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中編15_影響を受ける人さま_提督憂鬱×ストパン+零 第七話 ―真実・現実― - (2016/02/14 (日) 03:28:07) の1つ前との変更点

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656 :影響を受ける人:2014/04/27(日) 22:53:22 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第六話 ―真実・現実― 舞鶴基地ネウロイ襲撃事件からしばらくして、学兵の雛たちは船に便乗していた。 目的地は浦塩。 「うぇぇぇ・・・」 慣れない船旅にさっそく吐く娘が一人。 「ぐぇぇぇぇ・・・」 ・・・訂正、二人いた。 「徹子さん・・・医務室に行ってよろしいのよ?・・・ぅぷ・・・」 「へ、へへ・・・鈴こそ行ったらどうだ?・・・ぅげ・・・」 醜い、小さな、ろくでもない争いをしている二人を介抱するため、竹井醇子と山田里子が背中を去ってあげている。 ((レベルが低いよ二人共・・・)) 呆れて同じ思考をまでしてしまう。 しかし御互いの仲は訓練していた時とは違い、かなり良くなっている。。 まず飯島凛は下の名前で坂本美緒等を呼び始めた。 徹子は相変わらず「委員長」というが、名前で呼んだりしているので認めているのだろう。 なんだかんだで仲がいい。 そしてこの場にはいない美緒は、初戦闘で思う事があったのか、北郷章香と話し合っている。 あの戦闘の後、徹子と揃って怒鳴られて拳骨をくらった。 指示どおり時間を稼げばよかったのに、危険な真似をして撃墜した事は、褒められたことではない。 むしろお互いのタイミングがずれていたら、そのまま衝突していたのだ。 死んでいた可能性があった。 だから章香は怒鳴り散らし、二人が無事であったことに安堵した。 基地司令も処罰を下したかったのだが、訓練中の学兵で、危機的状況で無理に出撃をさせた後ろめたさがあり、章香のお叱りで御咎め無しとした。 二人と学兵達は、避難してきていた地域住民に非常に感謝され、全員照れ臭かったのだが戦闘の恐怖を知った数名が更に去ってしまった。 船室にいる章香はそれでいいと思っている。 恐怖を知って下がるのもまた勇気だ。 だが、残った子を何としても親元に帰す。 そう決意している。 だが・・・ ベッドに腰掛けて、先程まで美緒が座っていた隣を見る。 彼女は空を飛びたいからウィッチになったという。 けして戦闘が好きなわけでない。 志願してきた子達の仲にも、美緒と同じ子がいるはずだと思うと気が重い・・・ 「隊長、顔がすぐれませんねぇ」 「旭川・・・そうか?」 「ええ、変に決意してるでしょ?」 「む・・・」 同室の元副隊長の目は誤魔化せられないらしい。 ふふんと笑って見せているが、彼女も内心不安だろうと思っている。 「学兵の子達でしょ?」 「そうだ。なんとしても親御さんの元に返したい。」 「舞鶴以外にも志願学兵は訓練していましたし。その全部を守りきれませんよ?」 「わかっている・・・」 657 :影響を受ける人:2014/04/27(日) 22:53:53 ふて腐れるようにベッドに体を倒した。 安物のベッドは反発が悪くて痛い。 しかしこの痛みが、少しだけ現実から逃げようとする心を叱咤してくれる。 「前線はどうだ?」 「例の新型・・・【スズメバチ】の他に未確認ながら、また新型が出たみたいですよ?」 「なに?」 それは穏やかではない。 いきなり新人をそんな奴にぶち当てられない。 慌てて起上ると梨奈が資料を渡す。 それをもぎ取るように手に持つと、めくって読んでいく・・・が、 「・・・なんだこれは? 写真は?」 それは推測だけしか書いていない資料で、写真の代わりに絵が付いていた。 「ないです。何でも中央の遠視能力者が念写した奴の、合成イラストみたいです。」 「なんだそれ?」 イラストは二つ、一つは飛行船型、もう一つは双発の爆撃機型だった。 これらは、夢幻会が不確定要素であることを印章付けるために製作したものだ。 飛行船型は九曜が撃墜した話を元にし、爆撃機型は原作から推測したものを書いてある。 と言ってもそこまで詳しく書いてはいない。 章香としては眉唾物の話だ。 