一歩として、酒場で談笑するココノエとキマに接近したのだった。
　彼女らを選んだ理由は、彼女らが彼女らだったから。
　アクルフィアは使命感に燃える学究の徒ではあったけども、それと同時に理性的で、かつ乙女でもあるので、
　異性連中とだけパーティを組んで人倫の及ばぬ未踏の地に突入するほど向こう見ずにはなれなかったのだ。
　あんまし頼りがいのある二人にはみえないけれど、何、まずは実績だ実績。

　ということで加入して。
　その後にたまたま席を外していたらとれいが戻ってきた時には変な顔をしたけれど、
　キマのお手つきだと理解したのでまあいいかと納得をした。


**そんであるは。

　世界樹とそれにまつわる行政に追われる執政院は、孤児の急増に対して後手の場当たりな対応を続けていたので、
　その保護はほとんど慈善団体によってまかなわれていた。
　街外れの教会はそんな慈善団体の代表的なもので、半ば孤児院と化していた。
　そちらに向かう乗合馬車は一日に一度しかでなくて、だから、それが出た後に迷宮の入り口にうずくまっていたあるはは、
　ココノエ達にそれに乗り遅れたのだろうと判断された。

　ココノエも、最初は拾うつもりじゃなかったのだ。
　一日だけ世話をして、翌日に乗り合い場所まで連れて行くつもりだった。
　けど、懐かれた。ココノエだけでなく、らとれいとキマにも思いっきり懐いた。やや子ども嫌いの癖があるアクルフィアにはちょいと距離は置いたけど。
　順番が少しでも前後していたらば、事態はもう少し違っていたに違いない。
　あるはが恐ろしく頑是無い利かん坊だと判明したのは、そうして懐かれた後だったのだ。
　乗合馬車には頑として乗らず、なだめてすかしておどかしておだてて、あらゆる手を尽くしたけれども幼心の暴力と大音声の鳴き声の前には無効。
　丸一日をその攻防に費やした後。
　慈善団体への寄付は貴族としての嗜みである。それならば、孤児の加護も貴族として為すべき義務の一つだろうか。とココノエは判断し、
　子ども一人ぐらいなら養えるだろうと、あるはを養子として迎え入れた。

　そこまではまあ、それでもまあ、良かったのだけど。
　問題は迷宮にまでくっついて来たがったことである。
　最後まで抵抗したのはアクルフィアだった。
　理性的な行動をまだ行えない子どもが相手であるのなら、理知の灯火を持つ私たちがその代わりに判断をし決定を下し導いてやるべきだろうとかどうとか。
　その点。逆にキマはあっさりとあるはの随行を許容した。

「私とらとれいは、あるはと同じか、もうちょっと小さいときから外で暮らしてたよ？　それでも、ほら。こうして全然平気だしさ」

　……なんだそれは。どういう出生でどういう暮らしをしてきたのだお前らは。
　というアクルフィアの絶句を、キマは勝手に承諾と解釈した。手を引いて、とっとと先に行く。


**ココノエ。食えそうな果物に片っ端から手を出す。

　挙げ句、気分を悪くしてみんなに介抱される。
「……迷宮の探索も長期になれば、食料の自足も考える必要がでてくるでしょう。
　その時のために、何が食料に適していて、適していないのか。まだ街から遠離っていない今のうちに試しておくべきかと……」
「だから、自分一人で毒味をしてたの？」
　呆れた口調のアクルフィアに、少し青い顔でうなずく。
「いいひとだなあ。ココノエ」
　素直に感心した口調のキマ。


