「大陸クロス8_リラックスさま_大陸SEEDSRWゲートネタ とある提督の日誌Ⅱ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

大陸クロス8_リラックスさま_大陸SEEDSRWゲートネタ とある提督の日誌Ⅱ - (2018/01/08 (月) 12:08:05) の最新版との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

7: リラックス :2018/01/07(日) 16:48:18 ちょい改定 続いてしまったネタ リアルメカウォーズ・ルナティック とある提督の日誌Ⅱ ☆月○日 長期航海のため航続距離の長いバナルカンド級巡洋艦(デコイシステムを搭載してるらしい)を配備してもらった我々はコンバイラを保護した宙域を中心に調査を行っている。 時折、小規模な集団を発見することから気は抜けないが、一体何処から現れているのだろう? 謎の勢力についての調査結果で何か分かれば良いのだが…… ☆月○日 緊急入電が入った。アイギスで例の勢力が現れたらしい。 更に詳しく話を聞くと、コンバイラとその乗組員達が変異したとのこと。コンバイラは武装解除と解析を兼ねて船体を半ば解体された状態にあったとのことだが、三つに分かれたそれぞれが意思を持ったように動き出したと思ったら、それが宇宙空間で一つに合体した後、何処かに飛び去ったらしい。 しかし、アイギスそのものにもまだ例の勢力が残っているらしく、まずそちらに急行せよとのこと。 現場に急行する間に、例の勢力に関して判明した情報を聞くことが出来た。 恐らく、正体は特殊なエネルギー兵器で、 1.本体は人と同様の二重螺旋構造の塩基配列を持ち、自己複製及び増殖を行う粒子によって構成された超集束高エネルギー生命体 2.有機物、無機物に関係無いばかりか、更には空間や人の精神すら融合捕食して己と一部としてしまう 3.エネルギー生命体でありながら質量を持ち、また波動としての性質も持つことからあらゆる存在に伝播する 4.いわゆるシステムの中枢は異相次元に存在している為、探し出すことからして難しく、ましてや干渉手段も非常に限られるため撃破することは極めて困難である 5.有効な攻撃手段は波動兵器及び次元兵装に限られる という性質を持つらしい。 また、このエネルギー兵器をとそれにより変異した存在を総称してバイドと呼称することが決定したそうで、これ以降その名称を使用する。 ☆月*日 アイギスへ到着した我々らほぼ全戦力を突入させた。 今までのデータによると、バイドには大型から小型まで存在し、今回はとびっきりの大物、A級バイドの反応があるとのこと。 いつの間にそこまで定義を作ったのかと思うが、それはさておき、大型化に伴い、攻撃の威力や射程距離、耐久力が大きいことが予想される。 如何にバイドには鬼札となる波動砲をもってしても、数回の斉射が必要になるだろう。 故に、R戦闘機を多数保有している我々が何とかしなければ。 突入したアイギスの内部は一見すると元々が基地だったとは思えないくらいにガランとしていた。 攻略されたとはいえ、戦闘のあった基地ならもっと残骸なり何なりがあるはずだが、恐らくそうした物もバイドに侵食、取り込まれたのだろう。 コンバイラの乗組員やアイギスに配属されていた人員の末路は……考えるのはよそう。 とにかく索敵を行わないことには動けないので、慎重に索敵を行うように指示。 初めて出会う存在だがA級バイドがいる。兵は機動なりというが慎重に動くべきだろう。 戦闘能力の乏しい小型バイド達をこれまで通りフォースと短チャージ波動砲で片付けていく。 とくに新型機Rwf-13Aケルベロス のライトニング波動砲とアンカーフォースの威力はすばらしい。 まあ、例の結晶……要するにバイドから余計な(何者かによる改造部分?)