それでも情報は情報、しっかり見て記憶する。 「船員の話を聞いた分だと、爆撃機型がちょいちょい、出ているみたいです。」 「・・・被害は?」 「今のところ無し。偵察ですかね?」 「奴らはそんなまどろっこしい事は「でも舞鶴は襲撃されましたよ?」むぅ・・・」 ネウロイが戦術を使い始めているのでは? この噂は基地にいた時しばらく流れていた。 だが他の戦線はいつも通り硬直状態。 戦術をネウロイが使用したなどと言う話は聞かなかった。 「ここで考えていても仕方ない、前線にいけば嫌でもわかる。」 「ですね。」 取りあえず寝ておこう。 章香は目を閉じて休息に入った。 戦士は休むのも仕事なのだ。 ――――― 九州の北部。 そのとある山中に用事があった九曜は、分体を用いずに直接やってきていた。 目的は特殊武器・・・いわゆる防御用術符や、刀剣の製造だ。 刀剣は今でも工房はあるが、その生産数は少ない。 向上で作る物は魔力の通りが悪く、手打の方が良いのだが、職人の数が少なすぎる。 よって九曜が結界で人を寄せ付けない場所を設けて、極秘に製造している。 符術に関しても分体にやらせていた。 まるでコピー機を使っているような、同じ物が大量生産できるうえに、好きにこき使えるので重宝している。 今回は刀剣製造の方だ。 飛行高度を落とし、山中に入っていく。 谷間を超えて洞窟に向かう。 元々ここには、九曜葛葉に対抗意識を持った陰陽士が非人道的な実験をしていた場所で、妖怪が大量発生していたのを九曜が殲滅した場所だ。 もうその時の跡は残っていないが、洞窟はいい感じだったので利用している。 天皇家の隠し財産の一部もここにある。 洞窟に入ると、一尾の成人体の分体達が汗水たらしながら働いている。 その内の一人が本体に気が付くと近づいてきた。 「本体、納期はまだのはずですけど?」 「違うけど、一応どのくらい生産できたか見たくてね。」 「そうですか・・・こちらです。」 658 :影響を受ける人:2014/04/27(日) 22:54:28 同じ人物なのに、こういう対応するのは性分だからだ。 分体は基本的に自我のようなモノを持っているが、九曜の事を第一に考えているし、自爆もする。 本当に便利だ。反乱もしないし。 「もう二月も詰めています・・・そろそろ、戻りたいんですけど?」 「・・・もうちょっと頑張って。これ、お土産のお稲荷さん。」 ・・・文句は言うけど。 「あ、どうも・・・皆! 良い所で休憩だ! 本体がお稲荷さん作ってきたぞ!!」 「おお、まともな飯だ。」「そろそろ本体に戻りたい・・・」 「ヘビはもういやだ・・・カエルも嫌だ・・・」 「昔はよく食べていたろう?」「ひもじかったもんねぇ・・・」 「自然薯はうまかったろ? ご飯無かったけど・・・」 「白い飯だヒャッハぁー!!」「あ、一人壊れてる。」 「昔のデスマーチ書類仕事思い出すなぁ・・・」 「「「「「「嫌な事思い出させるな!!!」」」」」」 騒がしくなった作業場を横目に見つつ、保管場所のの扉を開く。 そしてその中に補完されている刀剣を見た。 「ふむ・・・37本ですか・・・」 「魔力の通りと頑丈さを重視していますし、玉鋼の在庫を考えるとそろそろ厳しいですよ?」 「隕鉄は?」 「そっちはもっと無いです。」 何もついていない、刀身の刀を持って刃の部分をなぞる。 指先が少しだけ切れるが、離せばすぐに治る。 「良い切れ味ですね・・・普通の刀匠が作ったものと言って配れそうです。」 「それを目指しましたからね。」 「そろそろ此処も潮時ですか・・・」 「・・・開発の為に引き払うと?」 夢幻会がやってきた以上決定していた事だ。 こういう秘密の工房は全国に有ったが、今では片手で数えられるほどしかない。 開発の為には詳しい地形の情報が必要だ。 ならば消さなければならない。 「ええ、今ある分を全部使いなさい。ただし、刀剣は50本までとします。」 「残りはご自分で? ・・・わかりました。出来上がり次第報告します。」 言わなくてもわかる分体はすぐに指示を出すために下がっていった。 残りの材料は自分が使う。 もしものための保険としてだ。 恐らく・・・今回もイレギュラーが出るはず。 過去三回あった渡海行動・・・四度目は近い・・・ 以上今回の分です。 九曜さんの秘密工房でした。 次回は大陸戦線です! そこで坂本美緒達は忘れられない人と出会います! 頑張って書くぞ!!