**アクルフィア。迷宮の扉に興奮する。

「やっぱりこの迷宮は人の手による物なんだわ……！　今の人びとよりも先駆けた文明と歴史よ！　この扉一つでも大変な発見になるわ……。
　それにこの扉の材質。いくらかの傷の他には経年のあとさえ判別できない。コケを退ける加工でも為されてるのかしら。
　これだけ緑の深い森なのに、埋もれることもなく扉として機能し続けてるなんて。この技術が解析できれば、多くの物に転用できるわ」
「なるほど便利そうだね。でも私としては、これを作った人たちがどこに行ったのかが気になる。迷宮の奥なのかな」
「確かに、この地を去ったのなら他の土地にも彼ら文明の痕跡が認められるはずですよね。それがないということは、そういうことなのかしら。
　それとも、この迷宮のような文明の後は他の土地にも存在する……？」
「そうね！　それも重要なテーマね！」
　と、鼻息荒く。


**レンとツスクルに出会う。

　アクルフィアは不満顔。
　施政に与する者にあって、しかもそれなりの力を持ちながら迷宮の解明に消極的な態度をとり続ける二人組。として記憶してたらしい。
　この上で追い返されて尚更たかまる不満。　


**スノードリフトは、キマの大爆炎の術式とらとれいのチェイスファイアであっさり撃退。

　住処と呼ばれる場所に深く立ち入りすぎた。まともな準備が出来ていなかった一行は狼の群れに取り囲まれるが、
　キマとらとれいはそれらを容易くねじ伏せた。

　なんとか踏みとどまることの出来たココノエと、
　半ば昏倒する形で、戦闘の成り行きを眺めることしか出来なかったアクルフィア。
　助け起こしてくれるその手を包む篭手が生んだ、暴威と呼ぶに相応しい爆炎。そしてそれを物ともせず獣どもを薙ぎ払っていたらとれいの姿。
　無事に魔物を撃退できた安堵には、それらを目の当たりにした驚愕が綯い交ぜになっている。

　帰り道。
「助かりました」の一言で済ませたココノエがいる一方で、アクルフィアはいくらか釈然としない思いがあった。
　キマに訊ねる。
「ねえ。アンタたち二人は、今までどんな生き方をしてきたの……？」
「うん。まあ。色々」
　はぐらかしていることを隠そうともしていない素直さが、そう言う笑顔の中に苦笑いとして滲んでいた。
　それ以上は追求せずに済ませてくれるだろう、という信頼と、打ち明けてくれるほどには信頼されてないのだろうかという不安と、
　彼女からの信頼を欲しがっていた自分に気が付いた羞恥とが複雑に絡まり合った結果、
「ああ、そう」
　と、拗ねたような返事しかできなかった。


**それはそれとして。

　ココノエはあるはの歌に不思議な力が籠もっているのに気が付いていた。
　たぶん、誤解ではない。
　あるはの声が耳朶から腕にまで浸透していく奇妙な感触。その後に振るった剣は、岩のように堅固なスノードリフトの毛皮を容易く切り裂いた。
　熱されたナイフがバターに自ずから沈み込むような感触で。

　あるはは、ただの孤児ではないのかも知れない。
　その予感は不安をともなうものではなかったけれど、まだしばらくは誰にも告白しないでおこうと決めた。    </description>
    <dc:date>2010-04-01T02:26:06+09:00</dc:date>
    <utime>1270056366</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/17.html">
    <title>エトリアの冒険者たち</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/17.html</link>
    <description>
      **ココノエ。
　パラディン。金髪で鎧の女性。

　真面目一徹。
　というか真面目という生き方以外を知らない感じ。日に温められた鉄のような女性（なんだそれ。
　武の力で貴族の地位を得た家の一子として産まれ、家に尽くしてきたが、
　家督を継ぎ得ぬ女性という理由で家族愛にあまり恵まれなかったらしい。

　武具の扱いにそれなりの心得があるのは、そんな家にそれなりに尽くしてきた残滓。


**アクルフィア。
　レンジャー。金髪で眼帯の女性。

「書物による叡智の共有」を教義として掲げるとある宗教の宣教師。
　布教の役目を負うので旅慣れていて、武芸もそれなりにこなす。

　ココノエとは違う方向で真面目。というか融通の利かない強情っぱり。
　書物の信奉者なので啓蒙意欲に満ちており、向上意識のない人間をあっさり見下す癖がある。

　行動基準の中で「知識を得ること」を最も尊いモノとして掲げているので、
　世にも希なる迷宮の探索は彼女の本願に適っている。


**キマ。
　アルケミスト。黒髪ボサ髪、鉄甲を両手に嵌めた女性。

　恐るべき楽天家。というよりも、不安を察知する能力が欠落してると言った方が正しそう。
　錬金術への研究は生業であり趣味でありライフワーク。
　本人曰く、文字書きを覚えるよりも先に火のおこし方を覚えたとかなんとか。