部分を取り除いてより純度の高いエネルギー結晶としたのがフォースだったということだが、アンカーフォースはそのエネルギー係数(バイド係数ともいう)を高めまくる一派と新型波動砲(ライトニング波動砲)に拘る一派が揉めに揉めた挙句、制御が追いつかなくなりかけたという代物だ。 普通に考えればバイドがヤバい物だと分かってるのだからバイド係数を高める側が譲るべきだと思うのだが、異世界だか異星人だかの技術に魅入られているのか? ちなみにどうなったか?フォースを有線と言って良いのか、お蔵入りになりかけていた光学鞭をケーブル代わりに使用してフォースを有線制御することで両者が納得する物を仕上げることに成功したんだとか…… まあ、そのおかげで高性能機Rwf-13Aが完成したと言えるのだが……開発チーム、バイドに頭汚染されてないだろうな? 8: リラックス :2018/01/07(日) 16:49:10 ☆月¥日 作戦は日を跨いだ。道中、大型のゴンドラン、元は機動兵器か作業用機材だったと思われるタブロック、ゲインズを片付け、A級バイドの反応の近くまで進行した時、バナルカンド級に先行させていたデコイ艦が一撃で消滅した。 ギリギリまで進軍するつもりだったが、思ったより近くに目標はいたらしい。 亜空間偵察特有の揺らぎと色調の画像には、悠然と君臨する生ける異形の姿が写っていた。 長い2本の尾をくねらせており、どうやら底面沿いに移動していたデコイ輸送艦はこの尾に破壊されたらしい。 頭のように見える器官と胸部の器官は砲台となっていたが、腹部にあるコアが弱点だった。 尾や、頭部の砲撃を避けながら、腹部に攻撃するのは難題だった。 出来ればもっと射程の長い波動砲が欲しい。 波動砲は用いる次元粒子の性質から減衰が激しいという性質を持ち、今回はそれが浮き彫りになる結果となった。 それに、このような限定空間で小型バイドを多数相手にするとなると小型掃討用の機体も欲しくなる所だ。 そうしたレポートをまとめておく。 余談だが、例のA級バイド……ドプケラトプスを倒したことにより、どこからともかく‘ドプケラバスター’と呼ばれることになった。 ☆月●日 色々とバタバタとしていたがようやく落ち着いた(責任者だから戦闘が終わった後の方が仕事が多いんだよ!)。 今回の件で本格的なバイド対策部隊が立てられることになり、我々の戦闘データが役に立つだろうとのことだ。 例のレポートも参考にして、その情報を元に新たな機体を作成するらしい。 Rwf計画を推進したというお偉いさんから新型機をガンガン送り出すからドンドンデータを送ってくれと頼まれた。 ついでに、あまりにR機ばかり送られても運用する艦が無いからとそれとなく言ってみると、今度完成する戦艦へイムダルを回してくれるらしい。 ☆月●日 実験部隊から正式部隊へ格上げの手続きや新たな人員の受け入れなどで死にかけたが戦艦ヘイムダルを無事に受領することが出来た。 戦艦と言ってもヒリュウとかスペースノアのような最近の流行に乗ったというか、アークエンジェル級の流れを汲んだというか、一点特化よりも万能性を求めた艦艇らしい。 確かMSの活躍によって宇宙艦艇にはMSの搭載・運用能力さえあれば他はオマケと言われて冷遇された戦艦派閥を取り込むべく、R戦闘機に用いられる技術を供与する代わりに協力を要請した結果誕生したとか、 戦艦派閥を取り込んでも全く政治的にも資金的にも厳しかったため、「もしRwf計画がコケた場合、テスラ・ドライブ搭載の人型機動兵器を搭載出来るようにするから」と主流派でも比較的他派閥との関係を重視する面々に頭を下げて回って協力を要請するという涙ぐましい努力があったと例のお偉いさんに聞かされた。 何というかお疲れ様です…… ☆月◇日 何処かに飛び去った暴走戦艦……便宜上そのままコンバイラと呼称するが、その追跡を命じられた。まあ、何かしら目標があった方がマシか?とにかくヘイムダルの処女航海を兼ねた追跡中に、ファンタジー物に出てきそうな生物、『ドラゴン』と遭遇した。バイド反応は無かったとはいえ、ドプケラトプスを見たことで既に感覚が麻痺しつつあった古参組は手慣れた様子で処理した。 