656 :影響を受ける人:2014/04/27(日) 22:53:22 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第七話 ―真実・現実― 舞鶴基地ネウロイ襲撃事件からしばらくして、学兵の雛たちは船に便乗していた。 目的地は浦塩。 「うぇぇぇ・・・」 慣れない船旅にさっそく吐く娘が一人。 「ぐぇぇぇぇ・・・」 ・・・訂正、二人いた。 「徹子さん・・・医務室に行ってよろしいのよ?・・・ぅぷ・・・」 「へ、へへ・・・鈴こそ行ったらどうだ?・・・ぅげ・・・」 醜い、小さな、ろくでもない争いをしている二人を介抱するため、竹井醇子と山田里子が背中を去ってあげている。 ((レベルが低いよ二人共・・・)) 呆れて同じ思考をまでしてしまう。 しかし御互いの仲は訓練していた時とは違い、かなり良くなっている。。 まず飯島凛は下の名前で坂本美緒等を呼び始めた。 徹子は相変わらず「委員長」というが、名前で呼んだりしているので認めているのだろう。 なんだかんだで仲がいい。 そしてこの場にはいない美緒は、初戦闘で思う事があったのか、北郷章香と話し合っている。 あの戦闘の後、徹子と揃って怒鳴られて拳骨をくらった。 指示どおり時間を稼げばよかったのに、危険な真似をして撃墜した事は、褒められたことではない。 むしろお互いのタイミングがずれていたら、そのまま衝突していたのだ。 死んでいた可能性があった。 だから章香は怒鳴り散らし、二人が無事であったことに安堵した。 基地司令も処罰を下したかったのだが、訓練中の学兵で、危機的状況で無理に出撃をさせた後ろめたさがあり、章香のお叱りで御咎め無しとした。 二人と学兵達は、避難してきていた地域住民に非常に感謝され、全員照れ臭かったのだが戦闘の恐怖を知った数名が更に去ってしまった。 船室にいる章香はそれでいいと思っている。 恐怖を知って下がるのもまた勇気だ。 だが、残った子を何としても親元に帰す。 そう決意している。 だが・・・ ベッドに腰掛けて、先程まで美緒が座っていた隣を見る。 彼女は空を飛びたいからウィッチになったという。 けして戦闘が好きなわけでない。 志願してきた子達の仲にも、美緒と同じ子がいるはずだと思うと気が重い・・・ 「隊長、顔がすぐれませんねぇ」 「旭川・・・そうか?」 「ええ、変に決意してるでしょ?」 「む・・・」 同室の元副隊長の目は誤魔化せられないらしい。 ふふんと笑って見せているが、彼女も内心不安だろうと思っている。 「学兵の子達でしょ?」 「そうだ。なんとしても親御さんの元に返したい。」 「舞鶴以外にも志願学兵は訓練していましたし。その全部を守りきれませんよ?」 「わかっている・・・」 657 :影響を受ける人:2014/04/27(日) 22:53:53 ふて腐れるようにベッドに体を倒した。 安物のベッドは反発が悪くて痛い。 しかしこの痛みが、少しだけ現実から逃げようとする心を叱咤してくれる。 「前線はどうだ?」 「例の新型・・・【スズメバチ】の他に未確認ながら、また新型が出たみたいですよ?」 「なに?」 それは穏やかではない。 いきなり新人をそんな奴にぶち当てられない。 慌てて起上ると梨奈が資料を渡す。 それをもぎ取るように手に持つと、めくって読んでいく・・・が、 「・・・なんだこれは? 写真は?」 それは推測だけしか書いていない資料で、写真の代わりに絵が付いていた。 「ないです。何でも中央の遠視能力者が念写した奴の、合成イラストみたいです。」 「なんだそれ?」 イラストは二つ、一つは飛行船型、もう一つは双発の爆撃機型だった。 これらは、夢幻会が不確定要素であることを印章付けるために製作したものだ。 飛行船型は九曜が撃墜した話を元にし、爆撃機型は原作から推測したものを書いてある。 と言ってもそこまで詳しく書いてはいない。 章香としては眉唾物の話だ。 それでも情報は情報、しっかり見て記憶する。 「船員の話を聞いた分だと、爆撃機型がちょいちょい、出ているみたいです。」 「・・・被害は?」 「今のところ無し。偵察ですかね?」 「奴らはそんなまどろっこしい事は「でも舞鶴は襲撃されましたよ?」