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624 :ひゅうが:2012/02/14(火) 19:55:04 

銀河憂鬱伝説ネタ 設定試案――「外洋機動艦隊計画(あるいは両洋艦隊計画再び)」


――外洋機動艦隊計画(嶋田プラン)

1、概要

外洋機動艦隊計画とは、日本帝国宇宙軍が文字通り本土である南十字=盾腕や白鳥=定規腕の外側での敵対勢力に対する軍事行動を行うべく計画した艦隊整備計画である。
それまでの26次にわたる国防方針のようにサジタリウス回廊周辺における汎用戦闘艦を用いた迎撃消耗戦ではなく、自ら移動できる機動鎮守府級と称される超大型戦闘艦を前面に押し出した「攻勢防御」が考えられていることにその特徴がある。
計画完了時となる皇紀4258(宇宙歴798)年には超大型戦艦12、超大型航宙母艦12、装甲巡航艦8、巡航艦32を含む艦艇240万隻の新造が計画されており、これをもって現有の軍備を代替する計画だった。


2、艦種

日本宇宙軍の艦種別変更(皇紀4249年度)により従来の機動鎮守府ないしは機動要塞と称される移動可能な宇宙要塞は「戦艦」「航宙母艦」、機動陣地あるいは陣地は「装甲巡航艦」「巡航艦」へと名称が変更されており、宇宙軍の主力艦としての公認を得ている。
従来の戦艦は「汎用戦闘艦」に名称が変更されているが、巡航艦以下は「艇」へと種別が変わった。
これは、省力化が推進されたために汎用戦闘艦ですら戦闘時に10名ほどで運用される状態であったことが理由である。



3、「戦艦」各型解説

「扶桑」型戦艦

計画時の仮称は「53キロメートル級」。
本計画に先立つ「実験艦隊」のデータを踏まえて建造された大型艦。
主砲は「金剛」型に搭載されている口径3600センチメートル(36メートル)1号型要塞砲を全面的に改設計した43式4300センチ衝撃砲3連装7基21門。
主砲口径を抑えることで速射性能と威力を優先している。
本型に先立つ「白鷺」型実験艦の成果を踏まえて超大型艦用の重力波推進器と縮退機関を全面採用しているために従来の宇宙戦闘艦の弱点となっていた推進器開口部の縮小が可能となり耐久力が増しているほか、「金剛」型では採用できなかった3連装主砲も採用しつつ上下両面に7基の大量装備を実現した。
同型艦とともに試験に従事する。同型艦は「扶桑」「山城」。


「伊勢」型戦艦

計画時の仮称は「60キロメートル級」。
上記「扶桑」型の運用実績を踏まえて改正点を加えて就役した準同型艦。
大量の主砲装備を行った「扶桑」型から主砲塔を1基撤去し配置を工夫することで総合的な戦闘能力を高めている。
戦闘能力を重視した「扶桑」型と違い旗艦設備を重視した型でもある。
主砲は3600センチ衝撃砲3連装6基。ジェネレーターの改良で主砲1門あたりの威力は増している。「扶桑」型に遅れること1年半で就役した。
同型艦は「伊勢」「日向」。


「長門」型戦艦

計画時の仮称は「75キロメートル級」。
要塞砲の改良型であった3600センチ砲ではなく当初から艦載用に設計が進んでいた4100センチ砲を3連装5基15門搭載している(ジェネレーター自体は後述の紀伊型のものである)。
主砲威力の合計はついに銀河帝国が誇るイゼルローン要塞の主砲トールハンマーを上回った。本級をもって外洋機動艦隊計画の戦艦は第1陣の完成をみる。
皇紀4252年から54年にかけて就役した。
同型艦は「長門」「陸奥」「紀伊」「尾張」。


「大和」型戦艦

外洋機動艦隊計画第2陣の主力艦。計画時は「107キロメートル級」
主砲は「長門」型のそれを拡大改良した4600センチ砲だが、その数は3連装6基。
機関のエネルギー密度が準タキオン反応領域にまで高まっているために主砲の総威力は前級とは別次元にまで拡大している(ただしジェネレーターの限界から威力増加は抑えつつ速射能力の付与で対応されている)。航宙母艦の建造を優先したために就役は皇紀4256年から4258年と最後期へとずれ込んだ。
同型艦は「大和」「武蔵」「信濃」「越後」。 