新たに配備されたRwf-9D シューティング・スターやRwf-9DVティアーズシャワーはかゆい所に手が届くようにこいつらの掃討に役立ってくれた。 やれば出来るじゃないか、開発チーム。 ☆月□日 本部に問い合わせた所、あのドラゴンは怪獣という分類にカテゴライズされるらしい。 異世界の協力者の話だとあのような宇宙で活動する怪物が珍しくもない世界もあるとか。 中にはこちらが攻撃するとその攻撃を取り込んでパワーアップして乱れ打ちしてくるような不思議生命体もいるそうで、もし見かけたら絶対に手を出してはいけないとこれを機に全部隊に警告を出すらしい。 しかし、もしバイドにその不思議生命体が取り込まれたらどうなるんだろう? 不思議生命体の能力を持ったバイドになるのか、バイドの特性を強化した不思議生命体になるのか…… ☆月〒日 最近、生物っぽいバイドと良く遭遇するが、多分宇宙怪獣が取り込まれた奴だろうな。 本日は救難信号があったので向かってみたら、SAN値が削られそうな怪物に襲われていることを確認した。 あの後、ゴマンダーという名称がつけられたらしいが、ドプケラトプスとは別ベクトルに二度と思い出したくない。 ついでに謎のMSを運用している部隊にも遭遇した。大洋製の機体かと思ったのだが、話を聞いた所、異世界から迷い込んだ存在であることが判明した。 ちなみに、この時の戦闘で蹴散らした中にインベーダーと呼ばれている存在も混じっていたらしいが、どれがどれだったのやら。 9: リラックス :2018/01/07(日) 16:50:09 オマケ バナルカンド級巡洋艦 テスラドライブ及びプラズマジェネレーターに加えて波動兵器運用のため建造された試作巡洋艦。 航続距離が長く長期航海用の設備などが充実している。 《武装》 連装粒子砲×4 対空レーザー砲×12 各種ミサイルランチャー×多数 動力 プラズマジェネレーター 特殊装備 「重力質量と慣性質量分離機能を利用して推進剤を加速する高効率反動推進」(テスラ・ドライブ) デコイシステム 波動兵器の応用により作られたシステム。複数の力場を同時形成し、その空間内に波動エネルギーを停滞維持・形成することで、質量を持った残像……でなくデコイとなる輸送艦っぽいナニカを作り出す。 波動エネルギーってのはムンドゥスの力を借りるとでもいうのか? ある程度操作は可能だが火力自体はお察しで、あくまでもデコイ。 Rwf-9D シューティング・スター 正確かつピンポイントな破壊能力を兼ねた超々長距離砲撃や、一撃離脱での破壊力の向上を念頭に置いて開発された重砲撃タイプ。 その外観は言わば「戦車砲を抱え込んだ戦闘機」とでも言うべき奇っ怪なもので、文字通り巨大な波動砲ユニットを抱えて飛んでいる状態。 砲撃に必須の敵周辺の環境データは自身に搭載されたディスクレドームや前線で行動中の友軍機から受け取る。 武装 ○120mm対艦バルカン ○350mmガンランチャー ○爆雷 ○圧縮波動砲 超長距離のターゲットを狙い撃つために威力と射程の両立を目指した新型波動砲ユニット。 高圧縮状態の臨界プラズマエネルギーをマイクロ秒オーダーのバーストインパルスとして生成・放射する超高インパルス砲「アグニ」の技術を応用し、これに波動性を付加したことにより開発された準波動兵器。 元となったアグニと同様に約20mもの全長を持つ大型兵装であり、これを搭載したことにより空戦能力は大幅に悪化。 当然ながらドッグファイトには不向きなので遠距離攻撃による支援砲撃か一撃離脱戦法が主流になる。 ○ディフェンシヴ・フォース 近距離戦闘が不得手な本機系列のために新規設計された近接迎撃型フォース。コアユニットを守るように大型・重装甲化されたコントロールロッドが前面を覆っている。 フォース本体からのエネルギー供給でロッドそのものは不壊に近いので、防御面積拡大のための設計だろう。 