むぅ・・・」 ネウロイが戦術を使い始めているのでは? この噂は基地にいた時しばらく流れていた。 だが他の戦線はいつも通り硬直状態。 戦術をネウロイが使用したなどと言う話は聞かなかった。 「ここで考えていても仕方ない、前線にいけば嫌でもわかる。」 「ですね。」 取りあえず寝ておこう。 章香は目を閉じて休息に入った。 戦士は休むのも仕事なのだ。 ――――― 九州の北部。 そのとある山中に用事があった九曜は、分体を用いずに直接やってきていた。 目的は特殊武器・・・いわゆる防御用術符や、刀剣の製造だ。 刀剣は今でも工房はあるが、その生産数は少ない。 向上で作る物は魔力の通りが悪く、手打の方が良いのだが、職人の数が少なすぎる。 よって九曜が結界で人を寄せ付けない場所を設けて、極秘に製造している。 符術に関しても分体にやらせていた。 まるでコピー機を使っているような、同じ物が大量生産できるうえに、好きにこき使えるので重宝している。 今回は刀剣製造の方だ。 飛行高度を落とし、山中に入っていく。 谷間を超えて洞窟に向かう。 元々ここには、九曜葛葉に対抗意識を持った陰陽士が非人道的な実験をしていた場所で、妖怪が大量発生していたのを九曜が殲滅した場所だ。 もうその時の跡は残っていないが、洞窟はいい感じだったので利用している。 天皇家の隠し財産の一部もここにある。 洞窟に入ると、一尾の成人体の分体達が汗水たらしながら働いている。 その内の一人が本体に気が付くと近づいてきた。 「本体、納期はまだのはずですけど?」 「違うけど、一応どのくらい生産できたか見たくてね。」 「そうですか・・・こちらです。」 658 :影響を受ける人:2014/04/27(日) 22:54:28 同じ人物なのに、こういう対応するのは性分だからだ。 分体は基本的に自我のようなモノを持っているが、九曜の事を第一に考えているし、自爆もする。 本当に便利だ。反乱もしないし。 「もう二月も詰めています・・・そろそろ、戻りたいんですけど?」 「・・・もうちょっと頑張って。これ、お土産のお稲荷さん。」 ・・・文句は言うけど。 「あ、どうも・・・皆! 良い所で休憩だ! 本体がお稲荷さん作ってきたぞ!!」 「おお、まともな飯だ。」「そろそろ本体に戻りたい・・・」 「ヘビはもういやだ・・・カエルも嫌だ・・・」 「昔はよく食べていたろう?」「ひもじかったもんねぇ・・・」 「自然薯はうまかったろ? ご飯無かったけど・・・」 「白い飯だヒャッハぁー!!」「あ、一人壊れてる。」 「昔のデスマーチ書類仕事思い出すなぁ・・・」 「「「「「「嫌な事思い出させるな!!!」」」」」」 騒がしくなった作業場を横目に見つつ、保管場所のの扉を開く。 そしてその中に補完されている刀剣を見た。 「ふむ・・・37本ですか・・・」 「魔力の通りと頑丈さを重視していますし、玉鋼の在庫を考えるとそろそろ厳しいですよ?」 「隕鉄は?」 「そっちはもっと無いです。」 何もついていない、刀身の刀を持って刃の部分をなぞる。 指先が少しだけ切れるが、離せばすぐに治る。 「良い切れ味ですね・・・普通の刀匠が作ったものと言って配れそうです。」 「それを目指しましたからね。」 「そろそろ此処も潮時ですか・・・」 「・・・開発の為に引き払うと?」 夢幻会がやってきた以上決定していた事だ。 こういう秘密の工房は全国に有ったが、今では片手で数えられるほどしかない。 開発の為には詳しい地形の情報が必要だ。 ならば消さなければならない。 「ええ、今ある分を全部使いなさい。ただし、刀剣は50本までとします。」 「残りはご自分で? ・・・わかりました。出来上がり次第報告します。」 言わなくてもわかる分体はすぐに指示を出すために下がっていった。 残りの材料は自分が使う。 もしものための保険としてだ。 恐らく・・・今回もイレギュラーが出るはず。 過去三回あった渡海行動・・・四度目は近い・・・ 以上今回の分です。 九曜さんの秘密工房でした。 次回は大陸戦線です! そこで坂本美緒達は忘れられない人と出会います! 頑張って書くぞ!!

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