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大陸60_ナイ神父MK-2さま_日蘭世界 入れ替わりネタ 開戦の夏2 - (2016/02/18 (木) 21:03:21) の編集履歴(バックアップ)


84 :ナイ神父MK-2:2016/01/10(日) 14:12:55
日蘭世界 入れ替わりネタ

開戦の夏2

海で海軍が初戦から屋台骨を叩き折れれている頃、アラスカでも陸軍が地獄を味わっていた。戦車部隊は
日本側の中戦車や重戦車に蹴散らされ、野戦陣地を築けば列車砲に陣地毎兵力が吹き飛ばされ補給線は常に
制空権を確保した日本に爆撃されていた。そうした惨状はいかに訓練をされた兵士とは言え精神的負担は馬鹿にならない。しかも
元の報告では日本の主力は此方の戦車には勝てないと評価を下された上でコレなのである。兵士達に不満が溜まるのも当然と言えた。

「畜生、諜報部の奴ら昼寝でもしてたのかよ、なにが『日本の戦車では我が軍のM2を破れない』だよ最新のM3でも役立たずじゃねえか」

「全くだ、おまけに奴ら陣地ごと俺たちを吹き飛ばしやがる。俺達は枕の中の羽毛じゃないんだぞ・・・」

「この前見たときは鈍重そうなデカブツ戦車がM2より早く走ってたぞ、あんな化け物に勝てるか!」

「それだけじゃない、戦闘中に落ちてる戦闘機は皆家かカナダの連中の機体じゃないか連中の戦闘機が落とされる所なんて見たこと無い」

「奴らの戦車に勝つには最低でも開発中のM4でもなけりゃ話にならない」

「いや、M4の話しを聞く限りじゃM3より若干増し程度の話しだ陸で勝つなら敵の倍戦車を出す必要があるぜ」

兵士達が自国の諜報部の不手際を攻める一方、指揮官達も余りの日本の変貌振りに頭を悩ませていた。

「如何しろと言うのだ、あの防衛線を攻略しない限り我々は消耗する一方だ・・・」

「将軍、本部より通信で陸軍の支援に向かっていたヨークタウンがカナダ沖で通信途絶しました、撃沈された物だと思われます。また、ハワイへ向かった艦隊も大打撃を受け現在
本土へと向けて撤退中です。」

「海からの支援は無理か・・・陸路の方はどうだ?」

「現在何とか支援が届いている状況ですが、このままでは厳しいかと・・・鉄道は空爆により使用不可能で輸送トラックも
見つかり次第吹き飛ばされています。このままでは・・・」

「最悪は撤退も視野に入れるぞ、幸い連中はアラスカから南下してくるつもりはないようだ、戦力を整えた後再び戻ってきても遅くはあるまい・・・」

85 :ナイ神父MK-2:2016/01/10(日) 14:13:27
「しかし、本国からは正体不明の攻撃はアラスカからの可能性が高いと言う報告があります。此処で落とさなければ危険なのでは?」

「国民には苦労を強いるだろうが、北部より南には攻撃はこないと聞く、ならばこれ以上は被害が広範囲に成ることは無いだろう」

「解かりました。本部に撤退する旨を連絡しておきます」

アメリカのアラスカ攻略部隊は多数の戦死者と負傷者を出しながらアメリカまで撤退、戦力回復を図るもその後アラスカを攻めることが
不可能なほど空爆が激化し、本土にて終戦を迎えることと成る。一方、欧州では余りにも早いドイツのポーランド撃破で欧州中に動揺が広がっていたが、
当のヒトラーは日本から齎された技術によって開発されたパンターにご満悦だった。

「やはり日蘭と組んで正解だったな、此処まで楽にポーランドが潰せるとはな」

「新型の戦車は兵士達にも好評です、これならばソ連の主力も楽に撃破出来るでしょう。」

「そうか、しかしまだ油断はならんぞロシアあ中東との包囲とは言え一度ロシア全土を統一した分、我々の知るソ連より強力な兵器を有している可能性もある、
奴等が対抗して新型を出してくる前にパンターの後継機の開発を急げ」

「は、了解いたしました」

ドイツが次の戦車の開発に勤しんでいた頃、防衛線を破られた当のフランスでは軍人達が慌てていた

「たかがオランダに防衛線を壊滅させられたというのか?」

「はい、防衛に当てられていた我が国とイギリス、その両軍がオランダに敗北しました。更にマジの線の一部がオランダ側の要塞の射程圏に入っており
そのラインは破壊された居ます。」

「マジノ線まだ出だと?」

「はい、相手の要塞砲の大型砲は艦載型の砲を転用した41cm砲です。いくらマジの線が戦艦相当の防御を持つといっても限界があります。」

「なんということだしかし、諦める訳にはいかん何としてでもオランダの侵攻を止めろいいな」

このやり取りの数ヵ月後、1941年を迎える事無くフランスはオランダに占領されWW2から退場することと成る。そして、ロシアとソ連の衝突が続くレナ川周辺ではロシアがソ連を押し始めていた、その先鋒を担うのは史実世界では既
に死んでいるはずのミハイル=トハチェフスキーである。彼は日蘭世界ではロシア帝国側としてロシアに残留、その後転移によって現れ今度はロシア帝国の将軍として名を残す事となる。
そして、現在は制圧した地域に残されたソ連の武器や弾薬がロシアでも使用可能かを確かめていた。

「それにしてもソ連の連中向こうの世界の奴らより弱いな・・・」

「どうも、訓練不足の連中が目立ちます。向こうの奴らならもう少しまともな動きをしていました。」

「連中より立派なのは兵器だけか・・・まあいい、其れより鹵獲したソ連の戦車は使えるか?」

「可能なようです。操作方法も家で使っている戦車(T44相当)に近いようですし問題は其処まで出ないかと」

「よし、ではその鹵獲した戦車も加えて侵攻を開始する。赤どもに自分達が作った砲をたっぷりとご馳走してやれ」

この初戦のソ連敗退以降ソ連は各地で防衛へと周り各地で兵士を磨り潰しながら防衛線を守り続ける防衛線を畑が枯れるまで
続けていくことと成る。