レーザー弾種は フォース上下から2発発射し、着弾すると交差するツインレーザー、上下に発射、着弾後に噴射するかのように分散放射される着弾分散レーザー、フォース下部から発射し、敵をサーチすると上下方向に直線軌道で分岐するディフェンスレーザー の3種。 Rwf-9DV ティアーズ・シャワー 対小型バイド牽制・掃討戦特化型機で、Rwf-9D系列とは双子機と言って良い関係にあるらしいが、どこをどう弄ったらこんな真反対の仕様となるかは定かではないが、ともかくそういう仕様である。 深い青を基調とした機体色と淡い緑のキャノピーが無駄に爽やかさを演出する。 実際、見た目も航宙戦闘機というよりは深海探査艇に近い印象を受けるかもしれない。 武装 ○120mm対艦バルカン ○350mmガンランチャー ○爆雷 ○光子バルカン アプサラスの拡散メガ粒子砲の技術を(高い特許料を支払って)用いており、散弾のように飛び散るビームがロックオンしたそれぞれの目標に向かってそれぞれ飛んで行くというマルチロックオン式の準波動兵器。 バルカンとは言うが回転銃身式というわけではなく、見た目はむしろビーム砲身をポッド状にまとめた物。 エネルギー供給用の蛇腹ホース状の太いケーブルが機体後部からユニット後部へと接続されている。 また、射線上の一切合財をミンチよりひでぇ状態へと還元するため、一部のリベラリストなどからは「残虐ではないのか?」という批判を浴びているが、そんなこと言ってる場合ではないだろうとか対バイド戦に残虐もクソもねーよ、と突っ込まれている。 ○ディフェンシヴ・フォース改 読んで字の如く。主に速射性が強化され、近接迎撃能力が向上している。 とは言うものの、むしろ中近距離戦こそ本懐な本機系列に導入されている理由は不明。 まあ十中八九予算関係なんだろうが…… レーザー弾種は 2連射が可能になった ツインレーザーW、一度のみだが地形反射が可能となった 着弾再分散レーザー 、着弾時に2連射可能になった ディフェンスレーザーW の3種。 10: リラックス :2018/01/07(日) 16:54:47 以上、コンバイラの旅路が始まりました。 この旅路の最終回のタイトルはエーテルの海を越えて、か、夏の夕暮れだな(ォィ お楽しみに!(続くかは不明
7: リラックス :2018/01/07(日) 16:48:18 ちょい改定 続いてしまったネタ リアルメカウォーズ・ルナティック とある提督の日誌Ⅱ ☆月○日 長期航海のため航続距離の長いバナルカンド級巡洋艦(デコイシステムを搭載してるらしい)を配備してもらった我々はコンバイラを保護した宙域を中心に調査を行っている。 時折、小規模な集団を発見することから気は抜けないが、一体何処から現れているのだろう? 謎の勢力についての調査結果で何か分かれば良いのだが…… ☆月○日 緊急入電が入った。アイギスで例の勢力が現れたらしい。 更に詳しく話を聞くと、コンバイラとその乗組員達が変異したとのこと。コンバイラは武装解除と解析を兼ねて船体を半ば解体された状態にあったとのことだが、三つに分かれたそれぞれが意思を持ったように動き出したと思ったら、それが宇宙空間で一つに合体した後、何処かに飛び去ったらしい。 しかし、アイギスそのものにもまだ例の勢力が残っているらしく、まずそちらに急行せよとのこと。 現場に急行する間に、例の勢力に関して判明した情報を聞くことが出来た。 恐らく、正体は特殊なエネルギー兵器で、 1.本体は人と同様の二重螺旋構造の塩基配列を持ち、自己複製及び増殖を行う粒子によって構成された超集束高エネルギー生命体 2.有機物、無機物に関係無いばかりか、更には空間や人の精神すら融合捕食して己と一部としてしまう 3.エネルギー生命体でありながら質量を持ち、また波動としての性質も持つことからあらゆる存在に伝播する 4.いわゆるシステムの中枢は異相次元に存在している為、探し出すことからして難しく、ましてや干渉手段も非常に限られるため撃破することは極めて困難である 5.有効な攻撃手段は波動兵器及び次元兵装に限られる という性質を持つらしい。 