821: ひゅうが :2021/01/12(火) 14:11:09 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp 航空母艦「翔鶴」型 全長:295メートル 全幅:38.5メートル 喫水:10メートル 基準排水量:7万1200トン 満載排水量:7万7500トン 機関:艦本式ニ号缶15基 技本式タービン4基4軸 28万5000馬力 速力:32ノット 装甲:飛行甲板100ミリ 格納庫甲板80ミリ 舷側300ミリ 隔壁160ミリ 搭載機数:165機(うち露天係止38機) 油圧カタパルト4基 武装:40口径12.7センチ砲連装18基(のち54口径12.7センチ単装砲8基) 40ミリポンポン砲8基(のち多連装噴進砲8基) 戊式40ミリ機関砲4連装15基(のちボフォース40ミリ機関砲4連装20基) 20ミリ機関砲連装30基(のち長砲身化20ミリ機関砲3連装22基 単装10基) 同型艦:「翔鶴」「瑞鶴」 【解説】――日本海軍が建造した2クラス目の超大型航空母艦 もともとは「阿蘇」型巡洋戦艦の3番艦「月山」と4番艦「新高」である 建造にあたっては同じく空母に改装された「蒼龍」型と似通った作りとなったため、準同型艦であるともいえる そのため、艦首整形と延長に加えて、右舷側に寄せられた島型艦橋とそれに一体化した煙突など外見上でもよく似ている 排水量こそ減少したものの、その全長295メートルの巨体は八八艦隊計画艦の中で最長であり、「大和」型戦艦の誕生までは日本海軍最長の巨体として知られていた 「蒼龍」型と同様に4発機すら運用可能な浮かぶ航空基地として計画され、副産物としてであるが装甲化された航空甲板に空気・フライホイール式カタパルトが装備されている 実際に1932年には32年式大型艦上攻撃機の発着艦試験が行われており、この試験中に「飛行甲板を斜めに滑走しての単発機の発艦」が実施されたことからのちの「アングルドデッキ」の採用につながったという 本級も昭和15年から16年にかけての大改装で艦様は一新され、アングルドデッキ化とエレベーターの舷側化が実施され、代償としてやや対空火器が減少している 特筆すべきなのは、大型艦であることから本艦においてはじめて対空用砲射撃指揮装置に電探連動のアナログコンピューター式が採用されていることである これはさらにトランジスタの高性能化にあわせてデジタルコンピュータ化され、射撃精度のさらなる向上に一役買うことになった 最終的に英海軍との共同開発で実現した3号7型GFCS(史実AN/SPG-53相当)は太平洋戦争下の防空巡洋艦や直衛艦の主兵装として猛威を振るうことになるのである その試験母体として、巨体であり発電能力に極めて余裕のある本艦はうってつけであったといえよう もちろんその巨大な艦体に搭載した大量の艦載機による攻撃力は脅威の一言であり、さらには本級および搭載の双発艦攻および双発艦戦による攻撃にさらされた米艦隊は「ポストダニエルスプラン艦でなければ対抗は不可能」とさえ断じていた ただし「蒼龍」型に比べて目立つ本級は被弾が多く、そのたびに装甲による被害局限と戦闘復帰を繰り返していることから敵味方から「ブラッディ・アイビス(血染めの鶴御前)」と呼ばれ恐れられつつ親しまれた 戦後は再度の改装を受けた本級は、1964年にそろって退役するまで新技術のテストベットとなったために幾度となく艦様が変化し続けたことからある意味で「模型屋泣かせ」であったという 822: ひゅうが :2021/01/12(火) 14:15:22 HOST:p279123-ipngn200204kouchi.kochi.ocn.ne.jp というわけで追加で1本。 アイビス呼ばわりされてるのは、対空火器の砲炎や爆弾命中による爆炎をまとわせながら進撃する姿への畏怖も混じっています なお、両者ともにまんべんなく被弾しておりますw