625 :ひゅうが:2012/02/14(火) 19:55:39 


4、「航宙母艦」各型解説

「蒼龍」型航母

仮称「72キロメートル級」。砲撃威力は抑えつつも大規模艦隊運用能力を重視した「航母」の初の実用型である。
船体構造は「扶桑」型とある程度が共通化されており、防御火器はそのままといってもよい。母港には一度に5万6千隻の収容を可能としている。なお、ジェネレーターの出力は戦艦と同様であるので艦首砲はそのままである。
同型艦は「蒼龍」「飛龍」。


「翔鶴」型航母

仮称「88キロメートル級」。
前級での経験を踏まえて改めて設計された。収容機能を効率化することで9万5千隻(2個通常任務部隊)という大容量の収容能力を誇る。
同型艦は「翔鶴」「瑞鶴」


「祥鳳」型航母

仮称「90キロメートル級」。
「翔鶴」型における運用実績を踏まえて安価に大量建造された超大型航母。
収容能力は10万2千隻(2個増強任務部隊)ほどとわずかに増加している。
同盟・帝国関係の緊迫化から建造が急がれ皇紀4252年から相次いで6隻が就役した。
同型艦は「祥鳳」「瑞鳳」「雷鳳」「雲鳳」「海鳳」「神鳳」


「大鳳」型航母

仮称「130キロメートル級」。
艦隊を集団で運用する場合は12万隻を超えると限界に近づくために日本宇宙軍は中間司令部として3個艦隊4万6千隻ほどをめどに統合した「任務部隊」をもって指揮を行っていた。
これは外洋機動艦隊計画においても同様で、もともとは狭いサジタリウス回廊での使用を想定していた任務部隊を方面軍に似た役割で運用していた。
本型は単一の艦で4個任務部隊18万隻を運用し同盟辺境領での広範な作戦展開要請にこたえることを目標に設計された。
そのため建造は難航し、皇紀4256年から57年に就役した。
同型艦は「大鳳」「天鳳」。 

727 :ひゅうが:2012/02/15(水) 19:21:20 


5、「装甲巡航艦」各型解説

「伊吹」型装甲巡航艦

仮称「38キロメートル級」。
現有の「筑波」型戦艦を代替する目的で建造。
主砲は3600センチ衝撃砲3連装4基。
建造目的は帝国軍の戦艦(日本における汎用艦)の迎撃のため、あえて主砲の門数は少なめであり、その代償に多数の中口径速射砲を搭載し、艦首砲は広域拡散方式に特化している。同型艦は「伊吹」「鞍馬」「生駒」「笠置」


「天城」型装甲巡航艦

仮称「43キロメートル級」。
現有の「薩摩」型戦艦を代替する目的で建造。
しかし「薩摩」型は航宙戦艦ともいうべき存在だったために規模を巡って混乱が生じ、結局あとから計画を開始した「伊吹」型が先に就役することになった。
主砲は3600センチ衝撃砲3連装3基。
搭載艦数は1万5000隻と1個艦隊ほどである。
同型艦は「天城」「赤城」「葛城」「阿蘇」



6、「巡航艦」各型解説

「阿賀野」型巡航艦

仮称「24キロメートル級」。
長距離巡航能力を付与された「機動陣地」。名目上は「日進」型の代艦である。
主砲は新開発の2030センチ速射衝撃砲3連装7基。
限定的ながらも汎用戦闘艦4300隻(1個分艦隊)ほどの運用が可能となっているが、後期型はこれをオミットし、大量の対汎用艦用火砲を搭載した。
艦隊の直掩を目的に開発され、「伊吹」型とともに艦隊前衛として活躍する。
「扶桑」型就役時に同時に就役を開始し、14隻の大量建造が図られた。
自由惑星同盟軍への貸与も考えられている。
同型艦は「阿賀野」「矢作」「能代」「酒匂」(以上前期型)、「天竜」「龍田」(以上中期1型)、「球磨」「北上」(以上中期2型)、「長良」「五十鈴」「名取」「由良」「鬼怒」「阿武隈」(以上後期型)


【以下は自由惑星同盟軍への貸与も考慮され計画のみが成立しているものである。】

「妙高」型巡航艦

(阿賀野型後期型の防御力を強化した型)
予定艦名「妙高」「那智」「足柄」「羽黒」

「高雄」型巡航艦

(阿賀野型や妙高型の主砲をあえて2基減らしさらに対汎用艦砲を多数搭載した型)
予定艦名「高雄」「愛宕」「摩耶」「鳥海」

「利根」型巡航艦

(阿賀野型前期型の搭載能力を強化し、妙高型なみの性能を維持した型。)
予定艦名「利根」「筑摩」「最上」「三隈」「鈴谷」「熊野」

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