また、このエネルギー兵器をとそれにより変異した存在を総称してバイドと呼称することが決定したそうで、これ以降その名称を使用する。 ☆月*日 アイギスへ到着した我々らほぼ全戦力を突入させた。 今までのデータによると、バイドには大型から小型まで存在し、今回はとびっきりの大物、A級バイドの反応があるとのこと。 いつの間にそこまで定義を作ったのかと思うが、それはさておき、大型化に伴い、攻撃の威力や射程距離、耐久力が大きいことが予想される。 如何にバイドには鬼札となる波動砲をもってしても、数回の斉射が必要になるだろう。 故に、R戦闘機を多数保有している我々が何とかしなければ。 突入したアイギスの内部は一見すると元々が基地だったとは思えないくらいにガランとしていた。 攻略されたとはいえ、戦闘のあった基地ならもっと残骸なり何なりがあるはずだが、恐らくそうした物もバイドに侵食、取り込まれたのだろう。 コンバイラの乗組員やアイギスに配属されていた人員の末路は……考えるのはよそう。 とにかく索敵を行わないことには動けないので、慎重に索敵を行うように指示。 初めて出会う存在だがA級バイドがいる。兵は機動なりというが慎重に動くべきだろう。 戦闘能力の乏しい小型バイド達をこれまで通りフォースと短チャージ波動砲で片付けていく。 とくに新型機Rwf-13Aケルベロス のライトニング波動砲とアンカーフォースの威力はすばらしい。 まあ、例の結晶……要するにバイドから余計な(何者かによる改造部分?)部分を取り除いてより純度の高いエネルギー結晶としたのがフォースだったということだが、アンカーフォースはそのエネルギー係数(バイド係数ともいう)を高めまくる一派と新型波動砲(ライトニング波動砲)に拘る一派が揉めに揉めた挙句、制御が追いつかなくなりかけたという代物だ。 普通に考えればバイドがヤバい物だと分かってるのだからバイド係数を高める側が譲るべきだと思うのだが、異世界だか異星人だかの技術に魅入られているのか? ちなみにどうなったか?フォースを有線と言って良いのか、お蔵入りになりかけていた光学鞭をケーブル代わりに使用してフォースを有線制御することで両者が納得する物を仕上げることに成功したんだとか…… まあ、そのおかげで高性能機Rwf-13Aが完成したと言えるのだが……開発チーム、バイドに頭汚染されてないだろうな? 8: リラックス :2018/01/07(日) 16:49:10 ☆月¥日 作戦は日を跨いだ。道中、大型のゴンドラン、元は機動兵器か作業用機材だったと思われるタブロック、ゲインズを片付け、A級バイドの反応の近くまで進行した時、バナルカンド級に先行させていたデコイ艦が一撃で消滅した。 ギリギリまで進軍するつもりだったが、思ったより近くに目標はいたらしい。 亜空間偵察特有の揺らぎと色調の画像には、悠然と君臨する生ける異形の姿が写っていた。 長い2本の尾をくねらせており、どうやら底面沿いに移動していたデコイ輸送艦はこの尾に破壊されたらしい。 頭のように見える器官と胸部の器官は砲台となっていたが、腹部にあるコアが弱点だった。 尾や、頭部の砲撃を避けながら、腹部に攻撃するのは難題だった。 出来ればもっと射程の長い波動砲が欲しい。 波動砲は用いる次元粒子の性質から減衰が激しいという性質を持ち、今回はそれが浮き彫りになる結果となった。 それに、このような限定空間で小型バイドを多数相手にするとなると小型掃討用の機体も欲しくなる所だ。 そうしたレポートをまとめておく。 余談だが、例のA級バイド……ドプケラトプスを倒したことにより、どこからともかく‘ドプケラバスター’と呼ばれることになった。 ☆月●日 色々とバタバタとしていたがようやく落ち着いた(責任者だから戦闘が終わった後の方が仕事が多いんだよ!)。 今回の件で本格的なバイド対策部隊が立てられることになり、我々の戦闘データが役に立つだろうとのことだ。 