　エトリアへ到着する以前に、すでに旅に生きていた目的を果たし終えているらしい。
　なので、今生きているのは全部おまけみたいなものだから。とか語ったことがある。


**らとれい。
　ソードマン。黒髪ボサ髪、浅黒い肌の男性。

　始終ぼけーっとしてる。表情筋が退化しててそうな男だけど、キマは喜怒哀楽がちゃんと分かるらしい。
　ずっと旅に生きてきたらしく、半ば野生じみたそのサバイバビリティは大したもの。
　キマと共に長旅をしているそうだから、やはり彼も目的を達した後なのだろうか。

　キマの身を守ることを行動基準の絶対首位に置いている節がある。

　エトリアに訪れた理由は、何かと冒険者を優遇してくれるエトリアで当面の日銭を稼ぐため。
　別に秘められた謎を暴くためとかそんな高邁な理由は持ち合わせちゃいない。


**あるは。
　バード。桃色のおさげをぶらさげた半裸の幼女。

　みなしご。たぶん年齢一桁。
　世界樹の迷宮はエトリアに冒険者の流入という形で経済的な意味での恵をもたらしたけど、
　同時にモラルの低下も招いて、私生児や孤児の増加なんて問題を発生させた。
　その中の一人だろうと思われるが、詳細は不明。迷宮の入り口付近でココノエに拾われた。

　普段はおとなしく可愛らしい娘だけども、不撓不屈の自我を持つ。というかむちゃくちゃワガママ。
　普通なら年齢一桁の子どもなんざ魔物の跋扈する迷宮になんぞ連れて行かないけれど、
　そのワガママを武器に、単身で一行を追いかけてくるので危なっかしくてしょうがない。
　結果として、一行のなかに自分の位置を作り出した。

　言葉らしい言葉を喋れない。けれど、その声は不可思議な力を持つ。
　それなりに自衛も出来るし、声の力とで最終的には一行の安全に大きく貢献した。    </description>
    <dc:date>2010-04-01T02:23:08+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/16.html">
    <title>掲示壁。</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/16.html</link>
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      なんかあったら書き残してってください。
関係ないけど、BBS ってもう死語になっちゃったよねえ。


- The quick brown fox jumps over the lazy dog  -- はながながいひと。  (2010-04-01 02:02:21)
#comment()    </description>
    <dc:date>2010-04-01T02:03:36+09:00</dc:date>
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    <title>今後のよてい。</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/tehihi/pages/15.html</link>
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      ４月１日に予定の話をしておけばそれが嘘になってもごまかすことが出来る的な。

**何か。フェスティバルに参加予定です。委託だけど。

http://p-style.info/nanika10th/
日時・2010年05月23日(日) 11:00～15:00 (アフターイベントあり)
会場・ハイライフプラザいたばし 2Fホール

１０周年記念というとなんとなく参加したくなり、
なりはしたけども小説を書くネタも時間も参加する費用もそれぞれ捻出が難しいので、
参加賞を狙って滑り込めー的な短距離走的な個人的企画本の作製をじわじわ遂行中。


**いい加減長編小説を書きたい。

多くの生物が二足歩行の形態に進化して、ついでに多くの生物が旅暮らしに生きている、
やたらと流動的な世界観のなかを、幼妻とそれの夫のこびととがてれてれ旅を続けるーて話をじわじわ書き進み中。
今年中に書き終えたいけども、あれ、今何月だっけ？


**世界樹３の発売日ですね。

うん。    </description>
    <dc:date>2010-04-01T01:59:18+09:00</dc:date>
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