例のレポートも参考にして、その情報を元に新たな機体を作成するらしい。 Rwf計画を推進したというお偉いさんから新型機をガンガン送り出すからドンドンデータを送ってくれと頼まれた。 ついでに、あまりにR機ばかり送られても運用する艦が無いからとそれとなく言ってみると、今度完成する戦艦へイムダルを回してくれるらしい。 ☆月●日 実験部隊から正式部隊へ格上げの手続きや新たな人員の受け入れなどで死にかけたが戦艦ヘイムダルを無事に受領することが出来た。 戦艦と言ってもヒリュウとかスペースノアのような最近の流行に乗ったというか、アークエンジェル級の流れを汲んだというか、一点特化よりも万能性を求めた艦艇らしい。 確かMSの活躍によって宇宙艦艇にはMSの搭載・運用能力さえあれば他はオマケと言われて冷遇された戦艦派閥を取り込むべく、R戦闘機に用いられる技術を供与する代わりに協力を要請した結果誕生したとか、 戦艦派閥を取り込んでも全く政治的にも資金的にも厳しかったため、「もしRwf計画がコケた場合、テスラ・ドライブ搭載の人型機動兵器を搭載出来るようにするから」と主流派でも比較的他派閥との関係を重視する面々に頭を下げて回って協力を要請するという涙ぐましい努力があったと例のお偉いさんに聞かされた。 何というかお疲れ様です…… ☆月◇日 何処かに飛び去った暴走戦艦……便宜上そのままコンバイラと呼称するが、その追跡を命じられた。まあ、何かしら目標があった方がマシか?とにかくヘイムダルの処女航海を兼ねた追跡中に、ファンタジー物に出てきそうな生物、『ドラゴン』と遭遇した。バイド反応は無かったとはいえ、ドプケラトプスを見たことで既に感覚が麻痺しつつあった古参組は手慣れた様子で処理した。 新たに配備されたRwf-9D シューティング・スターやRwf-9DVティアーズシャワーはかゆい所に手が届くようにこいつらの掃討に役立ってくれた。 やれば出来るじゃないか、開発チーム。 ☆月□日 本部に問い合わせた所、あのドラゴンは怪獣という分類にカテゴライズされるらしい。 異世界の協力者の話だとあのような宇宙で活動する怪物が珍しくもない世界もあるとか。 中にはこちらが攻撃するとその攻撃を取り込んでパワーアップして乱れ打ちしてくるような不思議生命体もいるそうで、もし見かけたら絶対に手を出してはいけないとこれを機に全部隊に警告を出すらしい。 しかし、もしバイドにその不思議生命体が取り込まれたらどうなるんだろう? 不思議生命体の能力を持ったバイドになるのか、バイドの特性を強化した不思議生命体になるのか…… ☆月〒日 最近、生物っぽいバイドと良く遭遇するが、多分宇宙怪獣が取り込まれた奴だろうな。 本日は救難信号があったので向かってみたら、SAN値が削られそうな怪物に襲われていることを確認した。 あの後、ゴマンダーという名称がつけられたらしいが、ドプケラトプスとは別ベクトルに二度と思い出したくない。 ついでに謎のMSを運用している部隊にも遭遇した。大洋製の機体かと思ったのだが、話を聞いた所、異世界から迷い込んだ存在であることが判明した。 ちなみに、この時の戦闘で蹴散らした中にインベーダーと呼ばれている存在も混じっていたらしいが、どれがどれだったのやら。 9: リラックス :2018/01/07(日) 16:50:09 オマケ バナルカンド級巡洋艦 テスラドライブ及びプラズマジェネレーターに加えて波動兵器運用のため建造された試作巡洋艦。 航続距離が長く長期航海用の設備などが充実している。 《武装》 連装粒子砲×4 対空レーザー砲×12 各種ミサイルランチャー×多数 動力 プラズマジェネレーター 特殊装備 「重力質量と慣性質量分離機能を利用して推進剤を加速する高効率反動推進」(テスラ・ドライブ) デコイシステム 波動兵器の応用により作られたシステム。複数の力場を同時形成し、その空間内に波動エネルギーを停滞維持・形成することで、質量を持った残像……でなくデコイとなる輸送艦っぽいナニカを作り出す。 波動エネルギーってのはムンドゥスの力を借りるとでもいうのか? ある程度操作は可能だが火力自体はお察しで、あくまでもデコイ。 Rwf-9D シューティング・スター 正確かつピンポイントな破壊能力を兼ねた超々長距離砲撃や、一撃離脱での破壊力の向上を念頭に置いて開発された重砲撃タイプ。 その外観は言わば「戦車砲を抱え込んだ戦闘機」とでも言うべき奇っ怪なもので、文字通り巨大な波動砲ユニットを抱えて飛んでいる状態。 砲撃に必須の敵周辺の環境データは自身に搭載されたディスクレドームや前線で行動中の友軍機から受け取る。 武装 ○120mm対艦バルカン ○350mmガンランチャー ○爆雷 ○圧縮波動砲 超長距離のターゲットを狙い撃つために威力と射程の両立を目指した新型波動砲ユニット。 高圧縮状態の臨界プラズマエネルギーをマイクロ秒オーダーのバーストインパルスとして生成・放射する超高インパルス砲「アグニ」の技術を応用し、これに波動性を付加したことにより開発された準波動兵器。 元となったアグニと同様に約20mもの全長を持つ大型兵装であり、これを搭載したことにより空戦能力は大幅に悪化。 当然ながらドッグファイトには不向きなので遠距離攻撃による支援砲撃か一撃離脱戦法が主流になる。 ○ディフェンシヴ・フォース 近距離戦闘が不得手な本機系列のために新規設計された近接迎撃型フォース。コアユニットを守るように大型・重装甲化されたコントロールロッドが前面を覆っている。 フォース本体からのエネルギー供給でロッドそのものは不壊に近いので、防御面積拡大のための設計だろう。 レーザー弾種は フォース上下から2発発射し、着弾すると交差するツインレーザー、上下に発射、着弾後に噴射するかのように分散放射される着弾分散レーザー、フォース下部から発射し、敵をサーチすると上下方向に直線軌道で分岐するディフェンスレーザー の3種。 Rwf-9DV ティアーズ・シャワー 対小型バイド牽制・掃討戦特化型機で、Rwf-9D系列とは双子機と言って良い関係にあるらしいが、どこをどう弄ったらこんな真反対の仕様となるかは定かではないが、ともかくそういう仕様である。 深い青を基調とした機体色と淡い緑のキャノピーが無駄に爽やかさを演出する。 実際、見た目も航宙戦闘機というよりは深海探査艇に近い印象を受けるかもしれない。 武装 ○120mm対艦バルカン ○350mmガンランチャー ○爆雷 ○光子バルカン アプサラスの拡散メガ粒子砲の技術を(高い特許料を支払って)用いており、散弾のように飛び散るビームがロックオンしたそれぞれの目標に向かってそれぞれ飛んで行くというマルチロックオン式の準波動兵器。 バルカンとは言うが回転銃身式というわけではなく、見た目はむしろビーム砲身をポッド状にまとめた物。 エネルギー供給用の蛇腹ホース状の太いケーブルが機体後部からユニット後部へと接続されている。 また、射線上の一切合財をミンチよりひでぇ状態へと還元するため、一部のリベラリストなどからは「残虐ではないのか?」という批判を浴びているが、そんなこと言ってる場合ではないだろうとか対バイド戦に残虐もクソもねーよ、と突っ込まれている。 ○ディフェンシヴ・フォース改 読んで字の如く。主に速射性が強化され、近接迎撃能力が向上している。 とは言うものの、むしろ中近距離戦こそ本懐な本機系列に導入されている理由は不明。 まあ十中八九予算関係なんだろうが…… レーザー弾種は 2連射が可能になった ツインレーザーW、一度のみだが地形反射が可能となった 着弾再分散レーザー 、着弾時に2連射可能になった ディフェンスレーザーW の3種。 10: リラックス :2018/01/07(日) 16:54:47 以上、コンバイラの旅路が始まりました。 この旅路の最終回のタイトルはエーテルの海を越えて、か、夏の夕暮れだな(ォィ お楽しみに!(続くかは不明

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: